子どもの権利文書分析(ニ・完)
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(2) . 人文科学 ・社会科学編)第五十二巻 第二号 平成十四年二月 北海道教育大学紀要 (. 大. 江. 洋. 北海道教育大学函館校法律学研究室. 二 ◎完 ) 子ども の権利文書分析 (. 一 はじ め に. 中 心部 ( つつあ る国際的な諸 準則 の 「 8三角三①8こ に本条約 が位 置す る こ. と は間違 いな い ( の塾 位口こ の鰍 恥滋 )¥。. 本 条約 の画期的 な側面とし てヴ ィア マンは次 の七 点を挙 げ ている。. 再 ①権 利 が侵害 された時 に、子 ども に対 し ての身 体的、心 理的、社会 的 な 「. 調整」 が批准各国 に求 められる こと。. 、 子 ども自身 の参 加 ( 2 意見 ② おとなや国家 の子 ども に対す る義 務 ではなく .. 表 明 など) を規定 し た点。 これ は従来 の子ども観 の変容 を迫 るも の であ る。. ③現代的な養子 6里親制度の規定。. ④身元 8アイ デ ン テ ィ テ ィ への権 利 を 認 め た こと 。. ⑤ 拘束力あ る国際文書 の中 ではじめ て、女性 器切除 など のような 「伝統 的慣. 二 分析枠組み 三. 行 」 は有 害 であ る と 述 べ た こと 。. ジ ュネ ーブ 宣 言. 四 国連子どもの権利宣言 ( 以上、第五二巻第 一号). 」 は、 「子ども の地位 に関す る全体的 発展 の成 果」 書 ① 閃おき の 品 唇 ①OE瓦). 器 q1 か 。 V s モ デ ル の枠 組 み を 用 い て、以下 に分 析 し て い く こと と す る ( <①”. では、各条項 に示 され る子ども の権 利 の内容 はど のよう なも のな のだ ろう. . 品や なくとも子 ども にはそうした人権 を認め る可能性 が開かれた こと。 ( <①”. ⑦国際人権規約 の非批准 国 や諸人権をあま り認め ていな いような国 でも、少. くを再び規定 した こと。. ⑥子 ども固有 の権利 だけ でなく、 国際人権規約 で規定 され た 一般的 人権 の多. おわり に ( 以上、本 号). 五 子ども の権利条約. 六. 五 子 ども の権利 条約. ob. で あ る と 同 時 に、 「子 ど も の地 位 を 新 た に考 え る こと の出 発 点 」 にも な る と. 88。. 4げ① dZ O8 くg g b 一九 八九 年 に採択 された 「子 ど も の権 利 条約 (. -)。 ま た 、 子 ど も の権 利 に関 す る 国 際 的 な 諸 準 言われる ( 図泣一Bo口AL鴇 が” B N)。 後 に触 れ る よ う な 様 々 な 不 十 分 さ 、 暖 昧 な 部 分 ( 国p日日如き 角 閲L鴇 。”. 利 内 容 を 指 示 し て いな い。 し た が って、 V S モ デ ル に よ る類 型 化 は 不 可 能 と. 【一条一 条約 の適 用年齢 の範囲を規定 し ているだ け の本条 は具体的 な権. 則 の中 で、 「将来 に向 け ての重 要 な準則 と な っているL とも述 べられ ている を抱 え つつも、 子 ども の権 利 や子 ども の生 の改善と いう領域 にお いて発展 し.
