統合報告書（環境・社会貢献 活動レポート） CSR（社会的責任）｜ウーマンスマイルカンパニー 千趣会

環境・社会貢献活動レポート

今、私たちにできること

2012

環境のために、女性のために、より良い社会と暮らしのために

CSR情報はこちらから http://www.senshukai.co.jp/csr

（パソコンのみ）

     ヒナギクの花言葉は「希望」。

          千趣会は、「女性を幸せにする会社」をめざし、 ステークホルダーの皆さまと一緒に

   「できることから」より良い社会づくりに貢献していきます。

この印刷物に使用している用 紙は、森を元気にするための

間伐と間伐材の有効活用に 見やすいユニバーサルデザインフォントを採 〒530-0035

大石 友子（おおいし ともこ） 京都学園大学経営学部教授 早稲田大学第一文学部卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科履修。 (財)横浜市女性協会、(財)女性労働協会で起業支援、キャリアアップ支援な どの就業支援事業に携わり、2001年大学教授に。著書に『女性の働き方ガイ ドブック』（経済産業調査会・2001年）、『私にできる幸せマネジメント』（日本 実業出版社・2005年）、『事業構想と経営』（共著・嵯峨野書院・2004年）、 『ベンチャー型新規開業事業の新動向』（共著・嵯峨野書院・2007年）などがある。 ト ッ プ 対 談

──社長に就任されてから1年 が経ちましたが、この1年を振り 返っていかがでしたか。 田邉： 当社は、「創業」から事業を 受け継いで育てる「守成」の時期 にさしかかっていると思います。 ですから本来あるべき姿に立ち 返ろうと、この1年「原点回帰」を 掲げて取り組んできました。その中で、当社が創業以来55年 間にわたって受け継いできたいわば「千趣会のDNA」を明確 にしようと、新企業ビジョンの策定にも着手しました。  当社には50年以上前に定めた社是があり、そこには「企業 の存在理由は社会貢献にあり」と明記されています。CSRと いう言葉がまだなかった時代に、すでに「企業は社会との関 係性を重視し、社会に認められて初めて価値ある存在と言 える」と考えていたのです。この社是を根幹に据えながら、中 長期的にめざす方向性を示したのが、今回策定した新企 業ビジョン「ウーマン スマイル カンパニー」です。

大石氏： 私が初めて千趣会を知ったのは30年ほど前ですが、 当時も「女性を大切にする会社」というイメージがありました。 ですから、「ウーマン スマイル カンパニー」は、本当に千趣会 の原点を表していると感じています。

 新企業ビジョンと同時に発表された社内向けの新スロー ガン「世界一女性を笑顔にする会社になろう」も、まさに田邉社 長をはじめ、千趣会従業員一人ひとりの姿勢そのものですね。 田邉：千趣会は、戦後の潤いのない時代に、少しでも女性に 笑顔になってもらいたいと、オフィスの女性グループを対象 に、こけし人形を頒布したことから始まりました。女性に必要な もの、喜ばれるものをと考え、取り扱うものを増やしていった 延長線上に、今の千趣会があるのです。この原点を忘れず に、従業員一人ひとりが「私たちが従事しているのは、日本で 唯一の 女性に笑顔を届ける仕事 だ」という自負を持って取 り組み、ビジョンを達成したいと考えています。

 一方、2011年は東日本大震災という未曾有の大震災が発生 した年でもありました。当社としても、義援金や支援物資を 寄贈したり、少しでも笑顔を取り戻していただきたいと、昨年 12月に福島でコンサートを開催するなど、できる限りの支援 をしてきました。またお客さまに募金を呼びかけたところ、私 たち千趣会を信頼して多くの方がご協力くださり、3,000万 円を超える義援金が集まり、感激いたしました。ご協力いた だいた皆さまに心から感謝するとともに、その信頼にこれか らも応えていかなければと身の引き締まる思いです。

として、2008年にブライダル事業を展開する（株）ディアーズ・ ブレインを子会社化し、女性の人生における一大イベントで あるウェディングにも対応してきています。

大石氏： 50年以上にわたって女性を見つめ続けてきた会社 だからこそ、これからの女性のあり方という、半歩先をイメージ できるようなものを提案していただきたいですね。

 同時に、「母親世代からずっと千趣会を利用している」、 そんなお客さまの信頼を裏切らないよう、「千趣会の品物は 信用できて自慢できる」というブランド力を、ずっと維持して いっていただきたいと思います。

田邉： 千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」では、女性が 日々考えていることや興味関心のあること、リアルな生活実態を 調査し、コミュニケーションサイトなどで共有させていただいて います。こうした情報発信にも今後とも力を入れていきます。

── 大石氏は社外取締役に就 任されて6年になりますが、その 間の千趣会の変化をどのように とらえられていますか。 大石氏： まず女性従業員が能力 を最大限に発揮して活躍できる 環境が整ってきたことです。それ には、私もアドバイザーとして参加

している社内委員会「ハナメゾン」の活動が大きく寄与して います。育児と仕事の両立を支援する環境が整ってきたとと もに、女性のキャリア意識も醸成され、女性管理職の増加に つながりました。また、女性のアイデアでさまざまな商品が 開発され、ヒット商品も生まれてきています。

 さらに女性だけでなく、性別や肩書きに関係なく、一人ひ とりが能力や個性を活かして、いきいきと仕事ができる、い わゆるダイバーシティにつながる、企業風土が醸成できはじ めていると思います。

── 今後千趣会がすべきこと、求められることについて、ど のようにお考えですか。

田邉：女性の年代ごとのライフステージ、ライフスタイルに 求められることにしっかりと対応し、「女性にとってなくては ならない会社」と言われる存在をめざしていきます。その一環

ニックコットン普及プロジェクト」を推進するなど、本業に 沿ったより持続性のある活動に注力しました。また、カタロ グで使用する紙の分を自分たちでまかなおうと、海外植林活 動にも継続して取り組みました。

 2012年度以降は「ウーマン スマイル カンパニー」という ビジョンに則り、千趣会がすべきCSRとは何かを再度整理し、 女性の笑顔につながる活動にフォーカスを当てていきたい と考えています。

── 最後に、ステークホルダーへのメッセージをお願いし ます。

田邉： お客さまに笑顔を届け、世界にしあわせを広げていくに は、まず従業員がいきいきと笑顔で働ける環境をつくること、 取引先さまとWin-Winの信頼関係を構築することが大前 提です。身近な一人ひとりの笑顔を何より大切にする──、 その積み重ねが世界をしあわせにすることにつながると信じ、 一歩ずつ着実に前進していきたいと思っています。

── CSR活動の方針やポイントについて教えてください。 田邉： 千趣会では「女性支援」「環境対策」「公正さの追求」を CSRの3つの柱として取り組んでいます。特に、「女性支援」で は「ピンクリボン運動」の支援として当社が販売するすべての ブラジャーを1枚お買い上げいただくごとに1円を寄付する 施策を、「環境対策」では原料産地の環境に配慮した「オーガ

