中 学 校
平 成6年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
四
東 京 都 教 育 委 員 会
平成6年 度
教 育 研 究 員(社 会 科部会)
分科会 氏 名 学 校 名
歴 史 的 分 野
宮 川 享 一 大 田 区 立 東 蒲 中 学 校
木 暮 恵 一 郎 杉 並 区 立 和 泉 中 学 校
澤 田 昌 喜 豊 島 区 立 道 和 中 学 校 柳 井 裕 明 板 橋 区 立 桜 川 中 学 校 小 出 宏 練 馬 区 立 光 が 丘 第 二 中 学 校
◎ 中 島 勝 治 足 立 区 立 江 北 中 学 校
○ 冨 澤 鎮 男 葛 飾 区 立 双 葉 中 学 校 野 ロ 潔 人 調 布 市 立 神 代 中 学 校 西 澤 隆 東 大 和 市 立 第 二 中 学 校 上 地 正 人 利 島 村 立 利 島 中 学 校
公 民 的 分 野
武 藤 雄 丈 世 田 谷 区 立 緑 丘 中 学 校 島 田 一 郎 渋 谷 区 立 広 尾 中 学 校
○ 福 島 保 直 中 野 区 立 北 中 野 中 学 校 佐 藤 久 男 八 王 子 市 立 石 川 中 学 校 金 子 佳 子 町 田 市 立 成 瀬 台 中 学 校 山 中 栄 治 小 金 井 市 立 小 金 井 第 一 中 学 校 岩 浪 正 広 秋 川 市 立 秋 多 中 学 校
◎ 全世体話 人 ○ 世話 人 担 当 指 導 部 中学 校 教 育 指 導 課 指 導 主 事 松 本 秋 広
‑n乙34
1 9 白 3 4 ﹁0 ρ 0 I H 皿
主題設 定の理由
歴史 的分 野の研究
主題設定 の理 由
研究 のね らいと方法
研究 の内容
研究 の まとめと今後 の課題
公民 的分野 の研 究
主題設定 の理 由
研究 のね らい と方法
指導計画
目 次
展 開例
授業 の考察
研 究 の ま と あ と 今 後 の 課 題
2 3 4 4 3 4 4 5 5 7 1 4 1 1 1 1 1 1 2 2
研 究 主 題
「多 様 な 学 習 活 動 を 取 り入 れ 、 主 体 的 に 学 び 続 け る 意 欲 ・態 度 を 育 て る 指 導 方 法 の 工 夫 」
1主 題 設 定 の理 由
現 在 の 社 会 は 、 科 学 技 術 の 進 歩 と 産 業 の 進 展 に よ っ て 、 国 際 化 、 情 報 化 、 産 業 構 造 の 変 化 が 著 し く進 み 、 生 活 様 式 や 価 値 観 が 多 様 化 して い る 。 当 然 な が ら、 生 徒 の 生 活 環 境 や そ れ に と も な う生 活 意 識 に も変 化 が 生 じて き て い る も の と 考 え られ る 。 変 化 す る 社 会 に 生 涯 を 通 じて 学 び 続 け 、 た く ま し く生 き 抜 い て い く た め の 基 礎 と な る 力 を 身 に つ け さ せ て い く こ と が 学 校 教 育 の 今 日 的 な 課 題 で も あ る 。
情 報 化 社 会 の 中 で 中 学 生 は 、 次 々 と新 しい 知 識 を 身 に っ け て も い る が 、 溢 れ 出 る 情 報 量 の 中 で 、 単 に 、 情 報 の 「受 け 手 」 に 終 始 して しま い が ち な 側 面 も あ る 。 社 会 科 の 授 業 は こ の よ う な 中 学 生 の 特 徴 と そ の 置 か れ て い る状 況 を 踏 ま え 、 展 開 さ せ る こ と が 必 要 で あ る 。
しか し、 従 来 か ら行 わ れ て き た 授 業 の 多 く は 、 知 識 ・理 解 が 中 心 と な り 、 い わ ゆ る 教 師 主 導 の 画 一 的 な もの に な りが ち で あ っ た 。 ま た 、 興 味 ・関 心 を 高 め る た め の 実 物 資 料 や 視 聴 覚 機 器 の 導 入 な ど の 工 夫 も 行 わ れ て い る が 、 生 徒 の 主 体 的 な 活 動 、 課 題 意 識 を 高 め る と い っ た 意 味 で は 、 ま だ ま だ 、 不 十 分 な点 も見 られ る 。 こ の よ うな 授 業 の 展 開 で は 「社 会 の 変 化 に 自 ら 対 応 で き る 心 豊 か な 人 間 の 育 成 」 に 対 す る 十 分 な取 り 組 み と して は 、 不 十 分 で あ ろ う。
さ ら に 、 学 習 指 導 要 領 に お い て は 、 国 民 一 人 一 人 が 生 涯 を 通 じ、 自 ら学 び 続 け て い く こ と が 重 要 と さ れ て い る 。 こ の た め に は 、 一 人 一 人 が 自 己 の 個 性 を 生 か し、 積 極 的 に 自 己 実 現 を 図 っ て い け る よ う、 基 礎 ・基 本 の 徹 底 を 土 台 と し て 、 課 題 意 識 を も た せ 、 自 ら の 手 で 課 題 解 決 を 目 指 す よ う な 学 習 が 必 要 で あ る と考 え る。 ま た 、 適 切 な 資 料 を 用 い た 学 習 や 討 議 法 の 工 夫 な ど に よ っ て 社 会 的 な 見 方 ・考 え 方 を 育 て る と と も に 、 評 価 方 法 を 工 夫 す る こ と に よ っ て 、 主 体 的 に 学 び続 け る 意 欲 ・態 度 ・能 力 が 培 わ れ る と考 え る 。
以 上 の よ う な 観 点 か ら、 上 記 の 研 究 主 題 を 設 定 し た 。
そ して 、 本 研 究 に お い て は 、 以 下 の 手 順 に 基 づ き 、 主 体 的 に 学 び 続 け る意 欲 ・態 度 が 育 っ よ う な 学 習 活 動 の 工 夫 を 行 っ た 。
① 身 近 な 社 会 的 事 象 を 取 り上 げ 、 適 切 な 資 料 を 活 用 す る 。
② 適 切 な 課 題 を 設 け て 学 習 す る 手 法 を 取 り 入 れ る 。
③ 個 々 の 生 徒 の 特 性 を 生 か す 討 議 法 や 体 験 的 学 習 を 工 夫 す る 。
研 究 を 進 め る に あ た っ て は 、 歴 史 的 分 野 と 公 民 的 分 野 の2っ の 分 科 会 に 分 か れ 、 共 通 主 題 に 基 づ い た 分 野 別 研 究 主 題 を そ れ ぞ れ 設 定 し、 主 題 に 迫 る こ と に し た 。
ll歴 史 的 分 野
主 体 的 な 学 習 を 通 し歴 史 的 事 象 を 多 角 的 に 考 察 、 判 断 し、 自 らの 生 き 方 に 生 か す 力 を 育 て る 指 導 方 法 の 工 夫
1主 題 設 定 の 理 由
現 代 の 中 学 校 教 育 で は 、 豊 か な 人 間 性 に 裏 付 け さ れ た 日 本 人 の 育 成 と 、 目 ま ぐ る し く 変 化 す る 社 会 に 対 応 す る生 涯 学 習 を 前 提 と し た 自 己 教 育 力 の 育 成 が 求 め ら れ て い る 。 ま た 、 「新 し い 学 力 観 」 の 示 さ れ た 背 景 に も、 同 様 の 考 え 方 が あ り、 社 会 科 に お い て は 、 「社 会 的 な 事 象 に 対 す る 関 心 、 意 欲 、 態 度 」 「社 会 的 な 思 考 、 判 断 」 な ど の 観 点 に よ る 評 価 が 重 要 視 さ れ て い る と 考 え る 。
