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Ⅰ はじめに 株式分布状況調査は 3 月末現在において東京 名古屋 福岡及び札幌の各証券取引所共同で株式保有状況等に関するデータを集計 公表することを目的として 株主名簿の記載に基づき 個人 金融機関 事業法人 といった株主の属性 ( 注 1) 別の分類である投資部門別の株主数及び持株数を単元数ベー

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2017年度株式分布状況調査結果の概要

社 東 京 証 券 取 引 所

社 名古屋証券取引所

証券会員制法人 福 岡 証 券 取 引 所

証券会員制法人 札 幌 証 券 取 引 所

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Ⅰ はじめに

株式分布状況調査は、3月末現在において東京、名古屋、福岡及び札幌の各証券取引所共同で株式保 有状況等に関するデータを集計・公表することを目的として、株主名簿の記載に基づき「個人」、「金融 機関」、「事業法人」といった株主の属性(注1)別の分類である投資部門別の株主数及び持株数を単元 数ベース(注2)にて、毎年調査を行っているものである。 調査の元データについては、個々の調査対象会社からではなく、各社が株主名簿の管理を委託してい る株主名簿等管理人から電子データにて直接提供を受けている。これらのデータを使って、株主数の集 計値については、銘柄間の名寄せができないことから、銘柄別の株主数のデータを単純に合算すること で「延べ人数」の形で算出(注3)している。また、市場価格(時価)で換算した株式保有比率の集計 値については、調査対象会社各社の3月 31 日現在の時価総額に単元数ベースで算出した各投資部門の持 株比率を乗じて個別会社ベースの各投資部門の株式保有金額を求め、これを投資部門別に調査対象会社 全社分を合算し、調査対象会社全体の時価総額で除することで算出している。 なお、調査対象会社各社の株主数および単元数のデータは、決算期末の株主名簿を基に作成されるた め、各社それぞれの決算期末日現在のデータとなっている。そのため、2017 年度の株主数の集計値は、 2018 年3月 31 日現在の全社の集計値となっているわけではない。また、2017 年度の株式保有比率の集 計値の算出についても、決算期末日が 2018 年3月 31 日以外の会社については、2018 年3月 31 日時点 においても各投資部門の持株比率が当該会社の決算期末現在と同様となっているとみなして計算を行っ ている。 今年度の調査対象会社数は、2018 年3月 31 日現在の前記4取引所の内国上場会社 3,713 社のうち、 当該4取引所への新規上場日以降 2018 年3月 31 日までに決算期末日が到来していないため、上場後の 株主の状況を把握することができない会社(26 社)を除いた 3,687 社となっている。 (注 1)本調査における各投資部門の定義は以下のとおりである。 (1)政府・地方公共団体:国・都道府県・市町村 (2)金 融 機 関 ○都 銀 ・ 地 銀 等:銀行法に規定する国内普通銀行 ○信 託 銀 行:一般社団法人信託協会加盟の信託銀行 ○投 資 信 託:投信法(「投資信託及び投資法人に関する法律」)に規定する委託者の信託財産であって、 信託業務を営む銀行を名義人(受託者)とするもの ○年 金 信 託:厚生年金保険法に規定する厚生年金基金及び確定給付企業年金法・確定拠出年金法に規定 する企業年金のうち、信託業務を営む銀行を名義人(受託者)とするもの(ただし、公的年 金の運用分は含まない) ○生 命 保 険 会 社:保険業法に規定する生命保険会社 ○損 害 保 険 会 社:保険業法に規定する損害保険会社 ○その他の金融機関:上記以外の金融機関。具体的には、信用金庫、信用組合、労働金庫、農林系金融機関、政 府系金融機関、証券金融会社等 (3)証 券 会 社:金融商品取引法に規定する金融商品取引業者たる証券会社 (4)事 業 法 人 等:(2)及び (3)以外の法人格を有するすべての国内法人 (5)外 国 法 人 等:外国の法律に基づき設立された法人、外国の政府・地方公共団体及び法人格を有しない団体、 並びに居住の内外を問わず日本以外の国籍を有する個人 (6)個 人 ・ そ の 他:居住の内外を問わず日本国籍の個人及び国内の法人格を有しない団体 (注 2)単元数ベースとは、有価証券報告書の「所有者別状況」の記載と同様に、単元株制度を採用している会社につい ては、それぞれの会社が採用している単元株の単位で株主を集計する方法である。

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3 (注 3)たとえば、1 人で 10 銘柄保有している株主は、全社ベースの集計値において 10 名の株主としてカウントされて いる。

