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JAIST Repository: 自動車産業のリスクとサプライチェーン・マネジメント

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Academic year: 2021

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https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 自動車産業のリスクとサプライチェーン・マネジメン ト Author(s) 中村, 吉明 Citation 年次学術大会講演要旨集, 27: 979-982 Issue Date 2012-10-27

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/11183

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

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など、 業分 での日本 は だった。しかし、1990 年代 、 情 の 化、アジア の活発な 外からの 資、アジア 場 業の など、さまざまな要因により 構造は大 きく 化した。この 1990 年代 の 化を一 で うと、アジア新 業の 向上 と、 業分 での日本一 集中からアジア域内相 の である。ただし や 目によ って状 は異なる。 一 的に 発 では、 業の発展が明確になってから、 業分 の発展が する。 業の発展 の では、 業分 の 要は増えるが、現 調 は しい。そのため 外 は まる 向にある。1990 年代 から 2000 年代の中 がそれにあたる。さらにそれぞれの で現 生 大や 高 化が 展すると、部 ・ 分 での 資増 や関連資本 増 、 場 業の参 、 増 などが 的に行 れるようになる。そうしてその の 業の発展が 。 そうなると現 調 は増え、日本 はその で調 できない部 ・ が中心となる。アジア NIEs で観察された日本 の低 がこれにあたる。他方、高 な を生 する に、特 な 調 の 要も多くなる。このため、自動 部 や 子部 の日本 が低 する一方で、 の日本 は に 高まった。しかし 2000 年代 には、 でもアジア NIEs やアセアンで日本 低 が見られるよう になった。 の影響もあるが、 業などの発展の影響も できないと える 。 このようにアジア の 業発展が になると、その で調 できない部 ・ を、日本 外のアジア域内で調 するケースも増える。同 のものが調 できたり、コストが安かったり、 が かったり、あるいは 業 の一環だったり、 の 策の影響だったり、 々の要因は様々で ある。1990 年代 、こうした 要因が、重 的にかつ 域的に 行した。その結果、アジアの 構造は大きく 化した。 日、 業分 での日本 は低 しつつも、未だ に っている。一 方、新 の 、他の の 感の高まり、などによりアジアの 業分 での 構造は多 化しつつある。 動があった時 と、その時 およ それ の 業の を にまとめた。 動の時 と日本の 業分 の の影響 アジア 通 機 (1997-98) IT バ ル (2001) リー ン ックなど (2007-2008) 日本大 2011) 子 部 アジア NIEs 98 18 減、 影響大、 日本 は低 向に 01 24 減、一時的に 影響大 08 12 減、09 は 20 減、 影響大、日本 大 低 11 25 減、 影響大 アセアン 98 5 減、 影響大、 日本 は低 向に 01 23 減、影響大、 日本 に低 大 08 11 減、09 は 27 減、 影響大、日本 大 低 11 27 減、 影響大 中 98 19 増、影響なし 01 19 増、影響なし 08 16 減、09 は 17 減、 一時的に影響大 11 4 増、 影響なし 自動 部 アジア NIEs 98 8 減、影響あり、 から日本 低 向 01 19 減、一時的に 影響大 08 25 減、09 は 10 減、 影響大、日本 大 低 11 16 減、 影響あり アセアン 98 76 減、影響 大、 日本 大 01 2 減、影響軽 09 16 減、一時的に影 響あり 11 3 減、 影響軽 中 98 8 減、この時 はま だ日本 01 69 増、影響なし 09 34 増、影響なし 11 8 減、 影響あり アジア NIEs 98 22 減、一時的に影 響大 01 5 減、一時的にや や影響あり 09 35 減、一時的に影 響 大 11 21 減、 影響大 アセアン 98 30 減、一時的に影 響大 01 1 増、影響なし 09 45 減、一時的に影 響 大 11 3 増、 影響なし 中 98 10 増、影響なし 01 25 増、影響なし 09 7 減、的影響あり 11 16 減、 影響あり 本分析にあたっては科研費基 A) 法 大学 スティ リティ研究 機構の を得た

連 計 デ ー タ ー ス(UN comtrade, http://comtrade.un.org/, 最 参 日 2012/07/25)、 務 計 http://www.customs.go.jp/toukei/, 最 参 日 2012/07/11)、 場 (2005) 『アジアの 業』白 書

