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水産都市 0三 重県尾鷲市 における

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(1)

水産都市 0三 重県尾鷲市 における

―一水産

鹿   嶋

は じめに

二重県尾鷲市では地域経済の停滞が深刻であ り,若 年層の就業先が限 られているなど,就 業構造面でも多 くの課題を抱えている。尾鷲の基幹 産業であった水産業においては,担 い手の減少 と高齢化などがあ り,地 域経済全体に占める比重 も低下傾向にある。 しか しなが ら,水 産関連産 業を含めた広い意味での水産業が,尾 鷲の地域経済の中でどれほどの地 位を占めているのか,そ れが就業面でどのような機能を果たしているか は,統 計上の制約 もあ り, よく分かっていないというのが現状である。

また,漁 村の就業構造については,水 産経済学や水産地理学などの分野 において研究が蓄積されている (加瀬,1988;山内,2004)が,水 産加

工業や流通業 なども集積 した都市的集落 を対象 として就業構造 を検討 し た研究は多 くはない。

そ こで本稿 では,尾 鷲市内の 2つ の小地区を対象 として,世 帯員全員 の就業状況や職歴 に関す る調査 を通 して,地 域の中での水産業の雇用の 意義 を考 えることにす る。

ところで,本 稿では尾鷲市の水産業 をめ ぐる就業状況 を把握 しようと す るが,産 業分類 の制約か ら,統 計 デー タだけでは漁業 を取 り巻 く水産

就業構造の特性

業雇用 の地域的機能 を中心 に

(2)

論 説

関連産業 を正確 に把握 す る こ とは困難であ る。尾鷲市 の中心市街 地 を含 む旧尾鷲 町内で は,漁 業就業者 の割合 は 2000年 時点 で 1.9%を 占め るに す ぎないが, サ ー ビス業,卸 ・小売 。飲 食業,製 造業等 に分類 され る も のの中でも,水産関連 と言うべ き就業者が多数含まれているはずである。

したがって,水 産関連雇用が地域経済の中でどの程度の役割を果たして いるか,統 計データだけでは実態を把握することは難 しい。そこで,地 域全体にとっての水産関連雇用の比重 と,雇用の実態を把握するために, 小地区を対象 として,世帯員全員の就業に関する調査 を行 うことにした。

対象地区の選定は,次 のように行った。第 1に ,旧 尾鷲町内の小地区 を対象にすることにした。その理由は2̀点ある。 1つ は,漁 村 を対象 と した就業構造研究は数多いが,水 産業を核 とした都市的集落に関する研 究はあまり多 くはないからである。いま1つ は,都 市的集落を対象 とす ることで,他 の就業機会 との関連を捉えることができると考えられるか らである。

第 2に ,旧 尾鷲町内か ら,水 産業に特化 した地区と,そ うではない地 区を 1つ ずつ取 り上げることにし,以 下の2つ の対象地区を選定 した。

1つ は,天 満浦地区である。当地区は,尾 鷲漁港に隣接 し,尾 鷲市街地 の中では最 も漁村的なたたずまいの残る地区である。そのため,漁 業や 水産関連産業に従事する者 も比較的多い地区である。 もう1つ は,小 川 東地区である。当地区は,市 街地の南西部に位置 し,水 田が 30年 ほど前 か ら虫喰い状に宅地化 され,人 口が増加 した地区であ り,新 旧住民が混 住化 している。水産業従事者はそれほど多 くはない地区である (図1)。

次に,調 査方法について述べる。今回の調査では,次 の 2点 を中心に 質問した。第 1に ,ど のような過程を経て現在の職に就いているか,と いう視点か ら,卒 業後の職歴を把握 しようとした。これにより,世 代や 職種などの属性が,就 業にどのように影響するかを検討することができ る。第 2に ,世 帯内での多就業形態は認められるか, という視点から,

(3)

水産都市 ・三重県尾鷲市 における就業構造 の特性

図 1 調 査対象 地 区

(国土地理院 2万 5千 分の 1地 形図 「尾鷲」およびゼ ンリン電子地図帳により作成)

(4)

世帯の構成員の職業や職歴などを把握 し,家 計の中での水産業の比重を 検討 しようとした。そのような視̀点か ら,世 帯員全員の仕事の内容,過 去の職歴および移動歴の概要,今 の仕事についての自己評価,尾 鷲の漁 業に対する意見などか らなる調査票を設計 した。

調査方法は,調 査票を用いた聞き取 りである。 2地 区の自治会を通 じ てあらか じめ回覧板により調査への協力を依頼 した後,2004年 8月 下旬 に各世帯を訪問して実施 した。調査対象世帯数は,天 満浦地区 (天満第 二 自治会)が 52世 帯であ り,このうち回答が得 られたのは 33世 帯であっ た。小川東地区 (小川第三自治会 。小川すず虫自治会)で は,調 査対象 が 62世 帯であ り, このうち 43世 帯から回答が得 られた。

以下ではまず,統 計データに基づいて尾鷲市の人口と産業構造の推移 を把握する。次に, 2つ の対象地区での実態調査に基づいて住民の就業 の特性を把握する。また,就 業歴に注 目することにより,そ れぞれの職 種がどのような労働力に依拠 し,そ れが世代によってどのように変化 し てきたかを検討する。さらに,水 産関連業 (とくに水産加工業)に 従事 する労働者が どのような世帯か ら供給 されているかを,水 産加工業従事 者に対するアンケー トから検討する。

2.尾 鷲 市 にお ける人 口 と産 業構 造 の変化 2.1 人 口動向

尾鷲市の人口は,1960年頃をピークとして,そ の後減少傾向が続いて いる。1960年の国勢調査結果によれば,人 口は 34,534人であったが, 2004年10月 1日現在の住民基本台帳人口では23,772人となってお り, 単純に増減率を計算すると,マ イナス 31.2%にも及んでいる。

人口の減少は,地 元での就業機会に恵まれない若年層の流出や,少 子 化の進展などが強 く影響 している。そのため,年 齢構成 も大 きく変わっ

(5)

水産都市 。三重県尾鷲市における就業構造の特性 て い る。尾 鷲市 の人 ロ ピラ ミッ ドをみ る と (図2),1960年 で は若年 人 口の割合 が高 く,高 齢 になるほ ど人 口が少 な くなる,い わば発展 途上 国 型 の形状 を していたが,2000年 で は,50代 以上 の割合 が高 く,若 年層が 少 ない とい う,い わゆる釣鐘型の年齢構成へ と劇的に変化 したことが分 か る。 とくに,20〜 24歳 人口の少 なさはきわめて深刻 と言わざるを得 ない。

