(4)
緑の特徴や状態
①植生
市内の樹林地はコナラやアカマツ,クリを優占種とする二次林とスギ・ヒノキ人工林が
混在し,北西部の樹林地にはアカマツ林も点在しています。
鬼怒川の河川敷は,河川低茎・高茎草原が中心となっています。その他,ハリエンジュ
群落,ヤナギ林,ススキ草原等も見られ,多様な植生が形成されています。
概略植生図
②生物の生息状況
哺乳類では,大型であるイノシシが,まとまった樹林地や里地の広い範囲で確認され,
その他にも中型のイタチ,キツネなどや,小型のアマズモグラ,ノウサギ,アカネズミなど,
併せて19種が確認されています。
鳥類については,樹林地周辺では,エナガやヤマガラ,コゲラなどの森林の種が多く確
認され,河川周辺では,ホオジロなどの疎林・林縁,低木林の種に加え,スズメ,セグロセ
キレイなどの市街地,農耕地,河川の種及びイカルチドリ,サギ類などの河川,湖沼,水田
の種が多く確認されています。
両生類はカエル類を中心に11種,爬虫類はトカゲやニホンマムシなど10種が,主に標 高の高い山地や,樹林に隣接した水溜りや水田,水路や河川敷において確認されています。
昆虫類では,雑木林においてオオムラサキなどのチョウ類が,休耕田,湿地などではヒ
メアカネなどのトンボ類が,河川敷においてはギンイチモンジセセリなどのチョウ類が確認
されています。
調査地点位置図
※平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書の緑の現況図を基に,平成 21・22 年度 宇都宮市自
然環境基礎調査より作成
※調査地点番号は「調査地点と絶滅の危惧される植物・動物一覧」参照
調査地点と絶滅の危惧される植物・動物一覧
※採取の対象となり得る重要種については,地域レベルまでの記載にとどめることとした。
※平成 21・22 年度 宇都宮市自然環境基礎調査より作成(RDBとちぎ:A=絶滅危惧Ⅰ類,B=絶滅危惧Ⅱ類)
※調査地点番号は「調査地点位置図」参照
出典:平成 21・22 年度 宇都宮市自然環境基礎調査
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 01 11 21 31 41 51 61 71 81 92 02 12 22 32 42 52 62 72 82 93 03 13 23 33 4
地域区分
上 篠 井 湿 地 周 辺
寅 巳 溜 周 辺
飯 盛 山
田 川
(
上 金 井 町
)
周 辺
鞍 掛 林 道 周 辺
細 野 ダ ム 周 辺
古 賀 志 山
唐 沢 池 周 辺
多 気 山
大 谷 観 音
(
姿 川
)
周 辺
大 沢 入 溜 周 辺
長 岡 溜 周 辺
長 岡 湿 地 周 辺
戸 祭 山
大 通 り
(
宮 の 橋 周 辺 の 田 川 含 む
)
鬼 怒 川 岡 本 頭 首 工 周 辺
鬼 怒 川 柳 田 緑 地 周 辺
高 田 溜 周 辺
鬼 怒 ふ れ あ い ビー
チ 周 辺
江 川
(
平 塚 町
)
周 辺
駒 生 湿 地
鶴 田 沼 周 辺
初 網 沼 周 辺
姿 川
(
幕 田 町
)
周 辺
田 川
(
下 反 町 町
)
周 辺
西 鬼 怒 川 逆 木 水 神 社 周 辺
ロ イ ヤ ル カ ン ト リー
ク ラ ブ 周 辺
羽 黒 山
羽 黒 山 山 麓 の 谷 戸 周 辺
鬼 怒 川 上 小 倉 周 辺 の 河 川 敷
鬼 怒 川 下 小 倉 周 辺 の 河 川 敷
逆 面 白 山 神 社 周 辺
谷 川 保 全 地 周 辺
ニ
ュ
ー
セ ン ト ラ ル ゴ ル フ 倶 楽 部 周 辺
北 西 部 地 域
中 央 地 域
東 部 地 域
南 部 地 域
上 河 内 地 域
河 内 地 域
二 次 林
公 園 等 緑 地
二 次 林
二 次 林
植 林 地 ・ 樹 園 地
植 林 地 ・ 樹 園 地
二 次 林
植 林 地 ・ 樹 園 地
植 林 地 ・ 樹 園 地
二 次 林
二 次 林
公 園 等 緑 地
二 次 林
市 街 地
市 街 地
そ の 他
水 田
二 次 林
水 田
二 次 林
市 街 地
水 田
二 次 林
水 田
水 田
水 田
二 次 林
植 林 地 ・ 樹 園 地
二 次 林
二 次 草 地
そ の 他
二 次 林
水 田
二 次 林
RDB とち ぎ
イヌセンブリ B ○ ○
ウ チ ョウ ラン A ○
エビネ B ○ ○
エンコ ウ ソウ B ○
カ ガシラ A ○
