2011 - 2020
2011 - 2020
福島市総合計画
基本構想
福 島 市
と
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き
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福
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島
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市
市
ときめきとやすらぎ
本市は、豊かな自然環境と香り高い歴史や文化にはぐくまれながら、市民の皆様の たゆまぬ努力により、福島県の県都として、県内の政治・経済・文化の中心都市とし て着実に発展してきました。
さらに、首都圏と東北圏、太平洋圏と日本海圏を結ぶ高速交通網の整備が進み、南 東北の中核都市としてもさらなる発展が期待されています。
一方我が国は、歴史的に類を見ない人口減少社会、少子高齢化の本格的な到来をは じめ、経済のグローバル化、地球規模の環境、資源・エネルギー需給の問題など私た ちを取り巻く社会経済情勢は大きく変化し、様々な課題に直面しています。
本市は、こうした時代の潮流に的確に対応し、市民生活の向上と魅力ある地域づく りを目指し、「ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市」を将来都 市像として掲げ、福島市総合計画基本構想をここに定めました。
この基本構想は、今後10年間における本市の市政執行の基本的な指針となるもので あり、実現にあたっては、引き続き効率的な行財政運営を推進するとともに、近隣自 治体との連携を図りながら、先人たちが培ってきた「福島らしい」貴重な地域資源の 活用を図り、新たな魅力を発信し、市民との協働による「美しい元気な福島の創造」 への取り組みをさらに進めて参ります。住んでよかったと実感できるまち、ふるさと に自信と誇りをもてるまちをつくるため、今後とも市民の皆様のさらなるご理解とご 協力をお願い申し上げます。
最後に、基本構想策定にあたり、ご支援とご協力をいただきました福島市議会、新・ 福島市総合計画基本構想策定懇談会、そして市民の皆様に対し、心から御礼申し上げ ます。
平成22年(2010年)6月
福島市長 瀬 戸 孝 則
〜ときめきとやすらぎ 希望にみちた
■市民憲章
福 島 市 民 憲 章
わたくしたちは、みどりにつつまれた信夫山と清い流れの阿武隈川をもつ福島市民です。 福島市は、地味豊かなしのぶの里に古くから開けた人情の美しいまちです。
わたくしたちは、平和で、さらに住みよく希望にみちたまちをつくるため、この市民憲 章をさだめます。
一 空も水もきれいな みどりのまちをつくりましょう。
一 教育と文化を尊び 希望に輝くまちをつくりましょう。
一 親切で愛情あふれるまちをつくりましょう。
一 きまりを守り、力をあわせて 楽しく働けるまちをつくりましょう。
一 子どもからおとしよりまで安全で健康なまちをつくりましょう。
■市 章
■市の木・花・鳥
「フ」の字を 9 字、「マ」の字を 4 字組み合わせて「フクシマ」 を表し、四囲に大きく発展することを表現しています。
市の木:ケヤキ
堂々と根を張り、枝を繁茂させる旺盛 な樹勢と美しい樹枝は、「伸びゆく福島」 を象徴するもので、進展するまちづく りとあいまって、心豊かな市民性と郷 土愛をはぐくむ県都の木としてふさわ しいものです。
平成元年 3 月制定
市の花:モモ
春、福島市の郊外を美しく彩るモモの 花は、信夫野の風物として市民の心を 和ませ、希望と活力を与えてくれます。 心豊かな福島市民を象徴するのにふさ わしいものです。
平成元年 3 月制定
市の鳥:シジュウカラ
市制施行80周年を記念し制定されま した。四季を通じて身近に見られ、他 の鳥と識別しやすく、市民に親しまれ ている鳥です。福島市の良好な自然環 境を象徴する鳥としてふさわしいもの です。
目 次
福島市総合計画基本構想の体系図……… 6
第1章 基本構想の意義……… 7
第2章 基本構想の目標年次……… 7
第3章 時代の潮流 1.人口減少社会の到来と少子高齢化の進展… ……… 8
2.経済のグローバル化… ……… 9
3.分権型社会への移行… ……… 9
4.安全・安心、地球環境、心の豊かさに対する意識の高まり… ………… 10
5.まちづくりへの参加意識の高まり… ……… 10
第4章 福島市の特性……… 11
第5章 将来都市像……… 13
第6章 まちづくりのための基本的な考え方 1.市民との協働のまちづくり… ……… 14
2.地域の個性を生かしたまちづくり… ……… 14
3.土地利用の基本方針… ……… 14
第7章 主要な課題と重点施策 1.主要な課題 (1)定住人口の保持… ……… 15
(2)人口減少、人口構成の変化に対応した地域活性化… ……… 15
(3)高齢者施策、環境施策など多様化する市民ニーズへの対応… ……… 15
2.重点施策 (1)子育て支援の推進… ……… 16
(2)産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出… ……… 16
(3)高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進… ……… 16
(4)環境にやさしい美しいまちづくりの推進… ……… 16
第8章 分野ごとの施策の方針 1.安全で安心なまち (1)安全な生活の確保… ……… 17
(2)生涯健康と保健医療の充実… ……… 18
(3)地域福祉と障がい者福祉の充実… ……… 18
(4)子育て支援の充実… ……… 18
(5)高齢者施策の充実… ……… 18
2.にぎわいのあるまち (1)良好な居住環境の形成… ……… 19
(2)中心市街地の活性化… ……… 19
(3)総合交通網の整備… ……… 20
(4)情報通信技術の活用… ……… 20
3.活力のあるまち (1)農林業の振興… ……… 21
(2)工業の振興… ……… 21
(3)商業の振興… ……… 22
(4)観光の振興… ……… 22
(5)都市間交流、定住・二地域居住の促進… ……… 23
(6)雇用機会の創出と勤労者福祉の向上… ……… 23
4.人が輝くまち (1)生涯学習の充実… ……… 24
(2)学校教育の充実… ……… 24
