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【計画策定にあたって】 9~26 観音寺市総合振興計画 後期基本計画 観音寺市ホームページ

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(1)

計 画 策 定 に

あ た っ て

第1章 はじめに

第2章 観音寺市の特性と市民ニーズ

第3章 時代の潮流

(2)

1

計画策定の趣旨

 本市は、地方分権※の受け皿としてふさわしい行財政基盤の確立による 力強い 自治体を構築する

ため、平成17年10月11日に、旧観音寺市、旧大野原町、旧豊浜町の3市町が合併して誕生しました。  本市では、合併後のまちづくりの指針となる『観音寺市総合振興計画』を平成20年3月に策定し ました。

 そして、これまでの4年間(平成23年度まで)、全ての施策ごとに設定した目標指標に対して、 PLAN−DO−CHECK−ACTIONのマネジメントサイクル※のもと、限りある行政資源を重点的、効

果的に投入しながら、「市民ニーズに即し、市民と行政の協働の視点に立ったまちづくり」、「地域特性・ 地域資源を最大限に生かし、活用する視点に立ったまちづくり」、「時代の潮流を先取りする未来志向 の視点に立ったまちづくり」を基本視点にして、「市民が主役 わたしのふるさと かんおんじ∼人・ 文化・自然 いきいき輝く 元気都市∼」の実現を目指しておう盛に各施策の推進に取り組んできま した。

 『前期基本計画』においては、マネジメントサイクルの集大成として、全ての施策を対象に、4年 間の実績について、数値目標の達成状況だけでなく、施策の各項目全てについて総括的に評価を行い ました。

 計画期間中における金融経済危機という不測の事態への対応が全国的・全市的に必要となるなか で、緊急雇用対策にも積極的に取り組みつつ、行政改革のプログラムに沿って必要な財源を確保しな がら、施策の推進に努めた結果、一定の成果をあげることができたと考えています。

 一方で、今後、人口減少・少子高齢化、グローバル化や情報化はさらに急速に進展すると予測され ています。それに伴い、本市でも、離島や中山間地域において、地域経済の活力の低下や地域コミュ ニティ機能の低下等が懸念されています。こうした社会構造の変化のなかで、市民、事業者、行政等 が担う「新しい公共※」を定着させ、「自助」、「共助」、「公助」による社会の仕組みに変えていくこ

とが求められています。

 さらに、東日本大震災を契機とした防災と危機管理体制に対する市民の不安、省資源型ライフスタ イル※への転換と再生可能エネルギー等の導入への期待、震災の後遺症による経済不況といった新た

に対応すべき課題も出てきています。

 今後、長引く経済不況下にあって、自治体の財政状況がこれまで以上に厳しさを増すことが予想さ れるなかで、合併によるメリットを最大限に生かし、市民の参画と協働をもとにどのようなまちづく りを進めていくか、市民と行政の役割を明らかにしつつ、本市の進むべき方向の明確化を図ることが

1

は じ め に

(3)

きる利便性の高いまちを目指すうえで、重要な期間となります。

 このため、合併時に策定した「新市建設計画」の実現とともに、これからの新しいまちづくりの方 向性とその実現のための施策を明らかにすることを目的に、全ての市民にわかりやすく、また、参画 が得られやすいまちづくりの指針として、ここに「観音寺市総合振興計画後期基本計画」を策定します。

2

計画の性格と役割

 「観音寺市総合振興計画」は、本市の全ての分野における行財政運営の基本となる 最上位計画 です。

 本後期基本計画は、市の最上位計画としての位置づけを踏まえ、今後の本市のまちづくりの方向性 を示すものであり、以下のような役割を持ちます。

■役割1 参画・協働のまちづくりを進めるための共通目標

 今後のまちづくりの方向性と必要な施策をわかりやすく示し、市民一人ひとりが主体的に参画・協 働する、まちづくりの共通目標となるものです。

■役割2 地域経営を進めるための行財政運営の指針

 地方分権時代にふさわしい地域経営※の確立に向けて、さまざまな施策や事業を総合的かつ計画的

に推進するための行財政運営の総合指針となるものです。

■役割3 広域行政に対する連携の基礎

 国や香川県、広域行政圏等の広域的な行政に対して、本計画実現に向けて必要な施策や事業を調整・ 反映させていく連携の基礎となるものです。

新庁舎イメージ図

(4)