カ キツバ タ B ○ ○ ○ ○
カ キラン B ○
カ ワラノギク B ○ ○
キ ンセイラン B ○
キ ンラン B ○ ○ ○
ギンラン B ○
コ ウホ ネ B ○
ゴマクサ A ○
サギソウ A ○
スズサイコ B ○ ○
スブタ A ○ ○
トキ ソウ B ○
ナ ガバ ノイシモチ ソウ A ○
ノジトラノオ B ○ ○
ハ クウ ンラン B ○
ヒツジグ サ B ○ ○
ヒナザ サ B ○ ○
ヒナノカ ンザ シ A ○
ヒメトラノオ A ○ ○
ヒメナエ B ○ ○
ヒメミクリ B ○
ホ ザ キ ノミミカ キ グ サ B ○ ○
マネキ シンジュ ガヤ A ○
ミズトラノオ A ○ ○ ○
ミミカ キ グ サ B ○ ○
ムカ ゴサイシン B ○ ○
ムラサキ ミミカ キ グ サ B ○
ヤマクボスゲ B ○
ハ ヤブサ A ○
コ アジサシ B ○ ○ ○
トウ キョウ サンショウウ オ B ○ ○
イモリ(ア カ ハ ライモリ) B ○
ニホ ンア カ ガエル B ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ツチ ガエル B ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ア リヅカ ウ ンカ B ○
カ ワラゴミムシ B ○
ウ スバ カ マキ リ B ○
スナヤツメ B ○ ○ ○ ○
ホ トケ ドジョウ B ○ ○ ○ ○ ○
昆 虫 類
環境省1 / 5 万植生概略区分 調査地点番号
北西部地域 中央地域 東部地域 南部地域
魚 類
下記に対応する種の 確認地域
和名
植 物
鳥 類 両 生 類
河内地域
調査地点
③歴史・文化資源(歴史・文化と一体となった緑)
城下町,宿場町文化の面影が残る本市は,緑に関連のある歴史的資源も数多く存在しま
す。
史跡としては,国の指定文化財である大谷磨
ま
崖仏
が い ぶ つ
,飛 山 城 跡,県の指定文化財である塚
山,長岡百穴,笹塚,大塚などの古墳が残されています。また,市内の旧城下には二荒山神
社などの社寺が数多く存在し,日光街道の杉桜並木も旧街道の面影を伝えるものとなってい
ます。
県や市指定の天然記念物は,現在38件となっています。多 気 山 持 宝 院 周 辺 の 社
し ゃ
叢
そ う
は,
常緑樹と落葉樹,常緑蔓
つ る
性植物が密生する暖帯林の北限の貴重な原生林であることから市の
天然記念物の指定を受けています。また,宇都宮市森林公園周辺の水辺に生息するムカシト
ンボを始め,平成20(2008)年には戸祭山緑地に生息するトウキョウサンショウウオ個体 群を,その生息する地域を含めて市の天然記念物として指定しました。
宇都宮市の文化財(記念物)位置図
④緑による景観形成
日光連山を背景に個性ある稜線を見せる古賀志山,多気山,鞍掛山の山並みや,北西部
の山地の森林から続く市街地に 楔
くさび
状に張り出す丘陵地の緑,また鬼怒川,田川,姿川など
の主要河川やその支流沿いに広がる田園風景は,緑豊かなふるさとを感じさせる本市の貴重
な原風景となっています。
一方,市街地とその周辺においては,谷戸,ため池,湧水地などを有する里山・樹林地
や,姿川等の河川の周辺に広がる水田地帯があり,本市の特徴的な里山・田園風景となって
います。
本市では平成19(2007)年に景観法に基づく「宇都宮市景観計画」を策定し,景観形成 の基本方針の一つとして,「やすらぎのある緑景観の創造」が位置づけられています。
本計画に基づき,平成20(2008)年には市中心部の宇都宮駅東口が景観形成重点地区に 指定し,まちなみを彩る修景植栽や,建物への壁面・屋上緑化を進めることとしています。
宇都宮駅西口の大通り地区でも指定に向けた取組を進めているところです。
また,中里原土地区画整理事業地区を景観形成推進地区に指定し,住民が主体となって,
修景植栽や緑化率等の取決めを設定し,積極的な緑化を推進するなど,魅力あふれる景観づ
くりに向けた取組が進んでいます。
「宇都宮市景観計画(H20 改訂)」における景観類型図
出典:宇都宮市景観計画
⑤避難場所等の指定状況(防災に役立つ緑)
都市公園や緑地は,地震災害等において延焼防止空間や避難場所として,防災上重要な
役割をもっています。「宇都宮市地域防災計画」(昭和37(1962)年)において,広域避難 場所や一時避難場所として公共施設,学校,都市公園等が指定されています。また,避難所