図 2 尾 鷲市 における年齢 階級別人 口構成 の変化 (国勢調査 により作成)

歳帳﹈回¨

呻75¨ 7 9 7 0 7 4﹈﹈

5 5 ¨ 5 9 5 0 . 5 4﹈﹈﹈30勺 3 4 2 5 2 9﹈

︲ 5 ″ ︲ 9

︲ 0 ︲ 45 々 90¨4 歳︲00 .959 9 9 0 9 4 8 5 8 9﹈脚 7 0 7 4¨¨

5 5 ″ 5 9﹈

4 5 勺 4 9﹈¨

呻25 2 9呻

︲ 5 ︲ 9回5¨90 4

19601「

20004「

(6)

2 . 2   産 業別就業構 造 の動 向

ここで は,尾 鷲市 内の就業 人 口の推移 とその地域差 を検討す る。

まず市全体の就業者数の推移 を見 ると (図3),1960年 か ら80年 にか けては 1.4万人余 りでほぼ横 ばいであったが,80年 以降は徐 々に就業者 数が減少 し,1.1万 人足 らず に減少 した。就業者数 は近年,減 少傾 向を 強めてお り,95年 か ら2000年 までの 5年 間だけで 1割 以上の減少 を示 している。一方,漁 業就業率は,1960年 には 19.0%で あったが,ほ ぼ右 肩下が りに減少 し,2000年 には 5.3%に まで落ち込んだ。漁業就業者数 は 2000年で 584人 にす ぎない。

産業別の就業人口の推移 を見 ると (図4),1980年 頃までは漁業の急 速な減少 を,卸 ・小売,飲 食業お よびサービス業の雇用増加が相殺 して いたため,就 業者総数が横 ばい となっていた様子が分かる。一方,80年 以降の就業者数の減少 は,漁 業の減少の加速に加 え,卸 ・小売,飲 食業 や製造業の減少傾向の顕在化,建 設業や電気 ・ガス ・熱供給 ・水道業の 減少基調への転換 などが寄与 しているといえる。

就業者数の推移 (尾鷲市全体)

16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0

1 9 6 0   1 9 6 5   1 9 7 0   1 9 7 5   1 9 8 0   1 9 8 5   1 9 9 0   1 9 9 5   2 0 0 0 年

図 3 尾 鷲市 にお け る就 業 者 数 と漁業就 業率 の推 移 (1960

〜 2000年 )

(国勢調査により作成)

¨

晰 総数 ―。一漁業就業率

(7)

水産都 市 ・三重県尾鷲市 における就業構造 の特性

︐ 5 0 0

︐ 5 ︒ 0

産業別就 業者 数の変化 ( 尾鷲市 全体 )

1960  1965  1970  1975  1980  1985  1990  1995  2000年

図 4 尾 鷲市 にお け る産業別就 業人 口の推移 (1960〜 2000年 ) (国勢調査 により作成)

0     10    20    30    40    50    60    70    80    90    100%

一 ¨ 枷珈

刹枷 枷刹

獅獅 鰤 脚鰤

  鴎

就 業 状 況 の 地 区別 変 化 (1980〜 2000年 ) 1980年の値 を 100とする指数で示 した。

(国勢調査 によ り作成)

次 に,尾 鷲市全体 の就業人口が減少 に転 じた 1980年以降の 20年 間に おける地区別の就業者数の増減 を検討す る (図5)。 旧尾鷲町では 1980

(8)

年 を 1 0 0 と す る と 2 0 0 0 年 には 7 6 。3 と な り,こ の間に約 4分 の 1の 就業 者 数減少 を示 していた。それ に対 し, 旧 尾鷲 町以外 の地 区で は, 減 少幅 はよ り大 きく,い ずれ も4割 以上の減少であった。 とくに九鬼町や早田 町の就業者数は 6割 以上の減少 をみた。

同 じ期 間における漁業就業者数の変化 をみてみると,市 全体では 2000 年 には 1980年の約 3分 の 1に まで落ち込み,旧 尾鷲町で もほぼ同様で ある。旧尾鷲町以外の地区で も漁業就業者 は大 きく減少 してお り,古 江 町では約 7分 の 1に ,最 も減少幅の少 ない須賀利町で も約半減 となって いる。

就業者数の減少率 と漁業就業者数の減少率 とを比べ ると,市 全体では 漁業就業者数の減少率が就業者数全体のそれを大 きく上回ってお り,地 区別 に見 て も旧尾鷲町,三 木浦町,古 江町,梶 賀町な どでは同様の傾向 を示 している。それに対 して,九 鬼町,曽 根町,須 賀利町では,両 者の 減少率がほぼ同程度であ り,早 田町では漁業就業率の減少率 は相対的に 少 な くなっている。

旧尾鷲町を除 く地区の多 くは漁業中心の就業構造 を示 していることか ら,漁 業の就業者数の減少が,地 区全体の就業 にきわめて深刻 な影響 を 与 えている。

3.対 象 地 区 の 就 業 状 況 3.1 天 満浦地区

2000年の国勢調査 による と,天 満浦地区には 133の世帯があ り,311 人が居住 してお り,特 に高齢化が進行 した地域である。高齢者のみで住 んでいる世帯が多数あ り,孫 の世代 まで同居 している世帯 はほとん どみ

られない。

天満浦地区は高齢者が多いため,退 職 。無職の割合が高 くなっている。

(9)

水産都市 ・三重県尾鷲市における就業構造の特性 表 1 尾 鷲市天満 浦地 区の世帯 別の就業状 況 (2004年)

