• 検索結果がありません。

本学学生の体力と生活習慣 -本学の体力評価基準値の作成について(第一報)-

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "本学学生の体力と生活習慣 -本学の体力評価基準値の作成について(第一報)-"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

は じ め に 多くの大学同様に,本学においても学生の身体計測, 体力測定,運動能力テストが実施され報告されてきた1)–3) 対象となる学生の身体的特徴・体力レベルを把握するこ とは,体育・スポーツ実技を担当する者にとって,大変 重要であると共に,faculty development(大学教員の能力 や資質の開発)にも大いに関与するものと考えられる。 さらに,学生にとって自己の身体的特徴,体力レベル, 運動能力レベルを客観的に知ることは,学生自身の健康 や体力の維持・増進を図るためにも大変意義深いことで ある。 従来の体力測定は,1999 年(平成 11 年)から 「新・体力テスト」として改められ多くの教育機関等で 実施されている4),5)。本学においても,2004 年度(平成

本学学生の体力と生活習慣

―本学の体力評価基準値の作成について(第一報)

千 葉 義 信 *

Physical Fitness and Habitual Daily Life among the Students of Shonan Institute of Technology

—The First Report in terms of the Research of Physique Evaluation Standard Value

in Shonan Institute of Technology—

Yoshinobu CHIBA*

This study was intended in order to measure the physique evaluation standard value among the students of Shonan Institute of Technology and to make a report in terms of their physical strength and habitual daily life. The examinees were 100 students in 2004 (age: 19.01.23), 114 students in 2006 (18.91.34), and 100 students in 2007 (19.01.29). The Research was carried out with regard to grip-strength, sit-up, trunk-flexion, side-step, standing-long-jump, and 20-meter-shuttle-run. In addition to this, the questionnaire in terms of daily life was made. The results were as follow:

1) The scorebook in terms of physical fitness tests was made in accordance with standard deviation and average. Grip-strength: 1 point for the group less than 30 kg, 2 points for 3138 kg, 3 points for 3945 kg, 4 points for 4653 kg, 5 points for more than 54 kg.

Sit-up: 1 points for the group less than 16 times, 2 points for 1722 times, 3 points for 2328 times, 4 points for 29~34 times, 5 points for more than 35 times.

Trunk-flexion: 1 points for the group less than 26 cm, 2 points for 2735 cm, 3 points for 3645 cm, 4 points for 46~54 cm, 5 points for more than 55 cm.

Side-step: 1 point for the group less than 36 times, 2 points for 3744 times, 3 points for 4552 times, 4 points for 53~60 times, 5 points for more than 61 times.

20-meter-shuttle-run: 1 points for the group less than 30 times, 2 points for 3151 times, 3 points for 5272 times, 4 points for 7393 times, 5 points for more than 94 times.

Standing-long-jump: 1 point for the group less than 170 cm, 2 points for 171198 cm, 3 points for 199225 cm, 4 points for 226253 cm, 5 points for more than 254 cm.

2) 5-rank research table was made in accordance with standard deviation and average of total points of these cate-gories. More than 23 points were evaluated “very good”, 2022 points were “good”, 1719 points were “average”, 1416 points were “poor”, lees than 13 points were “very poor”.

3) The students’ physical strength in 2006 was the highest in the three years (2004, 2006, 2007). 4) More students in 2007 had breakfast compared with those of previous year.

5) Most of the students slept 6 to 8 hours. Vol. 42, No. 1, 2008

*総合文化教育センター 非常勤講師

(2)