には小・中学校全てが指定されています。
「宇都宮市地域防災計画」に基づく避難場所の指定状況
平成 22 年 2 月現在
⑥運動施設(レクリエーションの場としての緑や施設)
本市には県施設を含め,多くのスポーツ施設があり,市の主要なスポーツ施設の量(面
積)を,中核市(49市)で比較すると,野球場2位,プール3位となっています。 清原中央公園,宮原運動公園,県総合運動公園などの運動公園や柳田緑地,道場宿緑地,
鬼怒グリーンパーク白沢などの緑地は,スポーツやレクリエーション活動を支える場とな
っています。
利用者は全体的にやや増加傾向となっています。体育館,サッカーやテニスでの利用が
増加している一方で,野球やプールの利用が減少しています。
主な運動施設一覧
屋外運動場 体育館 プール
清原中央公園 宇都宮市体育館 駅東公園プール
清原南公園 雀宮体育館 水上公園プール
宮原運動公園 明保野体育館 陽南プール
駒生運動公園 清原体育館 河内総合運動公園
屋内プール
鬼怒川緑地運動公園石井緑地 サンアビリティーズ
柳田緑地 姿川地区市民センター付属体育館
道場宿緑地 勤労青少年ホーム
御幸公園 上河内体育館
みずほの中央公園 河内体育館
市サッカー場 県体育館
屋坂運動場 県体育館分館 その他
上河内運動場 県総合教育センター体育館 市スケートセンター
宮山田運動場 県トレーニングセンター サイクリングターミナル
芦沼運動場 高間木キャンプ場
下田原運動場 冒険活動センター
中岡本運動場 とちぎ健康の森
古田運動場
河内総合運動公園
篠井地区市民センター付属運動場
県総合運動公園
県グリーンスタジアム
鬼怒グリーンパーク白沢
※下線付きは県が有する施設
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45
1975 1985 1995 2000 2005 (年度) (万人)
体育館 野球場 プ ー ル サッカー テ ニス ソ フ トボー ル
運動施設の利用者数の推移
①市域全域の緑被
市域全域において,市街化区域内では100㎡以上,そのほかの地域では1,000㎡以上の まとまりのある緑を対象とした緑被面積は26,337.4haで,緑被率は63.2%でした。
緑の区分内訳で,農地の面積が最も多く,市域の31.7%を占めます。樹林地は10,845.1ha (26.0%)となっており,農地を合わせて緑被地の9割以上を占めています。樹林地は,北 西部の山地から宇都宮丘陵の長岡,戸祭山,八幡山公園に至る一帯に,農地は,東部の鬼怒
川沿い及び姿川,田川沿いに広がっています。
都市計画区域ごとの緑被率は,宇都宮都市計画区域の市街化区域で16.7%,市街化調整 区域で75.3%,上河内都市計画区域の非線引き区域で81.2%となっています。
「緑被」とは,航空写真のデータを用いて樹木や芝生等で覆われた区域や,独立樹等の場合,真上から見た樹
冠で覆われた部分を抽出したもので,樹林地,農地,地被類,その他の 4 区分としました。また,市域の面積の
うち,緑の面積が占める比率を「緑被率」としました。
市街化区域では 100 ㎡以上,それ以外では 1,000 ㎡以上の緑被を計上しています。
区分 内容
樹林地 中高木の樹木,樹林
農地 水田,畑地,果樹園
地被類 芝等の草丈の低い草地など
その他
低潅木,ススキ,ヨシ等の草
丈の高い草地など
(5)
緑被の現況
緑被分類のイメージ 市街化区域(1,538.6ha,16.7%)
非線引き区域(4,624.8ha,81.2%)
樹林地
農地
地被類
その他
緑被なし 6.9%
5.8%
2.3%
1.7%
83.3%
2.1% 2.4%
18.8%
36.6%
40.0%
【用語解説】
市域全域(26,337.4ha,63.2%) 3.5%
36.8%
2.0%
31.7% 26.0%
緑被面積と緑被率(平成 20 年) 1.9%
4.4%
24.7%
39.5% 29.6%
緑被現況図
②中心市街地の緑被
中心市街地においては,区域北部の八幡山公園,
中心部の二荒山神社,南部の宇都宮城址公園にまと
まった緑が見られるものの,緑被率は10.1%と低い 状況となっています。
8.3% 農地
0.1%
地被類
1.2%
その他
0.5%
89.9%
中心市街地の緑被率
中心市街地の緑の現況図
※平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書の緑の現況図を基に作成
