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第 3 部 災 害 応 急 対 策 計 画 第 8 章 災 害 救 助 法 の 適 用 計 画 第 5 節 救 助 の 実 施 1. 実 施 機 関 (1) 県 災 害 救 助 法 を 適 用 する 場 合 の 救 助 は 県 が 行 うこととするが 次 に 掲 げる 事 項 すべてに 該 当 する

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 第8章 災害救助法の適用計画 第1節 目的 この計画は、災害救助法(昭和22年法律第118号)の適用申請及び救助等の実施を適切に 行うことを目的とする。 第2節 災害救助法の適用 県は、同一の原因による災害により、被災者が現に救助を要する状態にある場合で、適用基準 の各号のいずれかに該当するときは、速やかに災害救助法を適用するものとする。災害救助法に よる救助の要否は、市町村の区域単位ごとに判定を行う。 災害救助法の適用申請に係る事務は、事務局が担当し、災害救助法の適用が決定された以後の 災害救助法に関する事務は、福祉保健対策部が担当するものとする。 第3節 適用基準等 1. 規模 一定規模以上の災害(災害の規模が個人の基本的生活権と全体的な社会秩序に影響を与え る程度のもの(市で十分な救助等が行えない場合))について、災害救助法による救助が行わ れる。 2.適用基準 災害救助法の適用基準は、災害救助法施行令第1条第1項各号の規定による。本市に適用 される具体的な基準は、次のいずれかの場合である。 (1)市内住家の滅失世帯数が、60 世帯以上のとき (2)県内住家の滅失世帯数が、1,000 世帯以上であって、市内住家の滅失世帯数が 30 世帯 以上のとき (3)県内住家の滅失世帯数が、5,000 世帯以上であって、市内住家の滅失世帯数が 5 世帯 以上のとき (4)災害が隔絶した地域に発生したものである等災害にかかった者の救護を著しく困難と する厚生労働省令で定める特別の事情がある場合で、かつ多数の世帯の住家が滅失した ものであるとき (5)多数の者が生命又は身体に危害を受け、又は受けるおそれが生じた場合として厚生労 働省令で定める基準に該当するとき (注)世帯の算定方法(上記(1)から(3)に適用) 全壊・全焼・流出世帯・・・1世帯 半壊・半焼する等著しく損傷した世帯・・・1/2世帯 床上浸水、土砂の堆積等により一時的に居住することができない状態となった世帯 ・・・1/3世帯 第4節 適用手続 (1)市(事務局)は、災害に際し、市における災害が第3節の適用基準のいずれかに該当し、 又は該当する見込みのあるときは、直ちにその旨を県に報告するものとする。 (2)県は、市から被害状況等の報告があった場合等で救助が必要であると認められる場合、又 は被害の状況を客観的に判断し適用すべき状態にあると認められる場合は、厚生労働省に技 術的助言を求める等必要な措置を講じ、適用を決定するものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 第5節 救助の実施 1.実施機関 (1)県 災害救助法を適用する場合の救助は県が行うこととするが、次に掲げる事項すべてに該当 するときは、知事の権限に属する災害救助法の救助の実施に関する事務の一部を市に行わせ ることとする。 ア 市が当該事務を行うことにより、救助の迅速化、的確化が図られること。 イ 避難所の設置、炊き出しその他による食品の給与、災害にかかった者の救出等緊急 を要する救助、及び学用品の給与等県において困難な救助の実施に関する事務である こと。 県は、市への委任に当たっては、災害ごとに市へその事務の内容及び実施期間を通知して 行うとともに、これを公示するものとする。 (2)市 市は、県から救助の委任を受け、救助の実施に関する事務を適正に実施するものとすると ともに、災害の事態が急迫して、県による救助の実施を待つことができないときは、災害救 助法の規定による救助に着手し、その状況を直ちに知事に報告するとともに、その後の処置 に関して知事の指揮を受けるものとする。 2.救助の種類 救助の種類は、次のとおりである。 (1)避難所、応急仮設住宅の設置 (2)食品、飲料水の給与 (3)被服、寝具等の給与又は貸与 (4)医療、助産 (5)被災者の救出 (6)住宅の応急修理 (7)学用品の給与 (8)埋葬 (9)死体の捜索及び処理 (10)住居又はその周辺の土石等の障害物の除去 3.救助の基準 災害救助法による救助の種類、対象、費用の限度額及び期間等は、表3-8-1のとおり とする。 なお、この基準により救助を適切に実施することが困難な場合は、県に協議(県は厚生労 働省に協議)し、その同意を得て県が定める基準により実施するものとする。 第6節 費用の支弁 災害救助法による救助に要する費用は、県が支弁する。 第7節 災害救助法の適用がない場合への準用 市は、災害救助法の適用がない場合については、災害救助法に準じて救助を実施するものとす る。

