(公表様式1)
新潟県福祉サービス第三者評価結果公表基準
① 第三者評価機関名
社団法人新潟県社会福祉士会
② 事業者情報
名称: 社会福祉法人県央福祉会
にじいろ保育園
種別: 保育所
代表者氏名: 園長 藤島 由美子
定員: 100名
所在地:〒955-0056
新潟県三条市嘉坪川2丁目3番10号
連絡先電話番号:0256-34-8230
FAX番号:0256-34-8360
ホームページアドレス
③ 総評
◆ 特に評価の高い点
●管理者のリーダーシップ
平成20年度の民営化に伴い、園長・副園長の強いリーダーシップのもと公立保育園の保育を
継承し、民間保育園としての独自性も加味し、地域や保護者の理解を得ながら運営している。
園長は、質の高い保育、安心安全な保育サービスの提供を行うために、職員への教育に力を注
いでいる。
●災害対策
火災や地震のほか、平成16年の7・13水害を教訓に風水害も想定して、消防計画、災害時対
応マニュアルを作成している。毎月の避難訓練は、火災や地震、風水害、不審者の侵入など、
時間帯や発生状況などを様々に想定して実施している。災害時における保護者への子どもの引
き渡しについても確認方法が定められており、平成23年7月の新潟・福島豪雨による水害時に
はそれに基づいて適切に引き渡しを行った。実体験を生かした災害対策が講じられている。
●食育への取り組み
食育に関しては、食育目標「楽しく食べる体験を深め、『食を営む力』の基礎を培う」を掲
げ、綿密な計画のもと進められている。子どもが「食」に興味関心を持てるように、玄関にそ
の日の給食の素材の野菜を展示して子どもたちが自由に見たり触れるようにしたり、様々な野
菜を栽培し、その収穫に合わせたクッキングなどを年間を通して計画しており、見通しを持っ
て食育を進めている。
●子どもの発達に応じた保育環境の整備
保育室にはその年齢に応じた玩具が豊富に用意されており、子どもたちは自由にのびのびと
好きな遊びが出来るような工夫がされている。年長児の部屋には、遊びながら文字や数字に興
味が持てるような知育玩具等も用意され、子どもが自然に文字や数字に興味が持てるような環
境を設定している。未満児クラスでも子どもの成長や発達にあった手作りの玩具を豊富に用意
するなどして遊びの環境を整えている。
◆ 改善を求められる点
●中・長期的な展望に基づく運営(法人機能の確立も含めて)
にじいろ保育園の経営母体である「県央福祉会」は、高齢者施設、障害者施設、児童施設と
多様な種別の福祉施設を運営している。現在、法人本部機能の体制整備の最中ということで、
「県央福祉会」として法人がどのような経営理念を持って運営しているかが明確になっていな
い。そのため、にじいろ保育園においても園独自の理念・方針によってのみ運営されている。
法人としてその経営理念を明確にし、また、法人機能を確立することによって、その中・長期
的展望が期待されるところである。にじいろ保育園の運営においても、法人の中・長期計画の
中で、保育園としての中・長期計画を作成することを期待したい。
●職員の資質向上
平成20年度の民営化後、にじいろ保育園では園長と副園長のリーダーシップのもと、職員の
資質向上に努めてきている。若い職員、経験の浅い職員への指導、保育の内容から指導計画等
の記録の仕方まで細部にわたり園長、副園長が丁寧に関わってきている。今後は、職員同士の
話し合いの場、合議の機会、職員参画の機会などを多く持ち、運営にボトムアップ方式も取り
入れることでますますの職員の資質向上に努めることを期待したい。
●保護者とのコミュニケーション
保護者は、保育者から「もっと子どもの様子を聞きたい」「子どもの様子を一言でもいいか
ら教えてほしい」という希望を持っていることが今回の第三者評価における保護者アンケート
から伺えた。保護者は、2歳以上になると毎日の連絡帳の交流がなくなるため子どもの様子を
知る機会が少ないと感じ、また、職員によってその対応に差があるとも感じている。「子ども
の様子を知りたい」という保護者の気持ちに寄り添いながら、なお一層の保護者との連携・交
流を深めていくことを期待したい。
④ 第三者評価結果に対する事業者のコメント
(H24.1.11)
民営化して四年目で第三者評価を受けるのは時期尚早かなとは思ったが、客観的・総合的に
保育園を評価して頂き、今後の課題が見えてきた。
保育園の理念・目標は法人のものと整合性をもたせ、保護者や職員に浸透しやすい内容に改
善したい。また、職員が保育園運営に参画できるシステムを構築し、運営に反映してゆきたい。
保護者のアンケート結果の内容についても真摯に受け止め、改善に繋げている。とにかく力
を入れて保育している部分を認めて頂き、今後のスキルアップへの意欲に繋がった。
(園長 藤島 由美子)
⑤ 評価細目の第三者評価結果(別添:公表様式2のとおり)
(公表様式2) 評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 第三者評価結果 コメント
b
平成23年4月から法人本部事務局の体制整備を行うなど、法人組織 全体の強化を図っているところである。法人設立当初の理念は障害 福祉サービスを主としたものであり、保育所や老人福祉施設の運営も 行う現在の法人には合わなくなったため、全職員にアンケートを実施 して法人理念の見直しにも取り組んでいる最中である。 保育園の保育目標(育てたい子どもの姿)・保育理念はパンフレットや 入園のしおり、毎年職員に配布する保育課程等に明文化している。 保護者と職員にわかりやすいよう園長・副園長が主となって作成した ものであり、にじいろ保育園としての保育の方向性を示している。 利用者や地域のニーズを踏まえた法人理念が明確にされるとともに、 その法人理念と保育所の理念の整合性も改めて確認することが望ま れる。b