2I32

自動

業のリスクと

プライチ ーン・ ネジ ント

中 明 業 ) . はじめに 23 年 3 11 日の 日本大 は、 や、 一原子 発 の事 を 発し、 合的・ 的で、かつ大 な被 をもたらした。 でいえは、 や 関 域は、部 ・ 業の集 域だったため、日本の 造業は い ックを受けた。 被 した 業はいうまでもなく、 域から部 ・ の調 を行っている 業も大きな影響を受け、生 調 が 可 の状 となった。 現 、被 を受けた工場は、 通 動に っているが、 の生 調 は プライチ ーンのあ り方に一石を じることとなった。 . リーン生 方 の うさ の生 調 は、原料から部 を り、それを 合 せて を生 し、 するまでの一連の プロセスである プライチ ーンに原因がある。 自動 は、1 たり2 3 の部 ・ から構 されている。この部 ・ のどれ1 つが けても、 はできない。一方で、自動 は にさらされている であり、コストをいかに て価 を得るかが重要となる。そのため、 を持たないジャスト・イン・タイ や、 「系 」と れる 業を 減らして、関 性よりも価 重 で安い部 ・ を大 に仕 れ る 向が くなってきた。このような方 は、リーン生 として されていたが、 のような を に れると、 は別である。安く大 に仕 れていた部 ・ を安定的に確保できなけれ 、 が しくなり、工場の 業も続けられなくなってしまうからである。 特に、 被 した ・ 関 域は、部 ・ の中でも重要なものを っているところが多か った。 え 、自動 を生 する住 金属工業の )の被 は、自動 生 に 大きな影響を与えた。この は、本 的な生 に時間を要したため、新日本 の 古 知 )から一部 給を受け、その影響を減じる をした な に住 金属と新日本 は合 することで合意している)。 また、エンジン などに用いる 子 ット ECU)を ン に 給しているケー ンは、 田 一工場、 田 二工場、 田 工場 いずれも、 田 )等が被 したものの、 の が さく、 造 も した。しかし同社に部 を める 業が による で被 を受け たため、一時、通 業に十分な部 が っていない状 に った。 プライチ ーンの の基本的な考え方 プライチ ーンの構築は、最 を 給する大 業が主に える 題である。 来的には、 のリスクを軽減するため、す ての部 ・ について代 給 を っておくのが理 であるが、 コストが高くなりすぎて、価 がなくなってしまう。他方、現状の では 題が大きい。 結論から え 、日本 業は、日本での生 は 内消費分に り、 外に を展 する には、日 本からの 出を主流とせず、その消費 で生 するという との「 消」をさらに める きで ある。それは、日本と同 の を、 発・ 計の から まで行える を の消費 で ることを意 する。その結果、 内の が被 したとしても、他の 外 でそれを することが 可能となり、リスク・ ッジになるのである。 え 、 の主要部 である リコンウ で 生 アの 2 を める 化学工業の子会社である白 工場 )が、 被 した。

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その結果、 内にとどまらず、 や などの 生 工場の 業にも大きな影響を与えた。 に、 とに「 消」を めていたら、少なくとも、 外の 業には ージを与えなかったことにな る。 このような重要部 は、1 社だけから 給を受けていると、その会社が被 したときに、その を 用している大 業の生 全 が大 を受ける。ただ、 内で の生 があると、生 コスト が高くなり、 がなくなってしまう。そこで、 発生時には、 外から重要部 を調 できるよ うな を構築す きである。ただし、 上、 内 も 外 も同一 内資本が過 を出資する 業であることが望ましい。これは、日本 業の バ ンスのもとで を 理し、日本 の を確保するためである。 一方、 用部 に関しては、 流コスト等が安い の で、 件なしで、重要部 上に「 消」をするのが である。 用部 は、 時には、 内外の他 域から仕 れれ よい。 え てリスク・ ッジを高めるために、 業を えた 化をいっそう す きである。 グローバルな 給 を える一方で、日本 内の に されるのは、 内工場 の重要部 の 安定 給に え、重要部 を 発し、 を高めるとともに、 ザー工場として、新 の研究か ら 化までの 発、 計、そして生 、部 の調 、 業 の 、 保 などの、 いプロセス を保持することである。 内工場を ザー工場にする理 は、 場の 件は に 化している ため、そこで を保つには、 に新しいイノ ー ンを こす 要があるからである。 このように見てくると、 プライチ ーンは、大 業の 業 そのものである。それは、 来 こ りうる「 の被 」から「 対策によるコスト増」を し き、それがプラスか イ スかで、 その プライチ ーン対策を行うかどうかを めることでもある。 その 、対象とする 間をどう 定するかが重要な論 となる。分 発 や、ジャスト・イン・タイ の 等の「 対策によるコスト増」が大きくなることは、 プライチ ーン対策が充 し、中 的な のリスク・ ッジとなるかもしれないが、その 、短 的には価 がなくなること になる。したがって、短 的に日本 の を高めるため、 要 上に、中 的に こりうる を考慮に れる きではないと考える。 組 場 A ’ A 組 場 以 以 1 新 以 の プライチ ーン A A A ’ B から調達 た し、 A とA ’ の 調達 をみると から B を調達している した が て B を ている が る と A とA ’ に調達を分 した とが をなさなくなる ここで参考になるのは、2007 年の中 の プライチ ーン の対 である。 時、自動 社は、「 ストンリング」の 給を一手に していたリケンの被 により大きな影響を受けたた め、それ 、重要部 を 内の 社に発 することを原 とした。ある コストをかけて、重要 部 のリスク・ ッジを行ったのである。ただ、 の大 では、それはうまく機能しなかった。そ

