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医療観察法指定通院医療機関における課題と対策

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Academic year: 2021

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(1)資 料. 医療観察法指定通院医療機関における課題 と対策 塩谷. 幸祐1)安. 達. 寛人1)田. 口 玲 子2)境. 1)新 潟 県立 看護 大学大 学院 看護 学 研究 科2)新. 要旨. 原. 三津 夫2). 潟 県立看 護 大学. 本 研究 は文 献 研究 で あ り、 目的 は 医療観 察 法 の指 定 通院 医療 機 関 に 関連 した文 献 に焦 点 を当 て、対 象者 が. 入 院 処 遇 を終 え通 院 してい る指 定 医療機 関 にお け る課 題 と対策 を明 らか に して 、今後 の取 り組 み につ い て検討 す る こ とで あ る。課 題 と して抽 出 され た の は5つ で 【 個別 のケー ス対 応力 不 足 】【 施 設 問 ・職 種間連 携体 制不 足 】【 医 療 観察 法制 度 の整 備不足 】 【 研 究 の絶対 数 不足 】 【 特 定職 種の業務 負担 】 、対 策 と して抽 出 され たの は 《教 育 ・研 修 に よる対応 力 強化 》 《医療 観察 法制 度 改正 に向 けた働 きか け 》 《行 政機 関 を含 めた各 関係 機 関 の連携 強化 》の3 つ で あ った。 指 定通 院 医療機 関 にお け る課題 と対 策 につ い て は施 設 ご とに対策 を講 じる ので はな く、研 究活 動 の 推 進 に よって 医療 観察法 制度 の改正 に結 び付 けて い く必要 が あ る。. キー ワー ド:医 療 観察法 、 指定 通院 医療 機関 、退 院、 文献 検討 、対 策. I 研 究の 背景 と課 題 2005年7月15日. れ てい ない。 指定 通院 医療 機関 の設置 数 と設 置場 所 に. に施行 され た 「 心神 喪失 等 の状 態. 関 して 、菊池 は、指定 通 院 医療 機 関 は全 県 に存在 して. で 重 大 な他 害 行 為 を行 っ た者 の 医療 及 び観 察等 に 関 す る法律(以 下 、医療 観察 法)」 とは、精神 障害 の た め. い る もの の、絶対 数 の少 な さと地 域偏 在 の 問題 が あ る 3)と述 べて い る 。今 後 も継 続 して毎年200名 程 度 の入院. に善悪 の 区別 がつ か ない な ど、刑 事 責任 を問 えない 状. 対 象者 が 通 院 処遇 に移 行 して 地域 生 活 を始 め る こ と. 態 で、殺 人 、放 火 、強盗 、強 姦 、強制 わいせ つ 、傷 害. を考 え る と、指 定通 院医療 機関 の現状 や 問題 点 を明 ら. を行 った者 に対 して、適 切 な 医療 を提 供 し、社会 復 帰. か に して改 善 して い く必 要 が あ る と考 えた。. を促 進 す る こ とを 目的 と した制 度 の こ とで あ る。 この. そ こで、 医療観 察法 の入 院 処遇 を終 えて通 院 処遇 に. 医療 観 察 法 に基 づ き入 院 に よ る医 療 の 決 定 を受 けた. 移 行 した対 象者 に関連 した知 見 か ら、指 定通 院 医療 機. 処 遇対 象者 は、厚 生 労働 大 臣 が指定 した 医療 機関 で あ. 関 にお ける課 題 と対 策 を 明 らか に して 、今後 の取 り組. る指定 入院 医療 機 関 にお いて 、約1年 半 の専 門的 な 医. み につ い て検討 す る。. 療 が提 供 され る。 ま た、入院 での 医療提供 を終 えて退 院 を許 可 され た処 遇対 象者 は、退院 後 に地 域生活 を開. Ⅱ 研究目的. 始 す るが 、原 則 として3年 間 は厚 生 労働 大 臣 が指 定 し. 医療観察法の指定通院医療機関に関連 した文献に. た 医療 機 関で あ る指 定 通 院 医 療機 関 で の 医 療 を受 け. 焦点を当て、入院処遇を終えて通院処遇に移行した対. る こ とに もなっ てい る。. 象者が通院 している指定通院医療機関における課題 と対策を明らかにして、今後の取り組みについて検討. 法務 省 は、指 定通 院 医療機 関で 医療 を受 けてい る対 象 者 の数 につ い て2014年 に203名 が新 た に入 院処 遇 を. する。. 終 えて 通院 処 遇 とな り、合 計590名 が通 院 処 遇 中 で あ る1)としてい る。ま た、厚 生 労働 省は、指 定 通院 医療 機. Ⅲ. 関 の数 に つ い て2016年3月31日 時 点 で全 国497か 所 の. 1.対. 病 院 と60か 所 の診 療 所 の合 計557か 所 で あ る2)として. 研 究 方法 象 とな る文献 の選 定. 医学 中央雑 誌Web版 とCiNiiを 用 いて 、医療 観察 法. お り、都 道 府 県 ご との設 置数 の 内訳 も公 表 して い る。. が施行 され た2005年 ∼2016年4月. 現在 ま で に報告 さ. しか し、病 院 名や 市 町村 に関す る詳 細 な情 報 は公 表 さ. れ た文 献 を検 索 した。 キー ワー ドは 「 医療 観 察法and. 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学会 誌Vol.32017 29.

