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乳児における母親のアクセントパタンへの適応 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)乳児における母親のアクセントパタンへの適応 キーワード:乳児、音声知覚、日本語ピッチアクセント、選好聴取反応、SLP 行動システム専攻心理学コース 服部 1.問題・目的 生まれたばかりの乳児には、ことばを話したり理解した. 恭子. 目した研究は少ない。 一方、ピッチアクセントとは異なる、ストレスアクセン. りすることはできない。だが、早期から養育環境にある言. トをもつ英語アクセント知覚については解明されつつある。. 語音声を取り入れる中で母語を獲得していく。特に、生後. なかでも、Jusczyk et al.(1993)は、英語圏の 9 ヶ月齢児. 一年間の言語音声知覚発達は飛躍的である。前言語期の乳. が、2 音節英単語に頻出するアクセントパタンである「強・. 児は、周囲の環境から言語のどの要素をいつごろから獲得. 弱」パタン(例.final, cable)に対してより注意を向ける. していくのだろう。. ことを示した。しかしこの知見を、日本語圏乳児に適用す. 乳児が言語を習得する際に手がかりとして知覚している. ることはできない。. 情報には、大きく韻律手がかりと韻律手がかりの 2 つがあ. 従って、本研究では、日本語圏乳児を対象として、身近. る。音韻とは、語の意味を区別する上で最小の音声単位で. な環境にあるピッチアクセントパタンに対する選好反応に. ある。一方の韻律とは、イントネーションやピッチなどの、. ついて検討を行った。乳児が母語のアクセントに適応して. 連続発話全体に関わる特徴である。この韻律的特徴は乳児. いく過程を明らかにするためには、単に異なるアクセント. にとって検出しやすく、音韻よりも大まかな言語構造を捉. パタンの差異を検出する弁別反応ではなく、乳児が周囲の. える音響的手がかりとなりうるといわれている(林,1997) 。. 音声的環境に頻出するアクセントパタンに選択的に注意を. 実際、乳児は早期から韻律的特徴を検出して反応するこ. 向ける反応、選好反応を検討する必要性があると考えられ. とが、従来の研究から分かっている。代表的な研究に、生. た。. 後まもない新生児が他の女性の声よりも母親の声の方によ. 実験に際して、乳児の周囲の環境にあるパタンとして、. り注意を向けることを示したものがある(Mehler et al.,. 母親固有のパタンを用いた。従来の研究の多くは、乳児の. 1988) 。このように、乳児はかなり早期から母語の韻律を弁. 養育環境にある母語を、乳児が居住する地域、すなわち、. 別する能力をもつことが示唆されているものの、まだこの. 日本語や方言といった枠組みで設定するのが一般的手法で. 時期には、それぞれの要素を手がかりに、音声の全体的な. あった。しかしより現実的には、乳児は特定の言語や特定. パタンに反応していることが考えられる。そして 0 歳代後. の地方の方言を学習する訳では必ずしもなく、母親をはじ. 半になると、乳児は母語に存在する、韻律のより精緻な特. めとする養育者や周囲の家族が使用する言語を獲得してい. 徴にも注目できるようになる。日本語圏乳児対象の研究と. くと考えられる。また、家族で居住地の移動を頻繁に経験. して、林他(2000)は、8∼10 ヶ月齢児が、育児語に頻出. したり、乳児に及ぼすメディアの影響が大きい現在の社会. する、語中に特殊拍を含むリズムパタン(例.くっく、ね. 状況を考慮に入れると、乳児を取り巻く言語を、日本語、. んね)により強い感受性を示すと報告した。. 地域や方言だけでは捉えられない可能性が高まっている。. 韻律手がかりという点では、アクセントも言語音声知覚. そこで、乳児が周囲の環境から言語を獲得する過程をさら. の重要な手がかり情報である。麦谷他(2000,2002)は、日. に詳細に検討するためには、個々の乳児にとって最も身近. 本語内のアクセントパタン知覚を乳児で検討した。関東出. な養育環境にある言語である、母親(または養育者;以後. 身の乳児を対象に、身近な養育環境にある方言の知覚を調. 母親)の発話の特徴を個別に押さえた上で、それぞれの音. べたところ、 8 ヶ月齢児は関西方言の文章よりも関東方言の. 声的環境へ適応する過程に着目する必要性があると考えた。. 文章に注意を向けた。これらの研究で用いた関西方言と関. また、実際に母親のもつピッチアクセントを評定する際、. 東方言の音声刺激間には、音韻面、韻律面においても差が. 母親にはより自然な文脈で語を発話してもらうために、母. あるのと同様に、アクセントパタンにも大きな差があるこ. 子遊び場面を設けた。母子遊び場面であれば、乳児にとっ. とが確認された。乳児は身近な養育環境にある方言に対し. ても、母親にとっても、より日常の音声的環境に近いと考. て注意を向ける上で、アクセントを手がかりにしている可. えられた。さらに、刺激語には無意味語を用いた。これは、. 能性がある。しかし、日本語のピッチアクセント知覚に注. 新奇な語である、無意味語を用いることによって、母親及.