16年度),2006 年度(平成 17 年度)に「健康とスポー ツ」関連科目履修学生を対象にして,「新・体力テスト」 が実施され報告された6),7) 。しかし「新・体力テスト」の 実際の運用では,年齢区分での測定種目の違い,年齢区 分からの評価基準の違いから,測定の結果を十分なかた ちで対象学生へフィードバック出来ていないのが実情で ある。 そこで本報では,蓄積された本学学生のデータを基に, 体力測定に関する本学独自の評価基準値および評価表の 作成を試みたものである。さらに,本学学生の体力状 況,日常生活について報告するものである。 方   法 1.調査対象 2004年度(以下 04 年度),2006 年度(以下 06 年度), 2007年度(以下 07 年度)の本学前期「健康とスポーツ」 関連科目を履修した男子学生 314 名であった(04 年度: 100名,06 年度: 114 名,07 年度: 100 名)。対象学生 の身体的特徴を年度別に表 1 に示した。対象 3 ヶ年学生 の平均は,年齢 19.0 歳 (1.29),身長 169.9 cm (6.32), 体重 64.1 kg (12.35),体脂肪 19.5% (6.59),BMI (body mass index: kg/m2) 22.2 (4.03) であった。各測定項目にお いて年度間の有意差が見られなかったことから,ほぼ類 似した対象者であったといえる。本学のカリキュラムの 都合上,一部重複して受講している学生が考えられるが 別の固体として処理した(重複を最小限におさえるため に,前期履修学生のみを対象とした)。体脂肪の測定は 自動体脂肪測定器(タニタ TBF305)を使用した。 2.調査期間 各年度授業開始 2 週から 3 週を利用した。 3.測定種目および調査項目 文部科学省スポーツ・青年局規定の「新・体力テスト 実施要項」8) に従って以下の 6 種目であった。さらに 「新・体力テスト実施要項」付随の日常生活調査(筆者に より一部加筆)(資料)を質問紙により同時に実施した。 (ア)握力:筋力要素測定 (イ)上体起こし:筋持久力要素測定 (ウ)長座体前屈:柔軟性要素測定 (エ)立ち幅跳び:瞬発力要素測定 (オ)反復横跳び:敏捷性要素測定 (カ)20 m シャトルラン:全身持久力要素測定 4.統計処理 平均値の統計的有意差検定には,対応のない分散分析 を使用し, 有意差が認められた場合の多重比較には Sheffeの方法を用いた。なお,有意差についてはいずれ も 5% 水準で判定した。 結果および考察 1.体力測定 体力測定の結果を表 2 に示す。調査 3 ヶ年の平均は, 筋力要素を反映する握力では 41.6 kg (7.59),筋持久力 要素を反映する上体起こしでは 25 回 (5.96),柔軟性要 素を反映する長座体前屈では 39.8 cm (9.45),敏捷性要 素を反映する反復横跳びでは 48 回 (7.99),全身持久力 要素を反映する 20 m シャトルランでは 62 回 (21.04),瞬 発力要素を反映する立ち幅跳びでは 211.5 cm (27.80)で あった。各種目の年度間の比較では,握力では,06 年度 ( 4 2 . 5 k g7.31), 07 年 度 (42.4 kg7.20)が , 04 年 度 (39.7 kg8.00) を有意に上回った。上体起こしでは,06 年 度(27 回5.92)が最も高く,最も低かった 04 年度(24 表 1 身体的特徴 身長 体重 体脂肪 BMI N 性別 年齢 (cm) (kg) (%) (kg/m2) 2004年度 100 男性 19.0 169.8 62.3 19.5 21.6 SD — — 1.23 6.67 11.06 6.26 3.18 2006年度 114 男性 18.9 170.8 65.4 19.4 22.4 SD — — 1.34 5.83 11.71 6.64 3.99 2007年度 100 男性 19.0 169.2 64.4 19.6 22.5 SD — — 1.28 6.44 14.06 6.90 4.74 平均 314 男性 19.0 169.9 64.1 19.5 22.2 SD — 1.29 6.32 12.35 6.59 4.03 全ての項目で年度間での有意差は認められなかった

(3)

