学と地域連携による地域総合型スポーツクラブの提 案
著者 竹田 正樹
雑誌名 同志社スポーツ健康科学
号 1
ページ 61‑70
発行年 2009‑03‑01
権利 同志社大学スポーツ健康科学会
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011624
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Ⅰ.はじめに
文部科学省はスポーツ振興基本計画の中で,生涯ス ポーツ社会の実現に向け,成人の50%の人が週1回,
運動やスポーツを行うことをひとつの目標とした(文 部科学省スポーツ振興基本計画ホームページ).また,
日本体育協会の21世紀の国民スポーツ振興方策では,
国民の過半数が,週1回以上の継続的なスポーツ活動 を実践している状況を生涯スポーツ社会の具体的なイ メージ像の1つに掲げている.これは,成人が定期的 に運動やスポーツ活動をすることにより,本人の生き 甲斐づくりや健康づくりに資するだけでなく,定期的 にスポーツすることの意義が社会にいち早く普及定着 し,生涯スポーツ社会の実現に大きく寄与するからと されている.誰もが生涯スポーツ社会のイメージを抱 けるよう,より具体的に表し,具現化するための重要
な「めやす」が示されたのである.
これまでのスポーツ振興は,どちらかというと青少 年に対するきめ細かな対応を行ってきたが,より多く の成人にスポーツや運動の意義,価値をしっかり理解 してもらい,実践してもらうことは,生涯スポーツ社 会の実現にとって大きな力となる.特に20歳代から 中年層の成人が週1回スポーツや運動をするようにな ることは,子どもや高齢者のスポーツに対しても理解 が深まり良い影響をもたらすことから,わが国全体に その波及効果が及ぶこととなる.
現代は,健康のために身体を動かすことが大切なこ とを多くの成人が知る時代である.総合型スポーツク ラブの設立の考え方は,とかく時間がない,機会がな い等々の理由により,スポーツや運動に関わりを持た ない成人の意識変容が始まり,具体的な行動に結びつ くことを期待したものである.
原 著
「京たなべ・同志社スポーツクラブ」を例とした大学と 地域連携による地域総合型スポーツクラブの提案
竹田 正樹
1, 2A Proposal of Community Sports Club Co-operated with University as an Example of Kyotanabe Doshisha Sports Club
Masaki Takeda
1, 2This study proposes the way of foundation of community sports club in cooperation with university as an example of “Kyotanabe Doshisha Sports Club”. The main outline of this sports club is that the university offers the human resources (sports students) and the sports facilities (ground and gymnasiums) of the university to local residents and the local autonomy as Kyotanabe-city finances the needs for labor costs, public information, and/or sports instruments. An idea of Kyotanabe Doshisha Sports Club was established on 2006. At the beginning, Japan Sports Association offered the funds for establishing community sports club for 2 years. The author managed this fund to establish Community Sports Club co-operated with Doshisha University. At the April of 2008, Kyotanabe Doshisha Sports Club had to be established. In this paper, the authors proposes the way of foundation of community sports club in cooperation with university.
【Keywords】community sports club, regional alliances, university
【キーワード】総合型地域スポーツクラブ,地域連携,大学
1 同志社大学スポーツ健康科学部(Faculty of Health and Sports Science, Doshisha University)
2 同志社大学健康体力科学研究センター(Health and Human Science Research Center, Doshisha University)
Doshisha Journal of Health & Sports Science, 1, 61-70,(2009)
このような背景を受けて,全国の各自治体では,そ れぞれの総合型地域スポーツクラブの設立気運が高 まった(日本体育協会総合型地域スポーツクラブホー ムページ,日本体育協会).同志社大学京田辺校地の 所在地である京都府京田辺市においても,日本体育協 会より2006年度,2007年度の2年間にわたる補助金 を受け,京都府スポーツ振興基本計画(京都府教育委 員会)に基づいて,総合型地域スポーツクラブ設立に 向けての準備が始まった.そして同補助金が打ち切ら れた2008年度においては自主運営を目指した「京た なべ・同志社スポーツクラブ」が立ち上がった.本稿 においては,京たなべ・同志社スポーツクラブ設立に 向けての道のり,設立の理念,および現状を例に,ど のようにすれば地域と大学が連携した総合型地域ス ポーツクラブの設立ができるのかの具体的提案を行い たい.