(2) び乳児の先行聴取経験を統制するためである。なお、新奇. の異なるものを選んだ。この 6 種類の玩具に一つずつ名札. な語であっても、既に獲得したアクセントパタンが出現し. をつけ、その両面に刺激語 1 語を記入した。玩具と刺激語. やすいと言われている(窪薗・太田, 1998) 。. の組み合わせは被験児間でカウンターバランスをとった。. 以上を踏まえ、本研究では、実験的な手法をもちいて母. 図 1. 母子遊び場面で用いた玩具の例. 親固有のピッチアクセントパタン抽出を試み、その上で、8 ∼13 ヶ月齢児における、母親のもつ固有のアクセントパタ ンに対する感受性を検討するという2段階の手法をとった。 そして、母親固有のピッチアクセントパタンに対する選好 反応の出現時期を明らかにすることを目的とした。得られ る結果としては、以下の 2 つの可能性が考えられた。. 1.11∼13 ヶ月齢児で選好反応が出現する. 乳児の知覚実験 乳児の先行聴取経験を統制するため、乳児に提示する刺. 服部・橋彌(2005)によると、6∼11 ヶ月齢において、. 激音にも無意味語を用いた。なお、母親のピッチアクセン. 母親固有のアクセントパタンに対する選好反応は示されな. ト評定で用いた無意味語とは異なる、以下の 6 語である。. かったが、月齢の増加とともに母親が使うアクセントパタ. たよぞ. くとま. いにさ. みひて. ちらも. えけと. ンへの選好が高まる可能性が示唆された。そこで、母語の. 乳児の知覚実験において 1 試行で提示する刺激音は、無. 聴取経験をより多く経た、11∼13 ヶ月齢乳児を対象にする. 意味語6語が、同一のアクセントパタンで 2 秒周期で続く. と、選好反応が見られる可能性が考えられた。. ものとした。持続時間が 12.2 秒の一続きの音声である。. 2.8∼10 ヶ月齢児及び 11∼13 ヶ月齢児で選好反応が出現. アクセントパタンは 6 つ設定した。数々の方言研究によ. する. って3 モーラのパタンとして分類された8 つのパタンから、. 林他(2000)及び Jusczyk et al.(1993)は、乳児が、8. どの方言にも見られない特殊なパタン「●○●」 「○○○」. ∼10 ヶ月齢及び 9 ヶ月齢頃から、身近な養育環境にあるパ タンに対して選好することを示した。よって、日本語ピッ チアクセントに関しても、8∼10 ヶ月齢で、乳児にとって 身近な環境にあるパタンをより長く聴取する可能性がある。. を除いた以下のパタンである。 ●○○. ○●○. ○●●. ●●○. ○○●. ●●●. (丸の数はモーラ数を、○は低く、●は高く読む). 6 つのアクセントパタンについて、 刺激音内の語をランダ ムに変えたものを4種類、 計24の刺激音を収録した。 なお、. 2. 方法. 音声は 1 名の女子学生の声(24 歳)によって収録された。. 1) 分析対象者. 3)手続き. 福岡在住の、 「赤ちゃん研究員」に登録している母子を対. 実験は、母親のピッチアクセント評定と刺激音の選定、. 象とした。対象乳児は、生後 8∼10 ヶ月齢児 20 名(男児. 乳児の知覚実験の 2 つの手続きに分けられた。. 13 名・女児 7 名)と 9∼11 ヶ月齢児 15 名(男児 9 名・女. 母親のピッチアクセント評定と刺激音の選定. 児 6 名)の 2 群である。なお、乳児の周囲の言語環境を母. 母子遊び場面という、乳児にとって日常の音声的環境に. 親からの聞き取りによって確認し、 「対象乳児の母親が、乳. より近い場面を設定した。母親には「名前の調査」と称し、. 