• 検索結果がありません。

健康器具の安全性調査(案)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "健康器具の安全性調査(案)"

Copied!
15
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成15年度

生活科学研究ネットワーク推進事業

個人輸入による

ダイエット用健康食品の調査報告書

平成16年9月

神奈川県県民部消費生活課

(2)

目 次 Ⅰ 調査の概要 1 目的 1 2 調査期間 1 3 共同研究機関 1 4 調査内容 1 Ⅱ 調査結果 1 インターネット上の表示内容調査 2 2 成分調査(研究機関による分析調査) 7 (参考) アンケート調査 Ⅲ まとめ 12

(3)

Ⅰ 調査の概要

1 目的 平成14年7月の、中国製ダイエット用健康食品により肝機能障害を起こし死亡 者が出た事件をはじめ、外国製のダイエット用健康食品による健康被害が多発し ている。その多くは個人輸入により入手した製品が原因となっている。 また、県内の消費生活相談窓口においても、健康食品についての苦情が 多く寄せられている。 しかしながら、健康食品については薬事法、食品衛生法、健康増進法に よる規制をうけているが、個人輸入した商品については規制対象外である。 そこで健康被害を引き起こし問題化した個人輸入(インターネット利 用)のダイエット用健康食品について、その販売実態、表示内容、成分等 について調査し、消費者へ情報提供する。 2 調査期間 平成15年4月から16年3月まで 3 共同研究機関 衛生研究所 4 調査内容 (1) 対象食品 いわゆるダイエット用健康食品のうち外国製品で個人輸入代行業者を通 じての購入が可能なもの (2) 調査事項 ア インターネット上の表示内容調査 インターネットショッピングで販売されている商品のうち、21事業 者が取扱う196銘柄について、成分、体に及ぼす効果等の表示状況に ついて調査した。 イ 成分調査 国内に多く輸入されていると思われる中国及びアメリカ製品のうち 医薬品成分が含まれる可能性のある商品をサンプルとして20銘柄を購 入し、分析調査を実施し医薬品成分の有無を確認した。 (参考)アンケート調査 国民生活モニター及び消費者団体等を対象に健康食品に関する意識 及び購買行動についてのアンケート調査を実施した。 -1-

(4)

Ⅱ 調査結果

1 インターネット上の表示内容調査 (1)表示内容調査対象商品の選定 インターネット上にあるホームページ検索用ソフトを利用して「ダイ エット用健康食品・外国製品・個人輸入代行業者」という言葉を同時に 含むサイト(事業者)を検索したところ90サイトが抽出された。それら のうち、消費者が購入しやすい日本語表示のある21社の取扱う196銘柄 を表示内容調査の対象銘柄として選定した。 調査対象銘柄数等 製造国 事業者数 銘柄数 中国 5 30 アメリカ 16 166 計 21 196 -2-

(5)

(2)健康食品の形態 中国製品では、お茶が多かったこともあり、ティーバッグ型のものが12 銘柄(40.0%)、固形のものが6銘柄(20.0%)、粒が7銘柄(23.3%)であ った。 アメリカ製品では、栄養補助食品であるサプリメントが多かったことか ら、粒のものが69銘柄(41.6%)、カプセルが60銘柄(36.1%)、粉が13銘 柄(7.8%)、液体が12銘柄(7.2%)であった。 一般的に粒、カプセルのような形態は、医薬品に用いられることが多く 消費者が医薬品と誤解しやすい形態といえる。 健康食品の形態 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 ガム ドロップ バー ビスケット,クッキー 粉 乾燥葉 液体 固形 カプセル ティーバッグ 粒 中国(%) アメリカ(%) -3-

(6)

(3)ダイエットの効能に関する表示 中国製品においては、28銘柄(93.3%)の商品に脂肪燃焼・分解を意味 する「減肥」という表示がなされていた。その他に「便秘解消」が3銘柄 (10.0%)であった。 アメリカ製品では、ダイエットの効能に関する表示として、「脂肪燃焼 ・分解」94銘柄(56.6%)、「食欲抑制」30銘柄(18.1%)、「糖分吸収抑 制」14銘柄(8.4%)、「便秘解消」14銘柄(8.4%)であった。 ダイエットの効能 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 基礎代謝向上 砂糖の代用 便秘解消 糖分吸収抑制 脂肪吸収抑制 食欲抑制 脂肪燃焼 中国(%) アメリカ(%) (4)使用上の注意表示 「18歳未満の方のご使用はお避けください。」「妊娠中、授乳中の方のご 使用はお避け下さい。」等使用上の注意表示の有無を調査した。 中国製品では注意表示のあったものは5銘柄(16.7%)であった。 アメリカ製品では注意表示のあったものは146銘柄(88.0%)であった。 使用上の注意表示の有無 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 なし あり 中国(%) アメリカ(%) -4-

