神奈川銀杏会 三火会 報告 開催日:2013 年 4 月 16 日(火) 話題提供者:門井龍太郎氏(S40 工) 題名:ソーシャルメディア
内容:門井氏は、このテーマについて、定義・状況・性質・関連・法則(今後の必然性)の五点 からアプローチした。①定義:大量の情報を一方向的で発信するマスメディアに対し、主にイン ターネットを介した人々のつながりや口コミなどの社会的(ソーシャル)な媒体によって双方向 的に広がる情報伝達の手段の総称。②状況:ハード的手段とソフト的手段。③性質:大量データ、 多様性、高頻度の更新で、個々人の人格が埋没する。ビッグデータになり、プライバシー保護と の関連で課題がある。④関連:経済的活動、知的リテラシー。受け取る個人の情報リテラシー能 力が求められる。⑤今後の必然性:表面的な理解では済まされない。紙に書くとわかるが画面上 のみでは理解し難いところもある。本学同窓会活動でのソーシャルメディアの例。書き込みが可 能かどうか。オフミーティングを主体とするかで内容が異なる。これらに関連して、総務省の最 新の通信利用動向調査結果によるインターネット利用の世代調査、新聞報道記事からセキュリテ ィー侵害状況、ネット選挙などの資料を紹介し、ソーシャルメディアには従来とは異なる光と影 があることを指摘した。さらにネット選挙に関連して、新聞折り込みのタウンニュース記事(同 社実施の神奈川県内市町村議員アンケート調査結果を含む)の例などを紹介した。
続いて、参会者から次のような論議があった。①ITによって情報を集める能力が増大した。一 番身近なのはネット選挙だろう。しかし、候補者と直接面接することができればITでは得られな い別の情報が得られて有効。②ビッグデータの扱いに関して、現在ではメタゲノミックスなど基 礎科学の領域でも大量のデータを処理・解析することが行われている。一方では、市民が科学的 なデータを自発的に集めるシティズンサイエンスが効果を現しているがデータの精度等で課題 がある。データの集め方が変化してくる。③人と人とが直接会って理解する、情報を処理するこ と、人間の五感やそれまで知識から判断すること、自然と共に生きることが大切と思う。④マス メディアは大量の情報を一方的に発信するのであるが、最近はマスメディア側でもツイッターを 画面表示するなど、双方向的になっている。既存のマスメディア側にいる人が生き残ろうとして いることでもある。⑤受け手の問題として、限られた時間のうちで、どのような情報を選ぶかが 課題。年齢が進むと良い情報をセレクトして流すことができる。情報の選別については、横丁の ご隠居さんが再評価されることになる。⑥情報の受け手対象について、雑誌の場合は特化して読 者の対象が絞られているが、全国紙の場合は難しい。⑦インタレストグループが情報交換するパ ーソナルな連絡網も別の視点で意味がある。ある程度の内容までは良いが、発信者と受信者とは 異なる。発信すると得るものがある。⑧情報伝達手段の変化によって、孫の世代はどうなってい るか気になる。(文責:林しん治)
門井氏の要旨(三火会_130416_門井龍太郎氏_レジメ.pdf)もご参照下さい。