児が普段最もよく接触している養育者であること」を条件. 刺激語である無意味語を玩具の名前として提示し、子ども. とした。. とその玩具で遊ぶよう教示した。評定者は、母親が発話し. 2) 刺激. たアクセントパタンが、先にあげた 6 つのうちどのパタン. 母親のピッチアクセント評定. に該当するかを評定した。評定から、母親固有のアクセン. 全 6 種類の玩具(ぬいぐるみ 3 種類と木製玩具 3 種類) と 3 モーラの刺激語 6 語を母子に提示した(図 1 参照) 。 刺激語は独自に作成した、以下の 6 語である。 ぴすほ. せふも. みざろ. もきぷ. たそど. トパタンとして、母親の発話で最頻出した上位 2 パタン (Target パタン、以下 T パタン)及び母親以外のアクセン トパタンとして、発話に現れなかったパタン 2 つ(Control. るらて. 新奇な語(刺激語)が名前であっても不自然にならない. パタン、以下 C パタン)を設定した。発話に 1 パタンのア クセントしか出現しなかった場合は、T/C パタンはそれぞ. よう、玩具は母親にとって新奇な対象を選んだ。ぬいぐる. れ 1 パタンずつ設定した。. みは、九州国立博物館で購入した「針聞書」シリーズのも. 乳児の知覚実験. ので、安全であり、かつ子どもの玩具としては全く一般的. 評定での母親との対話場面が知覚実験での反応に影響を. でないことから選定した。木製玩具は、それぞれ柄や形状. 与えないよう、アクセント評定から 1 週間程度時間をおい.

(3) て知覚実験を行った。手法として、SLP(infant-controlled sequential looking preference procedure)を用いた。この 手法では、音声に対する聴取を視覚刺激に対する注意とし て測定する。まず、乳児の注意を正面のモニターにひきつ け、刺激音を特定の視覚刺激(画面上の映像)と同時に提 示する試行が開始した。乳児が刺激音の終了まで聴取する、 または提示中 2 秒以上モニターから注意をそらせば、次の 試行に移った。なお、視覚刺激には、すべて同一の画像を 用いた。 刺激音の提示は、1 セッション内で2種類の T パタンの 試行(T 試行)2回及び 2 種類の C パタンの試行(C 試行) 2回を行い、計 4 セッション行った。T/C パタンがそれぞ. 9 10 11 12 13 14 15. a a a c a a c. 16 17 18 19 20. a c c a c. c c b a b b a. b b d b c c d. e d f e d e f. f a b a. c b d d d. d f e e. 9 10 11 12 13 14 15. c a a a c a a. a. b a b. d b c c e e d. e. e f e. a「 ●○○」 b「 ○●○」 c「 ○●●」 d「 ●●○」 e「 ○○●」 f「 ●●●」. 乳児の知覚実験 母親のアクセントパタンに対する乳児の反応を検討した。. れ 1 パタンずつ設定された場合、1 セッション内で T/C 試. 表 2 に、月齢群別に、T パタンまたは C パタンをより長く. 行とも 1 種類のパタンを 2 回ずつ行った。最初の1セッシ. 聴取した人数の分布を示した。この分布に関してχ2 検定を. ョンは練習試行とし、T 試行と C 試行の順序が交互になる. 行ったところ、人数の偏りは有意であった(χ2=6.08,. よう設定し、残り 3 セッション計 12 試行を本試行として、. p<.05) 。残差分析の結果、月齢によって人数の分布に差が. ランダムな順序で提示した。