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タービン翼列の風洞實験結果(第 1 報) 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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タービン翼列の風洞實験結果(第1報)

Some Tests on Turbine Cascades (1st Report)

MarusukeGomi

Synopsis:In this paper some wind tunnel tests on t」urbineρascades are reported. A wind speed ・f・b。ut 60 m/・and・R・yn・1d・number・f・b・ut 3×105 are・bt・in・d・.1 4e camber in1・t ang1・i・ 30・5°and the camber traili・ng edge angle is 16・50・ Bl.qdes are set with stagger anglesρf 50°・350・ ・・d20°, each having th・pit・h by・h・rd・ati・・f O・91 and O・68 respectively・The summ・・i・i・g reつort is as follows. 1.The minimurn energy loss coefftciients are about O.02 and occur at a positive incidence angle in the case of 500 stagger and at negative in 200. 2.Energy losses increase as their pitch by chord ratios decrease but with larger rates for the stagger angle of 500 than for 200・ 3.Gas outlet angles are almost constant at various incidence angles but that gradually decreasing as positi▽e stalls occur. 4.Gas outlet angles increase as their pitch by chord ratfos decrease but are al mo$t constant in the case of 200 stagger. 5・Curves of pressure distributions around central aerofoils are comparqtively smooth especially at 200 &350 stagger.     1 緒  言  軸流タービソ及び迭風機の設計のための基礎資料を 得る目的で我が国に於いて最近翼列風洞実験が盛に行 はれるようになつた。普通に行はれているものぱ直線 翼列風洞による実験で、筆者の製作したものもこれで ありその概観図を第1図に示してある。翼列に入る前 Fig.1−Layout of Yamanashi cascade tunne1 の風速分布は上F、左右に亘つてなるべく均一である ように工夫し、近似的に二吹元流と見倣せるようにす るためノズルにより1/10位に絞り,,,更に脇路を設け て調節出来るようになつている。本風洞は場所の関係 上全長を極めて短くしてあるため塗風機による流れの          湾曲の影響が大きく残つていて、脇路の          片側を全閉に近くし他方を全開にして漸          く左右の風速が均一となる位でおる。借          上下方向の風速の不均一・は上半分に金網          を2重に張ることにより相当減少させる          ことが出来たが未だ十分でなく、2%近          い差が残つているので近く改良する予定          である。出ロ最大風速瞳581n/sでコード          9cm程度の翼列模型を使用しているの          でレイノルズ数は3×10s’を超え、十分          ・臨界値以上と思われる。肯風洞気流の乱          れの程度も近く測定するつもりである。・       ノ        2 実駿装置及び方法        送風機は2940rpmでヘツドは水桂

(2)