Ⅱ 2017年度調査における特徴

1.個人株主数の推移

2017 年度の全国4証券取引所上場会社の個人株主数は、前年度比 162 万人増加(3.3%)して 5,129 万人となり、はじめて5千万人の大台を超える結果となった(表1)。なお、2014 年度から4年連続で 増加する結果となった。 図1で 2017 年度の個人株主数の増減要因をみると、上場廃止会社の影響で 29 万人減少したものの、 新規上場会社で 39 万人、株式分割・売買単位引下げ実施会社(以下、「投資単位引下げ等実施会社」と いう。)で 74 万人、その他の会社で 78 万人増加した。 今年度の個人株主数の推移としては、その他の会社が個人株主数を増加させており、好調な企業業績 に伴う 2018 年1月までの株価の上昇局面から一転して、2018 年2月以降の米国株式市場の急落や円高・ ドル安による株価の下降局面に伴い、個人投資家による買いの動きが広がったこと、また、投資単位引 下げ等実施会社による増加が例年どおりの水準となったことが、今年度の個人株主数の増加につながっ た。 表1 個人株主数(延べ人数)の推移 (人) (人) (社) (社) 2002 33,771,262 253,728 2,661 162 2003 34,005,017 233,755 2,679 78 2004 37,560,717 ※ 3,555,700 3,698 348 2005 40,823,376 ※ 3,262,659 3,783 425 2006 42,319,427 ※ 1,496,051 3,885 327 2007 42,911,279 591,852 3,897 129 2008 44,819,387 1,908,108 3,803 49 2009 44,794,800 △ 24,587 3,694 91 2010 45,919,282 1,124,482 3,616 75 2011 45,918,313 △ 969 3,554 96 2012 45,967,310 48,997 3,540 96 2013 45,754,089 △ 213,221 3,525 231 2014 45,821,320 67,231 3,565 231 2015 49,446,389 3,625,069 3,613 221 2016 49,677,178 230,789 3,636 244 2017 51,299,952 1,622,774 3,687 426 (注1)2004年度から2009年度まではジャスダック証券取引所上場会社分を含み、  2010年度以降は大阪証券取引所または東京証券取引所におけるJASDAQ市場分として含む。 (注2)2005年度調査まで調査対象会社となっていた(株)ライブドア(4753)が、大幅な  株式分割の実施等により、2004年度調査から個人株主数が大幅に増加ししたため、  「※」のとおり、2004年度から2006年度までは、その影響を受け大きく増減している。 年度 個人株主数 前年比増減 調査対象会社数 分割・投資単位引下げ 実施会社数 要 因 定 義 新 規 上 場 会 社 当 該 調 査 年 度 に は じ め て 調 査 対 象 会 社 と な っ た 上 場 会 社 株 式 分 割 ・ 売 買 単 位 引 下 げ 実 施 会 社 当 該 調 査 年 度 中 に 効 力 発 生 日 を 迎 え た 、 1:1.5 以 上 の 株 式 分 割 及 び 売 買 単 位 の 引 下 げ を 行 っ た 会 社 ( 新 規 上 場 会 社 は 除 く ) そ の 他 の 会 社 新 規 上 場 会 社 及 び 株 式 分 割 ・ 売 買 単 位 引 下 げ 実 施 会 社 の い ず れ に も 該 当 し な い 調 査 対 象 会 社 上 場 廃 止 会 社 当 該 調 査 対 象 年 度 中 に 上 場 廃 止 と な っ た 会 社 ( 前 年 度 の 個 人 株 主 数 を 集 計 )

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2.株式保有比率等の変動状況

2017 年度末(2018 年3月末)の全投資部門における株式保有金額(調査対象会社の時価総額)は、前 年度比 85 兆 3,547 億円増(14.7%)の 666 兆 5,591 億円となった(表2)。投資部門別の状況をみると、 金額ベースではすべての投資部門で増加する結果となった。次に、主な投資部門の株式保有比率の動向 をみると、事業法人等がマイナス 0.2 ポイント、個人・その他がマイナス 0.1 ポイントの低下となる一 方、信託銀行がプラス 0.8 ポイント、外国法人等がプラス 0.2 ポイントの上昇などとなっている(表2)。 表2 投資部門別株式保有状況 年 度 2016 2017 増減額[増減率] 保有比率増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 -億円 % 億円 % 億円 % ポイント 合      計 5,812,043 ( 100.0) 6,665,591 ( 100.0) 853,547 [ 14.7] -① 政 府 ・ 地 方 公 共 団 体 8,414 ( 0.1) 9,884 ( 0.1) 1,470 [ 17.5] 0.0 ② 金 融 機 関 1,648,092 ( 28.4) 1,912,762 ( 28.7) 264,669 [ 16.1] 0.3 a 都 銀 ・ 地 銀 等 203,046 ( 3.5) 219,049 ( 3.3) 16,003 [ 7.9] △ 0.2 b 信 託 銀 行 1,139,319 ( 19.6) 1,360,103 ( 20.4) 220,783 [ 19.4] 0.8 (a+bのうち投資信託) 366,319 ( 6.3) 480,037 ( 7.2) 113,718 [ 31.0] 0.9 (a+bのうち年金信託)注2 74,619 ( 1.3) 77,070 ( 1.2) 2,451 [ 3.3] △ 0.1 c 生 命 保 険 会 社 197,506 ( 3.4) 215,406 ( 3.2) 17,900 [ 9.1] △ 0.2 d 損 害 保 険 会 社 69,041 ( 1.2) 74,105 ( 1.1) 5,063 [ 7.3] △ 0.1 e そ の 他 の 金 融 機 関 39,179 ( 0.7) 44,097 ( 0.7) 4,918 [ 12.6] 0.0 ③ 証 券 会 社 127,178 ( 2.2) 131,948 ( 2.0) 4,770 [ 3.8] △ 0.2 ④ 事 業 法 人 等 1,286,383 ( 22.1) 1,457,758 ( 21.9) 171,374 [ 13.3] △ 0.2 ⑤ 外 国 法 人 等 1,747,307 ( 30.1) 2,019,440 ( 30.3) 272,133 [ 15.6] 0.2 ⑥ 個 人 ・ そ の 他 994,667 ( 17.1) 1,133,796 ( 17.0) 139,128 [ 14.0] △ 0.1 (注)1.信託銀行については、国内機関投資家からのカストディアンとしての受託分を含む。 2.年金信託は、調査要綱に記載のとおり、信託業務を営む銀行を受託者とする厚生年金基金等の企業年金関係の運用分を集計しているが 公的年金の運用分については含まれていない。 3.上場会社の自己名義分は、各社が属する投資部門に含まれる。2017年度の自己名義分は、25兆2,068億円(保有比率3.78%)となっている