この本試行を分析対象とした。. 見られた。8∼10 ヶ月齢群では T パタンを選好する乳児が. 各 2 種類(または1種類)の T/C 試行における聴取時間. 有意に多く、11∼13 ヶ月齢群においては C パタンを選好す. をそれぞれ測定した。. る乳児が有意に多かった。 次に、乳児ごとに各 2 種類の T/C パタンに対する聴取. 3.結果. 率が得られた。聴取率は、パタンごとに、計 6 試行の聴取. 母親のアクセントパタン評定. 時間の中央値を求め、第 1 試行の聴取時間に対する比率を. 表 1 は、アクセントパタン評定から、知覚実験で提示す. 算出した (T パタンの聴取率= T パタンの中央値÷第 1 試行. る T/C パタンを選定した結果である。T パタンとして「●. の聴取時間; C パタンの聴取率=C パタンの中央値÷第1 試. ○○」 「○●●」 「○●○」の 3 パタンが頻出したが、T パ. 行の聴取時間) 。 この聴取率が平均値±2SD から外れたデー. タン 2 つを含めると、母親によって優位に表出されたアク. タに関しては、外れ値として分析対象外とした。よって、. セントパタンの組み合わせは異なった。なお、母親が発話. 最終人数は、8∼10 ヶ月齢群 18 名(男児 11 名、女児 7 名) 、. の中でアクセントパタンを付与した語数は、平均で 31.86. 11∼13 ヶ月齢群 13 名(男児 8 名、女児 5 名)となった。. 語(SD=15.26)であった。そのうち、選定した T パタンが. 図 2 に、両月齢群におけるパタン別の聴取率を示した。. 占める割合は、平均で 82.25%(SD=17.76)であった。. 聴取反応の発達的変化を検討するため、月齢群(2)×T/. また、母親の出身地及びこれまで居住した経験のある地. C パタン(2)の 2 要因分散分析を行った結果、交互作用に. 域を調べたところ、九州各県を中心に関東圏及び関西圏で. 有意差があった(F(1,30)=5.45,p<.05) 。アクセントパタンの. あった。居住地の移動により、複数の県に居住した経験を. 単純主効果の検定の結果、9∼11 ヶ月齢群において、T パタ. もつ母親は 35 名中 26 名であった。. ンより C パタンを有意に長く聴取したことが確認された (F(1,60)=5.236, p<.05) 。さらに、月齢の単純主効果の検定. 表 1.母親のアクセントパタン選定結果 8∼10ヶ月齢群 T1 T2 C1 C2 1 a b d f 2 a b d f 3 a b d f 4 a c e f 5 a b d f 6 b c e f 7 a d 8 a b d e. 1 2 3 4 5 6 7 8. 11∼13ヶ月齢群 T1 T2 C1 a c d c a e a c d a b d a e a b c a e a b d. の結果、C パタンに対する聴取時間に関して、8∼10 ヶ月 齢群より 9∼11 ヶ月齢群の方がより長く聴取する傾向があ C2 f f b f. ることが確認された(F(1,60)=3.589, p<.10) 。 なお、T/C パタンにそれぞれ 2 パタンずつを設定した乳 児 26 名に関して、2 つのうちどちらか一方のパタンに対す る選好反応が影響した可能性を排除できなかった。そこで、 月齢群(2)×T/C パタン(2)×1/2 パタン(2)の 3. f e. 要因分散分析を行ったところ、主効果、交互作用ともに有 意な差はなかった。さらに、ある特定のアクセントパタン に対する選好反応が影響した可能性も考えられたため、月.