本 分 科 会 で は 、 こ の 自 己 教 育 力 を 「主 体 的 に 学 ぶ 意 欲 、 態 度 、 能 力 」 と し て と ら え 、 「自 己 の 可 能 性 を 切 り 開 き 自 己 実 現 を 図 る 力 」 と して 解 釈 した 。 そ して 、 授 業 に 多 様 な 学 習 活 動 を 取 り入 れ る こ と に よ り 、 「主 体 的 に 学 ぶ 意 欲 、 態 度 、 能 力 」 の 育 成 を 図 ろ う と 考 え た 。
主 体 的 に 学 ぶ 意 欲 、 態 度 を 喚 起 す る た め に は 、 自 ら取 材 し、 発 見 す る 学 習 に よ り 、 好 奇 心 の 高 ま り 、 ま た 驚 き や 感 動 な ど を 得 る学 習 体 験 が 必 要 で あ る 。 ま た 、 自 ら集 め た 資 料 な ど を 分 析 し考 察 す る 学 習 を 通 し、 思 考 力 、 判 断 力 を 育 む 学 習 が 必 要 で あ る 。
以 上 の よ う な 考 え 方 か ら 、 本 研 究 主 題 を 設 定 し、 多 様 な 学 習 活 動 と して 、 視 聴 覚 機 器 の 活 用 、 取 材 な ど に よ る 資 料 収 集 、 ま と あ か た や 発 表 方 法 の 工 夫 、 班 に よ る グ ル ー プ 学 習 等 を 取
り入 れ 、 「主 体 的 に 学 ぶ 意 欲 、 態 度 、 能 力 」 に 迫 る た あ の 指 導 方 法 の 工 夫 を 図 っ た 。
教 材 と して 、 近 現 代 史 の 充 実 と い う歴 史 的 分 野 の 課 題 を も踏 ま え 、 「第 二 次 世 界 大 戦 とEI 本 」 を 取 り上 げ て 主 題 に 迫 る こ と と した 。 今 日 の 国 際 化 時 代 に お い て 、 自 国 の 歴 史 を 学 ぶ こ
と の 大 切 さ は 言 う ま で も な い こ と で あ る 。 そ して 、 中 で も ア ジ ア 近 隣 諸 国 と の 友 好 、 平 和 の 実 現 に 尽 く す 態 度 の 育 成 を 重 視 し た 指 導 計 画 を 立 て る必 要 が あ る と考 え る 。
第 二 次 世 界 大 戦 が 終 結 し て か ら 、 半 世 紀 が 経 過 し よ う と して い る 。 こ の 時 代 に っ い て は 多 く の 体 験 者 が 家 族 や 身 近 な 人 々 の 中 に い る 。 直 接 の 取 材 活 動 や 、 肌 で 感 じ る こ と の で き る 教 材 で あ る 。 ま た こ の 時 代 に っ い て は 、 マ ス コ ミに 登 場 す る機 会 も多 く 、 地 域 の 資 料 館 な ど の 展 示 も充 実 して お り、 資 料 の 入 手 に っ い て の 利 点 も多 い 。
こ の よ う な こ と か ら、 本 研 究 で は 、 多 様 な 学 習 活 動 と して 、
・視 聴 覚 教 材 の 活 用 、 取 材 な ど に よ る資 料 収 集
・ま と め や 発 表 の 工 夫
・班 に よ る グ ル ー プ 学 習 の 導 入
・自 己 の よ さ の 発 見 に っ な が る 自 己 評 価 の 工 夫
な ど で 、 主 体 的 な 学 習 を 促 す 指 導 の 工 夫 を 行 い 、 多 角 的 に 考 察 、 判 断 さ せ 、 自 ら の 生 き る 力 を 高 あ る こ と を 目指 して 研 究 を 推 進 す る こ と と し た 。
2研 究 の ね ら い と 方 法 (1}研 究 の ね ら い
歴 史 的 分 野 に お け る 学 習 で は 、 特 に 教 師 主 導 型 の 一 斉 授 業 に よ る 説 明 的 な 指 導 が 行 わ れ る 傾 向 が 多 く 見 ら れ 、 知 識 ・理 解 中 心 の 授 業 に な り や す い 。 ま た 、 そ の 結 果 、 授 業 に お い て 生 徒 が 、 主 体 的 活 動 が で き る 学 習 場 面 が 少 な い と い え る 。
こ う した 状 況 を 改 善 す る た め に 、 指 導 内 容 の 精 選 と 指 導 方 法 を 工 夫 し 、 生 徒 が 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 し、 自 らの 生 き 方 に生 か す 力 の 育 成 が で き る 学 習 活 動 の 工 夫 と して 、 次 の 方 法 を 試 み た 。
ア 、 主 体 的 な 学 習 活 動 と して 、 取 材 、 資 料 収 集 、 発 表 、 話 し合 い な ど 自 ら活 動 す る 授 業 を 展 開 し、 歴 史 に っ い て 多 角 的 な考 察 や 判 断 を 体 験 さ せ る 。
イ 、 こ れ か ら の 日 本 や 世 界 の 在 り 方 に っ い て 、 自 分 の 生 き 方 と 重 ね 合 わ せ な が ら考 え る こ と に よ り、 歴 史 に 対 す る よ り 深 い理 解 と学 び続 け る 意 欲 を 喚 起 す る 。
ウ 、 主 体 的 な 学 習 を 促 す た あ に 、 自 己 評 価 、 相 互 評 価 等 を 取 り 入 れ 、1単 位 時 間 及 び 単 元 の 指 導 計 画 に 基 づ き 、 評 価 方 法 の 工 夫 を す る 。
(2)研 究 方 法
ア 、 戦 時 下 の 国 民 生 活 に 焦 点 を あ て 、学 習 内 容 を 再 構 成 し、 指 導 計 画 や 評 価 計 画 を 作 成 す る 。 イ 、 生 徒 の 身 近 な 生 活 と の 関 連 を 考 慮 に 入 れ 、 作 業 的 、 体 験 的 な 学 習 を 取 り入 れ る 。 ウ、 資 料 の 収 集 を 積 極 的 に 行 い 、 効 果 的 に 活 用 す る 。
エ 、 指 導 と 評 価 の 一 体 化 を 図 る指 導 案 を 工 夫 す る 。 オ 、 研 究 授 業 に よ っ て 研 究 内 容 を 検 証 す る 。 3研 究 の 内 容
(1>学 習 活 動 の 形 態 と評 価
本 研 究 で は 、1単 元 の 流 れ を3段 階 に 分 け 、 各 段 階 を 積 み 上 げ る こ と を 通 し さ ま ざ ま な 能 力(関 心 、 意 欲 、 態 度 、 思 考 力 、 判 断 力 、 技 能 、 表 現 、 知 識 、 理 解 等)を 育 成 で き る よ う に 工 夫 し て み た 。 下 記 の 図 で 示 す よ う に1単 位 時 間 の 授 業 の 中 で 、 す べ て の 能 力 の 育 成 を 目標 と す る の で は な く 、 各 段 階(各 単 位 時 間)ご と に適 し た 能 力 を 育 成 し、1単 元 の 学 習 を トー タ ル で と ら え 、 そ の 中 で そ れ ぞ れ の 能 力 を 育 成 す る よ う に 構 成 し た 。
麗 圃
評 価
生 徒 へ の 働 きか け
単 元 「第 二 次 世 界 大 戦 と 日本 」
l
i
一 一
学 習 課 題 の 発 見 具 体 的 イ メ ー ジ、
基 礎 的 技 術 の 育 成
基 礎 的 、基 本 的 な 知 識 、 理 解 一 斉授業+
