乳幼児健康診査における保健師のストレスと臨床心理士の役割
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(2) 出された。Cronbackのα係数は全因子において十分. に関する検討については乳幼児健診ストレッサー尺. な値(α=.74∼.86)であり、内的整合性は確認できた。. 度と期待度とは弱い正の有意な相関があった(r=、24,. 【研究1I】. ρく.O01)。「保護者の対応」(r:.26,ρく.O01)と「能. 目的. 力」(γ=23,ヵく.001)とは弱い正の有意な相関があ. 乳幼児健療診査における保健師のストレスに与える. った。r対人関係」とr職務内容」とは相関がなかった。. 影響を明らかにするとともに、乳幼児健康診査におい. 満足度においていずれも相関が認められなかった。乳. て、臨床心理士が関わることによる保健師のストレス. 幼児健診のストレッサー尺度合計点において平均点以. ヘの影響と臨床心理士の役割について検討する。. 上を島群、平均点未満を低群に分け、臨床心理士の役. 方法. 割期待度の項目ごとにC検定を行った結果、「3.子ども. 調査対象 C県の自治体で働く保健師. のこころの問題に対応する」(C(235)=2.68,ρく.01)とは. 調査方法C県の自治体に研究協力依頼の電話をし. 保護者のこころの問題に対応する」(左(235)=2.02,ρ. た後に調査表の郵送を行った。郵送数は489部で、回. く.05)において有意な差がみられた。. 収数は254部(52%)であった。そのうち欠損値を除い. 【考察】. たものを有効回答とした結果、237部(93%)を分析の. 乳幼児健診ストレッサー尺度とMBI日本版の下位. 対象とした。. 尺度である「情緒的消耗感」及び「脱人格化」とは相. (調査内容)①基本的属性:年齢、就業年数、子育て. 関が認められ、またストレッサーの頻度合計点とも相. の有無②乳幼児健康診査における保健師のストレッサ. 関が認められたことにより、乳幼児健診ストレッサー. ー尺度:研究1で作成したものである。各項目の頻度. 尺度の妥当性は確認できたといえる。. とストレス度を調査した。③乳幼児健康診査における. 基本的属性が乳幼児健診のストレスにどのような影. 臨床心理士の役割についての質問紙:予備研究で作成. 響を与えたかついては、子育ての経験と就業年数が保. したものである。各項目の期待度と満足度を調査した。. 健師の能力に影響を及ぼしたことが明らかになった。. ④MBI日本版. 乳幼児健診ストレッサー尺度と臨床心理士の役割に. 結果. 関する検討については、臨床心理士への期待度が高ま. (1)乳幼児健診ストレッサー尺度合計点とMBI日本. るほど、保健師のストレスが高まりやすいということ. 版の下位尺度の得点及びストレッサー頻度の合計点と. が示唆され、子どもの発達の検査結果から具体的な関. の相関係数を算出した結果、MBI日本版の下位尺度の. わりを指導できる臨床心理士に高い期待を寄せている. 「情緒的消耗感」(r:.43,ρく.001)と「脱人格化」. ことが明らかになった。また、子どもと保護者のここ. (j仁.35,ρく、001)とは正の有意な中程度の相関があっ. ろの問題への対応において、ストレスが高いほうが期. た。「個人的達成感」とは相関はなかった。乳幼児健診. 待度も高いということが明らかになり、臨床心理士が. ストレッサーの頻度合計点とは正の有意な中程度の相. 積極的に関与していく必要性が示された。臨床心理士. 関があった(r=.55,ρく.O01)。. の役割における保健師の満足度と乳幼児健診ストレッ. (2)乳幼児健診ストレッサー尺度と属性との平均値の. サー尺度との関係において相関がなかったという結果. 差についての検討においては、どの年齢層にも有意差. から、ストレスに影響しないほど満足度が低いという. はみられなかった。また、子育て経験の有無において. ことが考えられ、保健師が期待しているほど臨床心理. は、乳幼児健診ストレッサー尺度の下位尺度である「能. 士は期待に応えられていないという現状があるのでは. 力」において子育てをしていないほうが有意に高かっ. ないかと考える。. た(C(235):2,09,ρく.05)。そして就業年数でもr能力」. 主任指導教員 大野裕史. において有意差がみられ(F(3,233)=3.13,ρく.05)、5年. 指導教員 大野裕史. 未満のほうが10年未満より有意に高かった。 (3)乳幼児健診ストレッサー尺度と臨床心理士の役割. 一91.
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