(4) 齢群(2)×アクセントパタン(6)の 2 要因分散分析を行. により強い感受性を示した可能性がある。林他(1996)は、. った。その結果、主効果、交互作用ともに有意差は見られ. 月齢によっては、乳児が音声の新奇性に反応することを示. なかった。これらの結果から、先にあげた結果は、乳児は T. 唆していることから、選好が逆方向に現れる可能性は十分. パタン 2 つ及び C パタン 2 つを含めたパタンに対する選好. あり得る。. 反応であったことが認められた。. 3) 8∼10 ヶ月齢では選好反応は示されなかった. 表 2.各月齢群における T/C パタン選好の度数分布(人). 8∼10 ヶ月齢時点では、まだ周囲の音声的環境にあるパ タンの方に選択的に注意を向けておらず、その結果有意な. T パタン選好. C パタン選好. 選好を示すということにはならなかったと考えられる。し. 8∼10ヶ月齢. 15. 5. かし、人数的な傾向として、母親固有のパタンに対して注. 11∼13ヶ月齢. 5. 10. 意を向ける反応が確認された。 8∼10ヶ月齢という時期が、 11∼13ヶ月齢における選好反応の基盤となっている可能性. *. があるが、今後より低い月齢を対象に検討される必要があ るだろう。. 160. 4) 日本語のリズムパタンや英語のストレスアクセントパ. 140. タンに比べ、日本語のピッチアクセントパタンでは、. 聴取率( %). 120. 選好反応出現の時期が遅れた. 100 80. Targetパタン Controlパタン. 60. まず、今回取り扱った 3 モーラ語における、アクセント パタンの特徴が関連している可能性がある。林他(2000). 40. や Jusczyk et al.(1993)が乳児に提示したリズムパタンや. 20. ストレスパタンは、種類が少ない。一方で、今回扱った 3. 0. 8∼10ヶ月齢群. 11∼13ヶ月齢群. 図2. 月齢群ごとの聴取率. モーラ語のアクセントパタンは種類が多く、今回のアクセ ントパタンに注意を向ける上で、先述した 2 つの韻律的特 徴と比べると、より複雑な過程が必要となったのかもしれ. 4.考察. ない。また、今回の結果は、アクセントパタンを単語で提. 1) 母親のアクセントパタン評定について. 示することによって、純粋に韻律のみの差の知覚を明らか. 評定の結果、母親ごとにばらつきのあるアクセントパタ. にすることができた。しかし、文レベルでの提示が、乳児. ンが得られた。母親の発話には「●○○」 「○●●」 「○●○」. の知覚にどの程度関わるのかについても検討する必要があ. のパタンが頻出したものの、T パタンの 2 パタンを含める. る。今後、本研究の手法を展開し、モーラ数の設定や提示. と、母親ごとに得られたパタンは異なった。また、母親は. 方法を改変して検討することで、乳児のアクセントパタン. 全員福岡在住であったが、母親への聞き取りの結果、母親. 知覚についてより詳細に明らかにできるだろう。. の出身地及び居住地は母親間で異なっていた。さらに、居 住地を移動した経験のある母親が多かったことから、母親. 5.主要引用文献. の発話するパタンを一つの地域のみでは捉えられないこと. 林安紀子・爲川雄二・馬塚れい子. (2000). 無意味語のリズ. も確認された。このことから、乳児に提示するアクセント. ムパタンに対する乳児の感受性の発達 特殊教育研究. パタンを方言や地域をもとに設定するのではなく、乳児に. 施設 研究年報, 2000, 67-74.. とって身近な音環境である母親の発話から母親固有のアク. Jusczyk,P.W., Cutler,A.,& Redanz,N.J. (1993). Infants!. セントパタンを抽出し、乳児ごとにパタンを設定した手法. preference for the predominant stress pattern of. は有効であったと考えられる。. Englishwords,ChildDevelopment, 64 , 675-687.. 2) 11∼13 ヶ月齢児において、母親以外のアクセントパタ ンに対して選好反応が見られた 11∼13 ヶ月齢において選好反応が出現し、選好の方向は 普段聴取する機会の少ない、新奇なパタンへの選好であっ た。11∼13 ヶ月齢は日常では身近な音環境にあるアクセン トパタンに優先的に注意を向けていることの表れとして、 普段注意を向けている方向とは逆の、新奇性の高いパタン. 麦谷綾子・林安紀子・桐谷滋. (2002). 乳児の養育環境にあ る方言音声選好の手がかりとなる音響特性の検討 音 声研究,4(2), 62−71..

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