放射線技師のためのセミナー
「障害防止法に基づく教育訓練」
静岡県立総合病院
放射線部 放射線技術室
孕石
圭
第11回放射線技師のためのセミナー
障害防止法に基づく教育訓練
第
第1111回放射線技師のためのセミナー回放射線技師のためのセミナー
障害防止法に基づく教育訓練
静岡県立総合病院
放射線部 放射線技術室
孕石 圭
平成22年1月16日
教育訓練
教育訓練
実施時期
4 月末~ 5 月初旬(業務を始める前に一度)
4時間
安全取扱
安全取扱
規程なし
*省略規程;十分な技能及び知識を有している者
継続
30分
1時間
30分
初回
放射線障害
放射線障害
予防規程
予防規程
法
法 令令
放射線の人体
放射線の人体
に与える影響
に与える影響
項目
初回のみ部署ごと
安全取扱責任者が
教育訓練を実施
初回・継続 合同で
放射線取扱主任者が
教育訓練を実施
平成22年1月16日
法令・予防規程
法令・予防規程
法令と予防規程は、基本的に重複する部分
法令と予防規程は、基本的に重複する部分
が多いため一緒に講義を行っている
が多いため一緒に講義を行っている
静岡県立総合病院
静岡県立総合病院
放射線
放射線
作業従事者教育訓練
作業従事者教育訓練
当院の放射線業務従事者数(障害防止法)
当院の放射線業務従事者数(障害防止法)
障害防止法の管理区域で業務する人に限定
(被ばく管理を確実に行うため)
職員の配置転換に応じて登録・解除を行う
1
その他
5
看護師
(核・治療)
34
34
2
14
12
合
合
計
計
検査技師
(血液照射)
診療放射線技師
(核・治療)
医師 (放射線・婦人・泌尿器)
放射線業務従事者の登録手順
放射線業務従事者の登録手順
教育訓練
教育訓練4月4月
健康診断
健康診断6月6月 承認承認
同意
同意
職
員
申込み
申込み
病
院
長
主任者
登録申請
登録申請
登録承認
登録承認
8月
8月
安
全
管
理
責
任
者
安
全
管
理
担
当
者
4月に従事者の新規登録および更新についての通達
教育訓練の受講および健康診断の受診確認後、主任者
の同意のもと病院長が承認
1.
1.
管理区域
管理区域
2.
2.
放射線業務従事者
放射線業務従事者
3.
3.
教育訓練
教育訓練
4.
4.
健康診断
健康診断
5.
5.
線量測定(施設・人)
線量測定(施設・人)
6.
6.
安全管理組織体制
安全管理組織体制
7.
7.
緊急時
緊急時
8.
8.
地震後の対応
地震後の対応
9.
9.
従事者の義務
従事者の義務
教育訓練の項目
教育訓練の項目
管理区域
管理区域
放射線障害のおそれのある場所(放射線施設)
医療法施行規則(医療法)
医療法施行規則(医療法)
電離放射線障害防止規則(労働安全衛生法)
電離放射線障害防止規則(労働安全衛生法)
放射線障害防止法
放射線障害防止法
管理区域
管理区域
(境界)
(境界)
教育訓練
教育訓練
4時間
安全取扱
安全取扱
規程なし
※省略規程;十分な技能及び知識を有している者
継続
30分
1時間
30分
初回
放射線障害
放射線障害
予防規程
予防規程
法
法 令令
放射線の人体
放射線の人体
に与える影響
に与える影響
項目
対象者
管理区域に立ち入る者(放射線業務従事者・一時立入者)
取扱い業務に従事する者
内容
放射線障害の発生を防止するために必要な教育訓練
実施時期
初めて管理区域に立ち入る前(初回)
管理区域に立ち入った後、1年を超えない期間ごと(継続)
※ 一時立入者:放射線障害が発生することを防止するために必要な事項を実施
線量測定
線量測定
(施設)
(施設)
施設内(床・空気)が放射性物質で汚染していないか?
施設から放射線が漏れていないか?