園の保育目標として「育てたい子どもの姿」が4点挙げられ、保育理念 や保育方針とともに毎年の保育課程に記載されている。しかし、法人 全体の理念は現在策定段階にあり、また、園の保育理念・保育方針・ 保育目標の整合性やつながりが明確ではない。理念を実現するため の方針、方針を進めていくための目標、というようにそれぞれが整合 性をもって連動することで、理念の実現に向けた実践がより具体的に 行われやすくなると考えられる。理念と方針や目標は、それぞれのつ ながりをより意識した内容で、誰にもわかりやすく示すことが望まれる。b
法人の基本理念は検討中であるが、保育目標や保育理念は毎年の 保育課程に明記され、「にじいろ保育園の保育」という冊子で年度ごと に職員に配布されている。年度末の職員会議では1年間の保育の振 り返り・反省を行うと共に、年度初めには園長が所信表明を行い、保 育に対する心構えを職員に話している。会議等で改めて保育目標や 理念について話し合う機会は特に設定されてないが、指導計画の実 施や評価・反省を行う中で目標・理念に沿ったサービス提供がなされ ている。 しかし、定められている保育理念や方針、保育目標について、どれが 理念なのか等を職員が明確に整理できていない様子が伺える。全職 員の目標ともなる理念や方針、目標の整合性が確保されることで職員 にも理解しやすくなり、それぞれが有効につながりながら実践に結び 付くと考えられる。全職員が理念を理解し着実な実践に結び付くよう、 周知や実践状況の確認を目的としたさらなる取り組みがなされることを 期待したい。b
保育目標や保育理念はパンフレットや入園のしおりに記載している。 保育目標は「育てたい子どもの姿」をわかりやすく表したもの、保育理 念は園の名称である「に・じ・い・ろ」をそれぞれ頭文字とした4つの文 章から成っている。地域に向けては、園だよりである「にじいろつうし ん」の地域版を作成して回覧・配布し、園の様子や活動内容等を知ら せている。 保育目標や理念、基本方針への理解をより促進するための具体的な 説明の機会は特に設定されていないが、今回の第三者評価で実施し た保護者アンケートでも、回答者の7割以上が園の理念について 「知っている」又は「大体知っている」と答えており、保護者に周知され ていることが伺える。今後は、全職員の行動規範でもある保育目標や 理念について保護者や地域の理解を促進するとともに、目標や理念 に基づく園の実践をより良く知ってもらえるよう、さらなる取り組みを期 待したい。 Ⅰ-1-(2)-② 理念や基本方針が利用者等に周 知されている。 Ⅰ-1-(2)-① 理念や基本方針が職員に周知さ れている。評 価 細 目 の 第 三 者 評 価 結 果
【 保育所版 】
Ⅰ-1-(1) 理念、基本方針が確立されている。 Ⅰ-1-(2) 理念、基本方針が周知されている。 Ⅰ-1 理念・基本方針 Ⅰ-1-(1)-① 理念が明文化されている。 Ⅰ-1-(1)-② 理念に基づく基本方針が明文化 されている。第三者評価結果 コメント
c
平成22年に法人全体で運営・経営のコンサルティングを受け、法人本 部組織の強化や、法人における人事管理や事務処理等の統一など、 法人として検討・改善すべき課題を明確化した。その内容に基づき、 平成23年度から機構改革に取り組み始めた。 現在、法人としての理念の見直しを行っているところであり、理念や基 本方針の実現に向けた具体的な取り組みや方向性を示した中・長期 計画の策定もこれからの段階である。機構改革の中で「中期経営計 画の策定」についても検討課題として挙げられており、今後本格的に 進められていくと考えられる。今後の取り組みに期待したい。c
毎年度、法人全体の事業計画として事業所ごとの「経営計画」が策定 されているが、法人としての中・長期計画の策定は今後の検討課題で あり、その内容を反映するには至っていない。 園での毎年度のサービス内容については、保育課程や行事計画等を まとめた「にじいろ保育園の保育」という冊子が作成されており、園の 事業計画と考えられている。しかし、これは現場での保育サービスを 主とした内容となっており、経営や人材育成等の運営全般を捉えたも のにはなっていない。また、毎年度末に「事業報告」が作成されている が園児数や行事実施の事実が記載されるにとどまっており、その年度 の「経営計画」の実践状況を評価する内容にはなっていない。今後、 法人の理念や中・長期計画に基づき、法人や園の目指す方向性や 課題に具体的にどう取り組んでいくのかを明確にした事業計画の策 定を期待したい。b
毎年、「保育課程」を園の事業計画として策定している。保育課程は 「保育所保育指針」に基づいて園長・副園長が策定し、他の職員との 読み合わせを行っている。保育課程の実施状況を継続的・具体的に 評価する仕組みは明確には定めていないが、年度末の職員会議で は1年間の保育の振り返り・反省を行い、次年度の計画に反映させて いる。 法人の事業計画として「経営計画」も策定しているが、現在のところ経 営計画と保育課程の整合性は特に図られておらず、園長も課題と認 識している。今後は、法人の事業計画と園の事業計画とが連動して策 定される仕組みや、事業計画が適切に実践されているかを継続的に 確認するための仕組みを確立すると共に、それらの仕組みには現場 の職員も積極的に参画する体制を構築することが望まれる。b
園の保育課程や行事計画を冊子にまとめた「にじいろ保育園の保育」 は毎年度職員に配布・説明されている。保育課程に基づいた保育 サービスが提供されているか、年間や月間の指導計画を立案する中 で振り返りや確認をしており、年間行事についてはその実施状況を行 事報告書等で確認している。 法人の年間事業計画である「経営計画」も職員に配布しているが、全 職員がこの内容をきちんと理解しているか、また、職員が計画に基づ いた実践を行っているかを確認するための具体的な取り組みは行わ れていない。 現在法人理念を策定中であり、今後は、法人理念とそれを踏まえた計 画、さらに事業所レベルでその具体的な実現を目指した園の理念と 計画、というように一連のプロセスの中で整合性を踏まえて作成すると ともに、それらが有効に連動して実践されるよう、組織全体での理解 度や遂行状況を確認するための仕組みを確立することが望まれる。c
