第3学年B組 理科学習指導案
展開場所 第 2 理 科 室 授業者 K・D 研究主題 「心を耕す集団作り」 教科の努力点 「科学的思考を深めるための班活動」 1 単元名 「生物のふえ方」 2 単元について (1)単元観 生徒は第1学年で植物について、第2学年では動物について学習してきた。そこでは植物や動物 のからだのつくりや器官のはたらき、分類など生物を個体レベルでとらえてきた。本単元では生物の 成長や生殖を細胞レベルでとらえさせるとともに、遺伝現象にも目を向けさせ、生命の連続性が保た れることを理解させるねらいがある。 ここではできるだけ身近な材料を用いた観察・実験を通して、細胞の構造、細胞分裂、花粉管など の観察を行い、生物の成長や生殖を可視的な、身近なものとしてとらえさせたい。また、生物が生活 環境に適応しながら繁殖してきたこともとらえさせる。 このような学習を進めることで地球上の生物はすべて生殖によって生命の連続性がたもたれてきた という見方や考え方を育成し、生命尊重の態度を育んでいく。 関連系統図 2 節 生物のふえ方 植物の有性生殖 花粉が変化するようすの観察(観察3) 生物のふえ方の特徴 受精 動物の有性生殖 遺伝 形質 遺伝子 減数分裂 有性生殖と減数分裂 無性生殖と体細胞分裂 有性生殖と無性生殖の違い たんじょうのふしぎ[小5] メダカのたんじょう・人の たんじょう[項目選択] 植 物 の そ だ ち 方 [ 小 3] チョウのそだち方[小 3] 生きものを調べよう[小4] 植物の発芽[小5] 植物の実や種子のでき方[小5] 花のつくりとはたらき[中1] 子の生まれ方[中2](3)指導観 日常の学習において、身近な素材を実験・観察の材料にしたり、季節の話題を授業で扱ったりする など、さまざまな実験・観察を授業に取り入れ、生徒が主体的に自然の事物事象に関心を持たせたい と考えている。本単元では、細胞の観察、花粉管の観察、遺伝の規則性(メンデルの実験)など、多く の観察・実験を行うことになる。顕微鏡は1年時に使い方を学習しているので、知識が定着していな ければ観察を行うことが難しい。そこで、観察の前時に既習事項の復習を行い、基礎基本の定着を図 りたい。また、実験・観察が終わるたびに、班ごとに結果や考察を発表することにより、班員どうし の協力を通し、心を耕す指導を心掛けてたい。 3 単元の目標 ・細胞や生殖、遺伝などの生命現象に興味関心を示し、意欲的に調べようとする。 ・生物のふえ方への理解を深めるとともに、自分自身がかけがえのない存在であることに気づかせ、 生まれるまでにどのような過程を経て今があるかなど、生命の尊さについても考えようとする。 (自然事象への関心・意欲・態度) ・身近な生物のふえ方を観察し、有性生殖と無性生殖の特徴を見いだすとともに、両親の形質が染色 体を通して子に伝えられることを減数分裂・受精などと関連づけてとらえとうとすることができ る。 (科学的な思考・表現) ・顕微鏡を使って細胞レベルで細胞の成長や生殖のようすを観察することができる。 (観察・実験の技能) ・受精の仕方、遺伝子によって親の形質が子に伝えられるしくみ、有性生殖と無性生殖の特徴を理解 し、説明できる。 (自然現象についての知識・理解) 4 指導計画 (9時間) 時 数 項目 観察・実験 観点別評価 関心・意欲・ 態度 科 学 的 な 思 考・表現 実験・観察の 技能 知識・理解 3 本時 (2 / 9) 1生物のふえ方の特 徴を調べよう ・生物のふえ方の特徴 ・植物の有性生殖 ・動物の有性生殖 「 花 粉 が 変 化 す る よ う す を 観 察 す る」 生物のふえ方に 関心をもち、い ろいろな生物の ふえるようすを 意欲的に探究し ようとする。 花粉管が伸長す る現象を、精細 胞が卵細胞と合 体する受精のし くみと関連づけ てとらえること ができる。 花粉管の伸長し てい経時的変化 を湿室で培養し ながら顕微鏡で 観察する方法を 身につけるとと もに、変化のよ うすをスケッチ などで記録する ことができる。 有性生殖の特徴 である受精につ いて理解し、知 識を身につけて いる。 受精卵は分裂を 繰り返して胚に なることを理解 し、知識を身に つけている。 2 2親の特徴はどのよ うに子に伝えられる のか 両親の特徴が子 へ伝えられてい くことに関心を もち、そのしく 両親の形質が生 殖細胞の染色体 を通して子に伝 えられていくこ 遺伝子によって 親の形質が子に 伝えられるしく みを理解し、そ 学習内容