半 年
毎 月
毎 月
漏洩線量測定(サイクロトロン)
表面密度・1cm線量当量率
空気中の放射性物質濃度測定
P E T
毎 月
毎 月
表面密度・1cm線量当量率
空気中の放射性物質濃度測定
核 医 学
半 年
漏洩線量測定
血 液 照 射
半 年
漏洩線量測定
治 療
期 間
帳 簿
場 所
※ 測定は外部委託しています
管理区域
管理区域
(県立総合病院内)
(県立総合病院内)
PET室
CT室・血管撮影室
循 環 器 病 セ ン タ ー
血液照射室
血 液 管 理 室(2階)
検査科
密封小線源照射室
放 射 線 治 療(地下)
放射線部
管 理 区 域(使 用 施 設)
部 署
P E T セ ン タ ー
核 医 学(2階)
放射線治療病室(6階)
病 院 本 館(1階)
RI治療室(密封小線源)
試料検査室(研究用RI)
ホットラボ室
リニアック室
サイクロトロン室
一般撮影室・透視室
電離則・医療法 電離則・医療法・障防法障防法
立ち入る前
(安全管理責任者が実施)
立ち入る前(項目および時間数)
立ち入った後1年ごと(項目)
教育訓練
立ち入っている間
(100μSv以下の時は不要)
※ポケット線量計
管理区域に立ち入る場合継続
※ ルクセルバッチ・リング
空気中放射性物質濃度測定結果より算定
被ばくの
測定・算定
看護助手・受付
機器業者
医師・看護師・放射線技師・検査技師
対象
実施しなくて良い
立ち入る前(問診、採血、診察)
立ち入った後1年ごと(問診、採血、診察)
健康診断
放射線取扱等の業務以外で
管理区域に立ち入る者
放射性同位元素の取扱、管理又はこれ
に付随する業務に従事する者であって
管理区域に立入る者
一時立入者
放射線業務従事者
区 分
※ 機器点検時の外部委託業者等は、一時立入者とするが、電離則(第8条1項)に基づき外部
被ばく線量の測定のためポケット線量計を継続使用
放射線業務従事者
放射線業務従事者
(管理区域に立ち入る者の区分)(管理区域に立ち入る者の区分)
健康診断
健康診断
[検診] 白内障に関する検査
[検診]
[検査] 白血球数及び白血球百分率の検査、
赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトク
リット値
放射線障害防止法
放射線障害防止法
1年を超えない
②~④について医師が必要と認める場合に行う
※ 初めての時、④は医師が必要と認める場合行
う
[検診]
④眼眼
[検診]
③皮膚皮膚
[検査] 末梢血液中の血色素量(MHC)又は
ヘマトクリット値(HCT)、赤血球数(RBC)、白
血球数(WBC)及び白血球百分率
②採血採血
被ばく歴の有無、作業場所、内容、期間、
線量、放射線障害の有無、被ばくの状況
≦ 5mSv/年 ;②~④医師が必要と認めた時行う
> 5mSv/年 ;②~④ 医師が必要でないと認めた
場合省略できる
※ 初めての時、④は線源の種類に応じて省略可
省略規程
被ばく歴の有無、被ばくを有する者について
は、作業の場所、内容及び期間、放射線障害
の有無、自覚症状の有無、被ばくに関する項
目の調査及びその評価
①問診問診
項
目
6月以内
実施時期
電離放射線障害防止規則
電離放射線障害防止規則
健康診断の記録の写しをそのつど対象者に交付する
健康診断は厳しい法令(電離則)に合わせて実施する
―
空気中放射性物質濃度
測定結果より算定
内部被ばくの
算定
立ち入る間
(100μSv以下の時は不要)
※ポケット線量計
継続
(管理区域に立ち入る間)
※ルクセルバッチ・リング・
ポケット線量計
外部被ばくの
測定
放射線取扱等の業務以外で
管理区域に立ち入る者
放射性同位元素の取扱、管理又はこれ
に付随する業務に従事する者であって管
理区域に立入るもの
一時立入者
業務従事者
線量測定
線量測定
(被ばく線量の測定)
(被ばく線量の測定)
内部被ばくの算定は、摂取する恐れのある場所に立ち入る者のみ
