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(1)

107 

郵便事業の原価計算(下)

I は し が き

W本書』刊行の経緯

W本書』の内容(日次〕

lV  l'第1部郵便事業と原価計算

J

H 価格〔料金〉決定目的論 口 なぜ等級別原価計算なのか 日 サーピス種類別計算と等価係数

l'第2部郵便事業の原価計算制度

J

H 前提的諸問題

(五〉 単位原価と単位収入

敷 田 市 豊

同労務費のあっかい 国各種等価係数の検討

帥郵便局原価のサービス種類別配分・…‑…・

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以上,前号〉

締単位原価と単位収入 制ふたたび郵便料金論

一一原価公開論に併せて一一 紛 等価係数算出のための「調査」

羽 ま と め

さて,さいごに,以上の原価と料金(収入ないし価格〕との比較・対応関係なる重要な問題 にすすんでいる。それが『本書』でいう「サービス種類別の原価と収入の比較

J

CW本書~ 20ペ ージ〉である。

すなわち「郵便の原価計算は,最終的に, 1単位当たりの種類別原価を算定することで計算 は完結する

J

CW本書~ 20ページ)として,第一に, [""この原価計算結果や単位原価算出に至る各 種調査資料を用いて,原価の期間比較,他類似企業の原価数億との比較,あるいは標準原価な どの原価数値との比較をし,分析をするならば原価差異または,原価変動の程度と原因とが明 らかになり,事業の運営が効率的であるかどうかの実態は握とか,郵便局における業績向上の ためになど経営管理の面でこれらの原価データは重要な役劃を果たす」と L 寸 CW本書~ 20ペー ジ〉。

この第一点l土,比較それ自体にかかわることを論じているものではないが,サービス種類別 単位原価の算出にいたる各種の(実際〉原価を標準原価と比較分析するばあいに有効であるこ とを主張している。つまり,郵便事業の原価計算の目的のーっとして原価管理目的の存在する ことを明白にしている。

さらに,さきにも指摘したように郵便事業の総原価のうち労務費の占める割合が約80%であ ること(関連していえば, 中小企業をのぞく主要製造業では, 傾向的に材料費60%,労務費10%,経費 30%である一一一日銀統計局『主要企業経営分析』の各年度版参照〉を想起するならば,郵便事業の原 価計算 l土原価管理したがってまた現場での労働力の合理化をいかに強く集中的に意識している かが,ここにもうかがえる。もちろん,原価管理は材料費・経費についても実施されるが,郵

(2)

1989年 第4号 第42巻 立教経済学研究

108 

便事業では,労働者の労働時間・賃金・生産量(物数〕について直接的に実施される原価管理 が圧倒的部分を占めているということである。

第二点として,つぎのようにLづ。「原価資料により, 種類別料金の適否を検討する場合に は原価とこれに対応する料金収入との損益の比較をすることが必要で、ある。従って,全体収 支の状況を明らかにするととと同時に,種類別の原価と料金収入がどのような対応関係にある 合理的で適正な料企を設定するこ のかということを掌握していなければ,国民の理解をうる,

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本書J20ページ〉。

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この第二点は,端的にいえば,サービス種類別の原価と関連づけた料金論である。原{踊

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算 論で一般にし寸価格決定目的論でもある。まず,単純な表ではあるが,第11表をみておとう。

このような様式で比較損誌を認識しているということである(後掲の郵政省の内部資料その他 もっと詳細な様式・内容で比較計算一一第12,13表ーーしている〉が。

m本書~ 20ページ〉

によるときには,

ここで引用した第二の点に ふたたび郵便料金論一一原価公開論に併せて←ー さて,

(六〉

ついての文章からただちにおもいだされるのが,本稿(上〉の冒頭で若干ふれておいた郵便料 たるべきことが の水準および原 金論である。そこでは原価を償いうる料金たることや

『本書』において主張されていると指摘した。さらに,

価と料金の差額としての利益幅を具体的に規定する基準・原則が見当らないことも指摘した。

そして,料金水準の変更は郵便法の改訂によって実施されるが,そこにも,判断に必要た茎準・

原則は存在しないとした。

「なるべく安い料金」

「なるべく安い料金」

そこでは,

I

種 ここに引用した文章を改めてながめてみよう。

以上をおもいだしたうえで,

類別の原価と料金収入がどのような対応関係にあるのか」を記握しないと「国民の理解をうる,

ここでも,抽象的な対応関係という表 合理的で適正な料金を設定」できないとLづ。つまり,

現だけで料金決定上の具体的な基準・原則が見当らない。

そのごの状況は若干変化してきている。

その変化の理由は,料金改定の批判に耐えうる論理ならびに料金改訂上説得力ある手続論の必 以上のような理解は昭和田年ころまでは通用したが,

(3)

