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電化厨房の省エネルギー性評価

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Academic year: 2021

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(1)2 主要な研究成果 重点課題 - 次世代電力需給基盤の構築. 電化厨房の省エネルギー性評価 背景・目的. 電化厨房は、燃焼ガスの発生がない、調理. 本課題では、厨房内の温熱環境の悪化や結. 器の効率が高い、放射熱が少ない等の特長が. 露・臭気の増加をもたらさない適正な換気量. あるため、省エネや厨房内の環境向上に貢献. を実厨房において実験的に見出すとともに、. できるシステムとして、家庭だけでなく、業務. 換 気 量 低 減による省エネ効 果を明らかにす. 用にも普及しつつある。しかし、業務用電化厨. る。また、調理人の動きや空調機からの吹き. 房の必要換気量は、現状ではガス厨房に準じ. 出しによる気流の乱れは厨房内の空気質維. て規定されているため、電化厨房の利点であ. 持に重要な排気フードの捕集率*1を低下させ. る換気量低減による厨房空調の省エネ効果. ると指摘されているため、補集率に及ぼすこ. や空調機の小容量化の効果が十分に引き出. れらの影響を実験的に評価する。. せていない。 主な成果. 1. 食堂における厨房換気量 の 低減実験と省エネ効果 の 評価. 電化厨房および客席等から構成される営. まで減らしても、厨房内の温度の有意な上昇. 業 中 の 食 堂にお い て 、厨 房 の 換 気 量 を3段. や温冷感の悪化はみられず(図1)、結露や臭. 階( 排 気フードの 平 均 面 風 速 で 0 . 2 5 m / s 、. いの増加もなかった。また、換気量低減によ. 0.20m/s、0.15m/s)に変化させ、夏をまた. る省エネ効果は、換気用消費電力量が60%. ぐ9ヶ月間、厨房内の温湿度、結露、臭いの観. 減、空調用消費電力量が11%減となった(図. *2. 測を行った。期間中、換気量を現行基準 の. 2)。これは食堂の消費電力量全体の4%に相. 50% (排気フードの平均面風速で0.15m/s). 当する[R12001] 。. 2. 調理人の動きによる気流の乱れが排気フードの補集率に及ぼす影響の評価. 揚げ物器と茹で麺器を対象に*3 、調理人が. た。調理作業のない時の捕集率は、それぞれ. 調理作業(天ぷら、麺茹で)をしている状況下. 97%、98%であったことから、調理作業に伴. で排気フードの捕集率を測定した。換気量を、. う気流の乱れによる捕集率の低下はともに5. 当面の低減目標である現行基準の70% (排. ポイントであり、調理人の動きによる気流の. 気フードの平均面風速で0.2m/s)に下げた. 乱れの影響は大きくないと判断された(表1). 時の捕集率は、揚げ物器で92%、茹で麺器で. [R12003] 。. 9 3%であり、実 用 上 問 題 の ない 水 準であっ. 3. 空調吹き出しによる気流の乱れが排気フードの補集率に及ぼす影響の評価. 排 気フード前 面で下 降 気 流を発 生する空. はほとんど見られなかった( 図3)。したがっ. 調吹き出し模擬装置を製作し、揚げ物器と茹. て、排気フード前面における下降気流の速度. で麺器を対象に、換気量を現行基準の70%. を0.4m/s以下になるように空調の天井吹出. に下げた時の排気フードの捕集率を、下降気. し口の配置や吹き出し風速を工夫すれば、排. 流 の 速 度を変えて 測 定した 。揚 げ 物 器と茹. 気フードの捕集性能を低下させないことが確. で麺 器 の いず れにお いても、下 降 気 流 速 が. 認された[R12011] 。. 0.4m/sを越えない場合には、捕集率の低下 *1 調理器から発生した水蒸気やオイルミストが調理器上方の排気フードに取り込まれる割合。ここでは調理器近傍で放出したトレーサガ スが排気フードに取り込まれる割合を測定している。 *2 現行の基準では 0.3m/s に規定されている。 *3 調理器からの熱上昇流が弱いと、排気フードの捕集率は気流の乱れによって低下しやすい。熱上昇流の弱い機器として揚げ物器を、 熱上昇流の強い機器として茹で麺器を選択している。 68. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 68. 13/05/31 14:41.

(2) 図1 温冷感に及ぼす換気量低減の影響評価結果. 図2 換気量低減による換気用(上)および空調用(下) の消費電力量の削減効果(計算値). 厨房の換気量を現行基準の50% (排気フードの平均面. 厨房の換気量を現行基準の50% (排気フードの平均面. 風速で0.15m/s)まで減らしても、厨房内の温冷感(調. 風速で0.15m/s) まで減らすと、換気用の消費電力量を. 理従事者の回答)の悪化はみられなかった。. 約60%、空調用の消費電力量を約11%低減できる。. 表1 調理作業時における排気フードの捕集率(換気量 を現行基準の70%に減らした場合) 換気量を現行基準の70% (排気フードの平均面風速で 0.2m/s)に下げた時の捕集率は、揚げ物器(天ぷら)で 重点課題. 92%、茹で麺器(麺茹で) で93%であった。. 次 - 世代電力需給基盤の構築. 図3 排気フード前面の下降気流速度と捕集率の関係 下降気流速が0.4m/sを越えない場合には、捕集率の低 下はほとんど見られない。. 69. 研究年報_P48-P70-P課題03.indd 69. 13/05/31 14:41.

(3)

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