世 帯 類 型

世帯 No

第 1 世 代 第 2 世 代 3 世 代 以 降 男     女 男     女 男     女

1 5 漁 5 漁

2 5 漁

3 漁   3 他 0 ‑ 0 ‑

6 漁 5 主

5 5 漁 5 主 2建

2他 製

6 漁 6 主 3 公

6水 製 6主 2 他 サ 5水 製 5水 製 l 学 1 学

7水 製 7 ‑

9‑ 6水 製

11 5建  5他 l一

3 林

4 公 4‑ 1 学

6 ‑   6 他 3 他 商 7他 商

7‑  7‑ 4公

8‑ 6 電   6 他

8‑ 5公 5 主

6‑ 4他 サ

世帯構成員 を世代 別に区分 し,構 成員それぞれの年代 と職業 を示 した。数字 は年代 を示す。

(例)5漁 :50代 漁業

漁 :漁業,農 :農業,林 :林業,建 :建設業,水 製 :水産業 に関連 した製造業,水 商 :水産業 に関連 した卸売 ・小売 ・飲食業,水 サ :水産業 に関連 したサービス業,他 製 :その他 の製造業, 他運 :その他の運輸 ・通信業,他 商 :その他 の卸売 ・小売 ・飲食業,他 サ :その他のサー ビス 業,電 :電気 ・ガス ・熱供給 ・水道業,金 :金融 ・保険業,公 :公務員,主 :専業主婦 (主夫), 学 :学生,一 :退職 。無職 。その他

(現地調査 によ り作成)

天満浦地区の就業状況を世帯別に示 した表 1に よれば,調 査によって把 握 された当地区 33世帯のうち,14も の世帯に有職者がいない状況であ る。20代以上の世帯員 71人のうち,退 職 。無職は31人で,43.6%を 占 めている。有職者が少ないのは,若 年層が仕事を求めて他地域へ転出す

世 帯 類 型

世帯 No.

第 1 世 代 第 2 世 代 3 世 代 以 降

男     女 男     女 男     女

7‑ 7 主

8‑

8‑ 7 主

8‑ 7 主 3‑

8‑ 5‑

8‑

7‑ 6‑

6‑ 5 主 3‑

6‑

6‑ 6主

7‑

7‑ 5‑

7‑

7‑  7‑

6‑ 6‑

(10)

るため と考 え られ る。

有職者について職種の内訳を見ると,漁 業が最 も多 く,次 いでその他 サービス業,水 産業に関連 した製造業が多い。33世帯のうち漁業従事者 のいる世帯は6世 帯で,水 産業に関連 した製造業従事者のいる世帯は4 世帯である。この両者をあわせると,有 職者のいる 18世帯のうち,漁 業

と水産業に関連 した製造業が半分以上を占めている。このことか ら,当 地区は,水 産業のウェイ トが高いと言える。

しかし,当 地区では,若 年労働者が水産業に従事 していないことが 目 立つ (図6)。漁業や水産業に関連 した製造業 (水産加工業)に 従事 して いる人は,30代 が 1人 ,50代 が 6人 ,60代 が 4人 ,70代 が 1人 となっ てお り,50〜 60代が多い。高齢者だけの世帯は漁業で,若 い人 も同居 している世帯はほかの仕事で生計をたてている場合が多い。

漁業従事者は高齢者が多 く,後 継者不足が顕著である。親が漁業をし ていても,そ の子供の世代では,全 ての世帯が漁業以外の職業に従事 し ている。聞き取 りによれば,そ の原因は,漁 業の収入が不安定であるこ とや,体 力的に厳 しいにもかかわらず収入がそれに見合ってないことな ど,漁 業の収入面の問題が大 きいようである。

人 1 2   1 0   8   6   4   2   0       0

日漁業 □水 産 関連産 業 図その他 □学生 回無職

図 6 尾 鷲市天満浦地 区の年齢 階級別 の就業状況 (2004年) (現地調査により作成)

(11)

水 産都 市 ・三重県尾鷲市 における就業構造 の特性

一方,水産加工業などの水産業に関連 した製造業に従事 している人は, 天満浦地区で 4世 帯 5人 である。その うち 3世 帯 は自営であ り, 1名 の みがパー トに従事 している。当地区においては,水 産業 に関連 した製造 業が雇用の機会 を広 く提供 している とは言 えない状況である。

3.2 小 川東地区

2000年の国勢調査 による と,小 川東地区には 330世帯 940人 が居住 し ている。今 回の聞 き取 り調査 は 43世 帯 に行 った。その結果 は表 2に 示 してい る。

当地区のほとんどの住民は非漁業従事者である。 しか し,親 や親類に 漁業従事者がいるという人は多 く漁業への親近感は高い。親が漁師で あった人は多 く,一 世代前までは確かに尾鷲市の主要産業であったこと が うかがわれた。当地区で現在漁業に従事 しているのは2世 帯。2人 で 共に60代 である。雇用形態は自営,雇 われと異なるが どちらにも後継 者はいない。

水産関連業に従事 しているのは5世 帯 ・6人 で,う ち2人 はパー ト勤 務である。当地区ではその他サービス業に最多の 17人が従事 していて, その次にその他商業 と公務員がそれぞれ 9人 で続いている。その他サ ビス業に従事する 17人のうち 15人は女性である。女性のパー ト勤務先 としてその他サービス業が多い。漁業従事者,水 産関連業従事者は合わ せて8人 であ り,当 地区において多 くの雇用を創出しているとはいえな い。

当地区の調査世帯の約半数は,3,40代 の夫婦 とその子供 という比較 的若い世帯である。 しか し,図 7か らも明 らかなように20代 の人は数 えるほどしかいない。進学や就職のために,高 校を卒業すると尾鷲を離 れる若者が多い。 3世 代以上に渡って同居 しているのは5世 帯のみであ

り,核 家族化が進んでいる。

(12)

表 2 尾 鷲市小川東地区の世帯別の就業状況 (2004年 )

世 帯 類 型

世帯 No

第 1世 代 第 2 世 代 3 世 代 以 降

男     女 男     女 男     女

l 6 漁   6 他 3公

2 6 漁 5 主 2 他 サ

3 4水 製 4他 サ 1学  2‑

2 他 サ

1 ‑ ―

4 6‑ 6水 3 ‑   3 他 5 6‑ 5他 商 3 水 製

6 7‑ 6主 4水 製 4水 製

7 4 他 製 2 他 サ

1 学 8 7 水 サ

9 6他 製 6主

6‑ 6 農

5電 5 主 1 学   1 学 5電  5他 1 学

5 公 5 主 1 学

5 公 5 主

5 ‑   5 他

4 電   4 他 1 学 1 学   0 学 0 学 1 7 4 電   4 他 1 学 1 学

4他 商 3他 サ 1 学 1 学

4他 商 4他 サ 1 学 l 学 4 他 商 3 他 サ 0 学

4建  3他 商 0学  0学 0 ‑ 4 公

1 ギ 1 4 許 3 他 サ 4 他 サ

1 学 0学  1学

世帯構成員 を世代別に区分 し,構 成員それぞれの年代 と職業 を示 した。数字 は年代 を示す。

(例)5漁 :50代 漁業

漁 :漁業,農 :農業,林 :林業,建 :建設業,水 製 :水産業に関連 した製造業,水 商 :水産業 に関連 した卸売 ・小売 ・飲食業,水 サ :水産業に関連 したサービス業,他 製 :その他の製造業, 他運 :その他の運輸 ・通信業,他 商 :そ の他の卸売 。小売 ・飲食業,他 サ :その他のサービス 業,電 :電気 ・ガス 。熱供給 ・水道業,金 :金融 ・保険業,公 :公務員,主 :専業主婦 (主夫), 学 :学生,一 :退職 。無職 。その他       (現 地調査 により作成)

