• 検索結果がありません。

2014年度

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "2014年度"

Copied!
34
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ISSN 0287-1467

海 洋 研 究 所 年 報

第24号 (2014年度)

東海大学海洋研究所

静岡県静岡市清水区折戸

2016年3月

(2)

東海大学海洋研究所年報 24 号 (2014 年度) 目 次 1.活動報告 1-1.海洋研究所プロジェクト 1 1)コアプロジェクト (代表:久保田) 駿河湾環境変動解明プロジェクト 2)個別プロジェクト 1(代表:長尾) 3 駿河湾周辺・東海地方における地震・火山・津波災害軽減のための総合的研究 3)個別プロジェクト 2(代表:久保田) 5 全球海面乱流フラックスデータセットの構築に関する基礎研究 4)個別プロジェクト 3(代表:山田) 7 日本と中国における海洋政策形成メカニズムに関する比較研究 5)個別プロジェクト 4(代表:秋山) 9 地下海水を利用した陸上養殖の技術開発研究 6)個別プロジェクト 5(代表:小倉) 13 枯草菌転写因子DegUとバイオフィルム及び胞子形成の制御ネットワーク 1-2.その他の研究 1)研究担当者:佐柳敬造 15 (1) AUVを用いた海底磁気探査技術の開発(探査装置の実海域試験) (2) 青ヶ島周辺海域における地磁気 3 成分調査 (3) ROVを用いた海底電磁探査技術の開発 5)研究担当者:森阪匡通 17 (1) 海のこころ,森のこころ~鯨類と霊長類の知性に関する比較認知科学~ (2) イルカから学ぶ抵抗・騒音低減技術~流体力学と生物学の接点~ 1-3.外部資金による研究一覧 1)科学研究費 18 2)共同研究 18 3)委託研究 19 4)各種助成金(民間・財団等),奨学寄付金等 20 1-4.研究成果 1)学会誌(査読付き) 21 2)紀要、研究所報告等(査読付き) 22 3)論文・総説・紀要・報告書等(査読なし) 22 4)著書等 22 5)一般雑誌等 22 6)学会発表等(国際学会、国内学会) 22 2.学会・社会活動 1)併任・委員会委員等 26 2)学会役員等 27 3)学会・講演会等の開催 28 4)受賞等 29 5) その他(指導,研究集会,シンポジウム<主催,共催>等) 29

(3)

3.国際活動 30 1)国際研究プロジェクト 30 2)海外調査・国際学会等 30 3)外国人客員研究員等 30 4)海外からの訪問者 31 4.海洋研究所組織[2014 年度]

(4)

1.活動報告 1-1.海洋研究所プロジェクト 1)コアプロジェクト プロジェクト名:駿河湾環境変動解明プロジェクト 研究期間 : 2013年度 ~ 2015年度 3ヶ年計画 第2年度 研究組織 : プロジェクトの計画内容,成果目標: (1)計画内容等について ①研究内容・研究目的 本研究の目的は,既存のデータ,あるいは現在モニタリングをしているデータを活用して, 駿河湾の物理的な環境変動を明らかにすることである.また,それによって,駿河湾に関する 研究に関する東海大学海洋学部の存在を社会に対して強くアピールすること目的としている. 研究の内容としては,以下の3点があげられる. a. 今までに海洋学部で蓄積されてきた現場観測データ(主に海洋実習データ)のデータアーカイブ構築 b. アーカイブされた長期間データを用いた駿河湾の長期環境変動の解明 c. 駿河湾フェリー,海洋学部の自動気象観測装置,折戸湾での潮位計などのモニタリング観測 の充実とそのデータの解析 ②学術的・実践的意義 駿河湾の特徴として,a.開放性湾,b.大水深,c.南側の黒潮の存在と言った3点が挙げられる. こういった特徴が静岡県の気候にはもちろん,それ以外に水産業などにも大きな影響を与えて いることは明らかである.それにもかかわらず駿河湾の環境変動に関する研究はほとんど無い のが現状である.そこで,駿河湾の環境変動を明らかにすることは,学術的な意義は非常に高 いと考えられる.また,海洋学部の立地条件からも,駿河湾に関する研究を活発に行うことは 当然で有り,それは使命だとも言える.この研究計画の成果は,静岡県の中での海洋学部の存在 分担者名 所属・身分 役割分担 プロジェクトリーダー 久保田 雅久 分担者 轡田 邦夫 安田 訓啓 仁木 将人 植原 量行 萩原 直樹 守屋 洋 川畑 広紀 勝間田 高明 田中 昭彦 西川 淳 吉川 尚 松浦 弘行 海洋研究所所長 海洋地球科学科・教授 海洋地球科学科・教授 海洋地球科学科・教授 環境社会学科・准教授 海洋地球科学科・教授 環境社会学科・講師 船舶運航課技師補 海洋研究所・臨時2種 理学部物理学科・非常勤教員 理学部物理学科・非常勤教員 海洋生物学科・教授 水産学科生物生産学専攻・准教授 水産学科生物生産学専攻・准教授 研究全体の統括及び実施 気象観測 潮汐定点観測 フェリー観測 海洋流動観測 生物現場観測 現場観測データベース作成 係留観測データ整理 現場観測データの解析 衛星水色観測 マクロ動物プランクトン観測 メソ動物プランクトン観測 植物プランクトン観測

(5)

2 感をアピールすることには大きく貢献することが十分に予想され,研究の実践的な意義は非常 に高いと考えられる. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス) 本年度の実施プロセスとしては,以下の項目を予定した: a. 駿河湾に関する観測データの現状把握と今後の計画作成 b. 駿河湾観測データのアーカイブとデータベース作成 c. 駿河湾に関する過去の研究のレビュー d. モニタリング観測の遂行と改善 e. 観測データの解析と環境変動の解明 f. 研究成果の発表 ④研究の進捗・成果: 昨年度は初年度ということで、主に海洋物理関係の研究を実施したが、本年度は研究領域を さらに広げ、海洋生物分野についても積極的の活動を実施した。具体的には大学所有の小舟を 利用して「駿河湾外洋域における生物過程、特に低次食段階構造、生産構造およびそれらの季 節変動の解明」を目的とした観測研究を実施した。その結果、6~8月は枝角類、9~12月はカ イアシ類が優占する群集であることが示され、夏期かけて個体数は多く、種多様性は夏期以降 に高くなり、8~9月に群集の変化が生じることが示唆された。また、清水校舎屋上に設置され ている気象システムの観測データの解析から、湾奥域では数十日程度の時間スケールの変動が 間欠的に卓越するなどの特性が明らかになった。駿河湾の環境情報データベース構築について は、2014年度も継続的に活動を実施し、1979年~1985年分をスキャナで読み込みpdfのファ イルフォーマットで保存した。ADCP データを用いてフェリー断面での海水交換量の定量化に 関しては、残差流計算やそこから推定される海水交換量の見積もりにフェリーデータを活用す ることは問題が無い事が明らかになった。2013年度は学術論文数が0件,学会発表などの件 数が4件であったが、2014年度には学術論文数が2件、学会発表などの件数が20件と飛躍 的に増加したことは特筆される。総合地球環境学研究所からの外部予算を獲得したことも201 4年度の大きな成果であり、本プロジェクトが外部からも注目、そして期待されていることを 意味していると考えられる。 ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 本研究による研究所の活性化を目指して、2015年3月に水産海洋学会地域研究集会集会を水産 海洋学会,海洋学部と共催し,当該分担者が「駿河湾の観測」に関するシンポジウムのコンビ ーナーを務めた.全部で9つの研究発表が行われ,東海大学海洋学部関係者をはじめ,静岡県 技術研究所,静岡市役所,静岡大学,上海海洋大学などの多数の機関から計33名の参加があり, シンポジウムは大いに盛況であった。 (2)本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: 学会発表としては,日本海洋学会,日本気象学会,アメリカ気象学会,アメリカ地球物理連合大会,日本 地球物理連合大会などでの発表を予定している.また,Pan Pacific Ocean Remote Sensing, International Ocean Vector Science Meetingなどの国際カンファレンスや国際シンポジウムでも機会があれば発表す ることを予定している.駿河湾といったローカルな海域をターゲットにしているので国際的なジャーナル に 論 文 を 投 稿 す る の は 容 易 で は な い と 予 想 さ れ る が , 沿 岸 域 と 言 う こ と で ,Continental Shelf Research(IF:2.1)あるいは,日本の雑誌であるJournal of Oceanography(IF:1.2)や海の研究に投稿するこ とを予定している.