3月を超えない期間ごとに1回
線量測定
線量測定
(放射線測定器を付ける部位)
(放射線測定器を付ける部位)
男 性;胸部 (H
1cm
・ H
70μm
)
女 性;腹部 (H
1cm
・ H
70μm
)
末端部;手(リング) (H
70μm
)
ルクセルバッチは
防護衣の中
のままで良い
放射線障害を受けた
放射線障害を受けた場合
場合
業務時間の短縮
業務時間の短縮
業務の停止
業務の停止
(配置転換)
(配置転換)
保健指導等必要な措置
保健指導等必要な措置
安全管理責任者は健康診断の結果、異常が認
められた者に対し、主任者及び医師と協議の上、
適切な処置をとるよう病院長に上申しなければな
らない。
病院長は、前項の具申があった場合には、
適切
な措置
を講じなければならない。
緊急時
緊急時
(事故時及び危険時の措置)
(事故時及び危険時の措置)
文部科学大臣;遅滞なく
届出
届出
消火または延焼の防止
施設内部にいる者、付近にいる者への避難警告
放射線障害を受けた恐れのある者の救出避難
汚染の広がりの防止および除染
線源等の隔離と立ち入りの禁止
緊急作業を行うときは、被ばく防護の三原則に従い、作業者の
被ばく線量をできるだけ少なくする
措置
措置
関係機関(警察署・消防署);直ちに
通報
通報
内 容
措置
放射性同位元素等に関し地震、火災、運搬中の事故等の
災害等により放射線障害が発生した場合・恐れのある場合
地震
地震
(震度4以上の場合)
(震度4以上の場合)
震度4以上の地震発生
放射線治療(リニアック・密封小線源・シード線源)
核医学 (本館2階・6階 管理区域)
PET (PETセンター管理区域)
放射線技術室技師長 村田恒夫
総務室長 村上文夫
放射線取扱主任者
望月 守
臨床検査(血液照射装置室)
検査科技師長横地常広
総務室長 村上文夫
電話とFAXにて文科省に連絡
文部科学省 科学技術・学術政策局
原子力安全課放射線規制室
電話:03-6734-3952(または4043)
FAX:03-6734-4048
連絡内容:指定様式にてFAXにより状況を通報
メールにて文科省に連絡
アドレス:
[email protected]
件 名:地震
本 文:設備点検の結果、異常なし
施設点検実施
施設点検実施 施設点検実施施設点検実施
点検結果連絡
点検結果連絡 点検結果連絡点検結果連絡
異常なし
異常なし
異常あり
異常あり
線量測定
線量測定
(個人報告書の読み方)
(個人報告書の読み方)
今月の実効線量確認
今月の実効線量確認
今月の等価線量確認
今月の等価線量確認
実効線量四半期計
実効線量四半期計
女
女子子 5 5 [mSv/3[mSv/3月月]]
実効線量単年度計
実効線量単年度計
一
一般般550 0 [mSv/[mSv/年年]]
実効線量
実効線量55年累積年累積
一
一般般100 100 [mSv/5[mSv/5年年]]
安全管理組織体制
安全管理組織体制
病院長
放射線安全委員会
放射線取扱主任者
安全管理責任者
放射線技術室技師長
検査科技師長
施設管理責任者
総務室長
健康管理医
産業医
安全管担当任者
放射線部門技師
核医学部門技師
PETセンター部門技師
検査科技師
施設管理担当者
管理係
健康管理担当者
庶務係
放射線業務従事者
放射線部門技師
核医学部門技師
PETセンター部門技師
検査科技師
緊急時
緊急時
(連絡体制)
(連絡体制)
発見者
防災センター
安全管理責任者
放射線取扱主任者
病院長
警察・消防署・文部科学省
施設管理責任者 業務従事者
拡大防止
拡大防止
警告等処置
警告等処置
通報
通報
連絡
連絡
指示
指示
通報・届出
通報・届出
連絡
連絡
連絡
連絡
連絡
連絡 指示指示
被ばくモニタリング!
ルクセルバッチの着用と返却を忘れずに!
管理区域から退出時の汚染状況の測定
申請内容の遵守!
教育訓練の受講!
1年に1回
再教育として毎年4~5月に実施
健康診断は必ず受診!
