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第1章 須坂市の景観特性

1−1景観特性の現況

(1)自然的特性 1)山地・丘陵がもたらす特性 ①山地に広がる自然景観 本市の東部に位置する山岳地帯は、上信越高原国立公園に指定されており、上信火山帯に属する根 子岳、四阿山、土鍋山など 2,000m級の山々を境に群馬県と接している。 根子岳、四阿山の周囲には、1 0 0万株に及ぶレンゲツツジが群生する五味池破風高原やリゾート地 の峰の原高原、「日本の滝百選」に選ばれている米子大瀑布などの自然景観に恵まれている。 市街地に位置する分離丘陵の臥竜山は、市を象徴する丘陵となっており、臥竜公園として多くの市 民に利用され憩いの場となっている。また、公園内の桜並木は「さくら名所1 0 0選」に選ばれており、 「日本の名松・1 0 0選」に選ばれている松とともに、市内でも有数の観光名所となっている。 米子大瀑布(仁礼地区) 五味池破風高原のレンゲツツジ(豊丘地区) お花見でにぎわう臥竜公園(須坂地区) リゾート地区を形成する峰の原高原(仁礼地区) 表1.山地・丘陵がもたらす特性 米子大瀑布 (上信越高原国立公園) 不動滝(85m)、権現滝(75m)は、その落差においても日本有数であり、「日本の滝 百選」に選ばれている。 五味池破風高原 (上信越高原国立公園) 上信火山帯に属する土鍋山の北端、破風岳の西側に位置する破風高原(1,600m∼ 1,900m)と爆烈火口跡の五味池 (1,430m)一帯は、1 0 0万株ともいわれるレンゲツツジが 群生している。 峰の原高原 (上信越高原国立公園) 根子岳の裾野、標高1,500m、面積200万㎡の雄大な峰の原高原は、カラマツ林と草原 に包まれ、スポーツを中心としたレジャーによりにぎわうリゾート地域である。 臥竜山・臥竜公園 標高約4 6 0mとそれほど高い山ではないが、根上がりねじれ松をはじめとする「臥竜 山の松」と桜並木は日本の1 0 0選に選ばれている名所であり、さらに都市公園として市 民の憩いの場所となっている。

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②稜線と山並みがつくる景観 市の東側を取り囲む山並みや臥竜山等の丘陵は、市街地や集落の背景として、緑のスカイライン※ 形成している。 ※スカイライン:空を背景として、連続する山並みや建築群が描き出すシルエット 稜線が描くスカイライン 山並みが描くスカイライン 2)自然が生み出す生活特色による特性 古代から現代にわたって、生活が営まれてきた地域は、自然的特色からなる集落や耕地の分布から、 ほぼ3つの異なった地域に分けることができる。 一つ目の地域は、千曲川の沖積氾らん原に位置する地域であり、この地域にある集落の大部分は、 氾らん原に形成された自然堤防上に立地している。 幾重にも重なる石積の基礎(豊洲地区) この地域は、河川からの取水や、扇端部や段丘の裾 から流れ出る湧水によって灌がいの便に恵まれていた ため、古くから水田の適地であったが、千曲川などの 洪水被害の多かった地域であり、屋敷の周囲には、水 防のために土盛や石垣を築いたものが見られ、特徴的 な景観となっている。 また、集落の名称に福島・中島・相之島・小島のよ うに「島」をつけたものが多く、以前は、集落の周囲 に湿地や水路が多く存在し、島のような景観であった と考えられる。 二つ目の地域は、東側の山中から流れ出た河川によって形成された下位扇状地に立地する地域であ り、現在の市の中心市街地や、その南北に位置する井上から小河原までの地域が該当する。 この地域は、丘陵地の裾や扇端部からの湧水が多く、水に恵まれ、原始時代のなかでも特に古墳時 代以降には文化の著しい発展が見られた地域である。 また、鮎川右岸には、八丁鎧塚古墳群と天神古墳群などの著名な古墳が存在し、井上地区には、信 濃源氏として著名な井上氏の本拠地となった井上氏城跡など、歴史的な景観が数多く残されている。

