2012年2月20日発行( 第25号)
目 次
1. 企業会計基準等の開発( 2011 年 12 月 1 日~ 2012 年 1 月 31 日)
2. 企業会計基準委員会の概要(第 234 回~第 236 回)
3. IASB に対する ASBJ のコメント
4. IASB 改訂公開草案「顧客との契約から生じる収益」に関する意見募集
5. 中小企業の会計に関する検討会報告書(中間報告) 「中小企業の会計に関する基本要
領」の公表
6. ASBJ と FASB の代表者による定期会合(第 12 回)をノーウォークで開催
7. Hans Hoogervorst IASB 議長が来日( FASF 会議室で記者懇談会を IASB 主催で開
催)
8 .企業会計基準委員会委員の追加選任
9. 関西経済連合会の勉強会に新井副委員長が講師として参加
10. お知らせ
1 )刊行物のご案内
2 ) ASBJ オープン・セミナーのご案内
≪ ご 注意 ≫本 文中 のハ イパ ーリ ンク 先 につ きま して は、 一部 、財 務会 計基 準機 構 の会 員限 定 サイトと なってお り、一 般の皆 様にはご 覧頂けな いこと もござい ます。あらか じめご了 承 ください 。
1. 企 業 会 計 基 準 等 の 開 発 ( 2011 年
12 月 1 日 ~ 2012 年 1 月 31 日 )
1) 【ED】実務対応報 告公開草案第37号
「 改 正 法 人 税 法 及 び 復 興 財 源 確 保 法 に 伴 う 税 率 変 更 等 に 係 る 四 半 期 財 務 諸 表 に お け る 税 金 費 用 の 実 務 上 の 取 扱 い
(案 )」の公 表(2011年12月22日 )(コ メント の募集は 2012年1月11日 まで となっ ています 。)
2)【Final】実務対 応報告第 28 号「改正 法 人 税 法 及 び 復 興 財 源 確 保 法 に 伴 う 税 率 変 更 等 に 係 る 四 半 期 財 務 諸 表 に お け る 税 金 費 用 の 実 務 上 の 取 扱 い 」の 公 表
(2012年1月20日 )
【凡 例】 ED: 公開草案
Final: 会 計基準/適用指針 等(最終)
2. 企 業 会計基 準委員 会の概 要 ( 第 234
回 ~第 236 回 )
1)第234回(2011年12月21日 開催) a. 実 務 対応 報告 公開 草案 「改 正法 人税法
及 び 復 興 財 源 確 保 法 に 伴 う 税 率 変 更 等 に 係 る 四 半 期 財 務 諸 表 に お け る 税 金 費 用の実 務上の取扱い(案)」【 公表議決】 b. 収 益認 識専門委員会 における検討状 況 c. 連 結 ・ 特 別目 的 会社 専 門 委員 会 にお け
る検討 状況
d. 金 融商品専門 委員会におけ る検討状況 a.「 改正法人税 法」及び「復 興財源確保法 」
が2011年12月2日 に 公布されまし た。 これに 伴い、3 月決 算会社におい ては、 四 半 期 会 計 期 間 中 に 税 率 の 変 更 が 行 わ れ ること となりますが 、四半期 財務諸表にお ける税 金費用の取扱 いに関して 、開示の迅 速 性 を 踏 ま え た 実 務 上 の 対 応 方 法 に 係 る
照会が 多くあること から、実 務対応報告の 公表が 検討されまし た。
公開草 案は、①年度決算と同 様の方法で 税金費 用を計算して いる場合 、②四半期特 有 の 会 計 処 理 に よ り 税 金 費 用 を 計 算 し て いる場 合、③ 適時に一時差異 等のスケジュ ー リ ン グ を 行 う こ と が 実 務 上 困 難 な 場 合 の取扱 いをQ&A形式で 示しています 。
適用時 期は、改正法人税法等 の公布日以 後 に 終 了 す る 四 半 期 会 計 期 間 と し て い ま す。
改正法 人税法等の公 布日以後で 、実務対 応 報 告 の 公 表 日 前 に 終 了 し た 四 半 期 会 計 期間に ついても適用 となります。
b. 2011年11月14日 、IASBとFASBは 、 収益認 識に関する改 訂公開草案「顧客との 契約か ら生じる収益 」を公表し、2012年 3月 までコメン トを募集して います。
委員会 では、改訂公開草案が 我が国の会 計実 務へ与え る影響を理 解するとと もに、 改善を 要する点を早 期に把握し 、意見発信 を行う ため、改訂公開草案の 内容について 、 広く関 係者から意見 を募ることと し、その 公表の ための検討を 行いました。
c. IASB公 開草 案「投資企業」に対 するコメ ントの 最終検討が行 われました。