郵便事業の原価計算(下〉 109 

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通 常 郵 便 小 包 郵 便

要性を認めたことにあると推定される。理由はともあれ,昭和56年5月78郵政省は,政令に よって料金値上け、の上限を設定したのである(当日段階では政令案〉いわば, それまでは値上げ の上限なる基準が存在しなかったことを自認した。すなわち,この時点ではすでに,郵便法の 改訂により法律によらず郵政審議会に諮るだけで値上け、可能となったことを受けて,値上げの 上限ないしガイドラインを設けたというのである。

この上限ないし値上げ幅にかんし当時つぎのように報道された。「すべての:郵便物の値上げ 帽を平均した総合改訂率が消費者物価指数や賃金指数などからはい、た物価等変動率をこえて はならないことを定め, 総合改訂率や物価変動率の計算方法を決めているJ7)と。

ここでいっていることは,物価変動率を基礎とした総合改訂率を設定することである。そし て,この改訂率は,すべての郵便物の値上幅を平均したものともL寸。要するに利益幅ないし 料金上限の判断基準として消費者物価指数をもちだしてきたということである。

このような指数採用の是非についての詳細な分析は統計学者にゆずるとして,われわれにと って関心のあるのは,ここにL寸総合改訂率がすべての郵便物の値上幅の平均値であるという 点である。

つまり,各種郵便物の単位原価は異るわけで, したがって,料金値上げの平均的上限を設定 したとしても〈一律に平均値で値上げしたとしても実質値上幅が一律でないとすれば, どうす

7) W 日本経済新聞~,昭和56年 5 月 8 日。

(4)

110 

立 教 経 済 学 研 究 第42巻 第4号 1989年

第13表 昭 和47年 度 内 国 郵 便 種 類 別1通(個)当り原価・収入・損益 区

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〈平和経済計画会議『国民の独占白書 (1979年版)~,御茶の水害房, 142ペー:;)

るのかとL寸 規 定 は なLつ,利益幅は郵便物によってそれぞれ呉るであろうし実際にどうなる のかは,一般国民には知らされるようになっていない。

この点をもうすこし視角をかえていうと,郵便物の種類を間わず一律の平均的な値上げの上 限を設定するだけでよいのかどうかということでもある。たとえば,一方で国民大衆の利用率 のたかいハガキの値とげ卜 限をよりひくく抑制し,他方でD.M.のような大企業でおおく利用 ししかも割安な原価のものの上限をよりたかめるなどの政策上の配慮が必要ではないかという ことである。

かくて,重要なことは,種類別の単位原価と単位収入の詳細な実態を社会的・制度的に明ら かとすることである。そうでなければ,いかに言葉のうえで「国民の理解をうる………・…適 正な料金」といってみても空しいことである。

因みに,新聞報道8)によれば, 郵便事業は長年の「累積赤字」を一掃し黒字(昭和62年度の

8) W朝日新開~,昭和63年 4 月 23 日および同年 7 月 22 日。

(5)

郵便事業の原価計算(下〉 111 

公表利益269億円〉になったとしづ。その黒字の詳細な内訳実態も公開(後述〉されねばならない が,ばあいによっては再度の料金一定引下げということもありうるであろう。国民に郵便サー ビスをなるべく安い料金で提供することを白からの任務としているからである。

なお,かねての「赤字」の幅は,毎年の『通信白書』や平和経済計画会議編『国民の独占白 書〈昭和54年版)~ (御茶の水書房〉をみると,年々縮少されてきていた。 したがって, この縮少 推移の詳細な内容(サーピス種類別の原価とあっかい数量の推移〉も明らかとされる必要があ

る。

ついでながら,全逓信労働組合(全逓〉は昭和

3 3

年の全国大会提出用として『郵政事業研究 報告書(第 1 回)~を発表している。この報告書によると,

I

部内資料」として, 郵政省経理局 編『原価計算報告書

J

があるとしづ。

全逓の報告書は, この部内資料〈昭和30年度版〉と同年の『郵政統計年報.~ (郵政省〉とから 作成した第12表を公開している。ここでは,この表の内容自体は論じない。本稿のまとめで指 摘するような原価計算の方法・手続および原価のすべてが公闘されぬかぎり,この内容を安直 にうけL、れがたいからである。ともあれ,問題は,このような内容が明らかとなる部内資料が 存在するということである。つまり「詳細な内容を社会的・制度的に明らかとする」に必要な 部内資料を保有しており,公聞はただちに可能であるということである。

なお,第12・13表においてサービス種類の一つで、ある D. M. (ダイレクト・メール〉がど こに入るのかはかならずしも明確ではなL、。こんにちのD. M. の物数(部便物の取扱数量〉

