運営効率化と安定供給に寄与するICT応用運転維持管理(Ⅲ)
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(2) 1. 事 務 部 門 (1) タブレット端末による点検支援とデータ見える化 従来、場内とポンプ場の巡回点検は紙ベー スの管理であり、電子データ化する時間と労 力を強いられてきた。巡回点検にタブレット 端末とクラウドを導入し、約 600 項目の点検 データの管理と帳票作成の負荷軽減を実現し た。さらに、測定値を組み合わせた業務指標 (PI: Performance Indicator)を「見える化」 しており、PI 分析を通じた運転品質の向上に 図1 システム構成. も取り組んでいる。 (2) 渇水時対策を支援する塩水遡上予測. 渇水時は河川調査や取水停止などの非定常作業が必要となる場合があるため、的確な実施判断の支援を目的 として、AI(Artificial Intelligence)学習と水質予測を導入・検証した。昨年度は塩水遡上が頻発し、12 時間後 予測は実務上有効な精度とならないこともあったが、再学習とともに今後予測の活用を協議していく。 (3) CBM(状態基準保全)を取り込む設備異常検出 設備異常検出技術として、ART(Adaptive Resonance Theory, 適応共鳴理論)を用いている。データ個別の評価では検出できな い状態変化も捉えられる点が特長であり、大規模故障の未然防止 や、CBM(Condition Based Maintenance)として機器点検や補修 計画の適正化が期待できる。正常時のデータで学習し、運転中の データのパターンの違いを「レベル」として状態変化の程度を提 示する。2018 年度の運用期間中、 「レベル」の値は何度か増加し た(図2)。この原因は塩水遡上に伴うポンプ運用方法の変更であ ることが分かり、状態変化を検知できたと言える。現状、ポンプ単 体の状態変化検出も含め、効果検証を継続中である。. 図2. ART 分析結果の一例. (ポンプ運用の変更を検知). 4.今後の取り組み データ活用では、定期的な業務改善サイクルの確立と、実務の効率向上の検証を、顧客と連携して推進してい く。さらに、現場で使い勝手のよいシステムへの改善や適用する浄水プロセスの拡大も図っていく所存である。 【参考文献】 1)総務省自治財政局:地方公営企業年鑑(2019.3) 2)栗栖他:運用効率化と安定供給に寄与する ICT 応用運転維持管理(Ⅱ)、水道研究発表会、PP.26-27(2018) ※本研究の実施にあたり多大なご協力を頂いた茨城県企業局の関係各位に感謝申し上げる。. ( 79 ).
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