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(5) . . 洋. 大 江. ヴ ィア マン触 れず)、 そ の親密 形成 自 体 は社 会 的領 域 の適応 機能 に該 当 し (. の持 つ親密性 に着 目すれば、九 条 で検討 した よう に家庭 における親密 な関係. を想 定 す る時 には身 体的領域 の維 持機 能 が該当 す る ( くの二当)。 また、 家庭. くのこの①)。 よ う に、 本 条 を V s モ デ ル に よ って類 型 化 す る こと は 困 難 であ る (. 曽 Q Q①8 己 ) 生 活 を 享 受 す べき 」 と い う 述 部 の存 在 に よ り 、 そ こ で の自 立 や参 加 の内 容 程 度 は 非 常 に判 断 し にく い。 し た が って、 ヴ ィ ア マ ンも 述 べ る. ゼ イ シ ョン に通 じ る よ う な 文 言 が 見 受 け ら れ る が 、 「十 分 か つ相 応 な ( きロ. 健康を享受 す る子ども の権利 に ついて規定 され た本条 は基本. な関係 が自己内 の複数 の社会的 役割 の平衡を保 つこと に寄与 す ると いう観点. 【二四条一. 的 に身体的領域 に関 わ る。 ヴ ィア マンが主張 す るよう に、 日常的 な健 康 の維. からは社会的領域 の統合機能 に該当す る。 さら には、家庭 におけ る親密 な関 係 が社会的 な帰属感 そ のも のを 形作 る場合 には社会的領域 での維持機能 に該. 【二五条一. 本条 は身体的あ る いは精神的 な養 護 や保護、治療 の目的 で収. )。 持機能 が該当 す ると思われ る ( く噴 きo. や病気、 あ る いは性 器切除 など の伝統的慣行 き) の回避 と いう視点 から は維. 持 と いう視点 から は統 合機能 に、生命 の危機 に陥 るよう な状 態 ( 深刻 な飢餓. 国際) 養子縁組 み に ついて規定す る。養子 の外観 を 本条 は (. ヴ ィ ア マ ン言 及 せ ず )。 当 し よう (. 【二 一条一. 装 った人身売 買 の危険 は大 き く、 そ こで本条 は実際 の縁組 み における要件 を 述 べ て い る。 ヴ ィ ア マ ンが 述 べ る よ う に、 子 ど も にと って の基 本 的 な 帰 属 意. ア マンが判断す るよう に、本条 は純粋 に手続的 な規定 であり、 し たが ってV. 容 された子 ども の収容状 況 に関す る定期的審査 を規定 し たも の であ る。 ヴ ィ. 識 を十分 に保障 す ると いう意味 では、本条 は社会的領域 の維持機能 に該当 し よう。 また、親密 な家庭 環境 が奪 われた子ども の養子縁組 みと いう観点 から. s モデ ル に は該 当 し な い ( N日 )。 <①”. 社会保障上 の給付 を受 け る権利 を保障 し た本条 は生活上 の金. は、親密な関係形成自体が有する社会的領域の適応機能が少なくとも該当す. 【二六条M. 銭的援助を主 とし てねら いとしたも のであ る。 これ は子 どもに と っての基本. ー幾 )。 るだ ろ う ( く①”. 本条 は難 民とな った子ども の保護、援助 を規定す る。難 民と. 【二二条一. 身体 的、精神的、道徳的 及び社会的 な発達 のため 【二七条一 子ども の 「. 的必要性を物質面 で保障するという意味 で身体的領域 の適応機能 に該当する. た子ども の生命維持 と いう観点 からは身体的領域 の維持機能 に該当 す る。 ま. 機 能 に該 当 す る べき も の か も し れ な い。 