(2) 医療観察 法指定通 院医療機 関における課題 と対策 3.倫 理的 配 慮. 指 定通 院 医療 機 関」、 「 医療 観察 法and退 院 」、 「 指 定通 院 医療 機 関and退 院」、 「 医療 観 察法and通 院 処 遇」 と. 引用 文 献 は著 作権 に配 慮 し、 出典 を明記 した。 研 究. し、 重 複す る もの を除 き原 著論 文 が38件 抽 出 され た。. 者 間 で十 分 に読み 込 み、著者 の意 図す るこ とを正 確 に. そ の 中か ら、 医療 観 察法 に基 づ く入院 処遇 を終 えて通. 捉 え るよ うに努 めた。. 院 処 遇 に移行 した 対象 者 の 現 状 と課 題 に 関す る記 述 のあ る13件 を分析 の対象 と した。 2.分. IV結. 析方法. 抽 出 され た13文. 果. 抽 出 され た13文 年 が1件. 献 を研 究者 間で読 み 込み 、各 文献. 、2010年. 0件 、2013年. に記 載 され て い る著者 、発 表年 、研究 目的 、研 究 方法 (研究対象 、デー タ収 集 方法)、結果 の概要 を抽 出 した。 13文 献 の結 果 の概 要か ら、指 定通 院 医療 機関 の課 題. 献 の 発 表 年 は2008年 が2件. が2件. 、2011年. 、2014年. で あ っ た 。ま た 、13文 献 中5文. が3件. が2件. が2件. 、2009. 、2012年. 、2015年. が. が1件. 献 は 同一 の著者 に よ る. 研 究 で あっ た。. と対 策 につ い て 記 述 され て い る文脈 を抜 き 出 し要 約 した。 要 約 した 内容 を 「 課 題」 と 「 対 策 」 に分 けた。. 1.研. 究 対象 につ い て. 抽 出 され た13文. 課 題 と対 策 の各 々につ い て、類 似 した もの を分類 ・整 理 して項 目名 をつ けた。. 献 は指 定通 院 医療 機 関の職員 を対. 象 とした6文 献4)-9) と、通 院 処 遇中 の対象者 を対 象 と 表1指 定通院医療機関における課題. 課題 の分類(件数) 個別 のケース対応力不足(12). 抽 出 され た課題 に関す る記述の要約(件数) ①職 員の知識 とスキル不足(2) ②業務量 の多 さや スタ ッフの業務 遂行能力不足(1) ③ 処 遇 開始 時 の リス ク マネ ー ジ メ ン ト不 足(1). ④多職 種の継続 的な関わ り不足(1) ⑤治療 プログラムの実施 と内省 へ の取 り組み不足(1) ⑥対象者 と家 族の関係強化 不足(1) ⑦対象者及び家族 の声 を多職 種チー ムに反映 しきれ ていない こ と(1) ⑧施設職員 の対象者 に対 す る否定的 な感情 清(1) ⑨チー ム医療 に よる継続 した対象者 の状態把握 の困難 さ(1) ⑩治療 ・ケアの質 に起因す る困難 さ(1) ⑪予測不能 な事態 への対応 の困難 さ(1) 施 設間 ・職 種間連携体制不 足(8). ① スタ ッフの理 解不 足や対象者 の受 け入れ に向けた意思統一不足(1) ②施設 間 ・職 種間連 携不足(1) ③ 各医療 機関 と行政機 関 との連 携不足(1) ④社会復 帰資源 の活 用不足(1) ⑤ 病院 か ら施設 への支援 不足(1) ⑥地 域 と多職 種チームの連携不足(1) ⑦ 地域 との連携体制構 築 とマネ ジメン ト不足(1) ⑧地域 関連機 関 との早期調整 不足(1). 医療 観察法制度 の整備 不足(7). ①地域 体制や 行政 に関連 した 困難 さ(1) ② 医療 観察 法制度 に起因す る困難 さ(1) ③ ア ウ トカム評 価の困難 さ(1) ④施 設の不足(1) ⑤財政 的裏 づ けの不足(1) ⑥ マ ンパ ワー の 不 足(1) ⑦ ス ク リー ニ ン グ ツー ル の不 足(1). 研究 の絶 対数不足(7). ① モニ タ リング調査 の継続的 な実施(6) ② データベ ースシステ ムの改変 と現 状把 握のた めの研究活動 の推 進(1). 特定職 種の業務 負担(2). ① 精神保健 福祉 士 と看護師 の業務 負担(1) ②訪 問看護 にお ける役割 の不 明瞭 さ(1). 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学 会 誌Vol.32017 30.