女性に笑顔を届けたい、

創業から変わらない「千趣会のDNA」をカタチに

従業員、取引先、そしてお客さま、

さらに世界へとしあわせを広げていきたい

すべての従業員にとって働きがいのある会社に

そして「女性にとってなくてはならない会社」へ

千趣会新企業ビジョン

「ウーマン スマイル カンパニー」 笑顔が積み重なって、

しあわせは生まれる。 ひとりひとりが笑顔になれば、 明日はもっと素敵になる。 私たちは、

女性の毎日に

笑顔を届ける事を通じて、 世界をしあわせにしていく会社です。

代 表 取 締 役 社 長 社 外 取 締 役

会 社 概 要

（株）千趣会は、2009年度からサステナビリティ・レポートを発 行、2010年度からは名称をよりわかりやすく「環境・社会貢献活 動レポート」と変更して発行しています。今回は、「女性支援」「環 境対策」「公正さの追求」の３つの分野で、特徴的な取り組みを 特集として掲載するとともに、ステークホルダーごとの活動をま とめて報告しています。できるだけ多くの方に千趣会の活動を 知っていただくため、従業員のコメントも掲載し、読みやすい誌 面づくりを心がけています。

本レポートには過去と現在の事実だけでなく、発行日時点に おける予想・予測・計画も含まれております。これらには記述し た時点で入手できた情報に基づく仮定や判断が含まれてお り、諸条件の変化によって、本レポートに記載した予想・予測・ 計画とは異なる可能性があります。読者の皆さまには、このよ うな点をご了承いただきますようお願い申し上げます。

編集方針

免責事項

目 次

特 集

（株）千趣会。その他のグループ会社についても一部報告しました。

報告対象組織

2011年度（2011年1月1日から2011年12月31日まで）。 一部その前後の事象についても報告しています。

報告対象期間

2013年3月

次回発行予定

・・・・・・・・・・

7

トップ対談 会社概要

東日本大震災 復興支援

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

地球環境保全 お客さまのために 社会のなかで 従業員とともに コーポレートガバナンス

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

関係会社

社名 英文社名 URL

設立年月日 資本金

発行済株式総数 上場証券取引所

代表者 売上高 従業員数 事業内容 関係会社

株式会社 千趣会 SENSHUKAI CO., LTD. http://www.senshukai.co.jp (shop： http://www.bellemaison.jp) 1955年11月9日

20,359百万円（2011年12月31日現在） 47,630千株（2011年12月31日現在） 東京証券取引所市場第一部 大阪証券取引所市場第一部 代表取締役社長 田邉 道夫

137,261百万円（2011年12月期 連結） 1,578人（2011年12月31日現在 連結） 通信販売事業／その他事業

国内13社、海外8社

通信販売事業

ブライダル事業 ペット事業 受注代行業 運送倉庫業 サービス業

千趣会サービス・販売（株） （株）千趣会イイハナ （株）モバコレ

上海千趣商貿有限公司 千趣会香港有限公司 （株）センテンス （株）K.Sense 他7社 （株）ディアーズ・ブレイン （株）ペットファースト

千趣会コールセンター（株） 千趣ロジスコ（株）

千趣会ゼネラルサービス（株） 他2社

事業領域

2011年度売上高

会社概要

カタログ通販

衣料品

39.8% インテリア21.5%

生活雑貨 13.6%

その他

11.6% 3.3%食品

服飾雑貨 10.2%

137,261

百万円

経営指標

160,000

120,000

80,000

40,000

0

158,285 147,292

136,859137 ,261

〈年度〉 2008 2009 2010 2011

〈百万円〉

◆ 売上高、ネット売上高

ペットビジネス テレビショッピング

ブライダル ショップ運営 頒布会

ネット通販

「ベルメゾンネット」 旅行 ポイントプログラム

笑 顔 を お 届 け す る た め に❶女 性 支 援

・・・・・・・・・・

9

笑 顔 を お 届 け す る た め に❷環 境 対 策

・・・

11

笑 顔 を お 届 け す る た め に❸公 正 さ の 追 求 66,340

66,340

66,34067,13067,13067,13065,34965,34965,349 72,672 72,672

72,672

120,000

90,000

6,000

3,000

0

104,059

91,837 90,08690,441

〈年度〉 2008 2009 2010 2011

〈百万円〉

◆ 総資産

400

300

200

100

0

387 _{371 366 376}

〈年度〉 2008 2009 2010 2011

〈万人〉

◆ カタログ年間購入者数

6,000

3,000

0

−3,000

2,413

–2,405 3,422 _3,107

〈年度〉 2008 2009 2010 2011

〈百万円〉

◆ 営業利益

カタログ年間購入者数

約

376

万人

カタログの種類

18

種類

（株）千趣会の カタログ年間発行部数

約

7,006

万部

仕入先数

2,246

社

インターネット 登録会員数

約

812

万人

88.4

88.4

%

従業員数 グループ

1,578

人

うち女性

93.3

93.3

%

うち女性

802

802

人

うち（株）千趣会

（女性 40.1%）

（売上高）

東 日 本 大 震 災 復 興 支 援

商 品 を お 届 け で き な い 状 況 が 続 き 、ご 迷 惑 を お か け し ま し た

千 趣 会 グ ル ー プ の 被 災 状 況 と 対 応

千 趣 会 自 身 の 取 り 組 み  建物の損傷などの被害が、千趣ロジスコ（株）の栃木県

鹿沼市の鹿沼商品センター、千趣会コールセンター（株） の千葉県印西市の千葉センター、ブライダル事業を行う （株）ディアーズ・ブレインの東北地方と関東地方の各ゲスト ハウスで発生しました。被害はいずれも軽微で業務に大き な影響はありませんでした。ゲストハウスではお客さまの

安全を第一に新郎新婦さま、ご関係者さまと協議し、個別 に対応しました。

 また、北海道・東北6県・茨城県で商品やカタログを配送で きない状況が続きました。運送会社と連携し、情報収集する など物流体制の立て直しに努めましたが、2011年12月31日 まで、福島県の一部で配送できない状況が続きました。

3月∼6月

支援物資の提供

現地ニーズに配慮しながら、

199,138点を寄贈しました

ファッション通販サイト「モバコレ」でチャリティTシャツを販売

被災したカップル12組に結婚式・披露宴を無料でご提供

 被災地への支援物資として、婦人・紳士・子ども用衣類・ 下着、毛布類など合計199,138点を現地のニーズと物流 状況を考慮し、宮城県の石巻市役所、塩釜市役所、気仙沼市 役所、岩沼市役所、仙台市役所、多賀城市役所、名取市役所 の各担当、福島県の災害対策本部と兵庫県の災害支援対策 本部にお届けしました。

