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2017 年度 ロシア留学報告書 留学先 : ウラジオストク国立経済サービス大学 留学期間 :8 月 29 日 ( 火 )~12 月 28 日 ( 木 ) 新潟国際情報大学国際文化学科学籍番号 : 石田真由 1

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2017 年度

ロシア留学報告書

留学先:ウラジオストク国立経済サービス大学

留学期間:8 月 29 日(火)~12 月 28 日(木)

新潟国際情報大学 国際文化学科 学籍番号:21016011 石田真由

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目次

1 留学先及び留学期間………3 2 留学先概要………3 3 留学目的………3 4 留学内容………4 4‐1 留学のスケジュール………4 4‐2 留学の時間割……….6 4‐3 授業の詳細………7 5 当初目的への達成度………9 6 反省・課題………10 謝辞………10

付録

留学中の生活・イベント………11

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3 1 留学先及び留学期間 留学先:ウラジオストク国立経済サービス大学 留学期間:平成29 年 8 月 29 日(火)~平成 29 年 12 月 28 日(木) 2 留学先概要 (1)大学について ウラジオストク国立経済サービス大学は、ウラジオストク市内の中心部に位置し、1967 年に開学した。2017 年に 50 周年を迎え、8 学部を擁するウラジオストク国立経済大学は、 ウラジオストクで最高水準の教育機関の一つである。学生数は約1 万 5 千人であり、学内 には、美術館や体育館、病院、銀行、屋内プールなどの施設がある。カフェや食堂も充実し ており、昼休みや放課後には学生がよく集まる場所となっている。また、学生寮は1200 名 収容で、留学生とロシア出身の学生が居住している。大学、学生寮ともに警備員が常駐して いるため、セキュリティ対策がしっかりとされていて安心して生活することができる。 (2)大学で行われている教育について ウラジオストク国立経済サービス大学には 8 つの学部がある。ロシア連邦教育省から賞 をもらうなど、質の高い教育が行われていると言える。外国語学部では、生徒が少人数のグ ループに分けられ、一人一人のレベルに合わせた授業を受けられる。授業内では生徒が発言 をする機会が多くあり、生徒に積極性を身につけさせることができる。 3 留学目的 この留学の目的は、三つある。 一つ目は、一番の目的であるロシア語力の向上、特に聞く力と話す力の向上である。留学ま での一年間は、文法を中心に学習してきた。しかし、ロシア語を使う機会はほとんど無かっ たため、話す力や聞く力がまだまだ足り無いと感じた。文法は日本で勉強できるが、実際に 話す力、聞き取る力をつけるためには、ロシアに行き普段の授業や買い物などでロシア語を 使う機会が必要だと考えた。留学に行くことで読解、聞き取り、文法など授業が細かく分か れているためそれぞれの力が伸びることが期待できる。四か月間ロシア語が日常的に使わ れている場所に行けば、全体的なロシア語力の向上にもつながり、ロシア語を勉強するモチ ベーションも上がると考えた。 二つ目は、海外という環境を生かし、より多くの友人を作ることだ。 留学期間中は、日本の大学ではであまり出会うことのなかった外国の人達と触れ合えると

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4 いう良い機会がある。先生方をはじめ、日本人のサポートをしてくれるロシアの学生ボラン ティアの皆さん、寮や授業で一緒に行動する韓国人留学生など、会話をする機会が多くある。 その機会を生かし、会話をする中で仲を深めていきたい。特に、四か月間生活をする学生寮 には、外国人留学生やロシアの学生も一緒に生活するので積極的に話しかけてより多くの 人と仲良くなりたいと思う。 三つ目は、ロシアの文化を学ぶことだ。ロシア語を勉強しているので、その言語が使われて いる国についてよく知ることが必要だと考えた。ロシアのバレエやオペラなどの芸術に美 しさを感じるが、日本との文化の違いなど、ロシアの文化を目で見て感じ取りたい。国によ って違う食文化などにも興味があるので、その国ならではの料理なども食べて、ロシアのこ とについてもっとよく知りたいと感じた。 4 留学内容 以下から留学の内容を記述する。 留学期間中に行った活動の詳細は付録に記載する。 4‐1 授業開始日までのスケジュール ウラジオストクに到着した翌日から授業開始日までのスケジュールは以下の通りである。 時間 イベント 8 月 30 日(水) 9:15 寮のホールに集合 9:30ー 両替(学内の銀行) 10:15-11:00 朝食 11:00-12:30 ID カード(学生証)の作成〈250 ルーブル〉 12:30-13:00 昼食 13:30-15:00 オリエンテーション 15:00-17:00 自由時間 17:00 市内のオリエンテーション 8 月 31 日(木) 9:30-10:30 朝食 10:30-11:30 アンケート 11:30 健康診断〈800 ルーブル〉