(3) 医療観察法指定通院 医療機関 にお ける課題 と対策 した7文 献10)-16) に分 け るこ とがで き た。指 定通 院 医療. 抽 出 され た指 定通 院 医療機 関 にお け る課 題 は、5つ. 機 関 の職 員 を対 象 と した研 究 で研 究 対 象 どな った職. に分類 す る こ とがで き た。 【 個別 のケ ー ス対 応 力 不足. 種 はそれ ぞれ 、 医師 ・看 護 師 ・作業 療法 士 ・精 神保健. (12)】は 、「 職員 の知 識 とス キル 不 足」、 「 業 務 量 の多 さ. 福 祉 士(2件)7)9)、看護 師 ・精神 保健 福祉 士 ・サー ビ. や ス タ ッフの業務 遂 行能 力不 足 」等 の11要. ス管理 責任 者 ・ 世話 人 ・ 社会 福祉 士 ・ 生活 支援 員(1件) 6) 、精神 保健 福祉 士(1件)4)、 職 種の記 載 無 し(2件) 5)6)で あった 。医療観 察 法 は医 師 ・ 看護 師 ・心理 療法 士 ・. 成 され た。 【 施 設 間 ・職 種間連携 体制 不 足(8)】 は、「 ス. 作 業 療 法 士 ・精神 保健 福祉 士 の5職. ら構 成 され た。 【医療観 察 法 制度 の整 備不足(7)】 は 、. 種で構 成 され る. 約 か ら構. タ ッフの 理解 不 足や 対象 者 の受 け入 れ に 向 け た意 思 統一 不 足」、 「 施 設 問 ・職 種 間連携 不 足」等 の8要 約 か. 下:多 職 種チー ム)で 動. 「 地 域 体制 や 行政 に関連 した 困難 さ」、 「 医療 観察 法制. い て い るが、職 種の記 載が あ る文献 におい て は多職 種. 度 に起 因す る困難 さ」等 の7要 約 か ら構 成 された。【 研. チー ム の全 職 種 が 研 究 対 象 とな って い る文 献 は 抽 出. 究 の絶 対数 不足(7)】 は、 「 モ ニ タ リン グ調 査 の継 続 的. され なか っ た。. な実施 」、 「 デ ー タベ ース シ ステ ム の改変 と現 伏把 握 の. Multi-DisciplinaryTeam(以. 通院 処 遇 中の対 象者 を対 象 と した7文 献 は、1施 設. た め の研 究活動 の推 進 」の2要 約 か ら構 成 され た。【 特. の処遇 対象 者 を対象 と した研 究(3件)12)-14)と 、全 国. 定職 種の業務 負担(2)】 は、 「 精 神保健 福祉 士 と看 護 師. の処遇 対象 者 を対 象 と した研 究(4件)10)11)15)16)に 分か. の業 務 負担 」、 「 訪 問看 護 にお け る役 割 の不 明瞭 さ」 の. れ て いた。 この4文 献 中、3文 献11)15)16)が 厚 生 労働 省. 2要 約 か ら構 成 され た。抽 出 され た課 題 に 関す る記 述. 科 学 研 究 の一 環 と して 行 わ れ て い る と記 載 され て お. の要 約件 数 で最 も多 か った の は 「 モ ニ タ リン グ調 査 の. り、残 りの1文 献10)は2005年 ∼2013年 ま で に行 われ. 継続}的な実 施」 で あ り、13文 献 中6件8)-11)15)16)か ら抽. た全 国調査 の分析 を行 った研 究 であ った。. 出 され た。. 2.指. 3.指. 定通 院 医療 機 関にお ける課題 につ いて. 指定 通院 医療 機 関 にお け る課 題は表1に 示 した。 文. 指 定通 院 医療 機 関 に求 め られ る対 策 は表2に 示 した。. 章 内 で は、課題 を 【】 で、記 述 の要約 を 「」 で 、文 献 数 を()で. 表 記 した。. 定通 院 医療 機 関 に求 め られ る対策 につい て. 文 章 内で は、求 め られ る対策 を 《》で 、記述 の要 約 を 「」 で 、文献 数 を()で. 表 記 した。. 表2指 定通院医療機関に求められる対策 求 め られ る対策 の分類(件数) 教育 ・研修 による対応力強化(11). 抽 出 された対策 に関す る記 述の要約(件数} ①研修制度拡 充に よる対応力強化(3) ②教育 ・研修 に よる業務 内容 の効率化 、簡素化(2) ③現場 の状況 とニーズ把握 による教育 内容 の向上(1) ④教育 ・研修 に よる訪問看護実践能力 の強化(1) ⑤行政 に よる手厚 い支援 の継続(1) ⑥教育 ・研修 に よる司法精神看護 の継続 的な学習(1) ⑦ 研究知 見を フィー ドバ ックす るこ とに よる専門的医療の 向上(1). 医療 観察法制 度改正 に向 けた働 き か け(10). ⑧ 被害者 が対象者 の家族 の場 合、被害者 としての家族 支援への配慮(1) ①診療報酬 改定に向 けた働 きかけ(5) ②行政機 関の支援 強化 に向けた働 きかけ(1) ③マ ンパ ワーの確保 に向けた働 きかけ(1) ④財政 的な問題 の改善 に向けた働 きかけ(1). 行政機関 を含 めた各 関係機 関 の連 携強化(7). ⑤会議 ・記 録の簡 素化 に向けた働 きかけ(1) ⑥地 域が中心 とな った支援 展開の推進 に向けた働 きか け(1) ①社会資源 の活 用拡大 による連携 強化(3) ② 退院前か ら施設 職 員 と医療 観察法対 象者 間の連携 を強化す る ことに よる 地 域の不安 軽減 と社会復帰 の促進(1) ③家 族支援 強化(1) ④ 各関係機 関の役割 の明確化(1) ⑤ 地域関連機 関 との連携強化(1). 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学 会 誌Vol.32017 31.