年度ごとの経営計画や保育課程は保護者には示されていないが、年 間行事はパンフレットや入園のしおりに掲載したり、園だより「にじいろ つうしん」を毎月発行して園が大切にしていることやその月の保育の ねらい等を保護者に発信している。 園のサービスや取り組みの基礎となる経営計画や保育課程を保護者 にも示すことで、園に対する保護者の理解や安心感の醸成につなが ると考えられる。今後の取り組みに期待したい。 Ⅰ-2-(2)-② 事業計画が職員に周知されてい る。 Ⅰ-2 計画の策定 Ⅰ-2-(2)-① 事業計画の策定が組織的に行わ れている。 Ⅰ-2-(2)-③ 事業計画が利用者に周知されて いる。 Ⅰ-2-(1)-② 中・長期計画を踏まえた事業計 画が策定されている。 Ⅰ-2-(1)-① 中・長期計画が策定されてい る。 Ⅰ-2-(1) 中・長期的なビジョンと計画が明確にされている。 Ⅰ-2-(2) 事業計画が適切に策定されている。Ⅰ-3 管理者の責任とリーダーシップ 第三者評価結果 コメント
b
年度初めには園長が所信表明を行い、保育に対する心構えを職員に 伝えている。保護者・地域に向けて毎月発行する「にじいろつうしん」 の冒頭文は毎回園長自身が作成し、園での取り組みや園が大切に考 えていること等を伝えている。しかし、園長自らの役割や責任について 具体的に文書化や表明はなされていない。 災害や事故、虐待対応等の有事における園長の役割は各マニュアル に明記されているが、園全体を牽引する立場としての園長自らの役割 や責任についても文書化し職員や保護者、地域に発信することで、そ のリーダーシップがより効果的に機能すると考えられる。b
園長は保育園の管理者向け研修や危機管理に関する研修等に参加 し、研修参加後は復命書を作成するとともに、毎月の職員会議の場を 利用して研修報告を行っている。法人としても苦情対応や個人情報 保護等の内部研修を実施している。 サービスを提供する事業所の管理者には、幅広い分野にわたって遵 守すべき法令等を把握することが必要である。今後、福祉分野に限ら ずより幅広い視点で園の運営に係る法令等の把握・リスト化したり、そ れらを職員へ周知し組織全体で遵守するための具体的な取り組みを 期待したい。b
平成20年に公立保育所から当法人に運営が移行した際に新たに採 用された職員が多く、園長と副園長が細部に渡るまで指導を行い、そ のリーダーシップのもとで園の運営がなされてきた。毎年度末の職員 会議では職員と共に1年間の保育の振り返りと反省を行い、それらを 踏まえて次年度大切にすべきこと、留意すべきこと等を職員に伝えて いる。また、年度末には職員一人ひとりとの個別面談も実施し、それぞ れの強みや弱みを踏まえて助言・指導を行うとともに、悩みや不安、 要望等の把握に努めている。職員から個別に寄せられた意見は運営 や保育に反映できるよう、会議の場でさりげなく職員全体に伝えるなど している。 毎年、「保育所保育指針に基づく自己チェックリスト100」を活用した全 職員の自己評価も行っているが、これらの結果を分析し具体的に活 用する仕組みは構築されていない。園の運営や保育サービスの質の 向上に向けた意見交換や検討が組織全体で積極的に行われるよう、 方法や職員の役割分担などの仕組みを具体的に構築することが期待 される。b
法人では、平成23年6月から法人内各事業所の利用率等をまとめた 「県央福祉会福祉サービス通信」を発行して職員に回覧し利用率へ の意識付けを図るとともに、9月からは具体的なコスト分析・コスト見直 しに取り組み始めたところである。職員の勤務体制については、延長 保育に伴う職員の時間外勤務状況をデータ化したり、意見や要望を 把握する機会として園長との個別面談を実施するなどしている。 これらの取り組みの結果を分析・評価して人事や職場環境改善に具 体的に結びつけるための組織的な体制整備はまだこれからの段階で ある。また、毎月定例で職員会議も実施しているが、現在はその月の 活動に関する連絡や伝達、研修報告や行事の反省が主な内容となっ ており、会議の場では職員の意見もあまり出てきていない。 経営や業務の効率化、改善に向けた意見交換や検討が組織全体で 積極的に行われるよう、方法や職員の役割分担などの仕組みを具体 的に構築することが期待される。 Ⅰ-3-(1)-① 管理者自らの役割と責任を職員 に対して表明している。 Ⅰ-3-(2)-② 経営や業務の効率化と改善に向 けた取組に指導力を発揮している。 Ⅰ-3-(2) 管理者のリーダーシップが発揮されている。 Ⅰ-3-(2)-① 質の向上に意欲を持ちその取組 に指導力を発揮している。 Ⅰ-3-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解 するための取組を行っている。 Ⅰ-3-(1) 管理者の責任が明確にされている。第三者評価結果 コメント
b
各種保育団体が主催する研修会に参加している。また、三条市内の 私立保育園による団体が組織されており、毎月1回市との情報交換を 行う会議を設けたり、必要に応じて保育園連名で市に請願書を提出 するなどの取り組みにつなげている。 しかし、保育園が所在する地域の家庭や子どもの状況、子育てニーズ などの具体的な把握を行うには至っていない。今後はそれらの把握・ 分析を行うとともに、把握した情報が中・長期計画や事業計画に反映 されることが望まれる。b