の郵便物全体に占める割合は,ハガキ・封書によるそれに「業務用通信物

J

(内容不詳〉もふく めると,約32%となるの。

他方,全国消費者団体連絡会の主張によると「郵便物第一種,第二種(封書,はがき〉のな かで一般家庭発信のものは約20%にすぎず, 80%は事業用通信やダイレクトメーノレなど宣伝郵 便物で,これらに対して大幅な割引制度があることが赤字の一因であるJI0)ということになる。

前者の勿は郵便物全体に占める割合であり後者は封書,ハガキに占めるそれをとったための ちがいであろうが,いずれにせよ相当に重い比率である。したがって,前にも多少ふれた11)が, D.  M.の等価係数と単位原価は他のサ‑t̲.ス種類のそれと区分して公開することがきわめて 重要である。

原価公開上のもう一つの論点を指摘しておこう。それは, きんねんの郵便事業民営化論にか かわって生じるものである。

さいきんの状況についてしづと,臨時行政改革推進審議会(大槻文平会長〕は,こんごの課題

9) 平和経済計画会議『国民の独占白書 (1979年版)~,御茶の水書房, 141ページ。

10) 全国消費者団体連絡会『消団連三十年の歩み~,生活ジャーナル社,昭和62年, 98ページ。

11)本稿(上)209ページ。

(6)

112  立教経済学研究第42巻 第4号 1989年

として林野事業とともに郵便事業の民営化をも打ちだしている12)。この民営化論は,金融業界 からの郵便貯金事業の民営化論13)のおもわくをもからめた長年の各財界からの要望が背後にあ る。

郵便事業についていえば,業界最大手のヤマト運輸(株)の都築幹彦社長はつぎのようにいわれ る。「クロネコヤマトの宅急便」の取次庄は全国に約四万底ある(因みに全国郵便局数は2万4,000 局)0

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私の夢は郵便事業への進出である。………我々が参加すれば,現行の40円のハガキ

を2円で配達することができる14)

J

と豪語ないし断言される。

われわれは,民営化論にただちに短絡的に向調するものではないが,この主張は,郵政省と 民開業者との単位原価の比較論争をいどまれたものと実質的にみてよいであろう。かくて,一 つには,郵政当局i土,かかる論争との関連においても,ハガキなどの単位原価をディスクロー ズすることは「国民の理解をうる

J

(~本書~ 20ページ〕ために欠かせないであろう。

二つには,対するヤマト運輸U:‑'、ガキなどのサービス種類別の単位尿価とその計算方法を,

せめて郵政省なみにディスクローズする社会的責任がある。そうでないと,都築社長の豪語は,

国民が具体的に納得できないたんなる強がりに終りかねない。

ここで,関連してわれわれはヤマト運輸会長の小倉昌男氏の郵政大臣にたいする「公開質問 状15)

J

を紹介し論評する誠に恵まれた機会に接することができた。

まず,会長の質問状の関係部分の趣旨をかんたんに紹介することからはじめよう。この質問 は,

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郵便事業を閏の独占事業としないで, 民間の参入を認めることを提言16)

J

することから はじまっている。いわば提言実現のための質問である。そして独占を排除するために「競争原 理の導入17)

J

を熱望される。とともに,サービス種類別の収支やコストのディスクロージュア

を要請される。

つまり,これ、われる「郵便は第一種から第四種まで分かれ,ほかに小包がありますが,種 類別の収支は公表されておりません。独占事業である以上,料金の適否を国民が判断できるよ

う,財務を公開する義務があろうかと存じます17)

J

と。つづけて引用しておころ。「それが可 能であり必要で、あることは, N T Tに,事業別に財務内容を公開するよう指導しておられる郵

12) ~日本経済新開~,昭和63年 6 月 19 日。

13)たとえば後藤新一(元三井銀行常務)~郵便貯金民営論~,有斐閣,昭和62年がある。

14) ~東洋経済統計月報~,昭和62年 8 月号, 3ページ。

15)ヤマト運輸長会・小倉昌男「私の公開質問状一一郵政大臣殿

J

~経営塾』誌9 昭和63年10刀号, 69  ページ以下。

16)前掲『経蛍塾』誌, 69ページ。

17)前掲『経営塾』誌, 70ページ。ここに関連して付言しておこう。ヤマト運輸の会長は,ディスクロ ージュアの論拠として独占をあげておられるようであるが,この論拠は一社独占でないばあいでも通 用する(ディスクロージュアが必要であり可能である〉ことは,すでに別の共著書(敷田纏二・近藤 禎夫共著『原価公開],昭和51年,新日本出版社,第4,5, 6章〉で明らかとしておいた。

(7)

郵便事業の原価計算〈下〉 113 

政当局に,いまさら申しあげる必要はないと存じます17)