③緑被の変遷
旧宇都宮市域(旧上河内町・旧河内町との合併前の面積31,216ha)に占める緑
※
は,平
成19(2007)年には18,420.5ha,緑被率は59.0%であり,平成5(1993)年の20,760ha (66.5%)と比較すると,7.5%減少しました。減少の割合は農地が最も多く,次いで樹林 地が多くなっています。
平成19(2007)年現在の市域における緑被面積は26,337.4haであり,旧上河内町・旧 河内町との合併で市域面積が拡大したことに伴って,市内の緑被面積は 7,616.9ha 増加し ました。
※ 旧上河内町・旧河内町については,緑被率調査を実施しておらず,変遷を追うことができないため
記載していない。
8,193.0 7,705.9 10,934.0 8,950.3 1,764.3 764.0 869.0 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000
1993年 2007年
( ha )
旧宇都宮市域
計:20,760ha
(緑被率:66.5%)
計:18,420.5ha
(緑被率:59.0%)
1100.0 466.0 413.0 648.2 394.7 77.0 680.0 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
1993年 2007年
( ha )
7,780.0 7,057.7 9,834.0 8,484.3 1369.6 687.0 189.0 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 22,000 24,000
1993年 2007年
( ha )
旧宇都宮市市街化区域
旧宇都宮市市街化調整区域
注 1
「市街地の緑」に つ い て は , 2007 年 は 樹 林 地 及 び 地 被 類 の 中 に 含 まれるため,計上 しない。 凡例
樹林地
農地
地被類・その他
市街地の緑
緑被なし
注1
計:2,270ha
(緑被率:26.4%) 計:1,508.9ha
(緑被率:17.5%)
計:18,490ha
(緑被率:81.8%)
計:16,911.6ha
(緑被率:74.7%)
8,614ha
22,602ha
旧宇都宮市域の緑被の変遷
①市域全域の緑地
市域全体の緑地面積は,22,750ha で,市域面積における緑地率は 54.6%となっていま す。これらの緑地のうち,農用地区域が45.3%,地域森林計画対象民有林が34.6%を占め るなど,緑地全体の9割以上が地域制緑地です。一方,都市公園は2.5%,公共施設緑地は
3.3%で,施設緑地の占める割合は低くなっています。
緑地の面積と割合
大区分 中区分 小区分
緑地 面積 (ha)
緑地面積合 計に対する 割合(%)
根拠となる 法律・条例等
主なもの
施
設
緑
地
都市公園 都市公園 560.5 2.5 都市公園法 街区公園,近隣公園等
都市公園
以外
公共施設緑地 742.4 3.3 -
学校,運動施設,市民農 園,チビッコ広場,その
他公共施設
小 計 1,302.9 5.8
地
域
制
緑
地
等
法 に よ る
地域
風致地区 236.3 1.0 都市計画法
八幡山風致地区,臼ヶ峰
風致地区
自然公園 (1,880.0) (8.3) 自然公園法 宇都宮県立自然公園
農用地区域 10,293.0 45.3 農業振興地域整備法 -
河川区域 2,296.6 10.1 河川法
鬼怒川,田川,姿川等の
一級河川
保安林区域 (518.8) (2.3) 森林法 -
地 域 森 林 計
画 対 象 民 有 林
7,882.6 34.6 森林法 -
国 有 林 ・ 県 有林
562.3 2.5 森林法 -
史跡・名
勝 ・ 天 然 記 念物等
(49.0) (0.2) 文化財保護法等
飛山城跡,塚山古墳,ム
カ シ ト ン ボ 及 び そ の 生 育地等
協定 緑地協定 145.6 0.6 都市緑地法
豊郷台緑地協定区域,戸
祭台緑地協定区域等
条 例 等 に
よるもの
条例・契
約・協定等
30.7
(33.9) (0.1)0.1
市との契約,県条例 保全契約緑地,緑地環境
保全地域
小 計 21,447.1 94.2 合 計 22,750.0 100.0
緑地率 54.6% -
(6)
緑地 (法律や条例等により,担保性が確保された緑) の現況
