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平成九年度企画展を振り返って

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Academic year: 2021

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平成九年度企画展を振り返って

史料館では、昨年9月24日から12月25日まで企画展『滋賀県における鉄道の発達と地域社会』を 開催しました。近代を象徴する鉄道が滋賀県でどのような経過で発達し、地域社会が鉄道からどのよ うな影響を受けたかを、当時の生の資料や写真で見てもらおうというものでした。館蔵品に加え、関係 私鉄・機関・個人等の格別のご厚意により、貴重な原史料・現物を長期にわたって拝借することができ、 従来とひと味違う展示となったのでは、と考えております。例えば、近江鉄道開業期のレールは、遠く 英国からの輸入品で、当時鉄道建設がいかに高価な投資であり、また製鉄等、産業構造における日 英の格差を如実に物語っております。また9月27日には講演会を開催し、専修大学教授麻島昭一先 生に「『銀行帳簿』と鉄道」、和光大学教授原田勝正先生に「『畑家文書』と鉄道史研究」という企画展に 因んだご講演をお願いしました。(輸入レールの由緒、講演の内容等は当館『研究紀要』31号をご参 照下さい。)この企画展開催が広く新聞等でも紹介され、期初に鉄道史学会全国大会が本学で開催さ れ、多くの研究者が学会に参加したこともあって、北は釧路から南は鹿児島まで全国各地から多くの 来館者があったことも特色の一つでした。今秋には近代から時代を遡り、中世近江の村落と祭りを中 心とする企画展・講演会等の開催を準備中ですので、皆さんのご来館をお待ちします。 (史料館長 小川 功)

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