世帯 類型

世帯 No

第 1世 代 第 2 世 代 3 世 代 以 降

男     女 男     女 男     女

︵続

3公 3 公

一  

1璽1学

1 学 1 学

3 他 サ 0 ‑ 3 公   3 他 0 学

0 学

3 電   3 他 1 学 0 学 3他 運 2他 サ 一  

3 他 商 2 主 0‑

3‑ 3公 1 F

l 学

2 建 3 主 0‑

3公

7‑ 7‑ 4建 3金

8‑ 4 他 サ

3 4 8‑

6‑ 6‑

1 学 7‑

6‑

6‑

6‑ 6‑

5‑ 3‑

3‑

7‑ 7‑

7‑ 7‑

(13)

水産都市 。二重県尾鷲市 における就業構造の特性

人 1 6   1 4   1 2   1 0   8   6   4   2   0 0   2   4   6   8   1 0   1 2   1 4   1 6 人

□漁業 日水 産関連 産 業 □その他 □学 生 □無職

図7 尾 鷲市小川東地区の年齢階級別の就業状況 (2004年) (現地調査により作成)

水産業以外 の雇用 としては,女 性 では福祉 関連,男 性では電気 関係や 建設関係 がやや 目立つ。共働 き家庭 は 15世 帯 と多 く,女 性 のパー ト勤 務の職 としてホームヘルパー業が比較的多 くみ られる。その中には,こ

こ 1, 2年 の間に資格 を取 って始めた人 も少 な くない。尾鷲市の高齢化 は進 んでお り,福 祉分野での雇用が拡大 している。ホームヘルパーの派 遣事業所 も増えてお り,競 争が激 しいという意見 もあった。一方,男 性 は電気関係,建 築関係に勤めている人が多少 目立つ。現在は下火である ものの,か つては中部電力尾鷲三田火力発電所が比較的多 くの安定的雇 用を尾鷲地域に提供 していたが,最 近は操業を縮小 している。

4.職 種 別 に見 た就 業状 況 4.1 漁 業従事者

調査対象地区のほか,北 浦 。南浦 。港町での調査 も加え,漁 業従事者 14人 を把握 した。漁業従事者の平均年齢は 60。9歳 であった。

まず,漁 業を始めたきっかけを質問したところ,「後継 ぎ」という理由 が 7人 ,「もともと漁業に憧れていた」が 4人 などであった。後継 ぎとし

(14)

て漁業 を始 めた場合 ,20代 前半 まで には漁業 に従事 してい る。 また,「い つ まで漁業 をつづ けるか」 の質 問 には, 8人 が 「体力が続 く限 り,死 ぬ まで」と回答 してお り,で きる限 り漁業 を続 けてい きたい との考 え を持 っ て い る人が多 い。 しか し,こ の 14人 の中で は,漁 業 の後継者が い る人 は お らず, 自分の子や孫を後継者にしたいと思っている人 もいなかった。

漁船漁業は高齢化 ・後継者不足が特に激 しい。かつて漁師は高収入が見 込める職業 とされていたが,近 年の漁業の不振や漁業の将来性を考える

と,漁 業を継がせることには消極的になっていると言えよう。

漁業従事者の収入面を見てみると, 5年 前 と比べた収入が増加 してい る人はお らず,「変化なし」あるいは減少 となっている。定置網をしてい る人の収入に変化がないのは,操 業 日数に比例 して収入が得 られるから だと考えられる。養殖の収入は,定 置網を除 く他の漁業形態のそれほど は減少 していないと思われるが,「養殖の収入はいい時 と悪い時の差が 激 しく,最 近はあまりいいとは思わない」 という養殖業者 もいた。それ に比べ,一 本釣 り (沿岸)や マグロ延縄をしている人の収入の減少は激

しかった。

ある漁師は 「仕事 は面 白いか ら,漁 業 をや りたい人がいれば大歓迎だ が収入の面では勧 め られない。年配の人は年金 もあるが,若 い人が漁業 だけで暮 らしてい くのは厳 しい。生活がで きる範囲の収入が得 られる職 業になれば若い人も増えるのではないか」 と言う。漁業 という職業 自体 に魅力がなくなったからではなく,近 年の漁業状況では生活できるだけ の収入が得 られにくくなっていることが,漁 業の雇用問題に影響を与え ているのではないだろうか。

4.2 水産関連業従事者

天満浦,小 川東両地区における調査によると,男 性 6人 ,女 性 4人 の 計 10人の水産関連産業 (水産関連の製造業 ・卸売業 ・サービス業)の 従

(15)

水産都 市 :三 重県尾鷲市 における就業構造 の特性

事者がお り,そ のうち7人 は水産加工に従事 していた。経営者は 10人 中5人 であった。自営であっても,家 族は他の仕事に就いていた り,働 いていなかった りすることが多 く見 られた。

水産関連産業従事者の就業状況には, 2つ の特徴がある。 1つ は勤続 年数の長さである。現在の平均年齢は 57.6歳で,10年 以上勤続する人 は 10人 中8人 を占めている。 もう1つ の特徴は,全 員が 30歳代以降に 今の仕事に就職 していることである。後述するように,転 職者 も高 く, 漁業や水産関連業に就いていた人が, 自営で水産加工業を始めたという

ケースが多い。

収入が 5年 前 と比べてどの くらい変化 したか」という質問では,パ ∵ トタイマーでは全員が 「変化なし」だったのに対 して, 自営者は5人 中 3人 が減少 ・5割 減 と答えている。最近の魚離れによる需要の減少 と流 通形態の変化は,水 産関連業の経営者にも大きな影響を与えているよう である。