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5 昼食 16:00 観光案内 9 月 4 日(月) 9:00 朝食 10:10-11:40 ロシア語のテスト 12:00 昼食 15:00 クラス発表 〈8 月 30 日(水)〉 この日は買い物や両替のやり方を教えてもらった。校内に銀行があるため、とても便利であ った。 次に学生証となるID カードを作成した。寮や大学内に入るためには必ずこのカードが必要 である。発行されてからしばらくは、ゲートの入り口で警備員にID カード見せていた。 昼食は学内のカフェでとった。種類も豊富で安いカフェであった。 オリエンテーションでは大学の構内や寮、先生やボランティアの方々を紹介してもらった。 寮の紹介では、部屋の家具やシャワー室、キッチンなどに不備がないか点検を管理人と一緒 に行った。家具(特に椅子や電磁調理器)などに不備が見つかった場合は直ちに申し出る必要 がある。 その後学生ボランティアの方に、スーパーや日用品が買える店を紹介してもらった。 初めて目にする食べ物などはボランティアの人に教えてもらい、買い物をする練習ができ た。 〈8月31 日(木)〉 9月のイベントについて簡単なアンケートを記入した。 その後、学内にある病院で日本人留学生全員が簡単な健康診断を行った。この健康診断には 800 ルーブルかかる。午後はボランティアのヴェロニカさん、アレクセイさんと一緒に市内 観光をした。街の中心部に出かけるのは初めてで、ブリヌイの有名店に行ったり海辺を散歩 した。 〈9 月 1 日(金)〉 スヴェトラーナ先生と一緒に連絡用のスマートフォンを購入しに行った。6400 ルーブル(約 12800 円)のスマートフォンを8人で一台持ち、先生やボランティアの方々と連絡が取れる ようになった。また、この日は日本人留学生1人1人がロシアで使う名前をそれぞれ決めた。 授業や他の留学生と交流する際など、この名前を使って生活していくことになる。 〈9 月4日(月)〉

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6 授業を受けるグループを決めるためのロシア語のテストを受けた。日本人留学生 8 名はグ ループ1 と 2 に分かれ、同じテストを受けた韓国人学生と一緒に授業を受けることになる。 テストは筆記とパソコンを使って回答する形式であった。筆記では、自分の知っている文法 や単語などを使って、自己紹介文のようなものをできるだけ多く書けという指示があった。 パソコンで行うテストでは、文法をどの程度理解しているかを確かめる問題、ロシア語の長 文を読み、読解力を確かめる問題であった。 午後には結果が分かり、グループ1 に日本人 2 名、グループ 2 に日本人 6 名が入ることに なった。 4‐2 留学先大学の授業の時間割 授業の時間割は以下のとおりである。 9 月 4 日に受けたテストでクラスが分けられた。時間割はグループ 1 と 2 で、一限と二限 の授業が逆になっている。授業内容は若干異なっているが、同じ先生に指導していただいた。 以下の時間割はグループ1 の時間割である。 グループ1 は日本人 2 名、韓国人 6 名、北朝鮮人 1 名の 9 名であった。 少人数で授業が行われるため、発言の機会も多く生徒に合わせた授業が行われていた。 三限の授業は、新潟国際情報大学の学生8 名が一緒に授業を受けた。 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 1 限(8:30-10:00) 口語 読解 口語 文法 文法 2 限(10:10-11:40) 文法 会話 聞き取り 読解 聞き取り 昼休み(11:50-13:20) 3 限(13:30-15:00) 美術 音楽 歴史 地理 4‐3 時間割の詳細 時間割に記載してある授業の内容は以下のとおりである。 ① 口語 (Устная речь) テーマに沿って必要な単語を覚えたり、文章を書いたりした。日常生活で必要な単語を 身に付けることができる。写真や絵を見て、それについてロシア語で説明することもあ り、習った単語を使ってどのように相手に伝えるかという力が必要になる。テーマの最 後には、パワーポイントを使ってテーマに沿った発表をした。日本の文化や観光名所な ど、他国にはない、日本独自のものを紹介すると、とても興味を持ってもらえた。