(3)市民文化の振興… ……… 25
(4)スポーツ・レクリエーションの振興… ……… 25
(5)人権尊重・男女共同参画の推進… ……… 25
(6)地域における国際化の促進… ……… 25
5.美しいまち (1)自然環境の保全と都市緑化の推進… ……… 26
(2)地球環境への負荷の低減… ……… 26
(3)環境衛生の向上… ……… 26
(4)水道水の安定供給… ……… 26
第9章 基本構想の実現に向けて 1.地域経営の推進… ……… 27
2.効率的な行財政運営の推進… ……… 27
3.近隣自治体との連携の推進… ……… 27
ときめきとやすらぎ 希望にみちた人間尊重のまち 福島市
1.市民との協働のまちづくり 2.地域の個性を生かしたまちづくり 3.土地利用の基本方針
1.主要な課題 (1)定住人口の保持
(2)人口減少、人口構成の変化に対応した地域活性化 (3)高齢者施策、環境施策など多様化する市民ニーズへの対応
2.重 点 施 策 (1)子育て支援の推進
(2)産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出 (3)高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進 (4)環境にやさしい美しいまちづくりの推進
1.安全で安心なまち (1)安全な生活の確保
(2)生涯健康と保健医療の充実 (3)地域福祉と障がい者福祉の充実 (4)子育て支援の充実
(5)高齢者施策の充実
2.にぎわいのあるまち (1)良好な居住環境の形成 (2)中心市街地の活性化 (3)総合交通網の整備 (4)情報通信技術の活用
3.活力のあるまち (1)農林業の振興 (2)工業の振興 (3)商業の振興 (4)観光の振興
(5)都市間交流、定住・二地域居住の促進 (6)雇用機会の創出と勤労者福祉の向上
4.人が輝くまち (1)生涯学習の充実 (2)学校教育の充実 (3)市民文化の振興
(4)スポーツ・レクリエーションの振興 (5)人権尊重・男女共同参画の推進 (6)地域における国際化の促進
5.美しいまち (1)自然環境の保全と都市緑化の推進 (2)地球環境への負荷の低減
(3)環境衛生の向上 (4)水道水の安定供給
分
野
ご
と
の
施
策
の
方
針
主 要 な 課 題 と 重 点 施 策
将 来 都 市 像
まちづくりのための
基本的な考え方
基本構想 基本計画
実施計画
分 野 ご と の 個 別 計 画 1期∼5期 1期∼5期
前期 平成23年度∼平成27年度
後期 平成28年度∼平成32年度
※1
※1 分野ごとの個別計画:総合計画を具体化するために、政策分野ごとに作成される 個別の計画。(福島市都市マスタープラン、福島市新エンゼ ルプラン、福島市地域防災計画など)
福
島
市
総
合
計
画
第1章 基本構想の意義
第 2 章 基本構想の目標年次
この基本構想は、平成32年度(2020年度)を目標年次とします。
総合計画の構成
第1章 基本構想の意義第2章 基本構想の目標年次
信夫山から望む市中心部 福島市総合計画は、福島市のまちづく
りに関する最上位の計画で、基本構想、 基本計画および実施計画で構成するもの とします。
この基本構想は、本市の目指すべき将 来都市像や施策の方向性を示すために策 定しました。
1.人口減少社会の到来と少子高齢化の進展
第 3 章 時代の潮流
我が国の人口は、人口構造の変化、出生数の減少などにより、平成16年をピークに人口減少 時代に入りました。本市の人口も、平成13年をピークに減少しており、今後は、歴史的に類を 見ないほど急激に人口が減少する本格的な人口減少社会へ移行すると見込まれます。
また、年少人口や生産年齢人口が減少する一方、老年人口が増加し、少子高齢化がさらに進 行すると予想されます。
人口減少、少子高齢化の急激な進展により、消費や生産活動の縮小、税収の減少、社会保障 費の増大などさまざまな影響が懸念されます。
0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000
平成17年 平成32年
平成17年 平成32年 14.6% 20.8% 83,000 166,000 33,000 61,719 192,073 43,565 64.6% 11.7% 29.4% 58.9% 総人口の構成比
総人口の実数
年 少 人 口(0∼14歳) 生産年齢人口(15∼64歳) 老 年 人 口(65歳以上) 人
①総人口の推計
平成32年の総人口は、28万2千人程度になるものと推計 されます。
※平成17年値には、旧飯野町の人口を含む。 資料:国立社会保障・人口問題研究所
「日本の市区町村別将来推計人口(平成20年12月推計)」 区 分 平成17年(2005年) 平成32年(2020年) 総 数
実 数 構成比 実 数 構成比 増減数
年 少 人 口 (0∼14歳) 生産年齢人口 (15∼64歳) 老 年 人 口 (65歳以上)
人 297,357
% 100.0
人 282,000
% 100.0
人 △15,357
297,357人 282,000人
②就業人口の推計
平成32年の就業人口は、12万2千人程度となり、その産 業別就業人口は次のように推計されます。
区 分 平成17年(2005年) 平成32年(2020年) 総 数
実 数 構成比 実 数 構成比 増減数
第 1 次産業 第 2 次産業 第 3 次産業 分類不能
人 142,440
% 100.0
人 122,000
% 100.0
人 △20.440 43,565 192,073 61,719 14.6 64.6 20.8 33,000 166,000 83,000 11.7 58.9 29.4 △10,565 △26,073 21,281 △2,553 △10,279 △5,446 4.9 18.9 76.2 6,000 23,000 93,000 6.0 23.4 69.1 1.5 8,553 33,279 98,446 2,162
2.経済のグローバル化
経済のグローバル化※2の進展により、世界の経済変動が我が国に直ちに波及するようになっ ています。
これに伴い、経済活動が生産性の高い部門へシフトし競争力の高い産業が育成され、経済成 長をもたらすことや外国からの観光客の増加による内需拡大、安価な輸入品を購入できるなど の良い影響があります。その反面、競争力の弱い産業が淘汰されたり、世界経済の変動に左右 されやすくなるなどの悪影響も考えられます。