水産関連業にとって,若 年労働者の少なさは深刻な問題である。この 仕事を選ぶ時に重視 したものとして,「仕事内容」が一番多かった。しか し,水 産関連業には,聞 き取 りの中でもよく聞かれたように,「求人はあ るが,若 い人が就きたがらない」という問題がある。今回の調査でも, 若者の就業はみられなかった。若者の意識の中で,水産関連業に対して,

臭い」,「気持ち悪い」,「技術がいるのでは」などという仕事内容に対 する悪いイメージを持っているようである。

5.就 業歴

ここでは,そ れぞれめ職種がどのような労働力に依拠しているか,そ れが世代によってどのように変化 してきたか,そ れぞれの職種が尾鷲市 の労働者にとってどのような役割を呆たしているか,な どを検討する。

(16)

そのために,調 査対象者が どのような経緯を経て現在の職に就いている かを分析する。

5.1 漁 業従事者

対象 となった漁業従事者は 14人である (表3)。 まず,全 員が市外で の居住経験はない。出身地 も14人中 13人が旧尾鷲町内であ り,居 住地

表 3 漁 業従事者の就業歴 転職

現在の

年齢 性別 現職就 職年齢

市外居 住経験

現職以前の 主な職業

当時 の 居住地

あ り

な し な し な し な し

(出)漁 他 商 水 商

尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市

な し 7 4 71 67 66 65 65 64 51 51 39

男 男 男 男 男 男 男 男 男 男

な し な し な し な し な し な し な し な し な し な し

な し な し な し な し な し な し な し (兼)

な し な し

尾鷲市

漁 :漁 業,建 :建 設業,水 商 :水産関連の卸 ・小売 。飲食業, 他商 :そ の他の卸 。小売 ・飲食業.

(出)は 出稼 ぎ,(兼 ) は兼業 を示す。

(2004年の聞 き取 りに よ り作成)

(17)

水 産都市 。三重県尾鷲市 にお ける就業構造 の特性

の移動歴 はみ られず,一 貫 して尾鷲市内で生活 している。最終学歴 をみ る と短大 。大学卒の高学歴者はいない。高卒 は 1人 で,小 。中卒がほと ん どである。 また現在の年齢 をみると30代 が 1人 だけで,あ とは 50代 か ら70代 と高齢の方で,数 十年 間にわた り漁業 を続 けている人が多い。

転職 あ り」の人は 14人 中 4人 である。53歳 の男性 は,建 設業の職歴 があ り,家 業 を継 ぐため 22歳 で漁業 に転職 した。水産業 に関連 した卸 小売 ・飲食業の職歴がある 54歳 の女性 は,こ の 53歳 の男性 とは夫婦で, 家業 を継 ぐため漁業 に転職 した。60歳 の男性 は,水産業以外の卸小売 ・ 飲食業の職歴があ り,元 々漁業 に憧れていた とい う理 由で,42歳 の時に 漁業 に転職 した。73歳 の男性 は,出 稼 ぎとして他の港で漁師を していた が,34歳 の時に,周 囲の勧 めで,今 の港で漁業 を始 めた。

一方,「転職なし」の人は 14人 中 10人 である。 1人 は高卒であるが, 9人 は小 。中卒で,そ れ以来ずっ と漁業 に従事 している。ただ最終学歴 が小 。中卒で,漁 業 を始めた年齢が 17〜 20歳 とい う人は,事 業後,数 年間の見習い期 間を経 て二人前の漁師になったためである。建設業の職 歴がある 51歳 の男性 は,漁 業 と兼業で,漁 業があま り忙 しくない時には 建設業 にも従事 していた。

漁業従事者 は一度漁業 に就 くと長期 間にわた り従事 している傾向にあ り,そ のため市外での居住経験 もな く,い わば 「生 え抜 き型」の就業過 程 を示 している。 また,現 在では若い年齢で漁業 に従事す る者 はほ とん

どお らず,高 齢化が顕著である。

5.2 水 産関連業従事者

対象 となった水産 関連産業従事者 は 10人 であ り, うち 9人 に転職歴 がある (表4)。 以前の職業 をみると,漁 業が 3人 ,水 産関連産業が 4人 で,漁 業 ・水産関連産業か らの転職が 目立つ。学歴 は様 々であ り,そ れ ほ ど関係 はない ようだが,主 な職歴が漁業である 3人 はいずれ も小 。中

(18)

の移動歴 はみ られず,一 貫 して尾鷲市内で生活 している。最終学歴 をみ ると短大 。大学卒の高学歴者 はいない。高卒は 1人 で,小 。中卒がほと ん どである。 また現在 の年齢 をみると30代 が 1人 だけで,あ とは 50代 か ら70代 と高齢の方で,数 十年間にわた り漁業 を続 けている人が多い。

転職あ り」の人は 14人 中 4人 である。53歳 の男性 は,建 設業の職歴 があ り,家 業 を継 ぐため 22歳 で漁業 に転職 した。水産業 に関連 した卸 小売 ・飲食業の職歴がある 54歳 の女性 は,こ の 53歳 の男性 とは夫婦で, 家業 を継 ぐため漁業 に転職 した。60歳 の男性 は,水産業以外 の卸小売 ・ 飲食業の職歴があ り,元 々漁業に憧れていたという理由で,42歳 の時に 漁業に転職 した。73歳 の男性は,出稼 ぎとして他の港で漁師をしていた が,34歳 の時に,周 囲の勧めで,今 の港で漁業を始めた。

一方,「転職なし」の人は 14人中 10人である。 1人 は高卒であるが, 9人 は小 。中卒で,そ れ以来ずっと漁業に従事 している。ただ最終学歴 が小 。中卒で,漁 業を始めた年齢が 17〜 20歳 という人は,卒 業後,数 年間の見習い期間を経て二人前の漁師になったためである。建設業の職 歴がある51歳 の男性は,漁 業 と兼業で,漁業があまり忙 しくない時には 建設業にも従事 していた。

漁業従事者は一度漁業に就 くと長期間にわた り従事 している傾向にあ り,そ のため市外での居住経験 もなく,い わば 「生え抜 き型」の就業過 程を示 している。また,現 在では若い年齢で漁業に従事する者はほとん

どお らず,高 齢化が顕著である。

5.2 水 産関連業従事者

対象 となった水産関連産業従事者は 10人であ り, うち9人 に転職歴 がある (表4)。 以前の職業をみると,漁 業が 3人 ,水 産関連産業が 4人 で,漁 業 ・水産関連産業か らの転職が 目立つ。学歴は様々であ り,そ れ ほど関係はないようだが,主 な職歴が漁業である3人 はいずれも小 ・中

