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はしがき

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Academic year: 2021

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はしがき

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

アジア動向年報

雑誌名

アジア動向年報 2021年版

ページ

i-i

発行年

2021

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00052130

(2)

は し が き  IMF の世界経済見通し(2021年 4 月)によれば,2020年は新型コロナウイルス 感染症の世界的蔓延により,先進国・地域の経済成長率がマイナス4.7%と大き く低迷しました。一方,アジアの新興市場国・発展途上国はマイナス1.0%と, 他地域に比べ落ち込みを低く抑えることができましたが,大きな打撃を受けたこ とに変わりありません。  またアジア地域では,国内政治や対外関係においても前年に高まった不確実性 がさらに深刻化しました。国内政治では,タイ,香港,マレーシアなどで政情が 不安定化し,ミャンマーでは総選挙後の2021年 2 月に国軍によるクーデターが起 きています。南シナ海では中国と東南アジア諸国の衝突,南アジアでは二国間の 領土問題もありました。そして米中両国は貿易面だけでなく,情報セキュリ ティーや人権問題でも衝突を繰り返しました。  人類が経験したことのない未知のウイルスの急速な蔓延や,それに起因する経 済低迷に目を奪われがちですが,各国の政治や対外関係は常に動いており,重要 な変化も起きています。そして,このように不確実性が増す時ほど,各国の動向 を多面的に把握し,冷静かつ正確な分析を行うことが求められるはずです。それ は,経済回復を目指すアジア諸国の2021年を占ううえでも欠かせないでしょう。 なぜなら,経済回復には国内政治や対外関係が大きく影響するからです。  アジア経済研究所では,アジア各国の政治,経済,対外関係に関する動向を的 確に伝えることを目的に,1970年以降毎年『アジア動向年報』を発行してきまし た。本年報では現在,23のアジアの国・地域およびアメリカの対アジア関係をカ バーしており,各国・地域を長年観察してきた研究者が現地の一次資料や現地調 査に基づいて動向を分析するだけでなく,その歴史的背景や意味についても明ら かにし,アジア各国の「今」を理解するうえで有用な情報の提供に努めています。  なお,本年報は過去分を含めて研究所ホームページや電子ジャーナル無料公開 サイト J-STAGE 上でも閲覧可能となっています。本年報が未曾有の事態に直面 したアジア地域・諸国の現状を理解するための一助となることを願っています。  2021年 5 月  アジア経済研究所所長

深 尾 京 司

https://doi.org/10.24765/asiadoukou.2021.0_i

参照

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