3

計画の構成と期間

 本計画は、「基本構想」、「後期基本計画」及び「実施計画」の3層で構成されています。それぞれ の内容構成と期間は、以下のとおりです。

 基本構想は、市の特性や住民の意識と期待、時代変化の方向等を総合的に勘案し、目指す将来像と、 それを実現するための基本目標及び基本施策の方針等を示したものです。

 計画期間は、平成20年度から平成29年度までの10年間とします。

基 本 構 想

 後期基本計画は、基本構想に基づき、今後推進すべき主要施策を行政の各分野にわたって体系的 に示したものです。

 計画期間は、5年間とし、平成25年度を初年度に、平成29年度を目標年度とします。

 また、基本計画の分野ごとに、今後5年間で目指すべき目標指標(ベンチマーク)を定め、計画 の進捗状況や到達点を絶えず点検評価するマネジメントシステム(新公共経営)の確立を目指しま す。

後 期 基 本 計 画

 実施計画は、基本計画に示した主要施策に基づき、具体的に実施する事業を定めたものであり、 事業の優先順位や具体的な事業内容、財源などを示したものです。

 計画期間は、3年間とし、ローリング方式(毎年度見直す方式)により行います。

実 施 計 画

(5)

行財政分野、福祉保健分野、 環境衛生分野、教育・文化・ スポーツ分野、産業分野、消 防・防災分野、土地利用・都 市基盤分野、道路・交通分野 などの各分野別計画及び個別 事業計画

第四次観音寺市 総合振興計画

[計画期間:平成13年度∼

     平成22年度] ○市民ニーズの把握

 ・まちづくり市民アンケート、

  中学生アンケート調査の実施

 ・まちづくり座談会の実施

○時代の潮流の把握

○総合振興計画前期基本計画  の点検・評価

○新市建設計画の把握 第3次大野原町

長期振興計画

[計画期間:平成7年度∼       平成17年度]

第3次豊浜町 長期振興計画

[計画期間:平成10年度∼      平成19年度]

〈計画の役割〉

①参画・協働のまちづくりを進 めるための共通目標 ②地域経営を進めるための行財

政運営の指針

③広域行政に対する連携の基礎 〈計画の構成と期間〉 ①基本構想

 平成20年度から平成29年度 までのまちづくりの指針を示 す

②後期基本計画

 平成25年度から平成29年度 までの主要施策の方向を示す ③実施計画

 毎年度見直すローリング方式 で3年間の実施事業の内容・ 財源を示す

「観音寺市総合振興計画」

[計画期間:平成20年度∼平成29年度]

○新しい市の総合振興計画ができるまでのまちづくりの指針の役割 ○新しい市の総合振興計画確定後は、平成27年度まで、合併に伴う財政支援

を受ける際の根拠となる計画としての役割 新市建設計画

[計画期間:合併時∼平成27年度]

旧市町総合発展計画

事業内容の調整

事業内容の調整

足 ―

総合振興計画後期基本計画 策定体制の確立

新しい観音寺市の 総合振興計画後期 基本計画案の策定

〈観音寺市総合振興計画の位置づけと後期基本計画策定フロー図〉

(6)

1

観音寺市の概況と特性

(1)観音寺市の概況

① 沿革

 本市は平成の大合併により、平成17年10月11日に旧観音寺市、旧大野原町及び旧豊浜町が合併し、 新「観音寺市」として発足しました。

 旧観音寺市は、昭和30年1月1日に観音寺町、高室村、常磐村及び柞田村が合併し、市制施行を 行い観音寺市となり、さらに、同年4月10日には、粟井村、豊田村及び紀伊村大字木之郷を編入し、 翌年の昭和31年9月30日に一ノ谷村、伊吹村と合併して旧観音寺市となりました。