 「被災者が今、本当に必要としているものは何なのか」、 各市役所と個別に連絡を取り、現地ニーズのヒヤリングをし たうえで、物質供給を行いました。また震災からまだ間もない 頃、当社のお客さまで石巻市

役所にお勤めの方から、直接 当社のコールセンターに支 援依頼の電話をいただき、必 要物資を避難所にお送りし たケースもありました。

 今後は、行政だけでなく、災害支援のノウハウに長けた団 体などと連携を深め、現地ニーズによりきめ細やかに対応でき る体制を構築していきたいと考えています。

被 災 地 と お 客 さ ま を つ な ぐ 取 り 組 み

3月 ∼現在

募金の呼びかけ

・ベルメゾン募金

15,087人  25,331,643円

・スマイルサポーター募金

352,618人  7,052,360円

お客さまが簡単に募金できる仕組みを整え、

募金を呼びかけています

 MOTTAINAIキャンペーン※_{事務局とみちのくフリーマー} ケット協会（宮城県名取市）の主催による「MOTTAINAI フリーマーケット2011 in 宮城」が9月17日から19日まで 被災地に近い仙台市で開催されました。

 千趣会は秋冬物衣料1,564点をチャリティ販売し、収益金 439,950円全額を宮城県災害対策本部に寄付しました。  当日訪れたお客さまの中には、津波で自宅を失い仮設住宅に

暮らす方もおられ、「自分で好きな物を選び、安く買えるのは楽

しい」との声も聞かれました。

 千趣会では、お客さまが簡単に義援金募金できるよう、商 品購入と同じお手続きでクレジットカードもしくはベルメゾン ポイントで募金できる「ベルメゾン募金」、商品注文時にワン クリックで10円を募金でき、千趣会が同額を上乗せして合 計20円を寄付する「スマイルサポーター募金」などを用意。 募金の呼びかけを、現在に至るまで継続して行っています。  皆さまからいただいた義援金は、全額を当社が責任を 持って日本赤十字社に寄付しています。

4月30日 東京で

支援コンサートの開催

電力使用を極力抑え、

自然光の中で楽曲を演奏しました

 音楽を通じて皆で被災地のために祈り、行動したい――。 そんな気持ちをPlay（行動する・演奏する）とPray（祈る）の 言葉に込めて、照明や音響設備を使わないコンサート「Play to Pray∼被災地への祈りが届きますように∼」を企画。4月 30日、渋谷区にある教会の自然光の中で、日本を代表する ヴァイオリニストの一人、ツルノリヒロ氏を中心に、ピアノ、 チェロ、アコースティックギターによる生演奏が行われました。  当日は94人に来場いただき、会場で募金活動を実施。集 まった178,382円は、震災

で楽器が破損・流出した被 災地の学校に楽器を贈る資 金として活用されています。

12月17日

_{被災地に音楽を届けるとともに、}

ライブ映像をネット発信しました

  鋼とガラスでできた声 と称されるアーティスト秦基博氏 が2008年から自ら企画し開催しているアコースティック・ラ イブ GREEN MIND 。タイトルにあるように「自然への思 いやり」、そして「ギターの弾き語りという原点に立ち返った 歌本来の持つ力の大きさ」を多くの人に伝えることをコンセプ トにしています。千趣会は GREEN MIND のコンセプトに賛 同し、震災と原発事故で不自由な生活を強いられている被 災地・福島に音楽を届けようと、同地での開催を秦基博氏と ともに企画。12月17日にいわき市でのライブが実現しました。 当日は、そのもようをUSTREAM

でライブ中継しました。  チケット取扱代行業者の手数料 を除いた収益金7,231,000円は、 東日本大震災の義援金として、 全額を日本赤十字社に寄付し ました。

3月 義援金

総額41,433,300円を寄付しました

 3月18日、被災地への義援金として（株）千趣会から日本 赤十字社に30,000,000円を寄付しました。

 また、千趣会グループとして社内募金活動を3月16日から 3月31日まで行い、11,433,300円を日本赤十字社などに 寄付しました。

ベルメゾンネットに東北復興支援サイト開設

東北6県の「いいもの」を紹介する応援企画。

売上の一部は義援金としました

 東北の復興を応援するとともに、いち早く生産体制を整えた 企業やメーカーの「いいもの」を一人でも多くの人にお届け したいという想いで、東北地方のおいしい食べ物や伝統の 品々などを集めた特集「がんばろう東北！いい食・いい品、再 発見。」を企画、6月から2012年1月までの期間販売しました。  売上の3%となる95,007円は、義援金として日本赤十字社 に寄付しました。

9月

チャリティ販売

被災地に近い仙台でフリーマーケットに

企業出展し、売上を全額寄付しました

【グループ会社の取り組み】

（株）モバコレが「チャリティTシャツ」を企画・販売。Tシャツ1枚の ご購入で購入金額2,000円全額を寄付するもので、7月31日に 総額2,924,000円を日本赤十字社に寄付しました。

ブライダル事業を運営する（株）ディアーズ・ブレインは、NPO法人 シェアードスマイルジャパンと協力し、宮城県の式場で結婚式・ 披露宴を無料提供する「『絆』ウェディング」を企画。第1回を、 2011年9月24日に開催しました。

（2012年1月15日現在） コンサートの様子

千趣会のブース 支援物資を届けるトラック

コンサートの様子

©Office Augusta 義援金呼びかけページ

http://www.bellemaison.jp/popup/omimai0318_bokin.html

「がんばろう東北！いい食・いい品、再発見。」特集 6月∼

2012年 1月

福島で

※ MOTTAINAIキャンペーンは、 ノーベル平和賞を受賞した故ワン ガリ・マータイさんが提唱した環境 に負担をかけない生活スタイルを 推進する運動です。千趣会はその 趣旨に賛同し、協力しています。

笑 顔 を お 届 け す る た め に

❶

女 性 支 援

 千趣会のお客さまはほとんどが女性です。その女性が罹患 するがんは乳がんが最も多く、乳がんを発症する割合は16人に1人 といわれています。特に急増するのは、千趣会のお客さまに多い 30代後半から。乳がんは早期なら90％以上の人が治る可能性の 高い病気です。しかし、ちょうど家庭でも社会でも重要な役割 を担う時期と重なるため、乳がん検診を後回しにしてしまう人 も少なくありません。

 そこで千趣会は女性の健康と笑顔を守りたいとの想いで、乳 がんの早期発見・早期診断・早期治療を促す「ピンクリボン運動」を 支援。一人でも多くの人に受診してもらえるよう、チラシやオリジナ ルマスコットによる意識啓発や、（財）日本対がん協会発行の無料 検診クーポン券の配布など、さまざまな取り組みを進めています。