人事管理や会計管理は法人本部事務局が担っており、利用状況や、 延長保育に伴う職員の時間外勤務の状況について園でデータをまと め法人本部に報告している。法人では、平成23年6月から法人内各事 業所の利用率等をまとめた「県央福祉会福祉サービス通信」を発行し て職員に回覧したり、各事業所の管理者層による「施設連絡会議」の 記録も職員に回覧している。 また、園では、衛生消耗品に関して単価や発注数を見直し、無駄をな くすよう努めている。平成23年9月からは法人本部としても具体的なコ スト分析やコスト見直しに取り組み始めたところであり、今後は衛生消 耗品のほか、より広い範囲・内容のコスト分析に期待したい。 また、今後は、これらのデータ分析を踏まえて見出された課題につい て具体的な改善プランを策定し、中・長期計画や事業計画に反映さ せて組織的に取り組んでいくことを期待したい。c
行政による法人監査や実地指導は受けているが、会計の専門家や福祉サービス事業に精通した外部者による指導や助言等を受ける機会 は確保されていない。 第三者評価結果 コメントc
法人としての理念や基本方針を見直しているところであり、その実現 に向けた人材プランの策定もこれからの課題である。園としても具体 的な人材プランの確立には至っておらず、今後、どのような人材や職 員体制が必要なのかを法人や園の理念の実現に向けた視点で検討 し、計画的な人材確保・育成に取り組むことが望まれる。c
法人として人事考課制度の導入を検討したこともあったが、平成16年 の7・13水害の発生とその対応により中断した経緯があり、それ以後導 入は未定となっている。 法人本部では、導入するならば目標管理による人材育成のシステムと 連動した人事考課を行いたく、その構築には相当の時間を要すると 考えている。人事考課が職員の能力開発や育成、公正な職員処遇に 適正に結びつくよう、今後も引き続き慎重に検討しながら導入に向け て取り組むことを期待したい。 Ⅱ-1 経営状況の把握 Ⅱ-1-(1)-② 経営状況を分析して改善すべき 課題を発見する取組を行っている。 Ⅱ-1-(1)-③ 外部監査が実施されている。 Ⅱ-2-(1)-① 必要な人材に関する具体的なプ ランが確立している。 Ⅱ-1-(1)-① 事業経営をとりまく環境が的確 に把握されている。 評価対象Ⅱ 組織の運営管理 Ⅱ-2 人材の確保・養成 Ⅱ-1-(1) 経営環境の変化等に適切に対応している。 Ⅱ-2-(1)-② 人事考課が客観的な基準に基づ いて行われている。 Ⅱ-2-(1) 人事管理の体制が整備されている。b
年度末には園長が職員一人ひとりとの個別面談を実施し、それぞれ の強みや弱みを踏まえて助言・指導を行うとともに、悩みや不安、要 望等の把握に努め、次年度のクラス担当チームの編成等に生かして いる。 また、延長保育に伴う職員の時間外勤務の状況について毎月園で データをまとめ法人本部に報告しているが、それ以外の職員の勤務 に関する状況をデータとして把握したり、それらを分析・検討して改善 に結びつけるための具体的な仕組みを確立するには至っていない。 今回の第三者評価における職員の自己評価でも、残業の多さや有給 休暇の取りづらさ等を課題とする意見が多く見られた。 職員の就業に関する実状を適切に把握するとともに、それらを分析し 組織として必要な改善策や人材プランにつなげられるよう、法人本部 と連携して仕組みを構築することが望まれる。c
平成23年4月から法人本部事務局に配置した法人本部総務課長を職 員の相談窓口としているが、その体制や活用方法が不明確で、職員 にも十分に周知されていない。職員の交流が図られるよう法人全体や 園での親睦会を実施しているが、福利厚生事業に関して職員の希望 等の把握は行われておらず、積極的な福利厚生事業の推進には 至っていない。a
法人全体としての年度事業計画である「経営計画」の中で、重点事項 として「職員の資質・専門性の向上と組織の活性化」を掲げ、職員が 有するべき意識や基本姿勢を明示している。また、子どもの発達過程 (年齢)に応じた保育士の姿勢と関わりのポイントも示し、「にじいろ保 育園の保育」という冊子にして保育課程等と共に毎年度職員に配布し て周知している。 現在、法人としての理念や基本方針を見直しており、その実現に向け た人材プランの策定もこれからの段階である。今後、職員の教育や研 修に関する基本方針も明確にして人材育成に取り組むことを期待した い。b
園全体の年間研修計画を策定しており、職員の外部研修参加予定も 立てている。どの職員がどのような研修に参加するかは、日々の業務 の様子や年度末の個別面談で把握した個々の職員の状況、また、全 体のバランスや平等性をもとに園長・副園長が検討し決定している。 しかし、一人ひとりの職員個別の教育・研修計画は立案されていな い。職員個々の知識・技術水準などに配慮して一人ひとりを計画的に 育成する仕組みを構築し、職員全体の力量アップにつなげるための 組織的な取り組みが期待される。b
外部研修に参加した職員は復命書を作成すると共に、毎月の職員会 議後に研修報告の時間を設け、他の職員に研修内容を周知してい る。 研修成果の評価、分析を行うには至っておらず、今回の第三者評価 における経営層の自己評価でも課題として認識されている。研修の成 果が保育の実践として生かされているかどうかをあらためて振り返って 検証したり、検証する中で見えてきた課題や気づきを次の研修計画に 反映させるなど、研修参加の機会を保育に有効に活かすための仕組 みづくりが望まれる。b