注1)( ) 内の数字は他の項目と重複するので計上しない。(自然公園と保安林区域は,地域森林計画対象民有林・国有林・
県有林と重複・史跡・名勝・天然記念物等は都市公園・自然公園と重複)
注2) 緑地協定は都市公園と一部重複する。条例・契約・協定等は地域森林計画対象民有林と一部重複する。
平成 20 年 3 月現在
出典:平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書
【用語解説】
「緑地」とは,都市公園,公共
施設緑地,法による地域,協定,
条例などにより,緑の担保性が高
い箇所や区域を指します。
緑地のイメージ
②緑地の変遷
旧 宇 都 宮 市 域 ( 旧 上 河 内 町 ・ 旧 河 内 町 と の 合 併 前 ,31,216ha) に お け る 緑 地 面 積 は
16,827.8haであり,緑地率
※
で見ると平成7(1995)年の49.8%から平成20(2008)年に は53.9%に増加しました。
都市公園は,第1次計画策定時の平成11(1999)年には395.0haでしたが,平成20(2008) 年では500.2haとなり,約1.3倍に増加しました。公共施設緑地は256.0haから688.5ha となり,約2.7倍に増加しています。地域制緑地は,多少の変化はあるものの,大きな面積 の増減はありません。
平成20(2008)年3月現在の市域における緑地面積は22,750haであり,旧上河内町・ 旧河内町との合併で市域面積が拡大したことに伴って,市内の緑地面積は 5,922.2ha 増加 しました。
※ 旧上河内町,旧河内町については,緑被率調査を実施しておらず,変遷を追うことができないため
記載していない。
旧宇都宮市の緑地の変遷
大区分 中区分 小区分
緑地面積(ha)
平成7年 (1995年)
平成11年 (1999年)
平成20年 (2008年)
施
設
緑
地
都市公園 都市公園 287.2 395.0 500.2
都市公園以外
公共施設緑地 256.0 256.0 688.5
民間施設緑地 7.6 7.6 -
小 計 550.8 658.6 1,188.7
地
域
制
緑
地
等
法による地域
風致地区 236.3 236.3 236.3
自然公園 (1,273.6) (1,273.6) (1,880.0)
農用地区域 7,343.0 7,343.0 7,882.6
河川区域 1,200.0 1,200.0 1,372.7
保全林区域 (472.0) (472.0) (410.7)
地域森林計画対象民有林 5,754.0 5,537.0 5,496.5
国有林・県有林 459.0 459.0 501.5
史跡・名勝・天然記念物等 (4.4) (4.4) (49.0)
協定 緑地協定 83.0 106.5 145.6
条例等によるもの 条例・契約・協定等 10.8 13.3
30.7 (3.9)
小 計 15,003.1 14,788.6 15,639.1
合 計 15,553.9 15,447.2 16,827.8
緑 地 率 49.8% 49.5% 53.9%
注1) ( )内の数字は他の項目と重複するので計上しない。(自然公園と保安林区域は,地域森林計画対象民有林・国有林・
県有林と重複,史跡・名勝・天然記念物等は都市公園・自然公園と重複)
注2) 緑地協定区域は都市公園と一部重複,条例・契約・協定等は,地域森林計画対象民有林と一部重複する。
注3) 第1次計画策定当時の施設緑地,地域制緑地等の内訳が明確でないものもあり,単純な比較には注意を要する。
注4) 平成7年の民間施設緑地は,平成20年には公共施設緑地として計上している。
平成 20 年 3 月現在
②緑地の変遷
旧 宇 都 宮 市 域 ( 旧 上 河 内 町 ・ 旧 河 内 町 と の 合 併 前 ,31,216ha) に お け る 緑 地 面 積 は
16,827.8haであり,緑地率
※
で見ると平成7(1995)年の49.8%から平成20(2008)年に は53.9%に増加しました。
都市公園は,第1次計画策定時の平成11(1999)年には395.0haでしたが,平成20(2008) 年では500.2haとなり,約1.3倍に増加しました。公共施設緑地は256.0haから688.5ha となり,約2.7倍に増加しています。地域制緑地は,多少の変化はあるものの,大きな面積 の増減はありません。