個別学習
班学習 一斉授業+班 学習
+個 別学習 関 心(気 づ く)
意 欲(作 業 す る) 態 度(探 求 す る、
追 及 す る)
原 渤 ・ 判 断 力ll (考 え る、 ま と め る) 技 能 、 表 現
(発 表 す る、 表 現 す る)
知 識 、 理 解 (社 会 認 識 力 、
歴 史認 識 力)
」
匪 璽 言発、せる
自 己 を確 認 さ せ る 主体性を鷹 す司
i
一
※ 左 図 は左 か ら右 へ と段 階 を踏 む もの で はな く、
1単 位 時 間 、1単 元 の 学 習 の中 で 生 徒 に 身 に っ け させ た い 、社 会 科 の 学 力 で あ る 。
ア 、 個 別 学 習
戦 争 体 験 者 か ら の 聞 き取 り や 、 図 書 館 等 を 利 用 し た 取 材 活 動 を さ せ る こ と に よ っ て 、 発 見 す る 学 習 、 驚 き や 感 動 を 得 る学 習 を 体 験 さ せ る 。
イ 、 班 学 習
そ れ ぞ れ が 取 材 した 課 題 内 容 を 、 班 内 又 は班 相 互 で 発 表 し合 い 、 分 析 し考 察 さ せ る こ と に よ って 、 思 考 力 、 判 断 力 を 育 む 。 又 、 そ の 内 容 を ま と あ て 発 表 させ る こ と に よ っ て 、 表 現 力 を 培 う 。
ウ 、 一 斉 授 業
教 育 機 器 や 資 料 を 効 果 的 に 活 用 し、 学 習 課 題 の 発 見 や 、 ア や イ で 学 習 し た 内 容 を 確 認 さ せ 、 基 礎 的 、 基 本 的 な 知 識 、 理 解 を 身 に っ け さ せ る 。
(2)単 元 の 構 成
ア 、 教 材 化 に 当 た っ て
歴 史 的 分 野 に お い て 近 現 代 史 の 学 習 の 充 実 を 図 る こ と は 、 今 日 的 課 題 で あ り 、 国 際 化 時 代 に 対 応 で き る力 を 育 て る上 で も重 要 で あ る 。
本 単 元 の ね ら い は 、 世 界 の 動 き と我 が 国 の 国 内 の 動 き が 密 接 に 関 連 し あ っ て い る こ と に 留 意 し な が ら 、 昭 和 の 前 半 期 の 国 際 政 治 ・経 済 の 動 向 、 国 内 の 経 済 混 乱 と社 会 問 題 、 第 二 次 世 界 大 戦 と我 が 国 の か か わ り な ど を 多 角 的 に 理 解 さ せ る こ と で あ る 。
そ して 「第 二 次 世 界 大 戦 」 に っ い て は 、 我 が 国 を め ぐる 動 きや 「ア ジ ア諸 国 と の 関 係 」、
さ ら に 戦 争 中 の 国 民 の 生 活 や 行 動 の 有 様 に 着 目 さ せ 、 大 戦 が 人 類 全 体 に 多 く の 惨 禍 を 及 ぼ した こ と を 踏 ま え 、 世 界 平 和 の 実 現 に 努 あ る こ と が 大 切 で あ る こ と を 理 解 さ せ る 。
ユ ネ ス コ 憲 章 前 文 に 、 「戦 争 は 人 の 心 か ら起 こ る 。 ゆ え に 、 平 和 の 砦 は 人 の 心 の 上 に 築 か ね ば な ら な い 」 と あ る 。 戦 争 に 対 す る子 供 の イ メ ー ジ が 変 化 して い る と言 わ れ る 今 日 、 様 々 な 資 料 の 活 用 を 図 り 、 多 角 的 に 理 解 さ せ る と と も に 、 生 徒 の 心 に 訴 え る 授 業 の 展 開 を 目 指 し た い 。
イ 、 単 元 の 関 連 図
第 二 次 世 界 大 戦 は ど の よ う な 経 過 を た ど り 、 日本 は 太 平 洋 戦 争 に ど の よ う な 経 過 、 目 的 で 参 戦 して い っ た か 、 ま た 第 二 次 世 界 大 戦 は 人 類 に ど の よ う な 惨 禍 を お よ ぼ した か 、
「戦 時 下 の 国 民 生 活 」 に 焦 点 を あ て な が ら 、12時 間 扱 い(上 限 を 想 定 し 、 補 充 、 深 化 の 時 間 と合 わ せ た)で 構 成 し た 。
口 は学習事項。①、②、④〜⑦、⑨、⑩は指導計画の取り扱い校時を示す。
④
指導計画
時 学 習 内 容 学 習 活 動 丁 指 導 上 の 留 意 点]
1,第 二 次世 界 大 戦 が 日本 お よ 1,本 時 は単 元 全 体 の 導 入 と位 置
1 び 世 界 の 国 々 に も た ら し た 惨1 付 け 、 生 徒 に イ ンパ ク トを 与 え
1状 を知 る・ る教 材 ・資料 等 の 用 意 の工 夫 に
・戦 時 下 の国 民 生 活
2.生 徒 に 興 味 ・関 心 を 持 た せ
努 め る 。
2.単 に 戦 争 の 悲 惨 に 気 づ か せ る
時 るた め に身 近 な地 域 等 を題 材 だ け で な く、 そ の原 因 や背 景 な
に取 り上 げ 、 この単 元 の学 ぶ ど にっ いて 考 え させ る指 導 の工 意 義 を 理 解 す る。 夫 を 図 る 。
1.適 切 な課 題 を 設 定 した班 学 1。 適 切 な 課 題 を 設 け た プ リ ン ト
習 を 行 う。 を班 ご と に用 意 し、調 べ 活 動 を
2 一 ・わ が 国 の 明 治以 降 の歴 史
通 して 基 礎 の理 解 を 促 す 。
・単 元 の あ ら ま し ・な ぜ 、 フ ァ シ ズ ム が 台 頭 2.単 元 の外 観 の理 解 と と もに導
時 し た の か 。 入 時 で 感 じた戦 争 に対 す る思 い
一 ・日本 の軍 部 の 台頭 や 疑 問 を 訴 え る指 導 に留 意 す る。
(班 学 習1)
1.各 班 ご と に 第2時 の 課 題 学 1.単 元 内 で 取 り上 げ て い る歴 史
3 習 を通 して得 た成果 を も と に 的 事 項 を 生 徒 が作 成 した カ ー ド
年 表 を 作成 す る。 を 使 用 し、 そ れ を時 代 順 に並 べ 歴史年表作成1
2.班 学 習 を通 して単 元 にお け る こ とを 通 して単 元 の概 観 を っ
時 る基礎 的 事 項 の確 認 を 行 う。 か ま せ る 。
(班 学 習2) (備 考1参 照)
4 「:騰 台頭と・。
・世 界 恐 慌 と各 国 の対 策 を理 解 す る。
1.世 界 恐 慌 か ら第 二 次世 界 大 戦 の終 結 ま で の歴 史 の 流 れ を 視 聴 シ ズ ム ・フ ァ シ ズ ム や 日 本 の 軍 部 の 台 覚 教 材 等 を利 用 して理 解 させ る。
●
・日本 の 不 景 気 と軍 部 頭 を理 解 す る。5 L の台頭 ・旧満 州 の位 置 等 日本 の大 陸進 2.第2・3時 の 班 学 習 の 成 果 を
●
一 ・日本 の 大 陸 進 出出を 地 図 を 利 用 して 具 体 的 に 利 用 した指 導 の工 夫 に努 め る 。 6 ・国 際 連盟 の 脱 退 理 解 す る 。
●
・日中 戦 争 と戦 争 の長 ・国 際 連 盟 の 脱 退 や ア ジ アを 含 3.導 入 時 で感 じた感 想 や 疑 問 を7
一 期 化 め た我 が 国 と世 界 の 関 係 を 理 説 き明 か そ うと す る意 欲 を 引 き
時 「 ・第二次世界大戦I