平成23年に実習受け入れに関するマニュアルを作成し、職員に配布 した。マニュアルには実習生受け入れの意義や基本的な考え方、担 当者の役割分担や受け入れの手順・方法等が明文化されている。 保育実習の受け入れにあたっては養成校側の要項に基づいて、実習 生の意向や園のスケジュールも踏まえてプログラムを組んでいる。 実習の事前説明や実習生との振り返りは主に副園長が担当し、現場 での指導を行う保育士に対しても副園長が指導を行っている。今後 は、実習指導に関する職員への研修なども計画したり、効果的なプロ グラム策定や実習指導ができたかどうかを園全体で振り返る機会を持 つなど、より質の高い実習指導を行うためのさらなる取り組みに期待し たい。 Ⅱ-2-(2)-② 職員の福利厚生や健康の維持に 積極的に取り組んでいる。 Ⅱ-2-(3)-② 個別の職員に対して組織として の教育・研修計画が策定され計画に基づいて具体的な 取組が行われている。 Ⅱ-2-(3)-① 職員の教育・研修に関する基本 姿勢が明示されている。 Ⅱ-2-(3)-③ 定期的に個別の教育・研修計画 の評価・見直しを行っている。 Ⅱ-2-(4)-① 実習生の受入れと育成について 基本的な姿勢を明確にした体制を整備し、積極的な取 組をしている。 Ⅱ-2-(2) 職員の就業状況に配慮がなされている。 Ⅱ-2-(3) 職員の質の向上に向けた体制が確立されている。 Ⅱ-2-(4) 実習生の受入れと育成が適切に行われている。 Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し 必要があれば改善する仕組みが構築されている。Ⅱ-3 利用者の安全・安心の確保 第三者評価結果 コメント
b
感染症対応マニュアルや給食衛生管理マニュアル、事故発生時対応 マニュアル等には、詳細にその対応方法等を記載し、発生に備えて 整備している。平成23年7月の新潟・福島豪雨における水害時には、 災害時対応マニュアルに沿って保護者への子どもの引き渡しを行っ ており、実践に即したマニュアルとなっている。しかし、そのマニュアル はにじいろ保育園固有のものとはなっておらず、「○○保育園」や「避 難場所は△△△」などと、自園に対応する記載ではなく一般的なもの にとどまっている状況が伺えた。とっさの時に迅速・確実な対応がとれ るよう、自園に対応した内容をきちんと記入し、より実用性の高いマ ニュアルとすることが望まれる。また、マニュアルの見直しの記録が整 備されていないが、なぜ見直しを行ったのか、どのように見直したのか 経過を記録しておくことで、その対応策をとる意義や目的を全職員が 確認することができ効果が上がると考えられる。緊急時の対応や危機 管理体制は常に向上されるべきものであるため、今後は時期や方法 を定めて定期的に見直しを行うことも期待したい。 民営化してまだ3年という中で、安全面に関しては園長・副園長のリー ダーシップによる「トップダウン」の管理体制となっているが、緊急時対 応の検討には多くの現場職員が参画する仕組みを整備し、園の現状 に沿った多角的な検討がなされることを期待したい。b
火災や地震のほか、平成16年の7・13水害を教訓に風水害も想定し て、消防計画、災害時対応マニュアルを作成している。避難訓練や消 火訓練は毎月行っており、火災や地震、風水害、不審者の侵入など、 時間帯や発生状況などを様々に想定して実施している。災害時にお ける保護者への子どもの引き渡しについても確認方法が定められて おり、平成23年7月の新潟・福島豪雨による水害時にはそれに基づい て適切に引き渡しを行った。食料や水、衛生用品などの備蓄品も準 備しリスト化して消費期限等の管理を行っている。食料・飲料について は1晩分を想定して準備をしているが、大規模災害の場合、行政によ る支援が届くまで一般的には72時間(3日間)かかると想定されてお り、今後検討が望まれる。 また、行事等に関しては地域の自治会と連携をとっているが、災害時 における地域との連携体制を構築するには至っていない。子ども及び 職員のさらなる安全確保に向け、災害等の緊急時に地域からも協力 を得られるよう具体的な体制づくりに取り組むことが望まれる。b
ヒヤリハットや事故が発生した場合はそれぞれ報告書を作成し、事例 を収集している。発生したその日の終礼で報告し、園長等から改善策 を指示して再発防止につなげている。園内外の設備についても月2回 リストに基づく安全チェックを実施して危険性がないか確認している。 しかし、ヒヤリハットや事故のデータから発生要因やリスクを分析する ための仕組みや、設備の安全チェックの結果に基づく検討を行って 改善につなげるための体制等が組織として確立されていない。現場 の職員が日々のリスクに「気づく力」を向上させるとともに、職員の多 様な気づきを事故の未然防止・再発防止につなげるためにも、分析 や検討を職員参画のもとで行う体制づくりを期待したい。b
消防署による救急法の研修等、緊急時対応の訓練を実施している。 感染性胃腸炎による嘔吐があった場合の対応については専用の用 品を準備して処理方法を職員に徹底している。災害時や事故発生時 対応マニュアル、給食衛生管理マニュアル、感染症対応マニュアル 等は、事故発生時の連絡・報告体制や、様々な事故や怪我を想定し た応急処置の方法が具体的に明記されている。大きな事故になった 際の補償等については園のマニュアルには明記されていないが、園 では、三条市がすべての子どもを対象に加入している保険を活用して 子どもの怪我等に対応している。法人・園としても重篤な事態が発生 した場合にも迅速に対応できるよう、対応手順や方法を明確に定めて おくことが望まれる。 Ⅱ-3-(1)-① 緊急時(事故、感染症の発生時 など)の対応など利用者の安全・安心を確保するため の体制が整備されている。 Ⅱ-3-(1)-④ 緊急時(事故、感染症の発生時 など)に、迅速な対応ができる仕組みがある。 Ⅱ-3-(1) 利用者の安全・安心を確保するための取組が行われている。 Ⅱ-3-(1)-② 災害時に対する利用者の安全・ 安心の確保のための取組を行っている。 Ⅱ-3-(1)-③ 利用者の安全・安心を確保する ためにリスクを把握し対策を実行している。Ⅱ-4 地域との交流と連携 第三者評価結果 コメント
b