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7 担当はСолейник Виктория Валерьевна 先生。 ② 文法(Грамматика) ロシア語の文法を学習する授業。外国人にとっては理解しづらい格変化などを、練習問 題を反復して行うことで自然と身に付けることができる。複雑な格変化は理解するのが 難しいが、ロシアの歌や物語などを通じて楽しく学ぶことができる。正しい文法を身に 付けるために、文章を書くことや、課題も他の授業に比べて多かったが先生が丁寧に指 導してくださった。確認テストもほぼ毎週のようにあったため、理解度を確かめること ができる。 担当はТроховцева Марина Александровна 先生。 ③ 美術(Основы изобразительной грамоты) ロシアの芸術を学ぶ授業。毎週絵を描いたり、ロシアで有名なものを先生に教えてもら いながら作る授業。なぜそのものが有名になったのか、その作品の制作過程も同時に学 ぶことができる。ウラジオストクの画家による絵画教室も開かれた。季節に合わせた授 業内容で、作る作品のバラエティーも富んでいた 担当は Карякина Светлана Владимировна 先生。 ④ 読解(Чтение) ロシア語の読解力を高める授業。辞書を使わずに長文を読み、質問に答える。意味を推 測して読む力もつけることができる。速読力も必要になるため、慣れないうちはかなり 苦労する授業である。課題は、文章に出てくる動詞を、完了体、不完了体、正しい形で 使用し、露作文を作るものであった。クラスの人の名前を使ったり、工夫を凝らし、よ りおもしろい文章を作ることが求められる。また、この授業では音読もするため、ロシ ア語の正しい発音や、より自然でロシア人のような話し方になるための指導をしてもら える。担当はАгапитова Ольга Валерьевна 先生。 ⑤ 会話(Практические русские разговоры) 週に一回行われる、ロシア語で会話する力を養う授業。毎回異なるテーマを勉強する。 テキストを読み、それに関連する単語を理解する。その後、ペアを組みテーマに沿った 会話文を作り、実際に話して先生が採点する。韓国人学生との学力レベルが違うため、 最初は引っ張ってもらうかたちになるが、慣れるとお互い会話を作るための案を出し合 い、より面白い内容の会話文を作ることができる。 担当はКарякина Светлана Владимировна 先生。 ⑥ 音楽(Русские народные инструменты)

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8 音楽の授業。ロシアの民族楽器の名前を覚えたり、楽器を使って音楽に合わせて演奏す ることもあった。課外授業として、バレエを見に行った後にはロシアのバレエの歴史を 勉強した。また、この授業ではロシア語の歌を毎回数曲歌った。歌は子供向けの歌もあ ったため、初心者でも比較的歌いやすいものだった。歌を通してロシア語を学べる良い 機会であった。 担当はКарякина Светлана Владимировна 先生。 ⑦ 聞き取り(Аудирование) ロシア語を聞き取る力を養う授業。ロシア語の会話文を聞き取り質問に答えたり、会話 文を聞いて聞こえたロシア語を空欄に埋めていく練習をした。流れてくる会話文を正し く聞き取り、単語の綴りを正確に素早く書く力が必要になる。単語の意味も理解してい ないと、どのような話をしているか理解することが難しいが、聞き取れた単語はすぐに メモすることが必要であった。ロシアで生活するうちにロシア語を聞き取る力は自然に ついてくるので、諦めずに聞こうとすることが重要である。 担当はКарякина Светлана Владимировна 先生。 ⑧ 歴史(Беседы по истории России) ロシアの歴史について学ぶ授業。ロシアという国がどのようにしてできたのか、どのよ うに国を治めてきたかなどを人物に注目し、細かく学習した。日本である程度勉強して 理解していないと難しい授業である。時々ゲームや小テストを行って、理解を深めるこ とができた。毎回授業の初めに、前回の授業で習ったことの確認をするので、復習をき ちんとすることが大切である。 担当はГончарук Екатерина Юрьевна 先生。 ⑨ 地理(Российский Дальний восток) ロシアの基本的な情報と、極東の地理について詳しく学ぶ授業。地図をよく使い、地域 の名前や民族の名前など慣れない単語を覚えることも多いが、動画を見て詳しく教えて もらった。生徒参加型の授業なので、発言する機会も多いが内容が充実しているため、 楽しみな授業の一つであった。内容によって分けた大きなテストが二回あるが、きちん と勉強すれば点数が取れるものであった。 担当はАгапитова Ольга Валерьевна 先生。 ⑩ 昼休み 授業が終わってから各自昼食をとる。寮に帰って食べる人も、カフェで食べる人もいた。 カフェは安くて種類も豊富なので毎日食べに行っても飽きなかった。昼食をとってから 少し休んだ後、午後の授業に行く。昼休みは十分な時間があるためゆっくりと過ごすこ