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3.外国法人等の動向

外国法人等の株式保有比率は、前年度比プラス 0.2 ポイントの 30.3%となった(表2、図2)。 外国法人等の投資行動を、投資部門別株式売買状況における海外投資家の差引き売買代金でみると(表 3)、2017 年度は、小幅な買越しとなった前年度から一転して、6,255 億円の売越しとなった。月別にみ ると、2017 年 10 月には、日経平均株価が約 21 年3か月ぶりに2万2千円台に回復し、過去最長の 16 連騰を記録したことなどもあり、10 月だけで約2兆円の買越しとなったが、同年 11 月以降は5か月連 続で売越しとなっており、結果的に、年度合計では売越しとなった。 表4は、業種別に外国法人等の株式保有比率の増減と株価指数騰落率(東証一部、前年度末比)を並 べたものであるが、保有比率においては 33 業種中 16 業種で増加、17 業種で減少する結果となっている。 特に、石油・石炭製品で大きく増加し、海運業において大きく減少している状況であった。 表3 海外投資家及び個人の株式売買動向 表4 外国法人等の業種別保有比率等の状況 <年度> 2016年度(b) 2017年度(a) 海外投資家 個人 % % ポイント % 2008 △ 42,214 7,292 石油・石炭製品 30.2 36.0 5.8 20.5 2009 65,996 △ 22,860 その他製品 32.1 35.7 3.6 39.8 2010 39,821 △ 13,787 鉱業 39.0 42.2 3.2 17.3 2011 2,062 △ 6,076 金属製品 26.3 29.1 2.8 7.0 2012 52,843 △ 13,841 パルプ・紙 16.2 18.4 2.2 17.6 2013 95,387 △ 69,866 電気機器 38.2 39.7 1.5 22.2 2014 25,247 △ 65,473 倉庫・運輸関連業 19.7 21.1 1.4 8.0 2015 △ 51,025 △ 21,689 ガラス・土石製品 26.2 27.5 1.3 9.2 2016 853 △ 46,054 建設業 27.5 28.7 1.2 21.3 2017 △ 6,255 △ 40,859 医薬品 31.6 32.7 1.1 13.3 繊維製品 24.9 25.9 1.0 7.8 <月間> 銀行業 26.6 27.5 0.9 0.5 機械 33.0 33.9 0.9 16.2 海外投資家 個人 卸売業 26.2 27.1 0.9 20.3 2017.4 7,555 △ 5,836 化学 31.8 32.2 0.4 21.7 5 11,989 △ 10,821 小売業 24.4 24.4 0.0 18.8 6 △ 2,396 △ 3,198 空運業 18.1 18.0 △ 0.1 21.2 7 1,295 △ 2,622 情報・通信業 30.9 30.6 △ 0.3 9.2 8 △ 7,241 △ 532 非鉄金属 29.8 29.5 △ 0.3 8.4 9 △ 5,714 △ 9,096 その他金融業 31.8 31.4 △ 0.4 16.0 10 22,325 △ 18,133 電気・ガス業 23.2 22.7 △ 0.5 0.1 11 △ 6,805 △ 1,394 鉄鋼 23.7 23.2 △ 0.5 △ 2.0 12 △ 1,088 △ 6,102 サービス業 24.8 23.9 △ 0.9 24.5 2018.1 △ 4,773 349 陸運業 23.3 22.3 △ 1.0 7.3 2 △ 11,424 12,482 精密機器 37.8 36.7 △ 1.1 15.4 3 △ 9,975 4,047 保険業 34.8 33.7 △ 1.1 0.5 合計 △ 6,255 △ 40,859 証券、商品先物取引業 30.9 29.7 △ 1.2 1.4 輸送用機器 31.0 29.5 △ 1.5 8.6 (注)投資部門別株式売買状況における買金額-売金額 不動産業 33.5 31.9 △ 1.6 11.7 食料品 26.7 25.0 △ 1.7 6.7 ゴム製品 28.0 25.5 △ 2.5 3.1 水産・農林業 16.1 13.3 △ 2.8 4.8 海運業 35.0 30.5 △ 4.5 △ 11.1 (参考)TOPIX騰落率 13.5% 年月 差引金額(億円) 業種 保有比率増減 (a)-(b) 業種別株価指数 騰落率 年度 差引金額(億円) 外国法人等業種別保有比率

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4.個人・その他の動向

個人・その他の株式保有金額は、前年度比 13 兆 9,128 億円増の 113 兆 3,796 億円となっており、2006 年以来 11 年ぶりに 100 兆円の大台を超える状況であった。株式保有比率は、前年度比マイナス 0.1 ポイ ントの 17.0%に低下し、過去最低を更新した。信託銀行が大幅に上昇した影響を受けた結果、個人・そ の他の保有比率が相対的に低下したものと推測される(表2、図2)。 個人の投資部門別売買状況(表3)をみると、年度合計では4兆 859 億円の売越しとなり、最大の売 り主体となった。なお、2009 年度以降9年連続の売越しとなっている。