だ が 、 ヴ ィ ア マ ンに よ れ ば 本 条 で念. な った子ども に欠乏 しがち な食物 や住 居 など の基本的必要性 9諾お ロ窯信). た、 難 民と な った子ども が家 族 と再統合 す るため の援助を本条 は規定し てい る。 これ は、 す でに述 べられ てき た家庭 にお ける親密 な関係性問題 であ る。. 頭 に置 かれ ている のは、 金銭 的 な面 に関わ る生 活水 準問題 であ る。 ゆえ に、. N日 )。 と ヴ ィ ア マンは述 べ る ( く①”. ヴ ィア マン触 れず)、 そ の関 係形 成自 体 は社会的領域 の適 応機 能 に該当 し (. 本条 も子 ども にと っての基本的必要性を物 質 面 で保障す ると いう意 味 で身体. を満 たすと いう意味 では身体的領域 の適応機能 に、 そし て何 よりも難民とな っ. 親密 な関係 が自己内 の複数 の社会的役割 のバ ランスを取 る こと に寄与す ると. ≦ じ。 的領域 の適応機能 に該当 す るだ ろう ( <①” 【二八条一. 第 一項) は、文化 的 な情報 ・ 教育 への権利 を規定 し た本条 (. の相当 な生活水準」 に ついての権利を規定 す る本条 は、 本来 あら ゆ る領域、. いう観 点 から は社会的領域 の統 合機能 に ( - 鷺)、 さら には、家庭 におけ く①” る親密 な関係 が社 会的 な帰属感 そ のも のを形作 る場合 には社会的領域 での維. 資源を受 け取 ると いう意 味 では、社会的領域 お よび文化 ・価値的領域 の適 応. 機能 に該当 し よう。本 条第 二項 にお い ては、 学校 の懲戒 は子ども の尊厳 に適. ヴ ィア マン触 れず)。 持機能 に該当 す る ( 自立 本条 は、障 害 を持 つ子 ども に対 す る処 遇を規定 す る。 「. 合す る形 で行 われ ると規定 され る。 この場合 の子 ども の尊厳 は人 格的 領域 に. 【二三条 一. ( 凪等 誉 錫8 ①) を促 進 し、 社 会 への積 極 的 な参加 を促すL と いう ノー マリ の. 6 3.
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(7) . . 洋. 大 江. 【三六条一. 本条 は他 の 「 搾 取 から の保護」規定 に入らな い種類 の搾取 か. ら子どもを保護す る規定 であ る。主 とし て社会的搾取 から の保護を念頭 に置 いているとも言 われるが、搾取 一般 から の保護 と いう総則的 な規定 と位置づ. 【四二ー 四五条】. これら の条項 は条約 の実現過程を規定す るも のであ り・. 子ども の権利 の具体的内容 を示 すも の ではな い。. 係を維持す ると いう意味 で社会 的領域 の統合機能 に該当 す るだ ろう。 また、. 持機能 に該当 す る。 「 家族 と の接 触を維持 す る権 利」 は、 家族 と の親密 な関. 【三七条一 本条 は刑 罰 や刑事手続 に関す る規定 であ る。 ヴ ィア マンによ れば、 拷問 や非人道的 な処 遇、 刑罰を禁止す る内容 にお いて身体的領域 の維. 。 域す べてにわ た っての維持機能 に該当 す ると考 えられ る ( く①“ N om ). でも、質量 とも に強調 され る部分 が人格 的領域 の表 出 ・維持機能、身体 的領. ( 筆者 によれば表出 ・適応 ・維 持 の三機 能) であ る。 そう した該 当部 分 の中. の全 四機能 、 社 会的 領域 の全 四機能 、 そし て文 化 ・価 値的 領 域 の全 四機 能. ている。何らか の意味 で該当 す る部分 は人格 的領域 の全 四機能 、 身体 的領 域. 数自体 が多 いことも手 伝 って)非常 に高 い 「 密度」 をも って各部 分 に該 当 し. けたも のが以下 の図 であ る。 前 の二 つの宣言 と比較 し て、本 条約 は ( 条文 の. 