(6)

2)個別プロジェクト1(長尾) プロジェクト名:駿河湾周辺・東海地方における地震・火山・津波災害軽減のための総合的研究 研究期間 : 2013年度 ~ 2015年度 3ヶ年計画 第2年度 研究組織 : プロジェクトの計画内容,成果目標: (1)計画内容等について ①研究内容・研究目的: 駿河湾周辺,東海・伊豆地域には,富士山を始め,風光明媚な観光地が多数存在する.風光 明媚とは別の言葉で言えば,地殻変動が大きく,地形が常に変化している事を意味する.東海 大学清水校舎はまさにその中心に位置しており,地震予知研究センターでは地域の減災を目指 して地震活動監視,火山監視を継続的に実施している.さらに 311 以降,駿河湾沿岸では,津 波の問題がクローズアップされている.このような状況を鑑み,2014 年度には, a.駿河湾周辺地域での地殻活動の常時監視(地震,地電流・地磁気,GPS 等)の推進,海底地 震計による観測. b.伊豆諸島での地球電磁気学的観測,GPS 地殻変動観測 c.正しい地震防災知識の啓発を含むアウトリーチ活動,を実施する.具体的には伊豆半島では 土肥地区での地電流観測,伊豆諸島では神津島,新島での地電流観測,青ヶ島でのGPS 地 殻変動観測,掛川,藤枝では地磁気3成分観測を実施する. アウトリーチ活動としては,現在静岡県が進めている第四次被害想定がどのようなものかを 講演会,セミナー,ホームページ等を通じてわかりやすく情報発信していく. ②学術的・実践的意義: 東日本大震災と将来発生する南海トラフ沿いの巨大地震の最も大きな違いは津波到来時間の 違いである.東日本大震災では,津波が到来するまで,最低でも20分あった.それに対し南海 トラフの地震では,地震発生後1-2分で津波が到来する地域が多数存在する.昨年,中央防 災会議から公表された南海トラフ沿いの3連動地震では,最大30万人以上の死者が出る事が 分担者名 所属・身分 役割分担 プロジェクトリーダー 長尾 年恭 分担者 佐柳 敬造 馬塲 久紀 川畑 広紀 伊勢崎 修弘 笹井 洋一 織原 義明 松尾 淳 古瀬 慶博 海洋研究所・教授 地震予知研究センタ-長 海洋研究所・准教授 海洋学部・准教授 海洋研究所・臨時2種職員 海洋研究所・客員教授 海洋研究所地震予知研究センター 特任研究員 海洋研究所地震予知研究センター 特任研究員 海洋研究所地震予知研究センター 特任研究員 海洋研究所地震予知研究センター 特任研究員 総括 電磁観測 海底地震観測 データ整理・観測点保守 GPS解析 電磁観測 社会連携・アウトリーチ GPS観測・解析 ソフトウェア開発

(7)

4 想定されている.同時に80%の人は10分以内に避難行動を開始すれば助かるとも言われて いるが,逆に言えば20%の人はすぐ避難を開始しても助からないという事を意味している. その20%の中に三保半島は入っている.このため地下の常時監視とともに,アウトリーチ活 動が極めて重要となる. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス); 本個別プロジェクト研究の予算をシーズマネーとして最大限活用し,国の地震予知研究計画 と相補的な体制を取り実施する.海底地震観測は小型船舶(北斗,南十字)を利用して,気象 研究所との共同研究の一環として推進する. 啓発活動はあらゆる機会を活用して行うが,たとえば現在海洋学部で動いている「津波等避 難対策検討会」や,海洋研究所が海洋学部と共催するセミナー・シンポジウムを実施する. ④研究の進捗・成果: 東日本大震災に先行した異常現象の総合的なレビュー論文を出版した。その結果、将来発生が確実視され ている南海トラフ沿いの超巨大地震の前兆現象として、気象庁が警戒宣言発令のために唯一の拠り所として いる「前兆すべり」だけでなく、複数の追跡すべき有効なパラメータ(中規模地震と小地震の発生割合の変 化やGPS基線長変化など)が何であるかはっきりさせる事が出来た。また、地下水観測は東日本大震災でも 明瞭な異常を示した井戸が存在したことも示され、昭和19年、21年の東南海・南海地震の前と同様に、今後 準科学的データとして、東海地方でも地下水井のデータを活用していく事が重要である事を静岡県知事にも 直接説明する機会を得た(静岡県防災・原子力委員会、2015年3月9日)。 駿河湾は伊豆半島と御前崎に囲まれているため、湾内の地震活動は陸域から十分監視できると考えられ ていたため、これまで国は海底ケーブルによる地震リアルタイム観測システムを展開してこなかった。しか しながら小型船舶(北斗、南十字)を使った海底地震計の観測により、駿河湾では想像以上の微小地震が発 生している事が判明した。この結果は、東海大学海洋学部および海洋研究所共催で8月31日に清水テルサで 開催された『駿河湾を学び地域の防災を考える』セミナー(司会・進行は個別プロジェクト研究代表者)で 馬塲准教授より報告され、翌日の静岡新聞で特に注目される結果として取り上げられた。 2014年11月11日から14日にかけて望星丸を外部資金(関東天然瓦斯開発株式会社からの寄付金等)に て用船し、伊豆諸島・青ヶ島海域において海洋磁気探査航海が実施できた。本調査により青ヶ島周辺の海上 および深海において,海底下の3次元3成分磁化構造解析に資する地磁気3成分データを取得することができ た。 ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 2014年 7月26日 東海大学霞ヶ関校友会館にて東海大学出身の教員を主たるメンバーとする「無限 の会」において、「南海トラフ沿いの巨大地震の予測可能性と最新の地震予知研究の進展」と 題して啓発講義を長尾年恭が実施した。 2014年 9月 1日 静岡新聞に馬塲准教授が中心となって実施している本個別プロジェクト研究の成 果である駿河湾内での活発な微小地震活動の記事が掲載された。 2015年 1月 TOKAI(東海大学学園校友会機関紙)、117号、「恩恵とともに災厄をもたらす自然 とどう向き合うか」、小林佐登志静岡県地震防災センター所長と長尾年恭の対談記事が掲載さ れた。 (2)本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: インパクトファクターのある学術誌への論文発表を可能な限り実施する.

(8)

3)個別プロジェクト2(久保田) プロジェクト名:全球海面乱流フラックスデータセットの構築に関する基礎研究 研究期間 : 2013年度 ~ 2015年度 3ヶ年計画 第2年度 研究組織 : プロジェクトの計画内容,成果目標: (1)計画内容等について: ①研究内容・研究目的 本研究の目的は,最新の人工衛星データを利用して,全球での海面乱流フラックスプロダクトの構築 に必要な種々の検討課題を明らかにするとともに,それを解決することを目的としている.具体的には, 運動量・顕熱・潜熱プロダクトの構築に必要なデータの収集を行う.この際には,比較のために衛星デ ータだけではなく,再解析データや現場観測データも積極的に収集し,活用する.衛星データとしては, マイクロ波放射計,マイクロ波散乱計のデータを,再解析データとしてはJRA-55,ERA-Interrim,MERRA など世界中のデータを利用する計画である.検討すべき内容としては,時空間解像度の高度化,沿岸 域のデータ取得,アルゴリズムの開発などがあげられる.また,再解析データには現場観測データが同 化されているので,同化されていない現場観測データの活用は必須である. ②学術的・実践的意義: 海面においては海洋と大気の間で熱・水・運動量の3種類の物理量の交換を行っている.その中で も運動量と潜熱と顕熱は海面付近での乱流による物理量の輸送で有り,大気海洋相互作用,そして気 候のメカニズムにとって本質的な役割を果たしている.例えば,台風のエネルギー源は潜熱であること からも,その重要性は容易に理解できる.そこで,海面での乱流フラックスを全球規模で推定すること は,気候変動のメカニズムの理解には必要不可欠であり,科学的な側面はもちろんだが,社会的な側面 においても非常に重要である.本研究では最新の衛星データを駆使して,全球での乱流フラックスを推 定するために必要な,種々の基礎研究を行うことを目的とする.また,本研究計画の期間に,全球での プロダクトが構築できれば,東海大学から世界中に向かって発信する予定である. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス): a. 検討課題の確認と一覧作成(これは定期的に見直す) b. 解析に必要なデータの収集 c. AMSR2データから大気比湿推定アルゴリズムの検討 d. QSCAT Ver.3データ・ASCATデータを利用した全球海上風場の構築 e. 複数衛星データの利用による高時空間解像度データの作成 f. 作成データの現場観測データを用いた評価 g. 全球データの相互比較 h. c.で作成されたデータを用いた日内変動の解析 i. c.で作成されたデータを用いた大気海洋相互作用の研究 分担者名 研究の総括 乱流熱フラックス 乱流運動フラックス 海洋研究所長 海洋地球科学科教授 海洋地球科学科教授 プロジェクトリーダー 久保田 雅久 分担者 轡田 邦夫 役割分担 所属・身分