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三つ目の地域は、東側の山中から流れ出た百々川と鮎川の上流域の上位扇状地に発達した集落である。 集落のある地区のうち、豊丘地区は灰野川沿い、米子地区は米子川沿い、仁礼・亀倉地区は鮎川沿いに あり、ほぼ海抜500∼600mの高さに位置している。 これらの地区は、広い耕地には恵まれなかったが、上流にある峠を越すと、上州あるいは東信地方に 往来することができたため、街道沿いの集落は重要な拠点となっていた地域である。 表2.地形区分と主な土地利用 地形区分の地域 主な土地利用 氾らん原 千曲川の氾らん原で、集落、水田、果樹園として利用されている。 下位扇状地 地域のほぼ中央部に中心市街地が位置し、周囲には果樹園を中心とした農地が広 がっている 上位扇状地 ほぼ海抜500∼600mの高さに位置し、果樹園を中心とした農地と集落が分布して いる。 図1.農地と緑地の現況 果樹園 水田 森林・緑地 図2.地形的特性による地域区分 氾らん原地域 下位扇状地地域 上位扇状地地域

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3)山地と扇状地が生み出す特性 市の西端に位置する千曲川付近から東端の山地にかけて傾斜しており、坂の多い特性となっている。 また、氾らん原と下位扇状地の間には明瞭な河岸段丘が現れており、高台からの景観を創り出している。 市街地は、海抜約330m∼500m程度のなだらかな斜面に形成されている。 また、比較的標高の高い地点からは、市街地、千曲川、長野市、北信五岳(飯綱、戸隠、黒姫、妙高、 斑尾)、北アルプスなど、奥行きのある空間を一望することができる。 AA’断面 BB’断面 下位段丘面 旭 ヶ 丘 北 小 河 原 相 之 島 千 曲 川 山 地 下位扇状地 沖積氾らん原 千 曲 川 沖積氾らん原 下位扇状地 山 地 福 島 米 持 亀 倉 下位段丘面 上位扇状地 図3.地形の状況 B’ B A A’

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4)河川がもたらす特性 ①大河川 長野市との市境に位置する千曲川は、善光寺平の中 でも本市付近で、最大幅となり、広大な水面と周囲に 残る緑地が雄大な景観を創り出している。 東の山中から市内を流れる松川、八木沢川、百々川、 鮎川などは、いずれもこの千曲川に合流しており、市 の河川の骨格を形成している。 千曲川 ②中小河川 松川、八木沢川、百々川、旧百々川、鮎川、それらの支流である灰野川、米子川、北ノ入沢川、宇原 川、仙仁川は、風土の形成上、重要な役割を果たしており、河川沿いに残る緑地は地域の景観に変化を 与えている。 かつて本市には、鉱山が広く分布していたため、これらの山中を流れる米子川、百々川、松川は、酸 性の強い河川であり、俗に「よう水(硫黄水)」と呼ばれ、上流部は魚類が棲めない川となっている。 しかし、下流部では酸性が弱まり小魚等が棲息し、八木沢川や宮川付近の用水路においては、絶滅危惧 種のメダカの棲息が確認されている。 さらに、清流の仙仁川、鮎川、宇原川では、近年、数多くのホタルの棲息が確認され、同時に積極的 な保全活動が進められている。 宇原川 図4.水系分布 百々川緑地

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(2)歴史的・文化的な特性 1)近世初期までの地域の歴史と景観 ①古 代 弥生・古墳時代にかなり文化が発達し、古瓦が出土した小河原の左願寺遺跡や、土師器が出土した福 島東方の東畑地区などにより、奈良時代には人々の定住化がより進んでいたことがうかがえる。 古代文献の「和名抄」に載る「稲向郷」は、現在の米持地区と推定され、この地から、次第に低地に 進出した人々によって生活拠点が築かれていったと考えられている。米持地区は鮎川と百々川に挟まれ た扇状地の末端にあり、周辺には、天神1号古墳をはじめとして、多くの古墳が存在している。 ②平安末期から鎌倉時代 この地域から出た武士の名前には地名に由 来した物が多く、井上氏は、居館跡、大城・ 小城・竹の城と呼ぶ城跡がある井上地区を本 拠地とし、米持氏は米持地区、村山氏は村山 地区が本拠地であったと言われている。 また、須田氏は、須田と言う地名は残って いないが、臥竜山周辺が本拠地であり、後に 日滝地区の大岩城を中心に勢力を伸ばしたと され、高梨氏は村山駅付近の高梨地区から出 たと考えられている。 これらの地区には、それぞれの武士が創建 した数多くの寺社が残されており、歴史的な 景観を伝えている。 図 5.須坂市の大字等の分布(資料:須坂市の地名) ③江戸時代 この時代に入ると、村々は、須坂藩や、松代藩、幕府直轄の天領などに分かれ、この時代の藩士の長 屋などが現在も市内に残されている。 また、仁礼地区の旧街道沿いは、上州あるいは東信地方へと往来する重要拠点となっていた。 鮎川沿いをさかのぼって、菅平から鳥居峠を越えて上州に至る大笹街道、灰野川沿いをさかのぼって、 上州干俣(現嬬恋村)に出る三原道などがある。 特に旧大笹街道沿いには、こうした歴史的な背景から、井上地区の福島宿、仁礼地区の仁礼宿など、 当時の面影を伝える町並みが残されている。