Ⅱ.京たなべ・同志社スポーツクラブ発足 までの取り組み経過
1.取り組み時期・内容
平成17年2月〜 京田辺市体育指導委員,京田辺市 社会体育協会,京田辺市スポーツ 振興審議会において総合型地域ス ポーツクラブの取り組みについて 協議および報告を行う.
平成17年5月〜 同志社大学と市教育委員会が協議
を重ね,「総合型地域スポーツク ラブ」の設立に向けた取り組みを 始める.
平成17年11月〜 同志社大学学長に「総合型地域ス ポーツクラブ」の設立に向けた取 り組みの協力依頼書を提出する
(資料1).
平成17年11月 同志社大学の体育会クラブに,ス ポーツ教室等の実施に関する意向 調査を行う.
平成18年2月 総合型地域スポーツクラブ18年 度実施事業を同志社大学と協議 し,アメリカンフットボール及び チアリーディング部の協力承認を 得る.
平成18年4月 日本体育協会18年度・19年度総 合型地域スポーツクラブ育成推進 事業に応募し,委託を受ける.
平成18年5月 総合型地域スポーツクラブの取り 組みを開始する.(仮称)京たなべ・
同志社総合型地域スポーツクラブ 準備委員会を設置する.
平成18年5月 平成18年度事業として各種教室・
指導者研修会(下記)を実施する.
・チアリーディング教室
・フラッグフットボール教室
・ノルディックウォーキング教室
資料1 久村哲京たなべ市長(当時)より八田英二同志社大学学長へ充てた依頼文章
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「京たなべ・同志社スポーツクラブ」を例とした大学と地域連携による地域総合型スポーツクラブの提案
および指導者研修会
・ペタンク教室および指導者研修 会
平成18年12月〜 ノルディックウォーキングサーク ル:サークル名「京田辺ノルディッ ク」が結成され,自主活動を開始 する.
平成19年5月〜 平成19年度事業としてサークル 活動の実施および京田辺・同志社 スポーツクラブの以下の事業を実 施する
・チアリーディング教室
・フラッグフットボール教室
・ノルディックウォーキング教室
・フリークライミング教室
平成20年4月25日「京たなべ・同志社スポーツクラブ」
と名称を変更し,設立総会を実 施する.
このクラブは,京田辺市と同志社大学が学術・文化 などの面での包括協定を結んでいるが,その事業の一 貫として位置づけている.従って,このクラブについ ても,その設立と協力について,京田辺市長から同志 社大学長へ依頼書が送られている.下記資料は,平成 17年11月久村京田辺市長(当時)から,同志社大学 八田学長へ充てた「京田辺市総合型地域スポーツクラ ブ」の設立に向けた協力お願いの依頼文章(資料1) である.
スポーツクラブ設立にあたっては,財団法人日本体 育協会会長 森喜朗(元内閣総理大臣)より,祝辞を 頂いた.その資料を以下に添付した.
資料2.財団法人日本体育協会会長森喜朗氏からの祝辞
Ⅲ.「京たなべ・同志社スポーツクラブ」
設立の理念
京たなべ・同志社スポーツクラブでは,京田辺市と 同志社大学との地域連携協力により,子どもから高齢 者まで年齢にかかわらず「いつでも・だれでも・いつ までも」をスローガンに,さまざまなスポーツ活動を 通して,市民が学生と触れ合いながらスポーツに親し み,明るく活気ある地域づくりをめざし,同時に学生 の資質向上に役立てることを基本理念としている(図 1).
基本理念1.地域づくりと学生教育
近年,大学と地域の連携が叫ばれている.といって も,筆者が考えるには,地域連携は大学が地域へボラ ンティアとして開放したり協力したりすることは趣旨 にそぐわない.地域と連携することにより,大学にとっ てメリットがなければならない.メリットとは何か.