(9)

6 ④研究の進捗・成果: 昨年度と同様に毎月1回、学外の研究者も含めて研空集会を実施し、全球海面乱流フラック スデータセットの構築に関する活発な議論を行った。その結果、国際学会誌に1編の論文が掲 載された。さらに、現在、国際学会誌に2編の論文が受理され、それ以外に1編が投稿中ある。 受理論文の掲載ジャーナルの1つはインパクトファクターが4.7を越えている。また、国内学 会等では8件、国際学会では7件、合計で15件の研究発表をおこなった。このプロジェクトで いろいろな角度から検討されている海面乱流フラックスプロダクト(J-OFURO)は、大気海洋相 互作用の研究の根幹をになう部分であり、国際的な研究プログラムであるWorld Climate Res earch Programmeでも非常に重要視されている研究である。2014年度は複数の人工衛星デー タを利用して高時間解像度の海面潜熱フラックスプロダクトの構築について研究を行い、その 結果は現在外国の1流ジャーナルに投稿中である。また、衛星散乱計データを用いた全球洋上 における海上風/海面応力格子プロダクトの構築を継続的に進めてきている。1999年8月~2 009年9月のほぼ10年間稼働したQscat/SeaWindsによるプロダクトは、J-OFURO V2として 他の海上風プロダクトとの相互比較を含めた精度検証を進めると共に、年々変化の特性までが 検出可能な時系列が提供可能となった。前者に関する研究を学術誌(JO)に投稿し査読段階であ る一方、後者の研究では北太平洋偏西風海域を対象とした年々変化の興味深い特性が検出され、 既に学術誌(IJRS)に出版された。格子プロダクトの継続作成として、その後ASCATデータを 用いた格子プロダクトの作成を進めており、表層海流の駆動力として重要な海面応力回転場の 年々変動特性に注目した解析を進めている。また、直接研究費が来るわけでは無いが、2件の 外部資金プロジェクトの取得に成功していることも高く評価される。 ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 本研究プロジェクトに関連して、大学院生の坂本理沙さんが、2015年度日本海洋学会春季 大会(2015年3月に開催)においてベストポスター賞を受賞しました。 (2)本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: 学会発表としては,アメリカ気象学会,アメリカ地球物理学連合,日本海洋学会,日本気象学会,日本地 球物理学連合,PORSEC, IGARSS,COSPAなどを考えている.また,GHRSST,IOVWST,Seafluxなどの国 際ワークショップでも積極的に発表を行う予定である.論文掲載誌としては,Geophysical Research Letter(IF:3.792), J. Climate(IF:4.097), JGR-Ocean,(IF:3.012) IJRS(IF:1.117)と言った著名な国際雑誌への 投稿を予定している.

(10)

4)個別プロジェクト3(山田) プロジェクト名:日本と中国における海洋政策形成メカニズムに関する比較研究 研究期間 : 2013年度 ~ 2015年度 3ヶ年計画 第2年度 研究組織 : プロジェクトの計画内容,成果目標: (1) 計画内容等について: ①研究内容・研究目的: 日本と中国,両国の海洋研究機関の協力により,両国の海洋政策形成メカニズムを比較研究する. 現在,中国が近隣国と抱える海洋紛争および日本との間での尖閣諸島問題,その解決への進展をはか るため両国の海洋政策の決定機関,根拠法,実施組織,現在までの動き,今後の計画等について調査し 比較検討を行う.日本側においては,総合海洋政策本部へのヒアリング調査,法制度,海洋開発等専 門家への聞き取り調査等を行う. 日中両国間には,制度上の誤解,法制度の解釈の相違などがあり,問題を拡大化している. また,国連海洋法条約や生物多様性条約などを踏まえ,国際的な海洋政策について両国の立場 を比較検討する. 本研究においては,両国の海洋政策を互いに理解することで,東シナ海の安定に寄与するための提 言の作成を目指す. ②学術的・実践的意義: 日中間における海洋政策分野での共同研究は存在せず,日中間の海洋紛争を回避するためにも研 究自体が意義をもつものである. 日中間の海洋政策の誤解を解くこと,両国の海洋政策において国際的な矛盾,常識からの逸脱があ る場合には指摘し,是正を求める. 本研究の成果は,東シナ海安定のための現実的な提案として公表されることとなる. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス): a. 日中間の専門家・研究者による意見交換 b. 日中それぞれの研究者が、各国の海洋安全保障体制を研究し、資料を作成する。 c. 日中間研究者の相互訪問 d. 研究の相互交換 ④研究の進捗・成果: 中国、四川大学(四川大学―香港理工大学災後復興研究学院所長)の顧林生教授とともに、 日中の海洋政策形成メカニズムについて、具体的に津波等の海洋災害時の協力について石垣市 において研究会を開催するとともに、東アジア海域における日本の海洋政策について提言を作 (特記事項等) 中国側協力機関:国家海洋局,中国政法大学法学院,清華大学都市公共安全研究所 総括,調査 海洋法関連,国際調整 海洋研究所次長 海洋学部海洋文明学科・教授 海洋学部海洋文明学科 講師 プロジェクトリーダー 山田 吉彦 分担者 大久保 彩子 役割分担 所属・身分 分担者名

(11)

8 成した。本研究による提言は、自由民主党国家戦略本部により採用され、国策に組み入れられ ている。 その結果を踏まえ、 2015 年 ASEAN +3において日本が提案するアジア海域における海洋安全保 障案の作成にあたる東アジアシンクタンク連合のワーキンググループの主査に研究代表者の山田が指 名された。 ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 本研究を踏まえ、海洋政策に関する事象、特に日中間の海洋安全保障に関する問題に置いて テレビおよびラジオの報道番組において頻繁に解説を行った。また、フジテレビ、産経新聞グ ループの論題において功績があった人々を表彰する「正論新風賞」を受賞するなど、海洋研究 所の情報能力の高さを社会的に認知されることに尽力した。 (2) 本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: 日中両国において,報告会の開催 日本海洋政策学会に学会論文提出,学会発表.中国政法大学において論文発表. 内閣官房総合海洋政策本部に対する提言

(12)