平成20年のアメリカの金融危機に端を発した経済危機においても、我が国の企業経営や雇用 情勢に大きな影響を及ぼしています。
※2 経済のグローバル化:労働力、資本、技術などの国際的移動が活発になり、さまざまな経済活動の舞台が 地球規模に拡大していくこと。
3.分権型社会への移行
人々の価値観やニーズの多様化に伴い、地域の身近な問題は身近なところで決定し、それぞ れの地域の特性に応じた効果的な施策展開を可能とする分権型社会への移行が求められていま す。そのような中、国から地方への権限移譲、国の関与の廃止・縮小など国と地方の役割分担 や地方財政制度の見直しなどが進められています。
国と地方の役割が明確化され、権限の移譲が進むことは、住民がまちづくりに当事者として 参加できる可能性が広がることであり、本市としても、独自の発想で特色あるまちづくりに取 り組むチャンスが広がることです。そのためには、これまでにも増して高度な政策形成能力と 財政基盤の強化が必要となり、自己決定・自己責任の理念のもと、地域の実情に応じた自主的・ 自立的かつ簡素で効率的な行財政運営が求められます。
第 3 章 時代の潮流
4.安全・安心、地球環境、心の豊かさに対する意識の高まり
近年、大きな自然災害、新たな感染症の発生や重大な事件・事故を背景として、安全・安心 に対する意識が高まっています。
また、世界人口の増加や経済規模の拡大により、資源やエネルギー不足が懸念され、生態系 や地球環境への負荷の高まりが予想されます。
このような中、地球温暖化防止、循環型社会の構築、自然環境の保全・再生など、地球環境 への関心が高まっています。
さらに、量的拡大のみを追及する経済成長が終息に向かう中で、物の豊かさよりも心の豊か さ、量的な拡大よりも質的な充実がより重視されるようになってきています。
5.まちづくりへの参加意識の高まり
価値観の多様化や社会の成熟化に伴い、まちづくりに主体的に関わることに使命感や喜び、 満足感を感じるという市民意識の高まりがみられます。
本市においても、町内会や自治振興協議会※3などで、住民によるまちづくりの提案が出され るようになってきています。また、ボランティア・市民活動団体、NPO※4などの組織が数多 く誕生し、行政では対応しにくいニーズに応える活動を展開するなど、まちづくりの新しい担 い手が成長してきています。
※3 自治振興協議会:昭和32年から始まった地域広聴制度で、現在は行政と情報を共有し、地域のまちづくりに 取り組む中心的組織としての役割を担っている。
※4 NPO:Non-Profi t Organizationの略。広く民間の非営利組織を指す。
第 3 章 時代の潮流
本市は、西は磐梯朝日国立公園の一角をなす 吾妻連峰、東は丘陵状の里山の阿武隈高地に囲 まれた福島盆地の中に開けたまちです。市域の 中央には緑豊かな信夫山が位置しています。 また、日本一の清流荒川や県北地方に良質な 水を供給する摺上川、松川などの河川が、市域の 東を北に向けて流れる阿武隈川に注いでいます。 そして、東北を代表する飯坂温泉・土湯温泉・ 高湯温泉など、個性的で多種多様な効能を持つ いで湯や秘湯が数多くあります。
「福島に桃源郷あり」と称された花見山、郊 外に広がる一面の果樹園など、多種多様な花々 が咲き誇るまちです。
本市は、市域の中央部の周辺に肥沃な土地が 広がっており、温暖な気候でできる「モモ・ナ シ・ブドウ」などのくだものと、寒冷な気候で できる「リンゴ・サクランボ」などのくだもの の両方が生産される「くだもの王国 ふくしま」 です。
特に、モモ・ナシ・リンゴは種類の豊富さと 生産量において全国トップクラスで、味と品質 についても高い評価を得ています。
自然に恵まれたまち
くだもののまち
第 4 章 福島市の特性
第 4 章 福島市の特性
観光農園「ナシ狩り」
本市は、福島県の北部に位置する県 都で、県内の政治・経済・教育・文化 をけん引し、農業・工業・商業・観光 などの産業がバランスよく発展した都 市です。
ま た、 東 京 か ら280km、 仙 台 か ら 80km内に位置しています。東北新幹線 が縦貫し、山形新幹線の起点であり、 東北縦貫自動車道など主要道路が東西 南北に伸び、交通の結節点となってい ます。日本海側に通ずる東北中央自動 車道や太平洋側へつながる自動車専用 道路一般国道115号阿武隈東道路・霊山 道路の整備も着々と進んでいます。
本市は、台風による被害が少なく、大地震に 見舞われる確率も低いなど、自然災害が少ない まちです。
福島県立医科大学があり、医療施設や福祉関 係施設が充実し、独自の子育て支援策や高齢者 支援策などにも積極的に取り組んでいます。 また、地区ごとに固有の歴史・文化・コミュ ニティがあり、人情あふれる市民が住むまちで す。市域の中心部に政治・経済・教育・文化な どの都市機能が集積する一方、自然環境に恵ま れ、バランスのとれた生活空間です。
東北と首都圏を結ぶまち
安心して暮らせるまち
第 4 章 福島市の特性
登下校時の安全確保ボランティア活動 「地域の孫見守り隊」
福島市 相馬市 仙台市
山形市 米沢市
福島市
東京(280km)
相馬市 仙台市
自動車専用道路 一般国道115号 阿武隈東道路・霊山道路 山形市
青森市 (460km)
(80km) 青森市 (460km)
(80km)
米沢市
東北中央自動車道
ジャンクション 主なインターチェンジ
雄大な吾妻山、緑につつまれた信夫山、母なる川・阿武隈川など自然環境に恵まれ、福島市は、 古くからの歴史の中で先人の努力により養蚕やくだものをはじめ多様な産物を興し、商工業な ど産業を発展させ、福島県の県都として人情あふれる豊かな地域社会をはぐくんできました。 私たちは、ふるさと福島市がさらに住みやすく誇りと愛着を持てるまちであり続けるために、 このような持てる資源や特性を生かして、「ときめき」-新しいものとの出会い、チャレンジ する心、活力ある経済を育て、「やすらぎ」-安全安心、人々の和、健康福祉、美しい環境を 培いながら、一人ひとりの尊厳が大切にされ、いきいきと暮らせる人間尊重のまちを市民との 協働により創造していきます。
このため、福島市の将来都市像を次のように定めます。
第 5 章 将来都市像
第 5 章 将来都市像