教育である.学生の教育・学習に役立つものでなけれ ば意味がない.一方,地域は市民の健康増進に役立つ ための施策を義務として考えなければならない.そこ
で,本学として,大学にメリットがありながらどのよ うに地域貢献すべきかを課題としたとき,筆者が考え たのが,大学と地域の連携によるスポーツクラブの設 立であった.大学はスポーツ施設と場所,そして体育 会学生である競技能力に優れたスポーツ選手という人 材を提供し,一方,市からは運営のための補助金を出 して貰う.補助金は大学体育会学生が市民にスポーツ 教室等の指導したときのアルバイト代として活用す る.場合によっては必要な物品を購入する経費として 用いる.その結果,学生は子ども達や高齢者を指導し たときに,その指導の難しさを実体験として学ぶ.す なわち地域からの社会力を学生に還元する.学生はこ のような活動を通して,様々な体験をすることになり,
そのための学習費用は地元の市が支払ってくれること になる.このようにして,市と大学はお互いに恩恵を 受けることが可能となる(図2).
基本理念2:健康づくり
スポーツを通じて地域と学生が交流するわけである から,その結果として,当然ながら,健康づくりが期 待できる.子どもにとっては,体力づくりと言った方
図1 「京たなべ・同志社スポーツクラブ」の基本理念
図2 市と大学の関係
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「京たなべ・同志社スポーツクラブ」を例とした大学と地域連携による地域総合型スポーツクラブの提案
が良い.中高齢者においては健康づくりである.生理 学的観点からの効果云々については他書に譲るが,こ のクラブは人と接しながら健康づくりができるという 点が特徴である.下にも記載するが,一人で行う運動 は時には苦痛になるが,友達がいれば運動をするのも 比較的容易になり,楽しいことさえ多いものである.
ヘルスプロモーションとして重要な観点と考えてい る.
基本理念3:生きがいづくり
クラブやサークルを自主運営で立ち上げることにな れば,その運営はクラブ員である.このクラブで作っ たサークル「京たなべノルディック」を例に取れば,
代表1名,副代表1名,庶務係2名,その他の役員4 名(ポールを体育館から出してきて準備するなど)と し,自主運営を行っている.こういった活動が「生き がいづくり」につながると考え,大変重要な観点とし て捉えている.
基本理念4:仲間づくり
生きがいづくりとならんで大事なことが仲間づくり である.本クラブのチアリーディング活動のように,
子どもにおいては,自分が所属する小学校の友達関係 だけではなく,他の小学校とも交わりながら共同作業 をすることは, こころ の成長過程のなかで大きな 刺激となるはずである.高齢者においては,同じ趣味 を持ったサークルに所属することにより,他者との交 流が盛んになる.昨今の独居老人が増えている日本社 会においては,他者との交流を増やす機会を作ること は大変大きな意義を持っている.
このような具体的理念のもと,最終的な目標として
掲げていることは,このスポーツクラブを「かけがえ のないコミュニティの場」にすることであり,その存 在意義を高めることである.
これらの設立理念のもと,2008年4月25日に「京 たなべ・同志社スポーツクラブ」設立総会が開催され,
基本を自主運営とする本クラブが正式に発足した.な お,設立総会時に石井明三京田辺市長(図3),片山 傳生同志社大学副学長(図4)より祝辞を頂いた.
IV .これまでの取り組みの具体的成果
平成18年度,19年度,20年度(10月末現在)の 本クラブ実施事業を表1〜3に示した.
本クラブは,スポーツ教室(図5〜10)を中心に 展開しているが,自主運営によるサークル化も目指し ている.今のところ,中高齢者のノルディックウォー キングサークル(サークル名:京田辺ノルディック,
会員76名)と小学生のチアリーディングサークル(13 名)が立ち上がっている.ちびっ子フットボール教室 は現在準備中である.基本的に,学生が指導に参加す るものはスポーツ教室だけでも十分であると考えてい る.
