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アンギュラ玉軸受の玉の運動に及ぼす潤滑条件の影響

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(1)

長崎大学工学部研究報告 第14巻 第22号 昭和59年1月

15

アンギュラ玉軸受の玉の運動に及ぼす潤滑条件の影響

晟・中嶋 明・森高 秀四郎

The Effect of The Luburicating Condition on The Ball Motion

         of An Angular Contact Ball Bearing By

Akira URA*,Akira NAKASHIMA*and Hideshiro MORITAKA*

  Ball bearing, which necessarily must bear a high Ioad on a narrow surface area, expose co11−

sequently themselves to a high contact pressure.

  Design engineers, there fore, have to have through knowledge o f the e ffective factors by which

・the endurance Iife is strictly limitted on the ground that they may ensure the secure performance in such condition.

  The ball motioll of the ball bearing is much complicated comparing with the other types bearing such as a roller bearing because of being with a certain contact angle on contact points 1⊃etween both surfaces and also with three dimensional rotation between a ball and a ball surface..

  Angular contact bali bearing on which the present paper will report the research results has much more di fficult aspects to analyze. experimentally and theoretically for its structural properties.

  As friction and lubrication. conditions in an angular contact ball bearing are ones of the most impor士ant terlns among such factors, the authors have carried out an experiment on practical loading.

condition that inner race is subject to a load and outer race to rotation.

  As the results the『authors could make clear the effect of the lubricating condition in such operating system on the sliding and the spin angular motion between both contact areas.

1,緒  言

 玉軸受は玉と転走面との間で極めて高いi接触圧力を うけるため,このような一般の潤滑面からみて連続的 で過酷な使用条件に耐えて安全にそして安定な作動を 確保するためには,その寿命に及ぼす影響因子を十分 に把握しその解析を十分ならしめる必要がある・

 ころがり軸受における玉の運動は三次元的に複雑な 運動を伴なうが,なかでもアンギュラ.コンタクト玉軸 受における玉の運動は実験的にも解析的にも究明が容 易ではない,玉の運動中における摩擦や潤滑の条件は その寿命を左右する大きな因子である.

 アンギュラコンタクト玉軸受の玉の運動に関する理 論的な取り扱い及実験的解析もいくつかの条件の下で

すでに平野らによってすぐれた解析結果1)2)をえてい るが本研究においては,アソギュラコソタクト玉軸受 における荷重条件のうち内輪側に大きな荷重をうける 使用条件を設定し比較的高い回転数(9000rpm)まで の実験を試み理論解との対比を行なった.その結果さ まざまの潤滑条件が玉の運動のうちとくにすべりやス ピン角速度に大きな影響を与えることが知れたので報

告する,

2.玉の運動解析

 Fig.1−1に玉と外輪・内輪の関係を示す.ここに

使用した記号はつぎの通り.

 ωb:玉の自転角速度.(rad/s)

昭和58年9月30日受理

*Departmen輩of Mechanical Engineering II

(2)

16

アソギェラ玉軸受の玉の運動に及ぼす潤滑条件の影響

X

ωb

Y

8

Z

X ω

8 UlbしUsi

A

C

一一

Fig.1−1 Schematic illustration of contact con−

     dition between a baU and a race,

 ωσ:玉の公転角速度(rad/s)

 ω:軸回転角速度(rad/s)

 ω、。:玉スピン角速度(rad/s)

 ω。:玉中心に対する外輪相対速度(rad/s)

 rm:玉の公転半径mm

 βo:玉の外輪接触角   β乞:玉の内輪接触角 :玉1個の重さ(kg) g:重力の加速度cm/s2

 Pα:スラスト荷重(kg)

 Fc:玉の1個の遠心力(k9) γ:玉の自転軸角度  δ:玉の自転軸角度    Z:玉の個数  その他,添字。, はそれぞれ外輪内輪に関する記

号を示す.

 外輪・内輪との接触点をそれぞれA,B,外輪転走 面最大径r。,内輪転走面最小径r乞,転壁面曲率半径 R,玉半径rとすると次式が成立する.