本市は、市民との協働を市政執行の基本とします。 地方分権を生かすとともに、市民のまちづくりへ の参加意識の高まりを適切に受け止め、市民満足度 の高いまちづくりを実現するためには、市民と行政 がともに考え、ともに選択し、ともに行動すること が必要です。しかし、まちづくりへの関心や参加意 識を持ちながらも、時間などの余裕がないため参加 できないという人が数多くいるのも事実です。
こうしたことから、より多くの市民が参加しやすい形態等も考慮しながら、協働を支えるし くみづくりや市民との情報の共有、協働の担い手となる人材の発掘・育成を一層推進します。
2.地域の個性を生かしたまちづくり
本市は、特色のあるそれぞれの地域が合併してできたまちです。
分権型社会への移行やまちづくりへの参加意識の高まりにより、「自分たちのまちは、自分 たちで考え、みんなでまちをつくっていく」という地域固有の歴史や文化を生かした住民自治 によるまちづくりが可能となります。
これによって、住民に身近な区域を目安に、住民が互いに協調し、行政と協働しながら、地 域の共通の目標を考え実行する「地域の個性を生かしたまちづくり」を推進し、魅力と活力が あふれる温もりのある地域を築いていきます。
3.土地利用の基本方針
本市は、緑豊かな自然環境に恵まれた広大な市域を有します。
土地利用にあたっては、自然環境の保全を図りつつ、各地域の自然的、社会的、経済的およ び文化的条件に配慮しながら、市民の健康で文化的な生活環境の確保と各地域の均衡ある発展 を図ることを基本とします。
そのため、周辺部に無秩序に土地利用が拡散するまちではなく、生活環境を重視したコンパ クトで効率的なまちづくりを進める中で、市街地と郊外の既存集落との連携・共生を図ります。 都市的機能を中心部のみに集中させることなく、市域に広がる各地域の特徴や個性を守り発 展させ、それらを相互に結ぶことにより、市域全体の活力あるまちづくりに向けた土地利用の 促進に努めます。
第 6 章 まちづくりのための基本的な考え方
第 6 章 まちづくりのための基本的な考え方
1
主 要 な 課 題
時代の潮流に対応し、本市が持続的に発展していくためには、次のような主要な課題に積極 的に取り組む必要があります。
(1)定住人口の保持
本格的な人口減少時代に入り、本市においても人口の減少は避けられない見通しとなってい ます。しかし、人口は、地域社会が存立し、将来にわたって持続的に発展していく上で、最も 重要な基盤となるものであることから、定住人口の保持に積極的に取り組む必要があります。
(2)人口減少、人口構成の変化に対応した地域活性化
総人口の減少や年少人口と生産年齢人口の減少に伴い、経済規模の縮小や地域活力の低下が 懸念されます。
そのため、地域資源を活用することや需要を市外から積極的に取り込むことなどにより、官 民一体で総力を挙げ、経済を活性化する必要があります。
さらに、地域の活性化には、地域社会の新たな担い手であるいわゆるアクティブシニア※5や知 識・経験などを豊富に持つ高齢者が、地域でいきいきと活動できるようにすることが必要です。
※5 アクティブシニア:50~64歳の元気な世代。
(3)高齢者施策、環境施策など多様化する市民ニーズへの対応
老年人口の増加やニーズの多様化に伴い、高齢者が安全で安心して生活できるまちづくり、 高齢者が生きがいを持ち、心豊かに元気に暮らしていける環境づくりが一層求められています。 保健医療・介護・福祉などのサービス需要の増加にも適切に対応する必要があります。
また、地球環境問題等の深刻化、市民の環境意識の 高まりを適切に受け止め、美しく恵み豊かな環境を守 り、次の世代に引き継ぐための取り組みをより一層推 進する必要があります。
第 7 章 主要な課題と重点施策
第 7 章 主要な課題と重点施策2
重 点 施 策
主要な課題に積極的に対応し、将来都市像を実現するため、次の 4 つの施策を特に重点的に推進します。
(1)子育て支援の推進
子どもを育てることに喜びを感じられ、すべての子どもたちが健やかに生まれ育つ地域を築 くことは、市民の願いといえます。
そして、そのような地域づくりは、人口減少社会にあって定 住人口を保持し、地域の活力を維持するためにも極めて重要で す。
そのため、地域における子育て支援基盤の強化、保育施設の 整備充実、子育て支援サービスの充実、子どもの「生きる力」を はぐくむ学校教育の充実など、子育て支援を一層推進します。
(2)産業振興、交流人口拡大による雇用機会の創出
定住人口の保持と地域の活性化を図るため、本市の特性や豊かな地域資源を最大限に活用し、 既存産業の育成、新たな産業の創出など足腰の強い産業を育成するとともに、地域内経済循環 を促進し、雇用機会を創出します。
また、本市の魅力や都市イメージ『花もみ(実・味・美・見)もある福島市』を国内外に積 極的に情報発信することなどにより、人・物・情報・技術・文化などの交流を拡大し、産業や 雇用の創出につなげます。
(3)高齢者がいきいきと暮らせるまちづくりの総合的推進
豊富な知識と経験を持つ高齢者やアクティブシニアが、地域づくりの主役の一人として活躍 できるよう、生涯学習や地域活動を促進するとともに世代間の交流を推進します。
また、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるようにするため、保健医療・介護・福 祉などの多様なサービス提供体制や高齢者に配慮した施設の整備を推進します。
(4)環境にやさしい美しいまちづくりの推進
人と自然が共生し、地球環境への負荷の少ない、環境にやさしい美しいまちづくりを進めます。 そのため、自然環境を保全するとともに、大量エネルギー消費型から資源を大切にする循環 型社会への転換を基本に、3R※6の取り組みや太陽光などの新エネルギーの利用を促進します。
※6 3R:廃棄物の発生抑制(リデュース:Reduce)、再使用(リユース:Reuse)、再生利用(リサイクル:Recycle) 第 7 章 主要な課題と重点施策
将来都市像の実現に向けて、「安全で安心なまち」「にぎわいのあるまち」「活力のあるまち」「人 が輝くまち」「美しいまち」の…5…つの分野ごとに施策の方針を定めます。
1
安全で安心なまち
災害などから市民の生命と財産を守り、すべての市民が自立して生活できる福祉社会の実現 に努め、生涯にわたり、健康で安心して暮らせるやすらぎと潤いのあるまちを目指します。
(1)安全な生活の確保
すべての市民が安全に生活できるまちづくりを進めます。