平成20(2008)年3月現在の市域における緑地面積は22,750haであり,旧上河内町・ 旧河内町との合併で市域面積が拡大したことに伴って,市内の緑地面積は 5,922.2ha 増加 しました。
※ 旧上河内町,旧河内町については,緑被率調査を実施しておらず,変遷を追うことができないため
記載していない。
旧宇都宮市の緑地の変遷
大区分 中区分 小区分
緑地面積(ha)
平成7年 (1995年)
平成11年 (1999年)
平成20年 (2008年)
施
設
緑
地
都市公園 都市公園 287.2 395.0 500.2
都市公園以外
公共施設緑地 256.0 256.0 688.5
民間施設緑地 7.6 7.6 -
小 計 550.8 658.6 1,188.7
地
域
制
緑
地
等
法による地域
風致地区 236.3 236.3 236.3
自然公園 (1,273.6) (1,273.6) (1,880.0)
農用地区域 7,343.0 7,343.0 7,882.6
河川区域 1,200.0 1,200.0 1,372.7
保全林区域 (472.0) (472.0) (410.7)
地域森林計画対象民有林 5,754.0 5,537.0 5,496.5
国有林・県有林 459.0 459.0 501.5
史跡・名勝・天然記念物等 (4.4) (4.4) (49.0)
協定 緑地協定 83.0 106.5 145.6
条例等によるもの 条例・契約・協定等 10.8 13.3
30.7 (3.9)
小 計 15,003.1 14,788.6 15,639.1
合 計 15,553.9 15,447.2 16,827.8
緑 地 率 49.8% 49.5% 53.9%
注1) ( )内の数字は他の項目と重複するので計上しない。(自然公園と保安林区域は,地域森林計画対象民有林・国有林・
県有林と重複,史跡・名勝・天然記念物等は都市公園・自然公園と重複)
注2) 緑地協定区域は都市公園と一部重複,条例・契約・協定等は,地域森林計画対象民有林と一部重複する。
注3) 第1次計画策定当時の施設緑地,地域制緑地等の内訳が明確でないものもあり,単純な比較には注意を要する。
注4) 平成7年の民間施設緑地は,平成20年には公共施設緑地として計上している。
平成 20 年 3 月現在
(7)
都市公園
①整備状況
平成21(2009)年3月現在の市内の都市公園箇所数は898箇所,総面積は531.17haで, 市民一人当たりでは10.44m2/人となっています。平成19(2007)年には,宇都宮城址公 園(3.7ha),みずほの自然の森公園(23.7ha)等の大規模公園が開設し,一人当たり公園 面積が増加しました。
市民の身近な生活空間において整備される公園として,街区公園と近隣公園がそれぞれ
780箇所,23箇所整備されています。
また,歴史・文化・自然環境などの地域資源を活用しながら,地域のレクリエーション
などの拠点として整備される規模の大きな公園として,地区公園,総合公園,運動公園があ
り,それぞれ8箇所,6箇所,8箇所整備されています。
都市公園(供用開始済み)の整備状況
種別
公園 数
総面積 (ha)
1人当たり 公園面積
(㎡)
備考
街区公園 780 75.45 1.48 -
近隣公園 23 41.81 0.82
桜美,大谷,今宮,西川田,みずほの中央,明保野,中丸,陽南第1,陽南第2,
錦中央,簗下中央,豊郷台中央,ユッピーの森,釜井台団地中央,中岡本緑, 奈坪台団地,奈坪台ゆうすい,立伏花立
地区公園 8 33.11 0.65
御幸公園,平出工業団地公園,水上公園,宇都宮駅東公園,清原南公園,宇都 宮城址公園,宮原運動公園,上河内緑水公園
総合公園 6 104.70 2.06
うつのみや平成記念子どものもり公園,八幡山公園,みずほの自然の森公園,
長岡公園,うつのみや文化の森,県中央公園(10.5ha)
運動公園 8 175.51 3.45
鬼怒川緑地運動公園,清原中央公園,道場宿緑地,柳田緑地,駒生運動公園, 河内総合運動公園
県総合運動公園(44.0ha),鬼怒グリーンパーク白沢(20.2ha)
風致公園 1 16.60 0.33 清原北公園
墓園 2 12.75 0.25 東の杜公園,北山霊園
緩衝緑地 4 29.99 0.59
清原工業団地1号緑地,清原工業団地2号緑地,清原工業団地3号緑地,清原
工業団地中央緑地
都市緑地 56 39.17 0.77