(4) 医療観察法指定通院医療機 関におけ る課題 と対策 指定 通 院医療 機関 に求 め られ る対 策は3つ に分 類す. 被 害 者 とな っ た家族 の 中で も55%の. 家 族 が 対象 者 の. る こ とが で きた。 《 教 育 ・研 修 に よる対 応 力強化(11)》. 退 院後 に同居 してい る15)と述 べ てい る。この よ うな状. は 「 研 修制 度拡 充 に よ る対応 力 強化 」、 「 教 育 ・研修 に. 況 にな った場 合、家族 は対 象者 の支援者 で あ り、被 害. よ る業 務 内容 の効 率化 、簡 素化 」等 の8要 約 で構 成 さ. 者 で あ り、加 害 者 家族 で あ る とい った複 雑 な立 場 を持. れ た。《 医療 観 察法 制度 改正 に向 けた働 きか け(10)》は、. つ こ とにな る。 その 際 に、多職 種 チー ムや 地 域が どの. 「 診 療 報酬 改 定 に向 けた働 きか け」、 「 行 政機 関 の支援. よ うな 立場 や 役 割 を担 うの か とい う医療観 察 法独 特. 強化 に向 けた働 きか け」等 の6要 約 で構成 され た。《 行. の難 し さが抽 出 され た と考 え る。. 政機 関 を含 めた各 関係機 関の連 携 強化(7)》 は、 「 社会. 2)施 設 間 ・職 種間連携 体 制 不足. 資源 の活 用 拡大 に よる連 携 強化 」、 「 退院 前 か ら施 設職. 施 設 間 ・職 種間連携 体制 につ い て長 沼 らは 、ス タ ッ. 員 と医 療観 察 法 対 象者 間 の連 携 を 強化 す る こ とに よ. フ の理 解不 足 や 受 け入 れ に 向 けた 意 思 の 統 一 上 の課. る、地 域 の不 安軽 減 と社 会復 帰 の促進 」等 の5要 約 で. 題 が あ る4)と述 べ てい る。 この研 究 は抽 出 され た文 献. 構成 され た。抽 出 され た対策 に関す る記 述の要約 件数. の 中で も新 しい研 究 で あ るこ とか ら、 この課 題が継続. で 最 も多 かっ たの は 「 診 療報 酬 改定 に 向 けた働 きか け」. して い る と考 える。指 定入 院 医療 機 関で は、指 定入 院. で あ り、13文 献 中5文 献 の4)5)7)8)12)か ら抽 出 され た。. 医療 機 関 の職 員 同士 が お 互 い の施 設 を訪 問 し医療 体 制 等 の相 互 評 価 を行 う ピア レ ビュー とい うもの が 国. V考 1.研. の行 政 事業 の一 環 と して行 われ てい るが 、指 定入 院 医. 察 究対 象者 の職 種 につ い て. 療 機 関 と指 定 通 院 医療機 関 が お 互 い の施 設 を相 互 評. 指 定 通 院 医療 機 関 の職 員 を対 象 と した研 究 で 職 種. 価す る よ うな国 の行 政 事業 は行 われ てい ない。 お互 い. の記 載 の あ る文 献 を見 る と、心理 療法 士 を研 究対象 と. の施 設 や 職 種 が どの よ うな取 り組 み を行 っ て い るの. した文献 が抽 出 され て お らず 、多職 種 チ ー ムを構成 す. か な どが 明確 に なっ てい ない た め、 この よ うな結 果 が. る5職 種が対象 とな った研 究 も行 われ て い ない こ とが. 抽 出 され た と考 え る。. わ か る。研 究発 表数 が年 に2件 程 度 と少 ない こ と、研. 3)医. 究参加 は任 意 で行 われ る もので あ る こ とな どか ら、今. 療 観察法 制度 の整 備 不足. 医療 観察 法制 度 の整 備状 況 につ いて美 濃 らは、人 的、. 回 の研 究 で は 心理 療 法 士 が参 加 す る研 究 が抽 出 され. 時 間的 、金銭 的 な負 担 が大 きい 割 に、実 働 に見合 っ た. な かっ た可能 性 も考 え られ る。 しか し、 心理療 法 士 の. 診 療 報 酬 とな って い な い こ とが 現 場 の切 実 な 問題 点. 研 究 参加 が少 ない理 由の一つ として、菊池 らの、 臨床. として挙 げ られ る7)と して お り、長 沼 らは 、対象 者 の. 心理 技 術 者 が 多職 種 チー ム の一 員 とな っ てい る施 設. 通 院受 け入 れ の準 備 に数 か月 を要す る とす るが、 この. は半数 に も満 た な かっ た17)ことも考 え られ る。. 間 の費 用 が医療機 関 の負 担 にな る4)と述 べ てい る。 こ れ ら診療 報 酬 の課 題 に対 して 、美 濃 らは、2009年 か ら. 2.指. 定通 院 医療機 関にお け る課 題 につい て. 