防災対策として、治山治水事業の推進、防災関連施設の整備促進、公共施設の耐震化の推進、 市民の防災意識の高揚を図ります。また、自主防災組織などとの連携を図り、災害発生時対策、 高齢者や障がい者、乳幼児などの介助支援を必要とする災害時要援護者対策を推進するととも に、地域防災力の充実に努めます。さらに、防火、救急・救助体制をはじめとした消防力の充 実と広域的な連携協力を推進します。
防犯対策として、地域の防犯体制の充実や市民の防犯意識の高揚を図り、また、交通安全対 策として、交通安全意識の啓発を強化するとともに、道路や交通安全施設などの環境整備に努 めます。
市民の消費生活の安定向上と多様化・複雑化する諸問題に対応するため、消費生活センター の機能の強化を図り、商品などの安全性の確保や相談事業の充実、安全な食生活の確保に努め ます。
第 8 章 分野ごとの施策の方針
第 8 章 分野ごとの施策の方針1.安全で安心なまち
(2)生涯健康と保健医療の充実
すべての市民が生涯にわたって健康で安心して暮らせるよう、自ら心身の健康づくりに取り 組む意識の醸成を図るとともに、市民一人ひとりの健康づくりを社会全体で支援する環境整備 に努めます。また、感染症や生活習慣病をはじめとする疾病の予防対策として、各種予防接種 や各種検診、健康情報の提供、相談・指導の充実を図ります。さらに、市民がいつでも安心し て適切に受診できるよう救急医療の確保をはじめ地域医療体制の整備充実、各医療費助成制度 の効果的な運営に努めます。
(3)地域福祉と障がい者福祉の充実
すべての市民が支え合い、安心して生活できるよう総合的な福祉を推進する体制の充実に努 めます。ひとり親家庭や生活困窮者に対しては、相談や情報提供、セーフティネット機能の強 化など各種支援策の充実に努めます。障がい者福祉においては、障がいの早期発見と療育の充 実、ボランティア講習会開催支援など関係団体の育成に努め、自立や社会参加を支援する環境 づくりを推進します。
(4)子育て支援の充実
少子社会へ積極的に対応するため、安心して子ど もを産み育てることができ、また、すべての子ども が心身ともに健やかに成長できる社会の形成に努め ます。保育・教育・雇用・保健・医療・福祉などさ まざまな分野における子育て環境を整備し、子育て と仕事の両立や家庭や地域における子育ての支援を 図ります。
また、生活スタイルの多様化に対応するため、家 庭、保育・教育施設、地域が連携し、一体となった 健全育成活動を支援するとともに、関連施設の整備 に努めます。
(5)高齢者施策の充実
超高齢社会へ積極的に対応するため、高齢者が生きがいを持ち、安心して暮らせるまちづく りを進めます。高齢者保健福祉サービスの充実や介護保険制度などの円滑な運営、高齢者に配 慮した環境や施設の整備に努めます。
高齢者が積極的に社会参加できる環境づくりや就労機会の確保に努めるとともに、生涯学習、 生涯スポーツを推進するなど、多様な社会活動参加を促進します。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 1.安全で安心なまち
2
にぎわいのあるまち
都市機能の向上、総合的な交通体系の確立、情報化の推進などにより、住みやすく、開かれ たにぎわいのあるまちを目指します。
(1)良好な居住環境の形成
快適で、人にやさしい持続可能な地域社会の 構築を目指し、良好な居住環境の形成を図りま す。
そのため、住まいの品質の確保や高齢者への 配慮など、良質な住まいづくりとともに、多様 な居住ニーズに対応するため、既存の住宅の活 用を促進します。
また、それぞれの地域の特性を生かした住ま いづくりと、だれもが安心して居住し、健康で 文化的な生活を送ることができるような住まい づくりを促進します。
(2)中心市街地の活性化
都市機能の郊外拡散を抑え、中心市街地の活 性化を推進し、コンパクトで効率的なまちづく りとにぎわいの回復を図ります。
そのため、中心市街地においては、教育・文化・ 医療・福祉・情報・商業・交通・行政・居住など、 さまざまな都市機能について、民間と行政が連 携を図りながら整備・誘導に努めます。
また、信夫山や阿武隈川などの身近な自然環境 や歴史・文化資源などを生かし、奥行きと広がり があり回遊性の高い、県都にふさわしい風格と にぎわいのある中心市街地の創出に努めます。 第 8 章 分野ごとの施策の方針
2.にぎわいのあるまち
良好な居住環境を供給「借上市営住宅(早稲町)」
中心市街地のにぎわい拠点
(3)総合交通網の整備
市民生活、産業活動や地域間の交流、災害や 救急医療等非常時の緊急輸送・搬送など、多様 な都市活動を支える総合交通体系の形成を図り ます。
そのため、快適性・利便性・安全性を備えた 幹線道路・生活道路の整備を推進するとともに、 人にやさしい歩道および自転車道の整備に努め ます。
また、鉄道・バスなどの公共交通機関につい ては、今後、高齢化の進展に伴い重要度が増す
ことから、その利用促進を図り、路線の維持や利便性の向上に努めます。さらに、東北中央自 動車道やインターチェンジなどの整備促進を図り、高速交通網の充実に努めます。
(4)情報通信技術の活用
市民生活をより豊かにし、本市の魅力を発信する手段として、企業・団体等と連携を図りな がら情報化を総合的に推進します。
市民ニーズに応え便利さを実感できる行政サービスを提供するため、市民の視点に立った電 子自治体としての取り組みを推進します。また、協働のまちづくりや安全で安心なまちづくり、 都市のにぎわいと活力に寄与する地域の情報化を推進します。さらに、情報通信技術の活用に よる行政運営の高度化・効率化に努めます。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 2.にぎわいのあるまち
回遊性を高める「まちなか周遊ももりんバス」
インターネット
市役所
学校等 公共施設
各家庭 各企業
県庁
3
活力のあるまち
産業構造の変化や多様化する消費者ニーズ、地域間・ 国際競争などに対応できるたくましい産業をはぐくみ ます。そのため、担い手の確保・育成、地域の特性や 資源の活用、産業間の連携、地域内の経済循環の促進、 国内外の都市との多様な交流により、豊かで活力ある 産業の振興を図ります。
(1)農 林 業 の 振 興
農業については、生産性の向上や農産物の安全確保、商業・観光との連携などの取り組みに より、本市の基幹産業として、地域経済をけん引する農業の振興を図ります。
そのため、意欲のある担い手の育成・確保を図るとともに、優良農地の確保と有効活用に努 めます。また、生産基盤などの整備を推進するとともに、施設の近代化を促進します。