回5.12)を有意に上回った。長座体前屈では,各年度 間での有意差は認められず,ほぼ類似した能力であった といえる。反復横跳びでは,06 年度(50 回7.00)が最 も高く,最も低かった 04 年度(46 回6.96)を有意に上 回った。20 m シャトルランでは,06 年度(67 回19.51) が最も高く,最も低かった 04 年度(57 回19.69)を有意 に上回った。立ち幅跳びでは,06 年度 (221.9 cm24.74), 07年度 (213.2 cm28.27) が,04 年度 (198.0 cm25.04) を有 意に上回った。全ての測定種目で 06 年度履修学生の測 定値が最も高い値だった。06 年度履修学生が調査 3 ヶ年 中最も基礎運動能力に優れていたといえる。前報9) で, 04年度履修学生と 06 年度履修学生との体力測定の結果 比較がなされ「06 年度体力測定結果が全ての項目で 04 年度を上回ったが,二ヶ年の比較では,単純に本学学生 の体力レベルが向上したとは断定できない。今後更なる 継続的な調査が必要である。」と報告された。まさに,07 年度の測定結果は 06 年度の測定結果を全ての種目で下 回り,更なる継続調査による体育・スポーツ関連科目指 導に関する基礎資料充実の必要性を示唆しているといえ る。また,本学の全測定種目の平均値は,全ての種目で 全国平均値10) (19 歳,男性の平均値を種目別に比較し た。その値の記載はない)を下回った。本学学生の相対 的な体力の低値は,安全管理等の視点から指導上の留意 点ともなる。これらを改善するためには,より一層の 「体育・スポーツ」関連科目の充実が重要であると考え る。 2.体力評価基準値・評価表の作成 体力測定の過去 3 ヶ年のデータを基に,平均値と標準 偏差(standard deviation 以下 SD)から測定項目別の得 点表(以下種目別得点表)を作成して表 3 に示した。種 目別得点表は 5 段階評価11)–13) を採用し,それぞれに 1 か ら 5 の素点を与えた。この 5 段階評価法は平均値からマ イナス 1.5SD 以上離れた測定値に素点 1 を,平均値から マイナス 1.5SD からマイナス 0.5SD 内の測定値に素点 2 を,平均値からマイナス 0.5SD からプラス 0.5SD 内の測 定値に素点 3 を,平均値からプラス 0.5SD からプラス 1.5SD内の測定値に素点 4 を,平均値からプラス 1.5SD 以上離れた測定値に素点 5 をそれぞれに与えたものであ る(Appendix 参照)。さらに,6 測定種目の総合評価表 の作成を以下に試みた。個人の測定値を種目別得点表 (表 3)より得点に換算して,全測定種目の合計点(以 下 総合得点)を求めた。総合得点の平均値と標準偏差 より,前述同様の 5 段階評価を利用して,平均値からプ ラス 1.5SD 以上離れた総合得点に A 評価(大変優れてい る),平均値からプラス 0.5SD からプラス 1.5SD 内の総合 得点に B 評価(優れている),平均値からマイナス 0.5SD からプラス 0.5SD 内の総合得点に C 評価(普通),平均 値からマイナス 1.5SD からマイナス 0.5SD 内の総合得点 に D 評価(劣る),平均値からマイナス 1.5SD 以上離れた 総合得点に E 評価(非常に劣る)として表 4(以下 総合 評価表)に示した。より詳細な総合評価表の作成のため には,種目別得点を 10 段階に評価して,1 から 10 の素 点を与え,そこから 5 段階の総合評価表の作成が必要と 表 2 新・体力測定結果 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横跳び 20 mシャトルラン 立ち幅跳び (kg) (回) (cm) (回) (回) (cm) 2004年度 39.7 24 39.9 46 57 198.0 SD 8.00 * 5.12 * 9.04 6.96 * 19.69 * 25.04 * 2006年度 42.5 * 27 41.0 50 67 221.9 * SD 7.31 5.92 8.99 7.00 19.51 24.74 2007年度 42.4 25 38.5 48 61 213.2 SD 7.20 6.55 10.22 9.46 22.89 28.27 平均 41.6 25 39.8 48 62 211.5 SD 7.59 5.96 9.45 7.99 21.04 27.80 *p0.05

(4)