・遺伝 みを意欲的に調 べようとする。 とを減数分裂、 受精などと関連 づけてとらえる ことができる。 の知識を身につ けている。 2 3有性生殖と無性生 殖のちがいは何か ・有性生殖と無性生 殖のちがい 生物のふえ方に は、有性生殖と 無性生殖がある ことに関心をも ち、ちがいを意 欲的に調べよう と す る と と も に、農作物や園 芸品はの利用に ついて関連して とらえよいうと する。 無性生殖ででき た 新 し い 個 体 は、同じ形質で あり、有性生殖 によって生じた 個体は、親と同 じとは限らない ことを、親から 子に伝わ染色体 のふるまいから 考察することが できる。 有性生殖と無性 生殖の特徴とそ のちがいを理解 し、その知識を 身 に つ け て い る。 2 4 遺伝の規則性を しらべてみよう ・遺伝の規則性 交配実験の結果 などから、親の 形質が子に伝わ るときの規則性 を見いだせる。 遺 伝 子 の 本 体 が D N A で あ る こ と を 知 ら せる。 5 本時の指導 (1)目標 ○花粉管が伸びるようすを顕微鏡で観察し、一定時間ごとの変化のようすを記録することができる。 (観察・実験の技能) ○花粉管が伸びる現象を精細胞が卵細胞と合体する受精のしくみと関連づけてとらえることができる。 (科学的思考・表現) (2)展開 時配 学習内容と活動 支援(・) 評価(○) 心を耕す(※) 資料 5 1 前時の復習をする。 ・花粉が柱頭に付着することをなんとい うか。 「受粉」 ・被子植物の模式図を黒板に掲示し、 生徒に発言させる。 ・答えが出てこないときは、前時のノ ートを見るように指示し、生徒に発言 被子植物 の模式図 プリント ・受粉すると花粉にはどんな られるか。 変化がみ
5 「花粉管が伸びる」 2 本時の学習課題を確認する。 3 花粉がどうなっていくか予想する。 4 観察方法と注意事項を理解する。 (演示) ・ムラサキツユクサやインパチェンスの 花粉を使って、花粉管が変化するようす を調べる。 ・花粉管の観察の手順について理解する ・実験器具の取扱いに注意する。 5 花粉が変化するようすを観察する。 ① 事前に用意した寒天培地(ブドウ 糖+寒天)をピペットでスライ ドガラスにたらす。 ② 花の花粉を寒天培地の中央につ ける。 させる。 ・予想が適切に記入できているか確認 する。 ・花粉を寒天培地につける方法を理解 させる。 ・ガラス器具や先のとがった器具を使 うため取り扱いには十分注意させる。 ・花粉の量が多くなりすぎないように させる。 ・机間指導をする際に、花粉を寒天培 地にうまくつけられない生徒がいる 場合は、つけ方の見本を見せ、自分自 30 学習課題 :花粉管はどのようにのびていくのだろうか
③ 乾かないように水を入れたペト リ皿におき、時々出して、顕微 鏡で観察する。 ④ 変化が現れたら、一定時間ごとに 花粉のようすを観察する。 6 結果を整理し、考察する。 ・花粉管がどのように伸びたか、また花 粉管が伸びた後、何が行われるか考える。 身で作業ができるように支援する。 ・正しく顕微鏡が使えない生徒には、 低倍率で見たいものを中心に動かし た後で高倍率で観察するように助言 する。 ・花粉管が伸びない場合は、事前に用 意したプレパラートを渡し、観察させ る。 ・スケッチができていない生徒には、 1つの花粉に注目して、時間を追って スケッチするように助言する。 ○花粉管が伸びるようすを顕微鏡で 観察し、一定ごとの変化のようすを記 録することができる。 (観察・実験の技能) ・適切なスケッチができた生徒には、 花粉管の伸長を動物の受精のしくみ と関連づけて考察してみるように助 言する。 ・結果や感想程度の考察しか書けてい ない生徒には、動物の受精と関連させ て考えるように助言する。 ○花粉管が伸びる現象を精細胞が卵 細胞と合体する受精のしくみと関 連づけてとらえることができる。 (科学的思考・表現) 10 7 まとめをする。 花粉管が伸びた後、何が行われるか。 「花粉の精細胞と胚珠の卵細胞が受精 することで、種子ができる。」 ・まとめをプリントに記入する。 ・観察結果と考察をもとに、班で発表 させる。 ※班で協力しながら発表することが できる。 ・プリントを回収する。
6 板書計画