(7)

(5)使用方法の表示 「食後の30分前に1回、1カプセルを、お水でお飲みください。」等、使 用方法の表示の有無を調査した。 中国製品で表示のあったものは25銘柄(80.6%)であった。 アメリカ製品で表示のあったものは162銘柄(97.6%)であった。 使用方法表示の有無 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 なし あり 中国(%) アメリカ(%) (6)成分表示 196銘柄の成分表示の有無を調査し、記載のあった180銘柄、延べ1,997成 分について薬事法に照らし合わせた場合、医薬品に該当するかどうかを調 査した。なお、国内では医薬品であっても外国では医薬品として扱われて いないものがあり、このような成分を含む商品が外国では健康食品として 販売されている。 ア 表示の有無 中国製品で成分表示のあったものは25銘柄(83.3%)であった。 アメリカ製品で成分表示のあったものは155銘柄(93.4%)であった。 成分表示の有無 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 なし あり 中国(%) アメリカ(%) -5-

(8)

イ 国内では医薬品として取扱われる成分表示があったもの 中国製品5銘柄に医薬品成分表示が認められ、下痢を促す作用のある センナ、ダイオウの2種類が表示されていた。 アメリカ製品43銘柄に18種類の医薬品成分表示が認められた。 医薬品成分を含む銘柄の割合 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 アメリカ 中国 % ウ 医薬品成分の内容 抗うつ剤であるカバ、局所麻酔薬のベンゾカインをはじめとして19種 類の医薬品成分が延べ61銘柄の商品に表示されていた。 カバにおいては、使用法を誤ると肝臓障害をおこすことがあり、海外 では、死亡事例も報告されている。また、局所麻酔薬のベンゾカインは ドロップに配合し舌の感覚を麻痺させることにより食欲を抑制するもの であるが、意識障害等の副作用があるため注意が必要である。 (7)表示についての考察 「中国製品のホームページでは効能は示されているが、成分表示が不十 分なものが多く、表示があっても中国語での表示のため中国語に精通し専 門知識がないと十分理解できないものであった。 一方アメリカ製品はホームページ上では成分表示があるものが多かった。 また、ホームページ上には成分表示がないものでも、購入した商品には 説明書が添付されていた。しかしながら英文で書かれているため、中国製 品同様の理由から消費者には理解しにくい内容であった。 医薬品成分に該当する表示があった場合、また著しい効能、効果をうた うものは、体にも大きな影響を及ばすことが考えられるので、医師、薬剤 師等専門家に相談することが望まれる。また、成分表示等、安心できる商 品がどうかの判断材料がない商品の購入は避けたほうが無難である。 -6-

(9)

2 成分調査(研究機関による分析調査) 調査対象品のうち、インターネット上の表示で、効能等から医薬品成分 を含む可能性があると思われた20銘柄について医薬品成分の存在を確認す るため分析調査を実施した。 (1) 分析機関 神奈川県衛生研究所 (2) 対象商品 中国製品9銘柄、アメリカ製品11銘柄の計20銘柄。 (3) 調査対象とした医薬品成分 医学的見地から特に健康への影響が大きいと思われる次の医薬品成分 を選定し調査を実施した。 № 医薬品成分 作用等 副作用 1 センナ葉 緩下剤 腹痛、悪心、嘔吐 2 エフェドリン類 鎮咳剤 頭痛、めまい、動悸 3 フェンフルラミン 食欲抑制剤 肝機能障害、心臓疾 患 4 N-ニトロソフェンフルラミン 食欲抑制剤 肝機能障害、心臓疾 患 5 乾燥甲状腺 ホルモン剤 動悸、発汗、不整脈 6 利尿薬類 利尿剤 7 シブトラミン類 食欲抑制薬 血圧上昇、心拍数増 加、頭痛 8 ブクリョウ 利尿薬 9 アスピリン 解熱鎮痛剤 胃腸症状、アレルギ ー症状、(連用で) 精神症状 10 デヒドロエピアンドステロン ホルモン剤 11 フェノールフタレイン 下剤 12 ベンゾカイン 局所麻酔剤 シ ョ ッ ク 、 意 識 障 害、過敏症 13 5-ヒドロキシトリプトファン アミノ酸の一種 -7-