本条約 で保障 し ようと した子 ども の権 利 の内容 を VS モデ ルとし て位 置づ. 自由 を奪 われた子ども は法的援助 を受 け る権 利を有 す る。 たとえば手続的権. 域 の維持機能、社会的領域 の適応 ・維持機能 、文化 ・価値的領域 の表出 ・適. け る こと も 可 能 か も し れ な い。 し た が ってヴ ィ ア マ ンが 述 べ る よ う に、 四領. 利 の享受 が これ に当 た る。 これ は純粋 な手続的権利 と言 う よりも、社会制度. 応機能だ。 ここから は次 のよう な本条約 の特徴 が見 られ るだ ろう。①各維持. ②社 会、 文化 o価値的 領域 の適 応機能該 当性 の密度 か らは、 「 社 会 ・文 化的. に対 し て正当 な関 わりを持 つと いう実質的な内容を持 ってお り、 したが って 本 条 は武 力紛争 におけ る子ども の保護を規定す る。 一条 にお. 資源 の機会保障」 の重要性意識が見 て取れる。③人格、文化的領域 の表出機. 機能該当性 の密度 から は、広 い範囲 にわた る子ども保護 の発想 が見 られ る。. いて子 ども の定義 を 一八歳未満 とした にもかかわらず、 一五歳以上 の子 ども. 能該当性 の密 度 から は、 「人格的 ( 文 化 的) 自律 お よび自 己決 定 の重 視」 が. 社会的領域 の適応 機能 に該当 す る ( M og。 く①”. の兵役を認め るなど、論 議 を呼 ぶ箇所を含 ん でいる。 ヴ ィア マンが主張 す る. 看取 され よう。. 【三八条一. よう に、本条 は子 ども の生命 の保護を意識 し たも の であり、身体的領域 の維 本条 は虐 待等 を受 けた子どもが様 々なリ ハビリ テーシ ョンを. も の健康を害 す るよう な伝統的 な慣行 を廃 止す るため、効 果的 か つ適当 なす. 「 伝統 お よび文 化的価値」 の問題 であ るさ。前述 のよう に、 「 締 約 国 は、 子ど. 本条約 にも独特 の内部的緊張 関係 が存在 す る。 たとえば条約 で規定 され る. 受 け る こと に関し て規定 す る。精神的肉体的健康 を取 り戻すと いう観点 で、. べての措置を と る」 (二四条) と いう、 主 と し て 「性 器切 除」 を意識 し た条. 持 機 能 に該 当 し よ う ( き ご。 <①”. 人格的領域および身体的領域の統合機能に該当し、精神的肉体的状態 の悪化. 項 にお い ては伝統 および文化的 価値 に対 す る明瞭 な指針 ( 制約) が示 され て. 【三九条一. を防 ぐと いう意味 では、 人格的領域 および身体的領 域 の維持機能 に該当す る. 主義的志向も身体 ・健康 に対す る危害 と なり得 る場合 には制約 され ると いう. を考 え合 わせ ると、普遍主義的 な部分 と文 化相対主義的 な部分 の調整 に関 し ては、本条約 は明瞭 さを欠 いていると の批 判 の余地もあ る。 だ が、文 化相 対. 伝統 および文化 的価値 が有す る重 要性 を十 分 に考慮 し」 ( 前文 ) と いう規定. いる。 と ころが、 「 子 ども の保護 お よび 調和 のとれ た発達 のため に各 人 民 の 本条 は少年 司法手続 に関わ る内容 を規定 す る。特 に、防御活. だ ろ う 。 ヴ ィ ア マ ンも そ う 解 し て い る ( Noq)。 く①”. 【四〇条一. 動 等 に お い て法 的 あ る い は そ の他 の援 助 を 与 え ら れ る こと は、 ヴ ィ ア マ ンが. 子 ども の権 利 の具体的内容を示すも のではな い。. 述 べるよう に、社会的領域 の適応機能 ( 助言 の付与) に該当しよう ( くの恥oe。 【四 一条一.