5.金融機関の動向

金融機関各部門の株式保有比率をみると(表2、図2)、信託銀行がプラス 0.8 ポイントの 20.4%と 4年連続で増加し、2002 年度の調査以来 15 年ぶりに 20%を超える結果となった。また、信託銀行のう ち、投資信託がプラス 0.9 ポイントの 7.2%となり過去最高となった一方、年金信託はマイナス 0.1 ポ イントの 1.2%となり、2001 年の 6.0%をピークに減少傾向が続いている。 信託銀行の投資部門別売買状況をみると(表5)、年度合計で 9,707 億円の買越しとなり、4年連続の 買越しとなった。月別にみると、2017 年4月から5月にかけて、また、9月から 11 月にかけて売越し の期間があったものの、それ以外の期間では買い越しており、年度合計では結果的に買越しとなった。 表6は、業種別に信託銀行の株式保有比率の増減と株価指数騰落率を並べたものであるが、33 業種中 29 業種で上昇しており、幅広く買い付けている状況がうかがえる。なお、年金積立金管理運用独立行政 法人(GPIF)が管理する公的年金の年金資産は、主として信託銀行名義になると考えられ、同法人が公 表している運用資産額は、2017 年度末で約 40.7 兆円であった。 表5 信託銀行及び事業法人等の売買動向 表6 信託銀行の業種別保有比率等の状況 <年度> 信託銀行業種別保有比率 2016年度(b) 2017年度(a) 信託銀行 事業法人等 % % ポイント % 2008 61,515 14,430 海運業 21.1 23.3 2.2 △ 11.1 2009 △ 14,912 787 精密機器 23.8 25.7 1.9 15.4 2010 3,884 5,729 パルプ・紙 19.8 21.6 1.8 17.6 2011 9,060 10,546 電気・ガス業 18.7 20.1 1.4 0.1 2012 △ 23,874 6,300 証券、商品先物取引業 18.7 19.9 1.2 1.4 2013 △ 17,910 6,513 電気機器 22.1 23.3 1.2 22.2 2014 35,038 12,197 その他金融業 18.0 19.1 1.1 16.0 2015 33,789 30,241 サービス業 15.4 16.5 1.1 24.5 2016 7,983 24,961 医薬品 21.4 22.5 1.1 13.3 2017 9,707 22,276 小売業 16.4 17.4 1.0 18.8 保険業 20.4 21.4 1.0 0.5 <月間> 機械 21.5 22.5 1.0 16.2 建設業 20.7 21.7 1.0 21.3 信託銀行 事業法人等 ゴム製品 20.7 21.7 1.0 3.1 2017.4 △ 843 1,380 その他製品 18.8 19.8 1.0 39.8 5 △ 1,531 2,388 食料品 18.8 19.7 0.9 6.7 6 2,364 3,034 輸送用機器 18.7 19.6 0.9 8.6 7 2,836 2,300 陸運業 21.8 22.5 0.7 7.3 8 1,008 2,335 化学 22.4 23.0 0.6 21.7 9 △ 1,185 △ 635 空運業 19.3 19.9 0.6 21.2 10 △ 1,132 △ 967 卸売業 20.1 20.6 0.5 20.3 11 △ 324 1,940 水産・農林業 20.9 21.3 0.4 4.8 12 3,855 2,770 不動産業 19.4 19.8 0.4 11.7 2018.1 2,520 1,240 鉄鋼 18.5 18.9 0.4 △ 2.0 2 1,820 5,815 銀行業 19.5 19.9 0.4 0.5 3 319 672 金属製品 18.0 18.3 0.3 7.0 合計 9,707 22,276 情報・通信業 15.5 15.7 0.2 9.2 非鉄金属 26.9 27.1 0.2 8.4 (注)投資部門別株式売買状況における買金額-売金額 鉱業 15.4 15.4 0.0 17.3 倉庫・運輸関連業 16.1 15.6 △ 0.5 8.0 繊維製品 21.5 21.0 △ 0.5 7.8 ガラス・土石製品 24.9 24.3 △ 0.6 9.2 石油・石炭製品 22.2 21.6 △ 0.6 20.5 (参考)TOPIX騰落率 13.5% 年月 差引金額(億円) 業種 保有比率増減 (a)-(b) 業種別株価指数 騰落率 年度 差引金額(億円)

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6.事業法人等の動向

事業法人等の株式保有金額は、前年度比プラス 17 兆 1,374 億円の 145 兆 7,758 億円となった一方、 株式保有比率は、前年度比マイナス 0.2 ポイントの 21.9%となった。(表2、図2)。信託銀行の保有 比率が大幅に上昇した影響を受けた結果、事業法人等の保有比率が相対的に低下したものと推測され る。 表5で事業法人等の投資部門別売買状況をみると、年度合計では2兆 2,276 億円の買越しとなり、年 度ベースでは 2004 年度以降 14 年連続の買越しとなった。買越し額としては、委託ベースでは今年度の 最大の買い主体となった。上場会社において、引き続き自己株式取得が行われたことが主な要因である と推測される。 なお、自己名義株式は、保有する会社が属する投資部門に合算しているが、大部分は事業法人等にカ ウントされ、今年度は合計で 25 兆 2,068 億円となり、前年度比プラス 0.13 ポイントの 3.78%となっ ている。

