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1. 自衛隊と関係機関の連携 < 発災当初から 被災者の捜索や人命救助活動を全力で実施 > 警察 消防 海上保安庁等と協力し 津波等により孤立した地域や倒壊家屋等から多数の被災者を救出 米軍 警察 消防 海上保安庁等と共同し 被災 3 県の沿岸 河口部を中心とした集中捜索を実施 関係機関との連携 1

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(1)

東日本大震災における防衛省・

自衛隊の活動について

平 成 2 4 年 3 月 1 5 日

国民保護・災害対策室

~関係機関との共同を踏まえて~

【地方公共団体の危機管理に関する懇談会】

資料1-2

(2)

【活動実績】 <救助者数等> ・救助総数:27,157名 ・自衛隊救助数:19,286名(全体の約7割) ※参考:警察庁3,749名、消防庁5,064名 <物資等輸送> ・ 物資等輸送:約13,906t ・ 人員、災害派遣医療チーム(DMAT)等の輸送:20,240名 ・ 患者輸送:175名

1.自衛隊と関係機関の連携

【関係機関との連携】 ①被災自治体等と連携し、情報収集活動を実施 ②被災地周辺において、 自衛隊機と民間航空 機との航空安全を確保 ③自衛隊による輸送スキームの確立 ④関係機関と協力し、道路啓開を実施 ⑤自衛隊機によるDMATの派遣 ⑥被災自治体等と緊密な連携を図ることにより、 地元ニーズを的確に把握 【今後の検討課題】 ・ 全国の増援部隊と地元自治体、関係機関等との連携は、平素からの訓練等が不十分であり検討が必要 ・ 孤立被災地における、被災情報等について、関係省庁や自治体に伝達する要領や手段の確立 ・ 警察、消防、海上保安庁等と協力し、津波等により孤立した地域や倒壊家屋等から多数の被災者を救出 ・ 米軍、警察、消防、海上保安庁等と共同し、被災3県の沿岸・河口部を中心とした集中捜索を実施

<発災当初から、被災者の捜索や人命救助活動を全力で実施>

(3)

2.即応・予備自衛官の活用

機関 【陸上自衛隊において即応性の高い予備要員として任用し 即応予備自衛官 ている非常勤の自衛官】 予備自衛官 【予備要員として任用している非常勤の自衛官】 陸上自衛隊 2,179(114) 441(24) 海上自衛隊 5 陸上自衛隊 23 活動人員合計 2,179(114) 469(24) 主な活動内容 生活支援活動(給水、給食、入浴支援等) 瓦礫除去、道路復旧、物資輸送、捜索活動 通訳、診療、給水、給食支援活動等 【今後の検討課題】 ・ 招集期間の在り方についての検討 ・ 予備自衛官等である間の訓練経験等を自衛官任官時の俸給に反映できるような措置等 ・ 招集から出頭調整確認の内容・要領の統一的な基準の策定 【活動実績】 【不具合事項】 ・ 招集に協力している企業への影響 ・ 俸給と手当のバランス ・ 予備自衛官の「量」及び「質」

<予備自衛官・即応予備自衛官を訓練以外で初めて招集>

・ 予備自衛官等の招集は、初めての試みであったにもかかわらず全体として円滑に実施 ・ 長年の会社等での勤務により向上したスキル(語学、医療、重機操作等)を活用しながらの活動

(4)

【活動成果】 ・ 原子力災害派遣部隊により、放水等の様々な活動を実施 ・ 現有の装備品を最大限に活用して、放射線環境下における活動を実施 ・ 環境省の直轄事業により開始される本格的な除染活動の除染活動拠点となる役場(楢葉町、富岡町、浪江町、飯 舘村)の除染の実施

3.原発事故への対処

【今後の検討課題】 ・ 原発事故に対する各種対処計画の見直し及び連携要領の確立 ・ 災害発生直後の情報共有及び調整の要領について、官邸や関係省庁との間で改めて検討が必要 ・ 放射線環境下で有効な装備品の導入及びそのための体制整備 ・ 警戒区域及び計画的避難区域における大規模火災が発生した場合の、消防の役割及び関係省庁の応援・協力 について 【不具合事項】 ・オフサイトセンター等の機能低下 ・経験したことのない放射線環境下における活動 ・放射線環境下での長期活動

<放射線環境下における災害派遣活動の実施>

・ 現地における原子炉への放水活動等、総理指示に基づき、関係機関との調整においてポイントとなる役割を担当 ・ 防災業務計画にない活動の実施

(5)