5)個別プロジェクト4(秋山) プロジェクト名:地下海水を利用した陸上養殖の技術開発研究 研究期間 : 2012年度 ~ 2014年度 3ヶ年計画 第3年度 研究組織 : プロジェクトの計画内容,成果目標: (1)計画内容等について: ①研究内容・研究目的: 2013年度は2012年度までの知見を基に地下海水の高度利用を目指す.もっとも清浄な海水 を必要とするアワビの飼育では,現在までに酸素が十分にないために水槽の注水側と排水側で 溶存酸素量が著しく異なっている.わずかな時間でも通気が止まることで大量斃死する.そこ で,本年度は酸素発生装置を井戸施設からの受水槽に取り付け,さらに受水槽で地下海水に含 まれているマンガンを除くための濾材を入れ,その効果を調べる.これらについては,酸素量 のみなならず,細菌学的にも検討する.また,アワビを飼育した海水を二次利用するための配 管及び飼育水槽については,2012年度末に静岡市から商工会議所を通じて補助された予算に てすでに作成済みである.そこで,この水槽でトラフグ稚魚を飼育し,その成長過程並びに水 質の変動について検討する.また,トラフグ飼育槽からサイフォンを使って採水し,その水を 三次利用としてナマコの飼育を行う.これらについては,生物の成長及び生残のみならず,化 学的および細菌学的に水質をモニタリングする. 個別の魚種については,現在サクラマスの稚魚を育成しており,これを海水馴致し,成長お よび,鰓にある塩類細胞ならびに腎臓の糸球体などの浸透圧調節組織について組織学的変化を 調べる. 次にアワビについては現在の波板による付着板と,平板による付着板を作成し,成長を比較 する.平板の場合には板の加工が必要なために一般に利用されていないが,平板を重ねること で,従来の波板での飼育よりも収容個体数が多くできる可能性があり,収容量によっては,コ ストが十分に見合うものとなる.そこで,本年度は付着基盤についての再検討をする. また,昨年度まで続けてきたカワハギについても本年度は付加価値をつけるために肝臓を肥 大させるための技術開発を継続する.日長時間の調整による成熟抑制によって肝臓を肥大させ るものと,給餌する餌の油脂成分の違いでの肝臓の脂肪酸組成の変化について検討する. 分担者名 所属・身分 役割分担 (特記事項等) 海洋研究所と海洋学部,海洋科学博物館との連携研究 本研究は,学術的意義よりは実用化研究としての意義が強く,特に東海大ブランド化への応用研究 として位置付けるものである. 研究全般 トレサビリティーの検討 飼育水の分析 魚病が出た場合の対応 細菌検査 海洋研究所 生物生態研究センター長 海洋科学博物館館長 水産学科・教授 水産学科食品科学専攻・教授 水産学科食品科学専攻・教授 水産学科生物生産学専攻・准教授 清水教養教育センター・准教授 プロジェクトリーダー 秋山 信彦 分担者 加藤 登 齋藤 寛 泉庄 太郎 石井 洋

(13)

10 さらに,地下海水飼育システムに組み込むわけではないが,現在までに商工会議所と共同で 研究を進めているクロウミウマ(海馬)の養殖に関しても研究を進める.海馬は中国で滋養強 壮のための漢方薬として用いられている.そのためにワシントン条約の付属書Ⅱに掲載され, 輸出国の許可がない場合には流通できなくなってしまう.しかしながら,本種が生息している 地域は発展途上国であり,外貨獲得のために大量に漁獲されており,このままでは絶滅の危機 に陥る可能性も出てきた.また,国内でも漢方薬として利用されていたが,現在流通量が減少 したために養殖が求められている.そこで,従来より研究を進めてきたものを基にして,低水 温ではあるが,大量生産できた場合にはクロウミウマについても地下海水での低コスト飼育を 検討する.また,生態についても明らかにされていないことが多いために,これらについても 平行して研究を進めてゆく. また,これらのみではなく,各種魚類の飼料についても日本農産工業の協力のもと適正配合 飼料の作成を進める.特にマダイやヒラメなどでは,養殖魚が天然魚と著しく色彩が異なって しまう.マダイの場合にはアスタキサンチンの投与で赤くすることがかのうであるが,陸上で はかなり紫外線が強く,海域よりさらに日光に対しては厳しい条件である.遮光することでこ れらの問題は解決できるが,遮光ののみでは赤黒い魚となってしまうことが言われている.本 年度は種苗の段階でLED照明によって特定波長のみで飼育し,黒色素の発現について違いがあ るかを検討し,さらにそれらの魚にアスタキサンチンを経口投与することで,色揚げ効果があ るかを検証する. ②学術的・実践的意義: 学術的な意義として重要なのはクロウミウマの養殖に向けた種苗生産の研究が上げられる. 本研究によって大量に種苗生産できるようになれば,産業的な意義のみならず,野生生物の域 外保全に対しても意義がある.他の魚種については,基礎研究についての学術的意義もあるが, むしろ産業面への応用技術開発であり,技術移転することで,実践的意義をもつ. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス): 本研究のクロウミウマ以外の研究については,すでに社会教育センターのプール跡地に掘 削した海水井戸を有効に利用するための水産養殖研究施設を利用して育成実験を行っている. クロウミウマについては,キャンパス内の研究室で実験を遂行している.3年間での実験では 基礎的な研究が主体となるが,本研究を元に,展開できるよう大型の外部予算を取得できるよ う検討している. 個々の研究については,以下の通りである. a.アワビ排水を用いたトラフグ飼育について:アワビ飼育槽については,従来より使用して いる5m×1mの水槽4個を用い,冷凍コンブと配合飼料を与えた場合の成長を比較してい る.さらにこの排水を,フィルターで懸濁物を除去し,直径3mの円形シート水槽にてト ラフグを育成している.こららの飼育個体については,給餌量,体重の増加率,水温など を測定している. b. カワハギの養殖に向けた研究:種苗生産するための仔魚の育成試験を行っている.また, 大型魚については,異なる飼料を与えた場合の肝臓の増重について比較している. c. アワビの種苗生産に関する研究:引き続き種苗生産の研究を行っている.現在,着底促進 させるためのアワビ藻の安定生産に主眼を置いている.また,近年アワビ藻と珪藻の双方 を付着基板に付着させることで稚貝の生残率が高い報告があり,これらにについて地下海 水を利用した場合も同様かどうかについて検証している. d. クロウミウマの完全養殖に関する研究:初期減耗が著しい本種の種苗の餌料について, 栄養強化したL型ワムシや,異なる産地のアルテミアのノウプリウスを用いた場合の生残 率を比較している.

(14)

④研究の進捗・成果: 本研究を3年間継続してきた結果,地下海水の清浄性が立証され,さらに年間を通じて温度 が一定であることから,様々な魚種の育成が可能であることを立証してきた.魚種としては, アワビ,カワハギ,トラフグ,カンパチ,ニジマス,サクラマス,クロマグロ,アオリイカ, クロウミウマ,マダコなどである.一方で県の地下水条例によって取水量が制限されているこ とから,十分な揚水量が得られないことが問題となっている.この条件の中で,取水した海水 を有効利用するために,アワビの飼育排水のアンモニア態窒素は0.2mg/l以下で魚類飼育には 十分活用できることから,アワビ飼育排水を簡易沈殿槽で懸濁物を取り除き,魚類飼育用水と して利用した.その結果,アンモニア態窒素は常に0.2mg/l以下で飼育には何ら問題無かった. 水温も年間を通して,アワビ飼育槽では17~21℃の範囲であったが,魚類飼育槽では15~23 ℃とやや範囲が広がった.この範囲では常に摂餌していたため,12/7~3/26の間も飼料効率 が23.6%とやや下がったものの生残率100%で増重も見られた.このようにアワビ飼育槽の排 水を利用した魚類養殖が可能となったことによって,地下海水の高度利用を立証できた. 本研究実績については,商工会議所を通じて静岡市経済局に報告しているが,良好な結果 を受けて,2015年度には経済局の中に陸上養殖支援担当という部署が新設されたことから, 地下海水を利用した陸上養殖の事業化及び,技術移転が加速的に進むと考えられる.また,ク ロウミウマについては,沖縄県の養殖業者が感心を持ち,現在商工会議所を通じて試験養殖の 要望があり,2015年度に検討することになっている.クロウミウマについては,産業的にも 本研究による波及効果が認められたが,学術的にも餌料密度と成長の関係を明らかにし,論文 として2015年度中に学術雑誌に掲載予定である. また,カワハギについては,地元養殖場のカネヘイ養魚場が高い関心を持ち,試験導入し た.現在,技術移転中であり,1月21日に民間養殖場にカワハギ種苗を導入し,異なる飼料で 飼育中である.4月1日現在までの斃死魚は0であり,この間通常飼料を与えた場合で総重量が 27kgの増重し,ノリ配合飼料では28kgの増重が見られた.現在も本実験は継続中である.こ の様に本研究成果が民間へ技術移転している. また,マダコについては,本来本テーマには入っていなかったが,急遽地下海水での種苗 生産および,養殖飼育技術の開発に着手した.本プロジェクトはJSTのプロジェクトとして採 択されたことから現在進めている.本研究の中で特に高密度で飼育するためのシェルターを開 発しているが,権利化できそうな情況まできている. 研究論文については,2014年度に投稿しているが,現在審査中であり,2014年度実績と しては論文発表がないが,2015年度に1件が掲載可と判断されている.また,本研究課題と直 接的ではないが,本研究を遂行するにあったって,生物の繁殖生態に関する知見,魚病に関す る知見,食品利用のための知見が得られ,これらについては,2014年度中に5件の口頭発表を 行った. ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 静岡短期大学で行っている一般市民への講座において,「三保の地下海水を利用した陸上で の水産養殖」と題して12月12日に講演した.参加人数30名程度 8月27日,12月18日に静岡商工会議において,一般企業向けに研究内容について発表した. それぞれ参加企業60社程度 なお,本件については,静岡市役所の経済部と地下海水利用の陸上養殖について検討してき た結果,2015年度から静岡市の経済局内に陸上養殖支援担当という部署を作る運びとなった. (2)本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: クロウミウマの研究については,まとまり次第,水産増殖学会などの関連学会へ投稿する.ま た,他の研究については,基礎的研究とは異なることから,論文にはなりにくいが,外部資金獲得 につながるよう,学会での口頭発表等を行って行くのと同時に,商工会議所など企業の集まる場所 での講演などで資料を公表する.

