目 次
1 なぜ会計が大切なのか
1 NPOにとっての会計の意味
010
(1)会計報告で説明責任を果たす 010
(2)会計報告の 2 つの目的 010
2 組織的な信頼を得るためのルールとしてのNPO法人会計基準
011
(1)NPO関係者と専門家が作った会計基準 011
(2)NPO法人会計基準の基本的な考え方 011
(3)NPO法人会計基準に準拠することの意味 012
3 会計の作業は「認識・記録」「分類・集計」「報告・利用」の 3 段階
013
(1)認識・記録 013
(2)分類・集計 013
(3)報告・利用 014
2 小中規模NPO法人の例で学ぶNPO法人会計入門
小規模法人にぴったり! 手書き帳簿と通帳でできるNPO法人会計
1 現金の出入りと預金の出入りを正しく記録する
017
(1)現金出納帳の書き方 017
(2)領収書等の管理は現金預金管理の一環 020
(3)預金の管理に通帳のコピーを利用する方法 021
(4)会費・寄付金収入は原則としてもらったときに収益として計上する 022
2 「勘定科目」をどうするか
023
3 月次集計のススメと基本的な方法
026
4 月次集計から財務諸表を作る
028
(1)活動計算書の作り方 028
(2)活動計算書を構成する体系 030
(3)活動計算書の費用の分け方として ~事業費と管理費の考え方 031
(4)貸借対照表の作り方 032
(5)活動計算書と貸借対照表の関係 033
(6)注記は財務諸表と一体 ~財務諸表の「注記」とは 034
(7)財産目録という財産の内訳明細書 036
複数事業もこうすればラクに管理できる
1 多桁式出納帳と預金出納帳で日常管理
041
(1)1 回の記帳で出納と分類を兼ねる多桁式出納帳 041
(2)預金出納帳の基本 044
2 発生主義、実現主義、費用収益対応の原則
045
事例 1
事例 2
(1)収益・費用はどの時点で認識するのか 045
(2)事業収益は商品やサービスを提供し終えたときに認識する 046
(3)収益とそれに要した費用は同じ年度に計上する 046
3 日常的に発生する収益・費用の扱いのあれこれ
047
(1)少額な費用の扱い ~「重要性の原則」について 047
(2)電話代や家賃などの定期的な費用の扱い 048
(3)物品の寄付も金額に換算する 048
(4)無償や廉価なサービスを受けたときも計上できる 049
4 多桁式出納帳と預金出納帳から月次集計
050
(1)出納帳から月次集計表に転記 050
(2)管理費を区分し事業費を事業別に分ける 052
5 月次集計の合計にひと手間加える決算修正
054
(1)活動実態を正確に表すために必要な修正 054
(2)発生主義にするための修正 054
(3)事業費と管理費が混在した共通費が残っていたら決算前に分ける 056
(4)その他の事業の区分経理 057
(5)注記で事業ごとの状況を示す 058
(6)使い道などが限定された寄付金や助成金は注記が必要 058
3 本格的な会計への一歩 複式簿記の基本
1 複式簿記の流れと簿記における「取引」
068
(1)複式簿記の 1 年間の流れ 068
(2)簿記における「取引」 068
2 「仕訳」して「総勘定元帳」に転記
069
(1)取引を借方と貸方に分けるのが仕訳 069
(2)例えば… 振込手数料が差し引かれて入金された場合の仕訳と伝票 071
(3)商品・サービスの受け渡しより前に支払いがあったときの仕訳(前受金・前払金) 072
(4)商品・サービスの受け渡しがあったのに支払いがまだのときの仕訳 (未払金・未収金) 073
(5)組織の費用と関係ないお金を立て替えた、または預かったときの仕訳(立替金・預り金) 073
(6)お金の出入りがあったが勘定科目や金額が確定しないときの仕訳(仮払金・仮受金) 073
(7)総勘定元帳で勘定科目ごとの状況がわかる 074
3 「試算表」から「精算表」を経て決算へ
076
(1)月次などで試算表にまとめる 076
(2)決算に向けた修正事項(決算修正、決算整理) 076
(3)決算修正 ~固定資産の場合 078
(4)決算修正 ~棚卸資産の場合 080
(5)精算表の作成 081
4 複式簿記で行うNPO法人会計
棚卸資産、固定資産、ボランティア評価益などがあるNPO法人の例
事例 3
1 会計ソフトは何かと便利
085
2 在庫などがある場合は棚卸資産を計上する
086
3 固定資産に関する取引と会計処理
087
(1)固定資産になる自動車をもらったらどうするか 088
(2)固定資産を改装・増築したらどうするか 088
(3)固定資産は固定資産管理台帳で管理する 089
4 借入金はいつか返済しないといけない資金
089
(1)誰から借入れたのか 089
(2)いつまでに返済するのか 090
5 ボランティア活動の役務を計算して注記する
092
6 会計ソフトによる決算
094
寄付、無償借受け、助成金・補助金などがあるNPO法人の例
1 土地の現物寄付と無償借受け
099
(1)土地を寄贈してもらったらどうするか 099
(2)土地を無償で貸してもらったらどうするか 099
2 ボランティア受入評価益・評価費用を収益と費用に加える
100
(1)どんなボランティアを算定できるのか 100
(2)合理的・客観的に算定するには 100
3 共通費を管理費・A事業費・B事業費…に按分する