L:題 灘 敗■
解 す る。
・大 戦 の 経過 と戦争 の終 結 を理 解 する 。
出 す 指 導 に留 意 す る。
[ 2一巨一 一:}1‑一 磐
班 学 習iと 班 学 習2(歴 史 年 1
表 作 成1)で 調 べ た内 容 を関 2.導 入 時 で 感 じ た 疑 問 や 興 味 ・ 連 づ け、 あ らた に解 った こ と1関 心 を土 台 に取 り組 ん だ班 学 習
1
81
や疑 問 点 を加 え た歴 史 年 表212の
1
内容 を 、 単 元 全 体 か ら傭 目敢 を 作 成 す る 。 で き る よ う に 指 導 ・助 言 す る 。時
i3.轍 ・多 くの 惨 禍 を もた らせ
② 学習課題の発見 2.話 し合 い活 動 や発 表 を通 しiた こ とを認 識 させ る指 導 の工 夫 1
て生 まれ た単 元 に対す る興味 ・ を す る
。 関 心 を班 内 で 発 表 し合 い、 班
学 習4の 準 備 を す る 。}4.生 徒 自 ら が 課 題 を 設 定 で き る
(班学 習3)1よ う鱒.助 言 を す る。
9 【戦 時下 の 国 民 生 活 】 1.班 ご と に 課 題 を 設 け 、 学 習11.前 時 ま で の 学 習 成 果 を 土 台 に
●
① 学習課題の設定 の段 取 りを決 め る。 深 化 した課 題 の設 定 が で き る助
[
2.各 班 ご と に 作 業 を 進 め る 。 言 の 工 夫 に 努 あ る 。 10
時
② 学 習 課 題 の ま と め 3.ま と め(発 表)の 作 業 を 行12.適 切 な 資 料 の 用 意 や 助 言 を 与
う 。(班 学 習 、)iえ る 。
1
11 1.各 班 ご と に 発 表 を お こ な う。 1.終 了後 、 各 班 の発 表 内容 等 を
時
発表会 [相 互 的 ・自 己 的 な 評 価 ア ン ケ ー
2.学 習 し 憾 想 を 書 く。}ト を 難 す る 。
1
(宿題)
1.発 表 を 通 して 単 元 の ま と あ を
12 す る 。
単 元 の ま とめ ●各 自の 感 想 を 撒 す る・12識
1
争 が 多 くの惨 概 与 え た こ時 tと を 理 解 さ せ 、 平 和 の 尊 さ を 認
1
1識 さ せ る 。
事 【授 業 以 外 の個 人 学 習 】 ・身 近 な 地 域 の 人 々 を 通 して、 1.取 材 内 容 等 に っ い て プ ラ イ バ
前 学 習
・第 二 次世 界 大 戦 に関 す る 資料 の収 集(身 近 な地 域 の人 々 へ の 取 材)
取 材 、 レ ポ ー トを 事 前 に 提 出 シ ー な ど に 十 分 に 注 意 す る 。 す る ・}
{
}2・ 提 出 さ れ た レ ポ ー トを さ ら に1補充 さ せ る 指 導 を す る
・
12
ドド
一 一 カ カ
ー 2 考 考 備 備
歴 史 的 事 項取 材 した内 容 の抜 粋(授 業 以 外 の個 人 学 習 時 に 作成)
学 習 指 導 案(第1時)
ア 、 主 題 「戦 時 下 の 国 民 生 活 」 イ 、 本 時 の 目標
(ガ 身 近 な 地 域 を 題 材 に 取 り上 げ る こ と を 通 し て 、 単 元 に 対 す る興 味 、 関 心 を 持 た せ る 。 (イ)戦 争 の 悲 惨 さ に 気 づ か せ る だ け で な く 、 戦 争 に 対 して 多 角 的 に 考 察 、 判 断 で き る き っ
か け を っ く る 。 ウ 、 展 開
時 学 習 活 動 、 学 習 内 容 指 導 上 の留 意 点 評価の観点 資 料
導 入 ①生 徒が描 いた戦争 に対 ・事 前 指 導 を十 分 に行 う。 ・TPシ ー
す る イ メ ー ジ画 を み て 、 ・で き るだ け多 くの生 徒 の作 品 を ⑲小学校 で学 習 した こと ト
15分 学 習 課 題 に気 づ く。 見 せ るよ うに配 慮 す る。 や本 や テ レビ、 聞 き取 り (班 ・一 斉) ・課題 を 見 っ け る 目を持 っ こ とを 調 査 を通 して 知 った こ と
意 識 させ る。 を 描 い て い る 。
展開 陽 近 な地域 に は、 どの ような戦 争体験力・あ ・たのだろ うか1
30分 ② 身近 な入に尋ね た戦争 ・ク ラス全 体 が 、生 徒 の発 表 を聞 ・実 物
に対 す る取材内容 を生 く だ け で な く 、 疑 問 に 思 っ た こ ⑧ みん な に解 る よ うに発 焼夷弾 徒代 表 が 発 表 す る。 とを質 問 出来 るよ うに メ モ を取 表 に工 夫 を こ らす 。 防空頭 巾
・祖父の戦争中の暮 らし らせ る ⑭⑩和泉 中学 区域 に も戦 衣料切符
・祖母の戦争体験談 ・戦 争 中 の実 物 を単 に提 示 す るだ 争 被 害 が あ り、 様 々 な困 ・OHP
・日中 戦 争 祖 父 に聞 く けで な く、 視覚 、聴 覚 、 感覚 等 難 な生 活 を して い た こ と (個 ・班) を 通 しク ラ ス全 体 が 追 体 験 で き を理 解 す る。
1る よ う に 配 慮 す る ・
墜 争 をア ジァ咽 民 は・ どのよ うに とらえていたのだ ろう}
③ シ ンガ ポ ー ルの 教 科 書 ・当 時 の情 勢 を多 角 的 に と らえ ら ・ア ジ ア の の表 紙 を 見 て 、 戦 争 に れ る よ うに配 慮 す る。 ⑳⑲ 戦争 にっいて過去 の 教科書
つ い て様 々 な 角 度 か ら ・提 示 資 料 を 自分 の もの と して 、 もの とせ ず 、身 近 な 出来 ・OHP 考 察 す る。 追体験 で きるよ うな学習環境 を 事 と して 、 自 らの生 き方
(一 斉 ・個 ・班) つ く る 。 と も合 わ せ て思 考 して み
・世 界 平 和 の大 切 さを理 解 させ る る。班 討 議 し各 班 と意 見
よ う努 め る 。
1
を交 流 す る。ま とめ 障 識 の結果さ らに学 びたい・と凝 問に思 ・た・となどを講 し樋 いに学 びあ 列
5分 ・授 業 の 流 れ と ポ イ ン ト ・各班 が戦 争 にっ いて 、 どのよ う ・6枚 のカ ー
の確認 な こ とを学 習 した いか 、相 互 に ⑧ ⑳ カ ー ドを活 用 して今 ド (班 ・一 斉) 確 認 しあ え る よ う に配 慮 す る。 後戦争 につ いて何 を学習 (TPシ ー
し た い か 考 え る 。 ト)
【 1
指 導 と評 価 の 一 体 化 を 図 る た め に 、 学 習 形 態(個 別)(班)(一 斉)と 明 記 し、 評 価 に つ い て は 評 価 の 観 点 を ⑳(関 心 、 意 欲 、 態 度)⑲(思 考 力 、 判 断 力)@(技 能 、 表 現)⑳ (知 識 、 理 解)と 表 記 した 。
エ 、 評 価
(ア)色 々 な 見 方 、 考 え 方 に 触 れ 、 学 習 意 欲 の 高 揚 を 図 れ た か 。
α)今 後 の 学 習 の 中 で 、戦 争 に対 す る多 角 的 な 見 方 を 培 う き っ か け を っ か む こ と が で き た か 。
【事 前 調 査1】 生 徒 が 学 習 す る 以 前 に 描 い た 戦 争 に 対 す る イ メ ー ジ画(中 学1年 生7月 調 査)
魯 ・触
△ ▽