(15)
(16)

6)個別プロジェクト5(小倉) プロジェクト名:枯草菌転写因子DegU とバイオフィルム及び胞子形成の制御ネットワーク 研究期間 : 2013年度 ~ 2014年度 2ヶ年計画 第2年度 研究組織 : 本プロジェクトの計画内容,成果目標: (1)計画内容等について ①研究内容・研究目的: 枯草菌はグラム陽性細菌のモデル生物であり,多くの知識が蓄積している.特に枯草菌の 内生胞子形成は細胞分化の単純なモデルとして,実験室菌株において精力的に研究されてきた. 最近になり,野外において分離される枯草菌は,“家畜化された”実験室菌株とことなり,バ イオフィルムを形成し,機能分化した多細胞集団として環境中に生息している事が分かってき た.この現象は殆どの細菌で確認されてきており注目を集めている.申請者は,長年にわたり 枯草菌の分泌型プロテアーゼ生産の制御因子 DegU を研究してきたが,最近の申請者や他のグ ループによる研究で,DegU が野外株の胞子形成とバイオフィルム形成の制御において重要な 役割を持つ事が分かってきた.本研究は,DegU のこれら制御系における役割を分子生物学的 及び生化学的観点から解明しようとする物である. ②学術的・実践的意義: 細菌によるバイオフィルム形成や胞子形成は,単一のゲノムを持つ単細胞としての細菌細 胞が,環境刺激を受けて内在的な制御ネットワークが働く結果,各種の特徴を持つ種々の細胞 に分化するダイナミックな過程である事の理解が急速に進みつつある.DNA に結合し,種々 の標的遺伝子の転写を制御する,いわゆる転写因子の一つであるDegU は,枯草菌の鞭毛形成, プロテアーゼ生産,形質転換能を他の制御因子とともに制御している.本研究により,バイオ フィルム形成や胞子形成への DegU の関与を明確にする事で,これらの生理機能に関する理解 を多いに深める事が期待される.本研究の成果を報告する論文は,細菌研究のコミュニティー への貢献が大きく,注目されるだろう.さらに,枯草菌は病原性を持たないが,病原菌にとっ ては,バイオフィルム形成は抗生物質に抵抗するメカニズムであり,本研究により両者に共通 な制御システムを見いだす可能性もあり,応用的な観点からもimpact は大きいと考えられる. ③計画を遂行するプロセス,方法,スケジュール等(実施プロセス): In vitro(試験管内)での生化学的解析と in vivo(生体内)での遺伝学的解析を総合して研究を進 める.関係すると思われるタンパク質分子を精製し,それらのタンパク質相互作用,DNA と の相互作用を解析して行く.それらの結果を基にして,各種変異株を樹立して,各株での遺伝 子発現解析,バイオフィルム形成能,胞子形成率などを測定して行く.本研究では,GFP 融合 体を利用して,細胞生物学的解析も利用する.すなわち,蛍光顕微鏡下での1細胞レベルでの 遺伝子発現をも解析して行く予定である. ④研究の進捗・成果: 細菌の生態は海洋をふくむ環境中ではバイオフィルムが優先的である事が判明してきた。船 舶の喫水部に付着するバイオフィルムはその摩擦抵抗により船舶の性能を著しく阻害し、バイ 分担者名 所属・身分 役割分担 プロジェクトリーダー 小倉 光雄 海洋研究所・教授 海洋生物センター長 研究全般の管理及び実施

(17)

14 オフィルム形成の機構はその解明を待たれている。バイオフィルム形成は利他的な現象で、一 部の細胞のみが集団全体に利益をもたらすバイオフィルム形成に働く。その枯草菌でのメカニ ズムは、転写因子SinIが胞子形成のマスター制御因子Spo0Aの作用で、一部の細胞のみで発現 し、その結果、細胞外マトリクスとなるタンパク質と多糖の生産へと促すとされてきた。報告 者は、転写因子DegUがSinIの細胞特異的発現に不可欠である事をSinI-GFPを用いたSingle c ell biologyで見いだした。さらにそのメカニズムは転写レベルでなく、翻訳レベルである事を 示す結果を得た。このような報告例は哺乳動物を含めて現時点で非常に少ない。また今まで提 唱されてきたバイオフィルム形成機構を大幅に変更する物であり、かなりの注目を集めると予 想される。現在、報告者を責任著者として2015年度内の論文掲載を目指し、一般誌に論文投 稿するべく準備中である。 ⑤研究所の活性化に尽力した点や新聞やマスコミなどで社会へのアピールがなされた事項: 発表論文は、報告者が責任著者だが、東京農業大学(吉川博文 教授)との共同研究である。 また、この年度では発表には至っていないが、東京大学生物工学センター(古園さおり 准教 授)と共同研究を展開し、研究所内での研究活性化に尽力した。 (2)本計画が終了した後に成果として予定されている学会発表・論文掲載等のアウトプットに関して: 学会発表としては,分子生物学会とゲノム微生物学学会での発表を予定している.論文発表 については,バイオフィルム形成でのDegU の役割と胞子形成における DegU の役割の解明で2 報発表を考えている.目標 Journal として,細菌分子生物学の top journal である Molecular Microbiology 誌(IF, 5.0)もしくは Journal of Bacteriology 誌(IF, 3.8), それらで受理されない場合 Microbiology 誌(IF, 3.1)を考えている.