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その結果、 内にとどまらず、 や などの 生 工場の 業にも大きな影響を与えた。 に、 とに「 消」を めていたら、少なくとも、 外の 業には ージを与えなかったことにな る。 このような重要部 は、1 社だけから 給を受けていると、その会社が被 したときに、その を 用している大 業の生 全 が大 を受ける。ただ、 内で の生 があると、生 コスト が高くなり、 がなくなってしまう。そこで、 発生時には、 外から重要部 を調 できるよ うな を構築す きである。ただし、 上、 内 も 外 も同一 内資本が過 を出資する 業であることが望ましい。これは、日本 業の バ ンスのもとで を 理し、日本 の を確保するためである。 一方、 用部 に関しては、 流コスト等が安い の で、 件なしで、重要部 上に「 消」をするのが である。 用部 は、 時には、 内外の他 域から仕 れれ よい。 え てリスク・ ッジを高めるために、 業を えた 化をいっそう す きである。 グローバルな 給 を える一方で、日本 内の に されるのは、 内工場 の重要部 の 安定 給に え、重要部 を 発し、 を高めるとともに、 ザー工場として、新 の研究か ら 化までの 発、 計、そして生 、部 の調 、 業 の 、 保 などの、 いプロセス を保持することである。 内工場を ザー工場にする理 は、 場の 件は に 化している ため、そこで を保つには、 に新しいイノ ー ンを こす 要があるからである。 このように見てくると、 プライチ ーンは、大 業の 業 そのものである。それは、 来 こ りうる「 の被 」から「 対策によるコスト増」を し き、それがプラスか イ スかで、 その プライチ ーン対策を行うかどうかを めることでもある。 その 、対象とする 間をどう 定するかが重要な論 となる。分 発 や、ジャスト・イン・タイ の 等の「 対策によるコスト増」が大きくなることは、 プライチ ーン対策が充 し、中 的な のリスク・ ッジとなるかもしれないが、その 、短 的には価 がなくなること になる。したがって、短 的に日本 の を高めるため、 要 上に、中 的に こりうる を考慮に れる きではないと考える。 組 場 A ’ A 組 場 以 以 1 新 以 の プライチ ーン A A A ’ B から調達 た し、 A とA ’ の 調達 をみると から B を調達している した が て B を ている が る と A とA ’ に調達を分 した とが をなさなくなる ここで参考になるのは、2007 年の中 の プライチ ーン の対 である。 時、自動 社は、「 ストンリング」の 給を一手に していたリケンの被 により大きな影響を受けたた め、それ 、重要部 を 内の 社に発 することを原 とした。ある コストをかけて、重要 部 のリスク・ ッジを行ったのである。ただ、 の大 では、それはうまく機能しなかった。そ の理 は、重要部 を 内の 社に発 しても、その重要部 を構 するそのさらなる部 や が、 同じ 業から調 されていたからである )。ここから得られるインプリケー ンは、 内の生 では、重要部 である ど、 な意 で、「調 の多様化」は であるということである。 たとえ多様化できたとしても、コストがかかりすぎて がなくなってしまうのである どの き の イ スが大きくなってしまう)。 の大 を 機に、 内の重要部 工場が被 に え、 外からの調 を考える か、 内での なリスク・ ッジを考えている大 業が増えつつあるが、それは原 に って 考する 要がある。 対 という観 であれ 、ある の 業 は のうえで、一定 間の に ず 業ができる ような を る きである。も ろ 一方で、日本の の源 となるコア であれ 、 の 安全保 の観 から、コストをある 外 した 内 の 化は意 のあるものとなろう。 他方、日本の大 業にとっては、 、重要部 の ならず、 用部 の調 も め、 時の行動