園では行事等を通じた地域との交流に積極的に取り組んでおり、地 域の自治会の協力を得ながら、芸能発表会等の地域行事に参加した り、地域に園の行事を案内するなどしている。近所の方から手作り品 を頂いて園に飾ったり、水稲の苗を頂いて園で育て田植えや稲刈り体 験を行うなど、住民との交流も増えてきている。小・中学校とも連携の 機会を持っており、小学校の児童との交流や、中学生の総合学習に おける職場体験の受け入れを行っている。 また、園長は、地域の方に保育園を知ってもらうことを大切に考えてお り、保育の中に子どもたちが地域を散策する機会を設けたり、地域向 けの園便りの発行も行っている。しかし、子どもと地域との関わりにつ いて園がどのようなことを大切にしているのか、年間の重点目標や事 業計画には明確に示されていない。地域との交流は、地域の関係 者、保護者、職員にその目的や方法を明確にし、共有しながら進めて いくことでさらなる効果が期待できると考えられる。今後、より明確に、 かつ継続的に発信していくことが望まれる。b
地域の未就園児とその保護者のための親子広場として月曜日から金 曜日までの午前9時~11時に保育園を開放している(名称は「ハロー キッズ」)。そのうち月2回はお楽しみ会として、クリスマス会など季節に 応じた行事、おもちゃ作り、絵本の読み聞かせ等を行い、それを通じ て園に通っている子どもと交流している。また、保育園の行事や園児 の保護者を対象とした講演会等についても地域に案内し、参加を呼 びかけている。地域向けの園便りでは「ハローキッズ」の内容や、「ハ ローキッズ」の際には子育てや離乳食に関する相談にも応じること、子 育てに関する情報などを発信している。 インターネット上では三条市や県保育士会のホームページに園の情 報が掲載されているが、園ではどのような保育が提供されているの か、具体的に子どもたちはどのような遊びや活動をして過ごしている のか等、これから入園を考える保護者にとって関心の高い事項の情 報源としては十分とは言えない。同法人の高齢者施設等は独自の ホームページを運営しており、保育園独自のホームページも作成する などしてその運営状況や取り組みの状況を積極的に発信していくこと により、地域の子育て資源としての存在を広く地域に理解してもらうこ とにつながると考えられる。b
ボランティアの受け入れについてマニュアルを作成して職員に配布し ている。マニュアルには、「ボランティアの受け入れが保育園に対する 地域の理解を深め、サービスの充実や透明性の確保に繋がる」という ボランティアの意義、受け入れの手順等が明記されている。ボランティ アについては園長・副園長が主たる担当となっているが、現在、園とし てのボランティア受け入れ実績はない。 園長は、ボランティアの受け入れを通じて子どもにもいろいろな人と接 する経験をしてもらいたいと考えており、今後、ボランティアの活用に ついてさらに検討したいと考えている。b
三条市では子育て支援に関する情報をまとめた「三条市子育てガイド ブック」を定期的に発行しており、市から各家庭に配布されている。そ こには、子どもの医療や健康、子育て相談、障がい児やひとり親家庭 に対する支援等について関係機関や団体、制度の情報が掲載されて おり、園でもこの冊子を社会資源リストとして活用している。 ガイドブックは事務室に設置し職員がいつでも確認できるようにしてい るが、今後は、どのようなときにどのような機関と連携する必要があるの か等、さらに職員の理解を深めるための実践的な説明や共有の機会 を持つことを期待したい。a
園では、三条市で整備されている「三条市総合サポートシステム(関 係機関が連携を図りながら成人するまでの子育てを支援する仕組 み)」を活用して、気になる家庭や子どもについて関係機関とともに個 別のケース検討を行っている。虐待等に関しても市の子育て支援課 や児童相談所との連携を園の虐待対応マニュアルに明記している。 また、市内の幼稚園・保育園・小学校の連携体制も整備されており、 入園や卒園・入学といった接続期の支援プログラムを協働で作成した り、年度末と年度当初には小学校区ごとの検討会を行うなど、密に連 携を図っている。 しかし、現在のところ保育所がある地域の民生委員・児童委員等との 連携の機会は具体的にはもたれておらず、今後の取り組みを期待し たい。 Ⅱ-4-(2) 関係機関との連携が確保されている。 Ⅱ-4-(2)-① 必要な社会資源を明確にしてい る。 Ⅱ-4-(2)-② 関係機関等との連携が適切に行 われている。 Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域とのかかわりを大 切にしている。 Ⅱ-4-(1)-③ ボランティア受入れに対する基 本姿勢を明確にし、体制を確立している。 Ⅱ-4-(1) 地域との関係が適切に確保されている。 Ⅱ-4-(1)-② 事業所(施設)が有する機能を 地域に還元している。b
三条市内の私立保育園による団体が組織されており、毎月1回、市と の情報交換を行う会議に参加している。 保育園が所在する地域の家庭や子どもの状況、子育てニーズ把握の ための具体的な取り組みは特に行っていないが、「ハローキッズ」を担 当する副園長、未満児担当職員が、参加した未就園児の保護者から の子育て相談があれば応じている。 今後は、民生・児童委員等と連携した取り組みを検討するなどして、 周辺地域のニーズを把握するための具体的・積極的な活動に期待し たい。b
地域の未就園児の親子広場「ハローキッズ」の実施や、延長保育、障 がい児の受け入れ等を行っている。また、0・1歳児の入園希望が多い ことから定員増を法人本部に相談している。 今後、周辺地域のニーズを把握するための具体的・積極的な活動に 取り組むとともに、それらを中・長期計画や事業計画にも盛り込んで、 組織的・計画的な事業につなげていくことを期待したい。 評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施 Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス 第三者評価結果 コメントa