通院 管理 料 の加 算 が行 われ た が不十 分 で あ る7)と して. 1)個 別 の ケー ス対応 力 不足. お り、長 沼 らも、2014年 か ら事前 の連 絡調 整や会議 参. 最新 の予後 調査 で永 田は 、通 院処 遇 中 の対象 者 の診. 加 に対す る加 算 が行 われ るな ど、一 定程 度 の対応 が な. 断 内訳 は統合 失調 症 ・統合 失調 症型 障 害お よび 妄想 性. され た4)と 述 べ てい る。 どち らの文 献 か らも、対策 は. 障害 が82.8%、 精神 作 用物 質使 用 に よ る精神 お よび行. され て い るが 不 十 分 で あ る とい う内容 が読 み取 れ る. 動 の障害 が8.2%、. た め、 現在 も解 決 してい ない課 題 で あ る と考 え る。. 気 分障 害(感情 障 害)が6.7%で. あ. り、対象 行為 内訳 は殺 人 ・殺 人未 遂 が34.3%、 傷 害が 32.3%、 放 火 が24.9%で. あ り、退院 後 の住 居形 態 は家. 4)研. 究 の絶 対数不 足. 2008年 か ら始 ま っ た指 定通 院 医療機 関 に関 す る研. グル ー プ ホー ムが. 究 につ いて 、美濃 らは、デー タベ ー ス システ ム の改変. 17.7%で ある10)と述 べ てい る。診 断 に関 して は8割 以. と現 伏把 握 の た めの研 究活 動 の推 進は急 務 で あ る8)と. 上が 同 じ分類 に属 す る疾 患 で あるが 、対象 行為 、住 居. 述べ て お り、課 題 の要約 で あ る《モ ニ タ リン グ調 査 の. 形 態 は様 々 で あ り、個 々 のケ ース対 応 力 が求 め られ て. 継 続 的 な実施 》 は13文 献 中6件. い る こ とが わか る。 また 、過去 にモニ タ リング調査 を. て い る。 しか し、2016年4月 現在 ま で に毎年2件 程 度. 行 った美濃 は、対 象行 為 の被 害者 は46%が 家族 で あ り、. の原 著論 文 しか発 表 され てお らず 、報告 数 は13件. 族 同居 が27.4%、. 単身 が23.1%、. 新 潟 看護 ケ ア研 究 学会 誌Vol.32017 32. と最 も多 く抽 出 され に.

(5) 医療観察法指 定通院 医療機 関にお ける課題 と対策 留 ま ってい る。また 、13文 献 中5件 は重 複す る著者 に. して い る。 和 田 らは、指 定通 院 医療機 関は よ り多 様 な. よる原著 論文 で あ り、引用文 献 と して用 い た2文 献3)17). 治 療 プ ログ ラム を開発 し、経 験 を深 めてい く中で、 よ. も同一 の著者 に よる研 究 で あ った。 この よ うに、指 定. り幅 広 い対 象 者 に対 応 で き る よ うに な る18)と述 べ て. 通 院 医療 機 関 に 関す る研 究 発 表 者 が 限定 され てい る. お り、教 育や研 修 に よって ケー ス対応 力 強化 が可 能 で. 理 由 と して 、永 田が 、対象者 の通 院処 遇 中の生 活状 況. あ る と してい る。 しか し、 医療 観察法 の対 象 者 にお い. を追 跡す る調 査 は、 た とえ本人 の同意 が得 られ た と し. て は対 応 力 を強化 して い て も再他 害行 為 や 自殺 な ど. て も、 ある意 味 侵襲 的 で非 常 にプ ライバ シー の問題 を. の予測 不 能 な事 態 が発 生 す る こ とが あ る。 美 濃 らは 、. 孕 んで い る10)と述 べ てい る こ とが考 え られ る。医療 観. 予 測 で き ない 事 態 が 起 こっ た 際 の 関係 ス タ ッフ の 自. 察 法 の対 象者 を対 象 と した研 究 に は、精 神疾患 と他 害. 責 の念 や心 理 的衝撃 は相 当な もの で、過 度 な責任 が担. 行 為 が前 提 と して存在 してい るた め、研 究 活動 の必 要. 当ス タ ッフ に重 くの しか か る7)と述べ て い る こ とか ら、. 性 は理 解 してい て も研 究 実施 に踏 み込 め ない場 合や 、. 教 育 や研 修 の 中 には職 員 へ の メ ンタル ヘ ル ス に 関連. 研 究 に 至 っ て も学 会 の 口頭 発 表 のみ で 原 著 論 文 と し. した 内容 も含 む こ とが望 ま しい と考 え る。. て残 さな い な どの場 合 もあ るので は ない か と考 え る。. 2)医. 療観 察法 制度 改正 に向 けた働 きか け. この他 に も研 究 数 が少 ない理 由 と して 、指定 通院 医. この対策 は 【 医療 観察 法制 度 の整備 不 足 】 、【 研究の. 