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 表3-8-1 災害救助法による救助の基準一覧表(鳥取県災害救助法施行細則) 救助の 種 類 対 象 費用の限度額 期 間 備 考 避難所 の設置 災 害 に よ り 現 に 被 害を受け、又は受け る お そ れ の あ る 者 を収容する。 (基本額) 避難所設置費 1人 1日当たり 300 円以内 (加算額) 冬季:別に定める額を加算 高齢者等の要援護者等を収 容する福祉避難所を設置し た場合、当該地域における 通常の実費を支出でき、上 記 を 超 え る 額 を 加 算 で き る。 災害発生 の日から 7日以内 1 費用は、避難所の 設置、維持及び管理 の た め の 賃 金 職 員 等雇上費、消耗器材 費、建物等の使用謝 金、借上費又は購入 費、光熱水費並びに 仮 設 便 所 等 の 設 置 費を含む。 2.避難にあたっての 輸送費は別途計上。 応急仮 設住宅 の供与 住家が全壊、全焼又 は流失し、居住する 住 家 が な い 者 で あ って、自らの資力で は 住 家 を 得 る こ と ができない者 1 規格 1戸当たり平均 29.7 ㎡(9坪)を基準 とする。 2 限度額 1戸当たり 2,401,000 円以内 3.同一敷地内等に概ね 50 戸以上設置した場合は、 集会等に利用するための 施設を設置できる。(規 模、費用は別に定めると ころによる。) 災 害 発 生 の 日 か ら 20 日以内 着工 1 平均1戸当たり 29.7 ㎡、2,401,000 円 以 内 で あ れ ば よ い。 2 高 齢 者 等 の 要 援 護 者 等 を 数 人 以 上 収容する「福祉仮設 住 宅 」 を 設 置 で き る。 3 供 与 期 間 は 最 高 2年以内とする。 4 民 間 賃 貸 住 宅 の 借 り 上 げ に よ る 設 置も対象とする。 炊出し その他 による 食品の 給与 1 避難所に収容 された者 2 全半壊(焼)、 流失、床上浸水で 炊事できない者 1人1日当たり 1,010 円以内 (主食、副食及び燃料等の 経費) 災 害 発 生 の 日 か ら 7日以内 1 食 品 給 与 の た め の 総 経 費 を 延 給 食 日 数 で 除 し た 金 額 が 限 度 額 以 内 で あ ればよい。 (1食は 1/3 日) 2 現 物 給 付 に 限 る こと。 飲料水 の供給 現 に 飲 料 水 を 得 る こ と が で き な い 者 ( 飲 料 水 及 び 炊 事 の た め の 水 で あ る こと。) 当該地域における通常の実 費 災 害 発 生 の 日 か ら 7日以内 1 費用は、水の購入 費、給水及び浄水に 必 要 な 機 械 及 び 器 具の借上費、修繕費 及 び 燃 料 費 並 び に 薬品及び資材費 2 輸送費、人件費は 別途計上。

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 救助の 種 類 対 象 費用の限度額 期 間 備 考 被服、 寝具そ の他生 活必需 品の給 与又は 貸与 全半壊(焼)、流失、 床上浸水等により、 生活上必要な被服、 寝具、その他生活必 需品を喪失し、又は 毀損し、直ちに日常 生 活 を 営 む こ と が 困難な者 1 夏季(4月~9月)冬 季(10 月~3月)の季別 は災害発生の日をもって 決定する。 2 下記金額の範囲内 災 害 発 生 の 日 か ら 10 日以内 1 備蓄物資の価格 は、年度当初 の評 価額とする。 2 現物給付に限る こと。 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人世帯 5人世帯 6人以上1 人増すごと に加算 16,800 60,200 半  壊 半  焼 床上浸水 夏 冬 32,700 5,600 9,100 7,600 12,000 11,400 2,400 区  分 夏 49,700 冬 全  壊 全  焼 流  失 7,300 28,500 36,900 51,400 19,900 25,300 3,300 75,700 10,400 17,200 22,200 39,200 13,800 17,400 医 療 医 療 の 途 を 失 っ た 者(応急的処置) 1 救 護 班 … 使 用 し た 薬 剤、治療材料、医療器具 破損等の実費 2 病院又は診療所…国民 健康保険診療報酬の額以 内 3 施術者 協定料金の額以内 災 害 発 生 の 日 か ら 14 日以内 患者等の移送費は、 別途計上。 助 産 災 害 発 生 の 日 以 前 又 は 以 後 7 日 以 内 に 分 べ ん し た 者 で あ っ て 災 害 の た め 助 産 の 途 を 失 っ た 者 ( 出 産 の み な ら ず、死産及び流産を 含 み 現 に 助 産 を 要 する状態にある者) 1 救 護 班 等 に よ る 場 合 は、使用した衛生材料等 の実費 2 助産師による場合は、 慣行料金の 100 分の 80 以内の額 分 べ ん し た 日 か ら 7日以内 妊婦等の移送費は、 別途計上。 災害に かかっ た者の 救出 1.現に生命、身体 が 危 険 な 状 態 に ある者 2.生死不明な状態 にある者 当該地域における通常の実 費 災 害 発 生 の 日 か ら 3日以内 1 期間以内に生死 が明らかにな らな い場合は、以後「死 体の捜索」と して 取り扱う。 2 輸送費、人件費 は、別途計上。

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 救助の 種 類 対 象 費用の限度額 期 間 備 考 災害に かかっ た住宅 の応急 修理 1.住家が半壊(焼) し、自らの資力に よ り 応 急 修 理 を す る こ と が で き ない者 2.大規模な補修を 行 わ な け れ ば 居 住 す る こ と が 困 難 で あ る 程 度 に 半壊(焼)した者 居室、炊事場及び便所等日 常生活に必要最小限度の部 分 1世帯当たり 520,000 円以内 災 害 発 生 の 日 か ら 1 ヶ 月 以 内 学用品 の給与 住家の全壊(焼)、 流失、半壊(焼)又 は 床 上 浸 水 に よ り 学 用 品 を 喪 失 又 は 毀損し、就学上支障 のある小学校児童、 中 学 校 生 徒 及 び 高 等学校等生徒(特別 支援学校を含む。) 1 (小学校児童及び中学 校生徒)教科書及び教科 書以外の教材で教育委員 会に届出又はその承認を 受けて使用している教材 実費 (高等学校等生徒) 正規の授業で使用してい る教材実費 2 文 房 具 及 び 通 学 用 品 は、1人当たり次の金額 以内 小学校児童 4,100 円以内 中学校生徒 4,400 円以内 高等学校等生徒 4,800 円以内 災 害 発 生 の日から (教科書) 1ヶ月 以内 ( 文 房 具 及 び 通 学 用品) 15 日以内 1 備蓄物資は、評 価額 2 入進学時の場合 は個々の実情 に応 じて支給する。 埋 葬 災 害 の 際 死 亡 し た 者 を 対 象 と し て 実 際 に 埋 葬 を 実 施 す る者に支給 1体当たり 大人(12歳以上) 201,000 円以内 小人(12歳未満) 160,800 円以内 災 害 発 生 の 日 か ら 10 日以内 災害発生の日以前に 死亡した者であって も対象となる。 遺体の 捜索 行 方 不 明 の 状 態 に あり、かつ、四囲の 事 情 に よ り す で に 死 亡 し て い る と 推 定される者 当該地域における通常の実 費 災 害 発 生 の 日 か ら 10 日以内 1 費用は、船艇そ の他救出のた めの 機械、器具等 の借 上費又は購入 費、 修繕費、燃料費 2 輸送費、人件費 は別途計上。 3 災害発生後3日 を経過したも のは 一応死亡した 者と 推定している。