約9割の女性が乳がん検診の必要性を感じていながら、実際に検診を受けたこ とがあるのは6割程度にとどまっています。

アンケート結果：女性たちの生活スタイルの動向を独自に分析、検討する「ベルメ        ゾン生活スタイル研究所」のウェブモニター「スタイルモニター」        の回答による。

ライブレポート「乳がん、ピンクリボンについて 2011」（「ベルメゾンデッセ」） http://www.belle-desse.jp/s/pink

「ベルメゾンデッセ」 つなげよう、ピンクリボン http://www.belle-desse. jp/pink

ブラジャーを1枚お買い上げごとに1円を（財）日本対 がん協会の「乳がんをなくすほほえみ基金」に寄付。 乳がん検診機器の整備・拡充などに役立てても らっています。対象となる商品は、2010年度から販売 するすべてのブラジャーに拡大しています。また、4月 と10月にはネットでのお買い物時にワンクリックで寄 付できる「スマイルサポーター募金」を募り、お寄せい ただいた金額に千趣会から同額を上乗せしました。

費用や申込方法がわからず、受診を躊躇されてい る方の背中を押す支援として、（財）日本対がん協会 の協力でマンモグラフィー（乳房X線撮影）の無料 クーポン券をプレゼントしました。2011年度は 母の日（4月1日∼4月22日）、「ピンクリボン月間」 （9月15日∼10月10日）の2回のキャンペーンなど

で、合計1,100人にプレゼントしました。 「乳がんの知識を深め、自分自身の問題として意識

し、検診への第一歩を踏み出そう」と呼びかける ピンクリボンスマイルウォークに2009年から協賛 しています。2011年度は東京、神戸、仙台、名古屋 で開催され、千趣会の従業員とその家族・友人が 東京、神戸大会に計82人参加するとともに、ベルメ ゾン会員10人をご招待しました。神戸大会にはイ ベントブースも出展し、「PINK LOVE CAT」のマス コットを1,640人にプレゼントしました。 10月のピンクリボン月間にセルフチェックの方法

をイラストで紹介する啓発チラシを作成し、カタロ グや商品と一緒にお客さまにお届けしています。そ の他、キャンペーンウェブサイトや商品梱包パッ ケージでもPRしています。

「ピンクリボン運動」とは、乳 がんの早期発見の大切さ、 乳がんの正しい知識を知って もらうことなどを目的とした 世界規模の啓発運動です。

「女性ランナーの活動支援・ラン ニング環境向上活動・チャリティ 活動」を目的とする「一般社団法人 ランガール」の活動姿勢に共感。 2011年度は、9月の大会「ランガー ル★ナイト」に協賛したほか、チャ リティ商品として巾着やシューズ ケースをランガールと共同開発し、 売上の全額526,928円を東日本大 震災の義援金として日本赤十字社 を通じて寄付しました。また、大会 当日に乳がんの「無料検診クーポン 券」を50人にプレゼントしました。 女性の乳がん検診への意識

知らせる

知らせる

正しい知識を

啓発チラシの 同梱枚数

1,764,514

円

1,100

枚

約

12,000

人

約

193

万枚

つなげる

つなげる

健康への想いを

すすめる

すすめる

乳がん検診を

「ベルメゾンデッセ」で 乳がん検診の体験談を募集しています

女性の健康を応援する

「ランガール★ナイト」を

支援しています

63.9

_%

89.2

_%

フランスのデザイナーズユニット「mini labo」が ピンクリボン運動の広がりを願ってデザインした 千趣会の「ピンクリボン運動」キャラクター。日々、 持ち歩いていただくことで「ピンクリボン運動」を 思い出していただくことを願って配布しました。

「PINK LOVE CAT」マスコット

お客さまのご協力 をいただき、2011 年度の寄付金額合 計は3,022,153円 になりました。

3,022,153

円

1,000,000

3,493,055 2011年度

ブラジャーのお買い上げ による寄付金額

2011年度 無料検診クーポン券

プレゼント枚数 2011年度

ピンクリボンスマイルウォーク 総参加者数

（東京・神戸・仙台・名古屋大会 の合計）

「乳がんをなくすほほえみ基金」への寄付額  

4,000,000

3,000,000

2,000,000

1,000,000

0

〈年度〉 2008

2007 2009 2010 2011 〈円〉

 コミュニケーションサイト「ベルメゾンデッセ」 では、マンモグラフィー（乳房X線撮影）を受ける きっかけになればと「私のマンモグラフィーレポー ト」と題した体験談を募集し、掲載しています。2011年 度末までに、旧サイトからの累計で319件もの体験談 が寄せられました。

 なかには「検査は大変でもほんの一瞬のこと、嫌が らずに受けてほしい」「毎年、誕生日月に受けています」

「女性にとって乳房は大切なもの、自分で 守る努力も必要だと思います」な ど、早期検診の大切さを訴え るものが多く見られました。

3,021,400

 世界の殺虫剤の4分の1は綿花畑で使われているという説があ ります。また、農薬を使った土地はその影響が消えるまでに3年か かるといわれており、3年かかっても消えない強い農薬は、その土 地に住む人々の健康に害を与える場合があります。3年間農薬や 化学肥料を使用しない農地で栽培された綿花から作られたオー ガニックコットンが普及すれば、これらの大量の殺虫剤が使用さ れなくなり、環境保全につながるはず。

 しかし、どれだけ環境に良い商品をつくっても、価格が高ければ 普及しません。そこで千趣会では、流通工程の無駄を省いて通常の コットン製品と同程度の価格のオーガニックコットン製品を開発、 2010年度から販売を開始しました。使う人にも、つくる人にも、そし て地球環境にもやさしいオーガニックコットンの普及に向けて、 2011年度は「オーガニックコットン広め隊」を結成するなど、プロ モーション活動にも注力しました。

オーガニックコットンは割高だというイメージを 払拭し、日常生活に気軽に取り入れてもらえるも のにしたい。そんな想いから、直接産地である インドに赴き、現地工場から直接千趣会へと、無 駄な流通工程を省くことで、通常のコットン製品 と同程度の価格のオーガニックコットン製品を開 発しました。

通常のコットンとほぼ同じ価格

であることが普及のカギです

笑 顔 を お 届 け す る た め に

❷

環 境 対 策

80.6

t

138,977

点

千趣会では、栽培時において化学薬品を使わない こと、産地での適正な労働管理などの社会面での 配慮をしていることが条件となるオーガニックコッ トンを使用した製品製造、流通の国際基準である 「Organic Exchange」の認証を取得しています。

生産地環境負荷の低減や生産者の生活の安定 のためにも、今後も継続的に取り組んでいきます。

2011年6月6日から12日まで、大阪駅近くにオー ガニックコットンの説明を書いたボードを設置。 そこに簡単な説明リーフレットを添えたハンドタ オルの無料サンプルを840枚貼り、自由にお持ち 帰りいただきました。