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9 とができる。 5 当初目的・目標への達成度 今回の留学の目的の達成度について、それぞれまとめる。 ・ロシア語を聞く力、話す力を向上させること 具体的にテストの点数などで比較はできないが、四か月間で聞く力、話す力が伸びたという 実感はある。留学先の大学での最初の授業は、韓国人学生との学力レベルの差を感じ、授業 についていくのが大変だったが、毎日出される課題や予習、復習をすることによって少しず つ力が伸びていった。授業のペースに慣れてきてからは積極的に発言をすることもできた。 また、授業内でロシア人の学生と話す機会があり、20 分程度ロシア語で会話を続けること ができたので、聞き取り、話す力を四か月間で伸ばすことができた。これからも留学で伸び た力を維持できるように努力したい。 ・多くの友人をつくること 留学期間中は多くの人と出会い話す機会があった。特に同じ授業を受け、四か月間寮で一緒 に生活した韓国人学生とはかなり仲良くなることができた。ロシア語や英語などを使って 話すことはお互いにとって良い勉強だったと感じる。寮では多くの出会いがあり、挨拶をす る仲になった人もたくさんいるので、目標達成できたと感じる。 ・ロシアの文化を学ぶこと ロシアで過ごした四か月で多くのことを吸収できた。バレエを鑑賞したときは、その美しさ に感動するほどだった。美術や音楽の授業で歌や楽器、名産品などを知ることができ、ロシ アの文化を学ぶという目標が達成できた。食の面においては、ロシアの家庭料理を先生と一 緒に作ることで調理方法や食べ方など、実際に体験したからこそ分かるものがあった。 6 反省・課題 四か月間の留学生活はとても充実した毎日を送ることができた。授業は、留学前に想像して いたよりも大変で、最初の一か月はついていくのに必死だった。しかし、課題や予習・復習 などで毎日練習問題を解いていくうちに慣れていくのが感じられた。授業についていける か不安だったが、後半は授業中に発言する余裕もうまれ、授業に積極的に参加できたことは 留学に来て一番変わったことだと感じる。これからの大学生活は、留学したことを無駄にし ないためにもより一層ロシア語の学習に力を入れていきたい。また、四か月間親元を離れて 生活してみて、自立の第一歩になったと感じる。周りの人に感謝する気持ちを忘れず、普段

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10 の生活が当たり前だと思わないようにしていきたい。 謝辞 四か月間、新潟国際情報大学からの派遣留学生を指導してくださったウラジオストク国立 経 済 サ ー ビ ス 大 学 の 先 生 方 、 普 段 の 生 活 を サ ポ ー ト し て く だ さ っ た Светлана Владимировна 先生、Yuliya Radaeva 先生、職員の皆様、ボランティアの皆様に心より感 謝申し上げます。また、留学前の授業や研修など、派遣留学やロシア語の学習のサポートを してくださった新潟国際情報大学のアレクサンドル プラーソル先生、神長英輔先生に心よ り感謝いたします。 最後に、今回派遣留学に参加し、無事に四か月間の留学生活を終えることができたのは、新 潟国際情報大学による奨学金のご支援をいただけたからです。この奨学金のご支援により、 四か月間の留学生活で充実した日々を送ることができたことを深く感謝申し上げます。 授業は、読む聞く書く話す、すべての力を養える授業に加え、美術や音楽など、留学ならで はの授業もあった。 付録:留学中の生活・イベント 〇授業について 授業は、読む、書く、話す、聞くという全ての力を伸ばすために細かく分かれていた。授業 は90 分間行われ、ほぼすべての授業に教科書が必要になる。同じ教科書を使った授業もあ ったが、一冊500 ルーブル(約 1000 円)かかる。授業は生徒と先生が円になって行われる。 スクリーンに映像を映して歌や映画を見る授業もある。主にどの授業にも共通することの 中で一番重要なことは、生徒の発言だ。日本人は、初めは他人の前で間違った発言をしてし まうかもしれないという恐怖や、人前で話す緊張ことへの緊張から控えめでいることが多 いかもしれない。しかし、派遣留学先の大学では、まず自分の考えを発表すること、分から なくてもとりあえず発言することが重要であった。当然のことだが、間違えた回答をしても 笑う人は一人もいなかった。先生も発言をすることで間違いに気づき、正しいことを教えて くれる。クラスメイトと協力するペアワークをさせる授業も多くあったので、会話もできて 仲良くなるきっかけとなった。 また、3 時間目に行われる新潟国際情報大学からの留学生のみで行われる授業は、留学なら

