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特集 ヒューマンコミュニケーション論文特集発行にあたって

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Academic year: 2021

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電子情報通信学会論文誌 A Vol. J104A No. 2 pp. 78 ©一般社団法人電子情報通信学会 2021

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特集

ヒューマンコミュニケーション論文特集発行にあたって

ヒューマンコミュニケーション論文特集号は,電子 情報通信学会ヒューマンコミュニケーショングループ

(HCG)傘下の各研究会や年に1度開催されるHCGシ ンポジウムなどでの発表機会を得ている研究者の本学 会における研究論文発表の機会であると同時に,電子 情報通信学会を主戦場にはしていないもののヒューマ ンコミュニケーション研究に携わっている研究者らが HCG及び本学会と接点をもつ貴重な機会にもなって います.更にこの特集号への投稿をきっかけにHCG に研究活動の軸足を移した人たちも少なくなく,

HCGは「人間」という存在を関心の中心におきつつ 多様性に富んだ分野・領域をスコープに収めていま す.当初よりHCGは電子情報通信学会内においては ソサイエティとしての運営は行っておらず,「グルー プ」として独自の運営を行ってきました.そのため各 ソサイエティがそれぞれ発行している論文誌を有して おらず,ヒューマンインタフェース論文特集号は基 礎・境界ソサイエティがもつ和文論文誌(A)と情報・

システムソサイエティがもつ和文論文誌(D)の誌上 を隔年でお借りした形で毎年1回のペースで企画され ています.そして今回は和文論文誌(A)でのヒュー マンコミュニケーション論文特集号となりました.

今回のヒューマンコミュニケーション論文特集号で は,やはり新型コロナウイルスによる影響を大きく受 けましたことを申しておかなくてはなりません.本論 文特集号が投稿募集を始めた時期とほぼ同時期に日本 においても緊急事態宣言が発令されました.このこと はこれまで日常的に行われてきた「ヒューマンコミュ ニケーション」の実質的な“休止・停止”を意味しま した.人同士の不要不急な接触は極力避けること,と

いう強力な感染対策は,ウイルス感染の防止に一定の 成果は上げたはずの一方で,ヒューマンコミュニケー ション研究の継続においては大きな試練となりまし た.そのため,論文特集号として成り立たせることが できるかどうかさえも危惧されました.しかしながら このような厳しい状況の中でも,確かに投稿件数はこ れまでと比べれば減少しましたが14編のヒューマンコ ミュニケーション研究に関する論文が4月中旬の投稿 締切日までに投稿されてきました.この場をもってこ の厳しい状況下にもかかわらず御投稿頂きました方々 には厚く御礼を申し上げます.

最終的には8編の研究論文がこの新型コロナウイル ス禍の中で採録となりました.特集編集委員会におけ る判定に関する議論の中では,ある論文に対する採録 条件として追加実験を求めることが果たしてこの状況 下で著者にとって対応可能なのかなど,新型コロナウ イルス感染対策と人間を取り扱うヒューマンコミュニ ケーション研究の両立に関わる議論も行われました.

このような議論はヒューマンコミュニケーション論文 特集号ならではの性質のものでしょう.ただし,新型 コロナウイルス禍はヒューマンコミュニケーション研 究の発展の足枷になったという問題だけを指摘するの ではなく,このような状況こそ新たなメディアの開発 やコミュニケーション形態のデザインのチャンスであ ると考えるのもヒューマンコミュニケーション研究の 発展のためには極めて有用だと考えます.きっと次回

(今回の論文特集号が掲載される頃に次回の論文特集 号の投稿募集のお知らせがアナウンスされるはずで す)の論文特集号では,従来にはなかった発想に基づ く新しいヒューマンコミュニケーション研究が多く投 ヒューマンコミュニケーション論文特集編集委員会

委員長  

竹 内 勇 剛

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電子情報通信学会論文誌2021/2 Vol. J104‒A No. 2

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稿されてくることを期待したいと思います.

最後に御投稿頂きました方々,本論文特集号の企画 に際して査読に御協力頂いた方々,本論文特集号の編 集委員の皆様,ならびに今回もお世話になりました和 文論文誌(A)編集委員会関係者各位,事務スタッフ の皆様に深く感謝申し上げます.

ヒューマンコミュニケーション論文特集編集委員会 委 員 長 竹 内 勇 剛

副 委 員 長 小 森 政 嗣

近 藤 一 晃 ・ 坂 本   隆 ・ 新 井 田 統 安 藤 英由樹 ・ 石 井   亮 ・ 馬 田 一 郎 坂井田 瑠 衣 ・ 酒 向 慎 司 ・ 塩野目 剛 亮 繁 桝 博 昭 ・ 寺 田 和 憲 ・ 道 満 恵 介 永 井 岳 大 ・ 塙     大 ・ 藤 田 和 之 松 田 昌 史 ・ 宮 崎 慎 也

たけ

うち

 勇ゆうごう(正員)  1999年名古屋大学大学院人間情報学研究 科社会情報学専攻博士後期課程修了.博士(学術).1996〜2001 年ATR知能映像通信研究所研修研究員(1999年から客員研究員).

2001年より静岡大学情報学部情報科学科講師として着任.現在,

同 学 科 教 授. 専 門 は 認 知 科 学,Human-Agent Interaction

(HAI),ヒューマンコミュニケーション,STEAM教育.日本認 知科学会,人工知能学会,情報処理学会,ヒューマンインタフ ェース学会,ACM各会員.

参照

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