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第3部 災害応急対策計画 【第8章 災害救助法の適用計画】 救助の 種 類 対 象 費用の限度額 期 間 備 考 遺体の 処理 災 害 の 際 死 亡 し た 者について、死体に 関する処理(埋葬を 除く。)をする。 1 洗浄、消毒等 1体当たり 3,300 円以内 2 一時保存 既存建物の借上費 通常の実費 既存建物以外の借上費 1体当たり 5,000 円以内 3 検案 救護班以外は慣行料金 災 害 発 生 の 日 か ら 10 日以内 1 検案は原則とし て救護班が実施。 2 輸送費、人件費 は別途計上。 3 死体の一時保存 にドライアイ スの 購入費等が必 要な 場合は当該地 域に おける通常の 実費 を加算できる。 障害物 の除去 居室、炊事場、玄関 等 に 障 害 物 が 運 び 込 ま れ て い る た め 生 活 に 支 障 を き た し て い る 場 合 で 自 力 で は 除 去 す る こ とができない者 1世帯当たり 133,900 円以内 災 害 発 生 の 日 か ら 10 日以内 輸送費 及び賃 金職員 等雇上 費 1 被災者の避難 2 医療及び助産 3 被災者の救出 4 飲料水の供給 5 死体の捜索 6 死体の処理 7 救済用物資の 整理配分 当該地域における通常の実 費 救助の実 施が認め られる期 間以内 範 囲 費用の限度額 期 間 備 考 実費 弁償 災 害 救 助 法 施 行 令 第 1 0 条 第 1 号 か ら 第 4 号 ま で に 規 定する者 1人1日当たり 医師、歯科医師 17,400 円以内 薬剤師 11,900 円以内 保健師、助産師、看護師 11,400 円以内 土木技術者、建築技術者 17,200 円以内 大工、佐官、とび職 20,700 円以内 救助の実 施が認め られる期 間以内 時 間 外 勤 務 手 当 及び 旅 費 は 別 途 に 定 める 額 ※この基準によっては救助の適切な実施が困難な場合には、知事は、厚生労働大臣に協議し、そ の同意を得た上で、救助の程度、方法及び期間を定めることができる。

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第3部 災害応急対策計画 【第9章 消防活動計画】 第9章 消防活動計画 第1節 目的 この計画は、消防施設及び人員を活用して住民の生命、身体及び財産を災害から保護するとと もに、救急救助活動を実施することにより被害の軽減を図ることを目的とする。 第2節 消防活動 市は、関係機関と連携し、災害発生時に、住民の生命、身体及び財産を早期に保護するため、 火災防御、救急、救助活動等を実施するものとする。 1.実施機関及び活動内容 (1)西部消防局 西部消防局は、人員、装備を動員し、次の活動を行う。 ア 情報収集伝達活動 イ 火災防御活動 ウ 救助活動 エ 救急活動 オ 水防活動 カ 住民の避難誘導 (2)市 市は、消防団を動員し、次の活動を行う。 ア 情報収集伝達活動 イ 火災防御活動 ウ 救助活動 エ 水防活動 オ 住民の避難誘導 (3)自主防災組織及び事業所等の防災組織 自主防災組織及び事業所等の防災組織は、次により自主的に活動を行う。 ア 災害情報を収集し、地域住民や関係者への伝達を行う。 イ 地域内の被害状況を調査し、被害の早期把握に努める。 ウ 地域住民や関係者を、指定された避難所等の安全な場所へ誘導する。 エ 保有資機材を活用し、被災者の救助活動を行う。 オ 地域や事業所の被災状況、避難状況及び救助活動の状況等を市、西部消防局、警察 等へ通報する。 カ 活動を行うときは、可能な限り市、西部消防局、警察等の防災関係機関と連携を図 る。 (4)県警察本部 県警察本部は、消防活動について、西部消防局と相互に協力する。 第3節 消防団の召集及び出動 1.召集命令 消防団員の非常召集は、消防団長の命令によって行うものとする。 2.召集命令の伝達 消防団員の召集は、防災行政無線、サイレン、電子メール、電話等により伝達する。 3.消防団の出動 消防団の出動区分は、(資料3-9-1)のとおりとする。 消防団は、大規模な災害が発生し、常備消防の到着が遅れている等の場合、市と併せて県 災害対策本部事務局(本部を設置していない場合、県危機管理局)又は西部消防局に対して

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第3部 災害応急対策計画 【第9章 消防活動計画】 被害情報の提供を行うものとする。 第4節 県消防防災ヘリコプターの活用 1.応援要請 (1)市は、次のいずれかに該当する場合、県消防防災ヘリコプター(以下「防災ヘリ」とい う。)の緊急運航を要請するものとする。 ア 災害が、隣接する市町村に拡大し、又は影響を与えるおそれのある場合 イ 災害の防御が著しく困難な場合 ウ その他災害応急対策において、緊急性があり、かつ、防災ヘリによる活動が最も有 効な場合 (2)要請は、県消防防災航空センターへ電話等により速報後、書面をファクシミリにより送 付して行うものとする。ただし、ファクシミリが使用できない場合及び使用するいとまが ない場合には、電話等により要請を行い、事後速やかに書面を提出するものとする。 (3)市は、防災ヘリによる活動だけでは不足すると判断した場合は、県に応援のヘリコプタ ーの派遣を要請するものとする。 県消防防災航空センター 電話番号 0857-38-8119 FAX 0857-38-8127 県防災行政無線電話番号 5500-60 県防災行政無線FAX 5500-19 2.受入体制 応援を要請した場合、県消防防災航空センターと調整を図るとともに、防災ヘリの運航指 揮者と緊密な連携をとるものとする。 また、必要に応じて、次の受入体制を整えるものとする。 (1)離着陸場所の確保及び安全対策 (2)傷病者等の搬送先の離着陸場所及び病院等への搬送手段の確保 (3)給水場所の確保 (4)その他必要な地上支援等 3.防災ヘリの臨時離着陸場 名 称 所 在 地 境港消防署 中野町2116 第二中学校 竹内町2438 第三中学校 外江町1372 渡 小 学 校 渡町901 誠道小学校 誠道町2062

