第5章 計画の推進
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市民と市が協働して地域の課題を解決する
市民(各種団体)
●地域の主体
●福祉サービスの利用者
●地域福祉の担い手
●助け合いの意識
●団体間の連携
福祉サービス事業者
●利用者の自立支援、サービスの質 の確保、利用者保護、情報提供・ 公開など
市
●地域福祉計画の策定主体
●福祉サービスの基盤整備と調整
(指導・育成)
●福祉サービスの適切な利用の推進
多様化した生活課題に対して、個人の尊厳を守り、それぞれの個性を認め合いながら解決して いくことは、もはや行政や一部の専門家の力だけでは困難です。そのため、市民一人ひとりの経 験や知恵を結集し、活路を開いていくことが必要となっています。
市民と市は協働して、計画の理念「みんなで支え合う福祉のまちづくり」の実現を目指します。 また、自らの取り組みの評価にも積極的に参加することにより、さらに質の高い計画の推進を図 ります。
第1節 協働による計画の推進体制の整備
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社会福祉協議会は、ボランティア活動の支援や福祉教育の推進をはじめ、支援を必要とする人 を地域の住民や事業者などが支え合う「福祉ネットワーク」づくりを通じて福祉のまちづくりを 進める活動などを展開しています。こうした民間の福祉活動を推進するため、伊達市社会福祉協 議会が中心となり「伊達市地域福祉活動計画」を策定します。
「伊達市地域福祉計画」と「伊達市地域福祉活動計画」の2つの計画が、車の両輪のように同 調して、相互に連携しながら、計画に基づく施策の実現を目指します。
【伊達市地域福祉計画と伊達市地域福祉活動計画の関係図】
「伊達市地域福祉計画」は、「伊達市次世代育成支援行動計画」、「伊達市障がい者計画・障 がい福祉計画」、「伊達市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」、「健康だて21」とともに、
「伊達市総合福祉計画」を構成するものですので、他の計画と一体となり、伊達市における保 健福祉政策の基本計画として、市の広報誌やホームページなどを通じて市民への浸透を図って いきます。
伊達市地域福祉計画
伊達市地域福祉活動計画 社協の提供する 福祉サービス
行政の提供する 福祉サービス
社会福祉事業者等の 提供する福祉サービス 具体的な活動内容を記載
①地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
②地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
③地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
第2節 社会福祉協議会との連携による施策の推進
第3節 市民への計画の浸透
第5章 計画の推進
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伊達市地域福祉計画は、合併直後の平成 18 年度において、平成 19 年度~平成 23 年度の5 箇年の計画を策定しました。この計画を「第1期計画」として位置づけし、平成 23 年度にお いてその実施状況や社会情勢の変化に対応した見直しを行い、「第2期計画」として平成 24 年度~平成 28 年度の5箇年の計画を策定しました。
計画 → 実行 → 評価 → 改善の4つの段階を順次行ない、計画を実効性のあるもの として推進していきます。また、計画の見直しを次のサイクルにつなげて、継続的に計画を改 善していきます。
特に、平成 24 年度以降は毎年度、地域福祉分科会が実施状況を確認して、達成度を評価す ることにより計画の進行管理を行い、次の計画に改善点を反映させていきます。
Plan
Do Act
Check
計画
実行(実施)
評価(点検)
改善(処置)
・従来の実績や将来の 予測などをもとに、 計画を策定します。
・計画に沿って、事業 を展開します。
・事業の実施状況を確 認し、達成度を評価 します。
・評価結果をもとに課 題を抽出し、計画を 見直しします。