学生は子どもや高齢者の指導に当たり,現在,本学 体育会アメリカンフットボール部,チアリーダー部,
山岳部,スキー部,陸上部,さらには,各部OB,そ して,スポーツ支援課が運営に参加している.学生に はアルバイト代を支払うこととしている.その費用は,
教室参加費,市からの援助,大学からの援助で賄って いる.課題はあるものの経営としてはほぼ運営できて いる.
図3 京たなべ・同志社スポーツクラブ設立総会で祝辞 を述べる石井明三京田辺市長
図4 京たなべ・同志社スポーツクラブ設立総会で祝辞 を述べる片山傳生同志社大学副学長
表1 平成18年度 実施事業の概要 表1 平成18年度 実施事業の概要
1 会議開催
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
2 スポーツ教室開催
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
5月28日 45人 6月4日 37人 6月18日 42人 6月25日 38人 7月2日 36人 7月9日 37人 7月16日 38人 7月23日 38人 7月25日 30人 11月13日 20人 11月20日 17人 11月27日 18人 12月4日 22人 12月11日 22人 11月21日 9人 11月28日 12人
12月5日 9人 12月12日 5人 12月19日 6人 1月27日 58人
2月3日 58人 2月10日 57人 2月17日 58人 2月24日 59人 3 研修会開催・参加
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
6 クラブ育成アドバ 田辺中央体育館
イザー巡回指導 指定育成クラブ 2月27日 6人 2人訪問
5月23日 7人
2 チアリーディング 教室(I期)
市内小学生1~
5年生
同志社大学多目的 ホール
4 ペタンク教室
5
ノルディックウォー キング指導者講
習会
ノルディック ウォーキング指
導者
田辺中央体育館 11月6日 3人
3人訪問
4 ペタンク指導者講
習会 ペタンク指導者 田辺中央体育館 10月2日 14人 3 クラブ育成アドバ
イザー巡回指導 指定育成クラブ 田辺中央体育館 7月6日 7人 5月19~20
日 1人 宿泊
2 第1回育成指定ク
ラブ情報交換会 指定育成クラブ 京都府スポーツセ
ンター 5月30日 2人 1 第1回近畿ブロッ
ククラブミーティン 指定育成クラブ 岐阜市 5 チアリーディング
教室(II期)
市内在住・在 勤・在学の18歳
以上の者
京田辺市多目的運 動広場 3 ノルディックウォー
キング教室
市内在住・在 勤・在学の18歳
以上の者
田辺中央体育館お よび同志社大学周
辺
市内小学生1~
6年生
同志社大学多目的 ホール 1 設立準備委員会 設立準備委員 同志社大学ローム
記念館
1 フラッグフットボー ル教室
市内小学生1~
6年生
同志社大学アメリ カンフットボール場
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「京たなべ・同志社スポーツクラブ」を例とした大学と地域連携による地域総合型スポーツクラブの提案
表2 平成19年度 実施事業の概要 表2 平成19年度 実施事業の概要
1 会議開催
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
6月27日 9人 12月27日 8人 2 スポーツ教室開催
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
4月28日 34人 5月19日 31人 5月26日 34人 6月2日 34人 5月7日 49人 5月14日 46人 5月21日 40人 5月28日 46人 6月4日 44人 7月15日 36人 7月21日 37人 7月28日 38人 7月29日 38人 9月30日 18人 10月7日 14人 10月14日 41人 10月21日 41人 10月28日 41人 11月3日 41人 2月2日 34人 2月9日 32人 2月16日 36人 2月23日 36人 3 研修会開催・参加
No. 事業名 主な対象 実施場所 実施日 参加人数 備考
7月8日 1人
5
京都府総合型地 域スポーツクラブ
連絡協議会
京都府総合型 地域スポーツク
ラブ
ガレリアかめおか 3月22日 1人 4