101
4 棚卸資産を最終仕入原価法以外の方法で評価する(移動平均法・売価還元法) 103
5 使途等が制約された寄付等の「制約」はいつ解除されるのか
105
6 余ったら返さないといけない助成金・補助金事業について
~事業が完了しないまま決算になったらどうするか
106
7 財務諸表の相互チェックをしてみると
107
5 事業規模が大きくなると悩みがちな実務のポイント
行政から事業委託を受け消費税・法人税課税もあるNPO法人の例
1 消費税の会計処理の仕方
119
2 使途等が制約された寄付等で「重要性が高い」場合
120
(1)「重要性が高い」使途制約がある寄付等とは 120
(2)「重要性が高い」使途制約がある寄付等の処理の実務 121
3 リース取引は売買取引か賃貸借取引に準ずる
122
4 賞与や退職金の支払いに備える「引当金」
124
(1)引当金とは何か 124
(2)賞与引当金の処理の実務 125
(3)退職給付引当金の処理の実務 125
(4)退職金関係の共済制度掛金も退職給付費用にできる 127
事例 4
事例 5
5 使う目的が決まっている金融資産は「特定資産」にできる
127
6 1 年以内に返済する長期借入金の表示
128
7 税務署、委託元、助成団体などへの報告書は「単一性の原則」を貫く
128
(1)税務申告用の決算書 129
(2)指定管理事業委託元である市への報告書 129
(3)助成団体への報告書 129
福祉サービスを提供し職員数が多いNPO法人の例
1 基本給、残業代、翌月払、社会保険…本格的な給与事務
139
(1)単一の事業に従事する職員の給与事務の例 139
(2)労働保険料の仕訳と期末精算 141
(3)管理業務や複数事業を兼務する職員の給与事務の例 141
(4)役員報酬の処理 143
(5)非常勤職員の給与事務の例 144
2 共通費を按分し、精算表へ
145
(1)試算表で共通費を区分 145
(2)共通費按分を従事割合・面積割合・収入割合・直接費割合で行う 146
3 サービスを提供したときと入金のタイミングが違う場合
148
4 固定資産廃棄など通常活動以外に生じる収益や費用は「経常外収益」「経常外費用」
148
(1)固定資産を廃棄したときの経常外費用の発生 149
(2)決算を終えた過年度の間違いを修正したときの経常外収益・経常外費用の発生 149
5 売掛金のうち回収できないかもしれない部分は「貸倒引当金」を計上する
150
6 事務所を借りる際の保証金や権利金のうち戻ってこない分は複数年で償却する 151
7 法人税・住民税・事業税は重要性によって処理が違う
152
8 会計方針の変更の例と注記の書き方
153
9 実施事業に対して別の会計基準が定められているとき
~就労支援会計基準の場合
155
10 決算修正事項をまとめてみると
156
外貨建て取引のある国際協力分野のNPO法人の例
1 外国の通貨でやりとりがある場合の入出金処理
167
(1)外貨建取引の会計の基本 167
(2)為替レートはどう適用するか 168
(3)すべての取引を国内で日本円の記帳をする「出張精算型会計処理」 169
(4)現地に資金を常置しルールをもとに管理する「本店・支店型会計処理」 174
2 オンライン寄付でクレジットカード決済やネットバンキング決済があったら
178
(1)オンライン寄付は寄付者の支払いと寄付金受領に時間差 178
(2)クレジットカード決済による寄付入金の例 178
3 助成金・補助金が事業実施後払いのため翌期に入金される場合
180
事例 6
事例 7
4 決算日から決算作業確定までに重大なことが起こったら(後発事象)
181
5 消費税を事業別に按分する
182
6 財務諸表でNPO法人の財務分析をする
1 財務分析の生かし方
192
(1)財務分析の数値をどう使うか 192
(2)財務分析に用いる主な計算式 193
2 事例団体でみる財務分析の実際
196
(1)収益構造を分析する(全事例団体の比較と事例 1、2 から) 196
(2)サービス提供事業中心の団体は支援的な資金にどう重点を置くかも検討(事例 3 から) 198
(3)固定資産の多い団体は本当に使える資産を把握する(事例 4 から) 199
(4)受託事業中心の事業型NPOは手元資金有高に注意(事例 5 から) 200
(5)事業費・管理費・人件費などのバランスを見る(事例 6 から) 202
(6)支援性の高い財源が収入の柱である場合は(事例 7 から) 203
コラム
コラム 1 「その他の事業」という事業 ……… 017
コラム2 勘定科目を決めるにあたっての基準 ……… 026
コラム 3 その事業は法人税法上の「収益事業」ではないですか? ……… 037
コラム 4 給与や謝金の支払いが発生したら源泉徴収 ……… 041
コラム 5 収支計算書と活動計算書は違う! ……… 064
コラム 6 NPO法人向けの会計ソフトのいろいろ ……… 086
コラム 7 消費税課税事業者と免税事業者の境目 ……… 119
本書は、NPO法人会計基準・NPO法人会計基準注解の全条項と、Q&AやFAQと
して公開されているものの一部を適宜掲載しています。
引用元の全文は、NPO法人会計基準協議会の「みんなで使おう! NPO法人会計基準」
サイト(http://www.npokaikeikijun.jp/)で公開されています。