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11 ではの授業であった。美術の授業では、マトリョーシカや海、ロシアの民族衣装の絵を描い た。クリスマスの時期にはツリーやクリスマスカードを作成し、廊下などの飾りつけの一部 として展示されることもあった。絵以外にも、木に絵の具を塗って装飾していくホフロマな ど、ロシアで有名なものをいろいろと作ることができた。 音楽の授業ではローシキと呼ばれる、木のスプーン二本を打ち付ける打楽器を演奏すると いう体験もした。バレエを見に行った後の授業ではロシアのバレエの歴史について学んだ。 また、音楽の授業では毎回ロシア語の歌を数曲歌った。子供向けの簡単な歌を歌ったり、難 しい単語が歌詞に含まれていても比較的歌いやすかったため、ロシア語の学習に歌を歌う ことはとても良いことであった。 地理や歴史の授業では、毎回パワーポイントを使って授業が進められた。書き写さなければ ならない文章も多い授業なのでスライドを写真に撮って後でまとめて書き写すなどしてい た。この二つの授業は覚えることも比較的多いものなので、毎回の復習が必ず必要となる。 〇寮生活について 今回過ごした学生寮は学校とつながっているため、寒いときも一歩も外に出ることなく教 室に行くことができるという点が魅力だと感じる。大学内は広いが、普段授業を受けていた 教室には、朝や昼の混雑した時間帯でも10 分以内で行くことができる。寮には警備員や管 理人がいて、セキュリティー対策もしっかりしているので安心して生活することができる。 部屋は二人部屋で、隣の部屋の二人と四人でキッチン、洗面台、シャワー、トイレを共同で 使う。朝は混雑するため、時間をずらして使うことが必要であった。部屋は、授業に行って いる間に平日は毎日掃除をしに来てくれる。ベッドカバーやシーツなどは毎週水曜日に指 定の場所に行けば取り換えることができた。二人部屋にはベッド二台(もしくは二段ベッド)、 二人用の机、小さい机、椅子、冷蔵庫、クローゼットがあった。部屋の家具など、寮の設備 に不備があった場合にはすぐに対応してくれる。部屋の場所によって、家具の配置や広さも バラバラだが、快適に過ごすことができた。外の気温がマイナスになるほど寒くなっていて も、室内は非常に暖かかった。冬でも半そでで過ごせる暑さなので、室内で寒いと感じるこ とはなかった。 自由に使える洗濯機はなかったが、代わりに洗濯をしてくれる人がいた。平日のみ開いてい る場所だが、2 ㎏まで 1 袋 80 ルーブル(約 160 円)、2 ㎏以上か、2 袋預けた場合は 160 ル ーブル(約 320 円)で洗濯してもらえた。ビニール袋に洗濯ものを詰めて持っていき、早けれ ば15 時頃持って行っても 17 時 30 分には洗濯が終わっていた。しかし、袋に詰めたものは まとめて洗濯するため、色落ちのしやすいものには注意が必要である。 〇食事について 学内や寮には夜まで営業しているカフェがなかったので、基本的に毎日自炊を行っていた。 今までの先輩が残してくれたフライパンや鍋などの調理道具がそろっていたので新しく買

