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2019-2020年度国際教育研究センター事業報告 : 児童教育学科

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Academic year: 2021

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61 神戸親和女子大学国際教育研究センター紀要 2020 第6号 61-62

児童教育学科

学科長

田 中   聡

TANAKA Satoshi 第 14 回 国際教育フォーラムについて 本学の国際教育フォーラムは 2019 年度で 14 回目を迎える。今回のフォーラムは 2019 年6月 29 日土曜日、421 号教室にて、「主体的・探究的 な学び-保幼小中一貫教育のエンジン-」と題し て開催された。一般 43 名、学園関係者 111 名、 計 154 名の参加者が集ったフォーラムとなった。 例年と同様に兵庫県、大阪府、神戸市、三田市、 姫路市といった近隣の各教育委員会、また兵庫県、 神戸市の私立幼稚園協会、保育協会との共催とい うこともあり、多くの保育・教育関係者に申し込 みをいただいたことに感謝したい。 当日 13 時より本学、三井知代学長の開会挨拶 に始まり、基調講演、休憩をはさんでシンポジウ ム、さらに休憩の後、パネルディスカッション、 そして学校法人親和学園山根耕平理事長による閉 会挨拶という流れで本フォーラムは進行された。 まず、基調講演は「どうすれば子どもたちがよ り良く、より深く学べるか-探究力、自律、主体 性の育成を考える-」という演題で、前トロント 大学附属幼稚園園長、本学附属親和幼稚園名誉園 長のエリザベス・モーレイ氏が講演された。エリ ザベス・モーレイ氏からは、従来の伝統的な学校 教育の在り方から、探究型の学びへと、段階を踏 んで移行していく実例を提示しながら、わかりや すくお話しいただいた。お話の中で、探求を深め るために必要なことは、子どもたちの驚きや不思 議に思う気持ちを基本とすること、授業内容を覚 えることを超える能力を育むこと、その場に応じ て変えていける柔軟な思考であるというご指摘が 特に印象に残った講話であった。 次のシンポジウムはシンポジストとして姫路市 立白鷺小中学校校長の山口偉一氏、鶴川女子短期 大学国際こども教育学科教授の森眞理氏、エリザ ベス・モーレイ氏の三名と、コーディネーターの 本学教授の廣岡義之氏によって進められた。まず 山口偉一校長より「子どもの発達や学びの連続性 -義務教育学校白鷺小中学校の取り組み-」と題 して、姫路市の小中一貫教育校である白鷺小中学 校が、特に中1ギャップの解消の切り札として設 立された経緯、また、いじめや不登校、学力の格 差、特に二極化の解消が現在の大きな課題であり、 その解決策を提言するために日夜、教育実践が深 められているとのお話があった。特に「総合的な 学習の時間」を中核として、学力の向上と人間関 係力の育成の統合モデルを模索しているという話 であった。一方で、教育実践のすべてが順調に展 開されているわけではなく、諸問題を抱えながら も、模範的モデル校として日々、教師が一丸となっ て邁進しているとの報告があった。 次に、森眞理教授より「子どもの発達や学びの 連続性を保証するために-子どもたちの 100 の 言葉・聴き入ること・聴き合うことから-」 と題 して、主として「イタリアのレッジョ・エミリア 市の乳幼児教育」が実践している保育内容を中心 に話が進められた。そこでは子どもの生きる権 利、育つ権利、守られる権利、参加する権利がき わめて重要になるとともに、子どもをかけがえの ない市民として捉える視点が、他の保育実践以上 に周知徹底されているという。子どもに聴き入る こと、対話することが、レッジョ・エミリアでは それが真の意味で実践されていることが、世界中 から注目されているポイントになっているとのこ とであった。 お二人の提言の後、さらに基調講演者の工リザ ベス・モーレイ氏もシンポジウムに参加されて、 3名による議論も白熱した。お互いの相乗効果で、 「主体的・探究的な学び-保幼小中一貫教育のエ D12326-73001299-田中聡.indd 61 2021/03/02 13:37:19

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62 神戸親和女子大学国際教育研究センター紀要 第6号 ンジン-」についての具体例も新たな内容が紹介 される等、充実したシンポジウムとなった。また 会場からもシンポジストの提言に対する質問と各 シンポジストよりの回答といった形でのクロス トークが、展開されていたのが印象的であった。 毎年本フォーラムでは、日本国外の教育事情を 知ることで、我が国の教育や子どもに対する新た な知見や認識が得られることに改めて気付かされ る。「国際」教育フォーラムと冠がついている意 義を今後も大切にしていきたいと思う次第であ る。 D12326-73001299-田中聡.indd 62 2021/03/02 13:37:19

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