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表3.地区別の支配 須坂藩領 12箇村 (須坂・塩川・小山・日滝・坂田・灰野・野辺・小島・沼目・八重森・高梨・五閑) 松代藩領 6箇村 (福島・八町・仁礼・仙仁・小河原・宇原) 幕府領 11箇村 (村山・相之島・井上・幸高・中島・九反田・米持・亀倉・栃倉・米子・塩野) 注:途中で一時松代領、福島正則領等になった村もあった。 街なみ環境整備促進区域 図6.主な歴史的景観要素の分布

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2)歴史的建築物による特性 ①蔵の町並み 本市は、江戸時代から養蚕や座繰り製糸が盛んに行われ、明治後期から大正時代にかけては近代シル クロードの起点の町と言われ、岡谷、諏訪地方と並ぶ日本有数の製糸の町として成長した。 現在、市内に残る土蔵造りの建物の多くは、生糸の保管蔵や店蔵として、江戸時代後期から昭和初期 にかけて建てられたものである。 これらの建物の外壁は、砂ずり仕上げ、白塗り、黒塗り等がされ、軒の裏は、あげ裏塗り、三段塗り 仕上げ等が行われるなど変化に富んでおり、基礎には「ぼたもち石積み」と呼ばれる特徴的な工法が用 いられている。 また、蔵の他、製糸で繁栄した頃の土蔵造りの町家、鐘楼、望楼、うだつ、3階建ての繭蔵等が数多 く残されている。 製糸業はナイロン繊維の発明と昭和の大恐慌により衰退したが、養蚕に代わり台頭したリンゴやブド ウは、今では市を代表する農産物になっており、現在の農業の景観もある意味では、過去の歴史との関 わりの深い景観の一つであると言える。 【主な蔵の景観】 田中本家(博物館) 上原家(塩屋醸造) 中野家(綿幸サロン) 旧牧新七家(現須坂クラシック美術館) ②地域に残る近代洋風建築物 本市には、明治・大正時代に築かれた歴史的洋風建築物が多く残されている。 明治16年に建てられた近代洋風建築※の旧園里学校は擬洋式を用いた建築物であり、現在は、当時の 形に復元され、展示館として活用されている。 この他、旧教育会館(明治22年)や旧上高井郡役所(大正6年)があり、特に旧上高井郡役所は、当 時の洋風建築の粋を集めて造られた建築物であり、現在は長野保健所須坂支所として使用されている。 ※近代洋風建築:江戸幕府が鎖国を解いた1858年から戦前までの80余年の間に建てられた建築物で、日本人 の建築家による洋風建築及び独自の工法による擬洋風建築の総称