 旧大野原町は、昭和30年2月11日に大野原村、五郷村及び萩原村が合併し、町制施行を行い大野 原町となり、さらに、同年4月10日に紀伊村の大部分と合併し、旧大野原町となりました。

 旧豊浜町は、昭和30年4月1日に豊浜町と和田村が合併して、旧豊浜町となりました。

 これら1市2町は、歴史的にも地理的にも密接な関係があったことから、西讃地域の中心都市とし て、ますます発展していくことを目指して合併しました。

② 位置・地勢・気象

 本市は香川県の西部に位置し、西は瀬戸内海の燧ひうち灘なだに面し、沖合に伊吹島などの島しょを有してい ます。さらに、四国4県の県庁所在地に車で1時間程度の距離にあり、四国のほぼ中央部に位置して います。

 市の総面積は117.47㎢(平成24年10月1日現在)で、県の総面積1,876.55㎢の6.3%を占めて います。

 また、その地勢は、東部から南部にかけては讃岐山脈の雲辺寺山、金見山を経て海岸部に連なる山 間部、北部は七宝山などの丘陵地が連なっています。中央部には三豊平野が広がり、そのほぼ東部か ら西部に向かって財田川、柞田川などの河川が流れ、豊かな田園地帯を形成するとともに、河口付近 には市街地が形成されています。また、三豊平野にはため池が多数点在し、本市の地勢の大きな特色 となっています。

 気候は、瀬戸内式気候に属しますが、降水量は年間1,000㎜前後で、降雨は梅雨期と台風時に集中 しています。平均気温は、摂氏15、16度、最高気温は、摂氏35度に達し、最低気温は、氷点下4 度にもなりますが、1年をつうじては温暖です。

2

観音寺市の特性と市民ニーズ

(7)

〈観音寺市の位置図〉

観音寺市

観音寺市

(8)

(2)観音寺市の特性・地域資源

 まちづくりの方向性を定めるためには、まちの個性や特性を把握し、まちの地域資源として整理す ることが必要です。改めてまちの自然条件や社会経済条件等を見直し整理すると、次のようにまとめ られます。

 本市は、四国のほぼ中央に位置し、四国4県の境界地にあります。また、高松自動車道、国道11号、 国道377号、JR予讃線によって、広域幹線交通軸が形成されているほか、市内には大野原インター チェンジがあり、四国横断自動車道と四国縦貫自動車道が交差する川之江ジャンクションに近接する など、広域交通の要衝に位置しています。このような恵まれた交通・立地条件に加えて、「四国は一つ」、 道州制導入の議論等の近年の動向からみて、今後一層の発展が期待されるまちです。

 本市は、海の青、山の緑が輝く自然豊かなまちです。また、気候は温暖で災害も少ないまちです。 この豊かな自然はまちの誇りであり、市民の心をつなぐ絆です。環境を大切にし、自然と共生するま ちづくりを進めます。

 市内には、四国八十八箇所霊場札所のうち2つの札所があり、伝統的な「太ち ょ う さ鼓台」や琴弾公園の銭 形砂絵、豊稔池堰堤などの今に息づく貴重な歴史文化資源が多くあります。また、このような伝統を 受け継ぎ、本市では文化芸術活動が活発であり、今後とも文化の豊かな個性あるまちづくりを進めま す。

 本市は、これまで豊かな自然を生かし、レタス、たまねぎなど、県内でも有数の農業生産拠点を形 成しているほか、海の幸を生かした漁業や水産加工業の形成、恵まれた立地条件を生かし、多くの企 業の誘致や商業集積の推進など、多様な産業形成を進めてきました。今後とも、産業活動の付加価値 を高め、若者にも魅力ある雇用の場の開発を進めます。

① 四国のほぼ中央に位置し、交通要衝として発展可能なまち

② 海の青、山の緑が輝く豊かな自然のまち

③ 今に息づく貴重な歴史文化資源に恵まれているまち

④ 豊かな自然や立地条件を生かし、多様な産業が形成されているまち

(9)

