金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2251号
加入協会: 日本証券業協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
一般社団法人金融先物取引業協会
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
SMBC日興証券株式会社
米ドル債投資のポイント
~FRBは年内利下げを示唆もドル円の下落余地は大きくない~
2019年6月
1.78%
1.42%
1.10%
0.94%
0.57%
0.22%
-0.23%
-0.67%
-0.76%
-1%
0%
1%
2%
米国 カナダ NZ 豪州 英国 イタリア 日本 フランス ドイツ【 主要先進国の2年国債利回り 】
高い利回りと格付けが魅力の米ドル債
【 主要先進国の格付け
(ムーディーズ)
】
(2019年6月20日時点)
出所: BloombergよりSMBC日興証券作成
※自国通貨建長期債務に関する格付け(ムーディーズ)
(信用格付を付与した者は、金融商品取引法第66条の27の登録を受けておりません。)(2019年6月21日時点)
出所: BloombergよりSMBC日興証券作成
※複利利回り、小数点以下第三位を四捨五入
Aaa
米国 ドイツ
カナダ
豪州
NZ
Aa1
Aa2
英国 フランス
Aa3
A1
日本
A2
A3
Baa1
Baa2
Baa3
イタリア
50
70
90
110
130
150
88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。2
利回りの高さが為替の円高抵抗力へ
2
【 米ドルの対円相場の推移
(月末終値ベース)
】
【 米ドル債 円建てでの為替損益分岐点シミュレーション 】
出所: BloombergよりSMBC日興証券作成
53.93円/米ドル
(円/米ドル)
2019年5月末
108.29円/米ドル
(年)
銘柄名
利率
償還日
残存
(約)
参考
価格
利回り
(複利)
米国国債
(ストリップス債)0.00%
2047/5/15
27年
11ヶ月
49.80 2.51%
為替レート
(米ドル/円)
①当初購入代金 ②償還代金
③損益合計
②-①
55円
539,284円
550,000円
10,716円
53.93円
539,284円
539,300円
16円
50円
539,284円
500,000円
-39,284円
●
シミュレーションに使用した米ドル債の条件(2019/6/17時点)
●
シミュレーション
購入額面1万米ドル、単価:49.80、1米ドル=108.29円(2019
年5月末時点の為替)で買い付け、償還まで保有した場合の、
各為替レートによる償還代金(円ベース)のシミュレーションです。
左表のシミュレーションから、この場合の為替の損益分岐点は
約53.93円
(買付時より約54.36円の円高)となります。
(注) 表は償還時の為替レートが上記為替レートであった場合の償還代金
のシミュレーションです。償還差損益等に関する課税および為替スプレッド
(片道最大50銭)等は考慮しておりません。
「既発外債ランキング」ページのご紹介
【金額順】 (2019年5月)
掲載箇所について
※ 上記の既発外債ランキングは、
2019年5月
の月間買付ランキングになります。買付金額、買付件数ランキングは、日興イージートレードでの既発外債の
買付注文を対象として独自に集計したものです。
順位
通貨
銘柄名
利率
償還日
1位
US$
米国国債(ストリップス債)
0.000%
2020/8/15
2位
US$
米国国債(ストリップス債)
0.000%
2047/5/15
3位
TRY
欧州復興開発銀行
0.000%
2021/8/2
4位
US$
米国国債(ストリップス債)
0.000%
2036/2/15
5位
US$
米国国債
2.750%
2042/11/15
6位
US$
米国国債(ストリップス債)
0.000%
2031/2/15
7位
US$
米州開発銀行
2.125%
2025/1/15
8位
NZ$
トヨタモータークレジット
3.630%
2020/10/28
9位
AU$
トヨタ ファイナンス オーストラリア リミテッド
2.100%
2020/7/28
10位
AU$
世界銀行
0.000%
2026/11/16
『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。
足元のドル円はドル安円高が進行
『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。4
米中通商問題や6月FOMC(連邦公開市場委員会)などを背景にドル安円高が進行。