千趣会のオーガニックコットンの良さを知って もらうには、やはり実物に触れてもらうのが一 番と考え、2011年6月にはベルメゾン「暮らす 服ショップ」5店舗でハンドタオル10,000枚を 無料配布するとともに、バスタオルとフェイス タオルを限定販売しました。

父の日に近い2011年6月16日、節電の夏に汗 を拭いてもらおうと、東京・新橋駅近くで「お父 さんの汗拭き隊」として、ハンドタオルと説明 リーフレット2,000枚を配布しました。 また、6月11日から7月10日まで東京都内のオー ガニックショップ20店舗で、「ハンドタオルプレ ゼントキャンペーン」を実施し、同じく2,000枚を 配布しました。

無農薬の 綿花畑を増やす

2011年6月には、インター ネットを通じてハンドタオ ル を プ レ ゼ ン ト す る キャンペーンを実施しま した。当初、抽選で510人 にプレゼントする予定で したが、応募者数が予想 以上に多かったため、390 枚を追加。合計900人に プレゼントしました。

モニター、会員の皆さまからも ご好評をいただいています

Organic

Exchange認証製品

34.6

_%

56.0

_%

オーガニックコットンについて「関心がある」と答えた人は56.0％と、過半数に及 びました。一方で「関心がない」と答えた人からは「価格が高い」「農薬との関係 がわからない」などの意見があり、オーガニックコットンへの正しい理解が普及 のカギとなることがわかりました。また実際に使用している人は34.6％にとどま り、使用するきっかけづくりとして普及活動が大切であると再認識しました。 ライブレポート「オーガニックについて 」（「ベルメゾンデッセ」）

http://www.belle-desse.jp/report_live/074/live074.htm

オーガニックコットンへの関心と使用度

生産地支援

生産地支援

商品普及

商品普及

多くのお客さまに 使っていただく

啓発活動

啓発活動

理解を 深めてもらう

2011年度 オーガニックコットンの

使用量

（2010年度対比48.2t増）

（2010年度対比75,523点増） 2011年度 新規販売点数

50,000

枚

2011年度 ハンドタオルの サンプル無料配布

使用量が48.2 t 増加し80.6 tに。農 薬による生産地の環境負荷低減に 貢献しています。

※ 「オーガニックコットン普及プロジェ クト」商品のみで計算しています。

認証番号：CU 813282

80.6

t

32.4

オーガニックコットンの 2010、2011年度使用量推移

       （原綿重量換算） 100.0

75.0

50.0

25.0

0 _{2010 2011 〈年度〉} 〈t〉

プロモーションに注力してきた結果、お客 さまのご理解も得られ、販売点数は前年度 に比べて75,523点増の138,977点となり ました。

138,977

点

「オーガニックコットン普及プロジェクト」 商品の2010、2011年度販売点数推移

150,000

100,000

50,000

0

〈年度〉 2010 2011

〈点〉

 コットン本来のふっくらとしたやわらかい肌触 りと吸水性が得られる、糸を撚らないオーガニック コットンの無撚糸タオルに対する感想・意見を、コ ミュニケーションサイト「ベルメゾンデッセ」で募集し、 掲載しています。

 なかには「オーガニックコットンはごわごわしてい るイメージだったのですが、その反対でふ かふかしていたのでびっくりしまし た」「もっともっと皆にオーガニッ クや地球環境に関心を持って ほしいので、さらに安くな るといいですね」などの声

がありました。

「ベルメゾンデッセ」ベルメ ゾン商品モニターレポート http://www.belle-desse.jp/ monitor/report010.html

63,454

イメージ

笑 顔 を お 届 け す る た め に

❸

公 正 さ の 追 求

 千趣会では、多くのお客さまの個人情報をお預かりしています。 通信販売を主たる事業とする私たちにとって、個人情報を安全か つ適切に管理することは、企業の社会的責任として何より重要な ものです。大切な個人情報を守るため、2005年度には「千趣会個 人情報保護方針」を策定、2006年度にはプライバシーマークを取 得しました。2011年度には千趣会の業務に即した独自の「個人情 報取扱い管理運用ガイド」を作成し、イントラネットで公開してい ます。また毎年、監査で管理状況をチェックし、必要な教育を千趣会 グループ会社の従業員も含むすべての従業員に実施しています。  さらに、お客さまからの情報の開示・訂正・利用停止などのご 要望やご相談には、「個人情報お客様相談室」を設置して迅速な 対応に努めています。

各部門の個人情報保護活動の推進者として、現場 に個人情報保護委員を設置。個人情報管理台帳や 手順書の管理、個人情報取扱業務の審査、内部監 査を受ける際の窓口などを担当しています。また、 個人情報保護関連規程の審査と個人情報保護に 関する内部監査を担うコア委員を設置し、適切な 管理を徹底しています。

20

人

千趣会個人情報保護方針

毎年、個人情報保護教育をすべての従業員に対し てeラーニングで実施しています。2011年度は 特に、委託先における個人情報の適切な管理に 関する知識習得に重点を置きました。理解度テスト で80点以上を取らないと修了できない仕組みで、 すべての従業員が確実に理解することを重視して います。

カタログのショッピングガイドに「個 人情報保護に関する千趣会の取り組 み」を掲載し、ハガキなどに個人情報を 記入していただく場合は、お客さまの 「同意」を確認するようにしています。

ウェブサイトで個人情報を取得する場合は、取得の目的 や利用範囲を明示し「同意する」ボタンなどを設けて、 同意を確認すること、個人情報入力フォームにはSSLな どの暗号化通信を導入することをルール化しています。

インターネット登録会員数の推移

お客さまに安心してネットショッピングを楽しんでもらえ るように、グループ会社が運用するものも含む、すべての ウェブサイトも監査の対象とし、年1回の内部監査を実施 しています。また、サーバーの脆弱性を診断するアタック テストを随時実施し、システム自体のセキュリティレベル を高めています。

日本工業規格（JIS）のJISQ15001（個人情報保護マネジ メントシステム）に適合した個人情報保護体制を構築・ 運用していると認定した事業者に対して、（財）日本情 報処理開発協会（JIPDEC）が使用を認めるもの。個人 情報保護法に定められている個人

情報保護取扱事業者の義務より も厳格で、個人情報保護体制の 計画・実施・検査（監査）・見直し （改善）のフェーズごとに詳細な 要求事項が定められています。

プライバシーマークを取得しています

（1） 法令・規範の順守

 当社は個人情報保護に関して適用される法 令、国が定める指針その他の規範を順守し、当 社が保有する個人情報の保護に努めます。

（2） 個人情報の取得、利用、提供

 当社は通信販売事業、頒布会事業、店舗販売 事業などを行う事業者として、 個人情報の利用 目的を明確に定め、その目的達成のために必要 な範囲で、公正かつ適正な手段により適切な個 人情報の取得、利用及び提供を行います。  また、特定された利用目的の達成に必要な 範囲を超えた個人情報の取り扱い（以下、目 的外利用 という。）を行わないとともに、目的 外利用が行われないための措置を講じます。

