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著者 掛本 健太, 中村 美智太郎
雑誌名 静岡大学教育学部研究報告. 教科教育学篇
巻 50
ページ 71‑81
発行年 2018‑12
出版者 静岡大学学術院教育学領域
URL http://doi.org/10.14945/00026207
一「当事者」と想定されない当事者に着目して一
A S t u d y o f t h e S u p p o r t f o r S e x u a l m i n o r i t i e s a t s c h o o l : F o c u s i n g on
Tojishawho h a v e n o t b e e n s u p p o s e d t o b e
時;isha"掛 本 健 太 ¥ 中 村 美 智 太 郎 帥
K e n t a KAKEMOTO and M i c h i t a r o NAKA
T¥瓜JRA
(平成30年 11月 16日受理)
1.セクシュアルマイノリティと「当事者」
近年, ILGBTJと呼ばれる人々が様々な場面において注目されている。ILGBTJとは,女性 同性愛者を表す「レズビアン(l
e s b i a n )
J ,男性同性愛者を表す「ゲイ( g a y )
J,両性愛者を表す「パイセク、ンュアノレ
( b i s e x u a l )
J 性自認と生物学的な性の聞に違和を抱える人を表す「トラン スジェンダー(岡山g e n d e r )
Jの頭文字をとったものであるが,この4
つに限らず,性的にマイ ノリティの人を総称して使用されている言葉である。このいわゆる LGBTに関する問題につい ては,法律や労働など様々な分野から議論が進展しつつある。例えば,向性婚の是非の議論や,性同一性障害当事者に対する職場での対応に関する議論などが,その代表的なものである。 教育においても同様に,セクシュアルマイノリティの問題が焦点化されている。例えば,セ クシュアルマイノリティ当事者(以下では「当事者」と表現する)への調査が行われ,当事者 のおよそ
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割にいじめの経験があることが明らかとなり,特に性別違和のある男子に対するい じめのリスクの高さが指摘されているl。そのほかにも,当事者のニーズを調査する研究やセク シュアルマイノリティに関する意識調査など, I当事者」に関わる研究が多様に行われてきた。教育現場に特に大きな影響を与えたものとして, 2015年における文部科学省「性同一性障 害に係る児童生徒に対するきめ細やかな対応の実施等について」としづ通知2(以下では「対応 通知」と略記する)がある。この「対応通知」では,性同一性障害を含む「性的マイノリティ」 に対する支援の必要性が指摘され,この翌年には,教職員への理解を図ることを目的に「性同 一性障害や性的指向・性自認に係る,児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」と いうパンフレットの作成が行われた。これらの影響のもとで,学校や教育委員会においては,
セクシュアルマイノリテイへの支援に関する研修等が実施される機会が増加しつつある。
このようにセクシュアルマイノリティをめぐる状況に変化がみられる一方で,
I
当事者」と呼 ばれる人たちが狭く限定されているとしづ問題がある。例えば,先に言及した2015年における 文部科学省の通知では, I性的マイノリティ」全般への対応については触れられていながらも,本教育学研究科修士課程 林学校教育系列
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2015 sexual orientation
gender idintity SOGI
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LGBT
LGBT
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X
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MtX Male to X FtX Female
to X X 16 X
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1 chapter7 LGBT
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Tojisya 67
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http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/04/__icsFiles/afieldfile/2016/04/01/1369211_01.pdf
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