(8) . . 熟. 析. . 当. . . 1. 誠. 社. , 鯛. . 欄. 能. の. 9 2. 維. 維. 統. 擬. 4 2. . 曜 嫌 総. 織機 統. ⑨. . 2. d 証 6 m. . 総. ず. . ’ 」 . 鮒 聡. め . 人格的領域. 多欲コ. ) 子 どもの権利条約( 1989. 表出 22 26 27 , ,. . ⑩ =ヴイアマンのみ該当. のめ 靭. 子 園. 磯. 文化・価値的. . 子どもの権利文書分析 (二・完). 原 則を本 条約 は採 用し ているよう に思 われ る。 もち ろん、 「何 が身体 的 危害. か」 と いう微妙 な領域 はあ り得 る に違 いな い。 そうした論争的 な状 況下 での. 級密 な解釈準則を本条約 が示 し ているわけ ではな いからだ。. 一方 、 本 条 約 は子 ど も に関 わ る ほ と ん ど の問 題 を 扱 って い る よ う にも 思 わ. れ る が 、 そ の実 あ いま い な ま ま に し て し ま って い る 問 題 も 存 在 す る。 代 表 的. 7であ る。前文 にお いて、 子 ども は 「その出生 の前後 なも のは妊娠中絶問題 .. にお い て ( g 淳は 舛駁 ミ豊 穣 出粋①唾 げ#ザ メ 子 ど も の権 利 宣言 か ら 引 き 継 が. れ た文言)」 保 護 され ると いう規定 が存在 す る。 だが、 これ は故 意 に拘 束 力. の無 い前文 に置かれ、 しかも、 この文言 は条 約 の解釈 に影響を与 えな いも の. 。 周知 のご とく、 合衆 8 とす ると いう宣言 が草案審議過程 にお いてな された .. 国 など にお い ては 「 中 絶賛成 派 83{げ宣o 中絶 反対 派 e8」珠①)」 の の)」 「 対立 が国政上 の大きな論点 とな っている。論争的 な問題 に対 し て ( よ り広範. 囲 の合意を失 ってま でも) 条約 が明確 な指針 を示す べきかどうか は判 断 の分. かれ ると ころだ ろう。 ただ、生命 と いうあ る意味 では最も根本的 な問題 を回. 避す ると いう点 で、本条約 が巷間 に言 われ るほど明瞭 な子ども像を描 い てい. るかどうか は疑問 の余地も残 る。 では、親と子ども の間 で対立を生 む可能性 のあ る問題 に ついて、本 条 約 は. 一定 の方向性を示し ていると言 え るだ ろうか。 第 一義的 な養育責任 は親 にあ. る こと (一八条)を規定 した本条約 は、国家 が親 に抗 し てま でも立 ち現 れ る. 場 面 を主 とし て虐待防 止関連事 項 に限 っている ( 九条 、 一九条 など)。 そし て、親 と子ども の関係 に つい ては五条 にお い て子ども の権利行使 に関 す る親. など の指示および指導 が規定 され、 一四条 にお いて子ども の思想、良 心 およ. び宗教 の自由 に対す る親 の指示を与 え る権利 および義務 が規定 され て いる。 では、 この場合親と子 ども の対立 は如何 に調整 され得 る のだ ろうか。 条 約 に. お いては五条、 一四条とも 「 子ども の発達 し つつあ る能力 に適合す る方法 で」. 指示を与 え ると述 べられ ている。 お そらく、 子 ども の判断能 力 の未熟 な段階. を想定す る時 には身体的領域 の維持機能 が該 当す る ( く⑦” -①-)。 ま た、 家庭.