6ヶ月に1回(血液検査・問診)
最後に
最後に放射線業務従事者が守るべきこと
放射線業務従事者が守るべきこと
静岡県立総合病院
静岡県立総合病院
放射線
放射線
作業従事者教育訓練
作業従事者教育訓練
平成22年1月16日
放射線の人体に与える影響
放射線の人体に与える影響
被ばくの種類
被ばくの種類
職業被ばく
職業被ばく
放射線あるいは放射線物質の取扱いに起因する、人工放射線源によ
る被ばく
医療被ばく
医療被ばく
放射線治療や診断に伴う、患者あるいは被験者の被ばく
診断または治療中の付き添いや介護を行う人が承知の上で自発的に
受ける被ばく
公衆被ばく
公衆被ばく
職業被ばくと医療被ばく以外の被ばく
※ 自然放射線による被ばく含まれない
被
被ばく
ばくの形態
の形態
急性被ばく;
短い期間
に被ばく
慢性被ばく;
長い期間
に被ばく
※ 同じ線量の放射線を受けても、
影響の
程度
が異なる
確定的影響
確定的影響
被ばく線量の増加に伴い増加
影響の程度
発 生 確 率
あり
しきい値
1.
1.
被ばくの種類
被ばくの種類
2.
2.
被ばくとは?
被ばくとは?
3.
3.
被ばくの形態
被ばくの形態
4.
4.
被ばくによる
被ばくによる影響
影響
5.
5.
医療被ばくは?
医療被ばくは?
6.
6.
被ばくの低減について
被ばくの低減について
教育訓練の項目
教育訓練の項目
被
被ばく
ばくとは?
とは?
被ばくとは人体が放射線を受けること
外部被ばく
内部被ばく
被ばくによる
被ばくによる影響
影響
身体的影響
急性の影響 晩発の影響
白血病
発 癌
白内障
胎児の障害
皮膚の紅班
脱 毛
遺伝的影響
代謝異常
軟骨異常、等
確定的影響
確率的影響
放射線の影響
確率的影響
確率的影響
被ばく線量に関係しない
影響の程度
被ばく線量に増加に伴い単調に増加
発 生 確 率
なし
しきい値
被ばく線量と急性の
被ばく線量と急性の影響
影響
核医学検査後の周りへの影響
核医学検査後の周りへの影響
①
①
検査後も患者さんから放射線が出ている
同室の患者さんの被ばく
最大でも
0.05
0.05
ミリシーベルトミリシーベルト/1検査(ベッド間距離2m 積算線量)
被ばくの低減
被ばくの低減(外部被ばく)
(外部被ばく)
工夫していること
工夫していること
実務に即した内容
予備知識として知っておいてほしい内容
他部署や患者から質問の多い内容
教材はスライドを自作
(教育訓練関連の本も併用)
医療被ばくは?
医療被ばくは?
胃の集団検診 (患者)
0.6
核医学検査後の周囲の被ばく(同室の患者)
0.05
胸部X線撮影 (患者)
0.05
人が一年間に自然から受ける被ばく
2.4
核医学検査 (患者)
0.2~8
CT検査 (患者)
7~20
放射線業務従事者の年線量限度
50
白血球の減少(一度にまとめて受けた場合)
250
100%の人が死亡(一度にまとめて受けた場合)
7,000~
人が1日に自然から受ける被ばく
0.007
核医学検査後のオムツ交換1回(看護師)
0.0005
被ばく線量の単位:mSv(ミリシ-ベルト)
核医学検査後の周りへの影響
核医学検査後の周りへの影響
②
②
検査後の患者さんの看護による被ばく
検査後のオムツ交換
0.0
0.0
00
00
5
5
ミリシーベルトミリシーベルト/1回/5分
(99mTc 700MBq 投与3時間後 実測値)
被ばくの低減
被ばくの低減(内部被ばく)
(内部被ばく)
参考文献
参考文献
長崎大学
先導生命科学研究支援センター
医員(研修医)オリエンテーション
鹿児島大学
フロンティアサイエンス研究推進センター
放射線障害の防止に関する法令
日本核医学会
看護スタッフのための核医学Q&A
長瀬ランダウア
ルクセルバッチの取り扱い方法