（3） 個人情報の管理

 当社が保有する個人情報の漏えい、滅失 又はき損等の防止に努め、厳正管理のもとで 安全に蓄積、保管します。

 また、万一の発生時には速やかな是正措 置を講じます。

（4） 個人情報の外部委託

 個人情報の処理を外部に委託する場合に は、漏えいや目的外利用を行わないように契 約を義務付け、厳重な管理、指導を行います。

（5） 個人情報の開示・訂正・利用停止

 当社の保有する個人情報について、本人から 開示・訂正・利用停止などの要求及び問い合 わせ又は苦情 及び相談があった場合には、 適正に対応します。

（6） 個人情報に対する社内体制

 個人情報保護のために社内体制を整備 し、個人情報保護マネジメントシステムの継 続的な改善を行います。

個人情報保護体制

個人情報 保護責任者

個人情報 保護事務局

千趣会 コールセンター（株）

個人情報 お客様相談室

人事部

個人情報

相談窓口 個人情報保護委員 コア委員

個人情報保護委員会 コア委員より

選出されます

「暮らしの安心・安全」についてのアンケート調査で「生活の安心・安全への脅 威」について聞いたところ、地震や津波などの自然災害、空き巣や強盗などの物 質的被害をもたらす犯罪のほか、情報漏えいと答えた人が13.3％に上りました。 多くの人が、個人情報保護が安心・安全な暮らしに欠かせないものとして認識し ていることがわかりました。

ベルメゾンデッセアンケート「暮らしの安心・安全について」 http://www.belle-desse.jp/enquete/report006.html

コア委員から選出された内部監査員が、「監査 チェックリスト」に基づく内部監査を年1回実施し ています。内部監査を通じて、現場の個人情報管理 のノウハウ共有による全体のセキュリティレベル の向上や、従業員一人ひとりの意識醸成につなげ ています。また、外部の委託先に対しては年1回、個 人情報保護に関わる調査票を送付し、回答に応じ た指導を実施しています。

暮らしの安心・安全が脅かされるような経験とその内訳

体制

体制

適切に 管理するための

監査

監査

仕組みが 機能しているかを

教育

教育

一人ひとりの 意識を高める

内部監査員数

1,201

人

2011年度 eラーニング受講者数

44

人

個人情報保護委員数

個人情報 内部監査チーム 社 長

個人情報 内部監査責任者

812

万人

542 606

664 730

1,000

750

500

250

0 〈万人〉

〈年度〉 2008

 千趣会では、商品採用にあたって「7つのNO! 基準」を設 け、クリアしたものだけを販売しています。さらに、環境汚染 や自然破壊・地球温暖化などの防止に配慮した商品には、環 境配慮型商品として「自然にやさしい」「人にやさしい」の2種 類のマークを2006年の秋冬カタログから表示しています。 これらの商品はベルメゾンネットで特集するなどして、お客 さまに購入を呼びかけています。

 今後も継続してこのような環境に配慮した商品の企画・販 売に努めていきます。

地球環境保全

環境配慮型商品の企画・販売

節電対策グッズの企画・販売を通じて

お客さまの節電行動をサポートしています

 夏の節電対策商品として、ベルメゾンネットでは「クール でドライな清涼敷きパッド」（敷きパッド）や「ワキサラクール パーフェクト」（汗とりインナー）などをクールビズ対応商品 として紹介し、お客さまの節電行動をサポートしました。  さらに冬季向け節電対策商品として、発熱ウェア「ホット コット」を新たに開発、販売しました。従来の発熱ウェアは化 学繊維のものが主流でしたが、千趣会では綿混素材にこだわ り、綿混ならではのやわらかい風合いと吸湿発熱機能による 暖かな着心地を実現。お客さまから「着るときにひやっとしな いので気持ちいい」「暖房で汗

をかいてもしっかり吸収してく れる」「敏感肌だからチクチク しない綿混はありがたい」など の支持をいただいています。  今後も、お客さまの立場に 立ったモノづくりをめざして いきます。

「自然にやさしい」

「人にやさしい」商品の

企画・販売に努めています

東日本大震災を契機とする節電要請に応えるために、千趣会ではエレベーターの間引き運転や執務フロアの照明間引き、トイレの温水・ 保温便座・エアータオルの全停止（冬季は除外）などを実施しました。また、3フロア内の移動には階段を使用する、30分以上離席するとき はパソコンの電源を切る、など、従業員一人ひとりが節電意識を持って行動するように呼びかけました。さらに従来通り、6月から9月までの 夏の節電強化期間は28℃、12月から3月までの冬の節電強化期間は20℃に空調を設定し、冬季はひざかけの貸し出しサービスも実施。 毎週水曜日の「ノー残業デー」の徹底に努めました。その結果、千趣会グループ全体としても1年間のエネルギー使用量を11％削減しました。

節電要請に応え、エネルギー使用量を約16％削減

夏（6∼9月）の節電目標を前年比で­15％と設定し、各フロアの 節電委員を中心に現場に即した節電行動を進めてきました。毎月 末に目標達成に向けた進捗を伝えるとともに、エレベーターを使わ ず階段で移動した場合の節電効果などの具体例

をメールで全従業員に通達。繰り返し呼びかけ、 意識を高めたことで、目標を超える­15.5％を実

現しました。「一人ひとりの意識が変われば、 大きな節電効果を得られる」と実 感できたことは、今後さらなる 節電活動を推進するうえでも、 大きな力になると思います。

スマイル

パーソン

意識を高めることで

大きな節電効果を

得ることができました

中山 文雄

総務本部総務部 部長

各フロアに節電委員を設置し、自発的な行動を促す

 節電に対する意識啓発と確実な実行を目的に、2011年6月から 各フロアに節電委員を設置しました。節電委員は、総務部が作成し た節電行動リストを参考に、メンバーと話し合ってどん

な活動をするか決めます。こまめに状況を知るため、月 2回報告をするようにしました。また、節電行動で期 待される効果や、月々の電気使用量結果などを社内 メールで配信し、成果の「見える化」に努めました。  こうした取り組みにより、夏の節電強化期間（6∼9 月）のみの電気使用量では、前年度に比べ約16％削減

と目標（15％削減）を達成することができました。 空調の温度設定をこまめにチェック 本社のライトダウンイベントも実施

カタログの「ホットコット」紹介ページ

◆ 環境配慮型商品認定の流れ

お客さま 千趣会

環境配慮型商品 認定委員会

2つのマークを付与 商品

メーカー

千趣会

販売 認定

採用

開発

販売 7つの

NO!