説読:誘:謙斜 …①

つぎに外輪・内輪と玉の接触荷重をそれぞれPo, Pi とすると遠心力Fcは

 F,=(ωな)r獅ω警       …②

 力の平衡より内輪に荷重がかかる場合(以下内荷重

という)Fig.1−2のようになり

究儲畿翫一一∂ …③

Pi

B

Bi

A

C

Fig.1−2 Contact load direction between both

     contacts

となる.

従って

Z瓦/島一(1十Zτσ9

@ Pα)…角一・・ガβ・…④

 ①,③式に実験に用いた荷重及実測値の公転角速度 を代入すれぽその実験における内外輪の接触角および

公転半径が求まる.

 Fig.1−1に示す内輪荷重外輪回転の本実験条件の 場合,座標軸をそれぞれ図のようにとり各方向の単位 ベクトルを∫,ブ,んとして面角速度と接触角の関係を

求めるとつぎのようになる.

      ゼレ      

 自転角速度ωひ及公転角速度ω,は

  裟=墨縄δ+ノ融δ舳7)}・・⑤

 玉中心Cに対する外輪,内輪の相対角速度は

  や      う

 ω。=(ω,一ω)∫, 碗・=一ω。ゼ   …⑥

 玉中心Cを原点としてA,Bの位置を求めると  づ

       チ

A,B点における玉の速度V姐及V昭は   

 VlOゑ=7ωδ{∫COSγSinδCOSβ。「タ(COSγCOSδCOS

    β。十SinγSinβ。)十々COSγSinδSi11β。}

       …⑧  り

 V6β・=rωう{一ゴCOSγSinδCOSβ乞十ノ(COS 7 COSδCOS

    β 十SinγSinβ乞)一々COSγSinδSinβ乞}

       …⑨       A点におけ る外輪, B点における内輪の速度V必,

 づ 及V勿は

 7。五=ブr(ω,一ω)(σ+COSβ。)   …⑩  り

 琉8=ノrω。(σ一COSβ∂     …⑪

 ただしσ=砺/r

従って,玉に対する外輪及内輪の相対速度はそれぞれ

        ン       ラ

7面一Vぬ,琉β一γ。βとして求まる.

 自転・公転比,自転・軸心由比,公転・軸回転比は

 ω『ωσ_(CoSγCOSδCOsβ。+Sinγsinβ。)/(σ十   ωδ  一

     COSβ。)       …⑫

 ω。/ωδ=(COSγCOSδCOSβ乞+SinγSinβの

     /(σ一COSβの      …⑬

⑫,⑬より

 ω/ω6=ユ+(σ一COSβの/(σ十COSβ0)(COSγCOSδCOS     β。+Sinγsinβ。)/(cOSγCoSδCOSβ名十Sin

    γsinβの        …⑭ A,B点におけるスピン角速度

(3)

浦  晟g中嶋明・森高秀四郎

17

一〔b86=ωδ(Cos.γc6sδsin』β。』sinγSinβ。)一(ωσ

   一ω)sinβ。       …⑮

 ωs乞=・ωわ(一COSγCOSδSinβ盛十SinγSi11βの一

   ω,sinβ盛        …⑯

 自転軸角度は⑫⑬式より

 cosγcosδ=1/sin(βi一βo)x

      [ωc/ωゲ{σ(2cosβ。 tanβ乞+sinβ乞一        sinβ。)一sin(β乞一β。)}一ω/ωb・(σ十

       COSβ。)sinβ名]    …⑰

 sinγ=1/sinβ乞一β。)×

     {ω/ωゐ・(σ+COSβ。) COSβ盛一ωσ/ωb・

     σ(COSβ汁COSβ。)}   …⑱

ス.ど.ソ角速度・自転比

 ωso/ωδ==1/sin(β乞一β。)・『ωc/ωb[:σ{2 cosβ・tan

     β sinβ。+cos(βi一β。)+cos 2β。}一      2sinβ。 sin(βf一β。)コーω/ωδ{σcos(β蛋      +β,)+cosβ盛ccs 2β。}コ  …⑲

 ωε乞/ωb=・1/sin(β乞一β。)・匡ωc/ωδ[σ{2 cosβ。 tan

     β奮sinβ乞一cos(β¢一β。)一cos 2β盛}一2      Sinβ。 Sin(β乞一β。)+ω/ωb(σ十COSβ。)

     cos 2βfコ]      …⑳

 本研究に使用したアソギュラコソタクト玉軸受の諸 元によるω,働,ω。の理論値は

⑫⑬及⑭式より

 ωわ/ωσ := 4.035

 ωc/ω==0.599

 ωゐ/ω=2.418     と求まる.