なる。しかし,本報ではデータ数(314 個)が十分では ないと判断して,種目別得点を 5 段階で評価した。この ことは次報以降での課題となる。全被験者(314 名)の 測定データを本報で作成した種目別得点表(表 3)から 点数化し,同じく本報で作成した総合評価表(表 4)よ り年度別に総合評価を行った。04 年度の A 評価は 0 人 (0%),B 評価は 8 人 (8.0%),C 評価は 43 人 (43.0%),D 評価は 36 人 (36.0%),E 評価は 13 人 (13.0%),06 年度の A評価は 11 人 (9.7%),B 評価は 39 人 (34.2%),C 評価は 43人 (37.7%), D 評 価 は 20 人 (17.5%), E 評 価 は 1 人 (0.9%),07 年度の A 評価は 7 人 (7.0%),B 評価は 22 人 (22.0),C 評価は 31 人 (31.0%),E 評価は 8 人 (8.0%) で あった(図 1)。 今後は,種目別得点表の 10 段階(10 点評価)への細 分化が課題となる。また,常に対象と近い年度のデータ との比較・検討が可能となるように,古くなったデータ の削除と新規データの入力とのバランスを考慮して新年 度毎に新たな評価表の作成が重要であると考える。これ により,新年度毎に本学学生のデータによる,本学学生 対象の評価表が改定され,常に新しい情報を受講生へ伝 えていくことが可能となる。 1999年に文部科学省から提唱された「新・体力テス ト」は,多くの教育機関等で利用され活用されている。 本学においても同様に実施して,「体育・スポーツ」関 連科目での基礎資料として活用している。しかし,提唱 されているテストの年齢区分は,12 歳から 19 歳,20 歳 から 64 歳であり,それぞれに測定種目が異なり,評価 基準も異なっている。多くの異なる年齢層を対象とする 本学「体育・スポーツ」関連科目において,同一の時間 内に対象学生の年齢別に,異なった測定種目を実施して 評価することは,時間的にも,安全面からも決して妥当 とは考えられない。事実,本学においても 18 歳,19 歳 の受講生に対しても 20 歳から 64 歳のテストを実施して いる。本来,これらの受講生に対して該当する評価表は ない。そこで,本報では,本学独自の評価表の必要性に よりその作成を試みたものである。 3.日常生活調査 体力テストと同時に「新・体力測定実施要項」付随の 日常生活調査を同学生に質問紙により同時に実施した。 アンケート項目は,「健康・体力の自己評価」「運動・ス ポーツの実施」「生活習慣」の三つに大別される。 学生の自己評価である「健康状態について」では, 前報14) で 06 年度学生について,「大いに健康 (35.3%)」 「まあ健康 (52.9%)」「あまり健康でない (11.8%)」と報告さ 表 3 種目別得点表 得点 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横跳び 20 mシャトルラン 立ち幅跳び (点) (kg) (回) (cm) (回) (回) (cm) 1 –30 –16 –26 –36 –30 –170 2 31–38 17–22 27–35 37–44 31–51 171–198 3 39–45 23–28 36–45 45–52 52–72 199–225 4 46–53 29–34 46–54 53–60 73–93 226–253 5 54– 35– 55– 61– 94– 254– 表 4 総合評価表 評価 総合得点 A:大変優れている 23– B:優れている 20–22 C:普通 17–19 D:劣る 14–16 E:非常に劣る –13 図 1 体力測定総合判定

(5)