(10)

(4) 方法 以下の方法により分析を行い確認検査を実施した。 薄層クロマトグラフィー 液体クロマトグラフィー 赤外線吸収スペクトル質量分析 質量分析 センナ葉と乾燥甲状腺末の形態学的観察 (5) 分析結果 調査を実施した20銘柄のうち中国製品3銘柄、アメリカ製品4銘柄か ら別表のとおり国内法では医薬品成分として規制を受ける物質が検出 された。 -8-

(11)

(別表)分析結果等 品 名 (形態) 輸入代行業者 (所在地) 検出した医薬品成分 (主な作用) 1 簡美消脂素 (カプセル) 上海市場 (中国上海市) 乾燥甲状腺 (ホルモン剤。過剰摂取により、動悸、発汗、狭 心症等が発症することがある。) 2 曲線美 (カプセル) 上海市場 (中国上海市) フェンフルラミン (食欲抑制剤。眠気、下痢、頭痛等を引き起 こすことがある。) フェノールフタレイン (下剤の成分として使用されている。) 3 健柏堂清脂精華素 (カプセル) 上海市場 (中国上海市) シブトラミン (食欲抑制剤。副作用で血圧上昇、頭痛等が おこる場合がある。) 4 ルプリノール (カプセル) 有限会社カリフ ォルニア美容健 康研究所HBW (東京都) エフェドリン類 (鎮咳剤。副作用として頭痛、動悸がおこる 場合がある。) アスピリン (解熱鎮痛剤。ダイエット効果を高める。副 作用として、胃腸障害、アレルギー等がある。) デヒドロエピアンドロステロン (ホルモン剤。体重増加抑制作用があると言 われている。) 5 スタッカー3 (カプセル) エイアイエス (千葉市) エフェドリン類 (鎮咳剤。副作用として頭痛、動悸がおこる場合が ある。) 6 ゾーカル (ドロップ) スターリンハー ブU.S.A. (東京都) ベンゾカイン (局所麻酔剤。副作用でショック、意識障害を おこすことがある。) 7 システムシックス (カプセル) 合資会社アイ・ エス・ティ (東京都) 5-ヒドロキシトリプトファン (アミノ酸の一種。食後満腹感を増加すると 言われている。) * 入手経路はすべて個人輸入(インターネットによる購入) * -9-

(12)

(6) 考察 ア 中国製品 3銘柄から4医薬品成分が検出されている。これらの医薬品成分はい ずれも、過剰摂取することにより動悸、下痢、頭痛等の健康障害を引 き起こす可能性があるので、使用にあたっては注意が必要である。 特に、医薬品成分フェンフルラミン及びシブトラミンについては、 死亡事故を引き起こした例があるので気をつけなければならない。 イ アメリカ製品 4銘柄から、5医薬品成分が検出されている。アスピリンについて は風邪薬の成分として知られているがダイエット効果を高めるために 製品に混入したものと思われる。 -10-

(13)

(参考) アンケート調査 健康食品に関する意識及び購買行動調査結果について (1) 調査目的 最近、健康についての関心が高まっており、さまざまな健康食品が市場 に出回っている。そうした中で、平成14年にはダイエット用健康食品によ る健康被害が発生した。そこで、平成15年度生活科学研究ネットワーク事 業の事前調査として「健康食品に関する意識及び購買行動調査」を実施し た。 (2) 調査概要 ・ 調査対象 国民生活モニター及び消費者団体等 239名 回収199名(回収率83.3%) ・ 調査方法 郵送及び直渡しによるアンケート調査 ・ 調査期間 平成14年11月20日から12月5日まで (3) 回答者の属性 性別 男性 32名(16.1%) 女性 167名(83.9%) 年齢 20歳以下 24名(12.1%) 30歳代 30名(15.1%) 40歳代 36名(18.1%) 50歳代 43名(21.6%) 60歳代 45名(22.6%) 70歳以上21名(10.6%) (4) 調査結果の概要 ア 食品に関して最も重要と思うもの 「安全性」が63.3%、次いで「味(おいしさ)」が14.1%、「表示の信 頼性」が8.0%。 イ 安全性に関して不安を感じること 「食品添加物」が74.4%、「残留農薬」が70.9%(複数回答のため合算 して100%を超える。)。 ウ 健康食品について 関心がある人は67.8%で、使用してみたいと思う人は48.7%、また、こ の2~3年の間に購入したことがある人は33.7%。 エ 個人輸入について 「 知っている」と回答した164人に、個人輸入を実施したことがある かをたずねたところ「ある」が11.0%。 オ 自由意見 「安全性に不安」が全体の17.1%、次いで「広告の内容不信」が13.6%。 -11-