J

と。

以上の意見については私も原則的には賛成である。「原則的には」ということの意味の第一 は, (本稿の註書17)でいう「付雷」である。つまり条件つきの賛成ということである。第二は,

公開可能な理由を会長のばあいはN T Tの指導にも求めておられるが,われわれは,すでに指 摘18)したように,郵政省内には事業別の収支・原価が部内資料として非公開のまま存在すると いうことである。つまり, N T Tにたいする「指導」をわざわざ迂回しでもちだすまでもなく,

ディスクローズ「可能」だとダイレグトに断定できるということである。

さいごに,小倉会長のもう一つの興味ある発言をきこう。「年賀はがきは, 消印も押さず,

世帯ごとに何百枚と纏めて配達するのですから,コストは普通のはがきより格段に安い筈です。

‑………年賀はがきは半額にしてもよいのではないか, と思うのです。実は本年(昭和63年〉 1月に,朝日新聞に同趣旨の投稿をしました。それに対し郵務局長さんから,次の回答が寄せ られました。 年賀はがきは,通常の郵便物よりコストは安い一一一一一一コスト割安を自認さ れた〈敷田〉一一一一一。しかし,効率の良くない山間辺地への郵便や,料金の安い新聞,雑 誌などの配達を維持するためには,都市部の郵便や年賀はがきで諜ぐ必要があり,値下げはで きな¥¥"しかし,これは論点の擦り替えです。私のいっていることは内部輔助の問題ではなく,

郵便物の種類ごとの料金設定一一つまり料金格差の問題なのです19)

J

と。そして年賀ハガキの 料金値下げを強く要請される。

この論争における,一方の郵務局長の意見の背後には,事業体の公共性と利潤性の統一の理 論問題があるよう

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考えられる。他方,小倉会長には,そのような考えはなく,従って「内部 補助」を認めようとはしない。会長はつづ、けて料金格差論を主張されるが,これは要するにき んねんの部便事業は

2 6 9

億もの利益を計上しているから値下げ可能というものであろう。その ばあい年賀ハガキのコスト割安の意識も強く働いているのである。

かくて,小倉会長の「公開質問状」への郵政大臣からの回答〈本稿校正時点では未回答〉をき L、たうえで,さきの郵務局長の見解を再検討したい。ここでは小倉会長の原価公開諭と料金格 差論との関係についてのみふれておきたい。コスト割安であるから当該郵便物料金を値下げす べしとLサ主張は,それなりに理解できる。しかし,公開論と格差論との論理的な関係がどう も十分には明らかでない。会長は,この質問状のさいごで,

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収入の少い小学生や老人ホーム のお年寄りまでが年一回必ず出す年賀状の性質20)

J

や割安コストを考えたら値下げすべきであ るとし、われる。

ここで小学生や老人の賀状を割安(格差)料金とする社会政策的主張をされるのならば分る

18)本稿111ページ。

19)前掲『経営塾』誌, 70‑71ページ。

20)前掲『経営塾』誌, 71ページ。

(8)

114  立 教 経 済 学 研 究 第42巻 第4号 1989年

のだが, どうもそうではなくて年賀ハガキ一般を値下げといわれるようである。「公正妥当」

な料金とは,はたしてそれだ、けのものであろうか。

要 す る に , 会 長 の 主 張 は , 一 つ は 郵 便 事 業 へ の 民 間 企 業 の 参 入 要 求 で あ り , 二 つ は 原 価 公 開 要 求 で あ り , 三 つ は 年 賀 ハ ガ キ 一 般 の 料 金 値 下 げ 要 詰 で あ る ( こ の 要 請 は , さ き の 都 築 社 長 の 豪語からすれば,ハガキ一般についての要請と同質のものとも考えうる〉。だから, 会 長 の 真 意 を 示 す 論 理 は こ う で あ ろ う 。 郵 便 物 の 種 類 別 原 価 が 公 開 さ れ る な ら ば , 一 定 郵 便 物 の 料 金 の 高 さ に 圃 民 は 驚 く で あ ろ う 。 そ の 結 果 , 民 間 企 業 参 入 要 求 の 政 治 効 果 と 条 件 は 相 当 に 強 ま り 生 ずるだろうと。