d. IASBがIFRS第9号「金融商 品」の限 定 的 な 修 正 を 検 討 す る こ と を 暫 定 決 定 し たこと についての検 討が行われま した。 2)第235回(2012年1月10日 開催) a. 「 単 体財 務諸 表に 関す る検 討会 議」に
関連す る項目の検討
b. 金 融商 品専門委員会 における検討状 況 a.「 無形資産( 開発費の資産 計上)」、「企業
結合ス テップ 2(の れんの非償却 )」、「退 職給付 ステップ1(退職給付 会計における 未認 識項目の負 債計上 )」、「包 括利益の表 示(単 体財務諸表の 取扱い)」については、
しばら く審議が中断 していました が、これ ら の 項 目 の 検 討 を 進 め る こ と の 審 議 が 行 われま した。
今後 、それぞれの 項目ごとに 、会計基準 を 開 発 又 は 改 正 す る こ と に 関 す る 市 場 関 係者の コンセンサス や、IASBのアジェン ダ・コンサル テーションに対 する委員会の 提案ス タンスを考慮 しながら 、検討が進め られま す。
b. 複 合金 融商品の会 計処理につい て、①複 合 金 融 商 品 に 組 み 込 ま れ た デ リ バ テ ィ ブ を区分 すべきか 、②区分する 場合の取扱い 等の検 討が行われま した。
委員か らは、企業の事業戦略 やリスク管 理 を 正 し く 財 務 諸 表 に 反 映 さ せ る と い う 考え方 について 、複雑性の軽 減という観点 と 、恣意性の 排除や比較可能 性の確保とい う観点 から、各々意 見が示されて います 。 3)第236回(2012年1月19日 開催) a. 税 制 改正 関連 (法 人税 率変 更等 )対応
(①実 務対応報告「 改正法人税法 及び復 興 財 源 確 保 法 に 伴 う 税 率 変 更 等 に 係 る 四 半 期 財 務 諸 表 に お け る 税 金 費 用 の 実 務 上 の取 扱い (案)」【公 表議 決】、 ②そ の他の 関連する検討 )
b. 退 職給 付(ステッ プ1)の検 討状況 c. 収 益認識専 門委員会にお ける検討状況 a. 公 開草 案のコメント 分析が行わ れました 。
公開草 案からの大き な変更はなく 、公表の 議決が 行われていま す。
翌 事 業 年 度 以 降 の 取 扱 い に つ い て も 、
「その 他の関連する 検討」と して審議が行 われま した。
b. 前 回の 委員会で審 議を再開する としたこ とを受 けて、連結 財務諸表にお いては、未 認識項 目を負債計上 し、単体 財務諸表につ いては 、現行 の処理を維持す る方向で検討 が進め られました 。今回の委員 会では、大
き く2つの 論点が検討さ れています。 1つ は、単体 財務諸表におい て、任意で 未 認 識 項 目 の 一 括 負 債 計 上 の 取 扱 い を 認 めるか ですが 、認めない取扱 いを支持する 意見が 多いものの 、単体の検 討は切り離し て 進 め る ほ う が 良 い の で は な い か と い う 意見も あります。
も う 1 つの 論点は、単体財 務諸表にお ける追 加開示につい てですが 、連結と異な る処 理をして いる旨のみ の開示とす るか、 仮 に 一 括 負 債 計 上 し た 場 合 の 金 額 情 報 も 併せて 開示すべきか が議論されま した。こ れにつ いては 、連結と異なる 処理をしてい る 旨 の み の 開 示 に と ど め る 意 見 が 多 く な ってい ます。
c. 収 益認識に 関するIASB公開草 案に対す る コ メ ン ト の 方 向 性 に つ い て 検 討 が 行 わ れまし た。
3. IASB に 対 す る ASBJ のコ メント
ASBJ は 、IASB がコメ ントを募集していた 公開草案「 投資企業」に 対し2012 年1月5日 付けでコ メントを提出 してい ます。
4. IASB 改 訂 公 開草案 「顧客と の契約
か ら生じ る収益」 に関す る意見 募集
2011年11月14日 に、IASBは、FASB と共同 して、収益認識に関す る改訂公開草 案「顧客との 契約から生じ る収益 」(以下「改訂 公開草案 」という 。)を公表しまし た。ASBJでは、これ まで、収益認識に関 する IASBとFASBの共同 の取組みにつ いて 、国際的 な高品質の会計 基準となるよ う 、IASB及 びFASBとの協 議やコメント レター の提出などを 通じ、継 続的に意見発 信を行 ってきました 。