2

新たなまちづくりに向けての市民ニーズ

 本計画の策定にあたっては、平成23年9月に20歳以上の市民3,000人(無作為抽出、郵送法、有 効回収数1,168、回収率38.9%)と市内の中学2年生569人(学校にて配布・回収、有効回収数 546、回収率96.0%)を対象にアンケート調査を実施しました。

 この結果、まちの現状評価や今後期待するまちづくりの方向など、新たなまちづくりに向けた市民 ニーズが、次のとおり把握されました。

(1)今後の定住意向

 今後も「住み続けたい」と答えた人が58.2%と最も多く、これに「どちらかといえば住み続けたい」 (21.2%)をあわせた79.4%の人が 住み続けたい という意向を示しています。一方、「どちらかと

いえば住み続けたくない」(5.1%)及び「住み続けたくない」(1.3%)という人の合計は6.4%にと どまり、定住意向は強いといえます。年齢では、 住み続けたい 率がおおむね年齢とともに上昇して いく傾向にありますが、40代以下の層では6割台と他の年代に比べ低くなっています。

 中学生では、 住みたい は41.7%であり、定住意向は低くなっています。これらの結果から、若 年層の定住対策の必要性がわかります。

〈今後の定住意向〉

58.2 21.2 13.4 5.1

1.3 0.8

63.1 18.5 12.1 5.0

1.0 0.4

54.9 23.6 14.3 5.3

1.5 0.5

35.8 30.9 24.7 7.4

1.2 0.0

32.1 32.7 24.5 6.9

3.8 0.0

47.6 19.5 23.2 7.9

1.2 0.6

57.8 26.6 9.3 5.1

1.3 0.0

70.3 16.0 8.3 4.3 0.3 0.7

77.8 12.7 5.0

2.3 0.9 1.4

住み続

けたい どちらかとい えば住 み続け たい

どちら ともい えない

どちらか といえば 住み続け たくない

住み続け たくない 無回答

総数 1168 504 658 81 159 164 237 300 221

性 別

年 齢

全体

男性

女性

20代

30代

40代

50代

60代

70歳以上

(%)

(単位:%)

【比較】 ●中学生アンケート “住みたい”が41.7%、“住みたくない”が15.8%。      ●前回アンケート  “住みたい”が79.2%、“住みたくない”が6.6%。

(10)

(2)今後のまちづくりの特色

 今後のまちづくりの特色については、「健康福祉のまち」(44.7%)、「快適住環境のまち」(43.6%) が他を大きく引き離し上位2項目に挙げられ、 健康福祉 と 快適な住環境の整備 に市民の関心が集 まっていることがうかがえます。上位3位は前回と変化はありません。

 これを年齢別でみると、20代、30代では「子育て・教育のまち」(40.7%、47.8%)、40代、 50代では「快適住環境のまち」(55.5%、43.5%)、50代では「健康福祉のまち」と同率第1位、 60代、70歳以上では「健康福祉のまち」(52.3%、49.3%)が第1位に挙げられています。

今後のまちづくりの特色(複数回答)

今後のまちづくりの特色(全体・年齢−上位第3位/複数回答)

(%)

43.6 22.3

20.0 14.7 10.3 9.7 8.4 7.5 4.3 3.8 1.9

44.7

0 10 20 30 40 50

健康福祉のまち 快適住環境のまち 子育て・教育のまち 商工業のまち 環境先進のまち 農林水産業のまち 市民参画・協働のまち 観光・交流のまち 生涯学習・文化のまち 情報化推進のまち 歴史のまち

その他 総数=1168

(単位:%)

第1位 第2位 第3位

20歳代 快適住環境のまち/子育て・教育のまち 40.7 健康福祉のまち 38.3

30歳代 子育て・教育のまち47.8 快適住環境のまち 40.3 健康福祉のまち 33.3

40歳代 快適住環境のまち 55.5 健康福祉のまち 39.6 子育て・教育のまち24.4

快適住環境のまち/健康福祉のまち 商工業のまち

(11)