療 機 関 の具 体 的 な病 院 名 や 設 置 場 所 が 明 らか に な っ. 絶対 数 不足 】、 【 特定職 種の業 務 負担 】 の3つ の課 題 を. てい ない こ とが考 え られ る。指 定通 院 医療 機 関 に関す. 含 ん だ分類 とな ってい る。 そ の理 由 と して は、美 濃 ら. る研 究 を行 う場 合、厚 生労働 省科学 研 究 の一環 として. が 、指定 通院 医療 機関 をは じめ とす る地域 医療 で は指. 国 の助 成 を受 けて行 うか 、指 定 通院 医療機 関 の設置 場. 定 入 院 医 療機 関 ほ どの人 手 の保 障 が な い こ とや 、資. 所 を把 握 してい る保 護観 察 所 に行 き研 究 協 力 を受 け. 源 ・シ ステ ムの不備 に よ り各施 設 にお け る個別 的 な努. てか ら研 究 を行 うか 、研 究 者 自身 が指 定入 院 医療 機関. 力 だ けで は限界 が あ る こ とか ら、研 究 に よって得 られ. や 指 定 通 院 医療機 関 に所 属 して い るた め指 定 通 院 医. た 課題 を フ ィー ドバ ック して制 度 改 正 に 向 け た専 門. 療 機 関 の設 置 場 所 を把握 して い るな どの 条件 が 必 要. 医療 の向上 を 目指 す 必要 が あ る7)と述 べ てい るた め で. とな る。 この よ うな限定 的 な条 件 が研 究 活動 の推 進 を. ある。 この他 に も、長 沼 らが 、研 究的知 見 を活 用す る. 妨 げ てい る と考 え る。. こ とで 指 定通 院 医療 機 関 にお け る業 務 負担 の軽 減 に. 5)特 定職 種の業務 負担. 対 して 一定 の影響 を与 え る こ とが で きる のと述 べ 、福. この課題 に関 して福 田 らは、指定 通院 医療 機 関 で は. 田 らが 、研 究で 明 らか にな った課 題 に対す る一定程 度. 精 神保 健福 祉 士 と看 護 師 の業務 負担 が多 く、他 の職 種. の制 度 改正 が な され た5)と 述 べ るな ど、研 究活 動 に よ. の倍以 上 の時 間 が費や され て お り、最 も時 間が か か っ. っ て 医 療観 察法 制 度 の改 正 に結 び 付 け てい る現 状 が. た業務 は訪 問 で あっ た5)と して い る。指 定通 院 医療 機. 挙 げ られ る。本 研 究 に よって 明 らか とな っ た指定 通院. 関 にお け る精神 保 健 福祉 士 の役 割 につ い て長 沼 らは、. 医療 機 関 にお け る課 題 と対策 の状 況 に 関 して も、施 設. 他 部 門 との連 絡調 整や 、地 域 との 窓 口役 、 医療 ス タ ッ. ご とに対 策 を講 じるだ けで は な く、今 後 の研 究活動 の. フの意 思 の統 一 が求 め られ る のと述 べ てお り、看 護 師. 推 進 に よ って 医療 観 察 法 制 度 改 正 に結 び 付 け て い く. に求 め られ る役 割 につ い て美濃 らは 、訪 問看 護 を行 う. 必要 が あ る と考 える。そ して、 その た めに必 要 な研 究. こ とで対 象 者 の些 細 な 変化 に気 づ く こ とが 可 能 とな. 活 動 の推 進 に は、一人 で も多 くの研 究 者が 医療観 察法. り、再発 や症 状 悪化 の早 期発 見 に大 い に貢 献 してい る のと述 べ て い る 。 これ らの職 種に応 じた特 徴 的 な役 割. の 学会 以 外 の場 な どで も研 究発 表 や論 文 投 稿 を行 い、. の結果 、他 の職 種で あ る医師 ・心理 療法 士 ・作 業療 法. ら う必 要 があ る と考 える。. 士 よ りも多 くの業 務 時間 がか か って い る と考 え る。. 3)行. よ り多 くの 人 に 医療 観察 法 につ い て興 味 を持 っ て も. 政機関 を含 めた各 関係 機 関 の連 携強化. この対策 につ い て朝長 は、退院 以前 か ら施 設職 員 と 3.指 定 通院 医療 機 関 に求 め られ る対 策 につ い て. 医療 観 察法 対象者 間の 関係 構 築 へ の配 慮が 必要6)と 述. 1)教 育 ・研修 に よる対応 力 強化. べ てい るが、【 施設間 ・ 職 種間連携 体制 不足 】の考 察 で. 【 個 別 の ケー ス対応 力不 足 】 で も述 べ た よ うに、 医. も述 べ た通 り、指 定入 院 医療 機 関 と指 定 通院 医療機 関. 療 観 察法 の対 象 者 もそ の家 族 も多 様 なケ ー スが 存 在. の職 員 がお 互 いの施設 を訪 問 し、相互 理 解や 相互 評 価. 新 潟 看 護 ケ ア 研 究 学 会 誌Vol.32017 33.

