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JAIST Repository: 産学連携を刺激する連環モデル(科学主導イノベーションと技術主導イノベーション(2))

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Academic year: 2021

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

産学連携を刺激する連環モデル(<ホットイシュー>科学

主導イノベーションと技術主導イノベーション(2))

Author(s)

長田, 純夫

Citation

年次学術大会講演要旨集, 19: 365-368

Issue Date

2004-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/7089

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2F02

産学連携を刺激する 連環モデル

0

長田純夫 ( 福岡大 ) 1. ほ じめに したり、 解明したりする 研究のことを 指すよ う であ 科学技術基本法の 成立以来、 種々の関連法律や る。 条令が制定され、 産学連携ブームの 現象すら呈して 3. 一般モデルから 連理モデル ヘ いる。 筆者は長 い間 産学連携に取組んで い るが、 そ 大学誕生のメカニズムを 歴史的に考えてみると れらの現状を 直接間接に見るにつけ、 基本的要因が 図 1 のようになる。 つまり、 日食月食が幾何学や 数 欠落していることを 見い出し、 これまで本学会や 他 学の 、 みそしょうゆが 農学やバイオテクノロジ 一の 、 学会で発表している 卜引 毒草や薬草の 効果が医学や 薬学のそれぞれの 生みの 2. 基礎研究の臆 味 親 であ ることは間違いない。 それらの研究者が 専門 教育と研究は 大学の 2 大使命 ( 村墓法成立まで ) で 家として職業を 得た場が大学となった。 あ るが、 この両者に形容詞を 付して、 基礎教育と基 礎 研究と言えば 前者は小学校の 使命に転籍する。 日 日食月食・みそしょうゆ・

ま 草薬草

本語の " 基礎 " と う いう意味が幅広く 使われている ① からであ る。 日常的に使われる " 基礎 " の意味を表 ③ に 整理した。

基礎研究を直訳すれば

大学

research または fundamental research であ るが、

巨訳 ずれば analyticreseach で、 現象や本質を 分析

t

珪何学 ・放学・史学・バイテク・ 医学 表 1. 基礎と言う用語のあ いまいさ 基礎工事 免 ndamen 田 基礎的 基礎教育 P Ⅱ ma ワ 初歩的 基礎と臨床 SC@en 甘椅 C 科学的 基礎知識 commonSence 素養 基礎控除 S ぬ ndard 基本的 基礎代謝 Minimum 最低限の 基礎研究 Analytic 究明的 図 ]. 大学誕生のプロセス 図 1 の大学誕生プロセスを 現在の大学と 産業界の 関係に敷桁すると 図 2 が得られる。 つまり、 現実と しての産業界が 厳然と存在し、 その現実を解析する、 換言すれば基礎研究することに ょ り、 真理、 法則、 知的財産等が 蓄積される。 で、 れ ら の 知 的 財 産 を 組 み ム わ せ 応 用 す る 次

(3)

ことにより、 産業界に役立つ 新技術や新方法の 発明

吊環

莫連

づに

月内

応方デ

双モ

産しぶ

示呼

くを

となと

こデ

るでる

れ打

ぃ環

さ通て連

な方

っ学

一台

産|

用究 応研 自然・現実・ 実車・ 産 新技術・発明 甘 Ⅰ 間柱,テーマ 礎究 基研

見 証

抗且

解 学 用 傭 t 五 日工 扶 助 不

二り

力な

のと

反こ

相ぅ

抗 い

奉と

主るる

図すな

供と

種益

文理・法則・

仮定,知財

図 2. 産 と学の関係 4. 連珠モデルの 効能 ① 基礎研究と応用研究の 共存 図 2 の ル 発見は基礎研究、 令 発明は応用研究と それぞれ 見敵 せるので、 互いに矛盾しない。 因み に、 ノーベル賞は 発見にも発明にも 平等に与えら れ、 20022 年度の小柴氏は 発見で、 田中氏は発明で それぞれ受賞している。 ② 利益 相 反から利益互恵 へ 産学連携は産と 学の利益にそれぞれ 反する、 と い う 利益 相 反論は今や行政機関や 国内の全学に 及 んでいろ。 図 2 の白抜きの 令 と も だけを一元的に 見れば、 図 3 のように学が 基礎研究と応用研究の 股 裂きに会い、 正に利益相反する。 しかし図 2 の ような連環モデルで 理解すると、 「お互いに研究の ③ 基礎研究と応用研究のべクトルによる 定義 古来、 「基礎研究とは 何か」という 議論は数多く なされており、 「目的がないのが 基礎研究」「 TARGr;T DRIVEN 型基礎研究」「第 2 の基礎研究」 etc. 文献を 緒くまでもない。 連環モデルに 寄れば、 図 2 にお いて、 「基礎研究とは 真理に向かう 下向きべクトル の 研究であ り、 応用研究とは 発明に向かう 上向き ベクトルの研究を 指す」と明確に 定義できる。 ④ 未着手政策の 発現 産学連携のための 現行の主政策であ る科学技術 基本法、 TLO 法 、 知的財産基本法などをこの 連 環モデルに当て 嵌めると、 図 4 が得られる。 つま り、 現行法は連環モデルの 左側路線 ( 上 - り線 ) に 偏 奇し、 右側路線 ( 下り線 ) の政策が未着手であ り、 欠落していることがわかる。 この環状線は 上り線 がスムーズだが、 下り線が通行止めなので 未完成 であ る。

(4)

がは

甜耳法 ・ TLO 法 知肋法 etc.