平出工業団地緑地,城南2丁目緑地,宝木ニュータウン北~東~南緑地,宝木
フラワーニュータウン北~南~西緑地,宝木フラワーニュータウン西緑地,戸
祭グリーンヒル1~4号緑地,戸祭,みやのもり緑地,戸祭台1~7号緑地,茂
原団地緑地,清原台1~7号緑地,イーストヒルズ北~西~東~南緑地,鶴田滝
ノ原緑地,峰地蔵台北緑地,とよさとひばり緑地,陽向台1~2号緑地,とよさ
とこもれびの森緑地,とよさと野鳥の森緑地,東浦南緑地,東浦北緑地,桜づ つみ園
緑道 9 1.59 0.03
越戸北緑地,駅東1号緑地,駅東2号緑地,雀の宮4丁目緑地,石井内野北緑
地,石井内野西緑地,石井内野南緑地,越戸南緑地,峰地蔵台東緑地
広場公園 1 0.50 0.01 大谷景観公園
計 898 531.18 10.44 (県営-3公園,74.7ha含む)
平成 21 年 3 月現在
出典:平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書
「都市公園」とは,都市計画区域に設置される公園または緑地で,住区基幹公園(身近で小規模な街区公園,
住んでいる地域を代表する近隣公園や地区公園)や,都市基幹公園(総合公園,運動公園),大規模公園(広
域公園,レクリエーション都市),国営公園などと様々な種類の公園があります。なお,緩衝緑地,緑道,墓
都市公園の位置図
出典:平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書
河内総合運動公園 うつのみや平成記念子どものもり公園
鬼怒グリーンパーク白沢
北山霊園 うつのみや文化の森
八幡山公園 長岡公園
水上公園
駒生運動公園
栃木県中央公園
栃木県総合運動公園
宮原運動公園
みずほの自然の森公園
鬼怒川緑地運動公園
東の社公園 清原南公園 清原中央公園
清原北公園 柳田緑地
道場宿緑地
宇都宮城址公園
宇都宮駅東公園 平出工業団地公園
御幸公園 大谷景観公園
②都市公園の箇所数・面積の変遷
旧宇都宮市域(旧上河内町・旧河内町との合併前の面積 31,216ha)において,平成 11 (1999)年から平成21(2009)年の都市公園の増減を比較すると,街区公園と都市緑地に おいて箇所数の大幅な増加が見られます。面積では,都市緑地と総合公園で大きく増加しま
した。
ただし,街区公園は,230箇所増加しているものの,総面積は50.16haから65.00haと,
15ha弱の増加に留まっています。これは近年500㎡以下の小規模な公園が宅地開発に伴っ
て多く整備されてきているためです。
平成20(2008)年現在の市域における都市公園面積の合計は531.17haであり,旧上河 内 町 ・ 旧 河 内 町 と の 合 併 で 市 域 面 積 が 拡 大 し た こ と に 伴 っ て , 市 内 の 都 市 公 園 面 積 は
57.24ha増加しました。
【都市公園箇所数】
【都市公園面積】
旧宇都宮市域の都市公園の変遷
出典:平成20年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書
498 719 14 17 7 7 5 6 6 6 18 54 9 1 1 2 2 3 4 3 1 1
400 450 500 550 600 650 700 750 800 850 900
1999年
2009年
( 箇所数)
50.16 65.00 23.96 29.67 27.24 29.34 73.8 104.7 146.27 148.3 16.6 16.6 12.75 12.75 29.99 29.82 12.98 35.49 1.59 1.42 0.5 0.5
0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500
1999年
2009年
( ha)
計 558 箇所
計 826 箇所
計 395.50ha
計 473.93ha
街区公園
近隣公園
地区公園
総合公園
運動公園
風致公園
墓園
緩衝緑地
都市緑地
緑道
広場公園
面積別公園の整備時期と箇所数 ※全ての都市公園
出典:宇都宮市公園台帳
0 5 0 1 0 0 1 5 0 2 0 0 2 5 0 3 0 0
2 0 0 ㎡未満
2 0 0 ㎡以上3 0 0 ㎡未満
3 0 0 ㎡以上5 0 0 ㎡未満
5 0 0 ㎡以上1 0 0 0 ㎡未満
1 0 0 0 ㎡以上2 5 0 0 ㎡未満