(6) 医療 観察法指定通院 医療機欄 にお ける課題 と対策 を行 うよ うな取 り組 み は行 われ てい な い。 美濃 らが 、. 精 神 医学,43(9),1309-1316,2014. 入 院 医 療機 関 で は どの よ うな治 療 や プ ロ グ ラ ムが 行. 6)朝 長 輝 久,松 尾 洋 一:医 療観 察法 入 院処 遇 終 了後 の. われ て いた のか 、情報 用紙 だ けでは具 体的 な成 果や 内. 対 象 者 を受 け入 れ る社 会 復 帰 施 設 の職 員 の思 い と. 容 がわ か りづ らい7)と 述べ て い る こ とか ら、 医療 観察. 病 院 か らの支 援 の様 相,目 本 精 神 科 看 護 学 術 集 会. 法対 象者 の退 院 前や 退院 後 に 関係 な く、指 定入 院 医療. 誌,56(2),291-295,2013.. 機 関 と指 定通 院 医療 機 関、入所 す る施 設 の職 員 同 士 な. 7)美 濃 由紀 子,牧 野貴樹,宮 本 真 巳:指 定通 院 医療 機 関. どがお互 い の施設 を訪 問 し、相 互理 解 を深 める取 り組. にお ける触 法 精 神障 害者 の治 療 ・ケア の現 状 と課 題. み な どが あれ ば、 よ り円滑 な社 会復 帰 に繋 げ られ るの. 多 職 種 チ ー ム ス タ ッフ の抱 え る困難 感 に焦 点 を あ. で はな いか と考 え る。. てて,司 法精 神医学,6(1),2-9,2011. 8)美 濃 由紀子,岡 田幸 之,菊 池 安希 子,他:指 定 通院 医. VI結. 論. 療 機 関 に お け る診 療 記 録 の量 的 ・質 的 デ ー タ分 析. 指 定通 院 医療 機 関に 関す る研 究 は2008年 り13件. か ら始 ま. 発表 され て いた。 現在 まで に明 らか とな って. い る課 題 と して 、 【 個 別 の ケ ー ス対応 力 不 足 】、 【 施設. 医療 観 察 制 度 に よる 専 門 的 医療 向上 の た め のモ ニ タ リング研究,日 本 精神 科看 護 学会誌,51(3), 475-479,2008.. 間 ・職 種間連携 体 制不 足 】、 【 医療観 察 法制度 の整備 不. 9)美 濃 由紀子,宮 本 真 巳:医 療観 察 法 にお け る訪 問看. 足】 、【 研 究 の絶対 数不 足 】、 【 特定職 種の業務 負担 】が. 護 の現 状 と課 題 ケ ア効 果 とス タ ッフのか か える 困. あ った。 そ の対 策 として 《教 育 ・研 修 に よ る対応 力 強. 難 に焦 点 を あて て,精神看 護,11(3),60-63,2008.. 化 》、 《医療観 察 法制 度 改正 に 向 けた働 きか け 》、 《 行 政 機 関 を含 め た各 関係 機 関 の連 携 強 化 》が 求 め ら. 10)永 田貴子:医 療観 察法 通 院 処遇 移行 対 象者 の予 後 調 査,法 と精神 医療,(30),37-56,2015.. れ て い た。指 定通 院 医療 機関 にお け る課 題 と対 策 につ. 11)安藤 久美 子,中 澤佳 奈子,淺 野敬 子,他:わ が国 にお. いて は施 設 ご とに対策 を講 じるので は な く、研 究活 動. け る触 法 精 神 障 害者 通 院 医療 の現 状2005∼2013. の推 進 に よっ て 医療 観 察 法 制 度 の改 正 に結 び 付 けて. 年 の全 国調 査 の分析 か ら,臨床 精神 医学,43(9),. い く必 要 が あ る。. 1293-1300,2014. 12)歳 川 由美,原 澤 祐子,尾 身長 平,他:デ イ ケ ア にお け る 医療 観 察 通 院 処 遇 対 象 者 の支 援 につ い て,神 奈. 引用文 献 1)法 務 省:平 節3地. 成27年. 版 犯 罪 白書 第4編. 第6章. 第3. 川 県 立 精神 医療 セ ン ター研 究紀 要,17,11-15,2013. 13)野村 理 恵,上 田葉 子,北 村雅 則,他:医 療 観察法 処遇. 域 社 会 に お け る処 遇,2016,. http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/62/nfm/n62_2_4_6. 者 の訪 問看 護 に コー チ ン グ を用 い た効 果BSI行. _3_3.htm1(検. 動 評 定尺 度 を参 考 に コ ミュニ ケー シ ョンス キル の. 索 日2016.4.27). 2)厚 生 労 働 省:心. 身 喪 失 者 等 医 療 観 察 法,2016,. 考 察,日本 精神 科 看護 学会 誌,54(3),14-17,2011.. http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bun. 14)安 次 嶺禮 子,屋 嘉 比浩 子,宮 城 好 江:多 職 種 チ ー ム. ya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sinsin/(検. ア プ ロー チ に於 け る看 護 師 が果 た した 役 割 医療. 索 日2016.4.27). 観 察 法 に よ る通 院 処 遇 対 象 者 へ の 関わ り,沖縄 県. 3)菊 池 安 希 子:精. 神 保 健 観 察 か ら見 た 東 京 都 の 医 療 観. 