(9) . . 洋. 江 大. 由 が優先 され る、 と い った考 え方を想定 し ている のだ ろう。 こう した想定 は. の機会」 の保障 が志向 され るよう にな る。 これ は、包括的 な内容 を権 利 とし. 「 国連 子 ども の権利宣言」 に至 ると、権 利内容 は 「子ども の成 長 ・発達 へ. れ た り 放 置 さ れ た り す る こと な く 「保 護 さ れ る べき 存 在 」 であ る 、 と い う こ. 子 ども の意 思 を重 く受 け止め るも のであ り、 おとな側 のま ったく の懇意的介. て保障 しようとす るも のであ った。 しかし、表出機能 の該当性 が低 いことや、. では親 が主導的 に指 示を与 え ( あ るいは具体的 な文脈 の中 で子ども の 「 意思」. 入 o操作 を排除す ると いう意味 で決 し て 「 無内容」 ではな い。 だ が、 子育 て. 人格的領域 o身体的領域 にくら べて、社会的領域 お よび文化 ・価値 的領 域 で. と が ジ ュネ ーブ 宣 言 で の子 ど も 観 で は な いか 。. の方法 や教 育方針 を めぐ っての親ー 子ー社会 ( 国家 ・共 同体) のあ り得 べき. の該当性が低 いことから、 基本的 には保護的発想 が目立 つ形と な っている。. を確 かめた り、 付度 し たりす る)、判断能 力 の成熟 ととも に子 ども自身 の自. 緊張 関係 に俄然 と した調整法 を提示す るも のでも、 もち ろんな い。. 「保護 され つつ成長 ◎発達す る存在」 と い った子 ども観 と言 えようか。 子 ど. もとおとなを区別 しな い解放主義的発想 は ここにはあま り見 られ な い。 子ど. では、分析 した 三 つ権 利文書 には全体 とし てど のような特徴があ る のだ ろ. 性を有 し ている。 特 に、 それま で強 調 され てこなか った表 出機能 一般 や社会. 「 子 ども の権利条約」 は、す でに述 べてき たよう に、 かな り網羅的 な該当. おわ り に. うか。特 に、 通時的 な観点 から は、 ど のような特徴 が挙げられる のだ ろうか。. 的領域 にも高 い該 当性 が見られ る。 し かし、文 化 ・価値的 領域 の統合機 能 の. 六. 主 とし て権利内容 の変遷 を見 る こと によ って、 子ども の権利 の検討 に資 す る. 該当 が少 な い ( 筆者 によれば存在 しな い)。 これ は文 化 ・価値 の葛藤 の調整. も の自律性 をあま り意識 し ていな いのだ。. 手 が か り を 見 いだ し て いき た い。. こうした権利内 容 の変 遷 の裏 には、お そらく子ども観自身 の変化 が隠 され. 動 き は、他 の周辺 化 された存在 に対す る権 利保障 と平行す る。. る よ う に な って い った こ と を 示 し て い る .9。 権 利 保 障 に進 ん で い った大 き な. も と いう存在 に対 し て (その内 容 はどうあれ)権 利 が徐 々に手厚 く保障 され. へと各条項 の内容 は形を変 え つつある。 このこと は、 周辺化 され てき た子ど. 多 さ) も高 ま ってき ている。 か つての抽象的 な規定 から、 より具体的 な規定. 密度」 (ひと つの機能 領域 内 の該 当 条項数 の 該 当部 分 は広 が り、 また そ の 「. ら れ る。 示 さ れ てき た よ う に、 新 し い文 書 に な れ ば な る ほ ど V S モ デ ル中 の. 権利条約 にお い ては、権利 の本質 o機能 に関す る利益説的 な見解 と、 意 思. 性 が見 える。 この二面性 を、 子ども の権 利条 約内部 の緊張 関係 と捉 え るなら ば、権 利内容 の衝突可能性を示し ているとも言 え よう &。. 該社会 o文化を担 い、 同時 に自己決定す る主体 と し ての子 ども」 と いう 二面. は 「 当面 の様 々な危機 から保護 される 存 在 とし ての子 ども」 と とも に、 「当. 表現 され ている。 ともあれ、本 条約 におけ る子ども観を推測す れば、 そ こに. 両親間 の価値 の衝突 など) から保護 され る」 と 彼ら は そうした価値 の衝突 (. 子 ども が異 な った価値 の間 でそれぞれ の方向 に引 っ張 られ る場合、 利) は、「. 基準 と いう論争的 な問題 を無難 に回避 したためとも考 えられ る。 既述 のご と が保障す る権 く、 ヴ ィア マン自身 が提 唱す る権利 カ タ ログ にお い て本機 能 (. まず 明ら か に言 え ることとし て、保障 され る権利内容 の範囲 の拡大 が挙げ. て い る。 実 際 、 V S モ デ ル中 に各 文 書 を 位 置 づ け る こと に よ って、 そ こ で の. そし て、 ここでの意思説 的 な権利 理解 は、周 辺化 された存在自身 が権利行使. 説的 な見解 の相違 o対立 を上 記 の二面性 は映 しだ し ているよう にも見 え る。. 「ジ ュネ ーブ 宣 言巳 に お い て は、 生 命 の保 護 を 中 心 と し た 子 ど も の身 体 的. 主 体 と な る べき だ と いう 、 権 利 アプ ロー チ の歴 史 的 流 れ と も 呼 応 し て い る。. 子 ども観 を うかが い知 る ことが でき る。 保 護 に焦点 が当 てられ ている。 ここから、 と にもかく にも子ども と は遺棄 さ. 0 4.