 今後力を入れるべき施策については、「高齢者福祉の充実」(38.6%)が第1位に挙げられ、次いで「働 く場の充実」(35.7%)が第2位、「医療体制の充実」(34.0%)が第3位と続き、 高齢者福祉・医 療体制の充実 と 就労の場の確保 に市民の関心が集まっていることがうかがえる結果となっていま す。以下、「若者の定住促進のための施策」(30.2%)、「ごみ処理・リサイクル体制の整備」(20.0%)、 「下水道・排水処理施設の整備」(19.9%)、「学校教育・幼児教育の充実」(18.7%)、「道路の整備」 (18.2%)、「児童福祉・子育て支援の充実」(17.4%)、「交通安全・防犯対策」(14.5%)などの順

となっています。

今後重点的に取り組むべき施策(複数回答・上位 15 位まで)

35.7 34.0 30.2 20.0

19.9 18.7 18.2 17.4 14.5 14.2 13.9 13.8 13.4 12.8

38.6 高齢者福祉の充実

働く場の充実 医療体制の充実 若者の定住促進のための施策 ごみ処理・リサイクル体制の整備 下水道・排水処理施設の整備 学校教育・幼児教育の充実 道路の整備 児童福祉・子育て支援の充実 交通安全・防犯対策 河川の整備 少子化対策の充実 公園・緑地の整備 消防・防災対策

農林水産業の振興 総数=1168

(%)0 10 20 30 40 50

【比較】 ●前回アンケート

    「高齢者福祉の充実」、「医療体制の充実」、「働く場の拡充」の順。

(12)

 中学生アンケートの今後力を入れてほしい施策については、「公園や遊び場をつくってほしい」 (39.9%)が第1位に挙げられ、次いで「自然を守ってほしい」(37.9%)、「まちをきれいにしてほしい」 (28.4%)と続き、以下、「買物をしやすくしてほしい」(26.9%)、「災害や犯罪から守ってほしい」(20.3

%)、「インターネットを使いやすくしてほしい」(19.4%)、「文化・スポーツ活動を充実してほしい」 (17.2%)、「電車やバスを便利にしてほしい」(14.7%)、「人がたくさん来るようにしてほしい」(11.7

%)、「お年寄りや障がい者を大切にしてほしい」(10.4%)などの順となっています。

今後力を入れてほしい施策(複数回答)

(%)0 10 20 30 40 50

総数=546 37.9 28.4

26.9 20.3 19.4 17.2 14.7 11.7 10.4 7.5 7.0 7.0 4.2 2.6 2.4 1.3

3.5

39.9 公園や遊び場をつくってほしい

自然を守ってほしい まちをきれいにしてほしい 買物をしやすくしてほしい 災害や犯罪から守ってほしい インターネットを使いやすくしてほしい 文化・スポーツ活動を充実してほしい 電車やバスを便利にしてほしい 人がたくさん来るようにしてほしい お年寄りや障がい者を大切にしてほしい 学校を充実してほしい 人がたくさん住むようにしてほしい 市民と行政が協力してまちづくりをしてほしい 道路をつくってほしい 農業をさかんにしてほしい お医者さんを増やしてほしい 工場をつくってほしい その他

(13)

 本市をめぐる社会・経済情勢の変化はめまぐるしいものがあり、まちづくりを進めるにあたって、 時代の流れを正しく認識し、変化に速やかに対応できる体制づくりが必要です。

 平成12年の地方分権一括法の施行以来、国の数次にわたる制度改革が行われてきました。そして、 平成23年4月には、地方自治体の自主性を強化し、自由度の拡大を図るため、義務付け・枠付けの 見直しと条例制定権の拡大を軸とした「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るた めの関係法律の整備に関する法律」(第1次地域主権改革一括法)が成立しました。さらに、同年8 月には、義務付け・枠付けの見直しに加え、都道府県から市町村への権限移譲を行う第2次地域主権 改革一括法が成立しました。このことにより、これまで以上に地方自治体及び地域住民が、自らの判 断と責任のもと、政治・経済・社会・文化などのあらゆる面において、自主的で個性あるまちづくり を進められるようになり、地方自治体を取り巻く枠組みが大きく変わろうとしています。