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図7.中心市街地に残る主な歴史的建築物の分布

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3)都市景観の特性 大正元年当時の市街地は、須坂駅東部の現在の 国道4 0 6号に沿って形成されていたが、須坂駅開 設後の昭和初期には、駅前まで市街地が拡大し、 戦後、南側と北側に更に拡大した。 市街地の骨格となる道路形状は、地形を反映し た扇形に広がる放射状の道路となっており、来訪 者には判りにくい道路網となっている。 また、古くから河東地方*の中心都市として、 稲荷山・中野を結ぶ旧谷街道や、善光寺平・上州 を結ぶ旧大笹街道など主要幹線が中町交差点に集 中し、市街地においては、この主要幹線沿いに商 業施設がX字状に発達して独特な市街地の景観が 形成されている。 *河東地方:千曲川の東に位置する松代から木島にわたる地域 表示方法 寛政 4年 文政10年 明治初期 大正11年 昭和30年 昭和50年 0 1㎞ 図 8.市街地の変化 4)地域文化を伝える祭事景観の特性 地域文化に関わる景観として祭事の景観があり、代表的なものとしては、毎年7月に行われる「須坂 の祇園祭」があり、みこしを先頭に11基の笠鉾行列が巡行し、文化遺産として往時の繁栄を今に伝える 祭りの景観となっている。 米子不動尊は、5月から7月にかけて大護摩、お山登り、お山下りなどの諸行事でにぎわい、また、 一つの谷をへだてた大谷不動尊でも、ほぼ時期を同じくして、お山登りやお山下りが行われており、市 を代表する祭事の景観となっている。 表4.須坂の主な歳時記 1月 どんど焼き 7月 祇園祭、納涼花火大会、須坂まつり 2月 芝宮神宮節分 8月 御射山祭 3月 太子祭 9月 米子不動尊お山下り 4月 臥竜山観音祭、臥竜公園桜まつり 10月 大谷不動尊お山下り 5月 米子不動尊大護摩、花祭り稚児行列 大谷不動尊お山登り 11月 須坂えびす講 6月 米子不動尊お山登り 12月 峰の原高原スキー場開き

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(3)身近な景観特性 日常生活を取り囲む景観は、人々が生活する空間を構成する重要な要素として位置づけられ、そこに 住み、生活する価値観や喜びに通じる要素としてとらえることができる。 身近な景観要素は、生活に密着した空間であり、これらを構成する要素は多岐にわたることから、詳 細については、地区別の景観要素の中で展開することとし、ここでは景観要素をもつ代表的な公共施設 のみにとどめた。 1)公共施設の特性 主な公共施設としては、笠鉾会館ドリ ームホール、文化会館(メセナホール) 等が整備されており、それぞれ、周辺と の町並みや風景と調和した景観を創り出 している。 図9.主要な公共施設位置 また、市街化区域においては、街区公 園が良好な緑地空間となっており、緑の まとまりが断続的あるいは連続的に連な って、緑地の景観を形成している。 2)街路における緑化の状況 「花と緑のまちづくり事業」によって、 各地区の沿道や街角において、積極的な 緑化を進めており、沿道等に憩いとうる おいの景観を形成している。 図10.花壇設置箇

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(4)その他の特性 1)民話に伝わる景観の特性 市内の各地区に伝わる民話には、現存する山や川、寺社等にまつわるものが数多く残されており、地 区の景観要素を別の角度から眺める視点として重要な要素である。 各地区には、以下のような民話が残されている。 表5.各地区に残る主な民話 民話名 地 区 民話の内容 太兵衛さんと仙人 仁礼地区 大岩の洞穴と仙人の話 カニ寺 豊丘地区 奈良山のふもとの山寺の話 おとっ坂 高甫地区(八町) 八町の一本杉の話 牛首の湯 高甫地区(野辺) 野辺にあった温泉の話 権五郎川のホタル合戦 井上地区 権五郎川に伝わるホタルの話 米持橋のキツネ 井上地区(屋部) 米持橋に伝わるキツネの話 臥竜山 須坂地区(小山) 竜にまつわる臥竜山・臥竜池・百々川の話 日滝の笛 日滝地区 明覚山に伝わる笛の話 相杜の社 日滝地区(新町) 相杜神社と春木町の浄念寺にまつわる話 ひさとヒシの実 豊洲地区 千曲川のヒシの実にまつわる話 2)絵画等に描かれた景観の特性 市内の優れた景観は幾つかの絵画や版画に描かれており、代表的なものとして、坂田山から昇る月 をモチーフに竹久夢二が描いた「須坂小唄」の表紙絵等がある。 また、小林朝治が残した版画の幾つかには、養蚕の風景やブドウ畑、果樹園等の景観を題材にした ものがある。 3)伝統芸能に関わる景観の特性 表6.各地区に残る主な芸能 芸能名 地 区 野辺の来迎念仏 野辺町 獅子狂言 村山町 上八町の赤熊 上八町 高梨の牛獅子 高梨町

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1−2.景観形成に関わる前提条件の整理 (1)将来開発プロジェクト 1)都市計画区域内における主な整備計画 市街化区域内及びその周辺には住宅団地が多数計画されており、市街化調整区域であるI.C周辺に おいては、市による流通業務団地の開発計画を進めている。 中心市街地活性化基本計画区域 中心市街地活性化基本計画区域 図11.都市計画区域内における主な整備計画