れた。07 年度では,「大いに健康 (19.0%)」「まあ健康 (69.0%)」「あまり健康でない (12.0%)」であり,「大いに健 康」が減少した。同じく自己評価である「体力につい て」では,前報 15)で 06 年度学生について,「自信があ る (7.6%)」「普通である (49.6%)」「不安がある (42.9%)」 と報告された。07 年度では,「自信がある (7.0%)」「普通 である (45.0%)」「不安がある (48.0%)」であり,「自信が ある」がほぼ類似した値であったのに対して,「不安が ある」が増加した。文部科学省規定の調査項目である 「健康・体力の自己評価」での主観的判断は,自己の健 康状態を「大いに健康」とは判断せず,体力について 「不安がある」と考える学生が増加したといえる。07 年 度の結果を自己の主観的判断と実際の体力水準とを,本 報で作成した種目別得点表(表 3)を参照し比較すると, 「大いに健康」と答えた者の総合得点の平均は 17.3 点, 「まあ健康」が 17.9 点,「あまり健康でない」が 17.0 点で あった。同様に「体力について」では,「自信がある」 と答えた者の総合得点の平均は 17.4 点,「普通である」 が 17.8 点,「不安がある」が 17.7 点であった。本来,自 己の健康状態や体力状況について「大いに健康」「自信 がある」と判断する者の体力水準は高いと考えられる。 しかし,本報の調査学生の主観的判断と体力測定の結果 は必ずしも一致しないものであった。このことは,対象 学生が自己の体力状況や体力水準を十分に把握していな いといえる。適切な身体活動を通じて自己の健康状態や 体力状況についての理解を深めていけるよう指導してい くことが更に重要となってくるといえる。 「学内の運動部・地域のスポーツクラブの所属状況」 では,前報16) で 06 年度学生について,「所属している (14.3%)」「所属していない (85.7%)」であり,04 年度学生 の「所属している (16.0%)」「所属していない (84.0%)」と の比較から,「運動部・クラブ活動所属率が低下してい る」と報告された。07 年度は,「所属している (21.0%)」 「所属していない (79.0%)」であり,運動部・クラブ活動 への所属率が調査 3 ヶ年中最も高い割合だった。しかし, 体力測定結果同様に,数ヶ年の調査では単純に増加した とは断定すべきではなく,更なる継続的な調査が必要で ある。学内運動部や地域のスポーツクラブへ所属してい る学生の体力水準と所属していない学生の体力水準とを 本報で作成した種目別得点表(表 3)を参照し比較する と,「所属している」と答えた者の総合得点の平均は, 17.7点,「所属していない」が 17.7 点であった。本来, 運動部等へ所属している者の体力水準は高いと考えられ るが,同様の得点であった。運動部・地域のクラブへの 所属志向目的の調査,学内においては,所属団体がより 適切な活動が出来るよう施設面,指導体制をさらに整え ていく必要性があるといえる。07 年度調査で,「運動・ スポーツの実施状況」について,授業での体育・スポー ツ活動を除くと全く行わないと答えた学生が 37.0% で あった。これらの者にとって在学中の体育・スポーツ活 動は大変重要な時間であるといえる。これら 37.0% の学 生が,「体育・スポーツ」関連科目履修中に身体活動に 興味を持ち,長きに渡り適切なスポーツ活動を続けて行 けるよう今後も指導していくことが重要であるといえる。 「学校における運動部(クラブ)の活動経験」について, 前報 17)での 06 年度学生では,「中学のみ (40.0%)」が最 も多く,次いで「中学・高校 (30.0%)」の順であった。07 年度の調査でも同様に「中学のみ (39.0%)」が最も多く, 次いで「中学・高校 (28.0%)」の順でありほぼ類似した 値であった。中学校または高等学校までは,学内の運動 部またはクラブへ所属しているが大学ではこれらに所属 しない傾向が強いようである。 生活習慣の調査として「朝食の摂取状況」「睡眠時 間」,文部科学省の調査では本来 12 歳から 19 歳までの 調査項目である「テレビ(テレビゲームを含む)の視聴 時間」の 3 点をおこなった。「朝食の摂取状況」につい て,前報18)で 06 年度学生について,「毎日食べる (44.5%)」 「時々欠かす (35.3%)」「まったく食べない(20.2%)」と報 告された。07 年度では,「毎日食べる(44.0%)」「時々欠か す (39.0%)」「まったく食べない (17.0%)」であった(図 2)。 毎日定期的に朝食を取っている学生の値は類似しており, 「まったく食べない」と答えた学生が減少し,「時々欠か す」に移行した。すなわち,朝食を食べる者が増加した といえる。「一日の睡眠時間」について,前報19) で 06 年 度学生について,「6 時間から 8 時間 (52.9%)」「6 時間未 満 (42.9%)」「8 時間以上 (4.2%)」と報告された。07 年度で は「6 時間から 8 時間 (55.0%)」「6 時間未満 (38.0%)」「8 時 間以上 (7.0%)」であった(図 3)。調査学生の半数以上が 6時間から 8 時間のほぼ適切な睡眠時間を確保している といえる。前報20) では 6 時間に満たない者を十分な睡眠 時間の確保が出来ていないとした上で,「十分な睡眠時 間が確保できていない学生に対しては十分な指導が必要 であろう(中略)」と報告された。適切な睡眠時間が確 保されていない学生に関しては日常生活の改善等の指導 が今後も重要になっていくと考えられる。「一日のテレ ビ(テレビゲームを含む)の視聴時間」では「3 時間以