6月20日には1月のフラッシュ・クラッシュ(瞬間的暴落)以来の水準まで下落した。
ドル円の推移
~5月以降はドル安円高が進行~
(注:データは6/20時点) (出所:BloombergよりSMBC日興証券作成) 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 10/1 10/29 11/26 12/24 1/21 2/18 3/18 4/15 5/13 6/10 (月/日) 2018年 2019年 (円/ドル) フラッシュ・クラッシュ 104.87円(1/3) 6月FOMC 米国による対メキシコ 関税引き上げの発表 トランプ大統領が対中関税措置第3弾 の税率を引き上げる意向を表明 パウエルFRB議長が金融政策の 姿勢を従来よりハト派へ転換 12月FOMC 市場が予想していた程ハト派的にならず 米政権が中国の一部企業に 対して禁輸措置を検討と報道 対メキシコ関税引き上げ の無期限延期を発表しばらくはドルの上値が抑えられよう
3月以降のドル円は、値動きの8割超を米10年債利回りで説明可能。
米長期金利の低下は利下げ期待が要因。米長期金利は来年末までに4回程度の利下げが織り込まれた水
準にある。
ドル円と米10年債利回り
米10年債利回りとFF金利先物
(出所:BloombergよりSMBC日興証券作成) (出所:BloombergよりSMBC日興証券作成)~ドル円は既に利下げ期待が反映されている~
~ドル円は米長期金利との連動性が回復~
1.7 1.9 2.1 2.3 2.5 2.7 2.9 3.1 3.3 105 107 109 111 113 115 117 18/1 18/3 18/5 18/7 18/9 18/11 19/1 19/3 19/5(年/月) (%) (円/ドル) 米10年債利回り(右軸) ドル円(左軸) 1.125 1.375 1.625 1.875 2.125 2.375 2.625 2.875 3.125 1.9 2.1 2.3 2.5 2.7 2.9 3.1 3.3 3.5 18/4 18/6 18/8 18/10 18/12 19/2 19/4 19/6 米10年債利回り(左軸) FF金利先物(21年1月限月、右軸) (年/月) (%) (%) 現在のFF金利水準 今から1回利下げした際のFF金利水準 今から2回 今から3回 今から4回『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。
市場の利下げ見通しは行き過ぎの感が強い
『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。6
過去30年間を振り返ると、4回以上の利下げが行われたのは景気後退局面のみ。
アトランタ連銀の予測によると、4-6月実質GDPは前期比年率+2.0%(6/18時点)と潜在成長率近辺での緩
やかな拡大となる見通し。景気が底堅い中で4回の利下げ見通しは行き過ぎと思われる。
FF金利の推移
~利下げが4回以上行われるのは景気後退局面~
(出所:BloombergよりSMBC日興証券作成) 0 2 4 6 8 10 12 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 17 19 (年) (%)保険的な利下げ局面
利下げ3回
網掛けは米国の景気後退局面利下げがドル高円安要因になる場合も
景気後退を伴った利下げ局面と保険的な利下げ局面では、ドル円に与える影響は異なる。
保険的な利下げの場合は株価が堅調に推移する傾向があり、為替市場ではリスクオンの円安が進みやすい。
95年の保険的な利下げ局面では株高とともにドル円は上昇した。
利下げ実施前後のNYダウの推移
ドル円とFF金利
(出所:BloombergよりSMBC日興証券作成) (出所:BloombergよりSMBC日興証券作成)~95年は利下げ局面でもドル高円安が進行~
~保険的な利下げは株高要因~
96 98 100 102 104 106 108 110 -10 -5 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 (利下げ開始日を100として指数化) (営業日数、利下げ開始日=0) 利下げ開始 保険的な利下げ局面の平均推移 景気後退を伴った利下げ局面の平均推移 (95年、98年) (89年、01年、07年) 75 85 95 105 115 125 135 145 155 0 2 4 6 8 10 12 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 17 19(年) (%) 保険的な利下げ局面 ドル円(右軸) FF金利(左軸) (円/ドル) 網掛けは米国の景気後退局面『ご投資にあたっての注意事項』・『主なリスクについて』・『本資料について』のスライドをご確認ください。