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第3部 災害応急対策計画 【第 10 章 海上保安庁応援要請計画】 第 10 章 海上保安庁応援要請計画 第1節 目的 この計画は、大規模災害により著しい被害が発生した場合において、海上保安庁の応援を要請 し、災害応急対策の推進を図ることを目的とする。 第2節 救援協力要請者 (1)知事 (2)市長は、海上保安庁に救援協力の要請を行う必要があると認めるときは、知事に対し、海 上保安庁への救援協力の要請を求めるものとする。 なお、市長が不在でかつ事態が緊迫し、市長の決裁を受けるいとまがないときは、災害対 策本部の設置の場合の例により、上位者が代決して要請するものとする。 第3節 救援協力の要請基準 災害による被害が拡大し、県等で保有する船艇、航空機では対応できなくなり、海上保安庁が 保有する巡視船艇・航空機による救援活動が必要と認められる場合、県は速やかに海上保安庁に 対し、救援協力要請を行うものとする。 第4節 救援協力の内容 1.応援要請の範囲は、概ね次のとおりである。 (1)海上、港湾、河口付近における救急救命、被災者の捜索 (2)救援に関する輸送(航空機、船艇) ア 救助・救急活動及び医療活動の従事者並びに医薬品等人命救助に要する人員及び物資 の緊急輸送 イ 消防、水防活動等災害拡大防止のための人員及び物資の緊急輸送 ウ 市、県、ライフライン機関等の災害応急対策要員等の緊急輸送 エ 負傷者の後方医療機関への搬送 オ 緊急輸送に必要な施設等の復旧等に必要な人員及び物資の搬送 カ 食糧、水等生命の維持に必要な物資の搬送 キ 傷病者及び被災者の被災地外への輸送 ク 輸送施設の応急普及等に必要な物資の輸送 ケ 災害復旧に必要な人員及び物資の輸送 (3)陸上におけるヘリコプターを活用した捜索、輸送等の活動 (4)巡視船艇を活用した沿岸部の消火活動 2.海上保安庁は、陸上における救助・救急活動等についても海上における災害応急対策業務 の実施に支障がない範囲で支援を行うものとする。 第5節 受入体制 (1)知事は、救援協力が決定したときは、市長に通知するものとする。 (2)市長は、知事からの通知を受け、海上保安庁と受入体制について協議するものとする。 なお、市内に境海上保安部があるので、平素から、海上保安部の災害担当者と打ち合わせ 等をしておき、災害時の救援協力が円滑に行えるようにしておくものとする。 第6節 応援の終了 海上保安庁は、知事から撤収の要請があった場合、又は自らの判断において応援の必要がなく なったと認める場合は応援を終了し、撤収するものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 10 章 海上保安庁応援要請計画】

第7節 船艇及び航空機の現況

境海上保安部における船艇及び美保航空基地における航空機の現況は、(資料3-10-1)の とおりである。

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第3部 災害応急対策計画 【第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画】 第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画 第1節 目的 この計画は、災害時における自衛隊の派遣要請(自衛隊法第83条)を行う場合の手続の必要 事項を明らかにし、円滑な活用を図ることを目的とする。 第2節 災害派遣要請者 (1)知事 (2)海上保安庁長官、第八管区海上保安本部長 (3)市長は、応急措置を行う必要があると認めるときは、知事に対し、災害派遣の要請を要求 することができる。 なお、市長が不在でかつ事態が緊迫し、市長の決裁を受けるいとまがないときは、本部設 置の場合の例により、上位者が代決して要請するものとする。 第3節 災害派遣の要請基準 (1)災害に際して災害応急対策の実施が市において不可能又は困難であり、市長等が部隊等の 派遣要請を知事に申請した場合において知事が必要と認めるとき、又は知事が自らの判断に おいて部隊等の派遣を必要と認めるときは、知事は部隊等の派遣を要請するものとする。 (2)自衛隊は、災害に際して特に緊急を要し、(1)の要請を待ついとまがないと認めるとき(通 信等の途絶により自衛隊の部隊等が知事等と連絡が不能である場合に、市から災害に関する 通報を受け、直ちに救援の措置を取る必要があると認められる場合を含む)は、自衛隊法第 83条第2項ただし書きの規定により知事の要請を待たないで部隊を派遣することがある。 第4節 災害派遣の要請手続き (1)市長(本部長)は、自衛隊の災害派遺を必要とするときは、部隊等の災害派遣要請申請書 (様式3-11-1)により、知事に部隊等の派遣要請をするものとする。ただし、事態が 緊迫し、文書で申請することができないときは、電話等で通知し、事後速やかに申請書を提 出しなければならない。なお、この際、要請事項が未定の場合であっても、時機を失するこ となく県に要請を求めるよう努めるものとする。 県の自衛隊災害派遣要請の担当部署 担当部署 電 話 番 号 FAX 危機対策・情報課 0857-26-7878 (危機管理・訓練担当) 0857-26-8137 (2)市長(本部長)は、市と県の間の通信が途絶し、知事に災害派遣の要請ができない場合、 又は事態が急迫し知事に要請するいとまがない場合は、その旨及び災害状況を自衛隊に通知 することができるものとする。なお、その通知をした時は、速やかにその旨を知事に通知し なければならない。 機 関 名 所 在 地 NTT回線 地域衛星電話 電話番号/FAX 電話番号/FAX 航空自衛隊 第3輸送航空隊 (防衛部運用班) 境港市小篠津 2258 0859-45-0211 内線 231(当直 225) 陸上自衛隊 第8普通科連隊 (第3科) 米子市両三柳 2603 0859-29-2161 内線 235(当直 302) 4-5600-11 4-5600-12(当直) 4-5600-19(FAX) 海上自衛隊 舞鶴地方総監部 舞鶴市字余部下 1190 0773-62-2250 内線 2222 又は 2223