昭和30年7月

山梨大学工学部研究報告

第  6 号 220程度でありN2極54罵力の誘違電動機にょり直結 で駆動される。吹出口は180mm×530mmの短形断 面で、これた回転可能なる2枚の円板の間に締め付け られた翼列模型が接続している。翼数は7枚以上を用 いピッチ及び食い違い角は種々変えられる。翼列入口 の上下の壁は可動になつており、翼列えの迎へ角を変 えるべく円板を回転しても常に壁の先端が両端の翼の 先端にふれるように調節することが出来る。上下壁と ノズルとの接続は可擁な真鍮板で行∼\滑に風を導く ようになつている。翼列後方には左右の側壁を設けこ れにピトー管を挿入してトラバースするためのスリツ トが切つてある。上Tの方向板は設けてないが、測定 箇所があまり翼列より離れていない限り支障ないよう である。トラバース用のピトP管は第2図に示すよう  一 5。tJeri”9 ‘    l    Tetit Hぞad砧ぞ Yaωi Me tc’    Fig.2 ”Pitat tube for traversing に外径1mmの管を5本合せてハソダ付して、中央管 を全圧管とし、上下左右の管を夫々矢頭型方向計とし て用いている。トラバe一ス用の静圧管は設けずに方向 計の値よth計算により求めたが精度が悪いので別の方 法を考案中である。入口全圧は翼列直前にて左右の側 壁より全圧管を挿入して測定している。左右2個設け た理由ぱこの左右の全圧を等しくげるようにバイパス を調節するためであるb入口静圧は静圧管の代りに左 右の側壁に夫々径1mmの小孔を開け、この圧をもつ て静圧と見倣している。  翼型模型は中央翼のみ砲金製で、他の翼は鋳鉄製で あつてこれ等は通しボルトで左右の側壁の間に締めつ けられている。中央翼には16個の圧力分布測定孔が設 けられている。この小孔に夫々1.6mmの径の細管が 連絡していてこれを纏めて取り出すために中央翼は2 個に分割してあつて、この分割面を凹ましてありこふ で管を集めて2本の孔から外え導いている。勿論細工 した後に分割面で凹凸のないように・・ソダ付けしてあ るo  測定は前記トラバース用ピトー管を1ピツチに亘つ て後流中を7ラバースして行い、また半円板を回転し て迎へ角を変えて同様のことをくり返す。後流の方向 は上下の方向計に合せてピトー管を回転しつつ測定す る。左右の方向計は左右のヘッドの差より大体の風向 を知るためのものである。本実験で使用した翼型は1 種類でこの食い違い角及びピッチを変えて実験を行つ た。各場合の配列を第3∼8図に示す。爾羽根角β,及 びβ2は夫々30.5°及び16.5°である゜  3=50 kS…9’ Fig.3 ∫=3s’e kS = ・・91 Fig.5 3=20’ ii( = °.9i Fig.7 〕=50 s/c = o・ 68 Fig.4 3=35e 妾一α68 Fig.6 3=∼0も 髪・立68 Fig.8

3 実験結果とその考察

第9図及び第10図は夫々左右及び上F方向の風速分

(3)

ターぜソ翼列の風i洞実験結果

誉∫。 妻ω  30 ぷ〇 三t6・ sl50 /,,tc,’一一一゜一一一一一一一一一・−e−一一一一一tE”一゜x   へ     0  30 60 90 ’20 t50 t80     Lcfi    mm     R;3ht Fig. g−Velocity distribution in the tunnel.

へ・∼∼一

      80   160   200 ・ 320  400  480        Loweト    Up門  Fig.10−Velocity distribution in the tunne1 布を示している。これは翼列をつけない場合であつて 翼列をつけたときはこれとは異つた風速分布を示すで あらう。左右壁の境界層は約2cm程度でこれはバイ パスの開閉によ・り多少異つて来る。 ’N 亨7Z’ 竜 這68’ さ き .564’ < 品 EgO L。w・v T・』e。s ¥AW M・tOfL Upr例秘く  一4’  −2      2’  4     An8k、。f R。ia+1囲 Fig.11−Yaw meter calibration  第11図には上下の方向計を回転して上方管及び下方 管のヘツドを測定したものである。これよりこの方向 計は1度回転することによりヘツドの差は10mm水柱 となり、ヘッド差2mmは容易に合せられるから0.2 度位の精度をもつている。  第12図∼14図には夫々の翼型配置の場合について、 そのエネルギー損失及び出口風向の変化を入射角に対 して示したものである。全圧損失ζについては研究者 にょつて色々赫議を用いているix本実験では東大 岡崎助教授の方式によつて次のようにしている。 もρ04 ξ 主

3002

誇 口 0 _4’0°  わ2ぴ   0’   20’  4σ      in(泊”ζεaηs’e 乙 Fig.12−−Curves of loss cQefficient and air outIet angle    _40’ −2σ  0°  20’  4σ        ユncidRnce A ・8 1’e Fig. 13 一一Curves of loss coefficient and    air outl et angle

k

艶9

1

634・ た  , ‘e o.08   OO6  1,s き・・4  誇

 ∨002

 寒

這o

     −4)’ ●20’  0’  20’         工”dゼぞ刀fεん31ε Fig.14−Curves of loss coefficient and    air outlet angle /

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昭和30年7月

r山梨大学工学部研究報告

第  6 号     ζ・=2(ζ’一ζt!)

