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岩手医科大学歯学会二十周年記念によせて

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Academic year: 2021

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岩手医科大学歯学会二十周年記念によせて

坂 巻 公 男

 十年一昔と言われますが、岩手医科大学歯学会が発足してすでに二十年、誠におあでとうございま

す。

 昨年は例年にない例外的な冷害、米も殆ど全滅とのことでしたが今年は昨年に代わって異常な猛 暑、米は百パーセント以上の豊作と言われながら、あまりの日照りと九月の長雨とで思った程の収穫 はなさそうとのことです。稔りすぎた稲穂が頭を支え切れず、降り過ぎた田圃の水に頭を落とし発芽 状態にまでなってしまったとのことでした。

 毎年が目まぐるしく変動する中で、ここに二十周年を迎えられたことは並々ならぬものがあったこ とと先人、関係者の皆様に感謝申し上げる次第です。

 昭和四十年一月二十五日、時の文部大臣愛知揆一名で同年四月一日を開設時期として歯学部の開設 が認可され開校したことは申すまでもありません。山紫水明、人心質朴な地理的環境に恵まれ、まさ に教育のたあの最適な条件下で理想の教育を目指し、誠の人間の育成を主眼とし、人間性豊かな歯科 医師を育てることを重点的に行って現在に至っていることが伺われます。

 昭和五十八年四月一日に瀬戸山三郎文部大臣の認可のもとに大学院歯学研究科が設立され、初の入 学式に大学院生十三名を迎えて四月十五日に挙行されたのは歴史に新しいところであり感無量であっ たことは申すまでもありません。大学院設置により全学を挙げて総力結集の結果が更に充実した教 育、研究あるいは臨床へと前進する時、ますますその結果の発表の場として、加えて卒業生としての 多くの歯学部同窓生への交流の場としての歯学会の持っ意義は大きくなるでしょう。

 新しい時代の鈴木隆歯学会会長を初め、石川富士郎副会長および各幹事の先生方のご努力により年 ごとに一層発展致して、今日の隆盛を見ることができました。

 今を盛りの菊花は毎年天候にかかわらず毎年咲くように、咲き競う大輪の菊花のあの堂々とした位 置の定かさをもって、周りをあぐる情勢の厳しさの中で、明日に向かって精進して参ります事が、今

日この日の心構えと考えます。

 時の流れに従い、時の流れに逆らって本学歯学部の明日のために今日を出発の日として全力で全員 が歩み始めようではありませんか。

 おめでとうございます。       (歯学部長)

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