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第3部 災害応急対策計画 【第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画】 (防衛部第3幕僚室) 自衛隊鳥取地方 協力本部 鳥取市富安 2-89-4 0857-23-2251 FAX 0857-23-2253 第5節 部隊等の活動内容 派遣された部隊等は、主として人命又は財産の保護のため市長等と緊密に連絡、協力して、支 援に当たる。 1.災害派遣の3原則(公共性・緊急性・非代替性) (1)公共の秩序を維持するため、人命又は財産を社会的に保護しなければならない必要性が あること。 (2)差し迫った必要性があること。 (3)自衛隊が派遣される以外に他の手段がないこと。 2.災害派遣の活動基準 (1)部隊等の活動は、人命救助を第一義的に行うものとする。 (2)部隊等は、緊急度の高い施設等の最小限の応急復旧のみを行い、その後の一般的な復旧 は行わないものとする。 (3)部隊等の活動は、公共的な施設などの応急復旧作業に従事し、個人的な整理、復旧作業 は行わないものとする。 3.災害派遣の活動は、次のとおり。 なお、既往の災害では天幕設営(宿営用天幕の場合、1張りが6人用)や入浴支援を行っ た実績があるので留意すること。 (災害派遣時に実施する救援活動の一例) 分 類 救援活動区分 救援活動の内容 救急救助 避難の援助 避難の命令等が発令され、避難、立ち退き等が行われる場合 で必要があるときは、避難者の誘導、輸送等を行い、避難を援 助する。 遭難者等の捜索 救助 行方不明者、負傷者等が発生した場合は、通常他の救援活動 に優先して捜索救助を行う。 応急対策 被害状況の把握 車両、航空機等状況に適した手段によって情報収集活動を行 って被害の状況を把握する。 水防活動 堤防、護岸等の決壊に対しては、土のう作成、運搬、積み込 み等の水防活動を行う。 消防活動 火災に対しては、利用可能な消防車その他の防火用具(空中 消火が必要な場合は航空機)をもって、消防機関に協力し消火 に当たるが、消火薬剤等は、通常関係機関の提供するものを使 用するものとする。 道路又は水路の 啓開 道路若しくは水路が損壊し、又は障害物がある場合は、それ らの啓開又は除去に当たる。 応急医療、救護 及び防疫 被災者に対し、応急医療、救護及び防疫を行うが、薬剤等は、 通常関係機関の提供するものを使用するものとする。 人員及び物資の 緊急輸送 緊急患者、医師その他救援活動に必要な人員及び物資の緊急 輸送を実施する。この場合においては航空機による輸送は、特 に緊急を要すると認められるものについて行う。 危険物の保安及 能力上可能なものについて火薬類、爆発物等危険物の保安措

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第3部 災害応急対策計画 【第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画】 及び譲与 省令」に基づき、被災者に対し生活必需品等を無償貸付し、又 は救じゅつ品を譲与する。 その他 その他 その他臨機の必要に対し、自衛隊の能力で対処可能なものに ついては、所要の措置をとる。 (予防派遣) 災害に際して被害がまさに発生しようとしている場合、災害 派遣の要請を受け、事情やむを得ないと認めるときは、部隊等 を派遣する。 第6節 災害派遣部隊の受入 市長は、次の点に留意して、部隊等の活動が十分に達成されるよう努めなければならない。 (1)部隊等は災害応急措置を行うものであって、本格的な災害復旧工事は行わないものであ ること。 (2)部隊等の活動が速やかに開始できるよう、応急措置に必要な資機材等について準備して おくこと。 (3)部隊等を受け入れた現地には、必ず責任者を派遣し、部隊等の現地指揮官と連絡協議さ せ、作業に支障を来さないよう努めるものとする。 (4)市長は派遣された部隊に対し、次の基準に基づき各種施設等を準備するものとする。 1.本部事務室 派遣人員の約1割が事務をとるのでこれに必要な室、机、いす等 2.宿舎 屋内宿泊施設(学校、公民館等)隊員の宿泊は1人1畳の基準 3.材料置場・炊事場 野外の適当な広場 4.駐車場 適当な広場(車1台の基準は3m×8mである。) 第7節 派遣部隊の撤収 市長は派遣の必要がなくなったと認めるときは、部隊等の撤収要請申請書(様式3-11-2) により知事に派遣部隊の撤収要請を申請するものとする。ただし、文書による報告に日時を要す るときは、電話等で要請し、その後文書を提出するものとする。 なお、知事あるいは部隊自らの判断で、派遣の必要がなくなったと認める場合は、撤収するこ とがある。 第8節 派遣部隊に関する報告 市長は、部隊等活動状況を逐次知事に報告するとともに、部隊等が撤収した後速やかに部隊等 に関する報告書(様式3-11-3)により知事に報告するものとする。 第9節 費用の負担区分 災害派遣に際し要した経費の負担区分は、次のとおりとする。 ただし、その区分を定めがたいものについては、県、市及び自衛隊が協議してその都度決定す るものとする。 1.自衛隊の救援活動に要した経費は、原則として、要請した県が負担するものとする。 2.県が負担する経費は、以下のとおりである。 (1)派遣部隊が救援活動を実施するために必要な資器材等(自衛隊装備に係るものを除く) の購入費、借上料及び修繕費 (2)派遣部隊の宿営に必要な土地・建物等の使用料、借上料、入浴料及びその他付帯する経 費 (3)派遣部隊の救援活動に伴う光熱水料及び電話料等 3.自衛隊が負担する経費は、以下のとおりである。 (1)派遣部隊の食糧費、被服維持費、医療費、車両等の燃料及び修理費 (2)写真用消耗品費

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第3部 災害応急対策計画 【第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画】 (3)派遣部隊の救援活動中に発生した損害に対する賠償費 第 10 節 現地部隊等との打合わせ 市は、平素から市の地図、臨時ヘリポート侯補地等災害時に必要とされる諸情報を現地部隊等 に提供すると共に、災害時の情報伝達手段、派遣部隊の受入体制、輸送機、ヘリコプター等など の派遣に係る必要事項等について、現地部隊の災害派遣担当者と十分に打合わせするものとする。 第 11 節 自衛隊航空機の行う災害活動に対する諸準備 1.災害地における空中偵察機に対する信号 要請者は、自衛隊航空機が空中偵察をしていることを発見した場合は、1m四方(基準) の旗を左右に振り連絡する。 (1)病人が発生し救助を必要とする場合 赤旗 (2)食糧が欠乏し救助を必要とする場合 黄旗 (3)孤立・倒壊家屋のため救助を必要とする場合 白旗 2.ヘリコプター発着場の設定 (1)必要最小限の広さ (小型) (中型) (大型) (2)ヘリポート標示の基準 ア ヘリポート (進入方向) 0.45m以上 (接地地帯標識) 半径2m以上の石灰表示 3m以上 積雪時は墨等で明瞭に表示 2m以上 (進入方向)