園内研修において、児童憲章や保育指針の読み合わせをするなどし て、職員の意識の中に一人ひとりの子どもを尊重した保育の基本を根 づかせる取り組みを行っている。保育課程、年間指導計画、月間指導 計画の中で園長・副園長が理解度を確認し指導を行っている。また、 実際の保育場面の中でもその保育が理念にかなっているかどうかな どを確認し、現在に至っている。今後は、職員自身の参画のもとで一 人ひとりの子どもを尊重した保育が行われているかどうかを検証する システムの構築が期待される。b
法人の定める「個人情報に関する方針」に基づき、「にじいろ保育園 個人情報保護マニュアル」が整備されている。また、1歳児のオムツ交 換場所などについても、職員が自発的に人目につかないようにコー ナーをつくるなど工夫している。 今後は、職員に対して場面に応じた個人情報の留意点などを盛り込 んだ研修を実施するなどしてその理解を深めることを期待したい。b
利用者満足度や保護者の意向に関する調査は、民営化して以来 行っていない。今回の第三者評価の保護者アンケートが初めての調 査となった。 保護者の個々の意向や要望については、保育懇談会や面談の中で 聴取し、園長・副園長にあげた上で検討し、保護者に返信している。 今後は、保護者の意向調査を行うなど定期的にその満足度を把握 し、自園の保育サービスの向上につなげることを期待したい。 Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズを把握してい る。 Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズに基づく事 業・活動が行われている。 Ⅲ-1-(1) 利用者を尊重する姿勢が明示されている。 Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重した福祉サービス 提供について共通の理解をもつための取組を行ってい る。 Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に関 する規程・マニュアル等を整備している。 Ⅱ-4-(3) 地域の福祉向上のための取組を行っている。 Ⅲ-1-(2) 利用者満足の向上に努めている。 Ⅲ-1-(2)-① 利用者満足の向上を意図した仕 組みを整備し、取組を行っている。a
「入園のしおり」の中で「いつでもご相談ください」と明記し、意見・要望 の窓口も明示して入園時に保護者へ伝えている。 また、「苦情・ご意見受け付け箱」を園舎の脇に設置し、いつ誰が入れ たかなどがわからないように工夫されており保護者が言いにくいことも 言えるための配慮をしている。相談の場所については、専用の部屋な どは設けてないが、事務室の中で、物陰になるような場所に保護者に 座っていただくようにするなどして、その環境にも配慮している。b
苦情解決の体制については、入園時に保護者に説明をし、「入園の しおり」にも明記している。苦情の受付箱に関しては投函する所が見 えないように園舎の脇に箱を設置するなどして保護者が利用しやすい 工夫をしている。受け付けた苦情に関しては、検討し、保護者に フィードバックしている。内容によっては、掲示板に貼り出したり、公表 している。しかし、苦情を受け付けたあとの職員の話し合の経過、解決 までの経過が仕組みとして明確になっていない。法人の苦情解決実 施要綱に基づいた園の苦情解決の対応の仕組みを明確にすることが 望まれる。どのような方法で苦情が解決されていくのかを明確にするこ とで、保護者アンケートから伺える「苦情が言いづらい」状況が改善さ れることを期待したい。b
苦情・意見の対応マニュアルについては、法人の定める『社会福祉法 人県央福祉会福祉サービスに関する苦情等解決実施要綱』及びにじ いろ保育園の『苦情・意見等マニュアル』として整備されている。 しかし、日頃保護者から寄せられるちょっとした要望や意見を検討す る仕組みが整っていない。今後は、寄せられた要望や意見を検討す る場を設けるなどの体制の見直しを図り、園全体で保護者の意見等 への対応を検討する仕組み作りが望まれる。 Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 第三者評価結果 コメントb
年に2回、「保育指針に基づく自己チェックリスト」を用いて自己評価を 実施し、その様式に則り園長が分析・検討を行っている。園長は、園 全体として職員がどのような傾向になるかをその結果から把握してお り、面接等での指導に生かしている。 しかし、組織として自己評価を分析して検討する場などは定められて いない。今回、第三者評価を受審することで、結果を組織として分析・ 検討し、保育サービスの質の向上に向けた取り組みを組織的・体系的 に行うことを期待したい。c
「保育指針に基づく自己チェックリスト」を用い職員一人ひとりの自己 評価に取り組んでいるが、職員の参画のもとにその評価結果を分析し たり課題を明確にして職員間でそれが共有化されるまでに至っていな い。園長・副園長は園全体の課題等を把握し、改善の方向を見据え てはいるが、職員参画の改善案や改善計画策定の仕組みは作られて いない。 民営化3年が経過したところで、園長も今後の検討課題だと感じてお り、今後に期待される。c
保育サービスを実施するためのマニュアルは特に作成されておらず、 保育所保育指針を標準的実施方法として保育サービスを実施してい る。その指針に基づき、園長・副園長が職員の福祉サービスについて 各指導計画で確認したり、実際の保育サービスの提供の場面で指導 している。また、職員間での「伝えあい」を大切にし、先輩から後輩へ 保育の方法を伝えている。 しかし、今回の第三者評価における保護者アンケートから、職員により サービスに違いがあることが伺える。今後は、保育所保育指針を踏ま えてにじいろ保育園としての保育サービスの標準的な実施方法を職 員参画のもと話し合い、職員によってその保育の実施方法にばらつき がでないような工夫が望まれる。c