「環境汚染・地球温暖化の防止」 「自然破壊の防止」 に配慮した商品です。

「化学物質や技術による人への マイナス影響の排除・軽減」

に配慮した商品です。

１. 大気・水質・土壌の汚染に直接つながる商品はNO!

２. 熱帯雨林・原生林の破壊に直接つながる商品はNO!

３. 希少動物の減少に直接つながる商品はNO!

４. 地球温暖化に直接つながる商品はNO!

５. 廃棄物やゴミをむやみに増やす商品はNO!

６. 人体への悪影響が疑われる商品はNO!

７. 人体への障害が懸念される商品はNO!

ベルメゾン・商品採用 ７つのNO

!

基準

「ベルメゾンネット」エコ商品紹介ページ http://www.bellemaison.jp/ecogoods

2008

2007 2009 〈年度〉 〈万MJ〉

2010 2011

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

0

◆ 千趣会グループエネルギー使用量

7,874 8,302

7,870 _7,568

6,769

6,142 1,507

652

5,762 1,486

624

5,653 1,550

666

6,019 927 621

5,134 967 668

 大切な商品を安全にお届けするために、千趣会はたくさん の容器包装資材を使用します。なかでもダンボールは年間約 4,235t（2011年度千趣会グループ発送分）に及びます。これ を減らすために、2008年度から包装用ダンボールを5mmか ら4mmに薄肉化し、その使用を進めています。また、衣料品な どこわれものでないものに関しては、ダンボールから袋包装 での出荷に切り替えるなど、包装の簡素化を推進しています。  使用済み容器包装資材は再商品化を委託しており、2011 年度の紙容器・紙包装・プラスティック容器・ガラス容器の委 託実績は約801tでした。

省資源活動

容器包装削減・廃棄物の削減に努めています

◆ 容器包装（ダンボール）の合理化と工夫

5mm厚

5mm厚

4mm厚

4mm厚

➡

容積比20％減 重量比3％減

（合計） （石油） （ガス）

（電気）

地球環境保全

 千趣会グループでは、年間約7,148万部ものカタログを発 行し、約42,230tもの紙を使用しています。紙資源の削減の ために、千趣会グループでは2008年度に全カタログを電子 化し、インターネットですべての商品を購入できるようにし ています。2011年度からはスマートフォンにも全面対応して います。2012年度には、お客さまが必要とするものだけをお 届けできるよう、カタログを再編成していきます。

 またオフィスでは、ファイルサーバーの共有化などによる 社内資料のペーパーレス化を推奨したり両面コピーを推奨 したりするなど、紙資源の節減に努めています。さらに2010 年度から紙使用量をイントラネットに毎月公開したことで、

紙資源の削減のために、インターネットの

利便性向上、カタログ再編を進めています

環境イディア（憲章）

人と環境、地球との関わりを考える それは私たちの未来を考えるということ。

千趣会は通信販売というシステムを通じて商品開発から、販売、 そして販売した後の環境改善活動までを含めた企業活動を、 今いちど地球環境への配慮という視点から見直す努力をします。

スローガンはThink the Earth, think the future 全社的に地球環境保全に積極的に取り組みます。

平成10年11月1日

Think the Earth, think the future

人と環境、そして地球の未来を考える

環境方針

•

活動をオープンにし、ステークホルダーの意見を取り入れながら 共に活動します。

•

トリプルボトムライン（環境−社会−経済）の視点でバランスの とれた活動を目指します。

•

私たちは、環境を決してイメージだけでは語りません。

3つの約束

1. 紙の環境負荷軽減（カタログ用紙全量分の植林）への取り組み 2. 植林事業等を通じた地球温暖化防止への取り組み

3. 環境配慮型商品の開発・採用推進

4. 3R（Reduce：減量・Reuse：再使用・Recycle：再利用）の推進 5. 環境コミュニケーションへの取り組み

5つの方針

2008年3月 2009年3月 2010年3月 2011年3月

6,000

5,000

4,000

3,000

2,000

1,000

0

◆ 容器包装使用量

2008

2007 2009 2010 2011 〈年度〉

1,000

800

600

400

200

0

◆ 千趣会グループのエネルギー使用によるCO2排出量推移

 千趣会では、P13、14で述べたような施策で、エネルギー 使用によるCO2排出量を削減しています。

 また、物流の効率化によるCO2排出量の削減にも取り組ん でいます。2011年度には物流拠点1カ所を統廃合したことで 物流倉庫間での輸送が削減されましたが、売上増にともな い出荷量が増え、合計では輸送量が増加しました。なお、千 趣会と千趣運輸（株）は、物流分野のCO2排出量削減に取り 組む「グリーン物流パートナーシップ」（主催：経済産業省ほ か）に2004年12月から会員企業として参加しています。

CO

2

排出量の削減

物流の効率化を推進しています

 生物の多様性や生態系の維持になくてはならない森。その 森の多くが今、危機に瀕しています。群馬県北西部に約1万ha にわたって広がる「赤谷の森」もまた、ダムや人工林の影響で、 本来の生態系が破壊されつつありました。「残された自然を 守りながら、できる限り本来の姿に復元しよう」と2003年から 始められた「AKAYAの森プロジェクト」に千趣会も2007年 度から参加。（財）日本自然保護協会を通じてプロジェクトに 寄付をしており、2011年度は933,572円を寄付しました。  2012年度からは、「AKAYAの森プロジェクト」を含め、 （財）日本自然保護協会が展開する日本の自然環境を守るさま

ざまな活動に対して支援していく予定です。

環境貢献活動

「AKAYAの森プロジェクト」を支援しています

 千趣会では、カタログ用紙を少しでも自分たちでまかない たいと考え、オーストラリアとラオスでの植林事業に参画し ています。2011年度末時点での植林面積は、オーストラリア 合計約21,720ha、ラオス合計約18,881haとなりました。  さらにラオスでは、植林を通じた雇用の創出のほか、小学 校建設や村道整備など生活基盤の整備も進めており、2011 年度は学校建設資材提供2件、寺修繕資材提供2件、道路補 修2件、道路建設1件、井戸補修1件などを実施しました。

海外で植林活動を進めるとともに

現地の生活支援にも力を入れています

〈t〉

5,009

4,615

4,227 4,235

246

323

237

4,763 _{4,292 3,990}

3,943 291

745 788

741 734

646

644 605 593 632 539 32

30 32 30

33 104

103 107 64

67 6

6 8 7

7

〈万kg-CO2〉

http://dc.bellemaison.jp/dc/index.html

63,610 61,900

54,390 46,190

7,148 20,000

15,000

10,000

5,000

0

80,000

60,000

40,000

20,000

0 ◆ カタログ紙使用量の推移

〈万部〉 〈t〉

2008

2007 2009 〈年度〉

8,673

2010 8,031

2011

42,230

9,607 8,999

「ベルメゾンネット」デジタルカタログ紹介ページ

6,000

4,000

2,000

0

◆ オフィスでの紙使用量の推移 〈千枚〉

2009 2010 2011 〈年度〉

群馬県「赤谷の森」

森に生息する子熊 スマートフォン用トップページ

4,798

4,654 5,493

従業員の意識も高まり、取り組みを始めた2009年に比べて 10％以上の削減につながりました。

ラオスでの活動風景

井戸の補修

（主として ダンボール製の 容器包装）

（その他の 容器包装）

（石油） （水）

（合計）

（紙使 用量） （発行

部数）

（ガス） （電気）

※ トンキロ：国内の貨物輸送量を示します。   １トンの貨物を１キロ運ぶと１トンキロになります。   ここでは、積載量（トン）輸送距離（キロ）回数の合計数。 ◆ 貨物輸送量の推移