(6)

上 (42.0%)」「1 時間から 2 時間 (25.0%)」「2 時間から 3 時 間 (17.0%)」「1 時間未満 (17.0%)」の順であった。娯楽電 化製品の普及が日常生活に与える影響を考え,一日のテ レビ視聴時間・ゲーム器等の利用時間を調査していくこ とは大変意義深いことと考えられる。前報以前にこれら と比較する項目はない。 松浦21) は,「睡眠・栄養・身体活動の発育・発達の 3 条件が身体全体の発育・発達に貢献する」としている。 本学においては,身体活動と非身体活動のバランス,適 切な身体活動といった「運動・身体活動」に関する分 野,規則正しい食事の摂取といった「栄養」に関する分 野,適切な睡眠時間といった「休養・睡眠」に関する分 野,それぞれの重要性を踏まえこれらを「三位一体」と して「健康とスポーツ」関連科目の中で今後も指導して いくことが重要であると考えられる。 ま と め 本報は 04 年度,06 年度,07 年度の本学「健康とス ポーツ」関連科目を履修した男子学生(全 314 名)の体 力測定の結果を基に,本学独自の体力評価基準値および 評価表の作成を試みること。さらに,本学学生の体力状 況,日常生活について報告するものである。 ・体力測定の種目別得点を平均値と標準偏差を利用し て算出した。結果は以下であった。 握力: 30 kg 以下(1 点),31–38 kg(2 点),39–45 kg (3 点),46–53 kg(4 点),54 kg 以上(5 点)上体起こ し: 16 回以下(1 点),17–22 回(2 点),23–28 回(3 点),29–34 回(4 点),35 回以上(5 点)長座体前屈: 26 cm以下(1 点),27–35 cm(2 点),36–45 cm(3 点), 46–54 cm(4 点),55 cm 以上(5 点)反復横跳び: 36 回 以下(1 点),37–44 回(2 点),45–52 回(3 点),53–60 回(4 点),61 回以上(5 点)20 m シャトルラン: 30 回 以下(1 点),31–51 回(2 点),52–72 回(3 点),73–93 回(4 点),94 回以上(5 点) 立ち幅跳び: 170 cm 以 下 ( 1 点 ), 171–198 cm( 2 点 ), 199–225 cm( 3 点 ), 226–253 cm(4 点),254 cm 以上(5 点) ・体力総合判定値を種目別得点の合計の平均値と標準 偏差を利用して算出した。結果は以下であった。 大変優れている(A 評価): 23 点以上,優れている (B 評価): 20–22 点,普通(C 評価): 17–19 点,劣る (D 評価): 14–16 点,非常に劣る(E 評価): 13 点以下 ・対象 3 ヶ年(04 年度,06 年度,07 年度)調査学生 中,06 年度の学生の基礎体力能力が最も高かった。 ・ 07 年度調査学生は 06 年度調査学生と比べると朝食 を食べる者が増加した。 ・調査学生の 1 日の睡眠時間は 6 時間から 8 時間が最 も多かった。 図 2 朝食の摂取状況 図 3 一日の睡眠時間

(7)