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Ⅲ 所有者別持株比率(単元数ベースの持株比率)の状況

全調査対象会社の所有者別の単元数合計及び単元数合計に占める所有者別の単元数の比率を算出し た持株比率の状況についてみたものが表7及び表8である。2017 年度における前年度からの変化につ いて表7の持株比率増減の欄でみると、事業法人等が 24.2%から 23.7%へ 0.5 ポイント低下している一 方、信託銀行が 17.7%から 18.4%へ 0.7 ポイント上昇しており、これまでみてきた市場価格ベースに よる投資部門別株式保有比率の動きとほぼ同様の状況となっている。 表8において、過去からの推移状況をみると、個人・その他において、21.0%と過去最低を更新する 状況であった。所有株式数ベースでみると、個人・その他は増加している状況であったが、信託銀行 の持株比率の増加を受けて、相対的に低くなったものと推測される。 表7 所有者別株式数 年 度 2016 2017 増減[増減率] 持株比率増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 -単元 % 単元 % 単元 % ポイント 合      計 2,891,280,309 ( 100.0) 3,108,635,555 ( 100.0) 217,355,246 [ 7.5] -① 政 府 ・ 地 方 公 共 団 体 6,211,791 [ 0.2] 6,246,761 [ 0.2] 34,970 [ 0.6] 0.0 ② 金 融 機 関 739,647,443 [ 25.6] 814,041,256 [ 26.2] 74,393,813 [ 10.1] 0.6 a 都 銀 ・ 地 銀 等 93,948,311 [ 3.2] 97,325,765 [ 3.1] 3,377,454 [ 3.6] △ 0.1 b 信 託 銀 行 511,415,729 [ 17.7] 572,425,001 [ 18.4] 61,009,272 [ 11.9] 0.7 (a+bのうち投資信託) 149,213,215 [ 5.2] 186,862,302 [ 6.0] 37,649,087 [ 25.2] 0.8 (a+bのうち年金信託)注2 35,294,051 [ 1.2] 33,682,526 [ 1.1] △ 1,611,525 [△ 4.6] △ 0.1 c 生 命 保 険 会 社 85,952,761 [ 3.0] 92,755,494 [ 3.0] 6,802,733 [ 7.9] 0.0 d 損 害 保 険 会 社 29,352,521 [ 1.0] 30,115,471 [ 1.0] 762,950 [ 2.6] 0.0 e そ の 他 の 金 融 機 関 18,978,121 [ 0.7] 21,419,525 [ 0.7] 2,441,404 [ 12.9] 0.0 ③ 証 券 会 社 70,247,348 [ 2.4] 71,180,157 [ 2.3] 932,809 [ 1.3] △ 0.1 ④ 事 業 法 人 等 700,111,221 [ 24.2] 737,620,771 [ 23.7] 37,509,550 [ 5.4] △ 0.5 ⑤ 外 国 法 人 等 765,877,638 [ 26.5] 826,642,024 [ 26.6] 60,764,386 [ 7.9] 0.1 ⑥ 個 人 ・ そ の 他 609,184,868 [ 21.1] 652,904,586 [ 21.0] 43,719,718 [ 7.2] △ 0.1 (注)1.信託銀行については、国内機関投資家からのカストディアンとしての受託分を含む。 2.年金信託は、調査要綱に記載の通り、信託業務を営む銀行を受託者とする厚生年金基金等の企業年金関係の運用分を集計しているが、 公的年金の運用分については含まれていない。  3.上場会社の自己名義分は、各社が属する所有者区分に含まれる。2017年度の自己名義株式は、99,240,818単元(構成比 3.19%)となっている。