【事 前 調 査2】 戦 争 か ら ど ん な 印 象 を 受 け ま す か
謬
繕 卸 齢 タ
翻
嚇
【事 前 調 査3】 戦 時 下 の 国 民 生 活 は ど ん な 暮 ら し で し た か
・ こ わ い、 戦 闘 機 が 飛 ん で い る
・た く さ ん の 家 が 燃 え た り 、 大 勢 の 人 が 死 ん で し ま う
・体 に 人 の 血 が か か る 、黒 い雨 が ふ る
・国 と国 と の 威 力 、 国 の強 さ を み せ る た め の もの
・ ピ カ ド ン 、千 羽鶴
・原 爆 、東 京 大 空 襲 、 ポ ッ ダ ム宣 言
・広 島 、長 崎 の原 爆 、食 料 難 、PKO
・一 人 ぼ っ ち に な り そ う 、焼 け野 原
・悲 し く無 残 な 姿 、 多 くの人 の死 、残 され た人 の苦 労
・と て も こ わ い 、 あ って は な らな い こ と
・食 料 が な くて、 防 空 壕 の 中 に い た
・い っ で も 逃 げ られ る よ う に 、 目立 た な い生 活
・家 族 が い な く な っ て 一 人 に な り、 死 ん で い く
・ ダ イ コ ン を か じ っ て 食 べ た、 何 で も食 べ た
・い っ 爆 弾 が ふ っ て き て も よ い よ う に、 防 空 頭 巾 を か ぶ っ て い た
・ 「ぜ い た く は 敵 」 が ス ロ ー ガ ン と な っ て い た
・サ イ レ ンが い っ な る か 、 い っ な るか 、 ど き ど き して い る
・不 安 、 食物 が な い、 疎 開 す る
・配 給 で 食 料 を も ら っ て い た
・い っ も空 襲 に お び え な が ら 、 と て も こ わ か っ た
⑤ 研 究 授 業(第8時)
ア 主 題 研 究 課 題 発 見 へ 向 け て の 班 活 動[班 学 習3]
イ 本 時 の 目標
班 学 習 や そ の 補 充 学 習 で 培 っ た 基 礎 的 理 解 と、 個 人 学 習 で 調 べ た 内 容 を も と に 、 班 の 研 究 課 題 決 定 へ 向 け 、 話 し合 い 活 動 を 行 う。
ウ 本 時 の 展 開
時間 学 習 内 容 学 習 活 動 指導上 の留意点
・前 時 ま で の 学 習 の 流 れ を 確 認 す る
。 ・ あ ら か じ め 座 席
導入 学 習内容 の確認 ・本 時 の 学 習 目 標 と 方 法 の 説 明 を 行 う 。 を 班 ご と に し 、
(5分) 年 表 を 用 意 し て
お く 。
・班 ご と に 、 個 人学 習 で 調 べ た 内容 を 発
展開 表 し 合 う 。
取材 内容 の発表
1 → あ らか じめ個 人 の 学 習 内 容 を カ ー
(歴 史 年 表 作 成2)
(15分) ド化 して お き 、 年 表 の 別 欄 に 組
み 込 む 。
展開
・展 開1で 完 成 した 年 表 を 見 な が ら 、 新 ・机 問 巡 視 に よ り
2 班 で の 話 し合 い た な 発 見 、 関 心 、 疑 問 を 班 内 で 発 表 し 助 言 等 を 行 う 。
合 う 。 (15分)
・発 言 は、 記 録 し て お く 。(→ 資 料 参 照)
展開
・発 表 内 容 に つ い
3 (10分)
班 で の 話 し合 い の 内 容 の 発 表
・展 開2の 話 し合 い の 内 容 を 班 の 代 表 者 が 報 告 す る 。
て 、 助 言 、 指 導 を 行 う 。
・本 時 の 取 り組 み に つ い て 口 頭 に よ る 評 ・評 価 は、 話 し 合
価 を 行 う。 い 活 動 に お け る
ま と め
評価 と次時 の予告 ・次 時 は、 展 開2で 生 ま れ た 発 見 、 関 心 、 意 欲 な ど に っ い
(5分) 疑 問 を も と に 班 ご と に 研 究 課 題 を 決 定 て 行 う 。
し 、 研 究 活 動 を 行 う こ と を 告 げ る 。
工 本 時 の 評 価
班 学 習 や そ の 補 充 学 習 で 培 っ た 基 礎 的 理 解 と 、 個 人 学 習 で 調 べ た 内 容 を も と に 、 班 と して の 研 究 課 題 決 定 へ 向 け 、 活 発 な 話 し合 い 活 動 が 行 わ れ た か 。
関 心 ・意 欲 ・態 度 … … … 班 活 動 に 対 す る 積 極 性 。(発 言 等)
技 能 ・表 現 カ ー ド化 さ れ た 個 人 の 発 表 内 容 に つ い て 評 価 す る 。 思 考 ・判 断 班 で の 話 し合 い の 記 録 に も と つ い て 評 価 す る 。
國
記 録 用 紙
陣 学 習31で 新 たに解 ・たこと、発肌 たこと、疑問に思 ・た ことな どを ・簡 条
書 き で 記 く して み よ う。
[組 班]1班 員名
新 た に 解 っ た こ と 、 発 見 した こ と、 疑 問 に 感 じ た こ とな ど
発諸 名11 1 1 1 1 1
lI
1 1 1麹 魏
驚軍 曝
廓幣へ低︑!!班 で決定 した研究 テーマ
テ ー マ 設 定 の 型 由
発 表 方 法 の ア イ デ ィ ア な ど
『
班 ・自 己 評 価 カ ー ド
評 価 はABCで …
質 問 評価 理 由 等
協力 して活動で きましたか
発 言 は、 活 発 で し たか 研 究 テ ー マの 設 定 は適 切で したか
発表方法 は適切で したか発表内容 は、皆 に十分伝わ りま したか
珊 員 の なか で も っ と も活 躍 した 人 は 、 ま た ど ん な 点 が よ か っ たで す か …
個 人 ・自 己 評 価 カ ー ド
質 問 評価 理 由 等
事前学習 は、意欲的 に取 り組 めま したか 班学習で は、積極的 に活動で きま したか
班 で 行 っ た学 習 は、 瞥段 の 学 習 と くら べ 、 ど の よ うな 点 が よか っ たで す か 、 ま た、 困 う た点 な どが あれ は 記 入 しな さ い。
今回の学習全体を通 じての感想 をの べなさい。
(6>研 究 授 業 の 考 察
ア 授 業 外 の 個 人 学 習 に つ い て'
第8時 で 使 用 す る カ ー ド2(個 人 学 習 で 取 材 し た 内 容 の 抜 粋)の 基 礎 と な る も の で 、 研 究 授 業 を 実 施 し、 改 め て そ の 重 要 さ を 痛 感 し た 。
生 徒 の 取 材 活 動 は お お よ そ 次 の2っ の タ イ プ に 分 か れ た 。
A戦 争 経 験 の あ る 方 々 よ り、 そ の 体 験 談 を 直 接 聞 き レ ポ ー トを 作 成 し た 。 B地 域 の 図 書 館 な ど で 郷 土 史 な ど の 資 料 を も と に レポ ー トを 作 成 し た 。
今 回 の 授 業 で は 、 レ ポ ー ト作 成 を 夏 季 休 業 中 の 課 題 と した 。 日常 祖 父 母 と 同 居 し て い な い 生 徒 も 帰 省 を 機 会 に 体 験 談 を 聞 け る の で は 、 と考 え た か ら で あ る 。 も ち ろ ん そ こ に は 、Bよ りAの 取 材 活 動 の 方 が 、 生 徒 に と って 強 く ア ピ ー ル す る も の が あ る だ ろ う と い