指 を定めたBCP 事業 続計画: Business Continuity Plan)を策定することが、 まで 上に 要 となってくる。 も ろ 、BCP は、 外では一 的となってきており、日本でも や ・ などの大 に対 したBCP を策定する 業も増えてきている。ただ、BCP は策定したらそれでおし まいというものではなく、いざというときにそれを するための が 要 可 である。 え 、 の大 でデスクトップPC を生 する 通のグループ会社の工場 )が被 したが、 10 日のう に のグループ会社で、その生 を した。これは、グループ会社を め年間 200 上行った の であった。 な に、この は事 に された リ に基づいて行うも のではなく、時々 々と新たな事象が発生し、それに対する対 が められる 的なものとなってい る。 . による プライチ ーン の 要性 日本大 で、自動 を する イコンで ア3 を る最大手のルネ ス・エレクトロ クスの ・ 工場 た なか )が被 した。このような プライチ ーン上重要な生 の に が を行うか かは大きな論 となる。 ルネ ス・エレクトロ クスのようなキャッ ・ ローが豊 で、関 業の が得やすく、 に 建が可能な大 業は、 の を りずに自 で した方がいいと れる 、ルネ ス・ エレクトロ クスは、 の を りずに、 業等の を得て した)。 の を つことに より、 が れる れがあったからである。 一方で、 場 の高い重要部 を っている中 ・中 ーカーについては、 全に自 で対 できない。キャッ ・ ローが十分でなく、 に時間がかかる可能性があるため、 が らかの で に する 要があると考える。 そうしない場合、中 や などの新 ーカーに って代 られ、重要部 の 内生 の 続を する れがある。新 ーカーの 給部 は日本 に て 足なものである可能性が高いが、 時を るにつれて が高まり、 の代 となる可能性があるからである。 . 業集 の影響 最 に、「 機 理」という観 で、部 ・ を る 業集 域の対 の方策を考える。基本 的には、 機 理のいか にかか らず、 域の生き りのため、大 業主 の プライチ ーン対策 とは 関 に、 ンリーワンの集 域を目指す きである。 その 域では、他には代 のきかない、 れた部 ・ 、一部 を 発・生 することがレ ン・デートルとなる。したがって、 の大 業の で重要部 の調 分 化する)とは 関 に、 内外で代 可能な ンリーワンの部 ・ 等の 発・生 を目指す きである )。 に、被 した 域での生 をあきらめ、生 を他 域に した場合、 的なノウ ウ等が一 れてしまうので、生 状態をもとに すことが しいという 題もある。 大 業は、大 などが生じた場合、まず プライチ ーンの確保に るだろう。その 、大 業が

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最も重 するのは、重要部 の 給 だった 業集 の や、 域の 生ではなく、安定的に重要部 を 給してくれる代 業を すことや、一日でも い生 の である。 域 生の観 から考えれ 、短 的に、 は、大 業の プライチ ーンに っている 業集 の や、被 域の大 業の生 の を最 に考える きである。最 、「 け」で他 域の他 業に仕事を け負 せたり、大 業が部 業の金 を り せて、大 業がその 業の仕事を 代 りするケースが見受けられるが、それでは 業集 域の の発展に一 の 安を感じてしまう。 一定 間、 給を された に、被 業が したとしても、 の仕事を得られるかどうかが しい。特に、重要部 の代 給 が、 のような中 や などの新 ーカーだったとす れ なおさらである。 組 場 組 場 2 プライチ ーンと が べき 下 下 下 ン ーワンの の 大 業の プライチ ーンは 活したが、 域の 業集 を構 する 業 の発 がなくなった、と いうことにならないよう、配慮が 要である。 域の 生を考えるのなら 、まず、 は、大 業の プライチ ーンのなかに づけられている 業集 を構 する 業を中心に す きである。 業集 を構 する 業が生 する部 は、大 業が確 に してくれる 然性が高く、 業の や 域の 用の 持、増 にも 与するからである。

参照

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