さらに、生産対策の強化や農産加工品の研究開発を促進するとともに、環境に配慮した安全 で安心な農産物の生産振興に努め、地元産の農産物のより一層の消費拡大を図ります。
また、経営の安定化と地域農業の持続的な発展に向け、集落営農や農業生産法人等の育成・ 支援を進め、新たな雇用機会の創出に努めます。
林業については、森林は、環境保全や災害防止、保健休養機能などの公益的機能を有するこ とから、計画的な造林・保育事業の推進や森林資源の保全・育成を図ります。
(2)工 業 の 振 興
地域間の企業誘致競争が激化する中、自然災害が少ないなど本市の特性を生かし、企業誘致 を積極的に推進するとともに、地場産業の振興を図ります。また、技術革新と新たな産業展開 の促進を図ります。
そのため、工業基盤の整備に努め、企業立地による工場配置の適正化を図るとともに、先端 技術型企業、医療・健康福祉関連産業などを中心とする企業の積極的な誘致と、優遇制度の充 実に努めます。また、地場企業からの情報収集を行い、産学連携の手法などを用いた新製品の 開発や技術力の向上、人材の育成などを促進することにより競争力の強化に努めます。
これとともに、急激な社会経済環境の変化にも対応できるよう、経営の革新や経営環境改善 の取り組みなどを支援し、地場企業の体力向上に努めます。さらに、産学官の連携や農商工連 携などの産業間の交流、同業・異業種間交流、広域的な交流連携により、多様なネットワーク の構築を促進し、新たな産業創出の支援に努めます。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 3.活力のあるまち
(3)商 業 の 振 興
商業環境の変化や消費者ニーズの多様化に対応するとともに、各地域の特性に合った商業機 能の充実や魅力ある中心商店街の形成などを促進します。
そのため、地域の特性を生かした生活に密着した商業機能の充実を図るほか、交通弱者を意 識した交通アクセスの検討、休憩施設の整備等の多様な機能の充実を図り、日常の買い物など の利便性の確保に努めます。中心市街地は市民の暮らしや経済社会活動の中心として、また、 本市の顔として魅力ある中心商店街を維持・発展させるため、商業・サービス機能の充実を図り、 商業施設の積極的な誘導と魅力向上に努めます。また、本市の健全な商業環境を維持・発展さ せるため、適正な商業施設の配置等、合理的な土地利用の促進に努めます。
流通については、物流の量的拡大と輸送需要の多様化に対応し、効率的な流通機構の整備に 努めるとともに、消費者が求める安全・安心な生鮮食料品などの安定供給を図ります。
(4)観 光 の 振 興
本市で大きな成長が見込まれる産業として、観光の振興を図ります。
そのため、本市らしい資源(花・くだもの・温泉)を生かし、市民が楽しみながら地域の魅 力を育て、時代のニーズに対応した新たな「福島市流の観光スタイル」の提供に努めます。 また、東北の玄関口としての立地を生かし、南東北観光の基点・拠点となる観光まちづくり の展開に努めます。そして、多様な産業と連携し、経済波及効果の高い観光振興を実現する総 合的な観光産業の振興に努めます。
市民一人ひとりが、ふるさとに「自信」と「誇り」を持ち、住んでいる人が自慢できるまち づくりを推進し、本市の魅力をたくさんの人に知ってもらうことにより、「また来たくなる観 光都市福島」の実現に向け、市民・民間事業者・行政が連携を図りながら、地域や組織の垣根 を越えた「オール福島市」の体制で観光振興に取り組みます。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 3.活力のあるまち
(5)都市間交流、定住・二地域居住の促進
国内外の都市との多様な交流により、人・物・情報・技術・文化などの出合いを生み出し、 産業の振興や新たな文化の創造など、都市の活力と魅力の創出を図ります。
そのため、民間と行政が一体となり、国内外の多様な地域と具体的なテーマを持った交流を 進め、交流人口を拡大するとともに定住・二地域居住を促進します。
(6)雇用機会の創出と勤労者福祉の向上
農林業・工業・商業・観光の振興やコミュニティビジネス※7の育成、成長が見込まれる環境 関連産業などにより、新たな雇用機会の創出に努めます。
また、キャリア教育※8の推進、職業能力開発の促進、就業条件充実の啓発などに努め、若者、 女性、高齢者、障がい者などを含めたあらゆる人々の雇用の促進と安定を図るとともに、勤労 者福祉制度の充実を推進します。
※7 コミュニティビジネス:地域の課題を住民が主体的にビジネスの手法を用いて解決する取り組み。
※8 キャリア教育:望ましい職業観・勤労観および職業に関する知識や技能を身に付けさせるとともに、自己の 個性を理解し、主体的に進路を選択する能力・態度を育てる教育。
都市間交流 銀座のイベントで福島をPR 第 8 章 分野ごとの施策の方針
4
人 が 輝 く ま ち
すべての市民が人として尊重され、それぞれの個性や能力が発揮でき、相互に交流する中で、 福島に根ざした個性あふれる文化を生み出し、健康で生きがいのあるまちを目指します。
(1)生涯学習の充実
市民一人ひとりが、生涯を通じて学び、その成果 を生かすことのできる学習体制の充実と学習環境の 整備を図り、いきいきとした活力のある「まちづく り」「人づくり」を総合的に推進します。とりわけ、 地域社会においては知識や経験などを豊富に持つ高 齢者やアクティブシニアが増えると見込まれていま す。このような貴重な人材が地域へ溶け込み、地域 活動の新たな担い手として活躍し、さまざまな学習 機会を通してまちづくりに参画することが期待され ています。
そのため、民間も含めた生涯学習関連機関・団体および施設とのネットワーク化を図り、学 習情報の提供に努めるとともに、知識・技術や学習成果を生かしたボランティア活動を促進し、 市民への学習支援サービスの向上に努めます。
また、生涯学習の中核的役割を果たす社会教育においては、多様な学習ニーズに応じた学習 機会の提供に努めるとともに、指導者の育成を図ります。
(2)学校教育の充実
郷土への誇りと自信、将来への「夢」と「志」を持ち、確かな学力と豊かな人間性・社会性 を身に付け、将来の福島市を担う共生の精神にあふれた子どもの育成に努めます。そのために、 幼稚園、小・中学校の連接を基盤とし、子どもの育ちを総合的にとらえた学校教育の推進に努め、 子どもの「生きる力」をはぐくみます。