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(11) . 批. . 12 S Q復飾≠の籾 v and How to Make lt work, 月脳髄α” RIg力Z , . 1995 T脚 Co卿 伽 鱒oれ oれ 肋B R雀 LeB1anc ed g賜s oゾ 肋e Cた”& び楢t , , , Lawrence J. 人厄がo i i i f Nebraska Press ty o z 月賜伽αれ R逸れ無 Un フ 2 s Lαwmαたすれg o7 ver s ,. . ikb i ご t olsen, F ~ r eds‐Ri ed s:some Feminist Approaches to the Un ances ght , Ch ,1992 -in A1 ) ion on 七he Rights ofthe Ch l ions Convent i ld Nat t eds s on e七 a . ,( ,Cれ”伽 靴, , j i i R雀g力格 α“α 肋E ty Press Z Lα1 D ord Un vers , , 0幻F. o ′ 賦ギ鴎椴′ “圏鞄中山] 2 U柳S柵」(扉余儀). ・ β放たs v98 n3 l ・ ’ i ldren i l d ご 0▼Nea l s Ri s and Ch 1 en S Lives ght , , , ., , , on。ra ,1988 , Ch. l he Best lnterests of七he Chi ld:Pr inc i es and Probl ~ ems p. [K局批巌′ 1 くに′「浄Z UβS製扇 Parker ePhen , St ,1994 ,. 1995 z僻のse櫛引c 8 sc錆cgLe 煽り“ “z , DメメZde 物“和れcg et αβ 肋doZ. in A1 I す T形 β8郡 加z”e Z ) 2α 揺”mαれ 七 s≠ s げ 鉱e Cね”後Rec o“c れg C卿加だ α7 8 on (ed , ,7 ionaI Journal 。f Law and the Fab P d dy 只省鵡s , 0懸ord University Press, (lnternat ,. 8 ) v , , Raymond , Gu. t oれ 初云断れ艦ぜ o卿Z e dBS 吻o錦s dg 物 所α”鷲 Li e c 助力創姥 α Lα C鯛健燭ぜ ,. ”. “. ↑れe R腐れお け 物e C粥Z dα α 肋e C成功郡7 2 7 2 g. ′ 燕鯉樽饗]o ′『帳餅靴S隙継福:鯉襟濃R~皿佃』. i Sen Amartya 992 fか Ree湖 mすれed ty P zmZ res s , Harvard Univers , [鍵 柊 鼎 対 ,1 , , 履gq. 処合服′ 1 Veerman , 1992 , (醤Ve) , Pmmp E, 1. inus N i lmαge oゾ C脇はれood Mart jho性 Pub員sher s .. Wo比 Joachim, 1992 , 四be Concept of the Best lnterest in Terms of the UN l in Freeman M & vee Convent i ), i on on the R rman eds s ofthe CI証d ght ,( , . ,P , , Z d柁れS R忽鍵s inus Ni Tぬe 届eo Z t jhoぼ PubUshers o群舞 qf Cれぜ . , Mar i 出血 Susan A 1 992 IChadrents Ri hts:The Theoret fthe 頓rl f caI U d n e r n 。 n o s o g l p g , , , , ’in Freeman M & vee Bestlnterestso ) fthe Ch i ld o郡榔 rman eds , . ,P.( , Tれe 履eoZ , , inus Ni f fPub亘sher jh。 s qf C脳姻惚れS Rぜ g膚s , , Mart. (圏溜馨高瀬班). 口 K.
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