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9 表8 所有者別持株比率の推移 (単位:%) 政府・地方 金融機関 a.都銀・ b.信託銀行 c.生命保険 d.損害保険 e.その他の 証券会社 事業法人等 外国法人等 個人・ 年度 公共団体 地銀等 投資信託 年金信託 会社 会社 金融機関 その他 1949 2.8 9.9 - - - - - - - 12.6 5.6 - 69.1 1950 3.1 12.6 - - - - - - - 11.9 11.0 - 61.3 1955 0.4 23.6 - - 4.1 - - - - 7.9 13.2 1.7 53.2 1960 0.2 30.6 - - 7.5 - - - - 3.7 17.8 1.3 46.3 1965 0.2 29.0 - - 5.6 - - - - 5.8 18.4 1.8 44.8 1970 0.2 32.3 15.4 - 1.4 - 11.1 4.0 1.8 1.2 23.1 3.2 39.9 1975 0.2 36.0 18.0 - 1.6 - 11.5 4.7 1.9 1.4 26.3 2.6 33.5 1980 0.2 38.8 19.2 - 1.5 0.4 12.5 4.9 2.2 1.7 26.0 4.0 29.2 1985 0.8 42.2 21.6 - 1.3 0.7 13.5 4.5 2.6 2.0 24.1 5.7 25.2 1986 0.9 43.5 16.1 7.1 1.8 0.9 13.3 4.4 2.6 2.5 24.5 4.7 23.9 1987 0.8 44.6 15.9 8.4 2.4 1.0 13.2 4.3 2.8 2.5 24.9 3.6 23.6 1988 0.7 45.6 16.3 9.9 3.1 1.0 13.1 4.2 2.1 2.5 24.9 4.0 22.4 1989 0.7 46.0 16.4 10.3 3.7 0.9 13.1 4.1 2.1 2.0 24.8 3.9 22.6 1990 0.6 45.2 16.4 9.8 3.6 0.9 13.2 4.1 1.8 1.7 25.2 4.2 23.1 1991 0.6 44.7 16.3 9.7 3.2 1.0 13.2 4.0 1.6 1.5 24.5 5.4 23.2 1992 0.6 44.5 16.2 10.0 3.2 1.1 13.0 4.0 1.3 1.2 24.4 5.5 23.9 1993 0.6 43.8 16.0 10.1 3.0 1.4 12.7 3.8 1.2 1.3 23.9 6.7 23.7 1994 0.7 43.5 15.9 10.6 2.6 1.6 12.2 3.7 1.1 1.1 23.8 7.4 23.5 1995 0.6 41.4 15.4 10.1 2.1 1.8 11.2 3.6 1.2 1.4 23.6 9.4 23.6 1996 0.5 41.3 15.1 10.8 2.0 2.3 10.9 3.4 1.0 1.1 23.8 9.8 23.6 1997 0.5 40.2 14.6 11.1 1.4 3.3 10.2 3.3 1.0 0.8 24.1 9.8 24.6 1998 0.5 39.3 14.0 11.7 1.2 3.8 9.4 3.2 1.0 0.7 24.1 10.0 25.4 1999 0.5 36.1 12.8 10.9 1.6 3.6 8.3 2.9 1.2 0.9 23.7 12.4 26.4 2000 0.4 37.0 11.5 14.3 2.2 4.3 7.6 2.8 0.8 0.8 22.3 13.2 26.3 2001 0.4 36.2 9.4 16.6 2.7 4.9 6.7 2.7 0.7 0.8 23.2 13.7 25.9 2002 0.3 34.1 7.0 18.5 3.4 5.0 5.6 2.4 0.7 0.9 24.8 16.5 23.4 2003 0.3 31.1 5.7 17.4 3.2 4.1 4.9 2.3 0.8 1.1 25.1 19.7 22.7 *2004 0.1 17.6 2.7 9.9 2.2 2.1 2.6 1.2 1.2 0.8 18.4 15.0 48.1 *2005 0.1 17.5 2.1 10.5 3.8 2.2 2.0 0.9 1.9 1.9 20.4 20.5 39.6 *2006 0.2 23.3 3.5 13.6 3.9 2.7 3.6 1.6 1.0 1.8 23.8 24.6 26.4 2007 0.2 23.3 3.5 13.7 3.9 2.8 3.7 1.6 0.8 1.5 24.8 24.7 25.5 2008 0.2 25.5 3.6 15.8 4.1 3.0 3.8 1.5 0.8 1.0 25.2 21.5 26.6 2009 0.2 23.9 3.1 15.1 3.6 2.8 3.5 1.4 0.8 1.5 24.5 22.5 27.3 2010 0.2 22.5 2.8 14.6 3.3 2.7 3.1 1.3 0.7 1.8 24.3 22.2 29.1 2011 0.1 22.9 2.7 15.3 3.4 2.6 3.0 1.2 0.7 2.1 22.5 22.8 29.5 2012 0.2 23.8 2.9 15.7 3.7 2.4 3.1 1.2 0.9 2.3 23.3 24.3 26.2 2013 0.2 22.8 2.8 15.1 3.9 2.0 2.9 1.1 0.8 2.4 23.3 26.9 24.3 2014 0.2 23.8 3.0 16.1 4.0 1.7 2.9 1.1 0.7 2.5 23.1 28.0 22.4 2015 0.2 24.8 3.3 16.9 4.6 1.4 2.8 1.0 0.7 2.3 24.3 26.7 21.7 2016 0.2 25.6 3.2 17.7 5.2 1.2 3.0 1.0 0.7 2.4 24.2 26.5 21.1 2017 0.2 26.2 3.1 18.4 6.0 1.1 3.0 1.0 0.7 2.3 23.7 26.6 21.0 最高(年度) 3.1(1950) 46.0(1989) 21.6(1985) 18.5(2002) 9.5(1963) 5.0(2002) 13.5(1985) 4.9(1980) 2.8(1987) 12.6(1949) 27.5(1973) 28.0(2014) 69.1(1949) 最低(年度) 0.1(2005) 9.9(1949) 2.1(2005) 7.1(1986) 1.0(1983) 0.4(1982) 2.0(2005) 0.9(2005) 0.7(2016) 0.7(1998) 5.6(1949) 1.2(1952) 21.0(2017) (注)1.1985年度以降は単位数ベース。2001年度から単元数ベース。 2.1985年度以前の信託銀行は、都銀・地銀等に含まれる。 3.2004年度から2009年度までは、ジャスダック証券取引所上場会社分を含み、2010年度以降は大阪証券取引所または東京証券取引所におけるJASDAQ市場分として含む。    *2005年度調査まで調査対象会社となっていた(株)ライブドア(4753)が、大幅な株式分割の実施等により、2004年度調査から単元数が大幅に増加し、(株)ライブドア1社 の単元数が集計対象会社全体の単元数の相当数を占めることとなったことから、2004年度から2006年度までは、その影響を受け大きく増減している項目がある。 a+bのうち

