2011 年 6 月 30 日
GFT FX/CFD モーニング・コメント-30 日の市場展望-
GFT シニアエコノミスト 前川 明 ① 30 日の市場展望:株価 3 日続伸か-オーバーナイトの米株価ギリシャ緊縮財政策可決で 3 日続伸 ・ 為替相場プレビュー:ドル円底堅い展開か、オーバーナイトでドル主要通貨に総じて下落- 米新規失業保険、ユーロ CPI、ECB 総裁証言 ・ 日経平均プレビュー:株価 3 日続伸か-オーバーナイトの米株価ギリシャ緊縮財政策可決で 3 日続伸 ・ 商品相場プレビュー:オーバーナイトの米原油大幅続伸、米金続伸-アジアの原油、金底堅 い展開か (本日の主要な市場の材料一覧は 4 ページ参照) 29 日のオーバーナイトの市場 出所:ブルームバーグ、債券に関しては前日比利回り差 ② 29 日オーバーナイトの米金融市場:株価 3 日続伸、債券 3 日続落、円上昇、原油続伸、金続伸 29 日のオーバーナイトの米金融市場では、株式相場は 3 日続伸(S&P500 ベース)。債券相場 (10 年債ベース)は 3 日続落した。株式市場では、ギリシャ議会での緊縮財政関連法案の一部 可決を受けてギリシャの財政危機に対する警戒感が一段と後退。相場は 3 日続伸となった。 一方で、債券市場では、振るわなかった 7 年物の入札などを背景に相場は一段安。米 10 年物利 回り終値は 5 月 25 日以来の高水準となった。為替市場でのドル相場は、東京終値比で主要通貨 に総じて下落。対円では、USD の全般的な軟調さなどが相場の重しとなり、東京終値比で下落。 しかし、下値は 2 営業日振りの安値までと限定的だった。原油市場では、米エネルギー省の 週間在庫統計で原油在庫の減少幅が市場予想を大幅に上回ったことから、強気な地合いが継 続。相場は大幅高となった。終値は 1 週間振りの高値水準。金市場では、ドルの全般的な軟 調さなどが引き続き、相場を支援し、続伸。終値は 4 営業日振りの高値水準となった。GFTFOREX.CO.JP 2011 年 6 月 30 日 ③ 30 日の相場の展望 A. 為替相場:ドル円底堅い展開か、オーバーナイトでドル主要通貨に総じて下落-米新規失業保険、 ユーロ CPI、ECB 総裁証言 29日のオーバーナイトの為替市場では、USDは東京終値比で主要通貨に総じて下落 (各通貨の東京終値比の変化率は1ページ表参照)。対EURでは、ギリシャ議会が緊 縮財政関連法案の一部を可決し、ギリシャ債務危機に対する警戒感が一段と後退。 USDの重しとなり、一時6月14日(安値1.4497)以来の安値1.4447まで下落した。対 GBPでも、下落。一時1週間振り(6月22日)の安値まで下げた。対JPYでは、USDの 全般的な軟調さなどが相場の重しとなったが、下値は80円55銭(2営業日振りの安 値)と限定的だった。一方で、対CHFでは、USDは上昇。前日一時0.8275まで下げて 最安値を更新していたことから、調整などが出た。資源通貨は対USDで東京終値比 で大幅高(各通貨の東京終値比の変化率は1ページ表参照)。原油価格、欧米株価 の堅調さなど、リスク回避姿勢の一段の後退が相場の追い風となった。AUD、CADは それぞれ、一時2週間振り(6月15日)振りの高値を更新した。CADに関しては、市 場予想を上回った加消費者物価指数も支援材料。NZDは一時6月10日(高値0.8280) 以来の高値0.8261まで買われた。 本日30日の為替市場では、USD/JPYは底堅い展開を予想する。オーバーナイトでは、 USDの全般的な軟調さなどが相場の重しとなり、東京終値比で下落。しかし、下値 は2営業日振りの安値までと限定的だった。本日の東京市場で発表される主要な経 済指標は、5月の住宅着工件数(市場予想:前年比の伸び率が小幅に加速)のみ。 本日の東京市場でのUSD/JPYは、最近の米利回りの上昇傾向が支援し、底堅く推移 する可能性が高いとみる。本日のUSD/JPYの予想レンジは81円台半ば―80円台半ば。 米国で発表の主要な経済指標は新規失業保険申請件数(同:水準が小幅に減少)、 シカゴ購買部協会景気指数(同:水準が小幅に悪化)など。米当局絡みでは、ブラ ード・セントルイス連銀総裁、ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁が講演を予定し ている。その他の通貨に関する手掛かり材料では、経済指標では、オーストラリア で民間部門信用(同:前月比の伸びが小幅に加速)、カナダで月次GDP(同:前月 比の伸びが小幅に減少)、ユーロ圏で消費者物価指数(同:前年比の伸びが小幅に 加速)、ドイツで小売売上高(同:前月比の伸びが小幅に加速)及び失業率(同: 横ばい)、イギリスでGFK消費者信頼感指数(同:水準が悪化)、ニュージーラン ドで住宅建設許可数(同:前月比の伸びがプラス転換)などが発表される。また、 当局絡みでは、トリシェECB総裁の証言が予定されている。 B. 日本株式相場:株価 3 日続伸か-オーバーナイトの米株価ギリシャ緊縮財政策可決で 3 日続伸 29日の米国の株式相場は、3日続伸(S&P500指数ベース)(各主要株価指数の前営 業日比の変化率は1ページ表参照)。ギリシャ議会が緊縮財政関連法案の一部を可 決したことから、同国債務危機に対する警戒感が一段と後退。強気な投資家心理の 継 続を支 援 し た 。 上 昇 は 金 融、素 材 など が けん 引 。 上 昇 し た セ クタ ー は金融