資料. 日常生活調査 1.健康状態について 1.大いに健康 2.まあ健康 3.あまり健康でない 2.体力について 1.自信がある 2.普通である 3.不安がある 3.運動部(学内)・スポーツクラブ(地域)への 1.所属している 所属状況 2.所属していない 4.運動・スポーツの実施状況 1.ほとんど毎日(週 34 日以上) (学校の体育・スポーツ関係授業を除く) 2.ときどき(週 12 日程度) 3.時たま(月 13 日程度)4.しない 5.1 日の運動・スポーツ実施時間 1.しない(上記設問 4 でしないと回答した者) (学校の体育・スポーツ関係授業を除く) 2.30 分未満 3.30 分1 時間 4.12 時間 5.2 時間以上 6.学校における運動部(クラブ)の活動経験 1.中学のみ 2.高校のみ 3.大学のみ 4.中学・高校 5.高校・大学 6.中学・大学 7.中学・高校・大学 8.経験なし 7.朝食の有無 1.毎日食べる 2.時々欠かす 3.まったく食べない 8.1 日の睡眠時間 1.6 時間未満 2.6 時間以上 8 時間未満 3.8 時間以上 9.1 日のテレビ(テレビゲームを含む)の視聴時間 1.1 時間未満 2.1 時間以上 2 時間未満 3.2 時間以上 3 時間未満 4.3 時間以上

(8)

参 考 文 献 1) 上野陽一他,相模工業大学学生の体格及び体力に ついて,相模工業大学紀要,22, 1 (1988), 67–78. 2) 芦原正紀他,相模工業大学学生の体格及び体力に ついて 第 2 報―運動能力別に見た本学と全国の比 較及び本学に於ける体力評価基準の作成についての 検討―,相模工業大学紀要,24, 1 (1990), 149–157. 3) 栗原英昭他,本学学生の体格及び体力について 第 3報―最近 10 年間の推移―,相模工業大学紀要, 26, 1 (1992), 101–116 4) 林 直也他,本学学生の体力について 第 6 報― 2005年度春学期履修生の測定の結果より―,関西 学院大学 スポーツ科学・健康科学研究,9 (2006), 33–38 5) 社団法人 全国大学体育連合情報部,平成 16 年度 体力測定結果調査報告書,13 (2005), 23–97. 6) 芦原正紀他,本学学生の体力と生活習慣―新体力 テストとアンケート調査から―,湘南工科大学紀 要,39, 1 (2005), 125–130. 7) 千葉義信他,本学学生の体力と生活習慣― 2006 年 度と 2004 年度を比較して―,湘南工科大学紀要, 41, 1 (2007), 147–151 8) 文部科学省,新体力テスト 有意義な活用のため に,(2000),ぎょうせい. 9) 前掲 7), 149. 10) 文部科学省スポーツ・青年局,平成 16 年度体力・ 運動能力調査報告書,(2007), 43–47. 11) 山本利春他,測定と評価 現場に活かすコンディ ショニング,(2004), 185–187,海山堂. 12) 松浦義行,現代の体育・スポーツ科学 体育・ス ポーツのための統計学,(1989), 99–100,朝倉書店. 13) 野口義之他,体育の測定・評価,4 (1990), 275–276, 第一法規. 14) 前掲 7), 150. 15) 前掲 7), 150. 16) 前掲 7), 150. 17) 前掲 7), 150. 18) 前掲 7), 150. 19) 前掲 7), 150. 20) 前掲 6), 126–127. 21) 松浦義行,身体的発育発達論序説,(2005), 106,不 昧堂出版.

参照

関連したドキュメント

In this, the first ever in-depth study of the econometric practice of nonaca- demic economists, I analyse the way economists in business and government currently approach

○本時のねらい これまでの学習を基に、ユニットテーマについて話し合い、自分の考えをまとめる 学習活動 時間 主な発問、予想される生徒の姿

While conducting an experiment regarding fetal move- ments as a result of Pulsed Wave Doppler (PWD) ultrasound, [8] we encountered the severe artifacts in the acquired image2.

Amount of Remuneration, etc. The Company does not pay to Directors who concurrently serve as Executive Officer the remuneration paid to Directors. Therefore, “Number of Persons”

学期 指導計画(学習内容) 小学校との連携 評価の観点 評価基準 主な評価方法 主な判定基準. (おおむね満足できる

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.

具体的な取組の 状況とその効果 に対する評価.