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2)中心市街地における主な整備計画 ①中心市街地活性化基本計画(平成11年)(下図参照) ○市民交流都心の形成「商業や市民文化の中心地として都心部の再生を図る」 ○まちなか居住の推進「都心に隣接したエリアの定住人口の回復をすすめ、活力ある地域コミュニ ティの再生を図る」 ○町並み散策観光の推進「蔵づくりなどの歴史的な景観をはじめとした美しい都市景観と、そこに 暮らす人々の息吹を観光資源として育成する」 ②歴史的地区環境整備街路事業(平成6年) ○中心市街地の活性化を推進するため、幹線道路、歴史的道すじの保全・整備、歩行者ネットワー クの整備を図る。 ③総合的医療福祉ゾーンの設定 ○末広団地、須坂ショッピングセンター、須坂病院、を縦断するゾーンを医療福祉ゾーンとして設 定し、総合的医療福祉環境の向上を図る。 図12.須坂市中心市街地活性化 地区別整備方針図

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3)市街地周辺における主な整備計画(農業関連の諸整備計画)

市街化区域の周辺地域では、農業関連の諸整備計画として、豊洲地区、日滝地区、東地区(仁礼地 区・豊丘地区)において3つの計画が進んでいる。

おおよその位置と事業の概要については下図に示すとおりである。

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(2)景観形成に関わる規制地域とこれまでの取り組み 1)景観形成に関わる規制地域 本市の景観形成に関わる法規制については以下のとおりである。 規制地域 面 積 内 容 都 市 計 画 区 域 3,818ha (市街化区域: 942ha) (市街化調整区域:2,876ha) 無秩序な都市の拡大化を抑制し、計画的な都 市の形成を図る事を目的とする。 本市は、線引き都市計画区域であり、用途地 域は、住居系が約73%、商業系が約7%、工業系 が約20%となっており、建築物等の用途・規模・ 高さ等の規制がある。 特別用途地域、風致地区、防火地区等の指定 はない。 農 業 振 興 地 域 2,670ha (農用地区域:1,990ha) 用途地域を取り囲むように農用地区域が設定 されている。 農用地区域は、農業振興における農用地等と して利用すべき土地に定められる。 農用地区域内での農地の転用は厳しく規制さ れ、宅地の造成、土石の採取、形質変更、工作 物の新築の行為に関する規制がある。 保 安 林 1,982ha 保安林は主に東部の山地に分布している。 保安林内では、立木の伐採、開墾、その他土 地の形質の変更等の行為が禁止されている 地域森林計画対象民有林 8,255ha 保安林以外の民有林が地域森林計画の対象と なっている。 林地開発にあたっては、全体の面積が1haを 超える場合は許可が必要になり、森林を伐採す る場合にも届け出が必要となる。 上信越高原国立公園 (特別地域) 367ha 東部の山岳地帯の仙仁川に沿って特別地域が 設けられており、工作物の新増改築、広告物の 設置、壁面・壁の色彩の変更には、環境庁長官 の許可が必要となる。 上信越高原国立公園 (普通地域) 6,696ha 普通地域においては、広告物の設置、水面の 埋め立て、干拓、土地の形状の変更は県知事の 許可が必要となる。 鳥 獣 保 護 区 5,048ha 鳥獣の保護繁殖を図るため、鳥獣保護法に基 づき鳥獣保護区が設定されている。 鳥獣保護区では鳥獣の捕獲が禁止されてお り、地区内で工作物の設置、水面の埋立、立木 の伐採といった行為を行うためには、環境庁長 官又は県知事の許可が必要となる。

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図14.景観形成に関わる法規制状況

上信越高原国立公園(普通区域) 上信越高原国立公園(特別区域)

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2)景観形成に関わるこれまでの取り組み これまでの景観形成に関する取り組みとしては、市民による「信州須坂町並みの会」が昭和61年に結 成され、啓発活動をはじめ、町並みフェストや、「町並み景観賞」を創設するなど、積極的な活動が行 われている。 市では、町並み調査や保存対策調査などを行ない、景観形成住民協定(現在16地区)、歴史的建造物 の保全修復事業、町並みめぐりコースや街路整備事業、ミニ博物館設置事業、あるいは蔵造りイメージ の公共施設等の 新築など、町並 み形成に向けた 取り組みとして 積極的に推進し ている。 図15.須坂地区歴史的景観保存対策事業の経緯

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