2007 2008 2010 2011

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

0

〈万トンキロ※_〉

6,107

8,544

2009

8,027 8,614

10,939

 千趣会は、JIS規格・SGマーク認定基準・食品衛生法など の関連法規を守るのはもちろんのこと、法令以上に厳しい自 社基準・自主規制を設定して、これを順守しています。  海外で生産している自社オリジナルの商品については、千 趣会の品質管理担当や現地法人スタッフが実際に生産工場 に行って、技術や生産管理などの教育指導を実施。仕様や素 材による不適正商品を排除し、基準や検査に合格するよう、 何度もチェックしています。

 食品については必要に応じて検査機関および担当者によ る立ち入り検査、生産立ち会いを行っています。

 また、仕入れ商品についても、千趣会で販売する商品はす べて、千趣会が求める品質基準をクリアしていることが求め られます。そのために、サプライヤーであるメーカーや委託 先工場に千趣会が求める品質や生産・管理に関する技術を 理解してもらうよう努めています。

 商品お届け後に、お客さまからご指摘のあった商品は出 荷をストップし、サイドの検査・検証を実施し、その経緯や結 果を関連部署にフィードバックするほか、イントラネット上

お客さまのために

品質管理体制

法規制以上の厳しい品質基準を設定し

繰り返し検査・検証しています

生産された商品はすべて検品し、不良品を取り除くように努めています。特に2011年度は、自社オリジナルの中国生産商品 に対する検品の精度をより高めるため、商品開発本部に中国での高い検品力の維持向上を担う専任の担当者を配備。中国で 千趣会が求める検品基準をクリアした認定検品工場に対して、定期的に監査を実施し、監査で指摘された項目に基づいた教育を 徹底しました。

中国の検品工場の指導に注力し、品質を確保

 千趣会では「お客さまの声」を何より重視し、それを蓄積、 解析して商品の改善や開発に役立てています。その一環とし て、2004年4月からコールセンターに寄せられた「お客さま の声」はすべてテキスト化し、解析したものをデータベース 化しています。さらに2009年9月から、ベルメゾンネットでお 客さまに商品やサービについて評価していただく「商品レ ビュー」を全商品に適用拡大し、これらも「お客さまの声」と して蓄積、解析しています。

 また、ウェブサイトを積極的に活用し、お客さまとの双方 向のやりとりから新しい商品も生まれています。暮らしの 困った を解決するアイデアを募集する「モノレシピ」サイト では、お客さまからいただいたご要望をもとに商品を開発し ています。例えば、テレビCMでもご紹介している手を汚さず おにぎりを作れる「シリコンのおにぎりラップ3色セット」や、 使いたいサイズにカットしてティッシュをムダなく使う「好き なところでちぎれるティッシュケース」など、エコで経済的な アイデアを数多く実用化しています。

 これらの商品は、家具・生活雑貨の総合カタログ「sumutoco」 でもご紹介しています。

顧客満足度の向上

お客さまの声をもとに商品を改善、開発しています

購入、着用、洗濯、保管のすべての段階で満足していただける商 品づくりを心がけています。特に、近年では中国をはじめ海外で製 造されるケースが約9割と激増しています。それにともない、全数検品 を中国で行うケースも増えています。検品は「お客さま

に不良品を届けない」ための最後の砦とも言える重 要なポジションです。そのため、千趣会品質を理解 し、私たちと同じ目線でチェックしてもらえるよう、

日本からサンプルを送ったり、お客さま の声を伝えるなど、技術だけでなく マインドの共有にも注力してきまし

た。今後も検品精度のさらなる向 上に取り組んでいきます。

スマイル

パーソン

検品の技術だけでなく

マインドの共有に努めています

川崎 京子

不良品を取り除くために検品を徹底

◆ 生産・検品のプロセス

お客さまの声を反映した商品 「シリコンのおにぎりラップ

3色セット」 商品開発部 アウターウエア開発部

 不良品を取り除くため、衣料品、メーカー・工場、検品工場で検品 を行っています。特に近年では中国をはじめとする海外での生産商 品が増えていることから、リードタイムを短くするためにも中国で確 かな検品技術を持つ検品工場を確保することが重要になってきて います。そこで千趣会では、検品

技術や設備、環境などに関する 千趣会基準を定め、現地調査で それをクリアしていることを確認 したものを検品工場として認定 する制度を設けています。現在、 中国の上海、深圳圳、青島に認定検

にも掲載し、再発防止につなげています。

自社基準：遊離ホルムアルデヒド …ベビー・乳幼児向け衣料品や

下着・靴下などの指定商品に ついて

自主規制：肌に刺激の強いモノフィラメン ト、ガラス繊維など

…触肌部に使用しない

自社基準：「もの干し」や「アイロン台」の耐 荷重・強度など

…JIS･SGに規定がないため、自 社基準を設定

自主規制：塩ビ素材および防虫・防カビ加 工での一部有害物質

自社衛生基準値

…食品衛生法より厳しい基準値 を適用

衣料品

雑貨品

食 品

◆ 品質基準

◆ 品質規準の考え方

「商品レビュー」画面 サンプルおよび

仕様書をチェック 商品が

改善されたか をチェック

商品の 統合チェック

納品前検査 最終抜き取り検品

商品

何重にも検査した適性商品を お届けしています

新商品の 最初の サンプル 改善

サンプル

千趣会

お客さま

最終確認 サンプル

製 品

商品 センターへ

納入

公的機関 による

検査

品工場があり、合計約600人の従業員が検品に当たっています。  自社オリジナルの中国で生産した衣料品については、これらの認 定検品工場で全数検品を徹底しています。雑貨品については、必要 に応じて認定検品工場で全数検品しています。そのほか、担当者が 工場に出張して検品する場合もあります。

 また、商品センターへの入荷 時には最後の抜き取り検品を実 施。メーカーから直接配送される 家具や組立商品は、自社品質管 理担当者が事前に抜き取り検品 を実施するなど、できる限りの対 策を講じています。

衣料：JIS基準

雑貨：JIS・SG基準

食品：食品衛生法

千趣会独自の 自社基準、自主規制、 管理マニュアル