う予 測 が あ っ た 。 し た が って 、 課 題 を 指 示 す る 際 に も 、 で き る だ け体 験 談 を 聞 く努 力 を 生 徒 に 求 め た 。
提 出 さ れ た レ ポ ー トを 点 検 し た 結 果 、 学 級40人 の う ち25人 の 生 徒 が 、 な ん ら か の 形 で 戦 争 体 験 者 の 声 を 聞 く こ とが で き た 。
研 究 授 業 に お け る 生 徒 活 動 の 観 察 、 ま た 終 了 時 の 記 録 用 紙 の 点 検 に よ っ て 、 一 つ の 傾 向 が 現 れ て い る 。 そ れ は 、Aの 体 験 談 を 直 接 聞 く こ と が で き た生 徒 は 、 そ の 後 の 授 業 に 対 して も、 大 変 意 欲 的 で あ っ た と い う こ と で あ る 。 こ の こ と は 、 生 徒 が 、 体 験 者(多 く は 肉 親)の 話 を 聞 く こ と に よ り、 歴 史 を 身 近 な もの と して 、 ま た 自 分 自 身 に 強 く関 わ る も の と して と らえ た 結 果 と思 わ れ る 。
歴 史 的 分 野 の 学 習 に お い て 、 こ の 単 元 は取 材 、 資 料 収 集 な ど に よ り 、 直 接 歴 史 を 感 じ 取 る こ と が 可 能 な 数 少 な い 教 材 で あ る 。 研 究 の ね ら い を 達 成 す る上 で 、 今 回 の 指 導 方 法
の 工 夫 は 大 変 有 効 な 手 段 で あ る と 思 わ れ る 。 イ 第8時 研 究 授 業(班 学 習3)に つ い て
前 も っ て 作 成 し た 年 表(歴 史 年 表 作 成1)に 、 カ ー ド2(個 人 学 習 で 取 材 した 内 容 の 抜 粋)を 組 み 合 わ せ る こ と に よ っ て 生 じ る新 た な 興 味 、 関 心 、 疑 問 を 発 表 し合 う活 動 で あ り 、 同 時 に 、 次 の 段 階 で あ る班 の 研 究 課 題 を 決 定 す る た め の 基 礎 と な る活 動 で あ っ た 。
ア で の べ た よ う に 、 取 材 内 容 に よ っ て 若 干 の 差 は あ っ た が 、 す べ て の 生 徒 が 自 分 の レ ポ ー トよ り抜 粋 した 内 容 を 班 内 で 積 極 的 に 発 表 し 、 意 見 交 換 を 行 う こ と が で き て い た 。 特 に 、 通 常 の 授 業 で は知 る こ と の で き な い 重 要 な 体 験 に 接 し て 驚 き 、 そ こ か ら多 く の 疑 問 や 関 心 が 生 ま れ た 。
あ る 班 で は 、 兵 士 と して 戦 争 を 経 験 し た 人 が 「死 を 恐 れ て い な か っ た 」 こ と に 関 心 を 持 ち 、 「な ぜ 、 当 時 の 人 々 は 死 ぬ こ と を 恐 れ な か っ た の か 、 ど の よ う な 考 え 方 を し て い た か ら な の だ ろ う か 」 と い う疑 問 が 発 表 さ れ た 。 ま た 、 別 の 班 で は 、 「学 童 疎 開 に っ い て も っ と 詳 し く調 べ て み た い 」 「あ ん な 大 き な 痛 手 か ら 日 本 は ど う や っ て 立 ち 直 っ て き た の か 」 な ど の 意 見 が 発 表 さ れ た 。 授 業 後 、 記 録 用 紙 を 点 検 し た と こ ろ 、 合 計71の 疑 問 や 関 心 が 記 入 さ れ て い た 。
授 業 全 体 を 通 し て 、 生 徒 個 々 の 積 極 的 な 話 し合 い活 動 が 随 所 に 見 ら れ 、 お お む ね 本 時 の 目標 は達 成 さ れ た と 思 わ れ る 。
ウ 評 価 に つ い て
本 時 の 授 業 は 、 班 学 習 や そ の 補 充 学 習 で 培 っ た 基 礎 的 理 解 と 、 個 人 学 習 で 調 べ た 内 容 を も と に 、 班 と して の 研 究 課 題 決 定 へ 向 け 、 活 発 な 話 し合 い活 動 が 行 わ れ た か ど う か が 評 価 の ポ イ ン トと な っ て い る 。
結 果 と して 、 授 業 外 の 個 人 学 習 の 充 実 が 、 関 心 、 意 欲 、 態 度 に 大 き くか か わ る こ と が 判 明 し た 。 ま た 、 カ ー ド2に 記 載 さ れ た 個 人 の 発 表 内 容 を 歴 史 年 表 に 貼 り な が ら行 う 班 の 活 動 は 、 発 表 の 技 能 を 高 め 、 表 現 す る 力 を 培 う上 で 非 常 に 効 果 的 で あ り、 同 時 に 班 員 相 互 の 意 見 交 換 に よ り思 考 力 、 判 断 力 が 高 め ら れ る こ と が わ か っ た 。
4研 究 の ま と め と今 後 の 課 題
歴 史 的 秀 科 会 で は 、 「主 体 的 な 学 習 を 通 し歴 史 的 事 象 を 多 角 的 に 考 察 、 判 断 し 、 自 ら の 生 き 方 に 生 か す 力 を 育 て る 指 導 方 法 の 工 夫 」 を 主 題 と して 研 究 を 進 め た 結 果 、 次 の 点 を 明 ら か に す る こ と が で き 、 ま た 今 後 の 課 題 が 明 確 に な っ た 。
(1)研 究 の ま と め
ア 主 体 的 な 学 習 活 動 の 一 方 法 と して 、 取 材 、 資 料 収 集 、 発 表 、 話 し合 い を も ち い て 自 ら 活 動 す る 授 業 の 展 開 を め ざ す 場 合 、 個 人 の 取 材 、 資 料 収 集 の 充 実 が 大 切 で あ り、 身 近 で 、 具 体 的 な 取 材 対 象 が あ れ ば 、 多 く の 単 元 で 用 い る こ と が 可 能 な 手 法 で あ る 。 ま た 、 発 表 、 話 し合 い を 通 して 生 徒 一 人 一 人 の か か わ り は 主 体 的 な も の と な り多 角 的 に 考 察 し 、 判 断 す る こ と に よ って 、 思 考 力 、 判 断 力 、 表 現 力 の 向 上 に 効 果 的 で あ っ た 。
イ 自 ら取 材 し、 生 徒 中 心 の 学 習 活 動 に よ っ て 歴 史 上 の 史 実 を 追 体 験 し、 発 見 す る 学 習 に よ っ て 、 一 斉 授 業 よ り効 果 的 な 興 味 、 関 心 を 引 き だ す こ と が で き た 。 ま た 、 ひ と っ の 発 見 か ら よ り深 い 理 解 を 追 求 しよ う と す る意 欲 が 生 ま れ 、 学 習 意 欲 の 喚 起 に は 効 果 的 で あ る 。 平 和 の 尊 さ や 、 命 の 尊 厳 に か か わ る第 二 次 世 界 大 戦 の 単 元 を 取 り上 げ た こ と で 自 分 の 生 き 方 だ け で な く 、 指 導 者 の 予 想 以 上 に 、 祖 父 母 や 父 母 が 生 き て き た 現 実 と 、 現 代 社 会 を 認 識 して 、 次 の 世 代 に あ る べ き理 想 的 な 社 会 を 日本 と世 界 の 関 わ り の 中 で 考 え さ せ
る こ と が で き た 。