実際の保育サービスの実施の場面において、園長・副園長は職員に 意見・提案を求め、その都度それを保育の中に反映させている。年度 末に1年間の評価・反省もしている。今後は、保育園独自の保育サー ビスのマニュアルを作成するとともに、その見直しの方法や時期なども 合わせて定め、保育サービスの質に関する検討がPDCAサイクルに則 り組織として行われる仕組み作りを期待したい。 Ⅲ-2-(2)-② 標準的な実施方法について見直 しをする仕組みが確立している。 Ⅲ-2-(1)-② 評価結果に基づき組織として取 り組むべき課題を明確にし、改善策・改善実施計画を 立て実施している。 Ⅲ-1-(3)-① 利用者が相談や意見を述べやす い環境を整備している。 Ⅲ-1-(3)-③ 利用者からの意見等に対して迅 速に対応している。 Ⅲ-1-(3)-② 苦情解決の仕組みが確立され十 分に周知・機能している。 Ⅲ-2-(2)-① 個々の福祉サービスについて標 準的な実施方法が文書化され福祉サービスが提供され ている。 Ⅲ-1-(3) 利用者が意見等を述べやすい体制が確保されている。 Ⅲ-2-(1) 質の向上に向けた取組が組織的に行われている。 Ⅲ-2-(2) 個々の福祉サービスの標準的な実施方法が確立している。 Ⅲ-2-(1)-① 福祉サービス内容について定期 的に評価を行う体制を整備している。a
各年齢ごとの指導計画は、それぞれの担当保育士により実情を踏ま えながら詳細に記録されている。実践記録や反省評価にも、具体的 に自身の保育についての振り返りや次期への目標などが記載されて いる。指導計画は毎月園長・副園長が確認し、口頭または付箋をつけ るなどして職員に対して指導や助言を行っている。年度末には、各年 齢ごとに年間の目標に対する評価を行い、1年間の保育を振り返る機 会としている。b
記録管理責任者は副園長となっている。文書の保管・保存等につい ては、県央福祉会定款諸規則の中で規程されている。 個人情報に関しても、マニュアルにその取扱い方法や書類保管の方 法を規程しており、各職員も理解・遵守していることが今回の自己評 価から伺えた。法人事務局も職員に対する個人情報保護や情報開示 に対しての研修は今後予定しているとのことで、あわせて、保護者等 からの情報開示に関する規定の整備、職員への教育研修などを計画 的に行うなどして、利用者の情報管理等の体制を確立することを期待 したい。a
毎日の連絡事項等に関しては、「連絡ノート」を誰でも閲覧しやすい 場所に設置し情報の共有をしている。また、夕方5時より「終礼」を行 い、一日の保育の情報交換や明日の連絡事項などを行っている。終 礼には給食職員も参加し、給食に関する子どもとのやりとりなども報告 され、部門を横断してその情報の共有が行われている。 また、法人間の情報共有としての取り組みとして平成23年6月から「県 央福祉会福祉サービス通信」を発行し、職員に回覧し法人内の情報 共有も図っている。 今後はケース会議などの検討の場をもつなどさらなる取り組みに期待 したい。 Ⅲ-3 福祉サービスの開始・継続 第三者評価結果 コメントb
にじいろ保育園を紹介するパンフレットを作成して市役所などに設置 している。A4三つ折りの紙面に、保護者が必要とする情報を見やすく レイアウトしている。 見学や体験利用などには随時対応をしている。利用者の意向に沿っ て情報を提供したり、自由に保育を見学したり、子どもを遊ばせたりで きるような時間を作る等の配慮もしている。 同一法人施設の中では高齢者施設がホームページでの情報提供を 行っているが、にじいろ保育園のホームページは開設されていない。 園長はホームページ開設の希望を持っており、多事業を運営する法 人として包括的なホームページの作成等も視野に入れるなどして、よ り一層利用者が入手しやすい情報提供のシステムの構築を期待した い。a
保育園利用にあたっての説明は「にじいろ保育園 入園のしおり」に 詳細に記載されてあり、利用する保護者の全てに配布されている。ま た、入園時の説明会では「3歳児の一日」を映像化したり、保育の内 容等はパワーポイントを使用しわかりやすく説明をしている。c
市内の園に転園する場合は関する児童在籍票・健康診断表を引き継 ぎとして渡している。市外の場合は転園や退園する際の引き継ぎ等に 対して手順や文書等は特に定めていない。保護者に対しての相談の 窓口に関しては退園時に口頭で説明している。 保育終了となった後も、保護者がいつでも安心して相談できるように、 口頭だけでなく、その担当者や窓口を文書にして渡す等の配慮が望 まれる。 Ⅲ-3-(2)-① 事業所(施設)の変更や家庭へ の移行などにあたり福祉サービスの継続性に配慮した 対応を行っている。 Ⅲ-3-(1)-① 利用希望者に対して福祉サービ ス選択に必要な情報を提供している。 Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制 が確立している。 Ⅲ-3-(2) 福祉サービスの継続性に配慮した対応が行われている。 Ⅲ-2-(3) 福祉サービス実施の記録が適切に行われている。 Ⅲ-2-(3)-③ 利用者の状況等に関する情報を 職員間で共有化している。 Ⅲ-3-(1)-② 福祉サービスの開始にあたり利 用者等に説明し同意を得ている。 Ⅲ-3-(1) 福祉サービス提供の開始が適切に行われている。 Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実 施状況の記録が適切に行われている。Ⅲ-4 福祉サービス実施計画の策定 第三者評価結果 コメント