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複数のセンシング情報を用いた災害時避難誘導システムの提案 1150329

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Academic year: 2021

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平成26年度 学士学位論文梗概 高知工科大学 情報学群

複数のセンシング情報を用いた災害時避難誘導システムの提案

1150329

冨 田 涼 太 【 植田研究室 】

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はじめに

地下鉄や商業施設など屋内での災害が発生した際に, 災害状況によっては指定の避難経路が使用できなくな るといった問題がある. 現在はセンサネットワークを用 いた避難誘導システムが提案されている. しかしシステ ムの多くは 1種類のセンシング情報のみに着目し避難 誘導を行っている. 避難者を安全かつ確実に避難させる ためには複数のセンシング情報を考慮する必要がある.

本研究ではセンサネットワークを用いた災害時の避難誘 導について複数のセンシング情報を考慮したシステム を提案する.     

2

既存研究

現在,センサネットワークを用いた避難誘導システム が多く提案されている [1]. しかしこれらのシステムは 避難誘導を行うための指標として1 種類のセンサ情報 のみに着目している. 例えば災害検知には温度・煙を用 いているが,その後の避難経路生成には炎のみを用いて 煙は考慮しないなどである. 災害時の避難には特定の要 素のみならず複数の要素が避難者に関ってくるため, 難者に安全な避難誘導を行うには複数の要素を考慮す る必要がある.

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複数センシング情報での避難誘導システム

本研究で提案するシステムは屋内災害発生時に避難 者に影響を及ぼす複数の要素をセンサによって収集し, それら複数の要素の変化を考慮して避難誘導を行うシ ステムである(図1).

システムは各種データをセンシングするセンサとセ ンサデータを収集するエージェント,収集したデータを 受け取り避難経路を生成,避難者の携帯端末に表示する サーバから構成される. センサは無線通信機能を備えて おり,それぞれ隣接するセンサとのみ通信が可能である.

また各センサは建物内の通路に等間隔で配置されてい る. サーバは各センサのセンサ名・センサ番号・位置情 報, 温度データ, 煙データ,危険フラグを保持しており, 各センサの隣接センサの情報を持っているものとする. 各センサは通常特定の周期でセンシングを行う. セン シングした温度・煙データはデータ収集エージェントに よってサーバへと収集される. 収集された各データが規 定の値を超えた場合システムは火災を検知する. 火災検 知後,サーバは収集した各センサのデータを参照し, 定の値を超えたセンサ付近の通路は通行不可であると 判断する. 煙データについては複数の規定値をもってお り, 値によって各センサに危険フラグを付与する. 避難 者は携帯端末からシステムを起動し,自身の位置情報を

サーバへと送信する. 位置情報を受信したサーバは避難 者の現在位置付近のセンサを始点センサとして避難経 路の生成を開始する. 最短経路が複数存在する場合, 難経路中の各センサの危険フラグを参照し,より危険フ ラグが少ない方を避難経路として提示する.

1 提案システムの流れ

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結果

本研究で作成した避難経路生成処理の動作確認とし て,仮想の災害上で本システムの避難経路生成を行った ところ,避難者の現在位置から出口まで災害発生箇所を 避けるように避難経路を生成することができた. また複 数の経路が生成された場合はより危険の少ない経路を 選択させることができた. 得られた結果に基づき避難経 路を避難者に提示した場合のイメージを図2 に示す.

2 避難経路提示イメージ

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まとめ

現在センサネットワークを用いた避難誘導が提案され ているが,システムの多くは避難経路生成に 1 つのセ ンシング情報のみを用いたものが多く適切な避難誘導が 行えるとは言えない. そのため本研究では,センサネッ トワークを用いた災害時における複数のセンシング情 報を考慮した避難誘導システムを提案した. 仮想の災害 上で本システムの避難経路生成を行ったところ避難者の 現在位置から出口までの避難経路を生成することがで きた.

参考文献

[1] 瀧本ら, “自律分散協調による避難誘導システムの 開発”,社会技術研究論文集, Vol.8, pp82-90, 2011.

参照

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