ウ 学 習 内 容 を 再 構 成 し て 、 適 切 な 課 題 を 設 定 した 学 習 を 取 り入 れ た こ と に よ り 、 取 材 、 資 料 収 集 、 発 表 、 話 し合 い等 の 活 動 は 、 生 徒 の 興 味 、 関 心 、 意 欲 を 引 き 出 す う え で 効 果 が あ っ た 。 指 導 計 画 の 第1時 に お け る単 元 の 導 入 授 業 は 、 そ の 後 の 授 業 で 生 徒 の 興 味 、 関 心 、 意 欲 を 引 き 出 す う え で 最 も重 要 な ポ イ ン トと な る た め 、 生 徒 に 強 い 印 象 を 与 え る 教 材 、 資 料 等 の 用 意 に 努 あ る と と も に 、 単 に 戦 争 の 悲 惨 さ に 気 付 か せ る だ け で な く、 そ の 原 因 や 理 由 等 に っ い て の 疑 問 を 抱 か せ る指 導 の 工 夫 を 図 る こ と が 大 切 で あ る 。 評 価 に っ い て は 、 自 己 評 価 カ ー ド等 を 活 用 す る こ と に よ っ て 、 生 徒 一 人 一 人 が 、 自分 自 身 を 振 り返 る こ と が で き た 。
(2)今 後 の 課 題
本 研 究 を 通 し て 、 取 材 、 資 料 収 集 、 発 表 、 話 し合 い を も ち い て 授 業 を 展 開 す る こ と が 主 体 的 な 学 習 活 動 を 展 開 す る う え で 有 効 な 指 導 方 法 で あ り 、 身 近 な 具 体 的 な 取 材 対 象 が あ れ ば 、 あ ら ゆ る 単 元 で 用 い る こ と が 可 能 な 手 法 で あ る こ と が わ か っ た 。 こ の 取 り組 み を よ り 効 果 的 に 活 用 す る た め に は 、 直 接 の 取 材 活 動 が で き る よ う な 教 材 の 開 発 を 行 い 、 指 導 計 画 に 位 置 づ け る こ とが 必 要 で あ る 。 そ の た め に は 、 学 校 間 で の 情 報 交 換 を 今 ま で 以 上 に 活 発 に す る こ と が 大 切 で あ る 。 そ して 、 そ の 上 で 、 調 査 項 目 や ま と め 方 、 発 表 方 法 に っ い て 計 画 的 、 段 階 的 に 指 導 を 進 め 、 適 切 な 助 言 、 援 助 を 行 う こ と が 大 切 だ と考 え る 。
さ ら に 、 評 価 に っ い て は 、 評 価 計 画 を た て る と と も に 、 よ り生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め る よ う な フ ィ ー ドバ ッ ク に っ い て の 工 夫 を 図 る こ と も今 後 の 課 題 で あ り 、 継 続 して 研 究 を 続 け た い 。
公民 的分野
生 徒 の 主 体 的 に 学 び 続 け る 意 欲 ・態 度 が 育 っ 多 様 な 学 習 活 動 を 取 り入 れ た 授 業 の 改 善 一 「雇 用 と 労 働 条 件 」 の 学 習 を 通 し思 考 力 ・判 断 力 を 深 め
、 表 現 力 を 高 め る学 習 活 動 一
1主 題 設 定 の 理 由
現 代 社 会 は 、 科 学 技 術 の 進 歩 と産 業 の 進 展 に よ っ て 、 ま た 情 報 化 、 国 際 化 の 押 し寄 せ る 中 で 、 産 業 構 造 の 急 速 な 変 化 を も た ら し た 。 そ れ に 伴 って 日 本 の 伝 統 的 な 雇 用 制 も揺 ら ぎ 、 国 民 の 労 働 観 や 価 値 観 も変 わ りつ っ あ る。 我 々 の 試 み た 意 識 調 査(中 学3年 生 を 対 象 に し た6校 の サ ン
プ ル)の 結 果 か ら も、 職 業 に 対 す る 意 識 傾 向 は安 定 性 を 志 向 しっ っ も能 力 賃 金 制 を 求 め る意 見 が6割 を 占 め た 。 こ れ は 現 代 社 会 の 労 働 観 や 価 値 観 の 変 化 に 敏 感 な 反 応 を 示 した も の と 考 え ら れ る 。 ま た 週 休2日 制 の 広 が り に 伴 う 余 暇 の 増 加 と経 済 情 勢 、 さ ら に 今 後 の 雇 用 情 勢 等 に も少 な か らず 影 響 が 出 て く る も の と考 え ら れ る 。
こ う し た と き 、 刻 々 と変 化 す る社 会 的 事 象 を 学 習 対 象 とす る社 会 科 は 、 生 涯 に わ た っ て 学 び 続 け て い く能 力 の 基 礎 を 養 う と同 時 に 、 「公 民 的 資 質 の 基 礎 を 育 成 す る 」 こ と が 求 め ら れ て い る 。 しか し、 現 実 の 授 業 は 、 い わ ゆ る 知 識 詰 め 込 み の 一 斉 授 業 に 陥 り や す く、 生 徒 は 学 習 に 対
して 受 け 身 に な り が ち で あ る。 従 って 、 公 民 的 分 野 の 目 標 「(4)社会 的 な 事 象 を 確 実 な 資 料 に 基 づ い て 様 々 な 角 度 か ら考 察 し、 事 実 を 正 確 に と らえ 、 公 正 に判 断 す る能 力 と態 度 を 育 て る」 こ と に は 、 な か な か 結 び っ き に く い 。 生 徒 の 主 体 的 な 学 習 を 促 し、 社 会 的 事 象 に 対 す る 関 心 を 高 め る た め に は 、 生 徒 が 自 分 た ち の 生 活 経 験 に 基 づ き 、 社 会 的 事 象 の 中 か ら 自 分 自 身 に か か わ る 切 実 な 問 題 を 追 求 し、 自 己 の 社 会 生 活 と の 関 わ り を 深 め て い く学 習 を 意 図 し た 。
そ こ で 学 習 内 容 と し て は 、 学 習 指 導 要 領 の 公 民 的 分 野 「(2)国民 生 活 の 向 上 と経 済 」 の 「イ 。 国 民 生 活 と 福 祉 」 の 「雇 用 の 労 働 条 件 」 を 取 り上 げ た 。 こ の 項 目 を 取 り上 げ た 理 由 は義 務 教 育 の 最 終 学 年 に あ た り、3年 間 の 進 路(生 き方)指 導 の 積 み 上 げ の 成 果 を 生 か せ る こ と 、 ま た 授 業 で 学 ん だ こ と が 単 に 一 過 性 の 学 習 に 陥 る こ と な く、 む し ろ ど の 生 徒 に と っ て も生 涯 の 課 題 と な っ て 自 らが 解 決 して い か な け れ ば な らず 、 そ れ を 考 え る 契 機 に な り 得 る と と ら え た か ら で あ る 。 さ ら に 学 校 も社 会 も休 日 が 増 え る 中 に あ っ て 、 目 的 を も っ た 余 暇 の 過 ご し方 を 考 え る機 会 に も な る と考 え た か らで あ る 。