かくて,さきの者f,築社長の豪語(現行

4 0

円のハガキを

2

円 で 配 達 で き る 〉 の さ い の ヤ マ ト 運 輸 自 体 の 原 価 公 開21)の 必 要 性 は , 会 長 発 言 に た い し て も 同 様 に 指 摘 し う る 。 そ し て , か り に 複 数 種 類 の 郵 便 物 に つ い て 複 数 企 業 が , 今 後 参 入 し たlまあいでも,自己の原価を公開される必要 が あ る 。 か か る 公 開 は 会 長 の 「 熱 望 」 さ れ る 「 競 争 の 原 理 」 を 損 う こ と の な い こ と は , 本 稿 の (~主書 17) の拙共著ですでにのぺえとおりである。 また,これも, さきに都築社長の発言にか ん し て 指 摘 し た こ と で は あ る が , 原 価 公 聞 を 先 方 の 郵 政 省 に た い し 一 方 的 に 求 め る だ け で は 片 手 落 ち で あ る 。 マ ワ シ 一 本 で 相 手 を 土 俵 に あ が ら せ て お い て 自 分 だ け 背 広 の ま ま あ が っ た の で は相撲(論争〉にはならないということである。

なお料金論については,コト:稿さいごのVJのまとめにおいて三たび論じる。

21)ヤマト運輸白体の原価公開について若干ふれておこう。ヤマトの有価証券報告書(昭和63年3月決 算〉には,一般の上場・製造業におけるような製造原価明細書(今日ではその内容・形式において意 味のないものとなりつつあるが〉は存在しない。それに代るものというわけではないが,公開問皇室に ついてはやや積極l百を収録している。

それは,損益計算書の収益を,一般白動車運送事業

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業収益・通運:事業営業収益・航空事業営業収 益・その他事業営業収益および全事業の営業収益に区分していることである。また,他方で,ここに みた各事業別の営業費の内訳明細表を示していることもうなづける。こうした事業別損益計算は,ヤ マト運輸白体にとっての社内の事業別業績管理の目的にかなっているものといえる。そして,今日ま がりなりにも,大蔵省・企業会汁審議会がすすめはじめたセグメント・リポーテイング(区分業績報 告書〕の制度化の方向にそうものでもある。

私は,以上のような意味で積極商をもっとかんがえるが,ヤマト運輸のかかる損益計算書などでも って原価公開がなされているとは考えない。つまり,おおまかな事業区分別の営業費の公閣にとどま らず,製造栄についていえば商品種類別の原価公聞が必要であるということである。

そのばあいの原価の計算上は共通費配分などかなり複雑な問題をかかえていることは承知してい る。しかしながら,社長が郵政省にたいし,現行40円のハガキは黒猫ヤマトならば2円で配達できる と所定しておられる。つまり,ヤマトではハガキという単品商品を2円で配達できる,配達原価はそ れL以下であると支取らざるをえない。ヤマトではそのような商品種類別の原価計算ができているとい うことである。だとするならば,ヤマト運輸では,商品種類別の原価を公開する用意ができていると いうことでもある。

(9)

郵便事業の原価計算〈下) 115 

(七〉 等価係数算出のための「調査」 われわれは, ~本書』検討のさいごの部分に到達し た。それは,本稿(上〕のさいしょに示した『本書

J

の日次の第2部の「原価計算に必要な調 査

J

である。本稿の主要論点にかかわる部分にかぎって検討しよう。

ここにいう「調査」のうち,単位原価をおおきく左右する可能性をもっとLけ意味で, もっ とも重要なのは,等価係数の「調査」である。各種の係数 C@~ ⑧〉については,すでにそれ ぞれ検討を終えているく本稿(上)206‑210ページ〉。 そこで, これらのうちの基本形態とみられ るサービス

1 1

通当たり処理時間」の調査だけをみることにしよう。

この「調査」は,

I

サービスの種類が変更したり, またサービスの取扱方決等の変化があっ た時に」実施されてきている。「最近では,内務事務については, 1972年に全国で80局(労働 者規模別に拍出した局)を1週間調査し,外務事務については, 1973年に全国128局を各配達 区 1 日調査を行L りその結果をもとに所要の等価係数を算定している j という(以上『本書~ 23  ページ〕。

さらに,この「調査j は,

r

サーピス種類別l通当たり平均が捕そくできればよいので,一 部抽出方式でよい。また,これらについては,取扱い方法,サービス種類に変化がない場合に

は,数年おきに調査するというように毎年調査する必要はな L リと cw本書~ 23ページ〉。

すなわち,

r

調査」はしっかい調査ではなく,

1

一部抽出」による推計方式をとっていると いうことである。こんにちの郵便局の全国総数は1987年度で約24,000局22)といわれるが,この 点からしても,この推計方式採用に異存をもつものではない。

たt

, . 3 :

問題が二つある。その一つは,必要時に実施される「調査」の結果が公表されねばな らないということである。なぜならば,ききに指摘したように,この種の係数の量的如何は,