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Ⅳ 所有単元数別分布状況

表9は、所有単元数別の株主の分布状況を示したものである。まず、所有単元数別の株主数の増減状 況をみると、最も人数の多い「1~4 単元」を所有する株主数が前年度に比べ 80 万人(2.4%)増加、「10 ~49 単元」を所有する株主数は 46 万人(5.2%)増加となっており、全ての区分で、増加することとなっ た。次に、増減率の状況をみると、「10~49 単元」以下の増減率は、上記のとおり、2%~5%前後の小 幅な増加となっている一方で、「50 単元~99 単元」を所有する株主数は 8.8%の増加、「100 単元以上」を 所有する株主数は 7.5%の増加となっており、所有単元数が 50 単元以上の区分において、比較的増加率 が大きくなる状況であった。 また、各区分の構成比の増減をみると、最も大きく変動した区分が「1~4 単元」でマイナス 0.6 ポ イントとなっており、所有単元数の少ない株主の構成比の減少が目立つ状況であった。 表9 所有単元数別株主数 年 度 2016 2017 増 減[増減率] 構成比増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 -合  計 人 構成比% 人 構成比% 人 % ポイント 所有単元数 51,055,635 (100.0) 52,723,528 (100.0) 1,667,893 [ 3.3] 1~ 4単元 34,329,797 ( 67.2) 35,137,652 ( 66.6) 807,855 [ 2.4] △0.6 5~ 9単元 5,564,172 ( 10.9) 5,776,801 ( 11.0) 212,629 [ 3.8] 0.1   10~ 49単元 8,966,240 ( 17.6) 9,434,836 ( 17.9) 468,596 [ 5.2] 0.3  50~  99単元 1,022,183 ( 2.0) 1,112,431 ( 2.1) 90,248 [ 8.8] 0.1 100~ 499単元 883,013 ( 1.7) 947,652 ( 1.8) 64,639 [ 7.3] 0.1 500~ 999単元 109,877 ( 0.2) 118,815 ( 0.2) 8,938 [ 8.1] 0.0 1,000~4,999単元 124,685 ( 0.2) 134,571 ( 0.3) 9,886 [ 7.9] 0.1 5,000単元以上 55,668 ( 0.1) 60,770 ( 0.1) 5,102 [ 9.2] 0.0

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Ⅴ 地方別分布状況

表 10・11 は、株主の居住地で分類したデータであり、表 10 は地方別の株主数、表 11 は地方別に保 有している株式について、2018 年3月末現在の各銘柄の時価総額を合算することで算出した保有金額の 分布状況を示したものである。 国内の各地方の数値をみると、株主数・保有金額いずれの構成比においても、人口が多く、企業の集 積度も高い関東地方、近畿地方、中部地方の順で3つの地方の数値が他の地方に比べ大きくなっている 状況であり、特に、保有金額においては、1名(1社)あたりの保有金額が大きい大企業や機関投資家 の本社が首都圏に集中しているため、関東地方が過半数を超えている状況であったと推測される。 また、海外については、株主数については構成比で 0.9%と国内のどの地方よりも小さい数値となっ ているが、関東地方と同様に機関投資家など1名(1社)で大量の株式を保有している株主が多数含ま れているため、保有金額については関東地方に次ぐ大きな数値となっている。今年度の保有金額ベース での構成比については、2年連続で 30%を超える水準となった。なお、投資部門別保有状況における外 国法人等との違いは注4のとおりである。 (注4) 投資部門別保有状況の「外国法人等」と地方別分布の「海外」の株主数及び保有金額の数値が 異なるのは、投資部門別保有状況では、外国の法律により設立された法人(外国政府等を含む)及 び日本人以外の個人を「外国法人等」としているのに対し、地方別分布では、設立根拠法や国籍 を問わず日本国外に居住するものを「海外」としているためである。 表10 地方別分布状況(株主数) 年 度 2016 2017 増 減[増減率] 構成比増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 - 合  計 人 構成比% 人 構成比% 人 % ポイント 地方区分 51,055,635 (100.0) 52,723,528 (100.0) 1,667,893 [ 3.3] - 北 海 道 831,555 ( 1.6) 876,933 ( 1.7) 45,378 [ 5.5] 0.1 東  北 1,492,078 ( 2.9) 1,552,599 ( 2.9) 60,521 [ 4.1] 0.0 関   東 21,309,700 ( 41.7) 22,089,965 ( 41.9) 780,265 [ 3.7] 0.2 中  部 9,120,441 ( 17.9) 9,401,691 ( 17.8) 281,250 [ 3.1] △0.1 近   畿 11,463,326 ( 22.5) 11,734,982 ( 22.3) 271,656 [ 2.4] △0.2 中   国 2,450,398 ( 4.8) 2,519,913 ( 4.8) 69,515 [ 2.8] 0.0 四   国 1,321,193 ( 2.6) 1,354,317 ( 2.6) 33,124 [ 2.5] 0.0 九    州 2,639,279 ( 5.2) 2,728,241 ( 5.2) 88,962 [ 3.4] 0.0 海 外 427,665 ( 0.8) 464,887 ( 0.9) 37,222 [ 8.7] 0.1 表11 地方別分布状況(保有金額) 年 度 2016 2017 増 減[増減率] 構成比増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 - 合  計 億円 構成比% 億円 構成比% 億円 % ポイント 地方区分 5,812,043 (100.0) 6,665,591 (100.0) 853,547 [ 14.7] - 北 海 道 22,504 ( 0.4) 27,503 ( 0.4) 4,999 [ 22.2] 0.0 東  北 31,234 ( 0.5) 33,663 ( 0.5) 2,428 [ 7.8] 0.0 関   東 3,035,288 ( 52.2) 3,479,438 ( 52.2) 444,150 [ 14.6] 0.0 中  部 375,560 ( 6.5) 425,554 ( 6.4) 49,994 [ 13.3] △0.1 近   畿 428,107 ( 7.4) 487,991 ( 7.3) 59,884 [ 14.0] △0.1 中   国 60,819 ( 1.0) 67,150 ( 1.0) 6,331 [ 10.4] 0.0 四   国 43,696 ( 0.8) 49,613 ( 0.7) 5,917 [ 13.5] △0.1 九    州 66,661 ( 1.1) 74,472 ( 1.1) 7,811 [ 11.7] 0.0 海 外 1,748,171 ( 30.1) 2,020,201 ( 30.3) 272,030 [ 15.6] 0.2