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第3部 災害応急対策計画 【第 11 章 自衛隊災害派遣要請計画】 イ 風向指示器(吹き流し) 生地は繊維、型は円形体、色は一色、または数色とし、背景と反対色 大きさは基準であり、緊急の場合は異なってもよい。(鯉幟の吹き流しでよい) (3)留意事項 ○ 平坦地でよく整理されていること。 ○ 回転翼の回転によってあまり砂塵の上がらない場所。 ○ 積雪のある場合は踏固めることが必要である。 ○ ヘリポ-ト標示の基準によること。 ○ 離着陸時は、危険防止のため関係者以外の者を接近させない。 ○ 現地に自衛隊員が不在の場合は、安全上の監視人を配置する。 (4)ヘリコプター発着場 市でヘリコプター発着場として想定している場所は(資料3-11-1)のとおりであ る。 3.輸送機による輸送 市内に航空自衛隊美保基地があるので、平素から、自衛隊の災害担当者と打ち合わせ等を しておき、災害時の緊急輸送を円滑に行えるようにしておくものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 12 章 救助活動計画】 第 12 章 救助活動計画 第1節 目的 この計画は、災害時において、生命身体が危険な状態にある者の捜索及び救助を実施し、必要 な保護を図ることを目的とする。 第2節 実施責任者 (1)災害救助法が適用された場合にあっては県が行うが、権限を委任された場合あるいは災害 救助法が適用されない場合は市が行うものとする。 (2)なお、災害救助法が適用された場合は、この計画に定めるもののほか、「第8章災害救助法 の適用計画」に定めるところによるものとする。 第3節 救助を受ける者 1.災害のため、現に生命、身体が危険な状態にある者 (1)火災の際に火中に取り残されたような場合 (2)災害の際に倒壊家屋の下敷きになったような場合 (3)水害の際に流失家屋とともに流されたり、孤立した地点に取り残されたような場合 2.災害のため、生死不明の状態にある者 (1)行方不明で、諸般の情勢から生存していると推定される場合 (2)行方はわかっているが、生存しているか否か明らかでない場合 第4節 救助の方法 市は、西部消防局を主体にした救助班を編成し、救助に必要な車両、その他資機材を準備して それぞれの状況に応じた救助作業を行うものとする。 第5節 関係機関等への要請 災害が甚大であり、又は特殊災害のため消防機関又は一般協力者の動員のみでは救助困難な事 態の場合は、県、警察、隣接市町村に次の事項を明示し協力を要請するとともに、必要に応じ自 衛隊及び海上保安部の派遣について知事に要請するものとする。 1.協力日時 2.集合場所 3.協力人員 4.捜索範囲 5.捜索予定期間 6.携行品 7.その他必要な事項 第6節 警察との連絡 り災者の救助にあたっては、特に警察に連絡し、協力を要請するとともに、市、西部消防局、 警察の三者は常に緊密な連携のもとに救助にあたるものとする。 第7節 住民、自主防災組織等の活動 住民、自主防災組織、各種団体、事業所等は、自らの居住地域において、可能な限り救助活動 に協力し、地域における人的被害の軽減に努めるものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 12 章 救助活動計画】

の同意を得て)、期間を延長するものとする。 第9節 救助活動の記録及び保管

救助活動を実施した場合、その要した費用等について、(様式3-12-1)により正確に記録 し、支払証拠書類等とともに保管するものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 第 13 章 避難計画 第1節 目的 この計画は、災害発生時における市長等が行う避難の指示、勧告の基準及び要領を定めて危険 区域内の住民及び滞在者等を適切に避難させ、人的被害の軽減を図ることを目的とする。 第2節 実施責任者 災害による避難勧告等は、それぞれの法律に基づき(資料3-13-1)の者が行うが、災害 応急対策の第一次的責任者である市長を中心として関係機関相互の連携を密にし、住民・一時滞 在者の適切な避難措置を実施するものとする。 なお、小中学校の児童生徒の集団避難は、市長の避難措置によるほか、教育長の指示により、 学校長が実施するものとする。ただし、緊急を要する場合、学校長は、市長・教育長の指示を待 つことなく実施できるものとする。 第3節 避難勧告等の発出 1.河川の氾濫等に係る避難勧告等の発出 気象庁が発表する気象警報及び気象情報、浸水等の現地状況や河川、気象状況等に応じて、 あらかじめ定めた避難勧告等の基準に基づき、住民への危険性を勘案し、避難勧告等を発出 するものとする。 2.高潮災害に係る避難勧告等の発出 気象庁が発表する高潮に関する気象情報及び台風情報等に応じて、あらかじめ定めた避難 勧告等の基準に基づき、住民への危険性を勘案し、避難勧告等を発出するものとする。 3.津波に係る避難勧告等の発出 気象庁が発表する津波警報等に応じて、あらかじめ定めた避難勧告等の基準に基づき、住 民への危険性を勘案し、避難勧告等を発出するものとする。 4.その他災害等に係る避難勧告等の発出 その他気象庁が発表する気象警報及び気象情報、住民等からの異常情報の通報を参考とし て、住民への危険性を勘案し、避難勧告等を発出するものとする。 第4節 避難勧告等の伝達及び報告 1.関係住民への伝達 (1)伝達方法 市は、避難勧告等を次の方法により、迅速かつ適切に関係住民に伝達するものとする。 ア 防災行政無線 イ 緊急速報(エリア)メール ウ 市、境港警察署、西部消防局等の広報車 エ テレビ及びラジオ放送 オ 職員や消防団員の訪問等による戸別訪問 ※エの方法による場合は、市は放送機関(NHK鳥取・日本海テレビ・山陰放送・山陰 中央テレビ・エフエム山陰)等との申し合わせに基づき、当該情報を(様式3-13- 1)により、放送機関に直接ファクシミリ送信するものとする。 (2)留意事項 ア 市は、あらかじめ作成した基準に基づき、避難勧告等を発令する。 イ 基準に定めていない又は基準に達しない場合であっても、気象等の状況を勘案し、災 害による危険が明白かつ切迫している場合は、直ちに避難勧告等を発出する。