(18)

1-2.その他の研究 1)研究担当者:佐柳敬造(東海大学海洋研究所) (1) AUV を用いた海底磁気探査技術の開発(探査装置の実海域試験) 担当者:佐柳敬造(東海大学海洋研究所),本荘千枝(東京大学大気海洋研究所),浅田昭・片 瀬冬樹(東京大学生産技術研究所),月岡哲・大美賀忍(海洋研究開発機構),松田滋 夫(クローバテック株式会社),小薗功(日本海洋事業株式会社) 研究内容 文部科学省の「海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋鉱物資源広域探査システム開 発」の一環として,2014年9月22日~10月3日にかけて相模湾および伊豆・小笠原海域にお いて JAMSTEC 研究調査船「よこすか」による YK14-18航海(首席研究員:東京大学生産技 術研究所・浅田昭教授)が実施された.本航海の目的は,熱水地帯を調査する手法開発の基 礎を構築するため,AUV「うらしま」(JAMSTEC)に合成開口インターフェロメトリソナー システムと3成分磁力計を搭載し,精密3次元音響画像および高精度地磁気3成分の複合計測 試験を行うことであった.このうち東海大学海洋研究所は地磁気3成分計測を担当した.当 初計画では,相模湾,明神礁カルデラ,明神海丘,スミスカルデラにおいて8潜航調査を行 う予定であった.しかし,2つの台風と機器トラブルのためスミスカルデラの調査を取り止 め,相模湾で2潜航,明神礁カルデラと明神海丘でそれぞれ1潜航ずつ調査を行った.3成分 磁力計は全ての潜航で正常に動作し,合成開口インターフェロメトリソナーとの間で磁気的 な干渉はなく,両システムの同時計測に初めて成功した.明神礁カルデラと明神海丘ではそ れぞれ中央火口丘西側とカルデラ床部西側で海底近傍の地磁気3成分データが得られた.こ のデータにより熱水噴出の可能性のある同地域の詳細な磁化構造を求めることができる.合 成開口インターフェロメトリソナーと3成分磁力計の複合計測は新しい試みであり,海底熱 水鉱床探査の有望な手法の一つとして期待される. (2) 青ヶ島周辺海域における地磁気3成分調査 担当者:佐柳敬造・伊勢崎修弘(東海大学海洋研究所),松尾淳(東海大学海洋研究所/ OYO インターナショナル株式会社),馬塲久紀(東海大学海洋学部),西村清和(産業技術 総合研究所),村上英幸・川上太一・村上康幸・加藤史朗・津留浩久・長子功二・川上 亮・内山卓(海洋電子株式会社) 研究内容 2014年11月11日~11月14日にかけて東海大学海洋調査研修船「望星丸」を用いて青ヶ島 周辺海域における深海および海上磁気探査を実施した.本航海の主目的は,活動的火山島で ある青ヶ島の海域部の詳細な3次元磁化構造を求めることであった.使用した装置は,東海 大学海洋研究所で開発した高精度3成分磁力計(地磁気3成分測定用)および音響装置と,有 限会社テラテクニカのオーバーハウザー磁力計(地磁気全磁力測定用)であった.高精度3 成分磁力計は,深海,海上(船上),空中の磁気探査に対応した汎用性に優れた磁力計である. 今回の調査では,同磁力計を昼間は深海磁気探査に夜間は船上磁気探査に使用した.深海磁 気探査では,高精度3成分磁力計と音響装置を搭載した深海フレームをウインチワイヤー使 って曳航した.海上磁気探査では,同じ深海フレームを船上(後部甲板中央)に設置し,オ ーバーハウザー磁力計を船尾から曳航した.その結果,回航期間と荒天時を除いた約1日間 (12日朝~13日朝)に島を周回する測線において,深海地磁気3成分(1周弱),海上地磁気 3成分(約4周),海上地磁気全磁力(約5周)のデータを得ることができた.これらのデータ により青ヶ島沿岸域の詳細な磁化構造を求めることが可能となった.さらにこれまでに取得 した空中地磁気3成分データと合わせて青ヶ島全体の磁化構造を解析することで,火山体の 内部構造,特にマグマ分布の解明へ貢献することが期待される.なお,本研究では,用船費 については伊勢崎修弘客員教授および関東天然瓦斯開発株式会社寄付金(研究代表者:長尾 年恭教授),それ以外の経費の一部については東海大学海洋研究所および海洋電子株式会社寄 付金(研究代表者:佐柳敬造准教授)の支援を受けた.

(19)

16 (3) ROV を用いた海底電磁探査技術の開発 担当者:佐柳敬造(東海大学海洋研究所),斎藤章・中山圭子(早稲田大学),原田誠(三井金 属資源開発株式会社),大西信人・古川克・馬場元樹(有限会社テラテクニカ) 研究内容 文部科学省の「海洋資源利用促進技術開発プログラム 海洋鉱物資源広域探査システム開 発」の一環として,2015年1月3日~1月9日にかけて沖縄トラフ海域において JAMSTEC 研 究調査船「なつしま」による NT15-01航海(首席研究員:早稲田大学・斎藤章教授)が実施 された.本航海では,海底熱水鉱床等の海洋資源の賦存量を把握するために開発した海底電 磁探査装置を ROV「ハイパードルフィン」に搭載し,海底熱水鉱床域での実海域試験を通じ てその実用化を目指すことを目的とした.試験する装置は早稲田大学で開発し,東海大学海 洋研究所は同装置の方位・姿勢計測(yaw,pitch,roll)および地磁気3成分計測に関してハ ード,ソフトおよび計測において技術協力した.試験海域は伊是名海穴南部の平坦な地域と 同北部の南西に傾斜する斜面で,それぞれ2潜航と1潜航の調査を行った.このうち最初の1 潜航で海底に設置して計測する固定型の装置を試験し,後の2潜航では ROV に搭載した状態 で計測する移動型の装置を試験し,どちらも良好なデータを得ることができた.なお,当初 計画の5潜航のうち2潜航は,荒天のため取り止めとなった.固定型ではより S/N の高い海底 下深部の情報を得ることができ,移動型では広範囲を効率的に探査することができる.また 今回,同装置で初めて地磁気3成分計測も試みており,今後の解析により実用性が検討され る.

(20)

2)研究担当者:森阪匡通(創造科学技術研究機構) (1) 海のこころ,森のこころ~鯨類と霊長類の知性に関する比較認知科学~ 担当者:森阪匡通,共同研究者:京都大学 友永雅己准教授,京都大学 林美里助教,新潟国 際 情報大学 白井知子講師,京都大学 足立幾磨助教,田中雅之 京都市動物園セン ター長, 常磐大学 中原史生教授ら) 研究内容 本研究の究極の目的は,人間の知性の進化の解明を現生種間の比較を通して目指すことに ある.われわれ人間の知性の「独自性」を明らかにするためには,他の生物と共有されてい る部分の切り出しが不可欠だ.このような知性の2つの顔を生み出した進化的要因を,「比較 認知科学」という手法を通じて解明する.進化を決定づけるきわめて重要な要因は,「系統 発生的制約」と「環境適応」である.これまで,人間の知性の進化に関する比較研究の主た るターゲットは,われわれと同じ系統に属する大型類人猿を中心とした霊長類であった.し かし,本研究計画では,ここに,もう一つの比較軸を導入したい.それは,系統的にはわれ われとは離れているものの,高い知性を獲得しているとされるイルカ類を中心とした鯨類で ある.それぞれの系統群は全く異なる環境の中で,それぞれの知性,すなわち「森のこころ」 と「海のこころ」を育んできた.このそれぞれの知性の全体像を,系統内での種間比較(系 統発生的制約),環境のさまざまな側面に対応する知性の間の比較(領域固有性),そして発 達という時間軸の中での知性のダイナミックな変容(比較認知発達),という階層的な視点 に立って明らかにしていく.このような大規模なスケールからの知性の比較と理解をもとに, 「人間とは何か」という問いに答えを出したい.本年度はイロワケイルカの鳴音の使用方法 を明らかにした研究,飼育ハンドウイルカが水流を用いて物体操作を行っているという研究 などを公表した. なおこの研究は科研費基盤S(#23220006; 研究代表: 友永雅己,2011-15年度)による成 果である. (2) イルカから学ぶ抵抗・騒音低減技術~流体力学と生物学の接点~ 担当者:森阪匡通,共同研究者:工学部 稲田喜信教授,高橋俊講師,海洋学部 大泉宏准教 授,創造科学技術研究機構 酒井麻衣特別研究員 研究内容 海に適応してから5000万年というイルカは,生き残る上で必要な抵抗や音の軽減のため に独特の機構を進化させてきた.その例がイルカの背びれのギザギザ構造(右上図)や,近接 する2個体の並泳(右下図)である.背びれのギザギザ構造は,水・空気の境界面での音・抵 抗軽減に関わる可能性が高く,2個体の並泳は個体間に働く流体力学的効果を利用した抵抗 軽減に関わる可能性が高い.これらの機構は国際的にも研究例がなく,生物学的に高い学術 価値を持つとともに,工学応用(航空および船舶など)の可能性も高く,社会的意義も大きい. 本年度はネズミイルカの背びれにあるギザギザ構造の観察と,泳ぐ際の背びれの水を切るス ピードなどをハイスピードカメラで測定した.また,これまで知られていなかったイシイル カの背びれのギザギザ構造を確認した. なおこの研究は東海大学総合研究機構「プロジェクト研究」(#PJ2014-04; 研究代表: 稲田喜信,2014-16年度)による成果である.