 玉軸受の機構上必然的に伴なうスピン角速度につい て,それが0になる雨走面で玉がコントロールされる ことになる.いいかえるとω・。嵩0即ち外輪でスピン がなく運動している場合, 内輪ではω・乞≒0となっ てスピンすべりがあることを意味する.

 即ちω,/ω=0.599の値を中心としてその値より大 きいωσ/ωで外輪コントロール,それより小さい値の

ω,/ωで内輪コントロールであることが知れている・

3.実験方法  D 実験装置

 実験装置の概略図をFig.2に示す.図のように装 置は縦型で荷重はコイルばねによって上からかける.

本研究においては内輪側にばねによって荷重をかけ外 輪を回転させる方法をとった.潤滑油供給箇所は1ケ 所で玉の上方から給油する.封入されている14個の玉 のうち1個を着伸し,外輪の外周にとりつけたコイル によって生じる誘起電圧を検出することにより玉の自 転を求める.玉の公転はFig.3に示すような容量変

■r,

●1

No    DESIGNATION I  Gjusting screw

2100d gouge

3  100d spring 向  test beoring 5  bobbin with coH 6  9Gp senseピ

7rotGtjngσxls・

8  beoring hous㌔n9

9thrust beGrin9

10 rodiGl beoring rI Pu11ey for dr1Ving I2 moniter senser.

 of oXis rototion

Fig.2 0utline of the testing apparatus

GAP・SENSER

S

Fig.3Principle o f measuremgnt COI L

化型ギャップセンサにより検出した.測定の原理につ いてその詳細は省略するがNS軸と玉の自転軸との なす角をαとするとオ.ッシログラフ上に記録される 振幅AはA=ksinα・ωo/γ/R2+(L・ωδ)2の関係で 示されることがわかっている.ここにR,:Lはコイル を含む測定回路の抵抗とインダクタンス,鋤は玉の 自転角速度}kは玉の残留磯回に比例しコイルの巻数 などできまる定数オッシログラフによる実験記録を

Fig.4に示す.

 ii) 試験軸受及実験条件

 供試玉軸受はアンギュラコソタクト玉軸受7208Aで 保持器なしで行なった.玉軸受の諸元・実験条件及図 に使用した記号をまとめてTable 1に示した.ろう

(4)

18

アンギュラ圭軸受の玉の運動に及ぼす潤滑条件の影響

・三モ三藤三1〒.脳,,。.。xis r。・。ti。n

Per10d

当・Gce・。・・t1・・

一・」_匙     _  _

一==一=boll rototion けヤヘ      コ    に 

ヨ≡野曝ヨ鉦ヨ琴置一==羅葺〔====Timing pulse

 Fig.4An example profile of oscillogram      record

Table l Dimension of the bearing alld symbol     mark used in figures.

Bearin No. 7208A

DiXDoXH 4 X  X  mm 2ro 71.892  mm 2ri 47.950  mm R 6.1988  mm d 11.906  mm

Z 14

o

30。

§ 5.0

4,0

3.0

2.O

1.O

   O.05  α1  0b2   0.5   1   2     5   10   20    50

       ノ  Fig.5Relation betweenωδ/ωc and ZFσ/Pα    (without lubricant)

{1一●

ゆb亀 山斗蟷呼

Efロδ σo.

normal

 bad

(N⊃

50

20 100

400

200.

600

rotatlonal

 speed

  .m)

(r.