(19)

論   説

表 4 水 産 関連産業従事者 の就業歴

転 職 歴 現在 の 年齢 性 別

現 在 の

職 業 就業形態

市外居住年数 (主な居住地)

現職以前の 主な職業

漁 業 経 験

あ り 73 64 56 47 43 72 62 50 48

水 サ

水 製

水 製

水 製

水 商

水 製

水 製

水 製

水 製 自営 自営 自営 アルバ イ

正社員 バー ト

自営 自営 パー ト

不詳 不詳 35 46 55 50 46 35 37

な し 3年 6年 (東京都)

な し 3年 (和歌 山県)

(.鳥羽市) 3年 (愛知県)

な し な し

漁業 漁業 水製 他サ 水 商 漁業 (海女)

水製1) 他サ 水製

尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市 鳥羽市 尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市

あり あり なし なし なし あり なし なし なし

な し 水 製

ヾ ― ト

4 0 な し な し

水 製 :水 産業 に関連 した製造業,水 商 :水 産業 に関連 した卸売 ・小売 ・飲食業, 水 サ :水産業 に関連 したサー ビス業,他 商 :そ の他の卸売 。小売 ・飲食業, 他サ :そ の他 のサー ビス業

1)結 婚前 に現在 と同 じ職場 に勤務 していた.(2004年 の聞 き取 りにより作成)

卒である。10 人 中 9人 は旧尾鷲町内出身の人であ り,主 な職歴 も旧尾鷲 町内であ り出身地以外 に長期 間他地域 に居住 した経験 を持つ人 はいな

転職経験がある人の中には,親 が漁業や水産関連産業 に就 いていたた め家業 を継いだ り,景 気が傾いて きたので見様見真似で始めてみた りと い う人や,漁 業 をしていたが魚が取れな くな り収入 を考 えて水産関連産 業 に転職 した人がいる。一度,就職や進学 などで他地域 に出て行 き,戻っ て きた人 も従事 している。 また,水 産加工業で も機械化が進み,人 件費 を削減 してい きたいのだが,あ る水産加工業者の中では 「尾鷲市 は就職 先が少 ないので雇用の確保 に努めている」な どと考 えているところもあ

(20)

る。水 産 関連産業 は尾鷲市 において転職先 の受 け皿 として他 産業 か らも ある程度の雇用 を吸収 しているといえるだろう。

5,3 そ の他 の産業従事者

回答者総数 は 52人 ,そ の うち 「転職 したこ とがあ る」 と答 えた人 は 65。4%の 34人 ,「転職 したことがない」と答 えた人が 34.6%の 18人 だっ た (表5)。 全体 をみると,漁 業 ・水産関連業従事者 に比べて若い人が多 く,回 答者全員の平均年齢 は 41.73歳 であった。 また,学 歴の高い人が 多 く,84.6%に あたる 44人 が高卒以上だ った。市外 に居住 した経験 の ある人 も多 く,69%の 人が 「市外居住経験 あ り」 と回答 した。平均居住 年数 は 6.45年 で,高 校や大学 などで尾鷲 を離れそのまま現地で就職 し, 何 らかの理 由で尾鷲 に Uタ ー ンした もの と考 え られる。 また,漁 業 に 従事 した ことがあ る と答 えたの はわずか 3人 で,い ずれ も22歳 まで に 漁業か ら離れている。転職前 にもっ とも長 く従事 したのが水産関連業 と 答 えた人 もわずかに 2人 だった。

次 に転職経験 の有無 に分 けて考察す る。 まず転職経験 のある人の平均 年齢 は 43.2歳 であ るが,50歳 未満が 23人 で 67.6%に のぼる。ほ とん どが 50代 以上であった漁業や水産関連業従事者 と比べ ると,若 年者が 多 い。転職経験者の 79%に 市外居住経験があ り,う ち 7割 は県外居住経 験が最長 と回答 した。男女差 は多少 あるものの,女 性で も72%が 市外で 居住 した経験 を持 ち,市 外での平均居住年数は 6.2年 である。現職で最 も多か った職業 は男性 では公務員で,全 員が 20代 で現職 に就いている が,以 前の仕事や最終学歴 は様 々である。次 に多かったのが建設業,次 いで電気 ・ガス ・水道であった。建設業 は 40・50代 の男性であるが,就 業形態 も異 な り,以 前の仕事 も建設,製 造,水 産関連小売業 と偏 りがあ

ま りない。電気 関連 は 40代 の男性 で,20代 で就職 している。以前 の仕 事 も同 じ業種 と答 えている。一方,女 性で最 も多かったのはサービス業

(21)

論   説

表 5 そ の他の産業従事者の就業歴

転 職 歴 現在の 年齢 性 別

現在 の 職業

就 業 形態

現 職 就 職 年 齢

市外居住年数 (主な居住地)

現職以前の 主 な職業

当時 の 居 住 地 漁 業 経 験

あ り 7 4 71 61 58 57 54 53 52 52 50 50 45 4 4 4 4 43 4 2 41 41 40 40 40 40 40 39 35 35 31 31 31 31 30 2 8 24 21

女 男 男 女 男 男 女 男 女 男 女 男 男 女 男 ︐ 女 男 女 男 女 女 女 女 男 女 女 男 男 男 男 女 女 女 女

他 商

他 製 他 商 他 サ

他 商 他 商 他 サ 他 商 他 サ 他 サ

他 サ 他 サ 他 サ 他 サ 他 サ 他 商 他 サ 他 サ

自営 正 社 員 パ ー ト 正社 員 自営

正 社 員 パ ー ト 正 社 員 パ ー ト 正 社 員 パー ト 正社 員

パー ト 正社員 正社員 正社 員 正社員 パー ト パー ト パー ト 正社員 パ ー ト 正社員 正社員 正社 員 正社員 正社 員

正社員 30 71 16 51 28 2 4 45 52 16 26 47 27 35 37 35 36 21 37 26 2 4 26 34 38 35 20 21 21 24 27 31 26 25 24 19

05年 (大阪府) 22年 (ソウル) 3年 (愛知県) 5年 (奈良県)

14年 (大阪府) 4年 (東京都) (紀伊長島町)

(愛知県)

(奈良県)

2 年 ( ? ) 3年 (愛知県) 29年 (紀伊長島町)

(海山町) (愛知県)

