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4.学生相談 ロール プレイングの実施

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Academic year: 2021

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4.学生相談 ロール プレイングの実施

保健管理セ ンター

1.はじめに

ロールプ レイ ング とは役割演技の意味で,実際に近い場面を設定 し,その中で特定の役割 を演 じるこ とによって,相手 に対す る共感性や 自己洞察 を深 める手法であるO今 回は,学生相談理解 の一助 として, 保健 管理セ ンターのスタ ッフが学生役 と相談者役 の双方 を演 じるデモ ンス トレー シ ョンで模擬カ ウンセ

リングを実演 し,後 に参加者 同士が 自由に意見 を交換 しあ う場 を設定 した。

2.導 入

ロール プ レイングをは じめるにあた り,まず参加者 の姿勢 を,直前まで行 われていた講義 (勉 強,仕 辛)モー ドか ら学生相談モー ドに切 り替 えるため,参加者全員 で体 ほ ぐしの簡単 なス トレッチ と腹式呼 吸 を行 った。 スタ ッフか らは参加者 に対 し普段,頭 で効率的に物事 を片付 けた り,研究室で仕事 をす る モー ドと,学生相談を行 うモー ドは基本的に異なること,また簡便 にモー ド切 り替 えを行 う方法 のひ と つ として身体面か ら働 きかけるス トレッチや腹式呼吸があることな どの説 明を行 った。

3.

今 回 とりあげたテーマは,事前 ア ンケー ト調査 において,対応 に苦慮 しているとの回答が多かった 「 気力学生‑の対応」であった。事例 の概要は 「最近,無気力 な様子 が気 になる大学2年生の女子 (20歳) 授業 中は質問すれ ば答 えるが,積極 的な発言 はみ られ ない。最近 は課題 の提 出 も滞 りがちで,授業 の欠 席 も 目立つ。 このままでは必要な単位修得 も難 しい見通 しであるため,授業 の後,本人 と直接会 って話

を聞いてみ ることにす る」であった。

4.望 ましくな いや りとりの実演 と意見交換

ロールプ レイ ングでは,まず 「望 ま しくない学生相談」の例 を呈示 した。 シナ リオは保健管理セ ンタ ー学生相談室 において しば しば見受 け られ るものであ り,後 に参加者 と行われ る自由討議 の叩き台 とし て提案 された。参加者 には 「まず最初 にあ りがちなパ ター ンにつ いて ご覧いただきます。後でお気づ き の点 な ど伺います ので, よく観察 してみて くだ さい」 と伝 え られた。 呈示 されたシナ リオでは 「学生 に 現状や理 由を問いかけてい くうちに,教職員が説教調で学生 を説 き伏せ る形 とな り,最後 は学生が無言 で部屋 を出て行 く」場面が展 開 され た。

望ま しくない例」の ロールプ レイ ング実演 の後,参加者か らは 「教員 が学生 を責 めている印象 を受 け た。 『なぜ ,なぜ』が多かった」, 「まず学生 の悩み を聞いた方が よか った」な どの指摘があ り,また座 る位 置について も 「学生 の 目の前だ と話 しづ らい。斜 め前か横 の方が よい」な どの改善策 もあげ られた。

改 めてスタッフか らの振 り返 りとして, 「このデモ ンス トレー シ ョンで は教職員 の発言量が学生 よ りも 圧倒 的に多 く尋問調 で一方的であった こと,言葉 か けは "正 しいか"ではな く,̀̀効果的か"の視点 も 持つ とよく,また問題 の原因は しば しば複合 的であるため思い込みで早 々に決 めつ けない方が望ま しい こ と」な どについて確認 を行 った。

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5.改 善 されたや りと りの実演 と意 見交換

次 に改善点 を織 り込み,改めて ロール プ レイ ングを行 った。改善 されたシナ リオでは,学生の話 を聞 くことを中心に,相手の様子 を観 察 しなが ら,双方 向的 な コ ミュニケー シ ョンを展開 した。参加者 か ら は体験 に照 らした感想 と して 「沈 黙 に耐 えるよ う助言 され た ことを思い出 した」, 「相 手が 『はい,い いえ』 で答 えて終わって しま うよ うな質問はなるべ くしない よ うに してい る。少 な くとも数回の面談が 必要 ではないか」 な どや , また 「初 めての面談で個 人的 な こ とを どこまで聞いた らよいか」, 「学生 と の関係性 を作 ることが大切 とい うこ とは認識 してい るが,その後 は どうした らよいのかな どの質問が あげ られた。 これ らにつ いて,個人的な内容 に踏み込むのはある程度学生 との間に信頼 関係 が築かれて か らの方が安心である点, さらに同 じ内容 を話す に して も 「どの よ うに」話すかによって相手の受 け取 め方 は随分 と変わって くること,また難 しいケースの場合 は一人で抱 え込まず各機 関 との連携 も必要 と な ることな どについて互 いに意見が交換 され た。

6.連携 の仕 方 」 お よび 「終 わ り方 」 (次 回へ の つな ぎ方 ) の演 習

引 き続 き,各機 関 との 「連携 の仕方」お よび次回につ な ぐ 「終わ り方」 に関 して,×クイズ形式の 演習が実施 された。参加者 は,スタ ッフが用意 した例題 に対 して,望ま しい と思 えば○印,望 ま しくな い と思 えば ×印をつ けて回答 し,後 に答 え合 わせ を行 うことで確認 を行 った。

7.お わ りに

今 回の ロールプ レイ ㌢グは,教職員対象 の第1回 目の研修会 とい うことで,保健管理セ ンタースタ ッ フ として もどの よ うなや り方が よいのか,直前まで手探 りの試行錯誤 を続 けていた。そのなかで もテー マ については事前アンケー トか ら教職員 のニーズを探 ることがで き,ある程度参加者 の声 を拾い上げる ことがで きた と思われ る。 しか し当然 なが ら残 された点 もある。初回である今 回の試み は ロール プ レイ ングをスタッフが中心 となって行 ったが,今後は参加者 の方 々にも積極的に参加 して もらう中で,体験 的気づ きゃ一人一人の生 の声 を互いに共有で きる場 になれ ば さらに望ま しい と考 える。

全般 にデモ ンス トレー シ ョンに対す る参加者 の指摘 は極 めて適切 であった印象 を受 ける。 「学生相談 を考 える会」 に出席 した教職員 はそれだけで も学生相談 に対す る見識が高い方 々であろ うと思われ る。

一方 では,我 々専門スタ ッフもそ うであるよ うに,実際場面では一体 どの よ うに した らよいのか とい う 苦労 は現場で関わ る人間共通の悩み であろ う。他方, さらに基礎 的な ところか ら理解 を深 めたい とい う 参加者 の方々 もお られ た ことと思われ る。参加者 の幅広いニーズを即座 に満たす ことはで きないまで も, 教職員が この よ うな場 を通 じ互いの苦労 を共有 し合 い,連携,協力 しあって,学生相談 の質の向上を 目 指す風土を育む地道 な活動が肝要 であろ うと思われ た。

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参照

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