2x104x103 6x103 8x103 9xIO3

Pa(N)

20    50   100    200   400   600

syrnboL o  o  e   ◎  ●  置

N x103rm)

2  4  6   8   9 Symboi 一〇 b     σ  ○一

スト荷重は20〜600N,回転数は2000rpm〜9000rpm 給油量は150cc/m垣及500cc/minの2通りで潤滑油 としては1号スピンドル油を使用,無潤滑との比較を

行なった.

4.実験結果及び考察

 縦軸に各回転比ωb/ωω・賜/ω,ω,/ωを,横軸に

ZFc/Paをとって表示する.

 2項で述べたように本研究に使用した7208A軸受の

諸元によりωδ/ωσ,ω♂ω,ωb/ωの理論値が求まる

が,この値からのずれが各ZF♂Pαの値に対してど のように変化しているかをみたのがFig。5〜Fig.11 である.Fig.5〜6は・ZFc/Pαに対する自転・公転

比(ωδ/ω,)について潤滑しない場合と潤滑下との比 較を示すものである・1、

 図にみられるように無潤滑の場合は重荷剛域に亘っ てωb/ω,がほぼ4.0で理論値に近くすべりも発生し ていない.しかしFig.6のように潤滑されている場 合はZF。/Pαの値が1を越えると不安定となり自転 公転すべりを生じている.これは同じ給油量でも外輪 荷重・内輪回転の場合にくらべてはるがにみだれが大

きい.

 自転−・軸回転比(賜/ω)についてみたのがFig.7 及Fig.8であるが,やはり前図と同様に無潤滑の

§

§ 5.0

4.0

3.0

2,0

1.0

   0.05  α1  0」2    05   1   2     5   10   20    50

       ZFc/Pa Fig.6Relation betweenωδ/ωσ』and ZFσ/Pα    (1ubricant supPly 500cc/mi11)

3,0

2,0

Lo

一昏.●一◎遁」9

   斜σ 苧ハ   1α

・O

一口

一 DRV CONDmON

σも

 直_σ百一

刊・● 噸』 β

・虚薪歯

σ◎.

   O.05  0.1  0L2   0.5   1   2     5   10   20    50

       ZF。/Pa Fig,7Relation betweenωδ/ωand ZFc/Pα    (without lubricant)

3,0

2.0

1.o

一罰・● く9.・◎

幽導

圃% つ

d函

顔一δ

0.05 0.1  0L2   q5   1

2 5102050

  ZFc/Pa

Fig.8Relation betweenωδ/ωand ZFc/Pα

   (lubricallt supply 500cc/min)

(5)

浦晟・中嶋明・森高秀四郎 19

場合がZF♂Pαのすべての値で安定しているのにく らべFig.8のように潤滑下ではZF,/Pα>5で大き

く自転すべりを生じている・

 しかしFig.6,Fig.8のようないずれも潤滑条件 下でみられるようにZF,/Pαが10〜15以上近辺から 再び理論値から偏よったまま一定値を保っている.こ の原因の1つとして考えられるのがFig.9に示した 公転半径の変化である,即ちZF,/Pαの増大に伴な い当然のことながら玉の遠心力のため公転半径は増加 する.しかしZFc/Pα=10近辺に至るとそれ以上の公 転半径の増大はみられずコントロール面も一定する.

 つぎにFig.10〜Fig.12は玉の公転・転回転比を ZFc/Pαについてみたものであるが,やはり無潤滑条 件のもとでは公転は安定しZF♂Pαの全域に亘って 玉の運動にみだれはなくコントロール面の交代もなく 外輪でコントロールされている.しかし潤滑剤が導入

されるにつれてFig.11, Fig.12にみられるように 公転角速度にすべりが生じはじめる・その影響は給油

:量が増すにつれて一層顕著になる.即ちZ:F,/Pα>5

以上の低荷重高速域では荷重による玉の拘束が小さい

うえ遠心力によって玉は外輪におしつけられている.

さらに給油は上部より玉の中央になされているため内 輪回転にくらべて外輪回転のほうが高速では潤滑油を 留めやすい,そのため玉はコントロール面である外輪 軌道上をすべることになり荷重が小さく速度が速い ZFc/Pαの大きい範囲で著るしい公転のみだれを生じ

ることになる.

