西暦 2010年再生可能エネルギー による 発 電電力量の推定
佐 藤 正 毅
Estilnation of Electric Energy by]Renewable energy in A.D.2010
WIasaki SATO
′Abstract
This paper presents the estirnation of the electric energy by reneⅥ /able energy such as solar energy,、 vind pOM/er,geothermal energy and、 vater po、 ver in A.D.2010.
ヽ Ve could have 77%of the electric power demand from the renewable energy in A.D2010.
1.̀ま じ め に
あ らゆる生命の維持 システムである地球環境 が悪化 して きている。かつて
,石油 シ ョックの
1970年代 に
,エイモ リー・ ロビンズが
,脱石油 の思想 として ソフ トエネルギー 。パ ス 1)を 提唱 したが
,地球環境問題が深刻化す る中で , この 思想は
,新たな重要性を増 して きている。
この ソフ トエネルギー・パスは世界に波及 し
,その実現に向けて
,特に ヨーロッパでは着実な 技術の蓄積 と社会環境の整備がなされている。
この思想 の根幹 をなす のは ,自 然 の エ ネル ギーだけで
,我々の生活
,産業を支 えれないか とい うことである。石油
,石灰 な どの化石燃料 の燃焼 に よる SOx,NOxの 放 出が大気汚染 を 招 き
,酸性雨 となって
,生命維持 システムの要 である森林を枯 らしている。更に ,C02濃 度が 増 して
,地球温暖化が進み
,気象の秩序
,生態 系の秩序 も危 うくなっている。更に危 うい こと は地球全体が熱ノミランスを失 いつつあることで ある。原子力発電に使われ る核燃料は今か ら約
46億年前の地球創生時に生成 され ,化 石燃料は
平成
4年10月 17日 牟電気工学科教授
今 か ら数10億年 前 に 醸 成 され た 太 陽 エ ネ ル ギ ーの別形態 と言われてい るが, これ らを地下 か ら掘 り出 して地上 で燃焼 すれば,太陽光 の入 射 と地球 の赤 外 線放 射 でバ ランス して いた地球 自体 の熱平衡 が次第 に崩 れ てゆ く。す なわ ち,余 分 な熱 エ ネ ル ギ ーが 地 表 に拡 散 す る こ とに な る。 これは通常熱汚染 と呼 ばれ,生態 系 の秩 序 を乱 す危 険 な要 因であ る。我 々は,地球 自体 と それ を囲む大気 圏 の絶妙 な構 造 と性質,原理 を
すべ て認識 して い るわ けで は な く
,
した が って地球環境 を正確 に調和状態 に向か って制御す る 知 恵 を持 ち合 わ して い ない。 ひ とた び,地球 と い う
46億
年 か けて進 化 した 生 命 維 持 シ ス テ ム に混乱 が生 じれ ば,元に戻す こ とは不可能 にな る。 そ こで,我々が 自然 と接す る態度 は決 ま っ て くる。 自然 を不完全 な人間 の知恵 で改造 しよ うとは考 え な い で,むしろ完 全 な 自然 の掟 を 我 々が守 り,自
然 と調 和 して共 生 す る こ とが,今 後 の生 き方 で は ないか と思わ れ る。本論文 で は, 深 刻 化 す る地 球 環 境 問 題 を克 服 す る,エネ ルギ ー面 か らの有力 な解決策 として,太陽光,風
力,地熱,水力 の積極 的 な利用 を検討す る。 こ のため に,地域 自然 エ ネル ギ ー・ システ ム,す
なわ ち分散型 エネル ギ ー・ システ ム分について 一‑ 53 ‑―