サーピスごとの単位原価をおおきく左右するとともに,単位原価と単位収入(単位あたりの料

E

金・価格〉との差額に,係数変更の都度,相当の影響をあたえるからである。また,最終的に は郵便事業全体の赤字や黒字の幅の伸縮となってあらわれるからである。

もう一つは,推計などの統計的諸方法・理論を適用するというばあいに,労働者会数規模別に 局を抽出するだけでなく,労働装備率などの労働諸条件の変化・相違(局間〕などを十分に考 慮した統計的方法・理論となっているかどうかということである。換言すれば,明確な統計目 的が設定され,その目的に必要な的確な統計方法が採用されているかどうかということである。

可能なかぎり実態を反映する統計であり, 怒意性不介入の保証が必要である。『本書』では,

かかる第三の点についても具体的な明示はなく,統計数字は所与のものであり非公開となって L、る。

22) 郵政省『昭和63年版・通信白書~, 311ペーゾ。

(10)

116  立 教 経 済 学 研 究 第42巻 第4号 1989年

V I ま と め

以上をもって『本書』の紹介と検討をおわるが,さいごに,その要点をまとめ,多少の私見 をのべておきたい。これまでの検討をつうじて私がなにを主張しようとしているか,叙述の進 行におうじて,すでに気付かれているとおもう。だが,ここでは諸検討や諸問題点を整理し,

そのうえで,これらの問題点を国民の一般感覚ならびに労働組合運動にからめて私なりの若干 の感想、ないし意見をくわえることをもって,本稿のむすびとしたい。

第一は,郵便事業に適用されている等級別総合原価計算における等価係数の問題である。木 稿(上〉の「はしがき」に示したように,一般に, 等価係数としてなにを選定するかというこ

とならびに選定された係数の実数・比率は,この原価計算の内容をおおきく左右する要素の一 つである。郵便事業の原価計算ではどうであったか。それは本稿(上〉の206ページ以下でかな

りたちいって検討したつもりである。

そこでは,各種の原価項目にたいし,それぞれに適するとかんがえる係数を複数のそれから 選択・決定されるが,これら係款の種類は@から@までの七種のものが存在した。そのうち一 定の問題をもっ@を別とすれば,格別に異論はないとした。

ここに異論がなきことの理由は,係数とそれによる原価の配分結果との聞にはそれなりの因 果関係が認められるということであった。しかしこの異論なきことは,ただちに配分計算にお ける厳密性をかならずしも承認することではない。すなわち,郵便事業における各種サービス 労働の複雑性などにより,配分計算はかなりおおまかなものとなりうる可能性をつねにもって L、るということである。その点は繰返し指適したところである。

したがって,たとえば労働諸条件の変動におうじ係数したがってまた単位原価はつねに大幅 に変動する。だから,この条件変化を無視ないし軽視するときは,単位原何の変動のみならず 集計額としての原価は億円単位の誤差を示すことになる。そのような意味あいで怒意性介入の 余地はゼロであるとは断定できない。

第二は,以上のような原価に上積みされる利益幅(かくてまた料金水準〉決定の問題である。

かかる決定にはとうぜん一定の基準ないし原則が必要である。だが,敗戦から昭和56年の政令 をみるまでは,この聞に実施された17屈の料金改訂〈値上げ〉は無原則であったといってよい。

すくなくとも,原則らしきものは国民の前に明示されなかった。その点はすでにみたとおりで ある。

このことはなにも改訂がでたらめであったというのではなく,無原則・無基準であり,その ときどきの事情(たとえばインフレ冗進度,全逓とのべ・ア闘争における力関係,郵便事業全 体の「赤字」の程度など〉をかんがえての,政治的な対応・手加減でしかなかったとかんがえ

ざるをえないということである。

(11)

郵便事業の原価計算〈下〉 117 

では,昭和

5 6

年にいたりまがりなりにも,すでにみたような料金改訂上の「歯止め」ないし

「ガイドライン」なる基準がなぜ生れたのか。それはオイル・バニック当時の巧まれた急激な 物価上昇の終息、や労資協調的方向と「合理化」の進展などがかんがえられる。しかし,とこで 重要なことは,すでにみた物価変動率を基礎とした総合改訂率を測定し,これをもって料金値 上げの上限とすることですべて十分かつ適切な原則が設定されたといえるかどうかということ

である。

そこで,問題の検討にさきだって,あらかじめ確認しておきたい点が一つある。それは,こ の改訂率の適用は,改訂前の料金額それ自体に直接的に一律になされるのか,それとも,なん

らかのかたちで各種郵便物の原価や利益幅を考慮に入れるのかどうかということである。

この確認のための十分な資料をもっているわけではないが,さきの『日本経済新聞~ (昭和56 年5月8日〉を素直によむかぎりで、は, 改訂前料金額に改訂率が直接的に適用されると理解す