このよ うな中、ASBJでは、改 訂公開草 案 の 提 案 内 容 が 我 が 国 の 会 計 実 務 へ 与 え
る影響 を理解し 、我が国の視 点から改善を 求 め る べ き 点 を 早 期 に 把 握 し た 上 で 、 IASB 及び FASB に対して 引き続き意見 発信を 行っていくた め、改訂 公開草案の提 案につ いて、2011 年 12 月 22 日 ~2012 年2月17日ま での間、広く 市場関係者か ら意見 募集を行って います。
5. 中 小 企 業 の 会 計 に 関 す る 検 討 会
報 告書( 中間報 告) 「中小 企業 の会
計 に関す る基本 要領」 の公表
西川郁 生ASBJ委員長 が参加し 、中小 企 業 関 係 者 等 が 主 体 と な っ て 設 置 さ れ た「中小 企業の会計に 関する検討会 」(中 小企業 庁及び金融庁 は共同事務局 )では 、 2012年2月1日 、「中小企業の 会計に関 す る 基本 要領」(以 下 「中 小会 計要 領」 という 。)を策 定し、それに至っ た経緯、 今 後 の検 討課 題 など と合 わせ、「中 小企 業の会 計に関する検 討会報告書(中間報 告 )」として取 りまとめ、公表し ました。 中 小会計要領は2011年11月8日に 草案を 公表し、広くコメント募 集を行っ た後 、関係各方 面から寄せられ たコメン トを検 討し、所 要の修正を行っ た上で取 りまと められたもの です。
6. ASBJ と FASB の 代 表者に よる定
期 会合(第 12 回 )をノ ーウォ ーク
で 開催
ASBJとFASBの 代 表者は、2012年2 月 6日と 2月7日に、ノー ウォーク(米 国 )で会合を開催 いたしました 。この会合 は、ASBJ とFASBが年に 2回、定期的 に行っ ているもので、今 回で第12回目と なりま した。
ASBJ は 、 日本基準 と IFRS とのコン バージ ェンスを、FASB と IASB が共同 で 取 り 組 ん で い る プ ロ ジ ェ ク ト の 内 容 を
踏まえ て行っており 、高品質 なグローバル 会計基 準の開発を目 指す FASB と IASB の取組 みを支持して います。
本会議 において、両者は、高 品質なグロ ー バ ル 会 計 基 準 の 開 発 に 貢 献 す る と い う 観点か ら、お 互いの活動の最 新状況を確認 し 、 議 論 し ま し た 。 そ の 中 で 、ASBJ か ら、IASB が 現在取り組んで いるアジェン ダ ・ コ ン サ ル テ ー シ ョ ン に 対 し て ASBJ が 提 出 し た コ メ ン ト に つ い て も 説 明 し ま した。
さらに 、両者 は以下のプロジ ェクトの状 況につ いて意見交換 を行いました 。
• 金融 資産の減損
• 金融 商品の分類と 測定、及 び保険契約
• ヘッ ジ会計
• 収益 認識
• リー ス
• 投資 会社
両者は 、この ような継続的な 議論により 、 IASB と と も に 改 善 を 図 る べ き 重 要 な 項 目 に 関 す る 相 互 理 解 を 深 め る こ と は 、 ASBJ 及 びFASB に おける 今後の審議や 、 高 品 質 な 会 計 基 準 の 開 発 に 寄 与 す る も の と考え ています 。両者は 、引き続 き、直面 す る 課 題 や 今 後 想 定 さ れ る 懸 案 事 項 に つ いて意 見交換してい くこととして います 。
7. Hans Hoogervorst IASB 議 長 が来
日 ( FASF 会 議 室 で 記 者 懇 談 会 を
IASB 主 催 で 開催)
2012 年 2 月 9 日 、 来 日 中 の Hans Hoogervorst IASB議 長が、財務会計基準 機構(FASF)会議室におい て記者懇談会 を開催 しました。
当 日 は 、 鶯 地 IASB 理 事 、Michael Stewart IASB デ ィ レ ク タ ー も 参 加 し 、 IASBの 近況説明(アジェン ダ・コンサル テーシ ョンに係る概 況説明を含む )などに
ついて 説明した後、20 数名 集まった報道 関 係 者 の 質 問 に こ た え る 形 で 進 め ら れ ま した。
8 . 企業 会計基 準委員 会委員の 追加選
任
FASFで は2011年12月26日 、吉田稔 氏 ( 旭 化 成 ㈱ 経 営 管 理 部 顧 問 ) を ASBJ 委 員 と し て 追 加 選 任 す る こ と を 決 議 い た しまし た。任期は2011年12月26日 から 2013年3月31日 ま でとなりま す。