   但しζ一・一隠仁一・嘉

 C],《Σは夫々測定断面における出ロ風速C2の2乗 及びC2の平均値、 C20は損失がないと仮定した場合 の出口風速をあらわしている。ζは近似的に無限後方 におけるエネルギー損失を損失がないと仮定した場合 の測定断面における出口速度エネルギ・・で割つたもの である.筆鵠は以前にζ・’一聾一、であらわし        C2 ていたが、これよりも意昧がはつきりしているので前 記ζを採用した。爾ζもζ’,{; rl t何れもζが非常に 大きい場合を除いて近い数値である。α2なる出口風向 角は1ピッチに亘つて僅かに変化しているが後流中心 部の風向計の示度は真の風向を示していないので、中 心部をはつれた処の平均をとつている。爾α2は測定 断面における値と無限後方における値とでは僅かに異 つているが前者のrk Xを示してある。  第12図∼第14図についてみるに節弦比s/cが小さく なれば何れもζの値が大きくなつているヵミ、特に食い 蓮い角ξが大きい場合は著しい。〈の最小値はξが大 きいときは入射角iの+のとぎに、ξi:小さくなれば iの一のときに起つているようである。ζの値の最小 値の巾の広いのはξ=35°の場合である。α2の絶対値 は入射角を変えても殆んど変化しないが、s/cが大き いか、またわξが小さいときは多少変化している。入 射角が大ぎくなつて失速する附近では一一・a2が小さく なつているが、入射角が負になつて失速する附近では 幾分大ぎくなつている。筒ξ=50°のときはζの最小 値のあたりで一α2が特に大きくなつている。一α2の 値は出口における平均矢高線の方向と等しいか叉は1 ∼2°位転向角を増す方向を示している。  O l.O 0  一2

 一4 一6 一8 20 40 60 80v−fi e¶’ Fi’9.15−−Prepsure distribution N

 NO

司量  一2 一4 一6 一8 0 20 40 60

80 97

イO  Fig.16−−Pressure di・stribution

    20  40  60  80

  0

 一2 t 一4 f 97 Fig.17−−Pressure distribution O     20     40     60     80    9,1   0

 一2 一4 Fig。18−Pressure distribut ion ’1

 ●z 一3 Fig.19−Pressure distribution 、 Fig.20−Pre昏sure、distribution

(5)

タービソ翼列の風洞実験結果

 第15図∼20図に夫々の場合の圧力分布を示してあ る。図中のPl,V1,ρぱ夫々入口静圧、入口風速、 察気密度を示している。圧力分布ぱ何れも割合凹凸の 少い滑な曲線を示している。

4 結  論

 本実験は筆者の以前の実験1)に引き続いて異なる翼 型について、しかも異つた風洞で行つたものであるが 一般的の傾向は実によく一致していると思う。ただ異 ることは一α2の値であるが以前の翼型では平均矢高 線の出口方向よりも10°位も転向角が小さかつたよう である。これは平均矢高線の出口附近の形状によるも ので、この附近で曲率半径が大きいものは本実験のお うな傾向を示すものと思われる。  借理論値との比較検討が必要であるが今後更に研究 したいと思う。風洞建設後間もないので十分な結論を 出すまでに至つていないのば遺感であり一層正確なデ ータについて検討出来るよ・う努力するつもりである。 終りに臨み本実験に多大な御援助を戴いた東大八田教 授、岡崎助教授、防衛大学山田教授及び風洞建造に御 尽力を戴いた三菱日本重工業横浜造般所研究部の方々 に深甚なる感謝の意を表します。  註(1)岡崎、土居、五味 機械学会誌56巻415号

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