(21)

18 1-3.外部資金による研究 1)科学研究費 氏 名 種 目 研 究 題 目 小倉 光雄 基 盤研究 (C),研究代表者 転 写 因 子 の 能 動 的 タ ン パ ク 質 分 解 に よ る 2 成分制御系遺伝子 の発現制御 森阪 匡通 科研 費基 盤研 究( S) 海 の こ こ ろ , 森 の こ こ ろ ~ 鯨 類 と 霊 長 類 研究 分担 者 の知 性に 関す る 比較 認知 科学 ~ 山田 吉彦 基 盤研究 (C),研究代表者 国 境 離 島 に お け る 海 洋 利 用 に 視 点 を 置 い た 公共 政策 に関する研究 2)共同研究 氏 名 共同研究機関 研 究 題 目 秋山 信彦 WHA(株), クロマグロの陸上での中間育成技術と 中日本高速道路(株) 飼料開発研究 WHA(株), 地域資源である地下浸透海水による半循環式 中日本高速道路(株) 陸上養殖の可能性調査 日本農産工業 魚介類の配合飼料開発および配合飼料を用いた 養殖技術開発 長尾 年恭 岐阜県 岐阜県における地電流による地震予知観測に 関する調査研究 長尾 年恭 国立大学法人東京大学 災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究 計画 佐柳 敬造 (独)海洋研究開発機構 熱水活動域におけるAUV を用いた 磁気探査技術の確立 森阪 匡通 株式会社テクノ中部 衣浦湾における海生哺乳類調査手法の検討

(22)

3)委託研究 氏 委 託 者 研 究 題 目 名 秋山 信彦 (独)科学技術振興 機構 被 災地 における マダコ 養殖技 術の 開発と 産業 JST 復興促進センター 創成 横浜市 平成25 年度ミヤコタナゴ保護・増殖業務 カネヘイ養魚場 三保地下海水による肝肥大 化カワハギの 陸上養殖の研究 静岡商工会議所 駿河湾地域循環型社会の推進構想と新事業の創出 駿河湾地域事業化 プロジェクト事業化のための実験等調査研究 プロジェクト 静岡市 平成25 年度 環都委第 10 号 シロウオ観 察会等清流プレゼン業務 (株)古川組 静岡支店 田 子 漁 港 木 材 増 殖 礁 に お け る 産 卵 ・ 育 成 ・ 増 重効果の主 にサンプル分析 長尾 年恭 (株)三越伊勢丹 地震 発生予 測情報ならびに解説情 報の定期的 ホールディングス 提供 (独)科学技術振興機構 フィリピンにおける電磁 気学的手法による 火山監視の高度化 国立大学法人東京大学 災 害の 軽減 に貢 献 する ため の地震 火山観測 研 究計画

(23)

20 4)各種助成金(民間・財団等)、奨学寄付金等 氏 名 企 業 名 研 究 題 目 長尾 年恭 清和海運(株) 多項目データ活用による地震予知研究の推進 清水経済人倶楽部 直前地震予知研究 関東天然瓦斯開発(株) 地殻変動・地磁 気デー タ解析の高度化 研究 推進のため 東海・関東大震災 電磁気学的な手 法を用いた地震予知研究の 予知研究連絡会 推進 山田 吉彦 東海大学連合後援会 国境離島における海洋利用に視点をおいた 環境教育と地域振興に関する研究

(24)

1-4. 研究成果 1 )学会誌(査読付き)

Nagao, T., Y. Orihara, and M. Kamogawa (2014) : Precursory Phenomena Possibly Related to the

2011M9.0 Off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake, Journal of Disaster Research, vol 9, No. 3, 303-310.

Orihara, Y., M. Kamogawa and T. Nagao (2014) :: Preseismic Changes of the Level and Temperature of

Confined Groundwater related to the 2011 Tohoku Earthquake, Scientific Reports,4:6907, 1-6, 2014. (IF=5.07)

Sarlis, N., S. Skordas, P. Varotsos, T. Nagao : M. Kamogawa and S. Uyeda, Spatiotemporal variations of seismicity before major earthquakes in the Japanese area and their relation with the epicentral locations, Proc. National Academy of Science (PNAS). (IF=9.81)

Yasuda, K., K. Tadokoro, R. Ikuta, T. Watanabe, S. Nagai, T. Okuda, C. Fujii and K. Sayanagi (2014) : Interplate locking condition derived from seafloor geodetic data at the northernmost part of the Suruga Trough, Japan, Geophysical Research Letters, Vol., 41, 5806-5812. (IF=4.46)

馬塲久紀・平田賢治・山崎明・対馬弘晃・勝間田明男・前田憲二・上野寛・青木重樹・小林昭夫・ 木村一洋・弘瀬冬樹・長尾年恭 (2014):自己浮上式海底地震計(OBS)を用いた駿河湾石花 海周辺海域における連続地震観測, 東海大学海洋研究所研究報告, 36, 23-29. 織原義明・野田洋一 (2015):2011 年東北地方太平洋沖地震前に発生したマス・ストランディング -鹿島灘における鯨類のストランディングと日本周辺の地震との関係-, 東海大学海洋研究 所報告, 36, 39-46. 仁木将人・勝間田高明・杉本隆成(2014):定期船 ADCP データの調和解析による潮流推定に関す る一考察,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.70,No.2,I_486-I_490. [共著 代表] Shiwa Y., Yoshikawa H., Tanaka T., Ogura M. (2014 11, e-published, doi: 10.1093/jb/mvu076) : Bacillus

subtilis degSU operon is regulated by the ClpXP-Spx regulated proteolysis system. Journal of

Biochemistry, 157, 321-330. (IF=3.07) [共著 代表]

Morisaka T., Sakai M., Kogi K. (2015) : Detection of the nighttime distribution of Indo-Pacific bottlenose

dolphins (Tursiops aduncus) around Mikura Island with stationed acoustic buoys. Bulletin of Institute of Oceanic Research and Development, Tokai University, 36, 1-7.

Hama H., Morisaka T., Zin TT., Hashimoto Y., Matsui R. (2014) : A novel method for contact-free measurement of dolphin’s body size using a 3D Bézier curve. ICIC Express Letters, Part B, Applications , An International Journal of Research and Surveys, 5, 583-587.

Yamamoto C., Furuta K., Taki M., Morisaka T. (2014) : Captive bottlenose dolphins (Tursiops truncatus) spontaneously using water flow to manipulate objects. PLoS ONE 9, e107796.

Yoshida YM., Morisaka T., Sakai M., Iwasaki M., Wakabayashi I., Seko A., Kasamatsu M., Kohshima S. (2014) : Sound variation and function in captive Commerson’s dolphins (Cephalorhynchus

commersonii). Behavioural Processes, 108, 11–19.

2 )紀要,研究所報告等(査読付き)

Oshima, S. and M. Kubota (2015):Land and sea breeze around Suruga Bay, Bull. Inst. Oceanic Res. & Develop. Tokai University, 36, 9-22. ( in Japanese with English abstract)

3)論文・総説・紀要・報告書等(査読なし)

森阪匡通 (2014):イルカが「夢精」?.科学,84,733-735. 森阪匡通 (2014):鳥羽水のイルカたち. TSA,66,14–15.

(25)

22 のふれあいを通じて. 発達教育学研究,京都女子大学大学院発達教育学研究科博士後期課程研 究紀要, 8,55–60. 友永雅己・森阪匡通・中原史生・足立幾磨 (2014):海のこころ,森のこころ―鯨類と霊長類の知性に関 する比較認知科学―. 哺乳類科学, 54,103–106. 森阪匡通 (2015):音の世界に生きるイルカ~彼らは何をかたりあっているか~. JAS ジャーナル, 55, 29–36.

