神奈川大学大学院経営学研究科 F研究年報』第10号 2006年3月 97
『 修士論文要旨
エリア・ マーケテイングによる自動車販売ネットワーク ー 中国遼寧省での構築 を中心 として ‑
CarSalesNetworkwithAreaMarketing
‑ Constructionwi仇theChineseLiaonlngMinistry一
神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程
李 鵬 飛
PengfeiLi
■キーワー ド
エ リア ・マーケテ イング、販売 ネ ッ トワーク、 自動車産業、遼寧省、‑汽大衆 自動車集団株式会社
エ リア ・マーケテイングは昭和四十年代の半ば 頃か ら使 われ始めて、 日本生 まれのマーケテ イン グであ り、英語的表現であるが、米田清紀教授が 創 った言葉である。現在の 日本では多 くの ビジネ ス ・マ ンが知 っている し、エ リア ・マーケテ イン グを実践す る企業 も、年 々増加 している。エ リア・
マーケテ イングは競争時代か ら生 まれた言葉であ る。一般 に市場の競争状況 を端的に表すのが、マー ケ ッ ト・シェア (市場 占有率)である。 シェアを 地域市場別にみ ると、 こんなに地域 によって違 う のか と驚 か され ることがよくある。本社や工場が あるところでは、かな り高いシェアをとっている の に、別 の地域 で は極 端 に低 い とい ったマ ーケ テ イング もよ く見 られ る。エ リア ・マーケテ イン グが、非常に競争 を意識 したマーケテ イングであ るとい う特徴がある.エ リア ・マーケテ イングは 競争時代のマーケテ イング手方で もあるのである。
販売 ネ ッ トワークはある種類の製品は生産者か ら消費者 に転換す る過程 中にかつ てこの よ うな製 品の得 た所有権、あるいは製品の所有権 を転換す
ることを助 けるすべての企業 と個人 を指す。つ ま り製品の所有権 を移転す る過程 中に各一環の小売 り業者 がつ ながったの を通 じて形成 した経路であ る。 これは企業 と市場につ ながる杵であ り、製品 と顧客 につ ながる架 け橋 である。国内外の優秀な 企業 はすべて販売 ネ ッ トワークを作 り上 げること を企業の市場 を広 くして占領す る肝心な点 と見な す。エ リア ・マーケテ イングの販売 ネ ッ トワーク 戦略は、各業界に もとて も効果 がある戦略であ り、
激烈 な市場競争 に優勢 を占めることに促進す るこ とであると筆者 が考 えた。本論文では、四つの章 に分かれている。
第一章では、「エ リア ・マーケテ イングの基礎 的概念 の考察」である。 この章 はエ リア ・マーケ テ イングの基礎的知識 を紹介 し、エ リア ・マーケ テ ィング戦略の由来 ・背景 を紹介 した ものである。
エ リア ・マーケテ イングの基礎 的知識 として、エ リア ・マーケテ イングの意味、戦略の展開をも紹 介 してい る。全論の内容 を理解 しやす くす るため にこのよ うなエ リア ・マーケテ イングの基礎 的知
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識 を紹介 しよ うと思ったのである。
第二章では、「中国自動車市場 についての考察
」
である。 この章 は中国自動車産業の概要紹介か ら 始 め、中国では自動車産業の販売 についての課題 を紹 介 した もので ある。 中国で は 自動車産業 が
「支柱産業」 と位置づ け られていて、長期にわたっ て政府 に重視 されて きた。 「幼稚産業」 とも言 わ れ、中国の自動車産業の種類 と消費群への分析 を 通 じて、中国自動車産業の発展過程 を紹介 しよう と思 ったのである。乗用車 は自動車産業の 「支柱 消費種類」 と見 られ るため、筆者 は中国の乗用車 の販売 を中心す る本論文 を仕上げたのである。
第三章では、「遼寧地 区 (エ リア) の 自動車 の 販売方式 と戦略についての考察」である。遼寧省 は中国の重工業基地である。 自動車産業 は遼寧経 済 を発展す るの を最 も大 きい推進力 をもた らした。
この章は遼寧地区の概要 を紹介 し、遼寧地区の基 本地理概要、平均収入の状況 と遼寧地区の自動車 産業の趨勢 を紹介 した ものである。遼寧地区 (エ リア)での‑汽大衆 自動車会社 を事例 とす る、‑
汽大衆製品の市場販売の状況 を紹介 し、 さらに遼 寧 市場 で‑汽大衆 が直面 したチ ャンス と脅威 と
ターゲ ッ トを分析す るの を通 じて、‑汽大衆 自動 車が遼寧地区 (エ リア)でエ リア ・マーケテ ィン グ戦略を導入す る前提 とすれば、遼寧エ リアで‑
汽大衆 自動車の販売 ネ ッ トワークの現状 と特徴 を 紹介 している。また‑汽大衆 自動車の遼寧エ リア・
マーケテ イングの優位 と劣勢 をも論 じて、‑汽大 衆 自動車のエ リア ・マーケテ ィング戦略の問題点
をも挙げた。
第四章では、中国の自動車産業へエ リア ・マー ケテ ィング戦 略の導 入 につ いて、 また中国の 自 動車産業の販売 ネ ッ トワークか らの発想 とい う2 つ の方面 か ら結論 を出 し、適応 の提案 を もした。
21世紀 に入 って以来、 中国国民経済 は高速 な発 展 を持続 し、国民消費水準 も相当に高 まった。乗 用車 は普通国民の家庭 に入 るのはもう夢ではない。
乗用車の需要量がます ます高 まっている。国内に 乗用車市場の競争は 日に 日に激 しくなる。初期 に、
第一 自動車 グル ープ、上海 自動車工業 (グル ー
プ)企業、東風 自動車 グル ープなどの大型企業が 乗用車 を製造す るが、現在 まで、世界各大 自動車 企業 はほとんど国内 との合弁企業で乗用車 を製造 した。 自動車 とい う商品が、財 としての社会性 を 強 く持 ってお り、現代社会 においては産業 として 経済発展 に貢献す るとい うことにとどまらず、生 活環境 とか人間生活 と車 との関わ りを深 く配慮す ることが求 め られ、社会 との調和の とれた車づ く りが最重要課題 になって きたとい うことであるD
自動車産業の特性 として まず挙 げ られ るのは、
総合組立産業で あるとい う供給側 の特色 にある。
開発におけるデザイン、系列、開発 と生産 とスル ー に した技術、生産 システ ムなど産業特性 がある。
一方で、 自動車の商品 としての特性 は、大型の耐 久消費財である自動車産業 は常にマーケ ッ トに支 配 され る産業で あるがゆえに、各国の経済的発展、
生活観、道路状況 などとそれぞれの国の基本的条 件 に制約 されていることである。 だか ら、エ リア・
マーケテ イング と販売 ネ ッ トワーク戦略 を検討す ると自動車産業 を例 にす るな らば、一番説得力が あると筆者 が考 えたので、本論文では、中国の自 動車産業 を事例 として分析 した うえ、中国の自動 車産業 の課題 を挙げて、適応 な対策 をも提案 した。
さらに中国の自動車産業 にエ リア ・マーケテ イン グを導入すべ き理論 を論証 した。