 また、多様化する行政ニーズや移譲される権限の受け入れに応えるため、行財政能力の向上や新た な行財政推進体制づくりが求められています。

 心の豊かさを重視する価値観の高まりとともに、ボランティア活動への関心が高まっています。平 成10年の特定非営利活動促進法の成立により、NPO(民間非営利組織)の社会的役割が法的にも認 められ、各地でNPOがまちづくりの一翼を担うようになってきています。

 今後は、まちづくりの過程や実践についてNPOや市民の参画を促進し、これまで行政が担当して いた分野での活動を促進するとともに、行政との協働によるまちづくりを推進していくことが求めら れています。

 我が国では、これまでの予想を上回る速度で少子高齢化が進んでおり、団塊の世代が全て後期の高 齢期に入るおよそ10年後には、現在の状況をはるかに超えた少子高齢社会が到来することが確実視 されています。このため、子どもを安心して産み育てられる環境づくりや、高齢者が健康で安心して 暮らし、社会参加を通じてゆとりと生きがいを感じることができるまちづくりが求められています。  さらに、生涯を健康で過ごしたいという意識は年々高まっており、生涯の各期にわたって市民の健 康づくり活動を支援する環境づくりに一層努めていく必要があります。

3

時 代 の 潮 流

潮流1 地方分権の進展

潮流2 住民と行政の協働によるまちづくり時代の到来

潮流3 予想を上回る少子高齢化の進行と“健康の時代”の到来

潮流4 地球環境問題の深刻化

(14)

が引き起こされています。地球環境問題は人類共通の課題であり、経済産業活動から市民生活に至る あらゆる分野での対応が不可欠となっています。

 「地球規模で考え、足元から行動する」という環境保全の理念のもと、環境への負荷の少ない生活 スタイルの実践と低炭素社会※の実現が求められています。

 情報通信技術の発達により、地球的な規模で時間と距離の制約を受けずに、対面に近い形での情報 のやりとりが可能となります。そして、世界の人々を結び付け、それを利用する人たちのあらゆる社 会経済活動に大きな変革がもたらされようとしています。

 こうした流れは、地域においても、コミュニケーションの手段に多様性、選択性をもたらし、今ま でにない新しい関係や活動、価値を生み出す可能性を秘めています。

 しかし、一方では、情報通信基盤整備の地域差や情報活用能力の違いによる情報格差、ネットワー ク上のプライバシー侵害やコンピュータ犯罪等の新たな問題を生じさせています。

 世界各地で大規模な自然災害が多発しているほか、国内でも東日本大震災など大規模災害が発生し、 自然災害からの安全性確保への人々の意識が急速に高まっています。また、世界各地におけるテロや 紛争をはじめ、全国各地での凶悪犯罪の増加、なかでも子どもに向けた凶悪犯罪の増加、食の安全へ の不信や新型インフルエンザ、口蹄疫などの感染症の流行などを背景に、安全・安心な地域社会づく りがこれまで以上に強く求められています。

 我が国の経済状況は、高度成長期以降、バブル経済の崩壊による低成長期を経て、さらに、100 年に一度の世界同時不況に伴う景気後退に重ねて、東日本大震災の影響にも見舞われています。  本市においても、企業収益の悪化、市民所得の減少、有効求人倍率の低下等がみられ、今後も経済 の波に翻弄される厳しい状況が予想されます。

 こうした経済環境は、国や地方自治体の財政にも大きな影響を及ぼしており、国及び地方において 行財政改革の推進等に積極的に取り組んでいますが、依然として厳しい財政状況が続いています。

潮流5 高度情報社会の進展

潮流6 安全・安心のまちづくり時代の到来

潮流7 厳しい経済環境と財政の深刻化

(15)