(東京都) 10年 (大阪府)

2年(紀伊長島町)

2年 (四日市市) 2 年 ( ? )

2年 (久居市) 5年 (鳥羽市) 7年 (東京都) 3年 (大阪府) 05年 (愛知県)

7年 (大阪府) 5年 (大阪府)

1 年

7 年

他 製 他 運 他 商 他 製 水 製

他 サ 水 商

他 製

他 商

他 サ 他 商 他 サ 他 製

他 サ

尾鷲市 尾鷲市 尾鷲市 大阪府 尾鷲市 尾鷲市 愛知県 紀伊長 島町

愛知県 愛知県 尾鷲市 東京都 大阪府 尾鷲市 尾鷲市 大阪府 尾鷲市 尾鷲市 久居市 愛知県 東京都 大阪府 尾鷲市 大 阪府 大 阪府 尾鷲市

あ り

あ り

あ り

(22)

水製 :水産業に関連 した製造業, 水サ :水産業に関連 したサービス業, 通信業,他 商 :その他の卸売 ・小売 ・

漁 :漁 業,農 :農 業,林 :林 業,建 :建 設業,

水商 :水 産業 に関連 した卸売 ・小売 。飲食業, 他製 :そ の他 の製造業,他 運 :そ の他の運輸 ・ 飲食業,他 サ :そ の他 のサー ビス業,

電 :電 気 ・ガス ・ 熱供給 ・水 道業,金 :金 融 ・保険業,公 :公 務員,主 :専業主婦 (主 (2004年 の聞 き取 りによ り作成)

で 55%の 人が就 いている。 また小川東地 区を中心 にホームヘルパーな

どの福祉 関係の職業 に就いている人が 目立つ。年齢 は 20〜 50代 と幅広 いが, うち 6割 は 40代 である。主 に高卒以上で 10〜 30代 で現職 に就 職 している。就業形態 はパー ト・アルバイ トが多 く,半 数にのぼる。つ いでその他卸売 ・小売 。飲食業が多い。年齢の幅はあるが,勤 続年数は 10年 前後 とさほ ど長 くはない。転職 した理 由 としては,「両親の面倒 を 見 るために地元 に帰 った」「周囲か らの勧 め」が最 も多かった。女性の理 由では 「結婚 したか ら」 もや は り目立つ。結婚 とともに仕事 をいったん 退職す る女性が多いことがわかる。

対 して,「転職経験 はない」 と答 えた人の平均年齢 は 40.3歳で,そ の

な し 62 61 57 51 49 45 4 4 4 2 39 37 37 35 34 33 30 25 24 20

他 製 他 サ

他 商

他 サ

他 サ 他 サ 他 製

パー ト 正社員 正社員 正社 員 正社員 正社 員 正社員 正社員 正社員 正社員 正社 員 正社員

正社員 正社員 正社員 正社員 正社 員

48 25 18 18 24 25 18 18 22 22 2 2 35 20 18 30 23 24 20

1 5 年

5年 (東京都) (海山町)

(津市)

7年 (津市)

2年 (松阪市) 13年 (愛知県) 4年 (津市) 5年 (大阪府)

(23)

論 説

うち半数が尾鷲市外 に居住 した経験 を持つ。市外 での平均居住年数 は 7.3年 と転職経験のある人 よ り1年 ほ ど長い。転職歴のある人 よ りも全 体的 に学歴が高 く,18人 中 17人 が高卒以上で大卒以上 も7人 いる。就 業形態 はパー トと不明の 2人 を除いて全員が正社員である。現職で最 も 多い職業 は公務員で,男 性 で 1位 ,女 性 で も2位 に位置 している。 とも に現在 30〜 50歳 代で,20歳 前後で就職 している。他の職業 と比べて学 歴が高 く,女 性 は全員大卒以上であった。女性で最 も多かったのはサー ビス業で 9人 中 4人 が就いている。60代 1人 を除 く3人 全員が 20代 , 30代 で市外居住経験 を持 ち,大 卒 または専門学校卒である。 また,4人

中 3人 は就業形態が正社員である。学歴が高 く,安 定 した雇用 を求める 傾向が強い と考 え られる。

高学歴 の人や市外か ら尾鷲 に帰 って きた人たちの就職 。再就職先 とし て,漁 業や水産関連業以外の雇用 に対する比重が高 まる傾向にあるとい える。

6.水 産 関 連 業 へ の 労働 力 の 析 出状 況 6.1 水 産加工業従事者へのアンケー ト

ここでは,水 産関連業 (とくに水産加工業)に 従事す る労働者 は, ど の ような世帯か ら供給 されているかを検討す る。そのために,旧 尾鷲町 内の水産加工業者 (加工組合加盟)の 従業員に対 し,2004年 8月 にア ン ケー トを実施 した。 アンケー トの調査票 は,水 産加工業者 に労働力 を輩 出 している世帯 を対象 とす る 「世帯票」 と,水 産加工業従業員個人を対 象 とす る 「個人票」の 2つ か らなる。調査 内容 は,「世帯票」では各従業 員の世帯員全員の仕事の内容 を,「個人票」では従業員個人の職歴 と移動 歴,今 の仕事 についての自己評価,尾 鷲の漁業 に対す る意見 などを質問 した。調査票は市内の水産加工業者 11社 の合計 218人 に配付 し,150部

(24)

回収 した。うち有効回答は 1 0 0 世帯で, 2 6 3 人 の就業状況を把握するこ とができた。

6 .2  調 査結果

まず回答 した水産加工業従業員の属性 をみると,回答者 100人の うち, 男性 7 4人 ,女 性 23人 ,不 明 3人 であった。平均年齢 は 53.6歳である。

現住地 は旧尾鷲町内が 67 人 ,尾 鷲市の隣の海山町 (現紀北町)が 11人 と続 く。

次 に 「世帯票」 により水産加工業者 に労働力 を供給 している世帯の特 徴 をみる。表 6を みると,調 査世帯の 263人 の うち,漁 業 は 1人 のみ, 水 産加工業 な どを含 む水産関連産業 には 93人 が就業 してお り,漁 業 を 含 めた広義の水産業 に 3分 の 1以 上が従事 している。一方,水 産業以外 の産業 には 2割 ほどが従事 している。 また,退 職者,専 業主婦 (夫),学 生 など,有 給の職 に就いていない者 は 3分 の 1ほ どにのぼっている。 ま た,世 帯の中で, 2人 以上の構成員が就業 している世帯が 57%で ある。

