ふたつの裁判と福島原発災害
11_ 10.8 樋田敦
3・11以後6カ月間、槌田は、福島原発災害の原因解明に悩んでおりました。保安院や 東京電力の言うことに納得できないのです。たとえば、彼らは、 4つの爆発をすべて水 素爆発としていました。そして、これを誰もがそのまま受け入れていました。
しかし、水素は軽い気体なので、建物の天井に集まり、そこで空気と混ざって爆発す ることはあっても、建物の床では、燃えることはありますが、爆発することはあt J 得な いのです。したがって、水素爆発は1号機だけで、 2号横は格納容器の破裂、 3号機は核 爆発、 4号機は核暴走による水蒸気爆発と主張してきました。
東京電力は、半年も過ぎた10月2日、ようやく2号機は格納容器の単なる破裂と認めま した。あらゆる問題で、保安院や東京電力の言ってきたことに疑いを持っていたのです が、事態を解明しようにも発表される事実が小出しでした。ようやく全貌がつかめたと
ころで( s c an 216) 、これらをまとめて本を書いているところです。
その結論は. 東京電力勝俣会長ら歴代社長による未必の故意による傷害罪( 刑法204集) と傷害致死罪( 同205条) 、そして吉田第一原発所長による業務上過失致死傷罪( 同21 1条) でした。これにより刑事告訴( 刑事訴訟法230条等) と告発( 同239条) となります。
民事訴訟は、原庶法の無過失賠償ではなく、民法709条による故意または過失による 賠償請求とするために必要な準備をしております( s c an 216) 。そのような訳で、連絡が 遅れて申し訳ありませんでした。
気象学会第二事件
東京地裁は、 6月22日、第二事件に判決しました( s c an 217) 。その内容は、 r 被告学会
の自主的、自治的な解決にゆだねるのが適当」で、 r 裁判所の司法審査の対象にならない と解するのが相当」( 最高裁昭52. 2. 15) と断じました。
気象学会について、第一事件では司法対象にして判決しました。これを引用もしない のですから、高裁で争うことも考えましたが、現在、原告には控訴状を書く時間的余裕 がなく、無責任ではあるのですが、残念ながら控訴しないことにしました。
「C O2温暖化」対策という国策を守るため、司法もこれを否定する論文を採用させな いようにウルトラ論理で協力したという事実を残すことになりました。福島原発災害に ついての作業が一段落しましたら、報告書を作成いたします。
ご支援していただいたのに、このような結果にしまして申し訳あLJ ませんでした。
東京大学事件
東大による名誉戦痕事件の方は、審理がつづいています。原告は、 10月7日、陳述書 ( 2) と求釈明書( 2) を提出しました( s c an 218) 。来月11日に、本人尋問のための陳述書( 3)
を提出して証人尋問の日程を決めることになります。