活 動 風 景

捜索活動 物資輸送支援 医師によるメンタルヘルスケア 岩見沢駐屯地における診療 石巻市における通訳支援 <即応予備自衛官> <予備自衛官> <地上部捜索> <水際部捜索> <関係機関との共同> (東松島市・東北方面隊) (東松島市・東北方面隊) (女川町・中部方面隊)

(6)

活 動 実 績

大規模震災対処 原子力災害対処 大規模震災災害派遣 (174日間) 8/31終結 人命救助 : 19,286名(全体の約7割) ご遺体収容: 9,505体(全体の約6割) 物資輸送 : 13,906t 給水支援 : 32,985t(最大約200カ所) 給食支援 : 5,005,484食(最大約100カ所) 入浴支援 : 1,092,526名(最大約35カ所) 派遣規模 : 延べ約1,058万人 (1日の最大派遣人員約10.7万人) 活動実績 原発への空中放水 原発への地上放水 原発への空中放水:4回(2機)、合計30t 原発への地上放水:合計340t ご遺体収容:62体(原発30km圏内) 派遣規模:延べ約8万人 拠点除染(4町村役場) 浪江町、楢葉町、富岡町、飯舘村 一時立入等除染支援 活動実績 原子力災害派遣 (中央即応集団主体) 原子力災害派遣 (東北方面隊主体) 7/19引継 行方不明者捜索 (原発30km圏内) 緊急患者空輸 住民避難支援 3/11 12/26終結 (291日間) 3/11 人命救助 行方不明者捜索 入浴支援 給水支援

(7)

① 発災後直ちに設置した防衛省災害対策本部を中心に、政務三役を含む幹部の間で情報が速やか に共有され、防衛省・自衛隊としての対応方針を決定。 ② 今般の震災対応では、内部部局(内局)、統合幕僚監部(統幕)、各幕僚監部(各幕)等がそれぞ れの役割や機能を活かしつつ、一体となって大臣を補佐し、全体として円滑に対処。今後も、各種事 態への対応要領につき、演習等を通じ検討する必要。

東日本大震災への対応に関する教訓事項

(中間取りまとめ)

のポイント

1 意思決定

(1/4)

① 発災直後より、情報収集、人命救助等迅速な初動対応を実施したほか、統合任務部隊の編成や 総理指示に基づく10万人態勢の構築等により、自衛隊の総力を挙げて対応(人命救助時における 迅速な航空情報の発出による飛行高度の分離等、関係省庁とも緊密に連携 )。統合任務部隊の下、 各自衛隊の部隊が総合的に活動し、全般的に円滑な統合運用を実施。また、10万人規模での震災 対応と通常の任務を両立。発災直後の部隊集中要領に関する検討や、第一線部隊等の充足率向 上等を通じたマンパワーの確保が必要。 ② 被災の混乱により自治体の機能が低下している中において、防衛省・自衛隊による輸送スキーム の構築により、救援物資の迅速な輸送が実現。また、給水・給食支援、入浴支援、道路啓開等自衛 隊が様々な生活支援を実施。行政機能の低下した自治体が生じる状況下で、防衛省・自衛隊がど のような役割を担うべきかについて検討が必要。 ③ 原発事故に対しては、総理指示により、自衛隊が現地の放水任務等に関する他機関との調整に おいて主導的な役割を担ったほか、現有の装備品をもってできる限りの対応を実施。今後、対応の 実効性を高めるべく、無人機、ロボット等放射線環境下で有効な装備品の導入、原子力防災訓練へ の積極的な参加、関係国との協力の強化等が必要。また、災害発生直後の情報共有等についても、 官邸や関係省庁との間で改めて検討する必要。 (「運用」は次ページへ続く)

2 運 用

(8)

(1ページから続く) ④ 高速道路における一般車両の通行制限等により、陸自部隊の大半は陸路で被災地まで展開でき たが、海上輸送には制約も存在。陸自部隊の機動展開等のため、輸送力の強化、米軍・民間輸送 力の活用等について検討が必要。また、港湾が被災した状況下における人員・物資の輸送要領等 について検討が必要。 ⑤ 防衛省防災業務計画、各種災害対処計画(※)等について、複合的な災害を想定した見直しを行い、 それぞれの機関が担うべき役割を明確にするとともに、自治体、関係機関等との共同訓練を行って、 計画等の実効性を高めることが必要。 ⑥ 要人等の輸送については概ね円滑に実施。発災当初の渋滞を考慮し、近距離でもヘリコプターを 利用するなど、様々な輸送手段の検討が必要。また、発災当初、大臣、内局、部隊間の連携が徹底 できなかった事例もあり、部隊等を含む省内関係機関の緊密な連絡調整の徹底が必要。