Morisaka T., Juichi Yamagiwa, Leszek Karczmarski (eds) (2015) : Primates and cetaceans: field research

and conservation of complex mammalian societies. Primates, 56, 101-103.

4 )著書等 山田吉彦:「日本の海洋政策と国境の未来」.自由民主党国家戦略本部編,日本未来図 2030,20 人 の叡智が描くこの国の姿,127-147,2014 年 12 月. [単著] 山田吉彦:「国境の人びと 海洋国家日本の肖像」.新潮社,2014 年 8 月. [単著] 山田吉彦:「日本文明の肖像-一国一文明の宿命と可能性」.遠藤浩一ら,展転社,2014 年 5 月. [共著] 山田吉彦:「海の安全」守る精神を涵養せよ.産経新聞,2014 年 7 月 21,朝刊. 山田吉彦:サンゴ密漁の真の狙いは尖閣だ.産経新聞,2014 年 11 月 6,朝刊. 山田吉彦:沖縄知事選では「中国」も問え.産経新聞,2014 年 9 月 19,朝刊. 山田吉彦:海保法改正で「偽装漁民」撃退を.産経新聞,2104 年 6 月 24,朝刊. 山田吉彦:沈没で消えた海洋先進国への夢.産経新聞,2014 年 5 月 24,朝刊. 山田吉彦:クリミア併合は「新南下政策」だ.産経新聞,2014 年 4月 7,朝刊. 森阪匡通 (2015):シャチと鳴音を失ったイルカたちとの関係. シャチ生態ビジュアル百科 (誠文堂新光 社), 164–169. 森阪匡通 (2014) 動物行動学. 誠信心理学辞典. 誠信書房. pp 750-752. 森阪匡通[指導],南俊夫[写真](2014):いるか.しぜん-キンダーブック, 8 月号,フレーベル館,第 43 集,第 5 編,28. 5)一般雑誌等 なし 6 )学会発表等 a.国内学会 植原量行:駿河湾海況モニタリングに関する今後の観測展望,水産海洋学会地域研究集会(第 7 回 駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会---駿河湾の観測),静岡,2015 年 3 月 2 日. 守屋洋・川畑広紀・植原量行:海洋実習データのアーカイブプロジェクト,駿河湾プロジェクト研 究発表会,東海大学海洋学部,静岡市2015 年 2 月 23 日. 田中昭彦:衛星観測による駿河湾のモニタリング,駿河湾プロジェクト研究発表会,東海大学海洋 学部,静岡市2015 年 2 月 23 日 仁木将人:駿河湾フェリーの ADCP 観測から見積もる湾奥海水交換,水産海洋地域研究集会 第 7 回駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会,静岡,2015 年 2 月 仁木将人・勝間田高明・萩原直樹:駿河湾フェリーによる観測,駿河湾プロジェクト研究発表会, 東海大学海洋学部,静岡市2015 年 2 月 23 日 安田訓啓:清水港内の観測.駿河湾プロジェクト研究発表会,東海大学海洋学部,静岡市,2015 年 2

(26)

月23 日 轡田邦夫:8号館気象台観測,駿河湾プロジェクト研究発表会,東海大学海洋学部,静岡市,2015 年2 月 23 日. 轡田邦夫:駿河湾における熱・水収支導出の試み,第 7 回駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会,水産海 洋学会地域研究集会,静岡,2015 年 3 月. 勝間田高明:係留式 ADCP の散乱強度を用いたサクラエビ研究の展望.第 7 回駿河湾・伊豆海嶺 地域研究集会,2015 年 3 月. 田中昭彦:人工衛星による駿河湾観測.第 7 回駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会,水産海洋学会地域 研究集会,静岡,2015 年 3 月. 内野宏紀・川島卓也・池谷亜利沙・轡田邦夫:地上気象連続観測データを用いた静岡県中部におけ る気象変動の解析.平成 26 年度日本気象学会中部支部研究会,名古屋,2014 年 11. 内野宏紀・川島卓也・池谷亜利沙・轡田邦夫:静岡市清水区折戸における気象連続観測の有効性. 富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014,沼津,2014 年 11 月. 石川裕晃・久保田雅久:海面水温が気候を変える!?,富士山麓アカデミック&サイエンスフェア 2014,沼津,2014 年 11 月. 宮本資博・小野信一・松浦弘行:駿河湾におけるヒドロクラゲ相. 2014 年度日本プランクトン学会 ・日本ベントス学会合同大会, 広島,2014 年 9 月. 水田惠大・小関佑太・佐々木将大・吉川 尚・松浦弘行・西川 淳・宗林留美:駿河湾における植 物プランクトン群集の光合成光利用特性.富士山麓アカデミック&サイエンスフェア,静岡 県富士市,2014 年 11 月 28 日. 西川 淳:駿河湾海洋生態系研究プロジェクト「SURUME」がめざすもの.駿河湾プロジェクト研 究発表会,東海大学海洋学部,静岡市2015 年 2 月 23 日. 吉川 尚:駿河湾における植物プランクトン群集の光合成光利用特性.駿河湾プロジェクト研究発 表会,東海大学海洋学部,静岡市2015 年 2 月 23 日. 松浦弘行・西川 淳:駿河湾におけるメソ動物プランクトンの個体群動態と群集構造.駿河湾プロ ジェクト研究発表会,東海大学海洋学部,静岡市2015 年 2 月 23 日. 西川 淳・松浦弘行・宗林留美・吉川 尚:駿河湾における海洋生態系研究プロジェクト 「SURUME」の立ち上げ.水産海洋学会第 7 回駿河湾・伊豆海嶺地域研究集会,東海大学海 洋学部,静岡市,2015 年 3 月 2 日. 萩原直樹,・千賀 康弘:黒潮系外洋水における円石藻の出現特性.2014 年度日本地球化学会第 61 回年会,日本地球化学会年会,セッションID: 1C12 .富山大学五福キャンパス,2014 年 9 月. 織原義明,・野田洋一・鴨川仁・長尾年恭,:日本周辺における海洋性哺乳類および の漂着および 深海魚の捕獲と地震との関係.日本地震学会秋季大会, 新潟, 2014. 山田吉彦:「海洋国家日本の未来」国立大学法人琉球大学主催沖縄海洋新産業フォーラム 2014 年 12 月 山田吉彦:「海洋国家日本の課題と現状 ~エネルギー利用の視点から~」公益社団法人 応用物 理学会 エネルギー・システム研究会,2014 年 12 月 太田勇太・秋山信彦:タナゴ,Acheilognathus melanogaster の産卵期の終了誘導要因.日本水産増殖学会 第13 回大会 P11.2014 年 10 月 18 日 太田勇太・秋山信彦:タナゴ,Acheilognathus melanogaster の産卵期開始誘導要因としての長日化の重 要性.平成26 年度日本水産学会秋季大会 P18 .2014 年 9 月 20 日 高野倫一(水研セ増養殖研)・藤原篤志・甲斐 渉・安池元重・中村洋路(水研セ中央水研)・加藤豪司・ 坂井貴光・松山知正・栗田 潤(水研セ増養殖研)・新井 肇・ 鈴木究真(群馬水試)・泉庄太郎(東

参照

関連したドキュメント

8月上旬から下旬へのより大きな二つの山を見 るととが出來たが,大体1日直心気温癬氏2一度

〔付記〕

「地方債に関する調査研究委員会」報告書の概要(昭和54年度~平成20年度) NO.1 調査研究項目委員長名要

センター、アクサ XL 社と共催でサイドイベント「Understanding Climate Security and Ocean Risks: New tools and research for priority action in developing coastal states

②上記以外の言語からの翻訳 ⇒ 各言語 200 語当たり 3,500 円上限 (1 字当たり 17.5

2020年 2月 3日 国立大学法人長岡技術科学大学と、 防災・減災に関する共同研究プロジェクトの 設立に向けた包括連携協定を締結. 2020年

2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度

 同一条件のエコノミークラ ス普通運賃よ り安価である ことを 証明する