2 5 0 0 ㎡以上
( 箇所)
1 0 年前~ 5~9年前 ~4年前
③公園の整備理由と配置
公園の整備状況を理由別に見ると,民間事業者の宅地開発事業に伴うものが最も多く,
特に市街化区域の縁辺部に集中的に整備されていることが特徴です。
土地区画整理事業に伴う公園は一人当たり3.0㎡以上,かつ区域面積の3.0%以上とする 規定(土地区画整理法施行規則第 9 条)があるため,土地区画整理事業地区内では一定規 模の公園の整備が進んでいます。
公園の整備理由と配置
③公園の整備理由と配置
公園の整備状況を理由別に見ると,民間事業者の宅地開発事業に伴うものが最も多く,
特に市街化区域の縁辺部に集中的に整備されていることが特徴です。
土地区画整理事業に伴う公園は一人当たり3.0㎡以上,かつ区域面積の3.0%以上とする 規定(土地区画整理法施行規則第 9 条)があるため,土地区画整理事業地区内では一定規 模の公園の整備が進んでいます。
公園の整備理由と配置
④身近な公園配置の充足度
身近な公園(街区公園と近隣公園)の配置の充足度を測る誘致圏カバー率は,市域全域
において11.5%,市街化区域で38.9%となっています。
第1次計画において設定していた身近な公園・緑地の配置方針と比較すると,必ずしも
整備優先度の高い場所で公園の整備が進んでいないことがわかります。また,市街化区域縁
辺部において整備が多く,中心部では少ない傾向も見られます。一方で,既に公園の面積・
箇所数が比較的充足している場所において,開発行為等に伴って公園が増える状況も見られ
るため,公園の充足度には地域差がある状況です。
身近な公園(街区公園および近隣公園)の誘致圏
第1次計画における身近な公園・緑地の配置方針との比較
※街区公園・近隣公園のみ
誘致圏は 都市公園の公園種別による誘致距離の標準としたが、 街区公園については 街区 公園標準面積2 ,5 0 0 ㎡における公園面積1 ㎡あたりの誘致圏面積を基に算定した。 街区公園の誘致距離 2 5 0 m
街区公園の誘致圏面積
2 5 0 ×2 5 0 ×3 .1 4 =1 9 6 ,2 5 0 ㎡ 公園面積1 ㎡あたりの誘致圏面積
1 9 6 ,2 5 0 ㎡/2 ,5 0 0 ㎡=7 8 .5 ㎡ 街区公園面積A ㎡の誘致圏( 半径r(m)) は 次により求めた。 r(m)=√(7 8 .5 ×A /3 .1 4 ) ただし、 r(m)の最大値は 2 5 0 mとした。
誘致圏カバ ー率は 対象区域内における 該当公園の誘致圏面積の比率である。
対象地区面積 A 誘致圏面積 B
誘致圏カバ ー率 = B/A ×1 0 0 %
街 区 公 園 誘 致 圏
街 区 公 園 誘 致 圏
近 隣 公 園 対象 地区 面積 A
誘致 圏面 積 B 誘致圏
誘致圏カバー率
誘致圏とは,公園の規模に応じて計算され,圏内の在住者がその公園の利用者として想
定される範囲のことである。
誘致圏は,都市公園の公園種別による誘致距離の標準とし,街区公園については,街区
公園標準面積2,500㎡における公園面積1㎡あたりの誘致圏面積を基に算定した。
(8)
その他の施設緑地
都市公園以外の施設緑地として,学校,運動施設,
チビッコ広場や市民農園,市役所や文化センター,
図 書 館 な ど が あ り ま す 。 ま た , と ち ぎ 健 康 の 森
(19.27ha)や宇都宮市農林公園(44.46ha)など は,総合公園(標準面積 10~50ha の規模)程度 の広い面積をもっています。
種別 箇所数 面積計(ha)
学
校
小学校 68 136.40
中学校 26 82.45 高校 14 91.48
大学 7 72.91
養護学校 6 15.07
運
動
施
設
体育館 3 7.29
運動場 4 14.52
サッカー場 1 2.77
射撃場 1 5.89
チビッコ広場 79 4.55
市民農園 5 2.39 その他(10ha未満) 14 54.60
その他(10ha以上) 10 256.67
その他の施設緑地の位置図
出典:平成 20 年度宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書
とちぎ健康の森
栃木県子ども総合科学館 聖山公園
飛山城史跡公園
うつのみや競馬場跡 栃木県農業試験場
クリーンパーク茂原
栃木県農業大学校 宇都宮市農林公園
JRA競争馬総合研究所
出典:宇都宮市緑の基本計画改定基礎調査報告書