9. 関 西 経 済 連 合 会 の 勉 強 会 に 新 井
副 委員長 が講師 として 参加
2012年1月13日 、関西経済連 合会内 に設置 された「国際会計 基準と企業経 営 に関す る研究会」にASBJの新井副委 員 長 及 び 西 村 専 門 研 究 員 が 講 師 と し て 参 加しま した。
当日は 、最近の ASBJ の 活動状 況や IASB の 改訂公開草案「 顧客との契約 か ら生じ る収益」等につい て解説を行う と ともに、参加者との意見 交換を行いま し た。
10. お 知 ら せ
1 )刊行物のご案内
① 機関誌 「季刊 会計 基準」第 35 号
(2011年12月15日 刊 行)
【主な 内容】
特 集 : 座 談 会 「 国 際 舞 台 で 活 躍 す る
方々に 聞く」
(出席 者)
鶯地隆 継:IASB理事
湯浅一 生:I FRS解 釈 指 針 委 員 会 委 員 金子誠 一:IFRS諮問会 議委員 山田浩 史:GPF委 員
石黒徹 次郎:GPF委員 加藤厚 :ASBJ副委員長
(司会 )西川郁 生ASBJ委員長
Accounting Square:“ 会計及 び監査 を 取 り 巻 く 環 境 変 化 へ の 対 応 と 人 材 育成”…初川 浩司あらた監査 法人代表 執行役
寄稿 :“ 基準諮問会 議の議長 就任にあ たって”…野 崎邦夫 住友化学(株)常務 執行役員
Chairman’s Voice:“AOSSG議長を 終えて ”…西川郁生 ASBJ委 員 長
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※第 30号 より、FASF会員の 皆様は、 季 刊 会 計 基 準 に 掲 載 さ れ る 記 事 がホ ー ムペー ジ(会員専用 サイト)より ご覧に なるこ とができます。どうぞご利 用くだ さい。
② 2011年5月・6月公表 国際 財務報 告 基 準(IFRS) 特 別 追 補 版 の 刊 行
(2012年1月13日 刊行)
本書は 、2011年11月 に 刊行した『 国 際財務 報告基準(IFRS®)2011』の 原書
(英語 版)の 発行後にIASBが公表した 、 新規及 び改訂版の基 準の日本語訳 を、一 冊に収 録したもので す。
IFRS の 日本語 訳は、IASB が 毎年発 行す る英語版に基 づき、2009 年以降毎 年 刊行して います が、2011 年に 公表さ れ た 新 基 準 及 び 改 訂 基 準 は 分 量 が 多 く 内 容 も 重 要 で あ る た め 翻 訳 を 早 期 に 利
用 し た い と い う ニ ー ズ を 考 慮 し 、2011 年 版 の日 本語 訳 を補 完す るも のと し て、 2012 年 版の日本 語訳に先行す る形で、 2011 年 公 表の新 基準及 び改訂基 準のみ の 日 本 語 訳 を ま と め た 本 書 を 刊 行 す る ことと したものです 。
※ご購 入はこちら。
2)ASBJオ ープン・ セミナーのご 案内 ASBJ/FASFで は、会員の皆様へ 向け て、内 外の会計基準 の動向等をタ イムリ ー に お 知 ら せ す る た め 、 昨 年 度 よ り ASBJオ ープ ン・セミナーを開催 してい ます。
2011 年 度 下期も 以下の日 程で開 催い たしま す(参加 はASBJホームペ ージか ら登録できます )。
回 数 日 時 場 所 時 間
第6回 2012年3月 6日(火)
メルパルク ホール(東 京)
午後を 予定
(3時間 程度) 第7回 2012
年3月 7日(水)
ダイテックサ カエ(名古 屋)
第8回 2012年3月 9日(金)
大阪銀行協 会(大阪)
第9回 2012年3月 13日(火)
札幌証券取 引所(札幌)
第10回 2012年3月 16日(金)
天神ビル(福 岡)
また、4月3日(火)には、東京イイノ ホ ー ル に お い て 、Hans Hoogervorst IASB 議 長 を お 招 き し た 講 演 会 の 開 催 を 予定し ています 。詳細は 、3月初 旬にASBJ ホーム ページにてご 案内いたしま す。
“ASBJ Newsletter”(第25号)
2012年2月20日発行
発行:企業会計基準委員会/
公益財団法人 財務会計基準機構 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル20階
禁無断転載
※ご意見・ご要望は下記までお寄せください。 E-mail : [email protected]
Fax : 03-5510-2712