(14)

Ⅲ まとめ

1 調査結果 (1) インターネット上の表示内容調査 各事業者の開設しているホームページにおいて、検索したダイエット 用健康食品のうち、中国製品30銘柄、アメリカ製品166銘柄、計196銘柄 について調査を実施した結果は以下のとおりであった。中国製品において、 形態では、ティーバッグが最も多く12銘柄(40.0%)であった。 ダイエットの効能に関する表示では、脂肪燃焼・分解を意味する「減 肥」という表現が最も多く中国製品のうち28銘柄(93.3%)に見られた。 アメリカ製品においては、粒状のものが最も多く、69銘柄(41.6%)、次い でカプセルが60銘柄(36.1%)であった。ダイエットの効能に関する表示 では、脂肪燃焼・分解が95銘柄(57.2%)、次いで食欲抑制が20銘柄(12.0 %)であった。 中国製品で成分表示のあったものは25銘柄(83.3%)で、国内では医薬 品として取扱われる医薬品成分表示が5銘柄に認められた。 アメリカ製品で成分表示のあったものは155銘柄(93.4%)で43銘柄に医 薬品成分表示が認められた。 (2) 成分調査(研究機関による分析調査) 医薬品成分の存在を確認するため20銘柄について分析調査を実施したと ころ、中国製品3銘柄、アメリカ製品4銘柄から国内法では医薬品成分と して規制を受ける物質を以下のとおり検出した。*( )内は検出された物質 簡美消脂素(乾燥甲状腺) 曲線美(フェンフルラミン,フェノールフタレイン) 健柏堂清脂精華素(シブトラミン) ルプリノール(エフェドリン類,アスピリン,デヒドロエピアンドロステロン) スタッカー3(エフェドリン類) ゾーカル(ベンゾカイン) システムシックス(5-ヒドロキシトリプトファン) これらの物質はいずれも、過剰摂取することにより動悸、下痢、頭痛等 の健康障害を引き起こす可能性があるので、使用にあたっては注意が必 要である。特に、フェンフルラミン及びシブトラミンについては、死亡 事故を引き起こした例があるので気をつけなければならない 2 商品購入にあたっての注意事項 海外から個人で輸入した健康食品については、国内法の規制対象外であり -12-

(15)

健康被害を引き起こすおそれがある。利用する際は、自己責任となるの で注意が必要である。 このことから購入にあたっては、 ○ ダイエット用健康食品を購入する際には、公表される被害の発生状況や 製品名に注意する。 ○ 健康被害は、医薬品成分などが含まれていたことが原因となっている可 能性があり、健康食品を個人輸入するときは特に注意する。 ○ ダイエット用健康食品や、その他の健康食品を摂取し、体調不良等を感 じたら、すぐに摂取を中止し、医師へ相談する。 ことなどが重要である。 ○ 相談窓口、情報の入手先 神奈川県の各保健福祉事務所 横浜市の各福祉保健センター 川崎市、横須賀市及び相模原市の各保健所 厚生労働省のホームページ 中国製ダイエット用健康食品等関連情報 http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet.html 神奈川県衛生部薬務課のホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/yakumu/yakuan/diet/diet.htm -13-

参照

関連したドキュメント

※調査回収難度が高い60歳以上の回収数を増やすために追加調査を実施した。追加調査は株式会社マクロ

審査・調査結果に基づき起案し、許 可の諾否について多摩環境事務

ユースカフェを利用して助産師に相談をした方に、 SRHR やユースカフェ等に関するアンケ

6 月、 月 、8 8月 月、 、1 10 0 月 月、 、1 1月 月及 及び び2 2月 月) )に に調 調査 査を を行 行い いま まし した た。 。. 森ヶ崎の鼻 1

 ZD主任は、0.35kg/cm 2 g 点検の際に F103 弁がシートリークして

(2)工場等廃止時の調査  ア  調査報告期限  イ  調査義務者  ウ  調査対象地  エ  汚染状況調査の方法  オ 

    その後,同計画書並びに原子力安全・保安院からの指示文書「原子力発電 所再循環配管に係る点検・検査結果の調査について」 (平成 14・09・20

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか