100
年企業への道程
http://www.sekisuiplastics.co.jp
2010 年 3 月期
2010
本レポートに記載されている見込み、計画、見通しなどは、現在入手可能な情報から得られた当社の判断に基づいて作成されています。従って、今後生ずるであろう さまざまな要素の変化により、異なる結果になりうることをご承知おきください。 発泡性ポリスチレンビーズの 第 1号プラントを奈良工場に設置 ポリスチレン・ポリオレフィン 複合樹脂発泡体「 ピオセラン 」 発泡ポリスチレンシート 「 エスレンシート 」 有機微粒子ポリマー 「 テクポリマー」拡大写真 機能性高分子ゲル「 テクノゲル 」 廃家電や使用済み発泡スチロール を発泡スチロー ルに再利用する 「 エプスレム ERX 」
目次
1962
発泡ポリスチレンシートの製造・販売を開始1960
初の国産技術による発泡性ポリスチレンビーズの製造に成功、販売を開始1969
積水化成品工業株式会社に商号変更1959
積水スポンジ工業株式会社設立1974
ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「 ピオセラン 」開発に成功1985
有機微粒子ポリマー「 テクポリマー」販売開始1993
機能性高分子ゲル「 テクノゲル 」の販売開始2003
新製造方式によるリサイクルビーズ「 エプスレム ERX 」開発 世界トップレベルの発泡技術、50年間の蓄積 50年後の 100年企業への挑戦 積水化成品グループの事業分野 社長メッセージ 100年ビジョン ― 事業ビジョン 100年ビジョン ― CSR ビジョン 100年ビジョン ― カルチャービジョン 連結財務ハイライト セグメント別事業概況 社長インタビュー 新中期経営計画の概要 成長を牽引する戦略製品 新セグメント紹介 研究開発への取り組み 環境貢献への取り組み コーポレート・ガバナンス コンプライアンス体制・リスクマネジメント体制 積水化成品グループのネットワーク 会社情報・株式情報1
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世界トップレベルの
発泡技術、
50年間の
蓄積
2009
経営理念
創業の精神
グローバルに顧客から信頼される プラスチックス・ソリューション・カンパニー 連結売上高5,000
億円以上創立 100 周年
(2059 年)
Human Life (医・食・住 ) Indu stry (家 電・ IT、輸 送) Enviro nment & Energy (環境・ エネルギ ー) Human Life (医・食・住 ) 全 員 経 営 C S R 宣 言当社は 2009年 10月 1日に創立 50周年を迎えました。
これを機に、積水化成品がグループとして
今後の 50年もさらに発展していくため、
「 積水化成品グループ 100年ビジョン 」を
策定しました。
50年後の
100年企業への
挑戦
経営理念
創業の精神
グローバルに顧客から信頼される プラスチックス・ソリューション・カンパニー 連結売上高5,000
億円以上創立 100 周年
(2059 年)
Human Life (医・食・住 ) Indu stry (家 電・ IT、輸 送) Enviro nment & Energy (環境・ エネルギ ー) Human Life (医・食・住 ) 全 員 経 営 C S R 宣 言50年後の
100年企業への
挑戦
2059
働く者の幸せのために われわれ積水化成品グループは、 人間尊重と相互信頼を基本に全員経営を実践し、 新しい幸せ を目指して常にイノベーションをし続けます創業の精神
状態目標グローバルに顧客から信頼される
プラスチックス・ソリューション・カンパニー
規模目標連結売上高 5,000 億円以上
創立 100 周年(50 年後)に目指す姿
産業界に貢献 顧客企業へのビジネスソリューションを提案することで、 産業の成長・発展に貢献します 生活変革に貢献 その貢献が人々のライフスタイルの変革にもつながり 地球環境に貢献 同時に地球環境の良化も目指していきます積水化成品グループの貢献
企業ドメイン
積水化成品グループのソリューション
プラスチックスを 基軸として 創造技術と付加価値 システム化やノウハウ・情報提供をもって素材
技術
システム
新たな経営理念
保有技術
発泡技術
押出技術
成形加工技術
重合技術
世界トップレベルの
発泡技術、
50年間の
蓄積
積水化成品グループの事業分野
事業分野と事業の概要
ヒューマンライフ
積水化成品グループの製品は、発泡プラスチックスの 持つ軽量性・断熱性・緩衝性といった特長を活かし、食 品容器をはじめとしたパッケージングや、断熱材など の分野で、エンドユーザーや消費者のライフスタイル を変革してきた商品に使われてきました。 これから もさまざまな生活シーンで、人々の暮らしの変革をサ ポートしていく商品やサービスを提供していきます。環境・エネルギー
積水化成品グループの製品は、これまでも省資源素材 である発泡プラスチックスを基軸に、低炭素社会の実 現に貢献してきました。今後も大切な地球を守るため に、環境良化に貢献する製品を開発していきます。事業分野と事業の概要
事業分野と事業の概要
インダストリー
積水化成品グループは、「 B to B 」つまり企業を顧客 として、その業務改善、作業改善、効率化、顧客の製品 システムの変革など、「 ビジネスソリューションを提 案 」することで価値を認められてきました。今後も顧 客企業へのビジネスソリューションを進化させること で、産業の成長・発展に貢献していきます。主な製品
エスレンシート
エスレンビーズ
主な製品
エプスレム ERX
バイオセルラー
食品容器 自動車部材 農水産資材 食品容器 車輌部品梱包材 リサイクル樹脂発泡品 建築・住宅資材 流通資材 医療用部材 植物由来樹脂発泡品 液晶用部材 家電製品・部品梱包材 コスメ用部材 土木資材主な製品
ピオセラン
テクポリマー
テクノゲル
セルペット
ネオミクロレン
ライトロン
社長メッセージ
1959年 10月 1日、当社は総勢 25人で創業し、翌年初の国産技術による発泡性ポリスチレンビーズの製造・販売を
開始しました。そして 50周年を迎えた今日、当社グループは発泡プラスチックスの分野で、売上高 1,000億円超、グ
ループ員総数 2,000人以上という確固たる地位を築くにいたりました。環境の変化に応じた進歩や変革を遂げつつ、
創業 50年を祝うまでに当社が発展できたのも、これまでの諸先輩方の熱意と努力、およびステークホルダーの皆様の
ご支援によるものです。ここに深く感謝の意を表します。
今般当社は、「 積水化成品グループ 100年ビジョン 」を策定しました。これは、50周年を節目として、当社グループ
の今後 50年間の発展に向けた道筋を描くことを目的としたものです。ビジョンの取りまとめにあたっては、グループ
員延べ 300人以上がミーティングや調査に参加し、積水化成品グループが追求すべき将来について議論しました。こ
の過程は、「 全員参加経営 」という創業の精神を今日において体現させ、その精神を今後も引き継ぐ試みとして、大き
な意味があったと考えています。完成した 100年ビジョンは、「 現在の私たちの取り組みの蓄積が、当社の未来を築
くのだ 」というグループ員の思いを、存分に反映したものになったと思います。
2010年 4月からは新中期経営計画 ENS2000がスタートしました。この新中期経営計画が、100年ビジョン実現へ
のスタートダッシュとなることは言うまでもありません。「 全員経営 」で新中期経営計画の経営目標を達成し、ビジョ
ン実現へと当社グループを着実に近づけることが、私のミッションです。
「 グローバルに顧客から信頼されるプラスチックス・ソリューション・カンパニー」という夢に向かって、グルー
プ員全員が一丸となって努力を重ねることで、当社グループは長期的な成長を遂げることができると考えています。
新たな成長ステージに入った当社グループにご期待いただければ幸いです。
2010年 6月 代表取締役社長将来の事業分野(ユニット )と展開
100年ビジョン ̶ 事業ビジョン
積水化成品グループは、100年ビジョンの策定に合わせ、事業分野別の事業ビジョンも設定しました。「 イ
ンダストリー」「 ヒューマンライフ 」の 2分野に加え、「 環境・エネルギー」という新分野にも取り組み、プ
ラスチックスを基軸にしながらグローバル展開していきます。また、ソリューション( 課題解決 )の提供に
よって顧客から信頼を獲得し、創立 100周年を迎える 2059年には、「 グローバルに顧客から信頼されるプ
ラスチックス・ソリューション・カンパニー」として、連結売上高 5,000億円以上を目指します。
インダストリー分野については、現在部材・物流資材を中心に、 家電・IT 関連メーカー向け、および自動車メーカー向けのグローバ ル展開に注力し、全体の売上高に占める割合が 25% を超えるまで に成長しています。今後は、開発営業を一層強化することで採用部 位の拡大を実現すると同時に、物流資材中心から部材への転換を 進め、現地メーカーなどグローバルレベルでの新たなユーザーの 開拓を行います。10年後には売上高が現在の 3倍以上の 900億円 ( 全体の売上高に占める割合で 45% )を達成することを目標とし ています。さらに、50年後にはインダストリー分野の売上高2,500 億円以上( 全体の売上高に占める割合 50% )を目標としています。 ヒューマンライフ分野は、食品容器・流通資材を中心とした食 分野を柱として、住環境・土木分野や医療・介護分野にも事業展開 し、国内市場において確固たるポジションを築いています。食の グローバル化が進む現在、食品の品質や安全を守るため、食品容 器・包装資材を含めたフードチェーンの管理に対する関心も高まっ ています。これまで多様なニーズに応えてきた実績をもとに、ユー ザーの海外進出に連動し、特にアジア地域において新たな成長を 実現していきます。また、インフラ整備関連での土木資材のシス テム開発により国内外に事業拡大していくほか、医療分野では心 電図用の電極向けの機能性高分子ゲルなど、これまでの実績を足 掛かりとして、周辺事業への拡大を図ります。10年後は、ヒュー マンライフ分野での売上高が現在の 1.4倍の 1,030億円を目指し ています。さらに、50年後はヒューマンライフ分野で 2,000億円 以上の売上高を目標としています。 環境・エネルギー分野は、地球環境に配慮した素材使用や、環境 配慮型製品の部材やシステムの提供を通して、地球環境の良化に 貢献することを目指しています。現在当社では、原料に石油を使 用しない植物由来の発泡プラスチックスの用途開発に努めていま す。こうした取り組みをグローバルに進めていくとともに、代替 可能エネルギー向けの部材開発などにも注力し、環境・エネルギー を新規事業分野として育成していきます。50年後
ヒューマンライフ2,000
億円以上 ヒューマンライフ715
億円 インダストリー292
億円 環境 & エネルギー500
億円以上 インダストリー2,500
億円以上創立 50 周年
連結売上高1,007
億円(2009 年度) グループ員数2,257
名(2009 年度末)創立 100 周年
連結売上高5,000
億円以上(2059 年度) グループ員数8,000
名(2059 年度)積水化成品グループは、100年ビジョンにおいて、グローバルにステークホルダーから信頼される企業グ
ループを目指しています。これまでも環境配慮など事業活動に沿った取り組みを進めてきましたが、今後
は地球環境の良化や少子高齢化対応、社会貢献など一歩踏み込んだ活動を通してビジョン実現に資するべ
く、「 CSR ビジョン 」を定めました。
∼ 人と環境を大切に 夢をふくらませる積水化成品グループ ∼
私たち積水化成品グループは、
経営理念の実践を通して地球環境を含む
すべてのステークホルダーに対して
社会的責任を果たし、グローバルに
社会の持続的発展に貢献します。
CSR 宣言
ステークホルダーに対する責任
ステークホルダー 積水化成品グループの果たすべき責任 お客様への責任 安全・安心な製品を供給するとともに、常に新しい機能・価値を創造し、お客様の課題解決に役立つ素材・ サービスをシステム発想で提供することにより、人々のより良い暮らしに貢献します。 グループ員への責任 人間尊重と相互信頼を大切にし、働く者の幸せを追求します。 そのため、特に能力開発、評価への公平性を高め、健康・安全に働ける職場環境づくりや仕事と家庭の両立に 取り組みます。 地域社会への責任 地域にとって安全な事業場であることを最重要に考えます。 さらに、地域社会の一員として、地域の皆様に信頼され、親しまれる企業を目指します。 株主様への責任 企業価値の向上に努め、株主様へ還元することで期待に応えます。 また、積極的な経営情報の開示、株主様との対話を重視していきます。 取引先様への責任 誠実をモットーとし、公平・公正な取引を通じて取引先様との信頼関係を構築します。 また、取引先様にとってより良きパートナーとして共存共栄を目指します。 地球環境への責任 大切な地球を守るために環境良化に積極的に取り組みます。 特に、省資源素材である発泡プラスチックスを中心に循環型社会の発展、低炭素化に貢献します。 グループ員 地域社会 取引先様 お客様 株主様 地球環境 社会貢献経営理念の実践・事業活動
CSR活動の基盤 環境・安全・品質に配慮したモノづくり コンプライアンスを重視した誠実な経営活動 全員経営の実践100年ビジョン ̶ CSRビジョン
100年ビジョン実現の必須条件となるのが、
「 全員経営 」をスローガンとした「 カルチャービジョン 」です。
積水化成品は、「 全員参加経営 」「 起業家・事業家精神 」など、非常にユニークかつ活気ある風土を培って
きています。今回の「 カルチャービジョン 」は、こうした風土をさらに発展させ、海外も含めてグループ全
体に浸透させようとするものです。
積水化成品の発展を支えたカルチャーやDNA
「 起業家・事業家精神 」…イノベーティブな考え方や活動
初代経営者である福本正雄が提唱した「 全員参加経営 」…役員や社員が一体となった活動
エスレンビーズ・ エスレンシートをはじめとしたパッケージングのみならず、 自動車部材・ 液晶部材に至るまで、 顧客企業への 提案を通じて、エンドユーザーや消費者のライフスタイルを変革してきた商品を時代に先駆けて開発・上市してきました。 職制を超えた関係や場づくりで、 自由な意見と相互の研鑽による社員の成長が会社の成長につながってきました。 以前行われて いた「ジュニアボード*1」や、現在のSKG改善活動*2の前身ともいえる「グループ改善活動*3」も、そのうちのひとつと言えます。人も会社も成長する
イノベーション スピード チームワーク 多様性の尊重 イノベーション 私たちは、自らの革新に粘り強く挑戦します。 スピード 私たちは、目標に向かって迅速に行動します。 チームワーク 私たちは、目標を共有し、チーム一丸になって行動します。 多様性の尊重 私たちは、お互いの個性・意見・考え方を尊重します。全員経営を実践するための 4 つのキーワード
全員経営とは
個性や個人の強みを活かす (個の力) 目指す姿の想いの 共有化・ベクトル合わせ それぞれがグループの 方向性を認識する グループ全体の 目標達成につながる 多様性を尊重し、 チームとして結集する (チームの力) 目標を設定し達成する *1 ジュニアボード( 青年重役会 ):若手社員が主体となり経営参画に向け勉強・研鑽する場として 1962年につくられた社業推進会を支える 5委員会のひとつ。 *2 SKG 改善活動:2006年に開始したグループ改善活動。現在グループ会社全体で 200を超えるグループが活動を行っている。 *3 グループ改善活動:1968年に導入された当社独自の改善活動。一般に行われている QC 活動より幅広くテーマを選定するのが特徴。100年ビジョン ̶ カルチャービジョン
百万円 千米ドル *
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2009
会計年度: 売上高 ¥ 85,228 ¥ 86,781 ¥81,020 ¥79,423 ¥78,448 ¥85,244 ¥89,254 ¥94,896 ¥98,561 ¥96,102 ¥100,744 $1,082,814 営業利益 2,435 2,431 2,281 3,042 2,401 2,922 2,992 3,174 2,028 4,119 5,118 55,009 経常利益 1,669 2,116 1,991 2,767 2,271 2,839 3,049 2,924 1,463 3,881 4,475 48,099 当期純利益( 損失 ) (6,101) 1,232 1,477 1,667 1,426 1,634 1,800 1,868 712 2,111 2,393 25,720 設備投資額 2,989 3,401 2,828 2,924 2,617 3,551 5,568 4,293 4,281 5,500 3,735 40,155 減価償却費 3,497 3,161 3,456 3,495 3,422 3,296 3,250 3,720 4,050 4,060 3,886 41,767 研究開発費 1,810 1,724 1,706 1,827 1,791 1,770 1,914 1,998 2,034 2,150 2,044 21,980 会計年度末: 総資産 ¥105,558 ¥101,994 ¥97,935 ¥86,963 ¥84,488 ¥86,641 ¥91,900 ¥94,869 ¥91,342 ¥92,553 ¥ 97,008 $1,042,648 純資産 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 48,186 45,551 45,285 46,848 503,536 株主資本 36,984 38,572 40,822 41,338 43,742 44,514 46,437 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 有利子負債 34,616 25,450 22,189 14,974 12,445 11,597 12,441 11,298 12,196 17,151 17,126 184,082 円 米ドル * 一株当たり情報: 当期純利益( 損失 ) ¥ (59.55) ¥ 12.04 ¥ 14.49 ¥ 16.12 ¥ 13.86 ¥ 16.00 ¥ 17.71 ¥ 18.92 ¥ 7.25 ¥ 21.74 ¥ 25.29 $ 0.27 純資産 360.92 378.30 400.33 405.24 433.43 444.98 468.83 481.19 455.82 467.38 488.64 5.25 配当金 0.00 5.00 5.00 5.00 7.00 7.00 7.00 8.00 8.00 10.00 10.00 0.11 その他の指標: 売上高営業利益率(%) 2.9% 2.8% 2.8% 3.8% 3.1% 3.4% 3.4% 3.3% 2.1% 4.3% 5.1% 自己資本当期純利益率( ROE )(%) (15.7) 3.3 3.7 4.1 3.4 3.7 4.0 4.0 1.5 4.7 5.3 総資産経常利益率( ROA )(%) 1.6 2.1 2.0 3.0 2.6 3.3 3.4 3.1 1.6 4.2 4.7 自己資本比率(%) 35.0 37.8 41.6 47.5 51.8 51.4 50.5 49.9 48.9 48.0 47.4 従業員数( 人 ) 1,738 1,651 1,553 1,471 1,372 1,432 1,429 1,486 1,540 1,568 1,637 会計年度 * 米ドル金額は、便宜上、2010年 3月 31日現在の東京外国為替市場での円相場 1米ドル =93.04円で換算しています。連結財務ハイライト
売上高 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA 営業利益/売上高営業利益率 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA 当期純利益/ ROE 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA百万円 千米ドル *
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2009
2009
会計年度: 売上高 ¥ 85,228 ¥ 86,781 ¥81,020 ¥79,423 ¥78,448 ¥85,244 ¥89,254 ¥94,896 ¥98,561 ¥96,102 ¥100,744 $1,082,814 営業利益 2,435 2,431 2,281 3,042 2,401 2,922 2,992 3,174 2,028 4,119 5,118 55,009 経常利益 1,669 2,116 1,991 2,767 2,271 2,839 3,049 2,924 1,463 3,881 4,475 48,099 当期純利益( 損失 ) (6,101) 1,232 1,477 1,667 1,426 1,634 1,800 1,868 712 2,111 2,393 25,720 設備投資額 2,989 3,401 2,828 2,924 2,617 3,551 5,568 4,293 4,281 5,500 3,735 40,155 減価償却費 3,497 3,161 3,456 3,495 3,422 3,296 3,250 3,720 4,050 4,060 3,886 41,767 研究開発費 1,810 1,724 1,706 1,827 1,791 1,770 1,914 1,998 2,034 2,150 2,044 21,980 会計年度末: 総資産 ¥105,558 ¥101,994 ¥97,935 ¥86,963 ¥84,488 ¥86,641 ¥91,900 ¥94,869 ¥91,342 ¥92,553 ¥ 97,008 $1,042,648 純資産 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 48,186 45,551 45,285 46,848 503,536 株主資本 36,984 38,572 40,822 41,338 43,742 44,514 46,437 ̶ ̶ ̶ ̶ ̶ 有利子負債 34,616 25,450 22,189 14,974 12,445 11,597 12,441 11,298 12,196 17,151 17,126 184,082 円 米ドル * 一株当たり情報: 当期純利益( 損失 ) ¥ (59.55) ¥ 12.04 ¥ 14.49 ¥ 16.12 ¥ 13.86 ¥ 16.00 ¥ 17.71 ¥ 18.92 ¥ 7.25 ¥ 21.74 ¥ 25.29 $ 0.27 純資産 360.92 378.30 400.33 405.24 433.43 444.98 468.83 481.19 455.82 467.38 488.64 5.25 配当金 0.00 5.00 5.00 5.00 7.00 7.00 7.00 8.00 8.00 10.00 10.00 0.11 その他の指標: 売上高営業利益率(%) 2.9% 2.8% 2.8% 3.8% 3.1% 3.4% 3.4% 3.3% 2.1% 4.3% 5.1% 自己資本当期純利益率( ROE )(%) (15.7) 3.3 3.7 4.1 3.4 3.7 4.0 4.0 1.5 4.7 5.3 総資産経常利益率( ROA )(%) 1.6 2.1 2.0 3.0 2.6 3.3 3.4 3.1 1.6 4.2 4.7 自己資本比率(%) 35.0 37.8 41.6 47.5 51.8 51.4 50.5 49.9 48.9 48.0 47.4 従業員数( 人 ) 1,738 1,651 1,553 1,471 1,372 1,432 1,429 1,486 1,540 1,568 1,637 総資産/ ROA 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA 設備投資額と減価償却費 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA 研究開発費 0 200 400 600 800 1,200 1,000 (億円) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (%) (億円) (億円) 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 05 06 07 08 09 0 05 06 07 08 09 5 10 15 20 25 0 0 10 20 30 50 40 60 1.0 2.0 3.0 4.0 0 0 5 10 15 20 25 1.0 2.0 3.0 6.0 5.0 6.0 5.0 4.0 0 0 200 400 600 800 1,000 1.0 2.0 3.0 5.0 4.0 0 20 30 40 50 60 10 設備投資額 減価償却額 営業利益 売上高営業利益率 当期純利益 ROE 総資産 ROA樹脂事業
樹脂事業の売上高は、386億 1千 1百万円( 前期比 1.6% の減少 )、営業利益 24億 8千 9百万円 (前期比2.2%の増加)となりました。 主力の「 エスレンビーズ 」( 発泡性ポリスチレンビーズ )については、関連業界の需要減退に よる数量減と原料価格に対応した製品価格ダウンの影響により売上が減少しました。 高機能品である「 ピオセラン 」( ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体 )は、薄型テレ ビを中心としたデジタル家電関連梱包材や環境対応車を中心とした自動車部材向けに第 2四半 期以降需要拡大が顕著となり、2009年 10月に稼動開始したシャープ株式会社グリーンフロン ト堺内の成形工場稼動も寄与したことから売上が増加しました。また、「 テクポリマー」( 有機 微粒子ポリマー)は、液晶テレビなど光拡散用途を中心に需要が回復し、売上が増加しました。シート事業
建材事業
その他事業
シート事業の売上高は、485億3千1百万円(前期比12.3%の増加)、営業利益21億1千9百万 円(前期比41.8%の増加)となりました。 主力の「 エスレンシート 」( 発泡ポリスチレンシート )は、カップめん容器向けの需要が堅調 だったことに加え、事業譲受による効果などにより売上が増加しました。「 ライトロン 」( 無架 橋発泡ポリエチレンシート)は、需要回復が顕著なデジタル家電部材向けの表面保護材に採用が 増え、売上が増加しました。 建材事業の売上高は、81億6千2百万円(前期比9.1%の減少)、営業利益2億8千3百万円(前 期比243.9%の増加)となりました。 建材分野においては、「エスレンフォーム」(押出発泡ポリスチレンボード)など住宅、ビル建 設需要の落ち込みにより売上が減少したものの、合理化効果などにより収益性は改善しました。 一方、土木分野においては、「EPS土木工法」(軽量盛土工法)などが、大口工事物件の受注によ り売上が増加しました。 なお、「エスレンフォーム」は2010年3月末をもって、株式会社カネカに事業譲渡しました。 その他事業の売上高は、54億3千8百万円(前期比17.3%の増加)、営業利益2億2千2百万円 (前期比99.3%の増加)となりました。 ファーストフード向け紙容器が顧客のキャンペーン商品に採用されるなど売上が増加しまし た。また、ヒーター関連商品やマスク商品などの売上も増加しました。 押出発泡ポリスチレンボード事業を株式会社カネカに譲渡 押出発泡ポリスチレンボード( 当社商品名:エスレンフォーム )事業は、ポリスチレン原料の価 格高騰や建築市況の悪化など、極めて厳しい事業環境下にあり、ここ数年にわたり合理化等の競 争力強化を進めてきました。しかし、今後の同事業での収益拡大は困難であると判断し、2010年 3月末をもって同事業を株式会社カネカに譲渡しました。 今後も事業の選択と集中を積極的に推進し、より効率的な経営資源の活用に努めていきます。トピックス
セグメント別事業概況
九州地区を「株式会社積水化成品九州」に、中国地区を「株式会社積水化成品山口」に再編 九州・中国地区における積水化成品グループの事業体制を、より地域に立脚し顧客のニーズに 応えるべく、事業再編を行いました。 九州地区については、九州支店、およびグループ会社である株式会社積水化成品大分、九州エ スレン工事株式会社、ならびに株式会社積水化成品山口の九州地区の販売・生産拠点を統合し、 新たに「 株式会社積水化成品九州 」として 2010年 4月よりスタートしました。 また、中国地区においても、グループ会社である株式会社積水化成品山口と株式会社セキホー 広島を合併し、新生「 株式会社積水化成品山口 」として 2010年 4月よりスタートしました。 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(損失)(百万円) 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 41,006 39,256 38,611 2,489 2,435 1,300 48,531 43,227 43,173 2,119 1,494 930 8,162 8,982 9,732 283 82 (220) 5,438 4,635 4,648 222 111 11 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度) 2009 2008 2007 2009 2008 2007 (年度) (年度)
2009年度営業利益増減要因
社長インタビュー
Q.1
2009年度は、増益減収であった前期から一転、過去最高の
売上高・営業利益となりました。社長の評価をお聞かせください。
前中期経営計画「 DASH50 」を終えて単年度計画として取り組 んだ 2009年度は、汎用品においては原材料価格への適切な対応 とグループ会社の収益体質強化、高機能品においてはユーザー企 業の需要回復を確実に拡販につなげることを重要課題として掲げました。そ の結果、前中期経営計画より 1年遅れとはなりましたが、連結売上高が創業以 来初めて 1,000億円を超え、さらに連結営業利益 50億円を突破することがで きました。 売上が伸びたシート事業については、株式会社カネカから譲り受けた事業 の主力製品であるカップめん容器への需要が堅調であり、フル稼働となりま した。当社の生産技術と譲受事業の融合という点で、今後のさらなる M&A に向けたモデルケースにできたと考えています。全社をあげて生産性向上を 推進したことも、増収増益に寄与しました。 また、高機能発泡製品「 ピオセラン 」の生産を中国・蘇州にて、また成形加 工をシャープ株式会社グリーンフロント堺内にて、それぞれ 2009年 7月と 10月より稼働を開始しました。 金融危機後の急激に落ち込んだ自動車メー カーやデジタル家電メーカーからの需要が、第 2四半期以降急速に回復する タイミングと合致したことで、両工場は垂直的な立ち上がりとなりました。 リーマンショックによって市場環境が激変したにもかかわらず成果を出せ たことには、手ごたえを感じています。これは全グループ員の目標への達成 意識、すなわち当社グループが目指している「 全員経営 」の実践によるものと 考えています。この「 全員経営 」は、新中期経営計画の遂行にあたっても力を 発揮するものと信じています。A.
2008 年度 2009 年度 汎用品販売数量増 (事業譲受効果など) 高機能品の販売増 (家電・自動車向け急回復) 汎用品および グループ会社の採算改善 (原価低減効果・省エネなど) 固定費増加 (退職給付費用増加など)+4
億円41.2
億円51.2
億円+7
億円+12
億円-13
億円Q.2
新中期経営計画ENS2000のポイントを解説してください。
ENS2000は、「 新たなる成長に向かってのスタート ~ グロー バル企業への変革と成長を目指す ~ 」を基本コンセプトとして、 5点の重点施策を打ち出しています。 第 1は、グローバル事業展開のスピードアップです。「 インダストリー」分 野では、「 ピオセラン 」と有機微粒子ポリマー「 テクポリマー」という戦略製 品を中心に、海外の現地メーカーをターゲットにして、市場をグローバルに さらに拡大します。また、これまでほぼ国内市場のみをターゲットとしてい た「 ヒューマンライフ 」分野に関しても、海外進出を推進していきます。 第 2に、グループシナジーを活かした拡販とグループ経営の強化を図りま す。国内汎用製品市場の飽和傾向に対応し、川下からのニーズ掘り起こしに 取り組むために、地域ごとの営業力を強化していく考えです。すでに国内で は九州など 4地域で地域別のグループ会社再編を実施していますが、今後も グループ全体の営業力強化を狙った取り組みを進めていきます。 第 3に、ソリューション提案力のレベルアップを行います。当社グループ の強みである素材開発から成形加工までという一貫事業体制に加え、ユー ザーがどのようなニーズを持つのかを的確に把握し、その課題解決に向け製 品単品販売でなくビジネスソリューションを提案できる開発営業力を強化 します。 第 4が、新技術の開発と新規事業の立ち上げです。100年ビジョンでは「 イ ンダストリー」「 ヒューマンライフ 」と並んで、「 環境・エネルギー」分野で の事業展開も目標として掲げました。新製品・新技術の開発や新規事業立ち 上げに注力し、研究開発マネジメントには特に力を入れたいと考えていま す。また、事業領域の拡大という点でも、M&A や事業提携を積極的に推進し たいと考えています。 最後が、グループ人材の育成です。海外での人材採用も含め、グローバル 展開に対応した人材の確保・育成は目下の喫緊の課題です。また、当社グルー プが ENS2000で目指す「 グローバル企業への変革と成長 」を実現するため には、グループ員一人ひとりが自らを変革させ、成長させようという意識を 持ち、挑戦する企業風土を醸成することが何より重要だと考えています。A.
Q.3
Q.4
経営理念にもある「全員経営」について、どのように考え、
推進されていますか?
100年ビジョンと新中期経営計画の策定に合わせ、
セグメント区分を変更しました。どのような意図があるのでしょうか。
従来の区分では、樹脂事業・シート事業・建材事業・その他事業 と、製品別のいわば「 プロダクト・アウト 」型になっていたため、 当社製品のユーザー企業の立場から見た、用途別の「 マーケット・ イン 」の区分に改めたものです。これによって、対応する事業部などの社内 組織とセグメントが、より整合性ある形になったと考えています。 新中期経営計画や 100年ビジョン発表のタイミングに合わせてセグメン ト変更が可能になったのは、前中期経営計画「 DASH50 」により成長路線を 再構築し、 事業ポートフォリオの変革を着実に進めてきた成果ともいえま す。 高機能品を擁する「 インダストリー」分野を戦略的に育成する一方で、 「 ヒューマンライフ 」分野では食品トレーなど主に国内市場をターゲットに した汎用品の収益力向上に努め、2009年度までに両分野でのバランスのと れた成長路線を確立することができました。「 ヒューマンライフ 」と「 イン ダストリー」は今後も当社の成長の両輪となります。 当社には創業以来、「 全員参加 」・「 ガラス張り経営 」など、ユ ニークな風土が根付いていますが、これまでは親会社の積水化成 品本体にとどまっていました。現在ではグループ会社も増加し、 100年ビジョンでもグローバル化とグループ経営強化を基本方針として拡大 していこうとしているところから、今後はこの良き風土をさらに進化させて、 グループ全体に浸透させたいと考えています。 少数精鋭というのは、 精鋭が少数集まっているということではなく、 少数 だから精鋭になる、ということだと思います。少数だからコミュニケーショ ンしやすく、お互いの特徴がよく分かり、 切磋琢磨しやすく、ベクトルを合わ せやすい。各個々人の能力を最大限に発揮し、それをうまくまとめた組織が 少数精鋭です。 「 全員経営 」とは、何人になっても少数精鋭の集団となりうる唯一の手段で あると考えています。全員が目標を共有化して、それを達成するために自分 は何をするべきかを常に考え、網の目のような双方向コミュニケーションを 広げていくことを全グループ員に呼びかけています。A.
A.
社長インタビュー
Q.5
今後積水化成品グループが取り組むべき課題を
どのように考えていますか。
当社グループの事業環境を見ると、国内については少子化によ る人口の減少傾向があり、 汎用品の市場は大幅な拡大が見込め ない状況です。また、今後の原料価格の動向が不透明であること から、適切な対応をする必要があります。こうした環境を踏まえた上で、な お国内市場において安定的な成長を図ることが第 1の課題です。発泡プラス チックスという省資源素材のメリットを活かし、現在の主な用途である食品 容器や流通用の梱包資材という分野で需要を拡大していきたいと考えていま す。そのためにも、新中期経営計画で掲げるグループ経営を推進し、グルー プ会社のネットワークをフル活用して各地域でのニーズに即した積水化成品 グループ製品を販売すべく、営業力の強化に努めます。 自動車・デジタル家電関連の部材や物流資材などに関しては、グローバル なビジネスチャンスが拡大しています。 この需要増を拡販につなげ、「 グ ローバルに顧客から信頼されるプラスチックス・ ソリューション・ カンパ ニー」という 100年ビジョンの目指す姿に近づくことが、第 2の課題です。 2010年度は特に、グローバル事業展開のスピードアップに向けて、中国をは じめとした新興国を中心として海外拠点に資源投入を行い、グローバル展開 に対応した人材の確保や育成にも注力し、また、全社的なバックアップも含 めた体制の強化を図っていきます。 長期的には、発泡を基軸としたプラスチックスを素材として、発泡・押出・ 成形加工まで一貫して行う当社グループの技術力を、「 付加価値を創造する 技術 」としてさらに進化させることが重要な課題となります。また、技術力 と足並みをそろえ、よりシステマチックなアプローチでユーザー企業のニー ズを把握し、ビジネスソリューションを提案する力を強化しなければならな いと考えています。さらに、そうしたプラスチックス・ソリューションを通じ て、循環型社会に向けた取り組みや低炭素化の実現など、人々のライフスタ イルの変革や地球環境の良化に貢献する企業グループを目指していきます。A.
新中期経営計画の概要
当社は、2009年 10月 1日に創立 50周年を迎えました。これを機に、当社がグループとして今後の 50年も
さらに発展していくため、「 積水化成品グループ 100年ビジョン 」を策定しました。
当社グループは、2009年度に前中期経営計画の目標であった連結売上高 1,000億円を達成しました
が、「 積水化成品グループ 100年ビジョン 」のなかで掲げている 10年後( 2019年度 )の連結売上高目標
である 2,000億円という次のステージに向けて進化を続けていくために、3ヵ年中期経営計画「 ENS2000
( Evolution for the Next Stage 2000 )」( 2010年度∼ 2012年度 )を策定しました。
ENS2000のコンセプト
ENS2000では、「 新たなる成長に向かってのスタート∼グローバル企業への変革と成長を目指す∼」 をコンセプトとして推進していきます。前中期経営計画においては、国内販売が大半である「 ヒューマ ンライフ 」分野から、海外展開も含めた「 インダストリー」分野への事業ポートフォリオ変革を進めて きました。ENS2000では、「 インダストリー」分野のみならず、「 ヒューマンライフ 」分野をも含めた 真のグローバル企業に変革し、分野・地域においてバランスのとれた事業構造とすべく、10年後の連結 売上高 2,000億円に向けて新たなる成長を目指します。Evolution for the Next Stage 2000
ENS2000
ENS2000
売上高 1,007億円
2009年度
売上高5,000億円
以上
2059年度
ENS2000におけるグローバル拡販
中国をはじめとしたアジア地域に重点を置き、積水化成品グループの製品をグローバルに展 開します。海外売上高比率を、2009年度の実績である 8.6%から 2012年度は 13.2%へ、そして 2019年度には 43% にまで拡大することを目指しています。 ENS2000の収益目標 海外売上高目標ENS2000の重点施策
1.
グローバル事業展開のスピードアップ2.
グループシナジーを活かした拡販とグループ経営の強化3.
ソリューション提案力のレベルアップ4.
新技術の開発と新規事業の立ち上げ5.
グループ人材の育成 連結目標 2009年度実績 2010年度計画 2012年度計画 売上高 1,007億円 1,030億円 1,200億円 うち海外売上高 86億円 108億円 158億円 ( 海外売上高比率 ) 8.6% 10.5% 13.2% 営業利益 51億円 52億円 63億円 経常利益 44億円 49億円 62億円 当期純利益 23億円 30億円 37億円 自己資本当期純利益率( ROE ) 5.3% 6.3% 7.3%売上高2,000億円
2019年度
2012年度
売上高 1,200億円
0 50 100 150 200 (億円) 米州 欧州 中国を除くアジア 中国 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績)86
108
158
(年度)100年ビジョン
積水化成品グループはグローバルにビジネスを拡大していきます。この成長を牽引する製品がピオセラン
とテクポリマーです。これらは世界でもオンリーワンの技術であり、独自の用途開発が世界で認められて
いることから、事業が拡大しています。
ピオセランは、当社独自の技術から生まれたポリスチレンとポリオレフィンのポリマーハイブリッド発泡体です。ポリスチレンの 持つ剛性とポリオレフィンの持つ耐衝撃性など、お互いのメリットを複合したことで、ピオセラン特有の市場を創り出しました。 自動車部材では、ピオセランの軽量性( 燃費向上 )と衝撃吸収性( 搭乗者・歩行者保護 )が評価され、国内全乗用車メーカーで採用 車種・部位が年々増加しています。またデジタル家電梱包では、薄型テレビの大型化が進み、製品・部材のグローバル輸送が増えてい ることから、高性能な梱包材として衝撃吸収性や寸法安定性に優れるピオセランの採用が急増しています。 当社は、今後全世界の自動車メーカー、デジタル家電関連メーカーをターゲットに、ピオセランの拡販を続けます。ピオセランは、 現在日本・中国・台湾・アメリカ・オランダの 5カ国 7拠点で生産を行っていますが、さらにグローバルな拡販に対応した供給体制を 強化していきます。ピオセラン
(億円) (車種数) (2005 年度を 100 とした売上高) 0 50 100 150 200 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績) 0 100 200 300 400 2005 2006 2007 2008 2009 0 40 60 80 100 20 20 01 A 社 B 社 C 社 D 社 E 社 F 社 G 社 H 社 20 03 20 02 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (年度) (年度) (年度) ピオセラン売上高 (億円) (車種数) (2005 年度を 100 とした売上高) 0 50 100 150 200 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績) 0 100 200 300 400 2005 2006 2007 2008 2009 0 40 60 80 100 20 20 01 A 社 B 社 C 社 D 社 E 社 F 社 G 社 H 社 20 03 20 02 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (年度) (年度) (年度) ピオセランの自動車部材採用実績 (億円) (車種数) (2005 年度を 100 とした売上高) 0 50 100 150 200 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績) 0 100 200 300 400 2005 2006 2007 2008 2009 0 40 60 80 100 20 20 01 A 社 B 社 C 社 D 社 E 社 F 社 G 社 H 社 20 03 20 02 2004 2005 2006 2007 2008 2009 (年度) (年度) (年度) デジタル家電等梱包関連での ピオセラン販売実績 バンパー芯材 下肢部衝撃吸収材 ドアパッド タイヤスペーサー 嵩上げ材 シート芯材 ツールボックス デジタル家電梱包材として 自動車部材として成長を牽引する戦略製品
今後注力していく用途は LED 関係です。 LED は従来の蛍光灯より光の直進性が強 いため、 テクポリマーを使用することで LED の光をより効率的に拡散することが 可能になり、光源数の削減などコストダウ ンにも寄与します。テレビや照明など LED 市場の急速な拡大に対応した拡販をグロー バルに進めていきます。 テクポリマーは当社独自の懸濁重合技術を駆使して生まれた真球状微粒子ポリマーです。メタクリル酸メチル、スチレンをはじめ 各種疎水性ビニルモノマーをベースにしたテクポリマーは、その特性を活かして透明樹脂の光拡散性付与、塗料・インクの艶消し性 付与、化粧品の滑り性付与など、さまざまな用途に利用されています。特に近年は、液晶ディスプレイ向け部材として採用が進んで います。各種光学フィルムにテクポリマーをコーティングすることで、光の拡散性をコントロールすることができ、画面全体を均一 に明るく表示することができます。
テクポリマー
(億円) (百万ドル) 0 20 10 30 40 50 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績) 0 3,000 4,000 5,000 6,000 2,000 1,000 2008 2009 (予想)(予想)2010(予想)2011(予想)2012 携帯電話 照明用 デスクトップ PC ノート PC 液晶テレビ (年度) (億円) (百万ドル) 0 20 10 30 40 50 2012 (計画) 2010 (計画) 2009 (実績) 0 3,000 4,000 5,000 6,000 2,000 1,000 2008 2009 (予想)(予想)2010(予想)2011(予想)2012 携帯電話 照明用 デスクトップ PC ノート PC 液晶テレビ (年度) テクポリマー売上高 白色 LED の市場規模予想の推移LED の市場拡大
液晶 偏光板 AG(防眩)フィルム 拡散フィルム プリズムシート 拡散フィルム 拡散板 バックライト 反射板 ベースレジン 入射光 透過光 ブランク品 ベースレジン 入射光 透過光 テクポリマー テクポリマー配合品 出所 : 野村證券金融経済研究所 液晶部材の光拡散剤として 光を効率的に拡散 液晶部材の中でも、拡散フィルム・AG( 防眩 )フィルムに多く使われています。 テクポリマーを使用することで、光を効率的に拡散することができます。22 Sekisui Plastics Co., Ltd.
新セグメント紹介
(億円) (億円) 2012(計画) 2010(計画) 2009(実績) 2010(計画) 2009(実績) 71% 66% 29% 34% 62% 38% 1,007 1,030 1,200 60% 40% 44 52% 48% 49 48% 52% ヒューマンライフ インダストリー ヒューマンライフ 共通 インダストリー (年度) (億円) (億円) 2012(計画) 2010(計画) 2009(実績) 2012(計画) 2010(計画) 2009(実績) 71% 66% 29% 34% 62% 38% 1,007 1,030 1,200 60% 40% 44 52% 48% 49 48% 52% 62 ヒューマンライフ インダストリー ヒューマンライフ 共通 インダストリー (年度) (年度) 新セグメント 旧セグメント 樹脂事業 シート事業 建材事業 その他事業 市場・用途 農水産資材 食品容器 流通資材 建築資材 土木資材 自動車部材 車輌部品梱包材 産業包装材 電子部品材料 医療・コスメ材料ヒューマンライフ
(生活)分野
インダストリー
(工業)分野
主な製品・商品 エスレンビーズ エスレンシート エスレンウッド エスレンフォーム (09 年度で生産終了) EPS 土木工法 ピオセラン ライトロン ネオミクロレン セルペット テクポリマー テクノゲル旧
セ
グ
メ
ン
ト︵
∼
09年
度
︶
製
品
・
商
品
別
新
セ
グ
メ
ン
ト︵
10年
度
∼
︶
市
場
・
用
途
別
ヒューマンライフ
「 ヒューマンライフ 」分野は、農水産資材、食品容器、流通資材、建築資材、土木資材などを市場・用途とする製品を取り扱うセグメ ントです。当セグメントでは「 エスレンビーズ 」( 発泡性ポリスチレンビーズ )、「 エスレンシート 」( 発泡ポリスチレンシート )と いう当社の主力製品を軸に事業展開しており、高い国内シェアを武器に安定した収益を創出するという使命を担っています。主要顧 客である成形メーカーと協働しての製品開発はもちろん、当社グループ会社を含めて素材から最終製品までを扱っている強みを活 かし、地域ごとのニーズを的確に捉えたソリューション提案とシステム提供で事業拡大を進めていきます。さらに国内で培った事業 ノウハウを応用して、アジアを中心とした海外での市場創造にも積極的に取り組んでいきます。インダストリー
「 インダストリー」分野は、自動車部材、車輌部品梱包材、産業包装材、電子部品材料、医療・コスメ材料などを市場・用途とする製 品を取り扱うセグメントです。当セグメントでは「 ピオセラン 」「 テクポリマー」といったグローバルな成長市場で拡大を続ける高 付加価値製品を擁し、グループ全体の収益拡大に貢献するという使命を担っています。発泡プラスチックスと包装設計技術・ノウハ ウを駆使して顧客企業の作業性・輸送効率向上に貢献するソリューション提案をより高度に推進していく一方、自動車部材での低燃 費、電子部品材料での光源数削減など、環境面での貢献を切り口とした部材採用拡大をグローバルレベルで進めていきます。さらに 「 テクノゲル 」( 機能性高分子ゲル )を用いた電極パッドなど、医療・健康・介護といった分野での事業拡大も取り組んでいきます。 売上高目標のセグメント別割合 経常利益目標のセグメント別割合新旧セグメントの対比
当社では、プラスチックスを素材としたさまざまな分野において、基礎研究から生産管理技術に至るまで
幅広い研究開発を行っています。当社の研究開発の中心となっている総合研究所では、新技術・新素材に
関する研究開発や、全社技術開発に関する基礎研究を行っているほか、新製品研究開発の迅速化を図るた
め、4つの研究室を設置し、それぞれの役割に応じた研究開発を行っています。また、各事業本部において
は、担当する分野での新製品・新商品の開発や、品質改良・生産技術の革新などの役割を担っています。
新技術・新製品の開発に向けて
開発担当者に聞く製品開発の道筋 私は、光学反射板「 レフテラス 」の開発に携わっています。光学反射板とは、効率よく光を反射・拡散させ、 画面をより明るくするための部材です。私の仕事は、こうした「 レフテラス 」の機能を活かし、大型液晶テレ ビのバックライト反射板を主力分野とする製品を開発することです。 光学反射板は、高機能樹脂発泡シートをさらに進化させたものですが、私がこの研究室に配属された時点で は、基礎技術が確立された段階でした。そこで、営業担当者とともにユーザー企業を訪問して研究者や生産技 術者からニーズを聞き出し、ユーザー側が求める反射率や耐久性の向上をはじめとした品質要求に応えるこ とが私の役割となりました。品質を高める方法をさまざまな角度から検討し、試行錯誤を重ねるだけでなく、 ユーザーからの評価を直接聞く機会を得ることで、市場から求めら れる新しい製品を開発しているという手ごたえがありました。 現在は品質や性能面での開発が成功し、社内の生産部門と連携しながら量産に向けた生 産技術の開発を進めています。液晶テレビというメーカー各社が激しく競争する製品の 部材だけに、安定した供給力や価格の競争力も非常に重要視されており、当製品の優位性 を確立するために、解決すべき課題に引き続き取り組んでいます。研究開発への取り組み
100年ビジョンの実現のためには、発泡プラスチックスをはじめとした現有技 術の領域をさらに広げることに加え、新技術・新製品をいかに早く上市し、収益 に貢献できるかが求められています。新中期経営計画 ENS2000では、特に「 イ ンダストリー」分野での部材開発に加え、「 環境・エネルギー」を新たな分野とし て立ち上げるための開発に注力します。また、開発のスピードアップとマネジメ ントレベル向上による早期事業貢献を目的として、事業本部の技術開発部門も含 めた「 SKIT( 技術者の知的生産性の向上 )活動 」を展開しています。さらに、他社 や大学、研究機関など社外技術の導入についても、新たな事業展開に貢献すべく 調査探索を進めていきます。 技術本部 総合研究所 応用研究室 鈴木 健悟積水化成品グループは、大切な地球を守るために環境良化に積極的に取り組みます。省資源素材である発
泡プラスチックスという当社の主力製品を中心に、さらに環境特長を強化した「 環境配慮製品 」の開発も
進め、循環型社会の発展、低炭素化に貢献します。
当社は、1970年代から業界に先駆けて使用済み発泡スチロールの回収を開始 し、リサイクル品の用途開発に継続して取り組んできました。「 エプスレム ERX 」 は、家電リサイクル法における廃家電プラントから排出されるポリスチレン系樹 脂を原料とするリサイクルビーズで、その成形品が大手家電メーカーの大型液晶 テレビ梱包材などで採用されています。 「 エプスレム ERX 」を家電の緩衝梱包材などに使用することによって、廃家電 →リサイクル工場→ビーズ製造工場→フォーム成形工場→家電製品工場→家電販 売店というクローズドリサイクルが構築されます。こうしたリサイクルを通じ、 当社は枯渇資源である石油原料の使用量削減、および廃棄物の発生抑制による循 環型社会形成の推進に貢献しています。 当社では、原料に石油を使用しない植物由来の発泡プラスチックスの研究開発 も進めています。「 バイオセルラー」は、トウモロコシなどの植物から製造され るポリ乳酸樹脂の発泡体です。当社独自開発の製造プロセスにより、従来のポリ 乳酸樹脂発泡体はもとより、EPS( 発泡性ポリスチレン )や EPP( 発泡性ポリプロ ピレン )の発泡体よりも優れた、150℃の加熱寸法安定性を有するビーズ法ポリ 乳酸樹脂発泡体を開発しました。複雑な 3次元形状の成形が可能であるなどの特 長も有しており、高炉用ヘルメットインナーに採用されるなど、積極的な用途提 案を進めています。今後は自動車部材など本格事業化に向けた取り組みを進め ていきます。エプスレム ERX
バイオセルラー
環境配慮製品の開発
環境貢献への取り組み
エコ素材 発泡スチロール 発泡スチロールの原料は、中に発泡剤が入った直径 1mm 程度のポリスチレンの粒 ( ビーズ )です。この原料ビーズを蒸気で加熱し、約 50倍に膨らませることで発泡ス チロールができます。約 50倍の発泡体であることから、発泡スチロールの製品体積全 体の 98% が空気でできており、石油製品である原料ビーズは、わずか 2% しか使用さ れていません。このため、発泡スチロールは省資源性に大変優れた製品であり、循環型 社会と低酸素社会に適応したエコ素材であるといえます。原料ビーズに蒸気をかけ
約
50倍
に発泡させます。
環境モデル事業場の充実と環境展示室
積水化成品グループでは、「 CSR ビジョン 」にのっとり、グループの生産会社 の環境モデル事業場化を進めており、その第 1弾として天理事業場を整備してい ます。同事業場では、発泡スチロール協会( JEPSA )の使用済み発泡スチロールリ サイクル拠点でもある「 エプシープラザ 」を整備したり、工場屋根に当社オリジ ナルの緑化工法である「 スーパーソイレン工法 」を導入し、工場の表面温度を下 げる取り組みや、太陽光発電システムの導入で使用電力量を抑える取り組みなど を行っています。 2010年 5月には、天理事業場内に「 環境展示室 」もオープンしました。この 環境展示室では、「 Industry( 家電・IT、輸送 )」「 Human Life( 医・ 食・ 住 )」 「 Environment & Energy( 環境・エネルギー)」の 3つのゾーンを設け、当社グループの製品が環境配慮の観点からどのように優れているかを分かりやすく紹介 しています。 軽量緑化工法 製品名:スーパーソイレン工法 発泡スチロールや軽量人工土壌を使用して、 建物の屋上などを植物で飾ります。断熱によ る省エネ効果で CO2の削減に役立ちます。 1 4 3 2 1 5 軽量盛土工法 製品名:EPS土木工法 土の代わりに発泡スチロールを組み重ねて、 道路の土台をつくります。地面を削ったり樹 木を切り倒したりすることが少なく、環境に 与える影響が小さい工法です。 5 雨水貯留浸透槽 製品名:アクアロード 道路の地下を有効に利用して、集中豪雨時の 雨水を一時的に貯留し、洪水や浸水被害を軽 減します。また、貯留した水を緑化対策や防 火用水などへ利用することができます。 環境展示室 「 インダストリー」「 ヒューマンライフ 」「 環 境・エネルギー」の 3つの事業ビジョン別に、 代表的な環境配慮製品を展示しています。 3 太陽光発電の外灯 太陽光発電の導入を始めています。 2
環境モデル事業場
4当社は、以下の各機関で構成される統治 機構によって、業務執行、監査・監督を行っ ています。 取締役は12名から成り、経営の意思決定 を合理的かつ効率的に行うことを目指して います。重要案件については、取締役会や 常務会で決定する仕組みとなっています。 また、重要な経営テーマについては委員会 を設置し、事業本部制を補完しつつスピー ディーで合理的な意思決定を目指すととも に、コンプライアンス・倫理等について相 互牽制も果たしています。 当社では社外取締役を選任していません が、こうした現状の体制にて、経営判断の 合理性・透明性・公正性の確保および客観 的・中立的な視点での経営の監視機能の両 面で、充分に機能する体制が整っていると 判断しています。今後、社外取締役に関し ては、さらなるコーポレート・ガバナンス の強化のため、登用の検討を図っていきた いと考えています。