また、郷土の伝統や文化、豊かな環境等を生かした教育を充実させ、家庭・地域社会との連 携のもと、それぞれの教育力を生かした特色ある教育活動の展開に努めるとともに、環境、異 世代・異文化などとの共生を目指した豊かな体験活動の推進に努めます。
幼稚園、小・中学校の施設は、社会の変化に対応した教育環境としての適正配置、適正規模 に配慮しながら、耐震化などの整備充実に努めます。
高等学校教育の機会の拡充、大学など高等教育機関の整備の支援に努めるとともに、社会経 済活動に対応した再教育や産学官連携による共同研究の場などの創出に努めます。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 4.人が輝くまち
(3)市民文化の振興
市民の自主的、創造的な芸術文化活動の促進および文化 遺産などの発掘・保護・保存・活用を図り、風土に根ざし た地域性豊かで独創的な市民文化の創造を目指します。そ して、市民一人ひとりが真にゆとりと潤いのある豊かな生 活を実現できる社会の形成に努めます。また、芸術文化団 体や文化財保護団体等の自主的活動をより活性化させ、指 導者の養成に努め、ネットワークの構築によりその活力を 結集する取り組みを推進します。
そのため、市民の創作活動の奨励および発表の場の拡充 に努め、優れた芸術文化に接する機会や鑑賞の場の拡充を 図ります。また、貴重な文化遺産を市民共通の財産として 保護・保存する意識の啓発を積極的に推進します。
(4)スポーツ・レクリエーションの振興
多様な生活スタイルに対応した健全な余暇活動の充実と、積極的な健康づくりを支援するた め、生涯にわたり、市民が日常生活の一環としてスポーツ・レクリエーション活動に参加でき る機会の拡充に努めます。
そのため、スポーツ団体への支援や指導者の育成、講習会・各種大会の開催などによる市民 スポーツの一層の普及を図るとともに、市民ニーズに応えられる施設の整備と効率的な管理運 営に努めます。
(5)人権尊重・男女共同参画の推進
一人ひとりの基本的人権が尊重される社会づくりに努めます。
男女がお互いに人権を尊重し、平等に責任を負いながら、良きパートナーとして、家庭・学 校・職場・地域等あらゆる分野で、個人の持つ能力が十分に発揮できる社会づくりを推進します。 そして、男女が性別に関わりなく、あらゆる分野に参画する機会が確保され、多様な生き方が 選択できる環境づくりを進めます。
そのため、男女共同参画に向け、啓発を一層推進するとともに市民活動を支援し、市民や事 業者と連携しながら社会的条件の整備に努めます。
(6)地域における国際化の促進
諸外国との交流、ボランティア活動、市内に住む外国人との交流などにより、国際性豊かな 人材を育成することを基本に、地域における国際化を促進します。
さらに、市内に住む外国人が一人の市民として必要な情報やサービスが受けられ、安心して 暮らせるまちづくりを進めるとともに、多様な言語・文化・習慣などを認め合う「多文化共生 社会」を目指します。
第 8 章 分野ごとの施策の方針 4.人が輝くまち
第 8 章 分野ごとの施策の方針 5.美しいまち
5
美 し い ま ち
吾妻山や信夫山、阿武隈川・荒川などの豊かな自然を保全し、人と自然が共生する調和のと れたまちづくりを進めるとともに、地球環境への負荷の少ない循環型社会を目指します。
(1)自然環境の保全と都市緑化の推進
大気・水・土壌などを良好な状態に保持すること により、人の健康を保護し、生活環境および自然環 境を適正に保全します。
豊かな環境を良好な状態で次の世代に引き継いで いくため、緑の保全と創出に努めます。豊かな緑に つつまれた美しい景観を創造するため、公園・緑地 の適正配置や効率的な維持管理、街路の緑化に努め、 市民の緑化活動を支援するとともに、協働により良 好な景観形成を促進します。
(2)地球環境への負荷の低減
循環型社会の形成を基礎として、地球環境への負荷を低減するまちづくりを進めます。 そのため、市民一人ひとりの地球環境を守り続ける意識の高揚を図りながら、市民・事業者・ 行政が協働し、3Rの取り組みをより一層推進するとともに、太陽光などのクリーンなエネル ギーの利用促進を図ります。
(3)環境衛生の向上
清潔で快適な都市環境を守るため、環境衛生の向上に努めます。
そのため、公共下水道の着実な整備と公共下水道への接続を促進するとともに、合併処理浄 化槽の整備促進を図るなど地域の実情に応じ、効率的な汚水処理施設の整備を進めます。 都市清掃については、広く市民と行政とが協働し、ごみの減量化ときれいなまちづくりを推 進します。
(4)水道水の安定供給
摺上川ダムからの本格供給が開始され、上水道は拡張の時代から維持管理の時代へ移行して います。
将来にわたって、安全で良質な水を安定して供給するため、水質管理体制の強化、老朽施設 の計画的な更新を進めます。
また、災害時においても安定した供給体制を確立するため、配水管の耐震化を実施するなど 維持管理に重点をおいた整備を推進します。
1.地域経営の推進
地域経営とは、本市の区域を一つの事業体としてとらえ、経営的な考えを持って地域を運営 していくことです。
地域の宝である資源や優位性を最大限に生かすとともに、市民・行政・団体・企業等が目標 と情報を共有しながら、協働により総力を挙げて市民生活の質の向上と魅力ある地域づくりを 進めます。
2.効率的な行財政運営の推進
多様化する行政需要へ対応するため、事務事業の見直し、外部委託の推進、定員・給与の適 正化などにより、行政サービスの質を維持しながら、簡素で効率的な行政を実現します。 また、財政については、緊急度、優先度を勘案した事業の厳選、事務事業全般にわたる行政 経費の節減に努めるとともに、後世代に過大な負担を残すことのないよう、市債依存度の抑制 を基調とした市債の運用を基本に、健全で効率的な財政運営を進めます。
3.近隣自治体との連携の推進
近隣自治体と連携し、水道用水供給や衛生処理などの効率的な事務の執行を進めるため、着 実に広域行政を推進します。
また、地域振興のための自治体間の相互連携をより重視しながら、県北の中心都市としての 役割を担い、一層力強い福島都市圏の形成に努めます。
第 9 章 基本構想の実現に向けて
第 9 章 基本構想の実現に向けて1.福島市総合計画の構成
2.福島市総合計画基本構想策定の経過
(1)基 本 構 想
(1)策定の目的
将来を展望し、総合的かつ計画的なまちづくり の指針とします。