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12 う必要がなかった。寮のすぐ近くにレミというスーパーがあり、食材はほとんどそこで買っ ていた。そこのスーパーには食材以外にも品ぞろえが豊富であり、日用品も他の店より安く 売られていることが多かったので週に2、3 回は通っていた。パスタやパン、米などを買い、 野菜や肉などを工夫して調理していたので飽きることはなかった。時々何かよくわからな い食べ物に挑戦することもあるが、意外な楽しさもあった。朝や昼は作っている時間がない ため、パンやヨーグルトで済ませることが多かったが、種類も豊富でおいしいものばかりだ ったのでこれも飽きなかった。昼食には時々カフェを利用していた。テイクアウトのピザな どを学校で買って寮で食べたり、寮の近くにあるカフェは種類も豊富で安いためよく通っ ていた。食べ物は、個人的な考えではあるが、日本人の口に合うものが多かったと感じる。 〇休日の過ごし方について 平日は、授業を受け、食事を作り、課題をするだけでどこかに出かけるということはあまり なかった。休日は土日ともに授業はないが、基本的にはどちらか一日のみ遊びに出かけてい た。授業はないが、課題はどの教科も大量に出るため一日は課題をする日にしていた。 休日は10 時か 11 時頃から市内の中心部に行き、店を見たり美術館に行くなどして過ごし た。毎週観光スポットを何か所か訪れていたので、四か月の留学生活が終わるころにはほと んどの観光スポットを行きつくしたとも言えるほど様々な場所を訪れた。昼食や夕食はカ フェやレストランで食べることが多かった。日本ではあまり食べることのできない国の料 理も食べることができる。ケーキなどのスイーツもおいしいものばかりなので、食べ物はお いしかったという印象が強い。事前に行きたい店を調べて地図を見ながらたどり着くのは 大変だったが、市内をよく知れるきっかけになる。冬でもほとんど晴れていたので出かける のが大変ということはなかった。しかし、初雪の日は道路がかなり渋滞するため外出は控え たほうが良い。週に一度の息抜きに出かけていたので、平日はきちんと勉強してメリハリの ある生活を送ることができた。また休日の夜は、寮で韓国人学生と一緒に会話を楽しむこと もあった。さらに仲が深まる良い機会であった。 〇留学中のイベントについて ・ウラジオストク国際映画祭 日本の俳優も参加しているウラジオストクで開催される映画祭。ドレスアップしている人 もいて、観客も多く盛り上がっているようだった。人が多くて大変だったが実際に何人かの 俳優が目の前を通るところを見ることができた。韓国人学生や中国人学生と一緒に、ボラン ティアの学生に連れて行ってもらった。 ・遠足 外国人留学生全員でウラジオストク郊外の海岸沿いにある公園に電車で行き、普段一緒に

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13 授業を受けているグループに分かれてゲームをした。グループで協力して行うゲームが多 く、仲が深まるきっかけとなる。順位がつけられ、成績優秀グループには賞品が与えられる。 ゲームを楽しんだ後は、一台につき何人かが一緒に乗り込みボートを漕ぐ体験ができた。違 うグループの学生とも一緒になるため、新しい人と仲良くなるきっかけとなる。 夕方には浜辺でプロフの炊き出しが行われた。 ・トラ祭り シベリアトラの保護を訴え、問題に関心を持ってもらうための祭り。 子供から大人まで、様々な人が顔にペイントするなどして盛り上がる。 ウラジオストク国立経済サービス大学の学生も参加し、祭りの雰囲気などを間近で感じ取 ることができる。 ・サファリパーク 中国人留学生と一緒に金曜の午後から郊外にあるサファリパークに行った。トラやヒョウ が自然の中で生活しているところを間近で見ることができた。クマの子どもや、アライグマ などは柵もなく、手を伸ばせば触れ合えそうなほど近くで観察できた。秋に行ったので、景 色もきれいで良かった。 ・バレエ鑑賞 バレエは四か月間で二回見に行くことができた。韓国人学生と先生と一緒に行った。チケッ トはどちらも600~700 ルーブル(約 1200 円~1300 円)だった。白鳥の湖は 700 ルーブルで 前から三列目で鑑賞できた。 音楽も素晴らしく、感動するものだった。 ・スケート 日本人留学生、韓国人留学生、ボランティア、先生と一緒にバスで約一時間かけて郊外のス ケート場に行った。屋外のスケートリンクでロシア人のボランティアに教えてもらいなが ら滑った。他にもスキーやソリのような冬の遊びができるところもあった。

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Introduction to Japanese Literature ② Introduction to Japanese Culture ② Changing Images of Women② Contemporary Korean Studies B ② The Chinese in Modern Japan ②

Date & Time 27 May 2017 (Sat), 15:10 – 16:40 Venue Kwansei Gakuin University Library