るほかない。

すなわち,郵便物の種類聞の原価格差を無視して一律に改訂率を適用するということである。

もちろん,郵便物の種類によって適用の程度に差をつけるという一定の余地があるのかもしれ ない。しかし,新間報道では,そのような余地には全くふれていないことを考えるならば,一 律適用と受取るしかなし、だとすると問題はとうなるか。たとえば,ヤマト運輸の小倉会長の 質問にたいし郵政省・郵務局長も認められた(前述)が, 一般ハガキの原価に比べ年賀ハガキ のそれの安いとしづ事実がある。

このような原価格差を無視して,ハガキ一般に同ーの改訂率を適用すれば,年賀ハガキの利 益 幅23)は拡大・継続されることになる。これは,だれの自にも不当な差別の連続としか映らな L、。さらに,郵便法第一条の「郵便の役務をなるべく安い料金で,あまねく,公平に提供する ことによって,公共の福祉を増進する」目的にも違反する。では,これだけはっきりした差別

・不公平の発生をどうして無視するのであろうか。その理由の一つは,すでにみた郵務局長の

「公共性と利潤性の統一の理論

J

(本稿113ページ〉であろう。もう一つはこうであろう。原価格 差を考慮した改訂を実施するとすれば,とうぜん原価を具体的にディスクローズしなければな らなくなるということである。さらに,このディスクロージュアは年賀ハガキにとどまらず他 の郵便物にも波及する可能性がある。

このようにみてくると,郵便物の種類によっては料金を値上げするどころか,逆に値下げす べきとする世論が生じかねない事態となることを郵政当局は察知しておられるはずである。す

23)ちなみに,昭和63年11月5日からの年賀ハガキの発売総数は36億9,000万枚で売上高は15,000億円。

一般ハガキの年問先よ約10億枚の3.7倍である cw週間朝日~,昭和63年10月 28 日号, 36ページ〉。年賀 ハガキのさいきんの正確な単位原価がわからないので,周年発売分の利益の総額は確定できないが,

気の速くなるような数字であり,郵政省にとってのドル箱であることはまちがいあるまL、。黒猫ヤマ トでは普通ハガキすら1遇2円でもベイするというのだから。

(12)

118  立教経済学研究 第42巻 第4号 1989‑"子

でに, ヤマト運輸の社長は現行

4 0

円のハガキは黒猫ヤマトなら

2

円で配達可能と断言しておら れることを指摘した。これほ,重い社会的責任を背負っておられる業界トップで一流企業の社 長のそれであることをかんがえるならば,たんなる政治的ハッタリとしてのみしりぞけるとと

はできないで、あろう。発言の底には一定の算出原価が存在するであろうこと, とれも郵政当局 は察知されておられるのではないか。

第三に,以上からして原価の詳細な公開i土国民にとってきわめて望ましし、ことであり, また,

公開なくしては, これからさきのだれにとっても透明な議論はすすまないということである。

そこで, この公開問題を三つの点にまとめて強調することにしよう。

第(ー〉点は,原価計算上採用する等価係数(適用費日別の等価係数の種類と実数〉 をすべ て公開することを原則とする。係数の種類・実数に変更あるときは, そのつど改めて公開する。

さらに重要なことは, 定の時期に実施する係数算定のための「統計的詰方法」にかんしては,

その内容を具体的に明示するととであろ。『本書』 では, かんたんにサンプリングなどの手法 といっていろが, それにしてもサンプルの種類・抽出度・届答率・有効回答率などが十分に説 明される必要がある。明示すべきその他の点は既述く本稿IVの(七)>のとおりである。

第(二〉点l土,郵便事業では直接的な人間労働が主要部分を占める〈だから総原価の約80勿 が労務費〉ので,基本的な等価係数とみられる

1 1

単位当り平均処理時間」については,詳細 に公開される必要があるということである。原則的には,部門別,サービス別の平均取扱時間 と取扱数量(物数〉の両面からの公開である。

それは,時間制賃金部分における賃金水準を決定する一つの重要なブアクターとしての賃率

( w a g e  r a t e

,単位時間当りの賃金の割合 通常,職種別・工程別・部門別の平均値をとる〉 を左右す るからである。等式で示すと《当該労働者の賃金=労働時間数×賃率》となるからでもある。

第〈三〉点は,係数適用による配分結果としての原価の部門剥・サービス別(集計額のみな らずサーピス種類別=郵便物種類別の単位原価〉の公聞が必要である。との点は,郵便事業の 民営化是否論争には不可欠の要件の一つでもある。そして,これらの原価内容は, たとえば,

郵政省の部内資料といわれる毎年度の 『原価計算報告書(郵政省・経理局)~にふくまれている といわれる。

いわば,公開さるべき原価は十分に整理し省内に埋蔵されているのである。 したがって, '‑ヲ , れらの文書法公開されてしかるべきである。一般企業が企業間競争の「消滅