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 早期の情報伝達に努めるものとする。 オ 大規模事業所等の多くの人が集まる施設が区域内にある場合は、当該施設への伝達に ついても留意するものとする。 2.県に対する報告 市は、避難勧告等を行ったときは、(様式3-13-1)により直ちに県(危機対策・情報 課)に報告するものとする。 県は、報告を受け、県のホームページ等により、住民に避難情報を広報するものとする。 3.関係機関への連絡 市は、避難勧告等を行ったとき、又は警察官等から勧告、指示を行った旨の通報を受けた ときは、必要に応じ次の関係機関に連絡し、協力を求めるものとする。 (1)県の出先機関(県西部総合事務所県民局) (2)境港警察署 (3)避難予定施設の管理者等 (4)隣接市町村 (5)消防団 (6)西部消防局 第5節 避難の勧告、指示の解除 市は、避難勧告等を行った後、当該災害によるその地域の危険状態が解消したと判断したとき は、避難勧告等の解除を行うものとする。解除の伝達方法等については、発出に準ずるものとす る。 なお、市長以外の者が発出したものについては、勧告等の状況をあらかじめ察知するよう努め るとともに、その解除についてもよく協議するものとする。 第6節 避難の方法等 1.避難の方法 (1)避難のための立退きは、避難者が各個に行うことを原則とする。 (2)自力での避難が困難な災害時要援護者については、あらかじめ定められた方法によりそ れぞれ避難させるものとする。 (3)避難の誘導は、職員、警察官及び消防団員、その他自治会長等が行うことになるが、各 地域に関係者と協議のうえ別途誘導責任者、誘導員等を定めておくものとする。 (4)避難の実施に当たっては関係機関と連携し、必要に応じて、交通規制、障害物の除去等 を行って避難者の安全を確保するものとする。 (5)被災地が広域で大規模な立ち退き移送を要し、市において処置できないときは、市長は 知事に避難者移送の要請をするものとする。 (6)知事は避難者移送の要請を受けたときは、必要に応じて、自衛隊の災害派遣要請等を行 う等により輸送手段を確保し、陸上、水上輸送及び空輸により避難させるものとする。な お、事態が緊迫しているときは、市長は隣接市町村、境港警察署等と連絡して実施するも のとする。 2.避難の順位及び移送の方法 (1)避難の順位 避難は高齢者、障がい者、乳幼児、子ども、傷病者及び女性を優先する。 (2)移送の方法 自力で避難できない場合又は避難途中の危険が予想される場合、あるいは病院等の患者 その他施設の老人、子どもの避難については、必要に応じて車両等を利用する。

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 第7節 児童生徒等の集団避難 1.避難実施の基準 (1)教育長は、管内児童生徒の集団避難計画を作成するとともに、各学校長に対し、各学校 の実情に適した具体的な避難計画を作成させるものとする。 (2)児童生徒の避難措置は、児童生徒の心身の発達過程を考慮し、何よりも生命の安全、健 康の保持に重点をおいて実施するものとする。 2.実施要領 (1)教育長は、市長等の指示によるほか、安全性や状況を勘案して、できるだけ早期に実施 するものとする。 (2)教育長は、避難の指示等に際し、災害の種別、災害発生の時期等を考慮し、危険のせま っている学校から順次指示するものとする。 (3)児童生徒の避難順位は、低学年、障がい者を優先して行うものとする。 (4)学校長は、非常時の登下校時には、登下校経路の主要な地点に教職員を派遣し、安全を 確保するものとする。 (5)学校長は、避難が比較的長期にわたると判断されるときは、避難勧告の段階において、 児童生徒をその保護者のもとに誘導し、引き渡すものとする。実施に当たっては、保護者 に連絡を取り、迎えに来てもらい引き渡すこととなるが、迎えに来られない場合について は、学校で保護を行うものとする。 (6)文教対策部は、夜間・休日等に災害が発生したときは、発生した災害の程度に応じて、 児童・生徒の安否確認を行うとともに、県教育委員会へ報告を行うものとする。 3.留意事項 (1)教育長から各学校長への通報、連絡は、迅速確実に行われるよう連絡網を整備しておく ものとする。 (2)学校長は、概ね次の事項を計画しておくものとする。 ア 災害の程度、種別に応じた避難指示等の伝達方法 イ 避難場所の選定 ウ 誘導責任者 エ 児童生徒の携行品 (3)校舎については、特に非常口を確認し、いつでも使用できるよう整備しておくものとす る。 (4)児童、生徒が家庭にある場合における連絡網を整備するものとする。 (5)学校長は、災害種別に応じた避難訓練を実施するものとする。 4.保育所及び幼稚園の避難措置 保育所(園)及び幼稚園については、早期の避難準備が必要となることから、市は通常の 避難勧告等の発出よりも早い段階での発出に努めるものとする。また、災害の発生が予期さ れる場合には、施設長は、早い段階での園児の保護者への引き渡しを行うものとする。 第8節 避難所の設置 1. 実施責任者 (1)避難所の開設及び収容並びに収容者の保護は、市が行うものとする。 (2)災害救助法が適用された場合は、県が行い、権限が委任された場合は市が行うものと する。 (3)なお、災害救助法が適用された場合は、本節に定めるもののほか、「第8章災害救助法 の適用計画」に定めるところによるものとする。 2.避難所の開設