(2)内 容
本市の将来都市像、まちづくりの基本的な考え 方、分野ごとの施策の方針などを定めます。 (3)目 標 年 次
平成32年(2020年)
(2)基 本 計 画
(1)策定の目的基本構想の具体化を図ります。 (2)内 容
将来のまちづくりについて、その取り組むべき 主要な課題、重点施策、分野ごとの施策の現状と 課題、基本方針、体系、主要事業などを定めます。 (3)計 画 期 間
①前期基本計画 平成23年度から平成27年度まで ②後期基本計画 平成28年度から平成32年度まで
(3)実 施 計 画
(1)策定の目的基本計画で定められた施策・事業について年次別 の計画を示し、予算編成の指針とします。
(2)内 容
主要事業の実施年度、事業内容、予算規模などを 定めます。
(3)策 定 方 式
3ヵ年を計画期間とするローリング方式により 毎年度策定します。
年 月 日 内 容 平成20年(2008年) 8 月28日
11月25日 ∼12月15日 平成21年(2009年) 5 月11日 6 月 4 日 6 月 1 日 ∼ 8 月 4 日 8 月11日 8 月20日 8 月27日 ∼ 9 月28日 平成22年(2010年) 2 月19日 3 月26日 4 月20日 ∼ 4 月21日 6 月10日
新・福島市総合計画策定要綱及び策定委員会設置要綱を制定 新・福島市総合計画策定に資するため、市民アンケート調査を実施 新・福島市総合計画基本構想策定懇談会設置要綱を制定
新・福島市総合計画基本構想(素案)の案を決定 新・福島市総合計画基本構想策定懇談会開催(計 4 回) ( 6 月 1 日、 6 月29日、 7 月15日、 8 月 4 日)
新・福島市総合計画基本構想策定懇談会から市長へ意見書を提出 新・福島市総合計画基本構想(素案)を決定
新・福島市総合計画基本構想(素案)に対するパブリック・コメントの実施 新・福島市総合計画基本構想(原案)を決定
市議会 3 月定例会に新・福島市総合計画基本構想(原案)を上程 ※基本構想審査特別委員会設置
基本構想審査特別委員会において審議
(1)新・福島市総合計画策定要綱 (趣旨)
第…1…条 この要綱は、新・福島市総合計画(以下「総 合計画」という。)の策定について必要な事項を定 めるものとする。
(総合計画の構成)
第…2…条 総合計画は、基本構想、基本計画及び実施計 画をもって構成する。
…2… 基本構想は、将来を展望し、総合的かつ計画的な まちづくりの指針とするため策定するものとし、本 市の将来都市像、まちづくりのための基本的な考え 方、分野ごとの施策の方針等からなるものとする。 …3… 基本計画は、基本構想に基づき、その具体化を図
るため策定するものとし、将来のまちづくりについ て、その取り組むべき具体的な施策、手段及びこれ らの推進方策を定めるものとする。
…4… 実施計画は、基本計画に定められた施策・事業の 計画的実施を図るため策定するものであり、毎年度 予算編成の指針とするものとする。
(計画期間)
第…3…条 基本構想の計画期間は、平成23年からおおむ ね平成32年までとする。
…2… 基本計画の計画期間は、前期を平成23年度から平 成27年度までとし、後期を平成28年度から平成32年 度までとする。
…3… 実施計画の計画期間は、毎年度向こう…3…箇年を計 画期間とするローリング方式とする。
(総合計画策定推進組織の設置)
第…4…条 総合計画の策定を推進する庁内組織として、 新・福島市総合計画策定委員会を設置する。
…2… 基本構想の策定に関し市民の意見を反映させるた め、新・福島市総合計画基本構想策定懇談会を設置 する。
…3… 基本計画の策定に関し市民との協働の理念を推進 するため、新・福島市総合計画前期基本計画策定市 民会議を設置する。
…4 …市民各界各層の意見や関係機関・団体などの意見 を反映させる推進体制を確立する。
(委任)
第…5…条 この要綱に定めるもののほか、総合計画の策 定に関し、必要な事業は別に定める。
附 則
この要綱は、平成20年…8…月28日から施行する。 附 則
この要綱は、平成21年…8…月20日から施行する。
(2)新・福島市総合計画策定委員会設置要綱 (趣旨)
第…1…条 この要綱は、新・福島市総合計画策定要綱第 4… 条第…1… 項に規定する福島市総合計画策定委員会 (以下「委員会」という。)の組織及び運営について
必要な事項を定めるものとする。 (所掌事務)
第…2…条 委員会は、福島市総合計画(以下「総合計画」 という。)策定のため、次の各号に掲げる事項を行う。 (1)…総合計画の原案を策定すること。
(2)…市民の意見を総合計画に反映させるための調整を行 うこと。
(3)…その他総合計画策定の推進に関すること。 (組織)
第…3…条 …委員会は、別表…1…に掲げる職にある者をもっ て組織する。
…2… 委員会に委員長を置き、副市長をもって充てる。 …3… 委員会に副委員長を置き、総務部長をもって充てる。 (委員長及び副委員長)
第…4…条 …委員長は、委員会を代表し会務を総理する。 …2… 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故ある
時はその職務を代理する。 (会議)
第…5…条 …委員会の会議は委員長が招集し、委員長が会 議の議長になる。
…2… 委員長が必要と認めるときは、会議に関係者等の 出席を求めることが出来る。
(幹事会)
第…6…条 …委員会に原案策定の事務を補佐するため幹事 会を置く。
…2… 幹事会は、別表第…2…に掲げる職にある者をもって 組織する。
…3… 幹事会に幹事長を置き、総務部次長(政策担当) をもって充てる。
…4… 幹事会は幹事長が招集し、幹事長が会議の議長と なる。
…5… 幹事会に部会を置くことができる。 (ワーキンググループ)
第…7…条 …幹事会に、原案作成に係る調査及び研究を行 うワーキンググループを置く。
…2… ワーキンググループは、別表…3…に掲げる所属の長 の推薦のあった者をもって組織する。
…3… ワーキンググループは幹事長が招集し、幹事長が 会議の議長となる。
…4 …ワーキンググループに部会を置く。 (庶務)
第…8…条 …委員会の庶務は、総務部企画政策課において 処理する。
(委任)
第…9…条 …この要綱に定めるもののほか、委員会に関し 必要な事項は、委員長が別に定める。
附 則
この要綱は、平成20年…8…月28日から施行する。 附 則