2011 年 6 月 30 日 ガス(同+1.13%)、消費財(同+0.68%)など。個別銘柄に関しては金融では、ビ ザ(+15.00%)、マスターカード(+11.31%)などの消費者金融銘柄が上昇した。 素材では、USスチール(+5.86%)、アルゲニー・テクノロジーズ(+4.32%)など の鉄・鉄鋼銘柄が買われた。石油・ガスでは、ハリバートン(+2.32%)、FMCテク ノロジーズ(+3.65%)などの石油機械・サービス銘柄が堅調だった。消費財では、 ジョンソンコントロールズ(+2.99%)、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー (+2.09%)などの自動車・部品銘柄が上げた。 本日30日の日本の株式相場は3日続伸を予想する。オーバーナイトでの米株式市場 では、ギリシャ議会での緊縮財政関連法案の一部可決を受けてギリシャの財政危機 に対する警戒感が一段と後退。相場は3日続伸となった。一方で、対ドルでの円相 場は、全般的なドル相場の軟調さなどが追い風となり、東京終値比で上昇。しかし、 上値は2営業日振りの高値までと限られた。本日の日本の株式相場は、オーバーナ イトでの米株価の3日続伸などを好感し、買いが先行して始まる可能性が高いとみ る。その後は、円相場と中国株式相場の動向に左右される可能性があると考える。 中国の株価が前日に続き、一段と軟化すれば、地合いが悪化するリスクがある。一 方で、円相場が落ち着いて推移すれば、輸出関連銘柄などへの物色が下値を支える 可能性もあると考える。 C. 商品相場:オーバーナイトの米原油大幅続伸、米金続伸-アジアの原油、金底堅い展開か 原油相場:29日のオーバーナイトでの米原油相場は大幅続伸(中心限月物の前営業 日終値比変化率は1ページ表参照)。米エネルギー省の週間在庫統計で原油在庫の 減少幅が市場予想を大幅に上回ったことから、強気な地合いが継続。相場は大幅高 となった。終値は1週間(6月22日)振りの高値水準。本日のアジアでの原油相場は 底堅い展開を予想する。欧米の株価続伸を受けたアジア株価の総じた堅調さで下値 は限られる可能性が高い。また、オーバーナイトでのドル相場の軟調さも下支え要 因。 金相場:29日のオーバーナイトでの米金相場は続伸(中心限月物の前営業日終値比 変化率は1ページ表参照)。ドルの全般的な軟調さなどが引き続き、相場を支援し、 続伸。原油などのコモディティ価格の上昇も相場を下支えした。終値は4営業日振 りの高値水準。本日のアジアでの金相場は底堅い展開を予想する。オーバーナイト のドルの全般的な軟調さが相場を下支えするとみる。もっとも、欧米の株価続伸を 受けたアジア株価の総じた堅調さなどで上値は限定的と考える。
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④ 30 日の市場の主要な材料 1
2011 年 6 月 30 日 外国為替保証金取引や、CFD、デリバティブその他のレバレッジ取引には高いレベルのリスクが潜在しており、預託した資金を 超えて損失を被る可能性もあるため、全てのお客様に適している投資商品とは言えません。 本レポートの内容は 情報提供の目的にのみ供されるものとし、いかなる投資商品の提供・勧誘その他法的に拘束され得る行為、また、それら投 資商品の推奨、助言等を意図したものではありません。 マーケットに関する意見・予想はその正確性や完全性についてそれらを保証するものではありません。 レポート著者の予想・意見は必ずしも、弊社及び弊社関係者の見方を反映したものではありません。 当社は本レポートの内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。 弊社及び著者は投資サービス、法律サービス、会計・税制サービスあるいはその他のプロフェッショナル・サービスは提供して おらず、そのような必要が生じた際は適切なプロフェッショナルからサービスの提供を受けてください。同支店は、日本におい ては、グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッドとして第一種金融商品取引業者登録(関東財務局長 (金商)第268号)および商品先物取引業者許可を取得しており、社団法人金融先物取引業協会および日本商品先物取引協会の 加盟業者です。