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安価に作製した自作スピーカーのSPL特性と指向特性の測定

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Academic year: 2021

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安価に作製した自作スピーカーの

SPL

特性と指向特性の測定

2014SC073鈴木寿明 指導教員:藤井勝之

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はじめに

自分の研究室では,講義で自作スピーカーの製作を行う. スピーカーを自作することで,世界でたった一つのオリジ ナルなスピーカーを作ることができ,自分の好みの音を出 すことや使用用途に合わせたスピーカーを作ることができ る.  音楽を聞くときに音響機器を使用する.ヘッドフォン やイヤフォンを使用することが増えており,スピーカーの 使用頻度が減っている.これは音質の良い音響機器は値段 が高くなり,その中でもスピーカーはヘッドフォンやイヤ フォンに比べ高価であり,買うことができない人が少なく なくヘッドフォンなどの比較的安価な音響機器に手を出し てしまうからであると考える.しかし自分でスピーカーを 製作することで一般では高価とされる高級なスピーカーを 安価に手にすることができ,音楽をより楽しむことができ るようになる.  先行研究ではダブルバスレフ型とバックロードホーン 型のスピーカーを使用し,周波数特性の測定を行ってい る[1].本論文では先行研究のスピーカーではなく密閉型ス ピーカーを作製したので密閉型スピーカーを測定し,その スピーカーをバスレフ型スピーカーに改良し,SPL特性 の測定を行う.SPLとは音圧レベルのことであり,Sound Pressure Levelの略である. またSPL特性を元に指向特 性の測定も行い評価する.

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実験

ここでは,実験方法と実験結果を示す. 2.1 実験方法 測定器はイタリアAudiomatica社のオーディオ測定器 CLIO Pocketを使用した[2]. スピーカーユニットは定格 インピーダンスが4Ωと表記されているSeria のマルチ メディアスピーカーを分解し,ユニット部を取り出して使 用した[3].このユニットを縦13.5cm,横9.5cm,奥行き 7.5cmの木箱に取り付けた密閉型スピーカーを講義で作製 した. まず,講義で作製した密閉型スピーカーのSPL特性と 指向特性を測定した.CLIO Pocketに内容されているマイ クを使いスピーカーのSPL特性を測定した.図1のよう にパワーアンプを使用するとより正確に測定できるので, 東芝TA7252AP を使用し測定した.そして,スピーカー とマイクの角度を変えてSPL特性を測定していき指向特 性を取得する.指向特性の角度解像度は最大5°なので,5 °づつ角度を変え測定していく.180°づつでの表示にな るので分けて表示した.次に,自作スピーカーからユニッ トを取り外し,スピーカーのインピーダンス特性を測定し た.測定したインピーダンス特性を元にバスレフ型のエン クロージャーの設計をし,木箱の改良を行いバスレフ型ス ピーカーを作製し,密閉型スピーカーと同様にSPL特性 と指向特性を測定した. 測定場所は南山大学のS409で雑 音がなるべく入らないように実験を行った. 図1 実験の略図 2.2 実験結果と考察 自作スピーカーの特性評価を行った.実験結果を図2, 3,4,5,6,7,表1に示した. 表1 スピーカーの特性 測定項目 結果値 定格インピーダンス 3.23Ω 最低共振周波数 445.31Hz 共振先鋭度 5.34 等価柔軟性空気体積 0.07リットル 振動系等価質量 0.68g 図2 スピーカーのSPL特性 自由空間インピーダンス,重量負荷インピーダンス,空 気負荷インピーダンスを測定し得られた値をまとめたもの 1

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図3 密閉型スピーカーのSPL特性 図4 バスレフ型スピーカーのSPL特性 500Hz 1000Hz 2000Hz 8000Hz 16000Hz 180 90 -90

--30 -60 -120 -150 30 60 120 150 4000Hz 図5 スピーカーの指向特性 が表1である.表1では定格インピーダンスが3.23Ωと なっているが,スピーカーユニットには4Ωと表記されて いる.値にずれがあるので何度か測定を行ったが3.23Ωに 近い値が得られるので,3.23Ωが正しい値と考える.  図2,3,4で縦軸は音圧レベル,横軸は周波数を示し ている.バスレフ型にすることで低い周波数での上がり が見られる.図5,6,7の指向特性では,赤が500Hz,オ レンジが1000Hz,青が2000Hz,ピンクが4000Hz,黄色 が8000Hz,緑色が16000Hzの周波数時の指向性である. ユニットだけでは横の指向性が弱くなっているが,エンク ロージャーをつけることで前方向の指向性が高くなってい 500Hz 1000Hz 2000Hz 8000Hz 16000Hz 180 90 -90 30 -30 60 -60 120 -120 150 -150

-4000Hz 図6 密閉型スピーカーの指向特性 500Hz 1000Hz 2000Hz 8000Hz 16000Hz 180 90 -90 30 -30 60 -60 120 -120 150 -150

-4000Hz 図7 バスレフ型スピーカーの指向特性 るのが分かる.この実験を正確に行うには無音な空間でな いといけないが,雑音が少なからず入ってしまっている. その結果,歪な形となってしまっている.

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おわりに

エンクロージャーありとなしを比べると,エンクロー ジャーありが音質の良いスピーカーになったと感じたが, 密閉型とバスレフ型では,あまり違いがないように感じ た.216円で作製したスピーカーと考えると上出来である と感じる.新たにスピーカーを製作することで音質の良い スピーカーへと改良し,今回の結果との比較を行っていき たい.また,指向特性を測定することも出きるため,指向 性の高いスピーカーの作製をし,指向性の測定も行ってい きたい.

参考文献

[1] 成田貴一,”スピーカの周波数特性の測定,”南山大学 2016年度卒業論文,2017. [2] Audiomatica社, http://ns.tachyon.co.jp/sichoya/clio/cliopocket.html [3] 丸七株式会社,”HappyStation,” http://www.happystation.co.jp 2

参照

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