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 ア 各地区公民館 イ 市立小中学校 ウ ア及びイ以外の市有施設 エ その他の公共的施設 (2)市は、施設管理者と避難所の鍵の管理方法等の開設に係る事前協議を行い、適切な開設 を行うものとする。具体的な手順は、マニュアル等を整備するものとする。 (3)避難所に適する施設のない地区又は避難所が使用不能となった場合、あるいは避難所に 収容しきれなくなった場合等には、市は早急に仮設避難所又は天幕を設営するなど応急の 措置をとるものとする。 (4)市は、避難所を開設したときは、次の事項について速やかに県に報告するものとする。 ア 避難所開設の日時及び場所 イ 避難所開設数及び収容人員 ウ 開設期間の見込み 3.収容者及び開設期間 避難所の収容対象者及び開設期間については、次のとおりとする。 (1)収容するり災者 ア 災害によって現に被害を受けた者 (ア)住家が被害を受け居住の場所を失った者であること。 (イ)現に災害を受けた者であること。 (例えば、自己の住家と無関係な地区内の宿泊者、通行人等) イ 災害によって現に被害を受けるおそれがある者 (ア)避難命令の出た場合 (イ)避難命令は発せされていないが、緊急に避難することが必要である場合 (2)避難所開設の期間 災害発生の日から7日以内とする。 ただし、市長が必要と認める場合には(災害救助法が適用されている場合には、厚生労 働大臣の同意を得て)、期間を延長するものとする。 4.避難所開設の記録及び保管 避難所を開設した場合、連絡員はその維持、管理等のため(様式3-13-2)により正 確に記録し、支払証拠書類等とともに保管するものとする。 第9節 避難所の運営 市は、鳥取県避難所機能・運営基準(資料3-13-4)等に基づき、以下の事項に留意して 避難所を運営するものとする。 (1)市は、避難所を開設し避難住民を収容したときは、福祉保健対策部は直ちに各避難所に 連絡員として所属職員を派遣し、駐在させ、避難住民の管理にあたらせるものとする。な お、必要と認めるときは、消防団と協議の上、団員に委嘱することができるものとする。 (2)連絡員は、避難住民の実態を把握し、その保護にあたるとともに、本部と密に情報連絡 を行うものとする。 (3)自主防災組織(地域住民)の協力を得て避難所を運営する。 (4)必要に応じ、避難所の安全確保と秩序の維持のため、警察官を配置する。 (5)避難者の心のケアやプライバシーの確保、災害時要援護者に配慮した生活環境を念頭に 置きつつ運営する。また、老若男女やニーズの違い等を踏まえ、各々に配慮するものとす る。 (6)子どもの心の健康が損なわれないように、親やボランティアが子供の遊び相手となりな がら子どもをケアする。 (7)生活環境に注意を払い、常に良好なものとするよう努めるものとする。そのため、食事 供与の状況、トイレの設置状況等の把握に努め、必要な対策を講じるものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 (8)避難所の開設が長期間になることが予想される場合、あるいは避難人員が多数にのぼ る場合は、避難所の維持、管理、あるいは運営等のための補助者として避難住民からなる 自治組織をつくり協力を得るように努めるものとする。 (9)災害の規模、被災者の避難及び収容状況、避難の長期化に鑑み、必要に応じて、旅館や ホテル等への移動を避難者に促すものとする。また、応急仮設住宅の迅速な提供、公営住 宅、民間賃貸住宅等の活用により、避難所の早期解消に努めるものとする。 第 10 節 災害時要援護者対策 市は、災害時要援護者の避難生活の支援を的確に実施するものとする。 (1)避難先での対策 避難所において、次の事項について十分配慮する。 ア 災害時要援護者用窓口の設置 イ 条件に適した避難所の提供や社会福祉施設への緊急入所等 ウ 要援護者に配慮したスペースの確保 (畳等の設置、乳幼児専用居室の確保、高齢者・障害者等はトイレに近い場所に専用 居室を設定、専用居室が確保できない場合の間仕切り等によるプライバシーへの配 慮、介護者を考慮して広くスペースを確保など) エ 避難所等における要援護者の把握と要望調査 オ 避難所のバリアフリー化への配慮 カ おむつ、簡易トイレ、補装具等生活必需品の配慮 キ 粉ミルク、やわらかい食品等食事内容の配慮 ク 手話通訳者、外国語通訳者、ボランティア等の協力による避難所での生活支援 (2)その他災害時に配慮すべき事項 ア 巡回健康相談や栄養指導等の重点実施 イ 仮設住宅の構造、仕様についての配慮 ウ 仮設住宅の優先的入居 エ 仮設住宅入居者等からの相談、当該者への訪問、安否確認 オ ケースワーカーの配置や継続的な精神面での支援 カ 福祉相談窓口の設置 キ 風邪等の感染症対策 ク 避難所に要援護者担当を配置 (女性や乳幼児のニーズを的確に把握するため、女性の配置を検討) ケ 学校教室・保健室の活用、段差の解消、手すりの設置等を検討 コ 介護者の有無や障害の種類・程度等に応じて優先順位を付けて対応 第 11 節 所要物資の確保 市は、発災時における避難所のライフライン確保のため、給水井戸、緊急用電源(発電機)、 ファックス等情報伝達機器の整備を行うものとする。 なお、市は、避難所開設及び収容保護のための所要物資が確保できないときは、県に物資の確 保について要請するものとする。 第 12 節 避難所外等での避難生活者への対応 (1)市は、避難所外で避難生活を送っている者の把握に努め、必要な支援を行うとともに、指 定避難所への移動を促すものとする。また、避難場所で生活せずに食事のみ受け取りに来て いる被災者等に係る情報の把握に努め、県への報告を行うものとする。

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第3部 災害応急対策計画 【第 13 章 避難計画】 (3)避難所外等での避難生活者への対応に当たっては、必要に応じて県・警察の協力を要請す るものとする。 第 13 節 避難に伴うペット対策 避難所への避難を余儀なくされた場合におけるペットの取扱いについては、概ね次により行う ものとする。 (1)市は、当該避難所におけるペット飼育場所の確保及び受入体制の整備に努めるものとする。 なお、避難所におけるペットの管理指導は、原則として飼い主自らが行うものとする。 (2)避難所へのペットの同伴ができないため、飼い主との同伴が困難なペットが多数生じる等 必要性が認められる場合には、県は必要に応じて仮設収容施設を整備するものとする。

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