察 法 指 定 通 院 医療 機 関 の整 備 に関 す る要 因 ∼社 会. 看護 研究学 会集 録,26,34-37,2010. 15)美 濃 由紀子,安 藤 久美 子,岡 田幸之,他:指 定通 院 医. 復 帰 調 整 官 イ ン タ ビ ュ ー か ら∼,医 療 観 察 法 地 域 処. 療機 関 にお け るモ ニ タ リング に 関す る研 究. 遇 体 制 基 盤 構築 事 業 調 査 結 果 報 告 書,9-11,2013.. 処 遇 期 間 の推 定 と精 神 保 健 福 祉 法 入 院 の 併 用 実. 4)長 沼 洋 一,三 澤 孝 夫,福 田敬,他:東. 京 都 の 医療 観 察. 法 指 定 通 院 医療 機 関 の精 神 保健 福 祉 士 が 直 面 す る 困 難 に 関 す る 研 究,臨 床 精 神 医 学,43(9),1317-1323, 2014.. 態 分析 を中心 に,臨床 精神 医学,39(1),93-100, 2010. 16)美 濃 由紀子,岡 田幸 之,菊池 安希 子,他:指 定通 院 医 療機 関 にお け る専 門的 医療 向上 のた め のモ ニ タ リ. 5)福 田敬,菊 池 安 希 子,長 沼 洋 一,他:東. 京都 内 の医 療. 観 察 法 指 定 通 院 医 療 機 関 に お け る業 務 量 調 査,臨 床. ン グ研 究 医療 観察制 度施 行2年 後 の静 態情 報 の結 果 か ら,日本 精神 科看 護 学会誌,52(2),233-237,. 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学 会誌Vol.32017 34. 通院.

(7) 医療観 察法指定通院医療機 関におけ る課題 と対策. 2009.. 治療 及び 社会 復 帰支援 に関す る研 究(主任研 究 者:. 17)菊池安希子,赤須知明,山本哲裕:医 療観察法通院. 山上 皓),H19年 度 分担研 究報 告書,90-105,2008.. 処遇における臨床心理技術者の業務実態 他害行. 18)和 田久美 子,田 中奈 緒子,中 屋 淑,他:医 療観 察法 申. 為を行った精神障害者に対する通院治療に関する. し立て対 象者225例 の特 性 と処遇 決定 の現状,臨 床. 研究 厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科. 精神 医学,37(4),415-423,2008.. 学研究事業)他 害行為を行った精神障害者の診断,. 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学 会 誌Vol.32017 35.

(8) 医療観察法指定通院医療機 関 にお ける課題 と対策. The problems. and. solutions. Supervision. associated. Act-designated. with. Medical. outpatient. Treatment. and. facilities. Kosuke Shiotani 1) Hiroto Adachi 1) Reiko Taguchi 2) Mitsuo Sakaihara2) 1) Master's program in Nursing Science, Niigata College of Nursing 2) Niigata College of Nursing. Abstract I describe problems identified during research into designated outpatient facilities and use them to develop a future research theme. Results I identified the following issues during my research (adaptation shortages] , [a lack of cooperation between medical institutions] , [a need to change the law] , [a lack of research ] , and (the burden of specific occupations ] . In addition, «strengthening adaptation , administrative. interventions » , and «cooperation. between medical institutions » were found to be. necessary measures. The problems and solutions associated with Medical Treatment and Supervision Actdesignated outpatient facilities need to be solved by research.. Keywords:. Medical review,. Treatment. and Supervision. Act. designated. outpatient. solution. 新 潟 看 護 ケ ア研 究 学 会 誌Vol.32017 36. facility, discharge,. literature.

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