第5回日本小児在宅医療支援研究会
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(2) <2015 年小児在宅医療支援研究会報告書> 去る 2015 年 9 月 5 日にさいたま市大宮ソニックシティにて第 5 回日本在宅医療支援研 究会を開催した。参加者は 333 名で、 『子どもと家族に寄り添う小児在宅医療へ』をテー マに午前中の一般演題には 35 演題の応募があり、3 会場にて発表を行った。午前中は A、 B、C の 3 会場に別れ、A 会場では行政や民間による重症児の調査や福祉サービスの取り 組みなど「体制整備」を中心として、B 会場では「在宅移行」を中心に、C 会場では家族 を支える取り組みや児の発達や遊びに注目した取り組みなど「在宅支援」を中心とした発 表がなされた。これらの発表に対して各会場で活発に議論がなされ、小児の在宅医療は確 実に地域に広がるとともに、子どもの幸せと家族支援の立場に立ったより深い取り組みが なされていることがわかった。福祉サービスはまだまだ整っていない小児在宅医療である が、小児在宅を支える多職種が種々の取り組みを行い始めていることが実感された。昼は 麒麟会の谷口由紀子様の特別講演「子どもと家族に寄り添う多職種連携のための人・地域 づくり」を行い、寄り添うとは対象者のニーズを多角的にとらえ必要な支援をチームで提 供し地域で子どもと家族の暮らしを支える仕組みを構築することであると話された。続い て今回のテーマに沿ったシンポジウムを開催した。始めに厚生労働省障害児・発達障害者 支援室 障害福祉専門官の田中真衣様が「地域生活支援について」と厚生労働省医政局地 域医療計画課在宅医療推進室の佐々木昌弘室長が「小児在宅医療の提供体制について」基 調講演をされた。佐々木室長は、小児在宅医療の推進に地域医療介護総合確保基金を活用 することと「在宅医療ハイレベル人材養成事業」を実施するなど平成 30 年度を目標とし た厚生労働省の方針を話された。続くシンポジウムでは小児在宅医療への取り組みについ て 7 演題が発表された。今回は医師のみならず、地域支援室、管理栄養士、介護サービス 事業所、教師など多職種からの多彩な取り組みが発表され、患者が住む地域周辺への支援 の広がりを感じた。またそれに対して活発な議論がかわされた。最後に社会福祉法人むそ うの戸枝陽基様が、 「福祉・医療連携で支える医療依存度の高い子どもの地域支援のあり方 ~社会福祉法人むそうの実践を通じて考察する~」について特別講演され、自立して暮ら せる福祉社会の構築などについて話された。 今回の会は計 333 名と例年より参加人数が増え、発表や討論内容がさらに充実してきて いる印象を受けた。全体的な成果は、子どもと家族に寄り添う支援がそれぞれの地域で多 職種を巻き込んで広がっていることが実感できたことである。特に行政が主導した取り組 みが行われていることが印象的であった。問題点としては、病院と地域との連携が乏しく 特に福祉事業所からみると病院との連携はできていないと感じていることがわかり、今後 は病院と福祉の双方向性の連携が課題であると思われた。活発な討論により、問題点が共 有できたことが成果の一つと考える。 現在は参加者から集めたアンケートを集計中であり、それをもとに今後もさらに小児在 宅医療の推進に役立つ研究会を開催していきたい。最後に、このような有意義な研究会を ご支援くださいました公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団に厚く御礼申し上げます。.
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