2 運 用

① 日米調整所を中心とする運用調整等により、日米共同の活動は大きな成果。日米調整所の人員・ 機能の増強等に関する検討、情報共有・調整のためのカウンターパートの整理が必要。 また、政府全体の日米調整の枠組みについては、緊急災害対策本部等を通じた関係省庁の連携 強化や、大規模災害発生当初からの日米の関係省庁による会議等の設置について検討が必要。 ② 各国からの支援受入れについては、関係省庁と連携し、より円滑に実施するための態勢や要領に 関する検討が必要。

3 各国との連携

※ 自衛隊首都直下地震対処計画、自衛隊東南海・南海地震対処計画、 自衛隊原子力災害対処計画 等

東日本大震災への対応に関する教訓事項

(中間取りまとめ)

のポイント

(2/4)

(9)

① 予備自衛官・即応予備自衛官は、社会人としての経験を活かして活躍。出頭調整の要領、雇用企 業への影響を考慮した招集期間の決定等について検討が必要。 ② 御遺体収容作業等の強い心理的負担を受ける業務に従事した隊員に対し、毎日の活動終了後に おけるケアを含めた各種メンタルヘルス施策を実施し、一定の効果。平素からの指揮官等に対する 教育の徹底、専門家の育成等、任務終了後も視野に入れたメンタルヘルス態勢・体制の強化・構築 が必要。 ③ 震災対応の際の放射線防護対策、感染症対策等を踏まえ、高度な専門性を持つ医官等を引き続 き育成する必要。また、被ばく線量を人事記録と一体的に保管するなど、隊員の健康管理要領等を 整備する必要。 ④ 「戦力回復センター」の設置を含む戦力回復のための各種措置については一定の成果。隊員の家 族支援や児童の一時預かり等の措置に関する実施態勢の整備について検討が必要。

5 人事・教育

① 統合任務部隊司令部(東北方面総監部)に統合通信調整所を設け、通信の一元的運用、調整を 実施。関係省庁と連携して、発災日より、部隊運用に必要な周波数についても迅速に確保。 ② 各自衛隊間の現場における連接性の強化、部隊展開後の通信能力の向上、民間通信事業者と の連携の維持・強化、関係機関との現場における情報共有手段の整備等が必要。

4 通 信

○ 全般的には、様々な手段を用いて適切に情報発信し得たと考えられるが、一元的な広報体制の構 築、戦略的な広報・報道、海外に対する情報発信等については、更なる改善のための検討が必要。

6 広 報

東日本大震災への対応に関する教訓事項

(中間取りまとめ)

のポイント

(3/4)

(10)

① 関係省庁との情報共有については、平素から、大規模震災を含む事態発生時を想定し、情報共 有のルートの整理、情報共有に用いるシステムの整備等が必要。 ② 自治体との情報共有については、通信回線途絶時を含む情報伝達要領を検討するとともに、自治 体等を含む関係機関との情報伝達訓練等の積極的な実施が必要。

7 情 報

① 原子力災害への対応等を見据え、これまで想定していなかった事態にも対応できる無人機、ロ ボット等の装備品に関する研究開発等が必要。 ② 原発事故への対応なども含め災害時に活用される装備品の保有状況や、今回の震災で活用に制 約のあった装備品等の問題点を考慮し、今後の防衛力整備や保有すべき装備品の検討が必要。

9 装 備

○ 発災直後の被災者支援等のため、平素から駐屯地・基地等の機能や体制の維持・強化が必要。 また、老朽施設の更新、耐震化対策、津波対策等の防災面の強化についても検討が必要。

8 施 設

① 統幕長は、軍事専門的見地からの大臣補佐と大臣の命令の執行を行うための業務が激増したこ とから、今後、業務量の拡大により適切に対応するため、統幕の機能強化を図ることが必要。また、 陸自に日本全域における運用を総括する機能がないことを含め、統合運用の強化の観点から、指 揮統制機能及び業務の在り方についても検討が必要。 ② 駐屯地・基地等が自衛隊の活動拠点・支援拠点としての機能を発揮していくため、民間力も含め た各種能力の組合わせによる業務量の増大への対応策が重要。そのため、民間事業者の能力、自 衛隊側の能力維持を含めて民間委託のあり方等について検討が必要。

10 組織運営

東日本大震災への対応に関する教訓事項

(中間取りまとめ)

のポイント

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参照

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