1

まちづくりの課題

 本市の特性や市民ニーズの動向、取り巻く時代の潮流を踏まえ、本市がさらに発展していくための 基本的な課題をまとめると、以下のとおりです。

 本市においても今後ますます高齢化は進行し、平成29年には65歳以上の高齢者人口は全人口の3 割以上になると予想されています。

 また、U・J・Iターン※などによって多くの団塊世代が市内で第2の人生を過ごすことになると見

込まれます。長い生涯を健康で元気に過ごすことができるように保健・医療・福祉の連携によるきめ 細やかな健康づくりや介護予防対策の充実などが求められています。

 さらに、高齢者や団塊世代が気軽に集い、交流できる場所づくりや社会参加機会の拡充などに努め る必要があります。

 本市では、若年層の市外流出が大きな課題となっています。今回実施した「まちづくりアンケート 調査」の結果では、若年層が特に強く望む施策として、子育て支援や児童福祉の充実、学校教育や幼 児教育の充実、さらには、働く場や公園・緑地の充実などがあげられました。

 今後、若者ニーズに即した施策・事業を重点的に推進し、若者が住みたくなるまちづくりを目指す 必要があります。

 地域経済の活性化とそれに伴う雇用の場の創出、市全体の持続的発展に向け、関係者の意識改革を 促しながら、恵まれた地域資源や多様な特産品などの本市の特性、資源、人、アイデアをつなげる取 り組みを積極的に推進し、主要産業である農林水産業の付加価値を高めていくとともに、商工業や観 光業に至るまで、元気な産業づくりを進めていく必要があります。

4

まちづくりの課題と視点

課題1 高齢者や団塊世代が健康で安心して暮らせるまちづくりの推進

課題2 若者定住を促す子育て支援や学校教育などの充実

課題3 多様な資源を生かした元気な産業づくりと雇用の場の創出

(16)

 1市2町の合併以後、それぞれの伝統や慣習などを尊重しつつも、市の一体感を一日も早く共有し たいという意向が市民に見られます。

 旧市町とも文化・スポーツ環境が充実し活動も活発なことから、一体となった文化・スポーツイベ ントの実施や全市的な新しいイベントの開催などに努め、市の一体感の醸成を一層図っていく必要が あります。

 海・山・川の多様で豊かな美しい自然環境を市民は愛し、将来にわたって保全し続けることを望ん でいる一方で、地球規模で進行する環境破壊の現実などに直面することも多くなり、市民の環境問題 に対する危機意識は大きく高まっています。

 今後、自然環境の保全・監視活動の充実に一層努めるとともに、ごみの減量化やリサイクルの推進、 環境に配慮した生活スタイルの普及、バイオマス※資源の活用など循環型まちづくりの形成に努める

必要があります。

 本市は、これまで大きな自然災害も少なく、互いを見守り合う地域のコミュニティ※も十分に機能

しており、比較的安全なまちと思われてきました。

 しかし近年、全国的に続く大規模な自然災害や子どもを狙った悪質な犯罪、交通事故や食への不安 の増加などの一方で、コミュニティ機能の低下が顕著なことや東南海・南海地震発生のおそれなどか ら、市民の安全・安心を求めるニーズは急速に高まっています。

 互いに助け合い、見守り合う地域コミュニティの強化や防犯・防災体制の充実などを図り、安全・ 安心なまちづくりの構築を目指す必要があります。

 まちづくりは、いうまでもなく行政から市民への一方的な方向ではなく、市民が自己責任のもとに、 主体的な参画によってまちづくりの仕組みや地域の構造を変えていくことが必要であり、現在はその 過渡期にさしかかっているといえます。

 本市では、これまで地域コミュニティ・NPO団体等によるまちづくり活動も多くみられるように なっていますが、今後、地域協働のまちづくり体制の充実を一層図って、これを原動力として真に自

課題4 市民の一体感を促す文化・スポーツ活動の充実

課題5 豊かな自然環境の保全と循環型まちづくりの形成

課題6 地域ぐるみで見守る地域安全対策の充実

課題7 地域協働のまちづくり体制の確立

(17)

2

まちづくりの視点

 まちづくりの視点は、前章までの現状分析や将来動向の分析結果などを総合的に勘案して、以下の とおり定めます。

 まちの主役は市民です。まちづくりの究極の目標は市民福祉の向上にあることから、市民が望む方 向にまちづくりを進めていく必要があります。

 近年、市民の価値観やライフスタイルは多様化が進み、求める行政需要も高度化、多様化していま す。一方で、財政状況が厳しいなかにあって、行政ができることには限りがあります。

 このような限られた条件のなかで、市民ニーズを見極め、市民と行政の協働による市民満足度の高 いまちづくりを目指します。

 まちづくりの基本として、市が本来持っている地域特性、地域資源を改めてとらえ直し、これを最 大限に活用する視点が重要です。

 特に、1市2町の合併により誕生した本市にあっては、旧市町の持つそれぞれの特性、資源を有効 に活用し、相乗効果を発揮していくことが重要です。

 これによって、独自性のあるまちづくりを進め、市民が誇りを持てるまち、そして他に誇れるまち として発展していくことを目指します。

 グローバル化※が進み、世界的規模で自然、経済、社会情勢が影響しあう時代です。小さなまちで

あっても、時代の潮流は押し寄せ、市の発展に大きな影響を及ぼします。時代の流れに逆らっては市 の発展はあり得ません。

 国内外の動向をしっかり見極め、時代の潮流を先取りし、未来志向で世界に情報発信できるまちづ くりを目指します。

視点1 市民ニーズに即し、市民と行政の協働の視点に立った

    まちづくり

視点2 地域特性・地域資源を最大限に生かし、活用する視点に

    立ったまちづくり

視点3 時代の潮流を先取りする未来志向の視点に立った

    まちづくり

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〈市の特性などの検討結果を踏まえたまちづくり方向検討フロー図〉

①四国のほぼ中央に位置し、 交通要衝として発展可能な まち

②海の青、山の緑が輝く豊か な自然のまち

③今に息づく貴重な歴史文化 資源に恵まれているまち ④豊かな自然や立地条件を生

かし、多様な産業が形成さ れているまち

観音寺市の特性・地域資源

①今後も市内に住み続けたい 比率

 全体 79.4%  20 歳代 66.7% ②今後のまちづくりの特色

1位 健康福祉のまち 2位 快適住環境のまち 3位 子育て・教育のまち 4位 商工業のまち 5位 環境先進のまち ③今後の重点施策

1位 高齢者福祉の充実 2位 働く場の拡充 3位 医療体制の充実 4位 若者の定住促進のた

めの施策

5位 ごみ処理・リサイク ル体制の整備 6位 下水道・排水処理施

設の整備

7位 学校教育・幼児教育 の充実

新たなまちづくりに 向けての市民ニーズ

①地方分権の進展

②住民と行政の協働による まちづくり時代の到来 ③予想を上回る少子高齢化

の進行と“健康の時代” の到来

④地球環境問題の深刻化 ⑤高度情報社会の進展 ⑥安全・安心のまちづくり

時代の到来

⑦厳しい経済環境と財政の 深刻化

時代の潮流の把握

①高齢者や団塊世代が健康 で安心して暮らせるまち づくりの推進

②若者定住を促す子育て支 援や学校教育などの充実 ③多様な資源を生かした元 気な産業づくりと雇用の 場の創出

④市民の一体感を促す文 化・スポーツ活動の充実 ⑤豊かな自然環境の保全と 循環型まちづくりの形成 ⑥地域ぐるみで見守る地域

安全対策の充実

⑦地域協働のまちづくり体 制の確立

まちづくりの課題の把握

①市民ニーズに即し、 市民と行政の協働の 視点に立ったまちづ くり

②地域特性・地域資源 を最大限に生かし、 活用する視点に立っ たまちづくり

③時代の潮流を先取り する未来志向の視点 に立ったまちづくり

〈まちづくりの視点〉

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参照

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