 Fig.13及びFig.14はZF,/Pαがスピン角速度に 及ぼす影響をみたものであるが無潤滑の場合,高荷重 低速で内輪でスピンすべりのない内輪コントロールで あったのが拘束が小さく速度が大きくなるにつれてコ ントロール面が交代しZF,/Pα=1あたりで安定す る.しかし潤滑下ではFig。14にみられるように高速

域で運動はみ澄れる.

1

l l

ξ蒼  )

Q999

Q9  98

Q9.97

29.96

O、05  0.1  0.2    05   1

2 5102050

  ZFG!Pa Fig.9Change of the radius of the race    velocity against ZFc/Pα

09

ミα8

§

0.7

O、6

O.5

一図引● 馬3

臨蝿歯

σ,誇σσ

O.05 0.1  0.2   0.5   1   2 5  10  20  50 ZFヒ/Pa

Fig.10 Relation betweenωo/ωand ZFc/Pα     (without Iubricant)

09

ミ。・8

 0.7

06

0,5

o.4

   0.05  01  0.2   05   1   2     5   10  20    50

       ZFc/Pa

Fig.11 Relation betwee11ωo/ωand ZFσ/Pα     (Iubricant suppIy 150cc/min)

o.9

忌α,

3

O,7

0.6

α5

一■顧●   b黶掾@ も

ィ  歯

寸寸。σ 浄

σO.

 粕 ツ

・翻 ・●

●池b  o {竪 題評

   0.05 0.1  Q2   0.5   1   2    5   10  20    50

       Z民/Pa Fig.12 Relation betweenωσ/ωand ZFc/Pα     (1ubricant suppIy 500cc/min)

0.5

 0

3

 −0,5

一1,0

一1.5

一2.0

狛 ◎ め

β

由魎

冨囑・ぬ 晦

σ

O,05  0」1   0」2    0.5   1   2

5  10 20  50

ZFc/Pa

Fig.13 Relation betwee11ωs4ωb and昌pin

    anguIar velocity(without lubricant)

(6)

20

アンギュラ玉軸受の玉の運動に及ぼす潤滑条件の影響

 1.0

ミ。

募.1の

一2,0

一3,0

一4,0

一5,0

一◎

勘遷

由廿

o

d一◎、

EO

@涼 9

6−d

   0.05  0LI  O.2   0.5   1   2     5   10   20    50

       ZFc/Pa

Fig.14 Relatioll betweenω論/ωb and spin     angular velocity (lubricant supPly     500cc/min)

104

一 DRY COND臨TION

一一・@しUBRICATED CONDl了10N

103

      ZFc/Pa

Fig.15 Change of revoIutional velocity due to     slip occurrence against ZFc/Pα

Fig.15は軸回転を縦軸にとって公転すべりをみた ものである.この図における傾きは同一荷重の場合の

速度の影響を示すものである.遠心力には玉の公転 ω。が含まれ,ω。。F,1/2であるからFig.15では傾

きがほぼ1/2である筈のものがこのように潤滑下(破 線)ではZF。/Pαが大きい範囲で無潤滑(実線)の 場合からずれるのはω,における公転すべりの発生を

示すものである.

5.結  言

 以上の結果でわかるようにアンギュラコソタクト玉 軸受においては内外輪のいずれが駆動輪であるか,ま たいずれの転走面に荷重をうけているかによって潤滑 条件の影響が異なる.とくに本研究結果のように外輪 回転で内輪に荷重をうけている場合は潤滑剤供給によ る運動のみだれが大きいことが明らかになった。即ち この場合,とくに外輪に潤滑油が溜るので外輪コント ロール中の外輪軌道でのすべりが著るしく玉の回転が 不安定になることがわかった.

 最:後に本研究にご協力戴いた設計研究室の卒研生一 丸知浩君(現:唐津鉄工㈱)に感謝する・

文  献

1)平野冨士夫:日機論(第3部)30,211,P426

  (昭39)

2)平野・川北:日機論(第3部)34,266,P1776

  (昭43)

参照

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