第2回近畿ブロッ ククラブミーティン
グ2007
指定育成クラブ 草津市立まちづくり
センター 12月15日 1人
2人訪問
3 クラブ育成アドバ
イザー巡回指導 指定育成クラブ 田辺中央体育館 12月14日 6人 2人訪問 2 クラブ育成アドバ
イザー巡回指導 指定育成クラブ 同志社大学多目的
ホール 7月15日 6人 6 チアリーディング
教室(III期)
市内小学生1~
5年生
同志社大学多目的 ホール
1 第1回近畿ブロッ
ククラブミーティン 指定育成クラブ マイドームおおさか 4 フリークライミング
教室
市内在住・在 勤・在学の中学
同志社大学クライ ミングセンター 市内小学生1~
5年生
同志社大学多目的 5 チアリーディング ホール
教室(II期)
市内在住・在 勤・在学の18歳
以上の者
田辺中央体育館お よび同志社大学周
辺 ノルディックウォー
キング教室 2
3 チアリーディング 教室(I期)
市内小学生1~
5年生
同志社大学多目的 ホール
設立準備委員会 設立準備委員 同志社大学ローム 1 記念館
1 フラッグフットボー ル教室
市内小学生1~
6年生
同志社大学アメリ カンフットボール場
表3 平成20年度 実施事業の概要および計画
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「京たなべ・同志社スポーツクラブ」を例とした大学と地域連携による地域総合型スポーツクラブの提案
V .今後の課題
1.参加者の増員
平成20年秋現在,2つのサークルと5つのスポー ツ教室を展開しているが,今後は参加者数を増やして ゆくことが望まれる.
2.予算
予算面では自主運営を掲げて,参加者から参加費と サークルに入会する場合には年会費を徴収している.
赤字経営にはなっていないが,経済的に安定的なもの ではない.その点は,自治体からの援助をもう少し増 やして貰えるような取り組みが必要である.そして,
図5 アメリカンフットボール部による地元小学生を対 象としたフラッグフットボール教室
図7 チアリーダー部による小学生を対象としたチア リーディング教室
図9 山岳部による子どもから大人を対象としたフリー クライミング教室
図10 陸上部による子どもを対象とした陸上教室 図8 京田辺市体育指導員による中高齢者を対象とした
ペタンク教室
図6 筆者およびスキー部による中高齢者を対象とした ノルディックウォーキング教室
予算が許せる範囲になってきたら,ゆくゆくは専属の 職員を雇えるようになることが理想である.現在は,
京田辺市役所内に事務局を置き,関係各位が運営に 充っている.
3.学生の参加
学生が指導者として参加するだけではなく,学生が クラブ運営に参画できるようになることが望まれる.
このことは,学生にとっての社会へ出るための実務経 験として大変重要な意義を有している.
VI .まとめ
本稿では京たなべ・同志社スポーツクラブ設立まで の経緯,理念,取り組み状況を述べてきた.我が国で 全国で地域総合型スポーツクラブの設立気運が高まっ ている.2008年7月1日現在,日本体育協会に登録 されている総合型地域スポーツクラブは全国で2,768 クラブと報告されている(文部科学省総合型地域ス ポーツクラブホームページ).しかし,経営が安定し,
継続可能なクラブは極めて少ないとも言われている.
これまで述べてきたように,本クラブの取り組みは,
大学と地域が連携すればその可能性が大きく広がるこ とを示している.この意味では,大学のある地方自治 体は非常に恵まれていると言える.大学のない地方自 治体の方がはるかに多い現状では,如何に安定的な運 営に持ってゆくかはこれからの大きな課題といえる.
参考文献
文部 科学省スポーツ振興基本計画2006
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/plan/06031014.htm 文部科学省総合型地域スポーツクラブ
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/club/main3_a7.htm 日本体育協会総合型地域スポーツクラブ
http://www.japan-sports.or.jp/local/index.asp
日 本体育協会.総合型クラブ創設ガイド.こうして創った!
こうすれば創れる!ハンドブック.pp1-3, 2008.
京都府教育委員会.京都府スポーツ振興基本計画.2004.