本 研 究 で は 、 さ ま ざ ま な 学 習 活 動 の 中 か ら討 議 法 の 一 つ で あ る デ ィ ベ ー トを 中 心 に して 、 し か も デ ィ ベ ー トを 直 接 に 担 当 しな い 者 に も紙 上 の デ ィ ベ ー トを 課 す こ と で 、 生 徒 の 思 考 力 。判 断 力 ・表 現 力 が 高 ま り 、 学 習 活 動 に 対 す る成 就 感 や 満 足 感 が 得 ら れ 、 そ の 結 果 と して 、 主 体 的 に 学 び 続 け る と い う意 欲 ・態 度 が 育 っ と考 え 、 上 記 の 主 題 を 設 定 し た 。
2研 究 の ね ら い と 研 究 の 方 法 (1)研 究 の ね ら い
ア 身 近 な 社 会 的 事 象(雇 用 と労 働 条 件)を 題 材 と し、 生 徒 が 興 味 ・関 心 を 高 あ る よ う な 資 料 な ど の 教 材 の 提 示 方 法 や 構 成 を 工 夫 す る 。
イ デ ィ ベ ー トを 通 して 生 徒 の 主 体 的 な 資 料 収 集 や 選 択 、 発 表 な ど 一 人 一 人 の 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 に か か わ り 、 自 ら考 え 意 欲 的 に 学 習 す る 態 度 を 育 成 す る 。
ウ 現 代 の 社 会 生 活 の 変 化 の 中 で の 雇 用 と 労 働 条 件 の 実 態 と 変 化 に っ い て 理 解 を 図 り 、 今 後 の 職 業 生 活 に 生 か そ う と す る 態 度 を 育 成 す る 。
(2>研 究 の 方 法
生 徒 は 自 ら課 題 を 持 っ て 考 え た り、 行 動 す る な ど 、 目 標 を 明 確 に し て 学 習 に 取 り組 ん で い る と き に は 本 当 に 生 き 生 き と 目 を 輝 か せ る 。 自 分 の 意 志 で 学 習 を 進 め る こ と が で き る と き、 生 徒 は 多 少 の 困 難 が あ って も、 そ れ を 乗 り越 え て い く。 そ の 中 で 学 習 に 対 す る充 実 感 ・ 成 就 感 を 体 得 し、 さ ら に 学 ぶ 意 欲 を 高 め て い く。 生 徒 が 主 体 的 に 取 り組 む 学 習 活 動 を 重 点 に 、 下 記 の 仮 説 を 設 定 して 研 究 を 進 め た 。
一 研 究 の 仮 説 一一
・自 ら考 え た り、 そ れ を発 表 す る能 力 や表 現 力 を 高 め る。
・様 々 な 課 題 を 自 分 の 意 思 で 切 り開 い て い け る だ け の 思 考 力 ・判 断 力 を 高 め る 。
・様 々 な 課 題 解 決 の 必 要 性 を 感 じ、 そ の見 通 しを もっ 。
こ れ らの こ と か ら 、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 し 、 生 涯 に わ た っ て 学 び 続 け る1
意欲 ●鰍 幡 われる・
̲̲」
上 記 の 仮 説 を 以 下 の 手 順 で 検 証 す る こ と に し た 。
ア 生 徒 が 現 在 感 じて い る 問 題 点 を 知 る た め に 、 職 業 に 関 す る生 徒 の 意 識 調 査 を 行 い 、 実 態 を 把 握 す る 。
イ ロ ー ル プ レ イ に よ り 、 雇 用 問 題 の 疑 似 体 験 を 通 し 、 生 徒 の 興 味 関 心 を 高 め る 。
ウ 生 徒 が 自 ら資 料 収 集 や 選 択 が で き る よ う に 、 労 働 問 題 に 対 す る基 礎 的 な 知 識 を 身 に 付 け さ せ る 。
工 調 査 活 動 や 話 し合 い を 通 し 、 自分 な り の 考 え を 深 あ る 。
オ デ ィ ベ ー トに よ り、 自 分 の 考 え を 相 手 に 分 か り や す く伝 え る 表 現 力 や 聞 く力 等 を 養 う。
3指 導 計 画
(1>単 元 名 「雇 用 と労 働 条 件 」
② 単 元 の 目 標
ア 日本 の 労 働 条 件 の 現 状 を 知 り 、 そ れ ら の 諸 問 題 点 に っ い て の 基 礎 的 な理 解 を 得 さ せ る 。 イ 日本 独 特 の 雇 用 形 態 で あ る 「終 身 雇 用 制 度 ・年 功 序 列 賃 金 」 を 通 して 、 個 人 や 企 業 の
在 り方 に つ い て 考 え さ せ る と と も に 、 職 業 に 対 す る意 識 を 深 あ さ せ る 。
「雇 用 と労働条件」指導計画
〔雇 用 な ど の 労 働 問 題 に 対 す る 課 題 意 識 を 持 た せ る] 興 味 ・関 心
第
1
時
導 入 … 事 前 テ ス トを 行 い 、 生 徒 の 知 識 ・理 解 の 様 子 を 知 る 。 職 業 意 識 調 査 の 結 果 を 提 示 し、 感 想 を 求 あ る 。
展 開 … 意 識 調 査 の 結 果 を も と に 、 他 の 資 料 も提 示 し 、 現 代 の 雇 用 の 諸 問 題 に っ い て 話 し合 わ せ る 。
「現 代 の 雇 用 に 関 す る問 題 点 と して ど の 様 な も の が あ る か 。」
ま と め … ロ ー ル プ レイ の 課 題 を 与 え る 。
デ ィ ベ ー トの 論 題 を 決 定 し 、 調 査 ・資 料 活 用 な ど の 方 法 を 説 明 す る 。 デ ィ ベ ー タ ー を 決 定 し、 デ ィ ベ ー ト参 考 資 料 を 配 布 す る 。
[雇 用 ・労 働 問 題 の 現 状 を 知 る]
第
2
導 入 … 雇 用 問 題 の ロ ー ル プ レ イ 課 題 意 識 を 深 め る 。
展 開 … 現 代 の 雇 用 や 労 働 条 件 の 様 々 な 問 題 に っ い て 説 明 す る 。 (ワ ー ク シ ー ト に よ り 、 基 礎 知 識 を 身 に 付 け さ せ る) ま と め … 次 時 の デ ィ ベ ー ト準 備 を 指 示 す る 。
デ ィ ベ ー タ ー と は 別 に 、 各 自 の 意 見 を 確 認 し 、 紙 上 デ ィ ベ ー トの 説 明 を す る 興 味 ・関 心 、 知 識 ・理 解
(企 業 の リス トラ 、 女 子 大 生 の 就 職 難 な ど)に よ
[課 題 の 追 求]資 料 活 用 、 思 考 ・判 断 デ ィ ベ ー ト準 備
・デ ィ ベ ー ト の 資 料 ・ マ ニ ュ ア ル を も と に、 準 備 を 行 う 。
・デ ィ ベ ー トを 行 わ な い 者 は、 紙 上 デ ィ ベ ー トを 行 い 、 デ ィ ベ ー ト の 流 れ を 予 想 さ せ る 。
時1
[課 題 の 深 化 ・補 充]資 料 活 用 、 思 考 ・判 断 、 表 現
デ ィ ベ ー ト 論 題 「終 身 雇 用 制(年 功 序 列 賃 金)は な くす べ き で あ る 」
導 入 … 論 題 を 提 示 し 、 役 割 分 担 の 確 認 を す る 。 展 開 … デ ィ ベ ー トの 実 施G
(デ ィ ベ ー ト は 短 時 間 で 行 い 、 判 定 者 か ら の 意 見 ・質 問 な ど を 多 く 出 さ せ デ ィ ス カ ッ シ ョ ン に 近 づ け る よ う 工 夫 す る)
ま と め … デ ィ ベ ー ト後 の 自 己 評 価 。
教 師 の 講 評 、 レ ポ ー ト の 課 題 を 提 示 す る 。
部 分 は 、 各 時 に お け る 評 価 の お も な 観 点 を 示 して い る 。