J

を口実24)として

とうめん唯一の独占事業体としての郵便事業では,

かかる口実すら適用しない。むしろ,公開によって「なるべく安い料金」であるか否かの国民 の判断を積極的に求めることこそが,郵政省の社会的責任のーっともいえる。

しかし,

原価公聞を拒否することもある。

なお,以上の原価公同論にからんだ郵便料金論と郵便事業民営化論が存在する。それは, す

24) かかる口実の論破にかんしては,拙共著『原価公開~,昭和50年,新日本出版社, 93~101 ページを 参照。

(13)

郵便事業の原価計算(下〉 119 

でに本稿IV(七〉で詳しく検討しているので繰返さない。さらに,公開にさいしては,簡易保 険事業や郵便貯金事業などにも共通して発生する原価(共通費削、し間接費〉が存在する。かか る原価の各事業への配分基準ならびに配分結呆の公開も重要である。この配分について銀行な どから守也、疑念のでているととをかんがえろならば,この公聞は急務であり,金利に関心の強

L、国民一般のためにも重要な事柄である。

第四として,さいごに,原価公開論争の一つの主要な担い手たるはずの労働組合の運動につ いて多少ふれておきたい。かつて,全逓労組は, さきの郵政省車両『原価計算報告書』をとりあ げて原価の分析運動をすすめていた。そのごも,こうした運動がつづいているのか否か,私は 詳し¥¥'情報をもっていない。したがって,いまはおおくを語る資格がない。

そこで,この原価公開論争が,全逓,郵産労などの労働組合運動とりわけ賃金闘争とどのよ うに直結しているか, また国民の利益を守る闘争(料金の適正な設定や抑制など〉といかに関連 するか,そこでの論理だけを明らかとしておきたい。

まず,部便事業にかかわる労働者のサービス種類別の等飾部数である

1 1

単位当り処理時 間」が短縮傾向にあって,他方では賃金水準が一定で(ないしさきの賃率低下によって賃金抑 制力が作用し), 取扱数量が増加するときは, 明らかに労働強イヒである。等価係数や物数の変 化がその事実を具体的に説明してくれるのである。

さらには,多少とも賃金水準がアップしても,労働時間の延長や取扱数量の増加によっても 疲労が翠日にまでもちこされるときも同様である。つまり労働力の再生産が不十分な状態にあ るといえる。ここでも等価係数の利用は労働時間や取扱数量(物数〕の変化を証明してくれる。

こうして,労働運動の観点からは,この係数の変化はきわめて重要であり,つねに把握され ている必要がある。短言するならば,この係数が労働時間の短縮闘争のみならず,賃金闘争に

も深くかかわヮてくるためである。さきの賃率問題を改めて想起していただきたい。

つぎに,郵便局ロビーに並ぶ郵便小包商品見本(全国名産物・ゅうパック〉など「新商品の 開発」の名のもとで各種の新しい営利事業が,労働時間の延長・労働強化をともないながら,

増加しつつある。こうした新しい作業についての等価係数の算定は一体どうなっているのだろ うか。

このような労働時間の延長・労働強化にくわえた労働者・数の削減は郵便物配達回数の減少 (東京では

1

1

回となり地域に土つては

2

日分まとめて

1

回となっている〉と配達時聞の遅 延( 夕刊よりおそい郵便"だから「タ便」とL寸新語が生れている〉 となって国民一般にお おきな不便をもたらしている。この点は『本書』が,その冒頭にかかげている郵便事業の目的 たる「迅速正確なサービスを提供する」ことから迅速に遠ざかっていることを意味する。

また,サーピス種類別の等価係数によって算出される単位原価の分析から,一定の料金抑制 要求の可能性は十分にありうる。この点は, さんねんの郵便事業黒字転換を考慮するならば,

その可能性はより強まる。かかる事態は労働運動が国民の利益を守る路線につながる問題でも

(14)

120  立 教 経 済 学 研 究 第42巻 第4号 1989年

ある。

全逓労組は,民営化反対を口実として,労資協調路線《郵政省の「郵政事業活性化計画一一 営利主義と

1 5

0 0 0

人の人べらしなと」への協力》に転換しながら, 総評を脱出・解体し闘か わない「連合

J

(全日本民間労働組合連合会〉への吸収方向をすら示しているとLづ 。 こ う し た 方 向にあって,すでに指摘した労働者・国民の利益を守るために郵政労働運動上分析把握し争う べき決定的に重要な問題点がどのようにあっかわれるのか。原価計算論者としても関心があり 十分に注目していきたい。

〔註記〕

*稿(下)I立本誌上の論文あっかいの組みとなっているが,前橋(上〉と同様に資料で ある。このようlニなったのは筆者の割付指定上の不手際による。

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