世帯のほかの構成員が就いている現在の職業はさまざまだが,パ ー ト ・ アルバ イ ト43%,正 社員が 25%と 就業形態 には偏 りがある。比較的多 くの世帯で,水 産加工業以外 にも非正規雇用 を含 む仕事 に就 くことによ り,収 入 を補 っている様子が うかがえる。

家族構成では,夫 婦 だけで住 んでいる世帯が 23%,夫 婦 と子供 とで住 んでいる世帯が 35%と なっていて,核 家族 の割合が全体 の 58%を 占め ている。 また,水産加工産業 に従事 している人が夫婦 (親)の世代が 68%

で,あ とつ ぎ世代が 18%と なっている。水産加工産業従事者の平均年齢 53.6歳 との関連 を見て も,若 い世代が水産加工 に従事 していない ことが 分 か る。若 い世代 にはこの仕事へ のイメー ジや労働条件が好 ま しくな

く,就 職先 として考 えられていないのだろう。

次に,「個人票」の結果 をみる。水産関連産業 に従事 している人の就業

(25)

論 説

表 6 水 産加工業者 に労働 力 を供給 してい る世帯 にお け る 世帯員 の職業構 成

職 業

回答数   %

水 産業 漁業

水 産 関連産業 水 産 関連製造業

水 産関連卸売 。小売 ・飲食業 水 産 関連運輸 ・通信 業 水 産 関連サ ー ビス業

94    35。 7 1       0 . 4 93     35.4 69    26.2 18      6.8

1 5

0 . 4 1 . 9

水産業以外の産業

その他 の第 1 次 産業 その他 の第 2 次 産業 その他 の第 3 次 産業

51    19.4 7       2 . 7 9       3 . 4 35    13.3

無給 の者

専業 主婦 (夫) 学生

退職 その他

88    33.5 20     7.6 35     13.3

7       2 . 7 26     9.9

無回答

30    11.4

合 計 263    100.0

水産加工業者従業員のい る 100世帯 の職業構 成 を示 した。

無 回答の中には無職が含 まれる.

(2004年のア ンケー トに よ り作成)

形態 は正社 員が 26人 ,ア ルバ イ ト ・パ ー トが 63人 であ る。 また,業 務 内容 は正社 員が水 産加工 で 48%,事 務 で 28%だ が,パ ー ト・アルバ イ ト で は,水 産加工 に従事 してい る人が 90%を 占めてい る。正社 員 は 10,20

(26)

代か ら就職 した人が 48%と 一番多いが,パ ー ト・アルバ イ トで一番多い のは,50代 か らで 54%で ある。勤続年数では,大 規模 な企業 はパー ト・

アルバ イ トで 3年 未満 61%と 全体の半分以上 を占め,そ れ以外の企業で は 3年 未満が 10%と い うように,大 規模 な企業では,短 期的な雇用が多 い。パー ト・アルバイ トな どの短期的な雇用 は,水 産加工業務の人材不 足への対応策のひ とつ と考 え られているのが分かる。

水産関連産業 に従事 していて転職経験がある人は 84%で ,そ の うち市 外か ら戻 って きた人の割合 は 51.2%で ある (表7)。また,市 外か ら転職 して きた人では,現 在 の就業形態 はパー ト・アルバ イ トが 57%,正 社員 が 43%で ある。 もともと就 いていた職業 も水産加工産業 と関わ りがあ るわけではな く,転 職や現在 の職業 を選んだ理由 も両親の面倒 をみるた めや,他 の選択肢 なかったか らといった ものが多い。

水産加工業産業 は,市 の職業の中で も,市 外 か ら尾鷲市内に戻 って き た人や中高年のパー ト ・アルバ イ トとして再就職 をす る際の受 け皿 と なっているといえる。

7.む すび

尾鷲市の就業構造の趨勢をみると,漁 業の大幅な低下 とともに,サ ー ビス産業の増大が顕著に進行 している。とくに高齢化に伴 う福祉関連雇 用が拡大 してお り,新 たな公的雇用に依存する傾向を看取することがで

きる。

このような状況下で,尾 鷲市の水産業 (漁業および水産関連業)を 就 業面から見ると,次 のように特徴づけられるであろう。

第 1に は,水 産関連業が柔軟な雇用機会を創出していることである。

水産関連業従事者は,30代 以上の中途採用が大半を占め,と くに女性に よって占められている。この職種は,Uタ ーン労働者 も多 く,就 業に当

(27)

論 説

表 7 水 産加工業従業者 の転職経験 A.転 職 経 験 と以 前 の 職 業

以前 の職業 回答数

転職経験 あ り

100.0

水 産業

19

4 15 11 3 1 0

22.6 4 . 8 1 7 . 9 13.1

3 . 6 1 . 2 0 . 0

漁業

水 産 関連産業 水 産 関連製造業

水 産 関連卸売 。小 売 ・飲 食業 水 産 関連運輸 ・通信 業 水 産 関連サー ビス業 水産業以外の産業

その他 の第 1 次 産業 その他 の第 2 次 産業 その他 の第 3 次 産業

51 60.7

0 16 35

0 . 0 1 9 . 0 4 1 , 7

学 生 10 11.9

無 回答

4.8

転職経験 な し

%は 転職経験ありのうちの構成比 B . 前 職就業時 の居住 地

居住 地 回答 数

二重県 内

42       50.0

24       28.6 8         9 . 5 1 0       1 1 . 9

尾鷲市

紀伊長 島町 ・海 山町 その他 の県 内

二重県外

29.8

不 明 20.2

100.0 ( 2 0 0 4 年のア ンケー トによ り作成)

たりこれまでの経験もあまり問わないという特徴がある。したがって,

図 1 調 査対象 地 区
表 2 尾 鷲市小川東地区の世帯別の就業状況 (2004年 ) 世 帯 類 型 世帯No 第 1世 代 第 2 世 代 3 世 代 以 降 男     女 男     女 男     女 漁 業 誹業世帯 l 6 漁   6 他 商 3公 2 6 漁 5 主 2 他 サ 水 産 関 連 産 業 就 業 世 帯 3 4水 製 4他 サ 1学  2‑ 2 他 サ1 ‑ ―46‑ 6水製3 ‑   3 他商56‑ 5他商 3 水 製67‑6主4水 製 4水 製 7 4 他 製 2 他 サ 1 学 8 7 水 サ

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