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変わりつつある情報教育 : 0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)特集. 変わりつつある 情報教育. ● ❶ 初等中等教育における情報教育 ● ❷ 小学校における教育実践事例 ● ❸ 中学校における教育実践事例 ● ❹ 高等学校における教育実践事例 ● ❺ 高等学校必履修科目としての「情報」 〜普通教科「情報」はどのような経緯で作られたのか〜. ● ❻ 海外の情報教育の動向 ● ❼ 大学での情報入試 ● ❽ 大学における情報教育 J07 IPSJ Magazine Vol.48 No.11 Nov. 2007. 1179.

(2) 特集. 変わりつつある情報教育. 編集にあたって 兼宗 進(一橋大学)  本特集では,小学校から大学における情報教育の状. 校における教育実践事例」では,小学生という発達段階. 況と,その動向について紹介する.. を考慮したロボットという具体物を用いた学習と,携帯.  小学校から高等学校の情報教育は,2002 年前後から. 電話を利用する時代を反映したネットワークでの危険性. 実施された教育課程の中で本格的に行われるようになっ. を学ぶ授業を紹介している.. た.小学校では「総合的な学習の時間」 , 中学校では「技.  西ヶ谷浩史氏(静岡大学教育学部附属島田中学校)の. 術・家庭」,高校では普通教科「情報」と専門教科「情報」. 「中学校における教育実践事例」では,音楽データを交. において,既存または新設教科の内容に情報が導入され. 換するプログラムの作成を通してネットワークを学習. た.また,あらゆる教科において情報の活用が求められ. し,ロボット制御のシンクロ演技発表会を通して,ソフ. ている.. トウェア設計を体験する授業を行っている..  現在の情報教育は小学校から高等学校までがほぼ一.  佐藤義弘氏(東京都立府中西高等学校)の「高等学. 斉に開始されたため,当初はどの学年においても初心者. 校における教育実践事例」では, 「情報 A」という最も. 向けの教育からはじめる必要があった.しかし,初歩的. 採択率の高い教科の実践事例を紹介し,同時に現場で授. な教育を受けた児童・生徒は,やがて進級・進学する.. 業をする立場でしか分からないいくつかの問題点を指摘. その結果,大学などの高等教育を含めた,情報教育全体. している.. のデザインの見直しが重要になっている.そこで,現在.  永野和男氏(聖心女子大学)の「高等学校必履修科. は教育課程の見直しが行われており,今年度中には発表. 目としての「情報」 」では,現在実施されている教育課. される見通しである.. 程の設計思想を紹介している.特に「情報 A/B/C」の設.  このような状況を踏まえ,本特集では以下に紹介す. 計時の位置づけは,今後改訂される予定の新しい情報科. る内容で記事を構成した.執筆者は情報科学および情報. 目を理解する上でも参考になる.. 教育の研究者に依頼したが,小学校,中学校,高等学校.  李元揆氏(高麗大学)の「海外の情報教育の動向」で. については,実際に教育を行っている教員から現場の状. は,米国,英国,イスラエル,インド,中国,韓国といっ. 況を報告してもらう形とした.なお,小学校の佐藤和浩. た代表的な各国の教育カリキュラムを紹介し,世界にお. 氏は 2005 年度に,中学校の西ヶ谷浩史氏は 2006 年度に,. ける情報教育カリキュラムの潮流を明らか にしている.. それぞれが取り組まれている情報教育の研究から,本会.  中森眞理雄氏(東京農工大学)と竹田尚彦氏(愛知. の山下記念研究賞を受賞している.標準的な情報教育の. 教育大学)の「大学での情報入試」では,センター試験. 紹介ではなく,「小中学校でここまでの教育が可能であ. で実施されている情報関係基礎に加え,全国の大学で独. る」という事例報告であることを申し添えておく.特集. 自に開始された入学試験を,いくつかの大学の事例を含. の内容は以下のとおりである.. めて紹介している..  中野由章氏(千里金蘭大学)の「初等中等教育にお.  筧捷彦氏(早稲田大学)の「大学における情報教育. ける情報教育」では,小学校から高等学校までの初等教. J07」では,現在本会の情報処理教育委員会で検討が進. 育および中等教育段階における情報教育を概観してい. められている新しい大学教育カリキュラム J07 を解説し. る.情報教育が重要になるにつれて,本会への期待も高. ている.J07 は CS(コンピュータ科学) ,IS(情報システ. まっており,記事の冒頭では関連するシンポジウムを紹. ム) ,SE(ソフトウェアエンジニアリング),CE(コン. 介している. ☆1. .また,現在進められている教育課程に. ピュータエンジニアリング) ,IT(インフォメーション. ついても解説している.. テクノロジ)の 5 領域から構成され,2007 年 3 月の全.  佐藤和浩氏(千葉市立おゆみ野南小学校)の「小学. 国大会で中間報告書が発表された.2008 年 3 月の全国 大会では中核(コア)となる知識体系の案が発表される. ☆1. 予定である. http://sigps.tt.tuat.ac.jp/. 1180. 48 巻 11 号 情報処理 2007 年 11 月. (平成 19 年 10 月 9 日).

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