; : 未 欠落 若手

図 4. 現行法と連環モデルの 関係 5. 其体的対応策としての 産の望む産学 連拐 産学連携の主役は 疑がもなく産であ り、 学や官は サボ ータ 一であ る。 しかし、 現行の産学連携は 官や 学の望む産学連携であ る。 産学連携の主役であ る産 はもっと産の 望む産学連携を 主張すべきであ る。 の ニーズ対応型産学連携の 必然性 、 シーズ 発信型よりニーズ 対応型産学連携の 成功 絹が 遥かに高いこ・とは「第 3 世代の産学連携」と 題 して発表したが、 図 5 に 再喝 する。 また表 2 に掲げ た 問題解決の発展手法からもその 必要性は明らか であ る。 生 ズ

産学連携という 課題は対症療法からではなく、 法律を策定し、 環境を整備し、 そして最後に 最も必 要度の高い産学連携に 取組むという、 常識とは逆の 方法に依っている。 このことが産学連携に 効果が挙 がらぬ要因の 一 つ であ る。 表 2. 問題解決のプロセス

対立も法 こ そ 泥 憶拍

-

""" 不法投棄 年壷 未納 支払い促進

放 逸れ戻す

度 宇迫拐 二ニス 対応 億 億 Ⅰ 進 戸俺り ・防犯 灯

-

教育 仁俺笘 本法 一本化

科 Ⅰ 法

如 助法

一 一

② 三一 ズ 対応型産学連携の 方法 本学会で既に 提案した方法をその 後、 九州大学 (H l5.2. 12 人 大牟田ェコサンクセンター (H 15.7. 16 および H 16.8.31) 、 福岡県中小企業センタ ー (F116. 1.22) 、 長崎県ウェルシテイ (H 16.4.23) 、 で 実践した。 いずれも中小企業が 日常的に持って いる課題を学および 官の前で発表し、 共同研究相 手を学官に求めるという、 出会いの場作りが 目標 であ る。 毎回、 簡単なその場アンケートを 行い、 興味を持っパートナー 捜しを行 う 。 1 件 平均 3 ∼ 4 人の有用回答があ り、 コーディネータ 一の介在に より共同研究へと 発展していく 事例も多い。 ③ 中小企業団体と 大学との連環協定 最近、 旧帝大系の総合大学と 大企業間で包括 協 定 が盛んであ る。 企業の有する 技術開発課題を 協 型 応 対 ズ 一 " る た 当 ず 必 5 図 青青 負 う と う わ ば 一 ス 対 応 型 カ 学 大 た し 定

(5)

産学連携に他ならない。 しかし、 この方法が当てはまる 企業と大学は 全 体の極めて一部でしかない。 国 レベルで製造業 出 荷 額の

75%

以上、 雇用機会提供の

80%

以上、 納税 の 40% 以 L を占める中小企業の 産学連携は、 中小 企業独自の自助努力に 任されているため、 全体の 割合で言えばなきに 等しい。 この欠落 魚 を補 う ために中小企業団体 ( 例えば 商工会議所、 県中小企業振興センター、 中小企業 団体中央会など ) と 地場大学が産学連携の 連環 協 定を結ぶことが 考えられる。 中小企業が協定を 結 んだ大学へ定期的に 出かけてニーズ 発表会を行 う のであ る。 い いパートナーが 見つかれば研究者や その他の資源を 出し合って共同技術開発に 発展す る。 国や自治体がこの ょう な仕掛けを産と 学に対 して行えば真の 産学連携が急激に 進展するはずで あ る。 6. おわりに 国の出先機関や 地方自治体は 国の定めた方針を 踏 聾 するので、 国政の欠落点や 未着手点もそのまま 地 方に受け継がれていく。 その逆も真であ る。 国 レベ ルで速やかに 産学連環モデルまたは 産学連携改善 モ デル を発見し、 生きた産学連携政策を 立ち上げるべ きであ る。 とすれば、 図 4 の破線で示された 未着手または 欠 落の政策は何者 が 端緒を開くべきであ ろうか。 同区 上り線を例に 取れば、 村墓法は景気対策 ( 当時の通産 省 ) と貧困な大学施設の 欧米並み充実化 ( 当時の文部 省 ) の合策 で、 最後は総理府 ( 科学技術会議 ) が引き取 った 。 TLO 法は経済産業省、 知財法は文部科学 省 であ ることは記憶に 新しい。 図 4 の右側破線の 矢印を実線に 変える作業はその 出発点であ る産から開始するのが 自然であ る。 一次 産業を主管する 農水省、 2 次、 3 次産業の繁栄を 図 る経済産業省、 1. 5 次から 2. 5 次産業に広く 関与 する国交 省 、 厚 労省 、 環境省、 総務省筆が学に 向か って仕掛ける 必 、 要があ る。 村墓法がそうであ ったよ う に最後は総合科学技術会議を 担当する内閣府がそ の 任に当たるのであ ろう。 どんな基本法が 生まれる のか期待したが。 参考文献 1) 長田純夫、 第 3 世代の産学連携、 研究・技術 計画学会第 17 回年次学術大会講演要旨 集 (2002, 10,24) 、 p183 ∼ 186 2) 長田純夫、 成功率を高める 産学連携の方法、

産学連携学会第

1

回大会講演予稿

集 (2003,9, 15) 、 p59 ∼ 60 3) 長田純夫、 松田 - ね 、 ニーズ対応型産学連携 の実践、 研究・技術計画学会第 1 8 回年次 学 御大会講演要旨 集 (2003, 11,7) 、 p437 ∼ 440 4) 長田純夫、 利益 相 反から利益互恵へ、 産学 連 携 学会第 2 回大会講演予稿 集 (2004,6,11) 、 p80 ∼ 81 5) 長田純夫、 産の望む産学連携、 同上、 p82 ∼ 83

参照

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