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Ⅵ 単元株・単元未満株状況

表 12・13 は、単元株と単元未満株の状況を示したものである。まず、総株主数についてみると、前年 度に比べ 135 万人増加して 5,771 万人となった。その内訳をみると、「単元株のみ株主」数が前年度に比 べ 180 万人(3.9%)増加して 4,833 万人となる一方、「単元未満株あり株主」数が 13 万人(3.0%)減 少の 439 万人、「単元未満株のみ株主」数が 31 万人(5.9%)減少の 499 万人となっている。 次に、株式数についてみると、総株式数が前年度比 621 億株(15.2%)減少して 3,462 億株となった。 その内訳をみると、「単元株のみ株主」所有株式数が 379 億株の減少、「単元未満株あり株主」所有株式 数が 240 億株の減少となっており、各区分とも減少する状況にある。 表12 単元・単元未満株主数 年 度 2016 2017 増 減[増減率] 構成比増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 - 項 目 人 構成比% 人 構成比% 人 % ポイント 総株主数 56,362,748 100.0 57,716,053 100.0 1,353,305 [ 2.4] - (1) 「単元株のみ株主」数 46,528,729 82.6 48,331,517 83.7 1,802,788 [ 3.9] 1.1 (2) 「単元未満株あり株主」数 4,526,906 8.0 4,392,011 7.6 △ 134,895 [△ 3.0] △0.4 (3) 「単元未満株のみ株主」数 5,307,113 9.4 4,992,525 8.7 △ 314,588 [△ 5.9] △0.7 (1)+(2) 単元株所有株主数 51,055,635 90.6 52,723,528 91.3 1,667,893 [ 3.3] 0.7 (2)+(3) 単元未満株所有株主数 9,834,019 17.4 9,384,536 16.3 △ 449,483 [△ 4.6] △1.1 表13 単元・単元未満株式数 年 度 2016 2017 増 減[増減率] 構成比増減 会 社 数 (社) 3,636 3,687 51 - 項 目 千株 構成比% 千株 構成比% 千株 % ポイント 総株式数 408,465,292 100.0 346,286,390 100.0 △ 62,178,901 [△ 15.2] - (1) 「単元株のみ株主」所有株式数 249,510,786 61.1 211,544,948 61.1 △ 37,965,837 [△ 15.2] 0.0 (2) 「単元未満株あり株主」所有株式数 158,565,558 38.8 134,547,665 38.9 △ 24,017,892 [△ 15.1] 0.1 (3) (2)のうち単元部分 158,166,885 38.7 134,321,373 38.8 △ 23,845,512 [△ 15.1] 0.1 (4) (2)のうち単元未満部分 398,672 0.1 226,291 0.1 △ 172,380 [△ 43.2] 0.0 (5) 「単元未満株のみ株主」所有株式数 388,948 0.1 193,776 0.1 △ 195,171 [△ 50.2] 0.0 (1)+(3) 単元株合計株式数 407,677,671 99.8 345,866,322 99.9 △ 61,811,349 [△ 15.2] 0.1 (4)+(5) 単元未満株合計株式数 787,620 0.2 420,068 0.1 △ 367,552 [△ 46.7] △0.1

(13)

13

Ⅶ 終わりに

2017 年度の市況を振り返ってみると、前半では、2017 年4月頃の米国政権の先行き不透明感や朝鮮半 島をめぐる地政学リスク、欧州各国の選挙を控えた政治リスクへの警戒感の強まりなどが重石となるな ど、しばしば、市況のこう着感はあったものの、その後は世界経済の回復基調と、それを支える好調な 企業業績を背景に、2017 年度前半には、日経平均株価が2万円の大台を突破するなど、市況は緩やかに 上昇することとなった。2017 年度後半に入ると、米国株高や円安に加え、衆議院議員総選挙における与 党の勝利が好感され、2017 年 10 月には日経平均株価が2万 2,000 円の大台を超え、約 21 年3か月ぶり の高値をつけると、2018 年1月には、米国株式市場をはじめ世界的な株高や企業業績への期待を追い風 に、日経平均株価も約 26 年ぶりに2万 4,000 円台まで回復するなど、堅調に推移することとなった。そ の後、2018 年2月から3月にかけて、米国の長期金利の上昇による米国株の急落の影響を受けるなどし て、東京株式市場においても下落基調を示し、それまでの市況の上昇分を若干戻す結果となったが、前 年度末と比較すると、今回の株式分布状況調査では、すべての投資部門において株式保有金額が増加す る結果となった。そのような中において、引き続き株式保有比率が3割を超え、全ての投資部門の中で 最も高い水準となっている外国法人等と、今年度の最大の買い主体となった事業法人等と、4年連続で 買越しとなっている信託銀行においては、株式保有金額ベースでは大幅なプラスとなる状況であった。 2018 年度に入り、米中の貿易摩擦への警戒感が残る一方、為替市場においては円安で推移したことによ って、一進一退の状況で始まった。その後の海外情勢に目を向けると、依然として、貿易摩擦への懸念 はあるものの、米国企業の業績好調を背景に、小幅ながら堅調に推移することとなった。 このような状況を踏まえ、前年度から一転して 2017 年度は売越しとなった海外投資家の動向が今後ど のように推移するのか、また、近年主な買い主体となっている信託銀行や、自己株式取得を実施する企 業等を含む事業法人等が引き続き買越し傾向となるのか、さらには、はじめて 5,000 万人の大台を超え た個人株主数が今後どのように推移していくのか、など、それぞれの投資部門における動向を注視して いくこととしたい。

参照

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